JPH0722060U - 筒形エアクリーナのケーシング - Google Patents
筒形エアクリーナのケーシングInfo
- Publication number
- JPH0722060U JPH0722060U JP5990892U JP5990892U JPH0722060U JP H0722060 U JPH0722060 U JP H0722060U JP 5990892 U JP5990892 U JP 5990892U JP 5990892 U JP5990892 U JP 5990892U JP H0722060 U JPH0722060 U JP H0722060U
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- Japan
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- casing
- inlet
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- vane
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- Filtering Of Dispersed Particles In Gases (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 エレメントを収納したエアクリーナの筒形ケ
ーシングにおいて、通気抵抗を極力低減する構成と、サ
イクロンによるダストの分離機能との組合わせによっ
て、エアクリーナの目詰まりによるライフ延長を図る。 【構成】 ケーシングにおける接線方向の入口形状を、
軸方向へ長くした長円形とし、出口より離れた位置にあ
る入口より流入する空気を、出口側へ誘導するらせん状
ベインは、収納したエレメント外周とは若干の隙間を保
つようケーシング内壁に固着保持され、長円形入口の長
手側と同じリードで、入口がケーシング側壁に接合する
周囲の、出口に遠い点を起点として1周回する構成。
ーシングにおいて、通気抵抗を極力低減する構成と、サ
イクロンによるダストの分離機能との組合わせによっ
て、エアクリーナの目詰まりによるライフ延長を図る。 【構成】 ケーシングにおける接線方向の入口形状を、
軸方向へ長くした長円形とし、出口より離れた位置にあ
る入口より流入する空気を、出口側へ誘導するらせん状
ベインは、収納したエレメント外周とは若干の隙間を保
つようケーシング内壁に固着保持され、長円形入口の長
手側と同じリードで、入口がケーシング側壁に接合する
周囲の、出口に遠い点を起点として1周回する構成。
Description
【0001】
本考案は、主として車両搭載用エンジンに使用される筒形エアクリーナで、接 線方向の入口を持つケーシングの構造改善に関する。
【0002】
従来、車両搭載用エンジンに使用される筒形エアクリーナでは、目詰まりライ フの延長策として、接線方向の入口とともにケーシング内でサイクロンによるダ ストの分離機能を持たせ、分離したダストをバキュエータバルブによって排出す ることで効果を上げている例があり、その代表的なものについて図3,図4に基 づき説明する。 開口端2寄りに接線方向の筒形入口3があり、他端の閉塞端壁4中央に筒形出 口5を有する筒形ケーシング1へエレメント6を収納し、エレメント6の開口端 保持板7表面に接着されたガスケット8が、軸ボルト10を介しウイングナット 11で閉塞端板9を締付けることで、ケーシング1の閉塞端壁4に圧着されシー ルしている。 取付状態におけるエレメント6の、入口3に近い周辺をアダプタ筒12で覆い 、これに流入空気を出口5側に向かってらせん状に旋回誘導するベイン13が固 着され、接線方向の入口3とともにサイクロン効果でダストを有効に分離する。 また、ダスト濃度が高くなるダスト排出口15近くのエレメント6周辺を、ア ダプタ筒14で覆い防護している。 カバー16は、軸ボルト10を介しウイングナット11’で緊締することによ り、プラスチック製アダプタ筒12のつば部が、ケーシング1の開口端2とカバ ー16の環状溝17によって挟持されシールしている。
【0003】
前述したとおり、従来のものはサイクロン構成によってダストを分離し排出す ることで、エレメント自体の目詰まりライフを延長する効果がある反面、筒形入 口より流入する空気が、接線方向に入ってもその約1/2がアダプタ筒に衝突し た後、ケーシング内壁との環状通路をベインによってらせん状に旋回誘導される ことで、通気抵抗が高くなる。 エアクリーナにおける決められた許容限度抵抗値に対し、構造上の通気抵抗値 が高い場合、使用状態においてエレメント自体の目詰まりライフには余ゆうがあ るにもかかわらず、抵抗値が許容限度に到達するということになり、エレメント の目詰まりライフが有効に生かされないという課題があった。
