JP3020792B2 - サイクロンエアクリーナ - Google Patents

サイクロンエアクリーナ

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JP3020792B2
JP3020792B2 JP5353361A JP35336193A JP3020792B2 JP 3020792 B2 JP3020792 B2 JP 3020792B2 JP 5353361 A JP5353361 A JP 5353361A JP 35336193 A JP35336193 A JP 35336193A JP 3020792 B2 JP3020792 B2 JP 3020792B2
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JP
Japan
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air
dust
discharge port
cleaner
cyclone
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JP5353361A
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世志文 台野
一夫 田中
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Hino Motors Ltd
Tokyo Roki Co Ltd
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Hino Motors Ltd
Tokyo Roki Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特に多塵地域を走行す
るトラック等に取付けられるのに適したサイクロンエア
クリーナの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】サイクロンエアクリーナは、エア吸入口
とエア排出口とを有するクリーナケースと、このクリー
ナケースの下方に設けられエアの旋回方向に対して垂直
方向に開口するダスト等排出口とから成っている。エア
吸入口から吸入されたエアは、クリーナケース内を高速
で旋回し、エア内の粒径の大きなダストや水分は、その
遠心作用によって分離され、分離しきれないダストはク
リーナケース内のろ材によってろ過され、一方遠心分離
された粒径の大きなダストと水分はクリーナケースの内
周面に沿って自然落下し、ダスト等排出口から排出され
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】エアクリーナは、元
来、エア流入量が増加し、吸気負圧が高くなると、排水
機能が低下するが、サイクロンエアクリーナは、その外
にエアのサイクロン流によっても排水が妨げられる。即
ち、サイクロンエアクリーナにおいて、クリーナケース
の内周面に沿ってダスト等排出口に向けて自然落下する
水分(水滴)は、旋回するエアと同じ方向と旋回するエ
アと反対側の方向とから落下する。旋回するエアと同じ
方向から落下する水分は、ダスト等排出口に確実に導か
れるが、旋回するエアと反対側から落下する水分は、特
に落下勾配が小さくなるダスト等排出口付近でエアによ
ってダスト等排出口とは反対の方向に押し戻される。従
って、エンジンの回転数が増大してエアの流入量が多く
なるにつれて排水量が減少する傾向が大きくなり、エン
ジンにエアと共に水分が侵入し、エンジンの信頼性が低
下する欠点があった。
【0004】本発明の目的は、上記の欠点を回避し、エ
アの流入量が増大しても水分を確実に排出することがで
きるサイクロンエアクリーナを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の課題解決
手段は、エア吸入口とエア排出口とを有するクリーナケ
ースと、このクリーナケースの下方に設けられエアの旋
回方向に対して垂直方向に開口するダスト等排出口とか
ら成るサイクロンエアクリーナにおいて、ダスト等排出
口を横切って旋回するエアをエアに抗してダスト等排出
口に落下する水を避けるように案内するエア案内手段を
備えていることを特徴とするサイクロンエアクリーナを
提供することにある。
【0006】本発明の第2の課題解決手段は、第1の課
題解決手段によるサイクロンエアクリーナにおいて、エ
ア案内手段は、ダスト等排出口を横切るエアを旋回方向
に対して上向きに傾斜し且つダスト等排出口に干渉する
ことがない位置に配置されたベーンから成っていること
を特徴とするサイクロンエアクリーナを提供することに
ある。
【0007】
【作用】このように、エアクリーナのダスト等排出口を
横切って旋回するエアをこのエアに抗してダスト等排出
口に落下する水を避けるように案内すると、エアの旋回
方向と反対の方向から下降する水分がエアによって押し
戻されることがなく、水分を確実にダスト等排出口に導
