JP3069824B2 - 2−クロロ−4−ニトロフェニル−α−D−マルトトリオシドの製造方法 - Google Patents

2−クロロ−4−ニトロフェニル−α−D−マルトトリオシドの製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、2−クロロ−4−ニト
ロフェニル−α−D−マルトトリオシドの合成中間体で
ある、下記式(I)
【0002】
【化3】
【0003】で示される2−クロロ−4−ニトロフェニ
ル−パーアセチル−α−D−マルトトリオシドの製造方
法、および前記中間体の加水分解による2−クロロ−4
−ニトロフェニル−α−D−マルトトリオシドの製造方
法に関する。
【0004】
【発明の背景】2−クロロ−4−ニトロフェニル−α−
D−マルトトリオシド(以下、G3CNPと略す。)
は、α−アミラーゼを用いた体液中カルシウム定量系に
おいて、α−アミラーゼの基質として有用であることが
知られている(特開平 2-276597号参照)。またカルシ
ウムの定量だけでなく、α−アミラーゼの測定系でも利
用できる応用範囲の広い基質である。
【0005】カルシウムは生体内での細胞機能や血液の
凝固機能に重要な役割を果たしているが、ヒト血漿中の
量は非常に厳密に調節されており、異常低値および高値
を知ることでの診断価値は高い。例えば低カルシウム血
症としては、低タンパク血症、低リン血症、腎炎、ネフ
ローゼ等の疾患、高カルシウム血症としては骨腫瘍、ア
ジソン病、肺気腫、腎不全等の疾患の可能性があり、こ
れらの診断に用いることができる。
【0006】血清中のα−アミラーゼは唾液由来のも
の、および膵臓由来のもの(pancreatic amylase)であ
る。膵炎等で膵臓に障害が起こると、血清の pancreati
c amylase 活性の上昇がおこる。よってα−アミラーゼ
の測定は膵炎等の膵臓疾患の診断時に有用である。2−
クロロ−4−ニトロフェニル−パーアセチル−α−D−
マルトトリオシドは、上記の目的に利用されるG3CN
Pの合成中間体である。
【0007】
【従来技術】オリゴ糖の1位のアノメリック炭素にフェ
ノール類を結合させる場合、β体を収率よく合成する方
法は知られているが、α体を収率よく短い工程で合成す
ることは困難であった。特に2−クロロ−4−ニトロフ
ェノールの場合には、そのフェノールイオンの求核性が
弱く立体選択的な導入が技術的に難しいために多段階の
工程を必要としていた。そこで、その改良法が提案され
ている。例えば、アセチルグルコースおよび/またはア
セチル化マルトオリゴ糖と核置換フェノールとをルイス
酸の存在下に反応させることを特徴とする、下記式
(X)
【0008】
【化4】
【0009】(式中、R1XおよびR2Xは、それぞれ独立
して水素原子、ヒドロキシ基、低級アルキル基、アミノ
基、ニトロ基、またはハロゲン原子を表わし、nXは0
または1から7の整数を意味する。)で示されるα、β
−核置換フェニルグリコシドおよびα、β−核置換フェ
ニルマルトオリゴシドの製造方法がある(特開昭 62-28
9595号明細書参照)。また、2−クロロ−4−ニトロフ
ェニル−パーアセチル−α−D−マルトトリオシドを製
造する方法として、四塩化スズ存在下に2−クロロ−4
−ニトロフェノールを反応させる下記の反応工程式に示
される方法がある(特開平 4-368395号明細書参照)。
【0010】
【化5】
【0011】さらに、2−クロロ−4−ニトロフェニル
−パーアセチル−α−D−マルトトリオシドからG3C
NPを製造する方法も提案されている(特開平 4-36839
5 号明細書参照)。
【0012】
【従来の技術の問題点】特開昭 62-289595号明細書に
は、アセチルグルコースおよび/またはアセチル化マル
トオリゴ糖と核置換フェノールとをルイス酸の存在下で
反応させることが開示されているが、実施例に具体的に
記載されているマルトオリゴ糖はD−グルコシド、D−
マルトペンタオシドおよびD−マルトヘプタオシドであ
り、D−マルトトリオシドについては開示されていな
い。そこで、本発明者らが特開昭 62-289595号明細書の
方法に従ってD−マルトトリオシドについて追試してみ
たところ、α体の収率は10.2%という低いものであり、
満足のいくものではなかった(後記の比較例1参照)。
特開平 4-368395 号明細書には、ルイス酸(四塩化ス
ズ、四塩化チタン等)の存在下で化合物(II)と2−ク
ロロ−4−ニトロフェノールとを反応させて化合物
