JP2568332B2 - 少なくとも一部が金属間化合物からなる複合材の製造方法 - Google Patents

少なくとも一部が金属間化合物からなる複合材の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、少なくとも一部が例え
ばTi−Al系などの金属間化合物からなる複合材の製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】金属間化合物は耐熱性,耐酸化性,耐摩
耗性等に優れしかも軽量に構成でき、また、超電導等の
機能性を有するなどの優れた性質をもつため、各種用途
に使われる素材としてきわめて有望視されている。
【0003】金属間化合物の例として、Ti−Al系,
Ni−Al系,Ni−Ti系,Co−Ti系,Fe−A
l系,Mo−Al系,Mo−Si系,Nb−Al系,T
i−Si系等の2元系や、Fe−Al−Si系,Al−
Ga−As系等の多元系が知られている。具体的には、
構造材として、TiAl,Ti3 Al,Al3 Ti,C
3 Ti,Ni3 Al,NiAl,FeAl,Mo3
8 ,MoSi2 ,Nb3 Al,Ti5 Si3 等が知ら
れている。また形状記憶効果を有するTiNi,CuZ
n等や、超電導材料としてNb3 Sn,V3 Ga,Nb
3 Ga,Nb3Ge等、磁性材料としてFe3 (AlS
i)、SmCo5 、半導体及びその他の機能性材料とし
てInSb,GaAs,Bi2 Te3 ,ZnSe等、そ
の他にも多くのものがある。
【0004】金属間化合物を利用する製品例としては、
高温で使用される外壁材や、タ−ビン部材、ピストンや
バルブシステム等のエンジン部品、弾性部材、あるいは
超電導等の各種金属間化合物に固有の優れた性質を生か
した機能部品などが考えられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】金属間化合物は上記の
ように優れた性質を有する反面、接合に困難を伴う。例
えば、電子ビ−ム溶接法によって接合を行なう場合、溶
接部において結晶粒の粗大化を生じたり、実用上無視で
きない程大きな欠陥が生じることがある。ろう付けや接
着剤による接合も考えられるが、接合部の耐熱性や機械
的性質や固有の機能性等が母材よりも劣る。
【0006】また、接合部を加圧しつつ加熱することに
よって高温下で接合させることも考えられるが、接合部
が軟化する温度まで加熱されると所定の形状を維持する
ことが困難となる。なお特開平2−133550号公報
に記載されているように、金属間化合物を形成する異種
金属板を交互に積層し、熱間プレスや熱間静水圧加圧等
によって異種金属板を固相接合したのち、液相が出現し
ない温度以下に加熱することによって反応の進行を制限
しつつ固相反応熱処理を緩やかに行うといった製造方法
が提案されている。しかしながらこのような先行技術
は、液相の発生を防いだり反応の進行を抑制するのに特
別な制御が必要であり、そのための加熱温度条件等に困
難を伴うだけでなく反応に長時間を要するなどの問題が
ある。
【0007】従って本発明の目的は、少なくとも一部が
金属間化合物からなる複合材を高品質に製造でき、接合
部が母材に劣らない性能を発揮できるように接合部の組
織,欠陥等の制御がなされた複合材の製造方法を提供す
ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を果たすために
開発された本発明は、Al系の金属間化合物を形成可能
な組成の混合体からなるインサート層としての第1の部
材を、母材としての第2の部材と第3の部材との間に配
置し接合することにより少なくとも一部が金属間化合物
からなる複合材を製造する方法であって、上記第1の部
材と第2の部材との接合界面および上記第1の部材と第
3の部材との接合界面に、それぞれ、上記第1の部材の
金属間化合物の1つの成分であるAlを主とする層を第
1の部材の一部として配置した状態でこれらを互いに接
触させかつ母材との接触面にAlリッチ層が生じる温度
