JP3070063B2 - サイクロン式エアクリーナ - Google Patents

サイクロン式エアクリーナ

Info

Publication number
JP3070063B2
JP3070063B2 JP2096936A JP9693690A JP3070063B2 JP 3070063 B2 JP3070063 B2 JP 3070063B2 JP 2096936 A JP2096936 A JP 2096936A JP 9693690 A JP9693690 A JP 9693690A JP 3070063 B2 JP3070063 B2 JP 3070063B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dust
case
outlet
bottom wall
side wall
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2096936A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH03293011A (ja
Inventor
雅彦 前川
利明 中山
一幸 堀江
善之 村尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2096936A priority Critical patent/JP3070063B2/ja
Publication of JPH03293011A publication Critical patent/JPH03293011A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3070063B2 publication Critical patent/JP3070063B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Separating Particles In Gases By Inertia (AREA)
  • Filtering Of Dispersed Particles In Gases (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は内燃機関のサイクロン式エアクリーナに関す
る。
「従来の技術」 内燃機関のサイクロン式エアクリーナは、側壁に入口
を有し底壁に出口を有する有底円筒状のケース内に過
エレメントを配設し、前記入口と過エレメントとの間
に旋回流形成用のサイクロン羽根を設け、ケースの内部
に吸入された空気をサイクロン羽根により強制的に旋回
流にして空気中のダストを遠心分離し、該ダストをケー
スの側壁の内周に沿って進行させ、ケースの側壁の底壁
近傍に穿設した排塵口から排出するようになっている。
このようなサイクロン式エアクリーナとして、例えば実
公昭62−160635号公報には、前記排塵口を丸形とし、底
壁付近に過エレメントの全周を覆う誘導板を設けたも
のが開示されている。
「発明が解決しようとする課題」 しかしながら、上記構成の従来のサイクロン式エアク
リーナでは、排塵口を通過したダストが再びケース内に
戻り、ダスト分離効率が低下しやすいという問題点があ
った。また、過エレメントが短時間で目詰まりを起こ
すという問題点があった。
本発明は上記のような問題点に鑑みてなされたもので
あり、ダスト分離効率の高いサイクロン式エアクリーナ
を提供することを第1の課題とし、過エレメントの寿
命が永いサイクロン式エアクリーナを提供することを第
2の課題とする。
「課題を解決するための手段および作用」 前記第1の課題を解決するための本発明によるサイク
ロン式エアクリーナは、側壁に入口を有し底壁に出口を
有する有底円筒状のケース内に過エレメントを配設
し、前記入口と過エレメントとの間に旋回流形成用の
サイクロン羽根を設け、前記ケースに排塵パイプを設
け、該排塵パイプ内とケース内とを連通し展開形状が長
方形の排塵口をケースの側壁と底壁とにわたって旋回流
に直交するごとく形成したことを特徴とする。
発明者は、サイクロン式エアクリーナのケースに設け
た排塵口の形状によって、該排塵口付近の空気の流れが
どのように変化するかにつき実験を行った。その結果、
第8図図示のように排塵口22′が丸形に形成されている
と、排塵口22′付近で空気の流れが乱れて流速が低下す
るとともに、流れの乱れにより一旦排塵口から図示略の
排塵パイプ内に流入したダストが巻き上げられて再びケ
ース1内に戻ることが明らかになった。本発明の上記構
成によれば、排塵口の切り口が旋回流に直交しているこ
とにより空気の流れが乱されず、空気中のダストに充分
な遠心力を与えることができ、ダスト分離効率が向上さ
れる。また排塵口を側壁と底壁とにわたって設けたこと
により、空気の流れが高速である場合にケースの底壁に
向かったダストが排出口の底壁部から確実に排出され
る。
また、前記第2の課題を解決するための本発明による
サイクロン式エアクリーナは側壁に入口を有し底壁に出
口を有する有底円筒状のケース内に過エレメントを配
設し、前記入口と過エレメントとの間に旋回流形成用
のサイクロン羽根を設け、前記ケースに排塵パイプを設
け、該排塵パイプ内とケース内とを連通する排塵口を設
け、前記・過エレメントにおける前記排塵口に対向する
部分のみを覆う誘導板を旋回流の流れ方向に沿って設け
たことを特徴とする。
誘導板は、過エレメントに空気が流れ込み、排塵口
付近での空気の流れが乱されるのを防止するためのもの
であるが、発明者の実験によれば、機能上は過エレメ
