JP3069948B2 - 蓋体の取付け構造 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、蓋体の取付け構造
に関し、詳しくは、収納容器における蓋体、特に、外側
が硬質な物品、例えば飲料用缶を多数個収納して保管・
輸送・運搬を行う収納容器の蓋体に適した蓋体の取付け
構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、飲料用缶を収納して保管・輸送・
運搬する収納容器としては、段ボールで形成したものが
多く用いられている。この段ボール製の収納容器は、底
板の対向する側辺に、収納する缶体と略同じ高さの側板
を折曲げ形成し、一方の側板から底板と同じような天板
を折曲げ形成し、該天板の先端を他方の側板に接着する
とともに、各底板，側板，天板の端縁に設けた接着用フ
ラップを接着して収納容器としている。このような段ボ
ール製収納容器における蓋体は、側板の一端から蓋体と
なる部分を折曲げ可能に延出したものであった。

【０００３】また、合成樹脂製の収納容器としては、底
板の四周縁に側板を設けて収納物を上方から出し入れす
る形状のものが多く用いられており、その蓋体として
は、開口部を構成する側板の縁部にヒンジを介して回動
可能に設けたものが多く用いられている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかし、段ボール製の
収納容器は、接着により形成されるため、その多くは反
復使用することができず、蓋体の耐久性もほとんどない
という問題があった。また、合成樹脂製の収納容器にお
ける蓋体は、物品収納時に蓋体を閉じ位置に固定するた
めの手段を別途必要としていた。

【０００５】そこで本発明は、飲料用缶を多数個収納し
て保管・輸送・運搬を行う収納容器等に装着する蓋体に
適した蓋体の取付け構造を提供することを目的としてい
る。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の蓋体の取付け構造は、箱型容器の開口部を
開閉する蓋体の取付け構造であって、前記蓋体は、開口
部の閉じ位置において容器の一つの側板の外面に沿う方
向の基板部と、該基板部の開口部側端部から容器開口部
を覆う方向に延出した蓋板部と、基板部の両側から容器
の両側面に沿う方向にそれぞれ延出したヒンジ板部と、
該ヒンジ板部の内面に突出したヒンジ軸と、前記蓋板部
の内面に設けられて前記閉じ位置において前記側板の先
端が嵌入する係止溝とを有し、前記容器の側面に、前記
ヒンジ軸を移動可能に収納するヒンジ溝を側板に対して
垂直乃至側板側が開口部方向に傾斜した状態で設け、該
ヒンジ溝の側板側一端を蓋体開閉位置、他端を蓋体閉じ
位置にするとともに、前記ヒンジ軸をヒンジ溝の前記蓋
体開閉位置又は蓋体閉じ位置方向に押圧するスプリング
をヒンジ溝の近傍に設けたことを特徴としている。

【０００７】また、前記ヒンジ板の内面にガイド突起を
突設するとともに、容器の側面に該ガイド突起をガイド
するガイド部を設け、該ガイド部は、前記ヒンジ溝内の
ヒンジ軸が蓋体閉じ位置にあるときには、前記ガイド突
起が当接して蓋体の開方向への回動を阻止する閉じ位置
保持部と、ヒンジ溝内のヒンジ軸が蓋体開閉位置にある
ときには、蓋体の開閉に伴うガイド突起の移動を許容
し、かつ、ガイド突起が当接してヒンジ溝内のヒンジ軸
が蓋体閉じ位置方向に移動するのを阻止する開き位置保
持部とを有していることを特徴としている。

【０００８】さらに、前記ヒンジ溝は、開口部側の溝壁
面中央部が反開口部側に突出していることを特徴とし、
前記基板部は、前記ヒンジ板部の近傍に薄肉部あるいは
切欠部を有していることを特徴としている。

【０００９】また、相対向する方形状の側板と、該側板
の対向する二辺にそれぞれ回動可能に設けられ、かつ、
連結部で内側へ折曲可能に連結された一対の板状体から
なる折畳み側板とから構成された折畳み収納容器の開口
部に、本発明の取付け構造による蓋体を設けることを特
徴としている。

