JP2512530Y2 - 筒形エアクリ―ナのケ―シング - Google Patents

筒形エアクリ―ナのケ―シング

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JP2512530Y2
JP2512530Y2 JP1992059908U JP5990892U JP2512530Y2 JP 2512530 Y2 JP2512530 Y2 JP 2512530Y2 JP 1992059908 U JP1992059908 U JP 1992059908U JP 5990892 U JP5990892 U JP 5990892U JP 2512530 Y2 JP2512530 Y2 JP 2512530Y2
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JP
Japan
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casing
inlet
air cleaner
outlet
vane
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Inventor
修吾 簗田
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日本ドナルドソン株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、主として車両搭載用エ
ンジンに使用される筒形エアクリーナで、接線方向の入
口を持つケーシングの構造改善に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両搭載用エンジンに使用される
筒形エアクリーナでは、目詰まりライフの延長策とし
て、接線方向の入口とともにケーシング内でサイクロン
によるダストの分離機能を持たせ、分離したダストをバ
キュエータバルブによって排出することで効果を上げて
いる例があり、その代表的なものについて図3,図4に
基づき説明する。開口端2寄りに接線方向の筒形入口3
があり、他端の閉塞端壁4中央に筒形出口5を有する筒
形ケーシング1へエレメント6を収納し、エレメント6
の開口端保持板7表面に接着されたガスケット8が、軸
ボルト10を介しウイングナット11で閉塞端板9を締
付けることで、ケーシング1の閉塞端壁4に圧着されシ
ールしている。取付状態におけるエレメント6の、入口
3に近い周辺をアダプタ筒12で覆い、これに流入空気
を出口5側に向かってらせん状に旋回誘導するベイン1
3が固着され、接線方向の入口3とともにサイクロン効
果でダストを有効に分離する。また、ダスト濃度が高く
なるダスト排出口15近くのエレメント6周辺を、アダ
プタ筒14で覆い防護している。カバー16は、軸ボル
ト10を介しウイングナット11’で緊締することによ
り、プラスチック製アダプタ筒12のつば部が、ケーシ
ング1の開口端2とカバー16の環状溝17によって挟
持されシールしている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】前述したとおり、従来
のものはサイクロン構成によってダストを分離し排出す
ることで、エレメント自体の目詰まりライフを延長する
効果がある反面、筒形入口より流入する空気が、接線方
向に入ってもその約1/2がアダプタ筒に衝突した後、
ケーシング内壁との環状通路をベインによってらせん状
に旋回誘導されることで、通気抵抗が高くなる。エアク
リーナにおける決められた許容限度抵抗値に対し、構造
上の通気抵抗値が高い場合、使用状態においてエレメン
ト自体の目詰まりライフには余ゆうがあるにもかかわら
ず、抵抗値が許容限度に到達するということになり、エ
レメントの目詰まりライフが有効に生かされないという
課題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案は、前記の課題を
解決するため、サイクロン構成によりエレメント自体の
目詰まりライフを延長するのに併せ、通気抵抗を極力低
減する方策として、接線方向の入口形状を、従来の筒形
とほぼ同一面積でケーシングの軸方向へ長く、長い方が
短い方の約2倍とした長円形にするとともに、従来のも
のに用いられたアダプタ筒を省き、流入空気を出口側へ
向かってらせん状に旋回誘導するための帯状ベインを、
エレメント外周とは若干の隙間を保つようケーシング内
壁に固着保持し、らせん状のベイン起点を、長円形入口
がケーシング側壁に接合する周囲の、出口に遠い点と
し、1周回した末端が、長円形入口の長さ方向程度出口
側へ近づくリードベインを備えることにより、ケーシン
グ内の環状通路幅に近づけるための長円形とした入口よ
り流入する空気の経路を、出口へ向かうようゆるやかな
角度で誘導するというものである。
【0005】
【実施例】図1において、側壁22の開口端23寄りに
図2で示す接線方向の長円形入口24があり、他端の閉
塞端壁25中央に筒形出口26を有するケーシング21
へエレメント27を収納し、カバー28で閉塞してい