ントを底壁付近において全周を覆う必要はなく、排塵口
に対向して設ければ充分であることが明らかになった。
本発明の上記構成によれば、誘導板は、過エレメント
を排塵口に対向して部分的に覆うようにし、デッドスペ
ースをなくして過エレメントを広い面積にわたって有
効に使用し、目詰まりを起きにくくしている。
「実施例」 以下、本発明の実施例につき図面を参照して説明す
る。
第1図は横置きの型のサイクロン式エアクリーナの全
体構成を示す断面図である。ケース1は一端に開口部
2、他端に底壁5を有した有底円筒状に形成され、側壁
3の開口部2寄りに入口4が設けられ、底壁5の中央部
に出口6が設けられている。第2図に示すように入口4
には側壁3の接線方向に伸びるインレットパイプ7が接
合されている。再び第1図を参照し、出口6にはケース
1の軸線方向に伸びるアウトレットパイプ8が接合され
ている。アウトレットパイプ8はケース1内に一部嵌入
しており、該嵌入部9の内壁にステー10が接合されてい
る。ステー10は帯材を略V字状に折曲してなり、その中
心部に雄ねじ11が接合されている。過エレメント12は
円筒状をなし、その一端には環状の端板14が接合され、
他端には取付板15が接合されている。過エレメント12
は、端板14の内周をアウトレットパイプ8の嵌入部9の
外周に嵌合させるとともに取付板15の中心穴に雄ねじ11
を挿通させて蝶ねじ16によりねじ止めされている。サイ
クロン羽根17は入口4と過エレメント12との間に設け
られ、脚部17Aが側壁3の内周にスポット熔接等により
接合されている。蓋18は、その中心穴に雄ねじ11を挿通
させて蝶ねじ19によりねじ止めされ、ケース1の内部を
密閉している。排塵パイプ20は、アウトレツトパイプ8
の下方で、側壁3と底壁5とにわたってケース1に接合
されている。排塵ハイプ20の下端部には排塵弁21が取付
けられている。排塵パイプ20内とケース1内とを連通す
る排塵口22は、側壁部23と底壁部24とが連続してケース
1に穿設されている。排塵口22の展開形状は第3図図示
のように、矢印25A、25Bで示す空気の流れに直交する長
方形に形成されている。再び第1図を参照し、誘導板26
は底壁5付近では、第4図に示すように排塵口22の側壁
部23に対向して過エレメント12の外周を部分的に覆う
ように設けられている。再び第1図を参照し、誘導板26
には脚部27が一体に形成されており該脚部27が側壁3の
内周にスポット熔接等で接合されている。
「作動」 上記構成の作動につき、主として第1図を参照して説
明する。
インレットパイプ7からはダストを含んだ空気が入口
4を経てケース1内に流入する。流入した空気はサイク
ロン羽根17により強制的に旋回流とされ、側壁3の内周
に沿って旋回しつつ底壁5側へと向かう。このとき空気
中のダストが遠心分離される。
側壁3の内周に沿って排塵口22に達したダストは、そ
の遠心力により排塵口22の側壁部23から排塵パイプ20内
に流入する。ところが底壁5に向かう速度成分が大であ
るダストは勢い余って底壁5に達し、排塵口22の底壁部
24から排塵パイプ20内に流入する。旋回流が低速の場合
は大部分のダストが排塵口22の側壁部23から排出される
が、旋回流が高速になるにつれて排出口22の底壁部24か
ら排出されるダストの比率が増加する。すなわち、排塵
口22を側壁部23と底壁部24とで構成したことにより、旋
回流が低速の場合から高速の場合まで幅広く対応して高
いダスト分離効率が得られる。
また、第3図に示すように、排塵口22の展開形状を長
方形とし、矢印25A、25Bで示される旋回流に直交するご
とく設けたことにより、排塵口22の切り口が旋回流に直
交するため、第4図に示すように旋回流に乱れが発生し
なくなって、ダスト分離効率が向上する。
なお、排塵口22の開口寸法は、サイクロン式エアクリ
ーナを備えた内燃機関が搭載される車両の吸入空気量に
応じて決定される排塵口22付近の流速に基づいて、第4
図に示すごとく空気の流れが層状をなすように選択され
る。例えば第5図に示すごとく排塵口22の側壁3に沿う
幅寸法が過大である場合は、矢印28A、28Bのように一旦
排塵パイプ20内に流入したダストが再びケース1内に舞
い込むという現象が発生する。また第6図に示すごとく
排塵口22の側壁3に沿う幅寸法が過小である場合は、ダ
ストが排塵パイプ20内に充分流入せず、矢印29にて示す
ようにダストの一部が素通りしてしまうという現象が発
生する。
再び第4図を参照し、誘導板26は過エレメント12を
覆い、旋回流の流れが乱れないようにして、旋回流が
過エレメント12に流れ込むことによる排塵口22の側壁部
23と過エレメント12との間での流れの乱れが防止され
る。ここで、誘導板26は排塵口22に対向して底壁5付近
で過エレメント12の外周を部分的に覆っているから、
デットスペースをなくして過エレメントを広い面積に
わたって有効に使用し、単位面積あたりの負担を軽減し
て目詰まりが起きにくくしている。
「数値的性能例」 発明者の実験によれば、第1図、第3図に示すように
排塵口22を側壁部23と底壁部24とで構成したことによ
り、排塵口をケースの側壁だけに穿設した場合に比較し
てダスト分離効果を約20%程度向上することができた。
また第1図、第4図に示すように、誘導板26を、排塵口
22の側壁部23に対向して過エレメント12を部分的に覆
うように設けたことにより、誘導板がなかった場合に比
較してダスト分離効率を約5〜10%程度向上することが
できた。
「他の実施例」 本発明は上記実施例の細部にまで限定されるものでは
なく、例えば第2図に示すように、誘導板26は、側壁3