に加熱するとともに金属間化合物が形成される温度に加
熱し、この加熱による金属間化合物形成時の反応に伴う
自己発熱を上記接合界面に作用させて接合を行うことを
特徴とする製造方法である。
【0009】第1の部材は、金属間化合物を形成可能な
組成比で混合された複数元素からなる箔などの混合体で
ある。第1の部材に使われる原料は、少なくとも一部が
金属間化合物形成前の金属材料から構成されている必要
があるが、一部に金属間化合物を含んでいてもよい。
【0010】また、接合後の複合材の諸特性を改善する
目的、あるいは所望の部品形状への成形の容易化を図る
目的で、適宜の元素や酸化物,窒化物,炭化物等の化合
物が含まれていてもよい。上記原料は純金属の塊である
必要はなく、固溶体であってもよいし、めっき等によっ
てつくられた複合体であってもよい。
【0011】このように第1の部材の混合体は種々の形
態が考えられるが、いずれの場合においても、第1の部
材と第2の部材との接合界面および第1の部材と第3の
部材との接合界面に、上記金属間化合物の1つの成分
(Al)を主とする均一な箔などの層が配置される。こ
の層は、第1の部材あるいは第2,第3の部材の接合界
面に、めっきや溶射、蒸着等によって被着させてあって
もよい。第2,第3の部材は、金属間化合物や合金ある
いは高融点金属,半導体,セラミックスのように耐熱性
や機能性を有するものからなる。
【0012】金属間化合物が形成される温度に加熱する
熱処理において、ホットプレス(HP),等方圧プレス
加工(HIP)等の適宜の方法で加圧するとよい場合が
ある。その際に一軸プレスあるいは二軸プレス等によっ
て接合部を特定の方向から部材の自重以上に加圧するこ
とにより、金属間化合物形成時の接合部に剪断応力を伴
う流動を生じさせると、更に好ましい結果が得られるこ
とがある。
【0013】
【作用】上記構成の第1の部材(インサート層)と第2
の部材(母材)および第3の部材(母材)はその接合界
面において箔等の均一なAl層を介して重合され、母材
との接触面にAlリッチ層が生じる温度に加熱されると
ともに、金属間化合物が形成される温度まで加熱され
る。この熱処理によって拡散または自己燃焼焼結を生
じ、金属間化合物が形成されると同時に、金属間化合物
形成時の発熱もしくは自己燃焼反応熱により、第2の部
材と第3の部材が接合される。本発明に使われるインサ
ート層は、母材に対して箔等の単一成分のAl層が接し
ており、接合の過程で融点の比較的低いAlが液相化し
Alリッチ層が形成されることによって母材表面の凹凸
が埋まるとともに母材との接合界面が良好に反応するな
どの理由から、欠陥の少ない良好な接合界面が形成さ
れ、接合界面での変形や密着および拡散や反応が均一と
なる。
【0014】
【実施例】以下に本発明の一実施例について、図1ない
し図5を参照して説明する。図1に示されるように、本
実施例では、金属間化合物を形成可能な成分組成比の混
合体からなる第1の部材11と、金属間化合物からなる
第2の部材12と、同じく金属間化合物からなる第3の
部材13とを用いることによって、図2に示されるよう
な複合材Aを製造する。製造工程の一例が図3に示され
ている。
【0015】第1の部材11を構成する混合体は、Ti
箔15と、このTi箔15の表裏両面にそれぞれ配され
るAl箔16,17とからなる。Ti箔15の厚さの一
例は、5μmないし7μm、Al箔16,17の厚さの
一例は3μmである。
【0016】母材としての第2の部材12と第3の部材
13は、それぞれ、金属間化合物(TiAl+Ti3
l)からなる。第2の部材12と第3の部材13を製造
するには、以下の製造方法を採用することができる。
【0017】ガスアトマイズ法により作製した 350メッ
シュ以下のAl粉末と 350メッシュ以下のスポンジTi
粉末を、重量分率でTi:Al=68.4%:31.6
%の割合で、Arガス置換された乾式ボ−ルミルを用い
て混合する。そののち、金型プレスあるいはパイプに詰
めてスェ−ジング加工するなどして、所望形状の混合圧
