JP6982928B2 - 乾燥室の構造 - Google Patents

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本発明はさつま芋等の芋類、カボチャや人参等の野菜類、ブドウや柿等の果実類の乾燥、更にはイカや魚の乾燥を最適に行う乾燥装置に関し、特に上記各食材を載置するトレーを上下方向に並列に複数備えたラックが収納可能な乾燥室の構造に関する。
今日、食品加工技術の向上により多くの乾燥食品が製造され、市販されている。例えば、干し芋は元々さつま芋の保存食として作られたものであるが、乾燥技術の向上により味や触感を重視した美味しい干し芋が製造されている。また、野菜を乾燥させた乾燥カボチャや乾燥人参は各種料理の食材として広く使用されている。さらに、干しブドウや干し柿等のドライフルーツは美容や健康によい食品として広く認識されている。
例えば、特許文献1は乾燥食品として代表的な干し芋の製造方法を開示する。この発明では、先ずさつま芋を洗浄し、洗浄したさつま芋を大、中、小に選別する。次に、選別した芋を蒸かし、皮を削ぎ、平板状にスライスし、所定幅にスライスされた芋を乾燥し、商品として出荷する。
特開2017―00080号公報
しかしながら、上記方法では、乾燥させるための日数が、例えばスライスした芋で1週間前後必要であり、また所謂丸干しでは1カ月前後の期間が必要である。この間、雨や高温の日が続くと、干し芋の品質が低下し、又は腐る等の問題も発生する。
この為、乾燥期間を短縮するため、芋を乾燥機に入れ、例えばボイラー等で加熱した空気(乾燥風)を当てて乾燥させる装置も考案されている。しかし、従来の乾燥装置では単にボイラー等で加熱した乾燥風を当てて乾燥させるだけであり、極めて効率の悪い作業であった。例えば、乾燥風が直接当たる位置に置かれた芋と、その周囲に置かれた芋とではその乾燥度に違いがあり、均一な干し芋の乾燥作業を行うことができなかった。この為、例えば乾燥機内の芋を置く位置を一定時間毎に移動し、又は乾燥風の風射位置を調整する等の煩雑な作業が必要であった。
このことは干し芋の乾燥の場合に限定されるものではなく、例えばカボチャや人参等の乾燥野菜の製造や、干しブドウや干し柿等のドライフルーツの製造、更にはスルメや干物の製造においても同様であった。特に、乾燥対象である食材が変更された場合には、更に煩雑な作業が必要であった。
そこで、本発明は、乾燥芋や乾燥野菜、ドライフルーツ、干物等の製造に必要な乾燥装置であって、特に上記各食材を収納する乾燥室の構造を改良することによって、乾燥機内での芋等の食材の移動や、食材への乾燥風の風射位置の調整等の煩雑な作業を必要とすることなく、均一な乾燥度の乾燥食品の製造を行うことができる乾燥室の構造を提供するものである。
上記課題は本発明によれば、乾燥対象食品である食材を載置する複数のトレーを上下に並列に複数収納するラックを備えた乾燥室を左右も設け、前記ラックの夫々の両側に設けられ、前記トレー上に載置された前記乾燥対象食品である食材の乾燥に供した湿気を多量に含む空気が通過する複数の同じ大きさの開口が設けられた側板を備え、前記左右の乾燥室の間に設けられ、前記左右の乾燥室の下部に連通した圧力ファンを備えた中央循環ダクトを備え、該中央循環ダクトの上部から左右のダクトを通して前記左右の乾燥室に乾燥風を送る乾燥装置であり、ダクト構造と前記圧力ファンを使用することにより、前記上下のトレーによって分割された狭い空間に乾燥風を通し、乾燥対象食品である食材の乾燥を行ない、ダクト内の弁の切換によって室内の湿気を排気し、外気の吸入を行い、前記左右の乾燥室の下方より前記圧力ファンよって左右の乾燥室内の内気を吸引することによって、左右の乾燥室の下部を負圧状態とし、全て同じ大きさの開口を備えた側板を使用して均等に食材の乾燥を行うことを特徴とする乾燥装置の構造を提供することによって達成できる。