【００１０】

【発明の実施の形態】以下、本発明を、図面を参照して
さらに詳細に説明する。図１は本発明の蓋体の取付け構
造の一例を示す分解斜視図、図２は蓋体の開閉動作を説
明するための断面図、図３乃至図７は本発明の蓋体を装
着した折畳み式収納容器の一例を示すもので、図３は組
立てた状態の収納容器を示す斜視図、図４は折畳み途中
の状態の収納容器を示す斜視図、図５は折畳んだ状態の
収納容器を示す斜視図、図６は蓋体の開閉途中の状態を
示す収納容器の斜視図、図７は蓋体を開いて飲料用缶を
出し入れ可能にした状態を示す収納容器の斜視図であ
る。また、図８は本発明の蓋体の取付け構造の他の形態
例を示す断面図、図９乃至図１２はそれぞれ基板部の形
状例を示す斜視図である。

【００１１】まず、図１及び図２に示すように、本形態
例に示す蓋体１は、基板部２と、該基板部２の先端部か
ら延出した蓋板部３と、基板部２の両側からそれぞれ延
出したヒンジ板部４と、該ヒンジ板部４の内面側に設け
られたヒンジ軸５及びガイド突起６と、蓋板部３の内面
に設けられた係止溝７とを有しており、容器側板８の両
側面の蓋体装着辺９に設けたヒンジ溝１０に前記ヒンジ
軸５を挿入した状態で容器開口部に取付けられる。

【００１２】前記基板部２は、蓋体１を閉じたときに容
器側板８の外面に沿う方向に設けられるもので、後端部
には、手掛けとなる突起部２ａが設けられており、蓋板
部３は、容器開口部の一部を覆うことができる大きさに
形成されている。また、ヒンジ板部４の内面側には、前
記蓋体装着辺９が通過可能な間隔を設けて軸受片１１が
設けられており、該軸受片１１とヒンジ板部４とに設け
た軸孔により前記ヒンジ軸５が保持されている。

【００１３】さらに、ガイド突起６は、その先端部に基
板部２の裏面に接続する補強部６ａを有するＬ字状に形
成されており、この補強部６ａとヒンジ板部４の内面と
の間に、蓋体装着辺９の先端に設けたガイド部１２が挿
入された状態になっている。このガイド部１２は、蓋体
１を閉じたときにガイド突起６が当接する閉じ位置保持
部１２ａと、蓋体１を開閉する際にガイド突起６が摺接
する開き位置保持部１２ｂとを有している。

【００１４】前記蓋板部３の内面の係止溝７は、図２
（Ａ）に示すように、蓋体１を閉じたときに容器側板８
の先端が嵌入可能な位置に設けられるもので、この係止
溝７と容器側板８との係合により蓋体１が閉じ位置に保
持されることになる。

【００１５】前記ヒンジ溝１０は、容器側板８側が開口
部方向に傾斜した状態の長孔状に形成されており、その
容器側板８側の一端が蓋体開閉位置であり、この位置に
ヒンジ軸５があるときにのみ蓋体１が開閉できる状態に
なり、ヒンジ溝１０の他端は、蓋体１を閉じたときにヒ
ンジ軸５が納まる位置となる。

【００１６】そして、このヒンジ溝１０の近傍には、ヒ
ンジ軸５をヒンジ溝１０の蓋体開閉位置方向又は蓋体閉
じ位置方向に押圧するスプリング１３が設けられてい
る。このスプリング１３は、その両端が蓋体装着辺９に
設けた突起１４とヒンジ軸５とに装着された略Ω字状の
ものであって、両端を開く方向のバネ力を有しており、
ヒンジ溝１０の中間部をデッドポイントとしてヒンジ軸
５をヒンジ溝１０の両端いずれかの方向に押圧するよう
に形成されている。なお、スプリング１３の基部近傍に
小突起１５を設けることにより、スプリング１３の動き
を規制してヒンジ軸５に作用するバネ力を高めることが
できる。