(I)を得る方法が開示されており、さらにその実施例
においてルイス酸として四塩化スズを用いた結果を示し
ているが、α体の収率は21.8%と低く、その立体選択性
も悪く(およそα/β=1.28/1 )、必ずしも満足のい
くものではない。
【0013】
【問題解決のための手段】本発明者らは、2−クロロ−
4−ニトロフェニル−パーアセチル−α−D−マルトト
リオシド収率の向上およびα体の立体選択性の向上を目
的としてその製造方法について鋭意検討した。その結
果、モレキュラシーブス(商品名)等として知られてい
る合成ゼオライトを用いることによって従来技術の方法
に比べ、α体の収率および立体選択性が格段に向上する
ことを見い出し、本発明を完成した。合成ゼオライトを
用いることにより、α体の収率およびα体の立体選択性
が著しく向上することは従来技術からはまったく予測で
きないことである。
【0014】
【発明の開示】すなわち、本発明は、以下の製造方法を
提供する。 1)下記式(II)
【0015】
【化6】
【0016】で示されるパーアセチル−β−D−マルト
トリオシドを三フッ化ホウ素・ジエチルエーテレートお
よび合成ゼオライトの存在下、2−クロロ−4−ニトロ
フェノールと反応させることを特徴とする下記式(I)
【0017】
【化7】
【0018】で示される2−クロロ−4−ニトロフェニ
ル−パーアセチル−α−D−マルトトリオシドの製造方
法。 2)下記式(II)
【化12】 で示されるパーアセチル−β−D−マルトトリオシドを
三フッ化ホウ素・ジエチルエーテレートおよび合成ゼオ
ライトの存在下、2−クロロ−4−ニトロフェノールと
反応させ、得られた下記式(I)
【化13】 で示される2−クロロ−4−ニトロフェニル−パーアセ
チル−α−D−マルトトリオシドを、酸性条件下で加水
分解することを特徴とする2−クロロ−4−ニトロフェ
ニル−α−D−マルトトリオシドの製造方法。 3)反応をハロゲン化炭化水素系溶媒中で行なうことを
特徴とする前記1または2記載の製造方法。 4)合成ゼオライトがA型合成ゼオライトである前記1
または2記載の製造方法。 5)合成ゼオライトがモレキュラシーブス4Aまたは3
Aである前記4記載の製造方法。
【0019】以下、本発明による2−クロロ−4−ニト
ロフェニル−パーアセチル−α−D−マルトトリオシド
の製造方法について説明する。式(II)のパーアセチル
−β−D−マルトトリオシドと2−クロロ−4−ニトロ
フェノールとの反応は、両原料化合物を適当な溶媒中
で、三フッ化ホウ素ジエチルエーテレート(ルイス酸触
媒)および合成ゼオライトの存在下にて、不活性気体
(アルゴン、窒素等)の雰囲中で加熱撹拌することによ
り行なわれる。
【0020】使用する溶媒は、反応に不活性なものであ
ればよく、例えばアルコールの混在しない無水ハロゲン
化炭化水素系溶媒、具体例としては、クロロホルム、塩
化メチレン等が挙げられる。パーアセチル−β−D−マ
ルトトリオシドと2−クロロ−4−ニトロフェノールと
の割合は、前者1モルに対して後者1〜15モル、好ま
しくは10モル使用する。触媒の三フッ化ホウ素・ジエ
チルエーテレートはパーアセチル−β−D−マルトトリ
オシド1モルに対して1〜8モル、好ましくは3〜6モ
ル使用する。
【0021】合成ゼオライトは、例えばモレキュラーシ
ーブスや、商品名ゼオラムあるいはモレキュライト等と
して市販されている粉末状のものが使用できる。中で
も、Na2O・Al2O・2SiO2・nH2Oを基本とす
るいわゆるA型構造のもの、具体的にはモレキュラーシ
ーブス3A、モレキュラーシーブス4A、ゼオラムA−
3、ゼオラムA−4、モレキュライトA−330、モレ
キュライトA−315、モレキュライトA−430、モ
レキュライトA−415等が挙げられ、特にモレキュラ
ーシーブス3Aおよびモレキュラーシーブス4Aが好ま
しい。合成ゼオライトの使用量はパーアセチル−β−D
−マルトトリオシド1モルに対して100〜5000g、好
ましくは1500〜2500gである。
【0022】反応温度は30〜100℃、好ましくは4
5〜65℃である。反応時間は、反応温度にもよるが、
8〜40時間である。反応終了後は反応混合物の温度を
室温まで下げた後、不活性溶媒(クロロホルム等)で希
釈し、水酸化ナトリウム水溶液を加えて触媒を分解した
後、合成ゼオライトをろ過し、常法により洗浄濃縮し、
乾燥した後減圧濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー等により精製して目的物を得ることがで