着体を得る。この混合圧着体を熱処理することで、金属
間化合物(TiAl+Ti3 Al)からなる第2の部材
12および第3の部材13が得られる。
【0018】上記工程を経て得られた第2の部材13と
第3の部材13との間に、第1の部材11を位置させ、
加圧接合工程21を実施する。この場合、各部材11,
12,13を互いに密接させた状態で仮止めするとよい
場合がある。仮止め方法としては、線材で縛ったり、凹
凸嵌合、圧接、摩擦圧接、接着剤、ろう付け、ボルト止
め等が採用される。
【0019】上記部材11,12,13は、加圧接合工
程21において、図示しない加熱装置によって、例えば
真空雰囲気中で750℃・1hourの条件で加熱するとと
もに、例えば5kg/mm2 の圧力で加圧を行う。
【0020】図4に上記加圧接合工程21によって得ら
れた組織の一例を示す。図4において、図示左側に位置
する第2の部材12と図示右側に位置する第3の部材1
3との間に、前記Ti箔15からなるTiリッチ層1
5′と、前記Al箔16,17からなるAlリッチ層1
6′,17′が存在する。Alリッチ層16′,17′
は主にAlTiからなる。これらのTiリッチ層1
5′とAlリッチ層16′,17′は、第2の部材12
と第3の部材13を接合する際のインサート層25とし
て機能する。図4の顕微鏡写真において、Alリッチ層
16′,17′はそれぞれ約5mmであり、使用したA
l箔の厚さ(3mm)よりも明らかに厚みが増加してい
る。
【0021】上記加圧接合工程21によってインサート
層25を介して接合された第2の部材12と第3の部材
13を、熱処理工程30において、アルゴンガスフロー
雰囲気中で、金属間化合物が形成される温度(例えば1
200℃)まで加熱する。この熱処理工程30によっ
て、インサ−ト層25が金属間化合物を形成すると同時
に発熱し、第2の部材12と第3の部材13との接合界
面において拡散結合することなどにより一体化する。
【0022】図5は上記熱処理後の接合部を示す顕微鏡
写真である。図5において中央部付近が第1の部材11
が設けられていた箇所であり、この箇所を含む接合部は
実質的に母材としての第2の部材12および第3の部材
13と連続している。この接合部は全て金属間化合物か
らなり、Al(金属)あるいはTi(金属)は残ってい
ない。従って母材および接合部は共に優れた耐熱性と耐
酸化性を発揮し、しかも接合強度がきわめて大きい。
【0023】なお、上記熱処理工程30における加熱温
度は、Ti箔15とAl箔16,17の厚さ等の条件に
応じて変化するので、実施例に限らない。また、場合に
よっては、熱処理工程30を実施しなくとも、加圧接合
工程21における加熱のみで、金属間化合物を形成する
ことができることがある。
【0024】Ti−Al系の場合の熱処理温度は400
℃以上がよい。400℃以下では、処理時間が長くかか
る。また、Ti−Al系の場合の雰囲気は、高強度な複
合材を得るためには、真空中で行なうのが特によい。大
気中で行なうと酸化が進行し、強度が低下する場合があ
る。
【0025】TiAlの標準生成熱はΔH298 =−75
KJ/mol であり、金属間化合物形成時に発生する熱量が
外部に逃げない場合の温度はTiAlの融点以上にな
り、十分な発熱が得られる。なおΔH298 は、−40KJ
/mol 以下であると効果が大きい。
【0026】加熱は、炉を用いて全体を加熱してもよい
が、接合部を局部的に加熱する方が簡便であり、母材と
しての第2の部材12と第3の部材13の変形を抑制す
る上でも有利である。局部的な加熱方法としては、燃焼
ガスあるいはヒ−タ等による外部の熱源を用いる方法
や、ア−ク、電気抵抗加熱、高周波誘導加熱、摩擦発熱
等のように部材自身を発熱させる方法もある。金属間化
合物を形成する第1の部材11は、その端部を加熱する
だけで自己燃焼焼結が伝播する場合があるので、その時
の自己発熱を利用することもできる。
【0027】加圧接合工程21および熱処理工程30
は、大気中で行ってもよいが、前記実施例で述べたよう
に不活性ガスあるいは真空雰囲気や酸化還元雰囲気等の