【００１７】また、ヒンジ溝１０は、ヒンジ軸５が上記
スプリング１３により開口部側の溝壁面に押圧されてい
るため、ヒンジ溝１０の開口部側の溝壁面のみ所定の精
度で仕上げれば、反開口部側の溝壁面を省略することも
可能であり、ヒンジ軸５より十分に大きな溝幅に形成す
ることができる。

【００１８】このような取付け構造の蓋体１の開閉手順
を図２に基づいて説明する。なお、説明中の上下方向
は、図２における上下方向を表している。

【００１９】まず、図２（Ａ）に示す蓋体１の閉じ位置
においては、前記ヒンジ軸５は、前記ヒンジ溝１０の下
端の蓋体閉じ位置にあり、前記スプリング１３によりそ
の位置に押圧されている。また、ガイド突起６は、ガイ
ド部１２の閉じ位置保持部１２ａの下面に当接する位置
にあり、蓋板部３の係止溝７内には、容器側板８の先端
が嵌入係合している。したがって、この係止溝７と容器
側板８の先端との係合と、前記ガイド突起６と閉じ位置
保持部１２ａとの当接とにより、蓋体１がロックされた
状態になり、閉じ位置に確実に保持されている。

【００２０】この閉じ位置にある蓋体１を開くには、ま
ず、基板部２の突起部２ａに手を掛けて、あるいは、基
板部２の両側又は両方のヒンジ板部４にそれぞれ手を掛
けて蓋体１の後端部を上方に持ち上げる。これにより、
図２（Ｂ）に示すように、ヒンジ軸５がヒンジ溝１０の
上端の蓋体開閉位置に移動し、ガイド突起６が閉じ位置
保持部１２ａの下面から外れる位置まで移動するととも
に、係止溝７と容器側板８の先端部との係合状態が解除
される。このとき、ヒンジ軸５がヒンジ溝１０の中間部
を通過すると、スプリング１３のバネ力がヒンジ軸５を
上方に押圧するように作用するので、ヒンジ軸５は、ス
プリング１３の作用によってヒンジ溝１０の蓋体開閉位
置に保持された状態になる。

【００２１】そして、図２（Ｂ）に示す状態で蓋体１の
先端の蓋板部３を上方に回動させると、蓋体１は、ヒン
ジ軸５を中心として回動し、図２（Ｃ）に示す開き状態
となる。このとき、ガイド突起６は、ガイド部１２の開
き位置保持部１２ｂの表面を通過して上方に移動する。
このように蓋体１を開いた状態では、ヒンジ溝１０内の
ヒンジ軸５は、スプリング１３の作用によって蓋体開閉
位置に保持されるだけでなく、ガイド突起６が開き位置
保持部１２ｂに当接することにより蓋体１の動きが規制
されるため、ヒンジ軸５が下方の蓋体閉じ位置方向に移
動するのが阻止される。

【００２２】このように、閉じ位置にある蓋体１を開く
ためには、最初に蓋体１の後端部を上方に持ち上げる操
作が必要なため、収納物の押圧力や外力によって蓋体１
が自然に開くことがなくなる。

【００２３】また、開き位置にある蓋体１を閉じる際に
は、上記操作を逆に行い、蓋体１の先端部を下方に回動
させた後、後端部を容器側板８に押付けるだけでよいた
め、他のロック部材や接着剤等を必要とせず、作業性が
向上し、自動化にも容易に対応できる。

【００２４】さらに、ヒンジ軸５をヒンジ溝１０の蓋体
開閉位置又は蓋体閉じ位置方向に押圧するスプリング１
３を設けたことにより、ヒンジ軸５を所定の位置に保持
することができ、蓋体１のがたつきが抑えられ、また、
蓋体１の開閉も円滑に行うことができる。また、ヒンジ
溝１０の溝幅をヒンジ軸５より十分に大きく形成するこ
とにより、ヒンジ溝１０やヒンジ軸５の製作形状に関係
なく、スプリング１３の押圧力により一定の摺動抵抗を
与えることができ、ヒンジ軸５の動きを円滑にできる。