と底壁5とにスポット熔接等により接合するのであって
もよい。また誘導板26は過エレメント12側に取り付け
てもよく、第7図に示すようにシール形態の誘導板26を
過エレメント12に貼着することもできる。そして有底
円筒状のケースの軸線を鉛直に設け、排塵パイプと排塵
弁とを排塵方向に設けて、縦置き型のサイクロン式エア
クリーナとしてもよい。
「発明の効果」 以上述べたように本発明によるサイクロン式エアクリ
ーナは側壁に入口を有し底壁に出口を有する有底円筒状
のケース内に過エレメントを配設し、前記入口と過
エレメントとの間に旋回流形成用のサイクロン羽根を設
け、前記ケースに排塵パイプを設け、該排塵パイプ内と
ケース内とを連通し展開形状が長方形の排塵口をケース
の側壁と底壁とにわたって旋回流に直交するごとく形成
したことを特徴とする。従って、排塵口の切り口が旋回
流に直交し、空気の流れが乱されず、空気中のダストに
は充分な遠心力が与えられ、ダスト分離効率が向上する
という優れた効果がある。また排塵口を側壁と底壁とに
わたって設けたことにより、空気の流れが高速である場
合に、ケースの底壁に向かったダストが排塵口の底壁部
から確実に排出され、低速の旋回流から高速の旋回流ま
で幅広く対応して高いダスト分離効率が得られるという
優れた効果がある。
また本発明によるサイクロン式エアクリーナは側壁に
入口を有し底壁に出口を有する有底円筒状のケース内に
過エレメントを配設し、前記入口と過エレメントと
の間に旋回流形成用のサイクロン羽根を設け、前記ケー
スに排塵パイプを設け、該排塵パイプ内とケース内とを
連通する排塵口を設け、前記・過エレメントにおける前
記排塵口に対向する部分のみを覆う誘導板を旋回流の流
れ方向に沿って設けたことを特徴とする。誘導板は、
過エレメントの底壁付近で、全周を覆うのではなく排出
口に対向した部分のみを覆うようにして、デッドスペー
スをなくして過エレメントを広い面積にわたって有効
に使用しているから、目詰まりが起きにくく、過エレ
メントの寿命が永くなるという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第7図は本発明の実施例を示し、第1図はサイ
クロン式エアクリーナの全体構成を示す断面図、第2図
は主としてケースおよび誘導板を一部破断して示す斜視
図、第3図は排塵口を示す斜視図、第4図は誘導板の作
動を示す説明図、第5図は排塵口の幅寸法を大きく形成
した場合の作動を示す説明図、第6図は排塵口の幅寸法
を小さく形成した場合の作動を示す説明図であり、第7
図は本発明の他の実施例であるサイクロン式エアクリー
ナの過エレメントおよび誘導板を示す斜視図であり、
第8図は従来例であるサイクロン式エアクリーナのケー
スの排塵口を示す斜視図である。 1……ケース、3……側壁、4……入口、6……出口、
12……過エレメント、17……サイクロン羽根、20……
排塵パイプ、22……排塵口、23……側壁部、24……底壁
部、26……誘導板。
フロントページの続き (72)発明者 村尾 善之 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本 電装株式会社内 (56)参考文献 実開 昭52−140480(JP,U) 実開 昭55−16841(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01D 45/00 - 45/18 B01D 46/00 - 46/54 B01D 50/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】側壁に入口を有し底壁に出口を有する有底
    円筒状のケース内に・過エレメントを配設し、前記入口
    と、過エレメントとの間に旋回流形成用のサイクロン羽
    根を設け、前記ケースに排塵パイプを設け、該排塵パイ
    プ内とケース内とを連通し展開形状が長方形の排塵口を
    ケースの側壁と底壁とにわたって旋回流に直交するごと
    く形成したことを特徴とするサイクロン式エアクリー
    ナ。
  2. 【請求項2】側壁に入口を有し底壁に出口を有する有底
    円筒状のケース内に・過エレメントを配設し、前記入口
    と・過エレメントとの間に旋回流形成用のサイクロン羽
    根を設け、前記ケースに排塵パイプを設け、該排塵パイ
    プ内とケース内とを連通する排塵口を設け、前記・過エ
    レメントにおける前記排塵口に対向する部分のみを覆う
    誘導板を旋回流の流れ方向に沿って設けたことを特徴と
    するサイクロン式エアクリーナ。
JP2096936A 1990-04-12 1990-04-12 サイクロン式エアクリーナ Expired - Fee Related JP3070063B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2096936A JP3070063B2 (ja) 1990-04-12 1990-04-12 サイクロン式エアクリーナ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2096936A JP3070063B2 (ja) 1990-04-12 1990-04-12 サイクロン式エアクリーナ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03293011A JPH03293011A (ja) 1991-12-24
JP3070063B2 true JP3070063B2 (ja) 2000-07-24