ガス中で行えば更に好ましい結果が得られることがあ
る。また、これらの雰囲気を組合わせてもよい。特に局
部的に加熱する場合は、ガスア−ク,金属被覆ア−ク溶
接等の通常の溶接に用いられる雰囲気制御が有効であ
る。また、ろう付け等に用いられる溶剤やフラックス等
を用いてもよい。
【0028】なお、必要があれば熱処理工程30の終了
後に、鍛造等の適宜の加工工程31を実施することによ
り、母材と接合部の欠陥、偏析の改善、不純物の分散等
を図ってもよい。
【0029】また、熱処理工程30によって金属間化合
物の形成と接合がなされた後、必要に応じて上記雰囲気
を維持した状態で例えば1100℃に保持し、3時間の
仕上げ熱処理工程32を行う。処理温度は、金属間化合
物の固相線以下の温度域が望ましい。特に、Ti−Al
系の場合は700℃以上が望ましい。これ以下の温度で
は、十分な拡散が進行しない。この仕上げ熱処理工程3
2は、大気中で行ってもよいが、不活性ガスあるいは酸
化還元雰囲気等のガス中で行えば更に好ましい結果が得
られることがある。また、材料によっては加圧しない状
態でこの熱処理工程32を実施してもよい。
【0030】必要に応じて仕上げ熱処理工程32を行う
ことによって、複合材Aに含まれる空孔を更に減少させ
ることができるとともに、組織の均一化が促進され、接
合歪の除去、更には不純物の拡散もしくは不純物の除去
が図れる。この熱処理工程32の実施によって、結晶粒
の大きさや金属間化合物組織または析出物の調整をする
ことも可能である。
【0031】上記一連の工程によって、第1の部材11
と第2の部材12および第3の部材13が一体化された
複合材Aが得られた。この複合材Aは、母材および接合
部がいずれも金属間化合物(TiAl+Ti3 Al)か
らなる。
【0032】図6は、前記加圧接合工程21と熱処理工
程30を経て製造された複合材Aを、室温4点曲げ強度
試験を行い、比較例と強度を比べた結果である。比較例
は、前記実施例で述べた第2の部材12と第3の部材1
3と同様の材質からなる2つの部材を、金属間化合物
(TiAl+Ti3 Al)を形成可能な組成からなる混
合圧粉体を介して熱処理し、両部材を接合したものであ
る。
【0033】図6に示されるように、上記比較例は接合
部において64kgf/mm2 で破損し、母材強度の約85
%の強度しか得られなかった。これに対し本実施例で
は、接合部以外の箇所で破損し、接合部が母材強度と同
等であることが確認された。
【0034】なお、仕上げ熱処理工程32の終了後に仕
上げ加工35を行ってもよい。例えばバレル加工等によ
って複合材Aの表面を滑らかなものにする。あるいは機
械加工等によって表面の研磨を行うとか、表面傷,表面
層等の除去あるいは切断,研削加工等により形状の修
正、追加を行ったり、前記インサ−ト層25のはみ出し
た箇所を除去する。また、ショットピ−ニング等を行う
ことにより、複合材Aの表層部に圧縮残留応力を生じさ
せれば、複合材Aの耐久性を更に高めることができる。
【0035】図7は、Ti箔とAl箔の厚みを種々変化
させることによってTiとAlの組成比を変えたサンプ
ルのTi・Al組成比と強度との関係を示している。サ
ンプルは、いずれも、母材/Al箔/Ti箔/Al箔/
母材に、前記実施例と同様の加熱接合と熱処理を行った
ものである。母材は全て(TiAl+Ti3 Al)であ
る。上記サンプルにおいて、Al箔3μm/Ti箔5μ
m/Al箔3μmならば、Ti−55.8at%Alとな
る。Al箔3μm/Ti箔7μm/Al箔3μmなら
ば、Ti−47.4at%Alである。
【0036】図7からわかるように、金属間化合物がT
i−Al系の場合に、Alの組成が25at%以上で高い
接合強度が得られ、さらに好ましくはAlの組成が40
at%ないし60at%の間で、より高く安定した接合強度
が得られる。
【0037】前記実施例における第2の部材12と、第
3の部材13は、いずれも、Ni,Ni合金,インコネ
ル等のNi基耐熱合金,Ti,Ti合金,Al,Al合
金、Nb,Ta等の高融点金属、Si等の半金属、ある