きる。
【0023】本発明の方法において出発物質であるパー
アセチル−β−D−マルトトリオシドは、特開平 4-368
395 号明細書に記載の方法により製造することができ
る。また本発明方法で得られる2−クロロ−4−ニトロ
フェニル−パーアセチル−α−D−マルトトリオシドを
脱アセチル化反応に付すことによって、2−クロロ−4
−ニトロフェニル−α−D−マルトトリオシドを製造す
ることができる。この脱アセチル化反応は公知であり、
例えば水と混合する溶媒(クロロホルム−メタノール混
液またはジオキサン−メタノール混液等)中、無機酸
(塩酸、硫酸等)の存在下、4〜30℃の温度で、5〜
92時間反応させることによって行われる。反応後は反
応液を中和し、濃縮した後カラムクロマトグラフィー等
の常法により精製して目的物を得ることができる。
【0024】
【発明の効果】本発明は、三フッ化ホウ素・ジエチルエ
ーテレートと合成ゼオライトの存在下で、パーアセチル
−β−D−マルトトリオシドと2−クロロ−4−ニトロ
フェノールとをハロゲン化炭化水素系溶媒中で反応させ
る2−クロロ−4−ニトロフェニル−パーアセチル−α
−D−マルトトリオシドの製造方法であり、従来法に比
べて収率が著しく向上し、またα体の立体選択性も格段
に向上するという画期的な製造方法である。本発明の方
法で得られる2−クロロ−4−ニトロフェニル−パーア
セチル−α−D−マルトトリオシドを加水分解すること
によって、体液中カルシウム定量系あるいはアミラーゼ
の測定系で有用な基質である2−クロロ−4−ニトロフ
ェニル−パーアセチル−α−D−マルトトリオシドを容
易に得ることができる。
【0025】
【実施例および比較例】以下、比較例、参考例および実
施例により本発明を詳述するが、本発明はこれらに限定
されるものではない。なお、クロマトグラフィーによる
分離の箇所に示されているカッコ内の溶媒は、使用した
溶出溶媒または展開溶媒を表わし、割合は体積比を表わ
す。NMRは重クロロホルムおよび重メタノールで測定
した。
【0026】実施例1 2−クロロ−4−ニトロフェニル−パーアセチル−α−
D−マルトトリオシド
【0027】
【化8】
【0028】パーアセチル−β−D−マルトトリオシド
(300mg)、モレキュラシーブス3Aのパウダー
(600mg)および2−クロロ−4−ニトロフェノー
ル(540mg)をアルゴン雰囲気下、アルコールの混
在しない無水クロロホルム(1.5 ml)中、60℃で撹
拌した。撹拌しはじめたところで、三フッ化ホウ素・ジ
エチルエーテレート(200μl)を加えた。反応混合
物を60℃で14時間撹拌した。反応混合物の温度を室
温まで下げた後、クロロホルム(20ml)を加え、2
N水酸化ナトリウム水溶液(2.4 ml)を加え、さらに
硫酸マグネシウム(4.2 mg)を加えた。10分間激し
く撹拌した後、ろ過し、残渣をクロロホルムで十分洗浄
し、ろ液を2N水酸化ナトリウム水溶液、飽和塩化アン
モニウム水溶液および飽和塩化ナトリウム水溶液で順次
洗浄し、無水硫酸マグネシウム乾燥し、減圧濃縮した。
残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサ
ン:酢酸エチル=3:2→1:1)で精製し、次の物性
値を有する本発明化合物(155mg)を得た(収率約
46%)。
【0029】TLC:Rf 0.40 (ヘキサン:酢酸エチ
ル=2:3); NMR(CDCl3 ):δ8.29 (d, 1H), 8.20 (dd, 1
H), 7.37 (d, 1H), 5.79(t, 1H), 5.75 (d, 1H), 5.43
〜5.36 (m, 2H), 5.35 (t, 1H), 5.33 (d, 1H),5.07
(t, 1H), 4.93 (dd, 1H), 4.85 (dd, 1H), 4.77 (dd, 1
H), 4.52 〜4.47 (m, 2H), 4.33〜4.14 (m, 4H), 4.09
〜4.04 (m, 2H), 3.98〜3.90 (m, 3H), 2.20〜1.98 (m,
30H) 。
【0030】実施例1(a)および1(b) 2−クロロ−4−ニトロフェニル−パーアセチル−α−
D−マルトトリオシド以下、次表に示す反応条件を用い
て、実施例1と同様の操作を行ない本発明化合物を得
た。結果を表1に示す。
【0031】比較例1 2−クロロ−4−ニトロフェニル−パーアセチル−α−
D−マルトトリオシドパーアセチル−β−D−マルトト
リオシド(500mg)と2−クロロ−4−ニトロフェ