【００２５】上述の蓋体１は、例えば、図３乃至図７に
示す飲料用缶収納用の収納容器の蓋体として好適に使用
することができる。この収納容器２０は、相対向する長
方形状の上側板（天板）２１及び下側板（底板）２２
と、該天板２１及び底板２２の対向する長手方向の二辺
にそれぞれ回動可能に設けられ、かつ、連結部２３で内
側へ折れ曲がるように連結された一対の折曲げ側板２
４，２５とからなるもので、図４に示すように折曲げ側
板２４，２５の連結部２３を内側へ折曲げることによ
り、図５に示すように折畳むことができ、逆に折り畳み
状態で天板２１を上方に引上げるだけで組立てることが
できるように形成されている。

【００２６】前記天板２１及び底板２２の対向する一短
辺には、前記構造の蓋体１がそれぞれ取付けられてお
り、他方の短辺側には、蓋体１の蓋板部３と同様の形状
の収納物保持部材（図示せず）が天板２１及び底板２２
にそれぞれ固定された状態で設けられている。

【００２７】蓋体１の蓋板部３やヒンジ板部４及び前記
収納物保持部材は、収納する飲料用缶Ｃの上下部を保持
して容器からの飲料用缶Ｃの脱落を防止できる大きさ及
び強度を有するとともに、外観を考慮し、かつ、収納容
器２０の折畳みに支障を来さないように、天板２１及び
底板２２の外周部に対応した大きさ，形状で形成されて
いる。

【００２８】この収納容器２０は、蓋体１を取付けた側
の開口部を利用して飲料用缶Ｃを出し入れするもので、
工場等で飲料用缶Ｃを梱包する際には、図７に示すよう
に両蓋体１を開くことにより、収納容器２０の側方から
複数本の飲料用缶Ｃを押込むようにして収納することが
可能となり、容器上部に開口を有する収納容器の場合の
ように多数の飲料用缶Ｃを持ち上げたり、収納後の収納
容器を１８０度反転させたりする必要がなくなる。ま
た、蓋体１を所定の操作で閉じるだけでロック状態にで
きるので、他のロック部材や結束具を用いる場合に比べ
て作業性を大幅に向上させることができる。

【００２９】特に、この種の収納容器２０は、天板２１
の上方に同じ形状の収納容器を積重ねて保管・運搬を行
うので、保管中・運搬中に蓋体１が開くことはなく、収
納容器２０内から収納物である飲料用缶Ｃが落下するこ
とを確実に防止することができる。

【００３０】また、収納した飲料用缶Ｃを収納容器から
取り出す際には、蓋体１側を上に向けて収納容器２０を
立てた状態として両蓋体１を開くことにより、上方に開
口した開口部から飲料用缶Ｃを取出すことができる。こ
のとき、両側の飲料用缶Ｃと折曲げ側板２４，２５との
間に適度な隙間が形成されるようしておくことにより、
飲料用缶Ｃを容易に取出すことができる。

【００３１】しかも、飲料用缶Ｃを取り出した後の収納
容器２０は、図５に示すように折畳むことができるの
で、空の収納容器２０の回収・返送も容易に行うことが
でき、全体を合成樹脂で形成することにより、長期間の
反復使用にも十分に耐えることができる。

【００３２】次に、図８は、本発明の蓋体の取付け構造
におけるヒンジ溝の他の形態例を示すものである。この
ヒンジ溝３１は、ヒンジ軸５が保持される両端の蓋体開
閉位置と蓋体閉じ位置との間の開口部側の溝壁面に、反
開口部側に突出する台形状の突出部３２を設けたもので
ある。このように開口部側の溝壁面の中央部に反開口部
側に突出する突出部３２を設けることにより、ヒンジ軸
５をより確実に位置決めすることができるので、蓋体１
の開閉操作をより円滑かつ確実に行うことができる。