くことができる。従って、エンジンの回転数が高い領域
でもエア内の水分を確実に排出することができ、エンジ
ンの信頼性を向上することができる。
【0008】また、このエア案内手段がダスト等排出口
を横切るエアを旋回方向に対して上向きに傾斜し且つダ
スト等排出口に干渉することがない位置に配置されたベ
ーンから成っていると、エア案内手段によってダスト等
排出口が塞がれることがなく、従ってこのエア案内手段
によって排水量が減少することがなく、エア抵抗の減少
と相まって排水機能を一層向上することができる。
【0009】
【実施例】本発明の実施例を図面を参照して詳細に説明
すると、図1及び図2は本発明に係るサイクロンエアク
リーナ10を示し、このサイクロンエアクリーナ10
は、エア吸入口12とエア排出口14とを有する円筒形
のクリーナケース16と、このクリーナケース16の下
側周壁に設けられエアの旋回方向に対して垂直方向に開
口するダスト等排出口20とから成っている。ダスト等
排出口20は、図3及び図4に示すように、下側周壁の
角型開口22から垂直に下向きに延びる円筒24を有す
る。
【0010】アンローダバルブ26は、ダスト等排出口
20の円筒24に取付けられ、このアンローダバルブ2
6は、円筒24の外面に弾性嵌めされているゴム製中空
嵌合部28とこの中空嵌合部28から一体に延び通常で
は僅かな間隙を持った2枚のゴム片30、30’とから
成っている。このアンローダバルブ26は、ダスト等排
出口20に溜った水を水の自重で開いて排水する。
【0011】ろ材32は、クリーナケース16に着脱自
在に取付けられるケース蓋34によって交換される。
尚、図1において符号36はろ材32及びケース蓋34
をステー38に固定するための取付けねじである。ステ
ー38は、エア排出口14の上流側の端に取付けられて
いる。
【0012】クリーナケース16の接線方向に設けられ
たエア吸入口12から吸入されたエアは、図1の点線で
示すように高速で旋回しながら、ろ材32を通過し、エ
ア排出口14を通ってエンジンに吸入される。
【0013】本発明のサイクロンエアクリーナは、図3
及び図4に示すように、ダスト等排出口20に設けられ
ダスト等排出口20の角型開口22を横切って矢印a方
向(図5(A)(B)参照)に旋回するエアをこのエア
に抗してダスト等排出口20に矢印b方向(図5(A)
(B)参照)に落下する水を避けて矢印a’方向(図5
(A)(B)参照)となるように案内するエア案内手段
40を備えている。
【0014】このエア案内手段40は、図示の実施例で
は、ダスト等排出口20の角型開口22を横切るエアを
旋回方向(矢印a方向)に対して上向きに傾斜し且つダ
スト等排出口20の角型開口22に干渉することがない
位置に配置されたベーン42から成っている。このベー
ン42は、図示の実施例では、クリーナケース16の下
側周壁16aの開口縁から立ち上がる三角形状の支持片
44とこの支持片44に相対するケース蓋34との間に
跨がって形成されている。
【0015】従って、ベーン42は、図3から解るよう
に、角型開口22に干渉してこの開口22を閉じるよう
なことがなく、クリーナケース16の下側周壁16aに
沿ってエアの旋回方向aと同方向から開口22の縁22
aに向けて落下する水はもちろん、エアの旋回方向と反
対方向から開口22の縁22bに向けて落下する水も開
口22の縁22bに確実に導くことができる。
【0016】本発明のサイクロンエアクリーナ10の動
作をのべると、外部のエアは、エア吸入口12から図1
及び図2の矢印方向に吸入され、図1の点線の矢印で示
すように高速で旋回する。この旋回中に分離された水分
は、クリーナケース16の内周壁に沿って下側周壁に向
けて旋回しながらダスト等排出口20に導かれる。旋回
通路の途中で下周壁に向けて自然落下した水分も、旋回
の進行方向に沿ってダスト等排出口20に導かれる。
【0017】ダスト等排出口20に近い部分の水分でダ
スト等排出口20に向けて下降する水分のうち、エアの
旋回方向aと同じ方向から自然落下する水分は、ダスト
等排出口20に円滑に導かれる。一方、若し、ベーン4
2がなければ、図6に示すように、エアの旋回方向aと
反対の方向bから落下する水分は、エア流入量が多い
と、この旋回するエアによって矢印b’で示すように逆
流しようとする。本発明に用いられるベーン42は、矢
印a方向に旋回してダスト等排出口20を横切ろうとす
るエアを図5(A)(B)の矢印a’で示すようにb方
向から自然落下する水分を避けるように案内するので、
このb方向から落下する水分は、ダスト等排出口20に
確実に導かれる。
【0018】本発明の排水特性と従来技術の排水特性と
が図7に示されている。図7において横軸はエアクリー
ナのエア流入量(m3 /分)を示し、また縦軸はダスト
等排出口20からの排水量(cc)を示す。曲線Aは本
発明の排水特性を示し、曲線Bは図6に示す従来技術の
排水特性を示す。この特性は、内径が11インチ(2
7.94cm)、高さが350インチ(857.5c
m)のサイクロンエアクリーナに1リットルの水を投入