また、上記乾燥風は側板に形成された開口を介して筒状に形成された上下のトレー間の空間に入力し、乾燥対象食品である食材の乾燥処理に供した湿気を多量に含む空気を他方の側板に形成された開口を介してファンに送る構成である。また、上記側板の開口から筒状の食材の乾燥空間に導入する乾燥風は乾燥装置内の循環ダクトを介して送られる最適な乾燥条件の空気である。
本発明によれば、上下に並列に配設されたトレーによって仕切られた筒状の空間には乾燥処理の対象食材である、例えば干し芋が収納されており、しかもこの空間は周囲が閉鎖された筒状の空間であり、一方の側板の開口から入力した乾燥風は外部に漏れることなく、他端に配設された側板の開口まで送られ、効率よく干し芋等の食材の乾燥処理を行うことができる。
本実施形態の乾燥室を備えた乾燥装置の正面図である。 乾燥装置の内部構成を説明する図である。 乾燥装置を前方より視た斜視図である。 乾燥装置(循環ダクト)内での乾燥風の循環方向をより詳しく説明する図である。 乾燥装置を前方より視た斜視図である。 ラックの側板に形成された開口の構成を説明する図である。 ラックの側板に形成された開口の他の構成を説明する図である。 上下に並列に配設されたトレーを含むラック内の構造を説明する模式図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本実施形態の乾燥室を備えた乾燥装置1の正面図である。同図において、乾燥装置1は中央部に制御パネル兼モニタ部2が位置し、左右に乾燥室3、4が設けられている。乾燥装置1の中央内部にはコンピュータが内蔵された制御部が配設され、循環ダクトを流れる乾燥風の温度制御を行うヒータや、循環ダクトに流れる乾燥風の風量を制御するファン等も配設されている。
左右に設けられた乾燥室3及び4には夫々両開きの扉5、6が設けられ、例えば扉5に設けられた取手5aを握持して左右に開くことによって、乾燥室3を開放することができる。同様に、扉6に設けられた取手6aを握持して左右に開くことによって、乾燥室4を開放することができる。
乾燥室3及び4は共に同じ構造であり、夫々台車に載せられた2台のラックを収納できる構造である。図2は乾燥装置1の内部構成を説明する図である。上記のように左右の乾燥室3及び4には夫々2台の台車8に載せられた2台のラック9が設置され、夫々のラック9には20段のトレーが設けられている。
ここで乾燥室3及び4に設けられたラック9は同じ構造であるが、本実施例の説明上、乾燥室3側の2台のラック9を9a、9bとして説明し、乾燥室4側の2台のラック9を9c、9dとして説明する。また、ラック9を載せる台車8についても、同様にラック9a〜9dに対応して、台車8a〜8dとして説明する。
図3は上記乾燥装置1を前方より視た斜視図である。中央の循環ダクト11は左右の乾燥室3及び4に最適な状態に制御された温度と湿度の乾燥風を送る為のダクトであり、この循環ダクト11を流れる乾燥風の温度と湿度と風量は制御部によって最適に制御される。
ファン12は制御された温度と湿度の乾燥風を乾燥室3及び4に送る為の装置であり、回転軸12aに架け渡させた不図示の動力伝達ベルトを介して後方のモータ14に接続されている。また、循環ダクト11にはヒータ15が設けられ、循環ダクト11に流れる乾燥風を最適温度に調整する。
また、循環ダクト11には分岐して外気を導入する不図示の吸気ダクトと、装置内の湿気を含む空気を機外に排出する排気ダクト11bが設けられている。尚、吸気ダクトは乾燥室3及び4の背面上部に夫々設けられ、不図示の吸気口から外気を導入する。また、排気ダクト11bは中央の循環ダクト11の後方から分岐して乾燥装置1の背面に設けられた不図示の排気口まで延設されている。
