JP3070001B2 - 被乾燥体の乾燥装置 - Google Patents

被乾燥体の乾燥装置

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JP3070001B2
JP3070001B2 JP8244937A JP24493796A JP3070001B2 JP 3070001 B2 JP3070001 B2 JP 3070001B2 JP 8244937 A JP8244937 A JP 8244937A JP 24493796 A JP24493796 A JP 24493796A JP 3070001 B2 JP3070001 B2 JP 3070001B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は被乾燥体の乾燥装置
に関し、詳しくは海産物、農産物、花、木、木材、洗濯
物などの衣類等を効率的に乾燥させることのできる被乾
燥体の乾燥装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来からアジ、サバなどを始めとして、
各種の海産物から長期間、保存がきき、しかも独特の風
味を兼ね備えた干物が製造され、市場に提供されてい
る。
【0003】このような従来の干物等の乾燥装置では、
図7に示したように、被乾燥体1が収納された乾燥室2
の側方にボイラー等の加熱手段3を配置し、この加熱手
段3から発生させた熱風あるいは温風を、乾燥室2内に
送出させる一方、この乾燥室2内の空気を冷却室4内に
導入し、該冷却室4内で乾燥室2から導いた空気を冷却
および除湿し、この除湿処理された空気を、再度加熱手
段3に通して乾燥室2内に送出している。また、前記冷
却室4内で除湿処理された一部の空気はそのまま乾燥室
2内に送出している。すなわち、従来のシステムでは、
空気を循環させて干物を製造するようにしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来の被乾燥体の乾燥装置では、加熱手段3から供給さ
れる温風等で乾燥室2内の温度を上昇させ、この熱で被
乾燥体1の表面から水分を乾燥させるので、乾燥の始め
から製品を得るまでの間に多数の日数がかかっていた。
したがって、たとえ新鮮な海産物から干物を製造した場
合であっても、干物を製造する過程で被乾燥体が酸化し
てしまい、鮮度が落ちてしまうという問題もあった。
【0005】また、加熱に際しても多量のエネルギーが
必要になり、結果的に、被乾燥体がコスト高になる要因
になっていた。さらに、従来の乾燥装置では、被乾燥体
の水分の調整が困難であるとともに、内部の水分を充分
に蒸発させることができず、被乾燥体を食した場合のう
まみにも限界があった。しかも、従来の乾燥体には雑菌
が普通程度含まれるため、例えば、サケの乾燥物では賞
味期間が1ヵ月程度であり、素早く流通期間から食卓に
まで届けることが必要であった。
【0006】さらに、従来の乾燥装置では、立地スペー
ス、被乾燥体の量などに応じて、乾燥装置の大きさを調
整することは困難であり、例えば、少量の被乾燥体を乾
燥する場合にも大きな乾燥装置内で乾燥せざるを得ず、
エネルギー的にも無駄なエレルギーを浪費せざるを得な
かった。
【0007】本発明は上記実情に鑑み、短時間で被乾燥
体を製造することができ、しかも乾燥するにあたり熱効
率が良く、乾燥するにあたり安価で製造することがで
き、さらには新鮮な風味を損なうことなく被乾燥体を製
造することができ、雑菌を少なくし賞味期間を長くする
ことのできる被乾燥体の乾燥装置を提供することを目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明に係る被乾燥体の乾燥装置は、被乾燥体が収納
された乾燥室に赤外線ヒータを配設し、この赤外線ヒー
タにより乾燥室内を平均加熱するとともに、前記乾燥室
に連通する給気手段と排気手段とを配設し、給気手段に
よって乾燥室内に外部の空気を導入する一方、排気手段
によって乾燥室内の空気を排出して乾燥室内に給気手段
側から排気手段側に至る空気流を生じせしめるととも
に、乾燥室内の圧力を常時減圧状態に維持した乾燥装置
であって、前記乾燥室の排気手段側から給気手段側に至
る室外空気循環経路を乾燥室外部に配設するとともに、
この室外空気循環経路に空気流量増加手段を設けて、乾
燥室内部に生じる空気流量を調整できるようにしたこと
を特徴としている。
【0009】このように構成することによって、赤外線
ヒータにより乾燥室内を均一に加熱し、乾燥室内を減圧
状態に維持できるとともに、乾燥室内で空気流の流れを
生じさせており、しかもこの乾燥室内の空気流量を、乾
燥室外部に配設した室外空気循環経路に設けた空気流量