【００３３】また、開口部側溝壁面に形成する突出部の
形状は、上記台形状に限らず、反開口部側に突出した三
角形状（山形）や円弧状にすることもでき、ヒンジ溝自
体を円弧状に形成することもできる。なお、ヒンジ溝以
外の構成は、前記図１及び図２に示した形態例と同一に
形成することができるので、主要部分に同一符号を付し
て詳細な説明は省略する。

【００３４】図９乃至図１２に示す蓋体は、蓋体の開閉
操作をより円滑に行えるようにしたものである。すなわ
ち、前述の形状の蓋体１において、蓋体１を開くために
基板部２の後端中央部を引上げたときに、基板部２の湾
曲によりヒンジ板部４の下部が変位して蓋体装着辺９側
に押付けられ、ヒンジ板部４と蓋体装着辺９との平行度
が狂った状態になることがある。

【００３５】このようにヒンジ板部４と蓋体装着辺９と
の平行度が狂うと、ヒンジ板部４と蓋体装着辺９との摺
接抵抗が増大し、ヒンジ軸の動きにも影響を及ぼして蓋
体１の開閉操作を円滑に行えなくなるおそれがある。

【００３６】そこで、図９に示す蓋体４１では、基板部
４２の両側のヒンジ板部４３の近傍に半円形の切欠部４
４を設けている。また、図１０に示す蓋体５１では、基
板部５２の後端部に幅方向のスリット状切欠部５３を設
けるとともに、ヒンジ板部５４近傍のスリット５３の両
端部に前記同様の半円形切欠部５３ａを設けている。

【００３７】また、図１１に示す蓋体６１では、ヒンジ
板部６２の近傍の基板部６３の裏面に、ヒンジ板部６２
と平行な溝６４を設け、この部分の基板部６３の肉厚を
薄くしている。さらに、図１２に示すものは、前記基板
部６３の裏面の溝６４に加えて、該溝６４の近傍の基板
部６３の表面にも溝６５を設け、２条の薄肉部を平行に
形成したものである。

【００３８】これらの各形態例に示すように、ヒンジ板
部近傍の基板部両端に切欠部や薄肉部を設けておくこと
により、蓋体を開く際に基板部が湾曲しても、切欠部や
薄肉部の変形によりヒンジ板部の変位を抑えることがで
き、ヒンジ板部と蓋体装着辺との平行度を保つことがで
きる。これにより、基板部を持ち上げたときに発生した
力を両ヒンジ板部に均等に伝えることができるので、蓋
板を円滑に開閉することができる。

【００３９】なお、本発明の蓋体の取付け構造は、上記
飲料用缶収納用の折畳み式収納容器に限らず、各種容器
の蓋体に適用することが可能であり、ヒンジ軸やヒンジ
溝、スプリング等は、蓋体の大きさなどによって適宜な
形状を選択することができる。

【００４０】

【発明の効果】以上説明したように、本発明の蓋体の取
付け構造によれば、ロック部材等を使用せずに簡単な操
作で蓋体をロック状態にすることができ、また、ヒンジ
溝の動きを規制するスプリングを設けたので、蓋体の開
閉を円滑に行うことができる。さらに、ガイド突起とガ
イド部とを設けることにより、確実に開閉位置を保持す
ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の蓋体の取付け構造の一例を示す分解
斜視図である。