【0004】
本考案は、前記の課題を解決するため、サイクロン構成によりエレメント自体 の目詰まりライフを延長するのに併せ、通気抵抗を極力低減する方策として、接 線方向の入口形状を、従来の筒形とほぼ同一面積でケーシングの軸方向へ長く、 長い方が短い方の約2倍とした長円形にするとともに、従来のものに用いられた アダプタ筒を省き、流入空気を出口側へ向かってらせん状に旋回誘導するための 帯状ベインを、エレメント外周とは若干の隙間を保つようケーシング内壁に固着 保持し、らせん状のベイン起点を、長円形入口がケーシング側壁に接合する周囲 の、出口に遠い点とし、1周回した末端が、長円形入口の長さ方向程度出口側へ 近づくリードベインを備えることにより、ケーシング内の環状通路幅に近づける ための長円形とした入口より流入する空気の経路を、出口へ向かうようゆるやか な角度で誘導するというものである。
【0005】
図1において、側壁22の開口端23寄りに図2で示す接線方向の長円形入口 24があり、他端の閉塞端壁25中央に筒形出口26を有するケーシング21へ エレメント27を収納し、カバー28で閉塞している。 従来のエアクリーナでは、入口3に近いエレメント6周辺をアダプタ筒12で 覆うことによって集中目詰まりを回避し、ダスト分離を有利にしているが、通気 抵抗を高くしている不利な面もあった。 本考案では、アダプタ12を省くことで、長円形とした入口24が接線方向に ある位置関係で、流入空気の約1/2がエレメント27の外周より若干中心に寄 った範囲に接触するが、エレメント27の▲ろ▼材保護用外筒27’が、比較的 網目の細かいエキスパンドメタルであるため、入口24より接線方向に流入接触 する外周に近い網目は、ほとんど隠れる状態になっており、従って集中目詰まり を回避することができるのにあわせ、入口付近の環状通路も広くなり、通気抵抗 の低減になる。 ケーシング21内壁に固着保持されたらせん状の帯状ベイン29は、エレメン ト27外周とは若干の隙間を保ち、入口24の長円形の長さ方向幅をリードとし 1周回することで、流入空気が出口26側へ向かうらせん角としては最小限にゆ るやかで抵抗の低い形状となる。 また、閉塞端壁25に近接した側壁22下方にはダスト排出筒30を設け、分 離搬送されるダストを排出弁31によって、負圧が解かれる都度自動的に排出す る。 この外、ダスト濃度が高くなる排出筒30入口近くのエレメント27周辺を、 アダプタ筒32で覆い防護している。
【0006】
【図表1】 上記図表は、次に示す外径270mmにおける3種類のエアクリーナについて 、ベンチによるライフの比較テスト結果を表わしたものである。 A型:本考案による図1、図2に示すもの。B型:従来型で図3、図4に示す もの。C型:別の従来型で図示してないが、図3、図4に比べ入口が軸心にあり 、アダプタ筒および帯状ベインなし、ダスト排出口なし。 特にC型を加えたのは、建設車両等に搭載されて実地稼働の実績が多く、フィ ールドライフの目安として比較するためである。 テスト条件:JIS・D1612エアクリーナ試験方法に準拠、供試ダスト: JIS・Z8901−8種、ダスト濃度:1g/ m3,空気量:15m3mi n、許容限度抵抗値:635mmH2O、 (エンジン側との協定に基づく)
【0007】
ケーシング内でサイクロンによるダストの分離機能を持たせるとともに、従来 のものに比べ極力通気抵抗を低減する構造とした結果、図表1に見るとおりB型 の従来のものよの更にエアクリーナの目詰まりライフを延長する効果が立証され た。これはC型の従来のもののフィールドライフ平均値を基に換算すると、本考 案のA型は従来のB型より実地稼働で約25時間程度は延長できることになり、 しかも部品削減にもなるという優れた効果を発揮するものである。
【図1】本考案による実施例エアクリーナで、要部縦断
面におけるケーシングの入口と、らせん状ベインの位置
関係を示す図である。
面におけるケーシングの入口と、らせん状ベインの位置
関係を示す図である。
【図2】図1を出口側より見た要部破断正面図である。
【図3】従来のエアクリーナで、要部縦断面図である。
【図4】図3を出口側より見た正面図である。
1 ケーシング 2 開口端 3 入口 4 閉塞端壁 5 出口 6 エレメント 7 開口端保持板 8 ガスケット 9 閉塞端板 10 軸ボルト 11 ウイングナット 11’ウイングナット 12 アダプタ筒 13 ベイン 14 アダプタ筒 15 排出口 16 カバー 17 環状溝 21 ケーシング 22 側壁 23 開口端 24 入口 25 閉塞端壁 26 出口 27 エレメント 27’外筒 28 カバー 29 ベイン 30 排出筒 31 排出弁 32 アダプタ筒