増加手段によってこの空気流の流量を調整(増加)して
いるので、少ない投入エネルギーでしかも短時間のうち
に被乾燥体の表面のみならず内部からも水分を蒸発させ
ることができる。
【0010】さらに、乾燥室外部に空気流量増加手段を
設けているので、装置自体が大型化することなく装置の
乾燥能力を向上することができる。また、本発明に係る
被乾燥体の乾燥装置は、前記乾燥室に配設した赤外線ヒ
ータ近傍を通過して、乾燥室内に収納した被乾燥体に至
る室内空気循環経路を乾燥室内部に設けたことを特徴と
している。
【0011】このように、室内空気循環経路を設けるこ
とによって、乾燥室内の空気を赤外線ヒータの熱で加熱
して循環できるため、乾燥室全体の被乾燥体を均一に乾
燥できるとともに、赤外線ヒータによって循環空気が殺
菌されることになる。従って、被乾燥体が雑菌が存在し
ない状態で乾燥されるため、例えば、被乾燥体が食品な
どの場合には、長期保存が可能であるとともに、安全性
が向上することになる。
【0012】
【発明の実施の形態】また、本発明に係る被乾燥体の乾
燥装置は、前述した乾燥装置を乾燥ユニットとし、この
乾燥ユニットを複数個並列に脱着自在に接続して全体と
して乾燥装置を構築できるようにしたことを特徴として
いる。
【0013】このように構成することによって、複数の
乾燥ユニットを自由に組み合わせることによって、立地
条件、目的とする稼働率に合わせて被乾燥体を同時に必
要なだけ乾燥することができる。
【0014】また、各乾燥ユニット毎に、乾燥室内のヒ
ータ、及び乾燥室外部に配設した室外空気循環経路に設
けた空気流量増加手段が独立しており、各乾燥室内のヒ
ータ温度及び空気流量を独自に調整できるので、各乾燥
室内の被乾燥体の乾燥割合、乾燥速度などを調整するこ
とも可能である。さらに、各乾燥ユニット毎に分離でき
るので、例えば、乾燥ユニットの点検、保守、交換作業
などが容易に行うことができるとともに、被乾燥体を積
載した台車を直接取り出すことも可能である。
【0015】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明に係る被乾
燥体の乾燥装置の実施例について説明する。
【0016】図1は本発明の被乾燥体の乾燥装置の第1
の実施例の概略図、図2は本発明の被乾燥体の乾燥装置
の第1の実施例の平断面図、図3は本発明の被乾燥体の
乾燥装置の第1の実施例の側断面図、図4は本発明の被
乾燥体の乾燥装置の第1の実施例の斜視図である。
【0017】図1〜図4に示したように、この乾燥装置
50は、長さが3m、幅が2. 4m、高さが2. 6m程
の断熱構造の大型な箱体から構成される2個の乾燥装
置、すなわち、第1乾燥ユニット50Aと第2乾燥ユニ
ット50Bとが、後述するように各ユニットのフランジ
部50C、50Cの間にパッキン(図示せず)を装着し
てボルト、ナットなどの締結部材44によって、並列的
に脱着自在に接続されて構成されている。なお、第1乾
燥ユニット50Aと第2乾燥ユニット50Bとは、第1
乾燥ユニットの前壁に出入口53が設けられているとと
もに、第2乾燥ユニット50Bの後壁が終端壁となって
いる以外は同様な構成であるので、以下の説明において
基本的には、片方の乾燥ユニットについて説明する。
【0018】これらの乾燥ユニット50A、50Bには
それぞれ、周囲を断熱材で囲繞した乾燥室51が画成さ
れており、図4に示したように、乾燥室51内には出入
口53を介して出入りできるようになっている。そし
て、乾燥室51内には、予め多段に積層された多数の被
乾燥体55が台車54により収納されるようになってい
る。なお、本実施例では、出入口53を第1乾燥ユニッ
ト50A側のみに設けたが、第2乾燥ユニット50B側
にも設けておくことが可能であることは勿論である。
【0019】また、乾燥室51の上部にはヒータ室52
が設けられており、このヒータ室52には、赤外線ヒー
タ73が配設されており、赤外線ヒータ73から照射さ
れる照射線は、赤外線より好ましくは遠赤外線であっ
て、望ましくは0.8μmより長い波長、さらに望まし
くは0.8μmを超え10μm以下の波長を有する赤外
線を照射するようになっている。この赤外線ヒータ73
の構造は、図6に示したように、ヒータ室52の底壁5
2dを構成する母材34にセラミック溶射層35が溶射
されている。そして、母材34の背面には、加熱手段3
6が配置され、外側がケーシング37で覆われている。
【0020】この場合、母材34は、例えば2mm厚さ
のAl板であり、セラミック溶射層35の厚さは20ミ
クロン程度である。ただし、母材34を構成する部材に
は、特に限定はなくセラミック溶射の母材として使用す
ることのできる材料であればステンレスなど他の材料を
用いても良い。また、パンチングプレート等の多孔板を