【図２】 蓋体の開閉動作を説明するための断面図であ
る。

【図３】 組立てた状態の収納容器を示す斜視図であ
る。

【図４】 折畳み途中の状態の収納容器を示す斜視図で
ある。

【図５】 折畳んだ状態の収納容器を示す斜視図であ
る。

【図６】 蓋体の開閉途中の状態を示す収納容器の斜視
図である。

【図７】 蓋体を開いた状態を示す収納容器の斜視図で
ある。

【図８】 本発明の蓋体の取付け構造の他の形態例を示
す断面図である。

【図９】 基板部の形状例を示す斜視図である。

【図１０】 同じく基板部の他の形状例を示す斜視図で
ある。

【図１１】 同じく基板部の他の形状例を示す斜視図で
ある。

【図１２】 同じく基板部の他の形状例を示す斜視図で
ある。

【符号の説明】

１…蓋体、２…基板部、２ａ…突起部、３…蓋板部、４
…ヒンジ板部、５…ヒンジ軸、６…ガイド突起、６ａ…
補強部、７…係止溝、８…容器側板、９…蓋体装着辺、
１０…ヒンジ溝、１１…軸受片、１２…ガイド部、１２
ａ…閉じ位置保持部、１２ｂ…開き位置保持部、１３…
スプリング、１４…突起、１５…小突起、２０…収納容
器、２１…天板、２２…底板、２３…連結部２４，２５
…折曲げ側板、３１…ヒンジ溝、３２…突出部、４１…
蓋体、４２…基板部、４３…ヒンジ板部、４４…切欠
部、５１…蓋体、５２…基板部、５３…スリット状切欠
部、５３ａ…半円形切欠部、６１…蓋体、６２…ヒンジ
板部、６３…基板部、６４…溝、６５…溝、Ｃ…飲料用
缶

Claims (5)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 箱型容器の開口部を開閉する蓋体の取付
   け構造であって、前記蓋体は、開口部の閉じ位置におい
   て容器の一つの側板の外面に沿う方向の基板部と、該基
   板部の開口部側端部から容器開口部を覆う方向に延出し
   た蓋板部と、基板部の両側から容器の両側面に沿う方向
   にそれぞれ延出したヒンジ板部と、該ヒンジ板部の内面
   に突出したヒンジ軸と、前記蓋板部の内面に設けられて
   前記閉じ位置において前記側板の先端が嵌入する係止溝
   とを有し、前記容器の側面に、前記ヒンジ軸を移動可能
   に収納するヒンジ溝を側板に対して垂直乃至側板側が開
   口部方向に傾斜した状態で設け、該ヒンジ溝の側板側一
   端を蓋体開閉位置、他端を蓋体閉じ位置にするととも
   に、前記ヒンジ軸をヒンジ溝の前記蓋体開閉位置又は蓋
   体閉じ位置方向に押圧するスプリングをヒンジ溝の近傍
   に設けたことを特徴とする蓋体の取付け構造。
2. 【請求項２】 前記ヒンジ板の内面にガイド突起を突設
   するとともに、容器の側面に該ガイド突起をガイドする
   ガイド部を設け、該ガイド部は、前記ヒンジ溝内のヒン
   ジ軸が蓋体閉じ位置にあるときには、前記ガイド突起が
   当接して蓋体の開方向への回動を阻止する閉じ位置保持
   部と、ヒンジ溝内のヒンジ軸が蓋体開閉位置にあるとき
   には、蓋体の開閉に伴うガイド突起の移動を許容し、か
   つ、ガイド突起が当接してヒンジ溝内のヒンジ軸が蓋体
   閉じ位置方向に移動するのを阻止する開き位置保持部と
   を有していることを特徴とする請求項１記載の蓋体の取
   付け構造。
3. 【請求項３】 前記ヒンジ溝は、開口部側の溝壁面中央
   部が反開口部側に突出していることを特徴とする請求項
   １又は２記載の蓋体の取付け構造。
4. 【請求項４】 前記基板部は、前記ヒンジ板部の近傍に
   薄肉部あるいは切欠部を有していることを特徴とする請
   求項１記載の蓋体の取付け構造。
5. 【請求項５】 前記蓋体は、相対向する方形状の側板
   と、該側板の対向する二辺にそれぞれ回動可能に設けら
   れ、かつ、連結部で内側へ折曲可能に連結された一対の
   板状体からなる折畳み側板とから構成された折畳み収納
   容器の開口部に設けられていることを特徴とする請求項
   １記載の蓋体の取付け構造。