ノール(540mg)のトルエン(2.25ml)と塩化メ
チレン(0.45ml)の混合溶液に三フッ化ホウ素・ジエ
チルエーテレート(91μl)を加えた。反応混合物を
50℃で30時間撹拌した。反応混合物の温度を室温ま
で下げた後、クロロホルムを加え、2N水酸化ナトリウ
ム水溶液を加え、さらに硫酸マグネシウムを加えた。1
0分間激しく撹拌した後、ろ過し、残渣をクロロホルム
で十分洗浄し、ろ液を2N水酸化ナトリウム水溶液、飽
和塩化アンモニウム水溶液および飽和塩化ナトリウム水
溶液で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウム乾燥し、減圧
濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(ヘキサン:酢酸エチル=3:2→1:1)で精製し
標題化合物を得た。結果を表1に示す。
【0032】
【表1】
【0033】表1から、本発明の方法は三フッ化ホウ素
・ジエチルエーテレートのみを用いた比較例1(特開昭
62-289595号記載の方法によって実施)に比べて、α体
の収率が 4.0〜5.0 倍、α体の立体選択性が 1.3〜2.7
倍向上した優れた方法であることがわかる。さらに、本
発明方法は四塩化スズを用いた従来法(特開平 4-36839
5 号記載)に比べ、α体の収率で 1.9〜2.3 倍、α体の
立体選択性で 2.5〜4.9 倍向上した優れた方法であるこ
とがわかる。
【0034】実施例2 2−クロロ−4−ニトロフェニル−α−D−マルトトリ
オシド
【0035】
【化9】
【0036】実施例1、実施例1(a)、または実施例
1(b)で製造した化合物(1.23g)を濃塩酸−メタノ
ール−クロロホルム(1:10:4)混液に溶解させ
た。その混合物を2日間室温で撹拌した。反応混合物を
2N水酸化ナトリウム水溶液(22ml)で中和した
後、減圧濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(酢酸エチル:メタノール:水=21:3:
1)で精製し、次の物性値を有する標題化合物(601
mg)を得た(収率80%)。
【0037】TLC:Rf 0.47 ;(酢酸エチル:メタ
ノール:水=7:2:1); NMR(CD3 OD):δ8.33 (d, 1H), 8.20 (dd, 1
H), 7.51 (d, 1H), 5.83(d, 1H), 5.20 (d, 1H), 5.17
(d, 1H), 4.20 (t, 1H), 3.96 〜3.20 (m,17H)。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−368395(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07H 15/203 CAPLUS(STN) REGISTRY(STN)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記式(II) 【化1】 で示されるパーアセチル−β−D−マルトトリオシドを
    三フッ化ホウ素・ジエチルエーテレートおよび合成ゼオ
    ライトの存在下、2−クロロ−4−ニトロフェノールと
    反応させることを特徴とする下記式(I) 【化2】 で示される2−クロロ−4−ニトロフェニル−パーアセ
    チル−α−D−マルトトリオシドの製造方法。
  2. 【請求項2】 下記式(II) 【化10】 で示されるパーアセチル−β−D−マルトトリオシドを
    三フッ化ホウ素・ジエチルエーテレートおよび合成ゼオ
    ライトの存在下、2−クロロ−4−ニトロフェノールと
    反応させ、得られた下記式(I) 【化11】 で示される2−クロロ−4−ニトロフェニル−パーアセ
    チル−α−D−マルトトリオシドを、酸性条件下で加水
    分解することを特徴とする2−クロロ−4−ニトロフェ
    ニル−α−D−マルトトリオシドの製造方法。
  3. 【請求項3】 反応をハロゲン化炭化水素系溶媒中で行
    なうことを特徴とする請求項1または2記載の製造方
    法。
  4. 【請求項4】 合成ゼオライトがA型合成ゼオライトで
    ある請求項1または2記載の製造方法。
  5. 【請求項5】 A型合成ゼオライトがモレキュラシーブ
    ス4Aまたは3Aである請求項4記載の製造方法。
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