る。従来のエアクリーナでは、入口3に近いエレメント
6周辺をアダプタ筒12で覆うことによって集中目詰ま
りを回避し、ダスト分離を有利にしているが、通気抵抗
を高くしている不利な面もあった。本考案では、アダプ
タ12を省くことで、長円形とした入口24が接線方向
にある位置関係で、流入空気の約1/2がエレメント2
7の外周より若干中心に寄った範囲に接触するが、エレ
メント27の▲ろ▼材保護用外筒27’が、比較的網目
の細かいエキスパンドメタルであるため、入口24より
接線方向に流入接触する外周に近い網目は、ほとんど隠
れる状態になっており、従って集中目詰まりを回避する
ことができるのにあわせ、入口付近の環状通路も広くな
り、通気抵抗の低減になる。ケーシング21内壁に固着
保持されたらせん状の帯状ベイン29は、エレメント2
7外周とは若干の隙間を保ち、入口24の長円形の長さ
方向幅をリードとし1周回することで、流入空気が出口
26側へ向かうらせん角としては最小限にゆるやかで抵
抗の低い形状となる。また、閉塞端壁25に近接した側
壁22下方にはダスト排出筒30を設け、分離搬送され
るダストを排出弁31によって、負圧が解かれる都度自
動的に排出する。この外、ダスト濃度が高くなる排出筒
30入口近くのエレメント27周辺を、アダプタ筒32
で覆い防護している。
【0006】
【図表1】 上記図表は、次に示す外径270mmにおける3種類の
エアクリーナについて、ベンチによるライフの比較テス
ト結果を表わしたものである。 A型:本考案による図1、図2に示すもの。B型:従来
型で図3、図4に示すもの。C型:別の従来型で図示し
てないが、図3、図4に比べ入口が軸心にあり、アダプ
タ筒および帯状ベインなし、ダスト排出口なし。特にC
型を加えたのは、建設車両等に搭載されて実地稼働の実
績が多く、フィールドライフの目安として比較するため
である。 テスト条件:JIS・D1612エアクリーナ試験方法
に準拠、供試ダスト:JIS・Z8901−8種、ダス
ト濃度:1g/ m,空気量:15mmin、許容
限度抵抗値:635mmO、 (エンジン側との協
定に基づく)
【0007】
【考案の効果】ケーシング内でサイクロンによるダスト
の分離機能を持たせるとともに、従来のものに比べ極力
通気抵抗を低減する構造とした結果、図表1に見るとお
りB型の従来のものよの更にエアクリーナの目詰まりラ
イフを延長する効果が立証された。これはC型の従来の
もののフィールドライフ平均値を基に換算すると、本考
案のA型は従来のB型より実地稼働で約25時間程度は
延長できることになり、しかも部品削減にもなるという
優れた効果を発揮するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による実施例エアクリーナで、要部縦断
面におけるケーシングの入口と、らせん状ベインの位置
関係を示す図である。
【図2】図1を出口側より見た要部破断正面図である。
【図3】従来のエアクリーナで、要部縦断面図である。
【図4】図3を出口側より見た正面図である。
【符号の説明】
1 ケーシング 2 開口端 3 入口 4 閉塞端壁 5 出口 6 エレメント 7 開口端保持板 8 ガスケット 9 閉塞端板 10 軸ボルト 11 ウイングナット 11’ウイングナット 12 アダプタ筒 13 ベイン 14 アダプタ筒 15 排出口 16 カバー 17 環状溝 21 ケーシング 22 側壁 23 開口端 24 入口 25 閉塞端壁 26 出口 27 エレメント 27’外筒 28 カバー 29 ベイン 30 排出筒 31 排出弁 32 アダプタ筒

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 側壁の開口端寄りに接線方向の入口があ
    り、他端の閉塞端壁中央に出口を有する筒形ケーシング
    へエレメントを収納し、カバーにより密閉する型式のエ
    アクリーナにおいて、接線方向の入口形状を、従来の筒
    形とほぼ同一面積でケーシングの軸方向へ長く、長い方
    が短い方の約2倍とした長円形にするとともに、流入空
    気を出口側へ向かってらせん状に旋回誘導するための帯
    状ベインを、覆い筒がないエレメント外周とは若干の隙
    間を保つようケーシング内壁に固着保持するそのらせん
    状の起点を、長円形入口がケーシング側壁に接合する周
    囲の、出口に遠い点とし、1周回した末端が、長円形入
    口の長さ方向程度出口側へ近づくリードベインを備えた
    ことを特徴とする筒形エアクリーナのケーシング。
JP1992059908U 1992-07-10 1992-07-10 筒形エアクリ―ナのケ―シング Expired - Lifetime JP2512530Y2 (ja)

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JPH0722060U JPH0722060U (ja) 1995-04-21
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