Claims (1)
- 【請求項1】 側壁の開口端寄りに接線方向の入口があ
り、他端の閉塞端壁中央に出口を有する筒形ケーシング
へエレメントを収納し、カバーにより密閉する型式のエ
アクリーナにおいて、接線方向の入口形状を、従来の筒
形とほぼ同一面積でケーシングの軸方向へ長く、長い方
が短い方の約2倍とした長円形にするとともに、流入空
気を出口側へ向かってらせん状に旋回誘導するための帯
状ベインを、覆い筒がないエレメント外周とは若干の隙
間を保つようケーシング内壁に固着保持するそのらせん
状の起点を、長円形入口がケーシング側壁に接合する周
囲の、出口に遠い点とし、1周回した末端が、長円形入
口の長さ方向程度出口側へ近づくリードベインを備えた
ことを特徴とする筒形エアクリーナのケーシング。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992059908U JP2512530Y2 (ja) | 1992-07-10 | 1992-07-10 | 筒形エアクリ―ナのケ―シング |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992059908U JP2512530Y2 (ja) | 1992-07-10 | 1992-07-10 | 筒形エアクリ―ナのケ―シング |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0722060U true JPH0722060U (ja) | 1995-04-21 |
JP2512530Y2 JP2512530Y2 (ja) | 1996-10-02 |
Family
ID=13126697
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992059908U Expired - Lifetime JP2512530Y2 (ja) | 1992-07-10 | 1992-07-10 | 筒形エアクリ―ナのケ―シング |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2512530Y2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004511697A (ja) * | 2000-10-05 | 2004-04-15 | アウディー アーゲー | エアーフィルタ部材を収容するハウジング |
JP2007253865A (ja) * | 2006-03-24 | 2007-10-04 | Kawasaki Heavy Ind Ltd | 小型滑走艇の吸気装置および小型滑走艇 |
JP2014534059A (ja) * | 2011-10-17 | 2014-12-18 | ユーエフアイ イノベーション センター ソシエタ ア レスポンサビリタ リミタータ | 濾過ユニット |
EP3323492A1 (de) * | 2016-08-08 | 2018-05-23 | Mann + Hummel Gmbh | Filter und zyklonfiltersystem |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0219018A (ja) * | 1988-07-07 | 1990-01-23 | Chino Corp | パルス発生回路 |
-
1992
- 1992-07-10 JP JP1992059908U patent/JP2512530Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0219018A (ja) * | 1988-07-07 | 1990-01-23 | Chino Corp | パルス発生回路 |
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EP3323492A1 (de) * | 2016-08-08 | 2018-05-23 | Mann + Hummel Gmbh | Filter und zyklonfiltersystem |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2512530Y2 (ja) | 1996-10-02 |
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