いは前記実施例以外の金属間化合物(Al3 Ti等)、
アルミナ,窒化けい素,炭化けい素等のセラミックス等
の無機材料でもよいし、耐熱プラスチック等の有機材料
でも適用できる場合がある。第1の部材11と第2の部
材12および第3の部材13に、1つ以上の共通元素が
含まれていればなおよい。
【0038】なお、第3の部材13を用いずに、第1の
部材11と第2の部材12のみからなる複合材を製造す
ることもできる。また本発明は、前記実施例で示したも
のに限らず、Ti−Al系の他の組成についても適用で
きる。また本発明は、他の金属間化合物を形成する系に
ついても適用できる。
【0039】
【発明の効果】本発明によれば、Al系の金属間化合物
を形成する第1の部材を用いて第2の部材と第3の部材
強固に接合させることができ、欠陥の少ない良好な接
合界面が形成され、母材と同等の強度をもつ良好な接合
部が得られる。この場合、接合温度が低いにもかかわら
ず接合部は母材と同等以上の耐熱性や機能性を発揮でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法に使用する部材を模式的に示す側面
図。
【図2】本発明方法によって製造された複合材を模式的
に示す側面図。
【図3】本発明方法の一実施例を示す工程説明図。
【図4】本発明の一実施例方法によって製造される複合
材の熱処理前の金属組織を2000倍に拡大して示す顕
微鏡写真。
【図5】本発明の一実施例方法によって製造された複合
材の接合部付近の金属組織を500倍に拡大して示す顕
微鏡写真。
【図6】本発明の一実施例方法によって製造された複合
材の強度と比較例の強度を比べた強度試験の結果を示す
図。
【図7】金属間化合物を形成するTiとAlの組成比と
強度との関係を示す図。
【符号の説明】
11…第1の部材、12…第2の部材、13…第3の部
材、15…Ti箔、16,17…Al箔。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−69159(JP,A) 特開 平4−118182(JP,A) 特開 平2−133550(JP,A) 特開 平3−161165(JP,A)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】Al系の金属間化合物を形成可能な組成の
    混合体からなるインサート層としての第1の部材を、
    材としての第2の部材と第3の部材との間に配置し接合
    することにより少なくとも一部が金属間化合物からなる
    複合材を製造する方法であって、 上記第1の部材と第2の部材との接合界面および上記第
    1の部材と第3の部材との接合界面に、それぞれ、上記
    第1の部材の金属間化合物の1つの成分であるAlを主
    とする層を第1の部材の一部として配置した状態でこれ
    らを互いに接触させかつ母材との接触面にAlリッチ層
    が生じる温度に加熱するとともに金属間化合物が形成さ
    れる温度に加熱し、この加熱による金属間化合物形成時
    の反応に伴う自己発熱を上記接合界面に作用させて接合
    を行うことを特徴とする少なくとも一部が金属間化合物
    からなる複合材の製造方法。
  2. 【請求項2】上記第1の部材が、Ti−Al系の金属間
    化合物を形成可能なTi箔と、このTi箔の両面にそれ
    ぞれ重ねた第1の部材の一部としてのAl箔とからなる
    混合体であり、この混合体を介して、Ti−Al系の金
    属間化合物からなる第2の部材とTi−Al系の金属間
    化合物からなる第3の部材とを互いに接合するようにし
    請求項1記載の複合材の製造方法。
  3. 【請求項3】上記第1の部材の組成比が40〜60at
    %(Al)となるようにTi箔とAl箔を交互に重ねた
    ことを特徴とする請求項2記載の複合材の製造方法。
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