用いて、この孔を空気通路としても良い。
【0021】また、前記セラミックは、1種類の原料で
ある必要はなく、種々の原料を混合した組成物であって
よい。使用しうる原料には特に限定はないが、赤外線を
多く放射するセラミックとしては、例えばジルコニア、
マグネタイト、アルミナ、ジルコン、鉄、クロム、マン
ガンなどの複合酸化物などが挙げられる。
【0022】なお、セラミックの溶射は、通常プラズマ
溶射ガンによって行なう。このプラズマ溶射ガンは、1
万℃以上の超高温プラズマアーク炎を作り、これに粉末
とした原料を送り込み、マッハ1〜2などの高速ジェッ
ト噴流中で融解させながら対象母材表面に原料を叩きつ
けてセラミック層を形成するものである。
【0023】本実施例の各赤外線ヒータ73は、上記の
ように形成されているが、これらは200V電源により
稼動される。また、乾燥室51内には温度センサ42が
設置されるとともに、制御装置によって、赤外線ヒータ
73の強弱は連続的な調整が可能になっている。
【0024】このような赤外線ヒータ73を用いると、
床面からの高さが2.5メートルで、この高さでの温度
が例えば37℃であるとき、ヒータ73の稼動から10
分程で所定の37℃に到達する。また、床付近の温度
は、これより高く、41℃付近にあり、乾燥室51内で
は、床付近にある被乾燥体55も効率的に乾燥すること
ができる。
【0025】また、このような赤外線ヒータ73を使用
することにより、高い赤外線放射効率により少ない投入
エネルギーで被乾燥体の表面のみならず中心部からも水
分を放出させることができる。従って、コスト的にも安
価で内部まで効果的に乾燥させることができる。なお、
実験結果によれば、従来の加熱手段により乾燥させた場
合に比べて2倍もの水分を内部から放出させることがで
きた。
【0026】また、ヒータ室52には、図1及び図6に
示したように、ファン52aがそれぞれ設けられてお
り、このファン52aは、乾燥室51内の空気を加熱循
環させるもので、ファン52aの下部に開口する吸入口
52bから、屋内の空気がヒータ室52内に導入され
る。ヒータ室52内に導入された空気は、図6中の矢印
Cで示される方向に流れ、ヒータ73によって加熱殺菌
されて、乾燥室51の天井の一部を構成するヒータ室5
2の底壁に形成された開口52cを介して乾燥室51内
に戻されるようになっており、これによって室内空気循
環経路(加熱循環経路)52c’を構成している。従っ
て、このファン52aによって、乾燥室51内には、各
々の室52の下で、上記矢印Cとは逆の方向の空気の循
環が生じている。
【0027】このように、室内空気循環経路52c’
設けることによって、乾燥室内の空気を赤外線ヒータ7
3の熱(通常、ヒータ73のケーシング37の近傍で、
300〜400℃にもなっているので)で加熱して循環
できるため、乾燥室51全体の被乾燥体を均一に乾燥で
きるとともに、赤外線ヒータ73によって循環空気が殺
菌されることになる。従って、被乾燥体が雑菌が存在し
ない状態で乾燥されるため、例えば、被乾燥体が食品な
どの場合には、長期保存が可能であるとともに、安全性
が向上することになる。
【0028】一方、図1、図2及び図4に示したよう
に、乾燥室51内には、給気手段56と排気手段57と
が別々に接続されており、給気手段56の給気口56a
は、乾燥室51の一方の側部に設けられた第1側部室5
1aの上方に、排気手段57の排気口57aは、乾燥室
51の他方の側部に設けられた第2側部室51bの上方
においてそれぞれ、乾燥室51の上部に開口している。
【0029】また、図2及び図4に示したように、給気
手段56は、屋外の新鮮な空気を乾燥室51内に導入す
るためのものであって、順次連結されるエアフィルタ5
9a、配管58a、ブロワー59および配管58b、5
8cを備え、ブロワー59によって、配管58aおよび
58b、58cを介して屋外の新鮮な空気を乾燥室51
内に導入し、乾燥室51内に気流を発生させるようにな
っている。すなわち、屋外の空気は、エアフィルタ59
aから、配管58aおよび58bの中間に設けられるブ
ロワー59で矢印のように吸引され、吸引された空気
は、配管58cを介して給気口56aから乾燥室51内
に供給されるようになっている。なお、本実施例では、
配管58bは2箇所で分岐して、それぞれ第1乾燥ユニ
ット50Aと第2乾燥ユニット50Bの配管58cに接
続されるようになっている。
【0030】一方、排気手段57は、乾燥室51内の被
乾燥体の乾燥によって加湿された加湿空気を配管63を
介して屋外に排出するもので、順次連結されるエアフィ
ルタ60a、配管63a、ブロワー60および配管63
b、63cを備えており、乾燥室51内の加湿空気は、