尚、図3に示す矢印は乾燥装置1(循環ダクト11)内を流れる空気(乾燥風)の循環方向を示す。尚、図4は乾燥装置1(循環ダクト11)内での乾燥風の循環方向をより詳しく説明する図である。
循環ダクト11の上部は乾燥室3及び4側の上部に連通しており、ファン12は左右は乾燥室3及び4の下部に連通しており、ファン12によって風量が制御される乾燥風は、循環ダクト11を介して左右の乾燥室3及び4に送られ、ファン12に戻る構造である。また、夫々の乾燥室3及び4に送られた乾燥風はラック9に並列に設置されたトレー内を均一に流れ、干し芋の最適な乾燥環境を形成する。
図5は乾燥装置1を前方より視た斜視図であり、台車8上の1つのラック9(例えば、台車8a上のラック9a)を乾燥室3から引き出した状態を示す図である。同図に示すように、台車8aには仕切りを介して20段のトレー10が設けられ、各トレー10上には、例えば所定の厚さにスライスされた芋が並べられる。尚、他のラック9b〜9dも同様の構成である。
ラック9の側面には側板21が設けられている。図6は側板21の構成図である。
この側板21には所定間隔で開口22aが形成され、ラック9a内を通った空気をラック9aから放出する開口である。すなわち、ラック9a内で上下に並列に配設されたトレー10によって仕切られた筒状の各乾燥空間を通って干し芋の乾燥処理に供した空気をファン12側に排出する開口である。
尚、同図に示す側板21には横方向に長い長方形の開口構造であるが、この形状に限定されるわけではなく、例えば図7に示すように比較的小さな開口21bを多数設けた構造であってもよい。この場合、夫々に乾燥空間から排出される空気は横方向に多数形成された開口21bから排出される。
1・・・乾燥装置
2・・・制御パネル兼モニタ部
3、4・・乾燥室
5、6・・扉
7、7a〜7d・・
8、8a〜8d・・台車
9、9a〜9d・・ラック
10・・トレー
11・・循環ダクト
11b・・排気ダクト
12・・ファン
12a・・回転軸
14・・モータ
15・・ヒータ
21・・側板
21a、21b・・開口
22・・芋(食材)
23・・乾燥風(空気)

Claims (3)

  1. 乾燥対象食品である食材を載置する複数のトレーを上下に並列に複数収納するラックを備えた乾燥室を左右に設け、
    前記ラックの夫々の両側に設けられ、前記トレー上に載置された前記乾燥対象食品である食材の乾燥に供した湿気を多量に含む空気が通過する複数の同じ大きさの開口が設けられた側板を備え、
    前記左右の乾燥室の間に設けられ、前記左右の乾燥室の下部に連通した圧力ファンを備えた中央循環ダクトを更に備え、
    該中央循環ダクトの上部から左右のダクトを通して前記左右の乾燥室に乾燥風を送る乾燥装置であり、
    ダクト構造と前記圧力ファンを使用することにより、前記上下のトレーによって分割された狭い空間に乾燥風を通し、前記乾燥対象食品である食材の乾燥を行ない、ダクト内の弁の切換によって室内の湿気を排気し、外気の吸入を行い、
    前記左右の乾燥室の下方より前記圧力ファンよって左右の乾燥室内の内気を吸引することによって、左右の乾燥室の下部を負圧状態とし、全て同じ大きさの開口を備えた側板を使用して均等に食材の乾燥を行うことを特徴とする乾燥装置の構造。
  2. 前記乾燥風は前記側板に形成された前記開口を介して筒状に形成された上下のトレー間の空間に入力し、乾燥対象食品である食材の乾燥処理に供した湿気を多量に含む空気が前記他方の側板に形成された前記開口を介して前記圧力ファンに送られることを特徴とする請求項1に記載の乾燥装置の構造。
  3. 前記乾燥対象食品の食材は、さつま芋等の芋類、又はカボチャや人参等の野菜類、ブドウや柿等の果実類、更にイカや魚等の魚貝類であることを特徴とする請求項1、又は2に記載の乾燥装置の構造。
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