した時のアンローダバルブからの排水量で測定した。こ
の図から解るように、従来技術ではエア流入量が7.5
3 /分に達すると、排水量が急激に減少したが、本発
明のエアクリーナは7.5m3 /分のエア流入量で従来
の約4倍の排水量を有し、またエア流入量が12.5m
3 /分に達するまで緩やかに減少した。先にのべたよう
に、エア流入量が増加して吸気負圧が高くなると、排水
能力が低下するが、本発明のエアクリーナは、サイクロ
ン流が排水を妨げるのを阻止することによって排水能力
を向上することができる。
【0019】エア流入量の2〜3m3 /分はエアジンの
アイドリング領域であり、従って従来技術ではアイドリ
ング時のみに排水することができるだけであるので、車
両の走行中にはエンジンに水分を含んだエアが供給され
る虞があった。本発明のエアクリーナは、アイドリング
時だけでなく、中・高速領域でも排水することができ
る。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、上記のように、ダスト
の排出を阻害することなく、エアクリーナのダスト等排
出口を横切って旋回するエアをこのエアに抗してダスト
等排出口に向けて自然落下する水を避けるように案内す
るので、エアの旋回方向と反対の方向から落下する水分
がエアによって押し戻されることがなく、水分を確実に
ダスト等排出口に導くことができる。従って、エンジン
の回転数が高くエア流入量が多い領域でもエア内の水分
を確実に排出することができ、エンジンの信頼性を向上
することができる。
【0021】また、エア案内手段はダスト等排出口を横
切るエアを旋回方向に対して上向きに傾斜し且つダスト
等排出口に干渉することがない位置に配置されたベーン
から成っているので、ダスト等排出口がエア案内手段に
よって塞がれることがなく、従ってこのエア案内手段に
よって排水量が減少することがなく、エア抵抗の減少と
相まって排水機能を一層向上することができる実益があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るサイクロンエアクリーナの一半部
を断面にして示す側面図である。
【図2】図1のサイクロンエアクリーナの正面図であ
る。
【図3】本発明のサイクロンエアクリーナのダスト等排
出口の開口部分の拡大斜視図である。
【図4】本発明のサイクロンエアクリーナのダスト等排
出口の全体斜視図である。
【図5】本発明のサイクロンエアクリーナのダスト等の
排出動作を説明し、同図(A)は側面図、同図(B)は
斜視図である。
【図6】従来技術のサイクロンエアクリーナのダスト等
の排出動作を説明する斜視図である。
【図7】本発明と従来技術のサイクロンエアクリーナの
排水特性を示す線図である。
【符号の説明】
10 サイクロンエアクリーナ 12 エア吸入口 14 エア排出口 16 クリーナケース 20 ダスト等排出口 22 角型開口 22a 縁 22b 縁 24 円筒 26 アンローダバルブ 28 ゴム性中空嵌合部 30 ゴム片 30’ ゴム片 32 ろ材 34 ケース蓋 36 取付けねじ 38 ステー 40 エア案内手段 42 ベーン 44 支持片
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭59−21077(JP,U) 実開 平3−54275(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02M 35/022 F02M 35/08 F02M 35/10

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エア吸入口を接線方向に設けてエアを吸
    入し内部で旋回するようにしクリーナエレメントを通過
    後このエアをエア排出口から排出するようにしたクリー
    ナケースと、前記クリーナケースの下方に設けられ前記
    エアの旋回方向に対して垂直方向に開口するダスト等排
    出口とから成るサイクロンエアクリーナにおいて、前記
    ダスト等排出口を横切って旋回するエアを前記エアに抗
    してダスト等排出口に向けて落下する水を避けるように
    案内するエア案内手段を備えていることを特徴とするサ
    イクロンエアクリーナ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のサイクロンエアクリー
    ナにおいて、前記エア案内手段は、前記ダスト等排出口
    を横切るエアを前記旋回方向に対して上向きに傾斜し且
    つ前記ダスト等排出口に干渉することがない位置に配置
    されたベーンから成っていることを特徴とするサイクロ
    ンエアクリーナ。
JP5353361A 1993-12-28 1993-12-28 サイクロンエアクリーナ Expired - Lifetime JP3020792B2 (ja)

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