Family

ID=14178223

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2096936A Expired - Fee Related JP3070063B2 (ja) 1990-04-12 1990-04-12 サイクロン式エアクリーナ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3070063B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6739008B2 (ja) * 2017-12-05 2020-08-12 パナソニックIpマネジメント株式会社 サイクロン分離装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH03293011A (ja) 1991-12-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6540802B2 (en) Air intake system including a water separator with an inner pipe projecting into an outer pipe
US5029465A (en) Vortex flowmeter
WO2017104183A1 (ja) 気液分離用旋回流発生装置
JPH0435605B2 (ja)
CZ304291B6 (cs) Zařízení k určení alespoň jednoho parametru média proudícího v hlavním směru proudění
JP3070063B2 (ja) サイクロン式エアクリーナ
JPH08128366A (ja) エアクリ−ナ
ZA200206052B (en) Device for measuring air flow, comprising a device for separating foreign particles.
JPH0658098B2 (ja) エアクリーナ
JPS63192951A (ja) 遠心式プリクリ−ナ
JPH10331732A (ja) エアクリーナ
US5720243A (en) Device for separation of dust
JPH0828281A (ja) エンジンの吸気装置
JP2512530Y2 (ja) 筒形エアクリ―ナのケ―シング
JPH029122Y2 (ja)
JPH0152579B2 (ja)
JP3020792B2 (ja) サイクロンエアクリーナ
CN207554240U (zh) 空气滤清器
KR200153291Y1 (ko) 각형 유입관을 갖는 에어 크리너
JP2004505234A (ja) 流れ媒体の少なくとも1つのパラメータを検出するための装置
JPH0455202Y2 (ja)
JPH0842417A (ja) エアクリーナ
KR19980035435U (ko) 습식 공기 청정기
JP3830173B2 (ja) 内燃機関の吸気構造
JP2548381Y2 (ja) 消音器付エアクリーナ

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees