JP3118499B2 - アリル基を除去する方法 - Google Patents
アリル基を除去する方法Info
- Publication number
- JP3118499B2 JP3118499B2 JP07018337A JP1833795A JP3118499B2 JP 3118499 B2 JP3118499 B2 JP 3118499B2 JP 07018337 A JP07018337 A JP 07018337A JP 1833795 A JP1833795 A JP 1833795A JP 3118499 B2 JP3118499 B2 JP 3118499B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- allyl
- compound
- acid
- palladium
- derivative
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
Landscapes
- Saccharide Compounds (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アルコールのO−アリ
ルエーテルを対応するアルコールに、アミノ基含有化合
物のN−アリル誘導体を対応するアミノ基含有化合物に
又はオキシムのN−アリル誘導体を対応するオキシムに
変換する改良された化学的方法に関する。本発明の方法
は、パラジウム触媒の存在下、反応不活性溶剤中、アル
コールのO−アリルエーテル、アミノ基含有化合物のN
−アリル誘導体又はオキシムのN−アリル誘導体を、ス
ルフィン酸化合物と接触させる工程を含んでいる。
ルエーテルを対応するアルコールに、アミノ基含有化合
物のN−アリル誘導体を対応するアミノ基含有化合物に
又はオキシムのN−アリル誘導体を対応するオキシムに
変換する改良された化学的方法に関する。本発明の方法
は、パラジウム触媒の存在下、反応不活性溶剤中、アル
コールのO−アリルエーテル、アミノ基含有化合物のN
−アリル誘導体又はオキシムのN−アリル誘導体を、ス
ルフィン酸化合物と接触させる工程を含んでいる。
【0002】従って、本発明は、アリル基がヒドロキシ
ル基(オキシム中の−OHも含む)又はアミノ基を保護
するために用いられている場合に、その保護基を除去す
るのに有用である。さらに、本発明の方法は、緩やかな
条件下に実施できるので、処理されるヒドロキシル基又
はアミノ基含有化合物中の感受性の高い官能基に悪影響
を与えることなく、O−アリル基及びN−アリル基の脱
保護を行なうことができる。
ル基(オキシム中の−OHも含む)又はアミノ基を保護
するために用いられている場合に、その保護基を除去す
るのに有用である。さらに、本発明の方法は、緩やかな
条件下に実施できるので、処理されるヒドロキシル基又
はアミノ基含有化合物中の感受性の高い官能基に悪影響
を与えることなく、O−アリル基及びN−アリル基の脱
保護を行なうことができる。
【0003】
【従来の技術】O−アリルエーテルやアミノ基のN−ア
リル誘導体は求核反応や求電子反応に対して一般的に安
定である。従って、ヒドロキシル基をO−アリルエーテ
ルとして、またアミノ基をN−アリル誘導体として保護
することは、種々の生理活性化合物合成において非常に
役立つと考えられている。ところが、アリル基による保
護は頻繁には用いられていない。なぜならば、アリル基
の脱保護、すなわちアリル基をO−アリルエーテルやN
−アリル誘導体等から除去することが他の官能基に影響
を与えないような緩和な条件下では行えなかったからで
ある。
リル誘導体は求核反応や求電子反応に対して一般的に安
定である。従って、ヒドロキシル基をO−アリルエーテ
ルとして、またアミノ基をN−アリル誘導体として保護
することは、種々の生理活性化合物合成において非常に
役立つと考えられている。ところが、アリル基による保
護は頻繁には用いられていない。なぜならば、アリル基
の脱保護、すなわちアリル基をO−アリルエーテルやN
−アリル誘導体等から除去することが他の官能基に影響
を与えないような緩和な条件下では行えなかったからで
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】特公平02−2625
42(米国特許第409100019号)は、パラジウ
ム又は銅化合物よりなる触媒の存在下、N−アリルアニ
リンにおけるアリル基を除去する方法を開示している。
このプロセスにおいては、アリル基を除去する際、厳し
い反応条件下で行わなければならなかった。
42(米国特許第409100019号)は、パラジウ
ム又は銅化合物よりなる触媒の存在下、N−アリルアニ
リンにおけるアリル基を除去する方法を開示している。
このプロセスにおいては、アリル基を除去する際、厳し
い反応条件下で行わなければならなかった。
【0005】従って、O−アリルエーテル及びN−アリ
ル誘導体のようにアリル基を有する化合物からアリル基
を、緩和な条件下において、処理される化合物に結合し
ている他の官能基に悪影響を与えることなく、高収率且
つ、高い化学選択性をもって、除去できる方法が望まれ
ている。
ル誘導体のようにアリル基を有する化合物からアリル基
を、緩和な条件下において、処理される化合物に結合し
ている他の官能基に悪影響を与えることなく、高収率且
つ、高い化学選択性をもって、除去できる方法が望まれ
ている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、アルコールの
O−アリルエーテルを対応するアルコールに、アミノ基
含有化合物のN−アリル誘導体を対応するアミノ基含有
化合物に又はオキシムのN−アリル誘導体を対応するオ
キシムに変換する方法であって、パラジウム触媒の存在
下、反応不活性溶剤中、アルコールのO−アリルエーテ
ル、アミノ基含有化合物のN−アリル誘導体又はオキシ
ムのO−アリル誘導体を、スルフィン酸化合物と接触さ
せることを特徴とする方法を提供する。以下、本発明を
詳細に説明する。
O−アリルエーテルを対応するアルコールに、アミノ基
含有化合物のN−アリル誘導体を対応するアミノ基含有
化合物に又はオキシムのN−アリル誘導体を対応するオ
キシムに変換する方法であって、パラジウム触媒の存在
下、反応不活性溶剤中、アルコールのO−アリルエーテ
ル、アミノ基含有化合物のN−アリル誘導体又はオキシ
ムのO−アリル誘導体を、スルフィン酸化合物と接触さ
せることを特徴とする方法を提供する。以下、本発明を
詳細に説明する。
【0007】本発明は、処理されるアルコールのO−ア
リルエーテル、アミノ基含有化合物のN−アリル誘導体
又はオキシムのO−アリル誘導体からアリル基を除去す
るために、脱保護剤として、スルフィン酸化合物を使用
することを特徴とする。本発明において使用できるスル
フィン酸化合物は、脂肪族、脂環式、芳香族及び複素環
式スルフィン酸化合物並びにその塩を含む。
リルエーテル、アミノ基含有化合物のN−アリル誘導体
又はオキシムのO−アリル誘導体からアリル基を除去す
るために、脱保護剤として、スルフィン酸化合物を使用
することを特徴とする。本発明において使用できるスル
フィン酸化合物は、脂肪族、脂環式、芳香族及び複素環
式スルフィン酸化合物並びにその塩を含む。
【0008】好ましいスルフィン酸化合物は、一般式: X−SO2M ・・・ (I) (式中、XはC1〜20アルキル、置換C1〜20アルキル
(置換基は独立にハロ、ニトロ、スルホ、オキソ、アミ
ノ、シアノ、カルボキシ、ヒドロキシ又はそれらから誘
導される基である)、フェニル又は置換フェニル(置換
基は独立にC1〜3アルキル、ハロ、ニトロ、スルホ、オ
キソ、アミノ、シアノ、カルボキシ又はそれらの基から
誘導される基である)であり;そしてMは水素、アルカ
リ金属又はアンモニウム塩残基である)で表わされる化
合物である。「ハロ、ニトロ、スルホ、オキソ、アミ
ノ、シアノ、カルボキシ又はヒドロキシから誘導される
基」とは、これらの基と、反応性を有する基を持つ化合
物との反応によって容易に形成されるものをいう(例え
ば、カルボキシル基の場合はエステル残基、ヒドロキシ
ル基の場合はエーテル残基、アミノ基の場合はアミド残
基)。
(置換基は独立にハロ、ニトロ、スルホ、オキソ、アミ
ノ、シアノ、カルボキシ、ヒドロキシ又はそれらから誘
導される基である)、フェニル又は置換フェニル(置換
基は独立にC1〜3アルキル、ハロ、ニトロ、スルホ、オ
キソ、アミノ、シアノ、カルボキシ又はそれらの基から
誘導される基である)であり;そしてMは水素、アルカ
リ金属又はアンモニウム塩残基である)で表わされる化
合物である。「ハロ、ニトロ、スルホ、オキソ、アミ
ノ、シアノ、カルボキシ又はヒドロキシから誘導される
基」とは、これらの基と、反応性を有する基を持つ化合
物との反応によって容易に形成されるものをいう(例え
ば、カルボキシル基の場合はエステル残基、ヒドロキシ
ル基の場合はエーテル残基、アミノ基の場合はアミド残
基)。
【0009】より好ましいスルフィン酸化合物は、一般
式(I)において、XがC1〜10アルキル、置換C1〜10
アルキル(置換基は独立にハロ又はヒドロキシであ
る)、フェニル又は置換フェニル(置換基は独立にC1
〜3アルキル又はハロである)、好ましくは一置換又は
二置換フェニルであり;そしてMが水素、アルカリ金属
又はアンモニウム塩残基である、化合物である。
式(I)において、XがC1〜10アルキル、置換C1〜10
アルキル(置換基は独立にハロ又はヒドロキシであ
る)、フェニル又は置換フェニル(置換基は独立にC1
〜3アルキル又はハロである)、好ましくは一置換又は
二置換フェニルであり;そしてMが水素、アルカリ金属
又はアンモニウム塩残基である、化合物である。
【0010】特に好ましいスルフィン酸化合物は、経済
的に一置換又は二置換フェニルスルフィン酸化合物であ
って、一般式(I)において、Xがフェニル又はメチル
フェニルであり;Mがリチウム、ナトリウムもしくはカ
リウム等のアルカリ金属、又はアンモニウム塩残基(ア
ンモニア、第1アミン、第2アミン、第3アミン又は第
4アンモニウム塩残基から成る)である、化合物であ
る。
的に一置換又は二置換フェニルスルフィン酸化合物であ
って、一般式(I)において、Xがフェニル又はメチル
フェニルであり;Mがリチウム、ナトリウムもしくはカ
リウム等のアルカリ金属、又はアンモニウム塩残基(ア
ンモニア、第1アミン、第2アミン、第3アミン又は第
4アンモニウム塩残基から成る)である、化合物であ
る。
【0011】また、好ましい一般式(I)のスルフィン
酸化合物としては、C1〜 20(好ましくはC1〜10)ア
ルキル置換スルフィン酸化合物、例えば、メチルスルフ
ィン酸、エチルスルフィン酸、イソブチルスルフィン
酸、オクチルスルフィン酸、ヘキサデシルスルフィン酸
及びそれらの塩が挙げられる。スルフィン酸に結合して
いるアルキル基は、それらが脱保護反応の妨げとならな
い限り、一又は二個の置換基(例えば、ハロ、ヒドロキ
シ)で置換されていてもよい。そのような化合物の例と
しては、ヒドロキシメタンスルフィン酸ナトリウムが挙
げられる。
酸化合物としては、C1〜 20(好ましくはC1〜10)ア
ルキル置換スルフィン酸化合物、例えば、メチルスルフ
ィン酸、エチルスルフィン酸、イソブチルスルフィン
酸、オクチルスルフィン酸、ヘキサデシルスルフィン酸
及びそれらの塩が挙げられる。スルフィン酸に結合して
いるアルキル基は、それらが脱保護反応の妨げとならな
い限り、一又は二個の置換基(例えば、ハロ、ヒドロキ
シ)で置換されていてもよい。そのような化合物の例と
しては、ヒドロキシメタンスルフィン酸ナトリウムが挙
げられる。
【0012】これらの化合物の中では、工学的に取得可
能という意味で最も好ましいのは、p−トルエンスルフ
ィン酸、p−トルエンスルフィン酸のリチウム塩、p−
トルエンスルフィン酸のナトリウム塩、p−トルエンス
ルフィン酸のカリウム塩、p−トルエンスルフィン酸の
アンモニウム塩、ベンゼンスルフィン酸、ベンゼンスル
フィン酸のリチウム塩、ベンゼンスルフィン酸のナトリ
ウム塩、ベンゼンスルフィン酸のカリウム塩又はベンゼ
ンスルフィン酸のアンモニウム塩である。
能という意味で最も好ましいのは、p−トルエンスルフ
ィン酸、p−トルエンスルフィン酸のリチウム塩、p−
トルエンスルフィン酸のナトリウム塩、p−トルエンス
ルフィン酸のカリウム塩、p−トルエンスルフィン酸の
アンモニウム塩、ベンゼンスルフィン酸、ベンゼンスル
フィン酸のリチウム塩、ベンゼンスルフィン酸のナトリ
ウム塩、ベンゼンスルフィン酸のカリウム塩又はベンゼ
ンスルフィン酸のアンモニウム塩である。
【0013】本発明で用いられる脱保護剤は、処理され
るアルコールのO−アリルエーテル、アミノ基含有化合
物のN−アリル誘導体又はオキシムのN−アリル誘導体
のアリル基に対して、0.5〜5当量、好ましくは1.
0〜1.1当量用いられる。
るアルコールのO−アリルエーテル、アミノ基含有化合
物のN−アリル誘導体又はオキシムのN−アリル誘導体
のアリル基に対して、0.5〜5当量、好ましくは1.
0〜1.1当量用いられる。
【0014】ここで用いられる「アリル基」はアリル構
造を有し、本発明の方法によって除去できるいかなる基
をも意味する。ここで用いられる「アリル」は、2,3
位に炭素−炭素二重結合を有するアルキル基又は置換ア
ルキル基を意味する。「アリル基」の例としては、アリ
ル、メチルアリル、クロチル、クロロアリル、シンナミ
ル等が挙げられる。このようなアリル基は、ヒドロキシ
ル基又はアミノ基を保護するために用いられ、O−アリ
ルエーテル類又はN−アリルアミン化合物等として知ら
れている。またここで用いられる「ヒドロキシル基」
は、有機化合物中の−OH基を意味する。「ヒドロキシ
ル基」の例としては、アルコール中の−OH、フェノー
ル中の−OH、オキシム中の−OH、配糖体中の−OH
等が挙げられる。
造を有し、本発明の方法によって除去できるいかなる基
をも意味する。ここで用いられる「アリル」は、2,3
位に炭素−炭素二重結合を有するアルキル基又は置換ア
ルキル基を意味する。「アリル基」の例としては、アリ
ル、メチルアリル、クロチル、クロロアリル、シンナミ
ル等が挙げられる。このようなアリル基は、ヒドロキシ
ル基又はアミノ基を保護するために用いられ、O−アリ
ルエーテル類又はN−アリルアミン化合物等として知ら
れている。またここで用いられる「ヒドロキシル基」
は、有機化合物中の−OH基を意味する。「ヒドロキシ
ル基」の例としては、アルコール中の−OH、フェノー
ル中の−OH、オキシム中の−OH、配糖体中の−OH
等が挙げられる。
【0015】本発明の方法により処理できるアルコール
のO−アリルエーテル、アミノ基含有化合物のN−アリ
ル誘導体又はオキシムのO−アリル誘導体は、ヒドロキ
シル基、アミノ基又はオキシムの−OH基がアリル基に
よって保護されているいかなる化合物でもよい。
のO−アリルエーテル、アミノ基含有化合物のN−アリ
ル誘導体又はオキシムのO−アリル誘導体は、ヒドロキ
シル基、アミノ基又はオキシムの−OH基がアリル基に
よって保護されているいかなる化合物でもよい。
【0016】好ましくは、前記O−アリルエーテルは、
例えばポリエーテル、マクロライド、オリゴ糖又は配糖
体のヒドロキシル基をアリル基で保護した化合物であ
り、特に3−O−アリル−1,2:5,6−ジ−O−イ
ソプロピリジン−α−D−グルコフラノースが挙げられ
る。又、前記オキシムのO−アリル誘導体は、例えばポ
リエーテル、マクロライド、オリゴ糖又は配糖体のヒド
ロキシル基をアリル基で保護した化合物であり、特に
(2aE,4E,8E)−(4’R,5’S,6S,
6’R,7S,11R,13S,15S,17aR,2
0aR,20bS)−6’−シクロヘキシル−4’,2
0b−ジヒドロキシ−20−(2−プロペニロキシイミ
ノ)−5’,6,8,19−テトラメチル−3’,
5’,6,6’,7,10,11,14,15,17
a,20,20a,20b−トリデカヒドロ−17−オ
キソスピロ[11,15−メタノ−2H,13H,17
H−フロ[4,3,2−pq][2,6]ベンゾジオキ
サシクロオクタデシン−13,2’−[2H]ピラン]
−7−イル=2、6−ジデオキシ−4−O−(2、6−
ジデオキシ−3−O−メチル−α−L−アラビノ−ヘキ
サピラノシル)−3−O−メチル−α−L−アラビノ−
ヘキサピラノシドが挙げられる。又、前記アミノ基含有
化合物のN−アリル誘導体は、例えばアルカロイド、ヌ
クレオシド又はペプチドのアミノ基をアリル基で保護し
た化合物であり、特にN−アリル−N−ペンチルフェニ
ルアミンが挙げられる。
例えばポリエーテル、マクロライド、オリゴ糖又は配糖
体のヒドロキシル基をアリル基で保護した化合物であ
り、特に3−O−アリル−1,2:5,6−ジ−O−イ
ソプロピリジン−α−D−グルコフラノースが挙げられ
る。又、前記オキシムのO−アリル誘導体は、例えばポ
リエーテル、マクロライド、オリゴ糖又は配糖体のヒド
ロキシル基をアリル基で保護した化合物であり、特に
(2aE,4E,8E)−(4’R,5’S,6S,
6’R,7S,11R,13S,15S,17aR,2
0aR,20bS)−6’−シクロヘキシル−4’,2
0b−ジヒドロキシ−20−(2−プロペニロキシイミ
ノ)−5’,6,8,19−テトラメチル−3’,
5’,6,6’,7,10,11,14,15,17
a,20,20a,20b−トリデカヒドロ−17−オ
キソスピロ[11,15−メタノ−2H,13H,17
H−フロ[4,3,2−pq][2,6]ベンゾジオキ
サシクロオクタデシン−13,2’−[2H]ピラン]
−7−イル=2、6−ジデオキシ−4−O−(2、6−
ジデオキシ−3−O−メチル−α−L−アラビノ−ヘキ
サピラノシル)−3−O−メチル−α−L−アラビノ−
ヘキサピラノシドが挙げられる。又、前記アミノ基含有
化合物のN−アリル誘導体は、例えばアルカロイド、ヌ
クレオシド又はペプチドのアミノ基をアリル基で保護し
た化合物であり、特にN−アリル−N−ペンチルフェニ
ルアミンが挙げられる。
【0017】本発明は、特に3−O−アリル−1,2:
5,6−ジ−O−イソプロピリジン−α−D−グルコフ
ラノースを、1,2:5,6−ジ−O−イソプロピリジ
ン−α−D−グルコフラノースに、N−アリル−N−ペ
ンチルフェニルアミンをN−ペンチルフェニルアミンに
又は(2aE,4E,8E)−(4’R,5’S,6
S,6’R,7S,11R,13S,15S,17a
R,20aR,20bS)−6’−シクロヘキシル−
4’,20b−ジヒドロキシ−20−(2−プロペニロ
キシイミノ)−5’,6,8,19−テトラメチル−
3’,5’,6,6’,7,10,11,14,15,
17a,20,20a,20b−トリデカヒドロ−17
−オキソスピロ[11,15−メタノ−2H,13H,
17H−フロ[4,3,2−pq][2,6]ベンゾジ
オキサシクロオクタデシン−13,2’−[2H]ピラ
ン]−7−イル=2,6−ジデオキシ−4−O−(2,
6−ジデオキシ−3−O−メチル−α−L−アラビノ−
ヘキサピラノシル)−3−O−メチル−α−L−アラビ
ノ−ヘキサピラノシドを、(2aE,4E,8E)−
(4’R,5’S,6S,6’R,7S,11R,13
S,15S,17aR,20aR,20bS)−6’−
シクロヘキシル−4’,20b−ジヒドロキシ−20−
(ヒドロキシイミノ)−5’,6,8,19−テトラメ
チル−3’,5’,6,6’,7,10,11,14,
15、17a,20,20a,20b−トリデカヒドロ
−17−オキソスピロ[11,15−メタノ−2H,1
3H,17H−フロ[4,3,2−pq][2,6]ベ
ンゾジオキサシクロオクタデシン−13,2’−[2
H]ピラン]−7−イル=2,6−ジデオキシ−4−O
−(2,6−ジデオキシ)−3−O−メチル−α−L−