ブロワー60によって、乾燥室51内の排気口57aよ
り配管63c、63b、63aを介して屋外に排出され
るようになっている。なお、本実施例では、配管63b
は2箇所で分岐して、それぞれ第1乾燥ユニット50A
と第2乾燥ユニット50Bの配管63cに接続されるよ
うになっている。
【0031】なお、図示しないが、上記給気手段56お
よび上記排気手段57の配管58、63には、それぞれ
バルブが配設され、自動あるいは手動により管路の開度
を調整できるようになっている。
【0032】すなわち、給気手段56及び排気手段57
は、制御盤70によって制御され、吸引風量及び排気風
量が設定されるようになっている。なお、この排気風量
は、上記吸気風量に比べて大幅に多くする。例えば、吸
気能力を2400m3/Hで、排気能力は最大1500m
3/H〜最小500m3/Hの範囲とすればよい。なお、こ
のような給気手段56および排気手段57は、共に10
0V電源62により稼動されるものである。
【0033】一方、図1及び図4に示したように、第1
乾燥ユニット50Aと第2乾燥ユニット50Bにはそれ
ぞれ、排気手段側である第2側部室51bの上方におい
て乾燥室51内に開口する排気口51eから、乾燥室5
1の上方に配設された配管33を介して乾燥室51の外
部に設けた循環ブロワー32に至り、配管32を介して
吸気手段側である第1側部室51aの上方において開口
する給気口51fから乾燥室51内上部に至る室外空気
循環経路(ユニット循環経路)30が設けられている。
この場合、循環ブロワー32は、制御盤70によって制
御されており、乾燥室51内の循環風量が足りない場合
に、例えば、8000〜12000m3/H程度まで、乾
燥室51内の空気流量を増加することができるようにな
っている。
【0034】すなわち、図2及び図4に示したように、
室外空気循環循環経路30では、乾燥室51内の加湿空
気が、ブロワー32によって、乾燥室51内の第2側部
室51bの隔壁86に設けられた開口92から配管33
介して矢印のように吸引され、吸引された空気が、ブ
ロワー32の作用によって配管32を介して、第1側部
室51aに導入され、後述するように、第1側部室51
aの隔壁85に設けられた開口91を介して乾燥室51
内に供給されるようになっている。
【0035】より詳細には、図1及び図4に示したよう
に、相対向する一対の側壁に対向して、それぞれ隔壁板
85、86が立設され、これら側壁の近傍に狭い第1側
部室51aおよび第2側部室51bが画成されており、
これらの隔壁板85、86には、床より若干高い位置か
ら高さ方向に向かって開口91、92が多数形成されて
いる。このような開口91、92を多数形成することに
より、排気手段側である第2側部室51bの上部から室
外空気循環経路30の配管31を介してブロワー32に
よって吸引された空気を、ブロワー32によって給気
段側である第1側部室51a内の空気を開口91から略
水平方向に噴出させることができる。逆に、これに対向
する第2側部室51bでは、この開口91から噴出して
くる空気を開口92を介して吸入して、乾燥室51内か
ら吸引された第2側部室51bの空気は、前述したよう
に乾燥室外の室外空気循環経路30に循環されるように
なっている。
【0036】また、これらの隔壁板85、86で画成さ
れた第1側部室51aおよび第2側部室51bには、空
気流の断面積が上部から下方に向かって減少するよう
に、邪魔板51c、51dがそれぞれ設けられており、
これによって、第1側部室51a内の空気を開口91か
ら略水平方向に噴出させる空気の流速が、乾燥室51の
上下で略同一となり、乾燥室内の被乾燥体が均一に乾燥
できるようになっている。このように構成することによ
って、乾燥室51内での空気流量を、乾燥室外部に配設
した室外空気循環経路30に設けた循環空気流量増加手
段である循環ブロワー32によって、この空気流の流量
を増加できるように調整しているので、少ない投入エネ
ルギーでしかも短時間のうちに被乾燥体55の表面のみ
ならず内部からも水分を蒸発させることができる。ま
た、乾燥室51外部に室外空気循環経路30を設けて循
環ブロワー32を設けているので、乾燥室51内部に循
環ブロワーを配設する場合に比較して、装置自体が大型
化することなく装置の乾燥能力を向上することができ
る。また、各ブロック毎にこのような循環経路30を設
けているので、各ブロックの乾燥室51毎に、乾燥室5
1内の空気流量を調整することができ、各乾燥室51毎
に乾燥条件を設定することも可能である。
【0037】なお、図1及び図3に示したように、乾燥
室51内には、ヒータ室52の下方に紫外線照射装置
が設置されており、この紫外線照射装置45から所定
時間、あるいは定期的に紫外線を照射することにより、
雑菌等を死滅させることが可能になっている。これによ
り、干物等を製造する場合であっても、乾燥しながら確
実に雑菌を死滅させることができるようになっている。
【0038】また、乾燥装置50は、図2及び図4に示
したように、第1乾燥ユニット50Aと第2乾燥ユニッ
ト50Bとが各ユニットの周壁端部に形成されたフラン
ジ部50C、50Cの間にパッキン(図示せず)を装着
してボルト、ナットなどの締結部材44によって、並列
的に脱着自在に接続されている。同様に、給気手段56
の配管58bと58cとの間が、それらのフランジ部に
設けたボルト、ナットなどの締結部材58dによって脱
着自在になっているとともに、排気手段57の配管63
bと63cとの間が、それらのフランジ部に設けたボル
ト、ナットなどの締結部材63dによって脱着自在に接
続されている。
【0039】従って、締結部材44、58d、63dを
取り外すことによって、第1乾燥ユニット50Aと第2
乾燥ユニット50Bとを分離できるので、例えば、乾燥
ユニットの点検、保守、交換作業などが容易に行えると
もに、被乾燥体55を積載した台車54を直接取り出す
ことも可能である。
【0040】なお、本実施例では、給気手段56の配管
58bならびに排気手段57の配管63bをそれぞれ1
本の連続した配管としたが、これを乾燥ユニットの数に
合わせて2箇所で脱着自在に接続できる配管としてもよ
い。
【0041】また、本実施例では、乾燥装置として、2
つの乾燥ユニットを用いたが、単独の乾燥ユニットとす
ることも勿論可能である。本実施例による被乾燥体の乾
燥装置50は上記のように構成されているが、以下にそ
の作用について説明する。
【0042】今、乾燥室51内には、台車54に被乾燥
体55が多段にして多数収容されている。また、給気手
段56および排気手段57および赤外線ヒータ73は、
制御盤70で調整されてそれぞれ稼動されており、これ
により全体の空調がなされている。
【0043】このような乾燥装置50では、屋外の新鮮
な空気が、給気手段56のエアフィルタ59aから、配
管58aおよび58bの中間に設けられるブロワー59
で矢印のように吸引され、配管58cを介して給気口5
6aから乾燥室51内に供給され、乾燥室51内に気流
を発生させるようになっている。
【0044】一方、乾燥室51内の被乾燥体の乾燥によ
って加湿された加湿空気は、排気手段57のブロワー6
0によって、乾燥室51内の排気口57aより配管63
c、63b、63aを介して屋外に排出されるようにな
っている。
【0045】この際、乾燥室51内は、減圧状態、例え
ば、大気圧より3mb以上、好ましくは10mb以上低い気
圧に維持されている。また、乾燥室51内で被乾燥体5
5の乾燥によって加湿された加湿空気は、室外空気循環
経路30の循環ブロワー32によって、第2側部室51
bを画成する隔壁86に多数形成された開口92を介し
て吸入されて第2側部室51bに導入され、邪魔板51
dに当接することによって、空気の流速が上部から下方
に至るまで略同一となって、配管31を介して乾燥室5
1外に吸引され、配管33を介して、乾燥室51の第2
側部室51aに循環される。
【0046】すなわち、この配管31を介して吸引され
た空気が、室外空気循環経路30の循環ブロワー32に
よって、第2側部室51aを介して乾燥室51内に供給
され、邪魔板51cに当接することによって、空気の流
速が上部から下方に至るまで略同一となり、隔壁85に
多数形成された開口91から略水平方向に流れる。この
導入された空気は、開口91から矢印で示すように略水
平方向に噴出して、この近傍にある被乾燥体55は、特
にこの方向の空気流の流れを受けて水分の蒸発が促進さ
れる。
【0047】このように、排気手段側である第2側部室
51bの上部から、乾燥室51の上方に配設された配管
31を介して乾燥室51の外部に設けた循環ブロワー3
2に至り、配管32を介して給気手段側である第1側部
室51aの上部に至る室外空気循環経路30が設けられ
ているので、この循環ブロワー32の作用によって乾燥
室51内の空気流量が増加されるため、乾燥効率の上昇
が図れるようになっている。すなわち、少ない投入エネ
ルギーでしかも短時間のうちに被乾燥体55の表面のみ
ならず内部からも水分を蒸発させることができる。
【0048】また、室内空気循環経路52c’によっ
て、乾燥室51内の空気がヒータ室52内に導入され
て、ヒータ73によって加熱殺菌されて、乾燥室51内
に戻されるので、乾燥室内の空気を赤外線ヒータ73の
熱で加熱して循環できるため、乾燥室51全体の被乾燥
体を均一に乾燥できるとともに、赤外線ヒータ73によ
って循環空気が殺菌されることになる。従って、被乾燥
体が雑菌が存在しない状態で乾燥されるため、例えば、
被乾燥体が食品などの場合には、長期保存が可能である
とともに、安全性が向上することになる。
【0049】さらに、乾燥室51内では、赤外線ヒータ
73の稼動により、天井から被乾燥体55が吸収しやす
い赤外線が放射されている。このように、本実施例によ
れば、乾燥室51内が赤外線により略均一に加熱され、
しかも室内が排気手段57により常に減圧され、さらに
は被乾燥体55が収容されている付近に水平方向の空気
流の流れが生じているので、どの位置にある被乾燥体で
あっても速やかにかつ略均一に乾燥することができる。
【0050】また、本実施例では、第1乾燥ユニット5
0Aと第2乾燥ユニット50Bの間に仕切部材を設けて
おけば、仕切部材を閉じることによって、各乾燥ユニッ
ト50A、50Bの乾燥室51の空気流の流れが、隣接
する乾燥ユニット50A、50Bの乾燥室51の空気流
の流れに相互に影響されて乱されることがないので、安
定した乾燥状態が得られることになる。
【0051】このように、本実施例によれば、乾燥室5
1内が赤外線により略均一に加熱され、しかも室内が排
気手段57により常に減圧され、さらには被乾燥体55
が収容されている付近に水平方向の空気流の流れが生
じ、室内空気が循環されているので、どの位置にある被
乾燥体55であっても速やかにかつ略均一に乾燥するこ
とができる。
【0052】なお、このようにして所定の乾燥が終了し
たら、赤外線ヒータ73の稼動を停止するとともに、以
後、循環ブロワー32を連続駆動させ、自然換気のみで
被乾燥体55を一定時間、養生することが好ましい。
【0053】また、本実施例によれば、雨天等、外部の
天気に影響を受ける心配がなく、一年を通じていつでも
乾燥物を製造することができる。さらに、製造日数も少
なくて良いので、月当りの処理能力を大幅に増大させる
ことができる。例えば、7mの長さを有する乾燥室51
内でサケを乾燥すると、月に5tもの乾燥したサケを得
ることができる。
【0054】また、乾燥室51内で乾燥するものとして
は、例えば、アジ、サバ、サケ、片口鰯、畳鰯、鰈など
の魚類の他、タコ、ホタテ、アサクサノリ、コンブ、桜
貝、海鼠などの他の海産物が挙げられる。
【0055】また、被乾燥体としては、材木および農産
物、例えば米などの穀類、柿などの果物、およびピーマ
ン、ニンジン、キャベツ、塊茎(ジャガイモ)または地
下茎(サツマイモ)、タケノコおよびきのこ類などの野
菜を挙げることができる。さらには、ドライフラワー、
獣骨などを乾燥させることもできる。特に獣骨を乾燥す
ると、肉片が殺菌されて骨に付着し、また美味でもある
ので、ペットフードとして良好なものを市場に提供する
ことができる。
【0056】勿論、洗濯物にも本システムを適用できる
他、洗浄後の工業製品、たとえば洗浄後のICチップの
乾燥にも適用することができる。さらに、他の分野とし
ては、水を多量に含んだ化石などを乾燥する場合に良好
である。たとえば、貝の化石を含んだ砂などを乾燥する
場合、従来は多量の砂を100℃付近で乾燥させていた
が、本システムを利用することにより、50℃付近の低
温で全体を均一に乾燥することができ、これにより貝の
化石を砂の中から良質な状態で取り出し保存することが
できる。
【0057】また、このような乾燥装置50を用いれ
ば、例えば、海産物の畳鰯などを乾燥させる場合に、従
来は天火に干して干物としていたため、天候に左右され
る場合もあったが、本実施例によれば天候を全く気にし
なくても畳鰯等を製造することができる。したがって、
計画的に畳鰯等を製造することができる。また、畳鰯な
どの乾燥に際しては、乾燥が余りに進んでしまうと、じ
ゃこになってしまうものもあったが、乾燥の度合いを室
温、乾燥時間、圧力などを制御盤70から適宜に調整す
ることができるので、所望とする畳鰯等を製造すること
ができる。
【0058】また、本実施例によれば、加湿空気を冷却
するのではなく、その加湿空気を外部に放出してしまう
ので、従来のように冷却するためのエネルギーが必要で
ない。しかも赤外線で短時間で乾燥させるので、製造コ
ストが安くなる。例えば、電気料金で換算すれば、従来
の10分の1、人件費は5分の1に節減できた。また、
赤外線ヒータを使用していることから、例えば、サケを
乾燥させた場合、製造された乾燥体の色も赤身がかかっ
ており、見た目にも食をそそぐものであった。さらに、
乾燥されたサケには、雑菌が少ないため、賞味期間を従
来の1ヵ月に比べて、6ヵ月以上と長くすることがで
き、大幅に延長することができた。また、乾燥時間が短
いことから乾燥体の酸化が進むことがなく、これにより
鮮度の良い干物ができ、食した場合に美味である。
【0059】なお、上記実施例では、赤外線ヒータ73
を天井に設置しているが、この赤外線ヒータ73は天井
に限らず、左右の壁面に設置しても良い。また、上記実
施例では、給気手段56及び排気手段57を上部に設け
ているが、これに代え、下部に設けても良い。また、給
気口56a、および排気口57aの数などは実施例に何
ら限定されない。また、このようなシステムは、大型な
ものから小型なものまで、種々実施することができる。
【0060】次に、図5を参照しながら本発明の第2実
施例による被乾燥体の乾燥装置について説明する。図5
は本発明の第2実施例による被乾燥体の乾燥装置の概略
を示す分解平断面図である。なお、前述した第1の実施
例と同じ構成部材については、100を加えた参照番号
を付している。
【0061】この乾燥装置150は、基本的に前述した
第1実施例の第1乾燥ユニット50A及び第2乾燥ユニ
ット50Bと同様な構成の第1乾燥ユニット150A及
び第2乾燥ユニット150Cと、これらの中間に配置さ
れた中間乾燥ユニット150Cとの3個の乾燥ユニット
から構成されている。
【0062】すなわち、第1乾燥ユニット150Aの前
壁に出入口153が設けられており、第2乾燥ユニット
150Bの後壁が終端壁となっており、中間乾燥ユニッ
ト150Cの前後には壁が設けられていない構造になっ
ている。そして、これらの3種類の乾燥ユニットを、第
1の実施例のように締結部材(図示せず)によって、各
乾燥ユニットのフランジ間を相互に並列的に接続するこ
とによって、全体として乾燥装置150を構成するよう
にしている。
【0063】この場合、給気手段156の配管158b
は、3箇所で分岐して、それぞれ第1乾燥ユニット15
0A、第2乾燥ユニット150B、中間乾燥ユニット1
50Cの配管158cに、第1の実施例のように締結部
材(図示せず)によって、接続されるようになってい
る。同様に、排気手段157の配管163bは3箇所で
分岐して、それぞれ第1乾燥ユニット150A、第2乾
燥ユニット150B、中間乾燥ユニット150Cの配管
163cに、第1の実施例のように締結部材(図示せ
ず)によって、接続されるようになっている。
【0064】なお、本実施例では、第1乾燥ユニット1
50A、第2乾燥ユニット150B、及び中間乾燥ユニ
ット150Cと3個の乾燥ユニットから乾燥装置150
を構成したが、基本的にこの3種類の乾燥ユニットがあ
れば、これらを適宜組み合わせることによって、自由に
複数個の乾燥ユニットを並列的に接続して乾燥装置15
0を構築することができる。
【0065】また、本実施例では、給気手段156の配
管158bならびに排気手段157の配管163bをそ
れぞれ1本の連続した配管としたが、これを乾燥ユニッ
トの数に合わせた箇所(本実施例の場合には3箇所)で
脱着自在に接続できる配管としてもよい。
【0066】さらに、本実施例では、仕切部材は図示し
ていないが、この仕切部材は、第1実施例のように各乾
燥ユニット150A、150B、150Cを接続する際
に組立てもよく、若しくは、各乾燥ユニットのいずれか
一方に設けてもよく、又は双方の乾燥ユニットに設けて
もよい。
【0067】このように構成することによって、第1乾
燥ユニット150A、第2乾燥ユニット150B、及び
中間乾燥ユニット150Cからなる3種類の乾燥ユニッ
トを、複数個自由に組み合わせることによって乾燥装置
150を構築して、立地スペース、目的とする稼働率に
合わせて被乾燥体を同時に必要なだけ乾燥することがで
きる。
【0068】また、各乾燥ユニット毎に、乾燥室内のヒ
ータ173、及び乾燥室外部に配設した室外空気循環経
路130に設けた空気流量増加手段である循環ブロワー
132が独立しており、各乾燥室151内のヒータ温度
及び空気流量を独自に調整できるので、各乾燥室内の被
乾燥体の乾燥割合、乾燥速度などを調整することも可能
である。
【0069】さらに、各乾燥ユニット毎に分離できるの
で、例えば、乾燥ユニットの点検、保守、交換作業など
が容易に行うことができるとともに、被乾燥体を積載し
た台車を直接取り出すことも可能である。
【0070】以上、本発明の実施例について説明した
が、本発明は上記実施例に何ら限定されず、本発明の範
囲内において、様々な変更が可能である。
【0071】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る被乾
燥体の乾燥装置では、赤外線ヒータにより乾燥室内を均
一に加熱し、乾燥室内を減圧状態に維持できるととも
に、乾燥室内で空気流の流れを生じさせており、しかも
この乾燥室内の空気流量を、乾燥室外部に配設した室外
空気循環経路に設けた空気流量増加手段によってこの空
気流の流量を調整(増加)しているので、少ない投入エ
ネルギーでしかも短時間のうちに被乾燥体の表面のみな
らず内部からも水分を蒸発させることができる。
【0072】さらに、乾燥室外部に空気流量増加手段を
設けているので、装置自体が大型化することなく装置の
乾燥能力を向上することができる。また、本発明の被乾
燥体の乾燥装置は、乾燥室に配設した赤外線ヒータ近傍
を通過して、乾燥室内に収納した被乾燥体に至る室内空
気循環経路を設けたので、乾燥室内部に設けた乾燥室内
の空気を赤外線ヒータの熱で加熱して循環できるため、
乾燥室全体の被乾燥体を均一に乾燥できるとともに、赤
外線ヒータによって循環空気が殺菌されることになる。
従って、被乾燥体が雑菌が存在しない状態で乾燥される
ため、例えば、被乾燥体が食品などの場合には、長期保
存が可能であるとともに、安全性が向上することにな
る。
【0073】さらに、本発明に係る被乾燥体の乾燥装置
は、このような乾燥装置を乾燥ユニットとし、この乾燥
ユニットを複数個並列に脱着自在に接続して全体として
乾燥装置を構築できるようにしたので、複数の乾燥ユニ
ットを自由に組み合わせることによって乾燥装置を自由
に構築して、立地条件、目的とする稼働率に合わせて被
乾燥体を同時に必要なだけ乾燥することができる。
【0074】また、各乾燥ユニット毎に、乾燥室内のヒ
ータ、及び乾燥室外部に配設した室外空気循環経路に設
けた空気流量増加手段が独立しており、各乾燥室内のヒ
ータ温度及び空気流量を独自に調整できるので、各乾燥
室内の被乾燥体の乾燥割合、乾燥速度などを調整するこ
とも可能である。
【0075】さらに、各乾燥ユニット毎に分離できるの
で、例えば、乾燥ユニットの点検、保守、交換作業など
が容易に行うことができるとともに、被乾燥体を積載し
た台車を直接取り出すことも可能である。
【0076】従って、本発明によれば、短時間で被乾燥
体を製造することができ、しかも乾燥するにあたり熱効
率が良く、乾燥するにあたり安価で製造することがで
き、さらには新鮮な風味を損なうことなく被乾燥体を製
造することができ、雑菌を少なくし賞味期間を長くする
ことのできる被乾燥体の乾燥装置を提供でき、その産業
上寄与するところ甚大なる極めて優れた発明である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の被乾燥体の乾燥装置の第1の実
施例の概略図である。
【図2】図2は本発明の被乾燥体の乾燥装置の第1の実
施例の平断面図である。
【図3】図3は本発明の被乾燥体の乾燥装置の第1の実
施例の側断面図である。
【図4】図4は本発明の被乾燥体の乾燥装置の第1の実
施例の斜視図である。
【図5】図5は本発明の第2実施例による被乾燥体の乾
燥装置の概略を示す分解平断面図である。
【図6】図6は本発明の乾燥装置の赤外線ヒータを示す
断面図である。
【図7】図7は従来の乾燥システムを示す平面図であ
る。
【符号の説明】
30・・・循環経路 40・・・仕切部材 32・・・循環ブロワー 50、100・・・乾燥装置 50A、150A・・・第1乾燥ユニット 50B、150B・・・第2乾燥ユニット 150C・・・中間乾燥ユニット 51、151・・・乾燥室 52・・・ヒータ室 53・・・出入口 54・・・台車 55・・・被乾燥体 56・・・給気手段 57・・・排気手段 73・・・赤外線ヒータ

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被乾燥体が収納された乾燥室に赤外線ヒ
    ータを配設し、この赤外線ヒータにより乾燥室内を平均
    加熱するとともに、 前記乾燥室に連通する給気手段と排気手段とを配設し、
    給気手段によって乾燥室内に外部の空気を導入する一
    方、排気手段によって乾燥室内の空気を排出して乾燥室
    内に給気手段側から排気手段側に至る空気流を生じせし
    めるとともに、乾燥室内の圧力を常時減圧状態に維持し
    た乾燥装置であって、 前記乾燥室の排気手段側から給気手段側に至る室外空気
    循環経路を乾燥室外部に配設するとともに、この室外空
    気循環経路に空気流量増加手段を設けて、乾燥室内部に
    生じる空気流量を調整できるようにしたことを特徴とす
    る被乾燥体の乾燥装置。
  2. 【請求項2】 前記乾燥室に配設した赤外線ヒータ近傍
    を通過して、乾燥室内に収納した被乾燥体に至る室内空
    気循環経路を乾燥室内部に設けたことを特徴とする請求
    項1に記載の被乾燥体の乾燥装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の乾燥装置を乾燥
    ユニットとし、この乾燥ユニットを複数個並列に脱着自
    在に接続して全体として乾燥装置を構築できるようにし
    たことを特徴とする被乾燥体の乾燥装置。
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