アラビノ−ヘキサピラノシル)−3−O−メチル−α−
L−アラビノ−ヘキサピラノシドに変換するのに好適で
ある。
5,6−ジ−O−イソプロピリジン−α−D−グルコフ
ラノースを、1,2:5,6−ジ−O−イソプロピリジ
ン−α−D−グルコフラノースに、N−アリル−N−ペ
ンチルフェニルアミンをN−ペンチルフェニルアミンに
又は(2aE,4E,8E)−(4’R,5’S,6
S,6’R,7S,11R,13S,15S,17a
R,20aR,20bS)−6’−シクロヘキシル−
4’,20b−ジヒドロキシ−20−(2−プロペニロ
キシイミノ)−5’,6,8,19−テトラメチル−
3’,5’,6,6’,7,10,11,14,15,
17a,20,20a,20b−トリデカヒドロ−17
−オキソスピロ[11,15−メタノ−2H,13H,
17H−フロ[4,3,2−pq][2,6]ベンゾジ
オキサシクロオクタデシン−13,2’−[2H]ピラ
ン]−7−イル=2,6−ジデオキシ−4−O−(2,
6−ジデオキシ−3−O−メチル−α−L−アラビノ−
ヘキサピラノシル)−3−O−メチル−α−L−アラビ
ノ−ヘキサピラノシドを、(2aE,4E,8E)−
(4’R,5’S,6S,6’R,7S,11R,13
S,15S,17aR,20aR,20bS)−6’−
シクロヘキシル−4’,20b−ジヒドロキシ−20−
(ヒドロキシイミノ)−5’,6,8,19−テトラメ
チル−3’,5’,6,6’,7,10,11,14,
15、17a,20,20a,20b−トリデカヒドロ
−17−オキソスピロ[11,15−メタノ−2H,1
3H,17H−フロ[4,3,2−pq][2,6]ベ
ンゾジオキサシクロオクタデシン−13,2’−[2
H]ピラン]−7−イル=2,6−ジデオキシ−4−O
−(2,6−ジデオキシ)−3−O−メチル−α−L−
アラビノ−ヘキサピラノシル)−3−O−メチル−α−
L−アラビノ−ヘキサピラノシドに変換するのに好適で
ある。
【0018】本発明の実施において、アリル基の脱保護
反応は、パラジウム触媒の存在下に行なわれる。本発明
で使用できる好ましいパラジウム触媒は、アリル化合物
と反応して容易にπ−アリル錯体を形成するパラジウム
化合物である。さらに好ましいパラジウム触媒は、テト
ラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)、
ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム
(II)、ジクロロビス(アセトニトリル)パラジウム
(II)、ジクロロビス(トリイソプロポキシホスフィ
ン)パラジウム(II)等のホスフィン配位子を有する
もの又はパラジウム(II)ジアセテート等であり、ト
リフェニルホスフィン又はトリエチルホスファイト等と
共に通常用いられる(辻二郎, 「有機合成を変えた遷移
金属」, 化学同人,1991年参照)。パラジウム触媒
は、脱保護反応に十分な触媒活性を与えるような量用い
られ、一般的には、処理されるアルコールのO−アリル
エーテル、アミノ基含有化合物のN−アリル誘導体又は
オキシムのO−アリル誘導体に対して、0.1〜20モ
ル%、好ましくは2〜7モル%の量で用いられる。
反応は、パラジウム触媒の存在下に行なわれる。本発明
で使用できる好ましいパラジウム触媒は、アリル化合物
と反応して容易にπ−アリル錯体を形成するパラジウム
化合物である。さらに好ましいパラジウム触媒は、テト
ラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)、
ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム
(II)、ジクロロビス(アセトニトリル)パラジウム
(II)、ジクロロビス(トリイソプロポキシホスフィ
ン)パラジウム(II)等のホスフィン配位子を有する
もの又はパラジウム(II)ジアセテート等であり、ト
リフェニルホスフィン又はトリエチルホスファイト等と
共に通常用いられる(辻二郎, 「有機合成を変えた遷移
金属」, 化学同人,1991年参照)。パラジウム触媒
は、脱保護反応に十分な触媒活性を与えるような量用い
られ、一般的には、処理されるアルコールのO−アリル
エーテル、アミノ基含有化合物のN−アリル誘導体又は
オキシムのO−アリル誘導体に対して、0.1〜20モ
ル%、好ましくは2〜7モル%の量で用いられる。
【0019】脱保護反応は、適当な溶剤中で行なわれ
る。適当な溶剤としては、例えば、アルコール類(例え
ば、メタノール、エタノール)、水等のヒドロキシ基含
有溶剤;ハロゲン化アルキル化合物(例えば、ジクロロ
メタン、クロロホルム)、エステル類(例えば、酢酸メ
チル、酢酸エチル)、エーテル類(例えば、ジエチルエ
ーテル、テトラヒドロフラン)、ニトリル類(例えば、
アセトニトリル、プロピオニトリル)、ケトン類(例え
ば、アセトン、メチルエチルケトン)、芳香族炭化水素
類(例えば、ベンゼン、トルエン)等のヒドロキシル基
を含有しない溶剤;それらの混合物が挙げられる。必要
に応じて、ヒドロキシル基を含有しない溶剤はヒドロキ
シル基含有溶剤と併用することができる。p−トルエン
スルフィン酸ナトリウム塩を用いる場合は、メタノール
又は水と、テトラヒドロフラン等を併用することができ
る。
る。適当な溶剤としては、例えば、アルコール類(例え
ば、メタノール、エタノール)、水等のヒドロキシ基含
有溶剤;ハロゲン化アルキル化合物(例えば、ジクロロ
メタン、クロロホルム)、エステル類(例えば、酢酸メ
チル、酢酸エチル)、エーテル類(例えば、ジエチルエ
ーテル、テトラヒドロフラン)、ニトリル類(例えば、
アセトニトリル、プロピオニトリル)、ケトン類(例え
ば、アセトン、メチルエチルケトン)、芳香族炭化水素
類(例えば、ベンゼン、トルエン)等のヒドロキシル基
を含有しない溶剤;それらの混合物が挙げられる。必要
に応じて、ヒドロキシル基を含有しない溶剤はヒドロキ
シル基含有溶剤と併用することができる。p−トルエン
スルフィン酸ナトリウム塩を用いる場合は、メタノール
又は水と、テトラヒドロフラン等を併用することができ
る。
【0020】脱保護反応は、非常に緩和な反応条件下で
行なうことができる。従って、本発明の方法は、多種の
官能基をもつ生理活性化合物合成する際に有用である。
行なうことができる。従って、本発明の方法は、多種の
官能基をもつ生理活性化合物合成する際に有用である。
【0021】脱保護反応の条件は、処理する化合物、使
用される脱保護剤、触媒、溶剤の種類等によって決定さ
れる。一般的には、脱保護反応は、−20℃〜100
℃、好ましくは、10℃〜40℃の温度で、1分〜18
時間、好ましくは5分〜6時間行なわれる。
用される脱保護剤、触媒、溶剤の種類等によって決定さ
れる。一般的には、脱保護反応は、−20℃〜100
℃、好ましくは、10℃〜40℃の温度で、1分〜18
時間、好ましくは5分〜6時間行なわれる。
【0022】次に、アリル基を除去する典型的な例を示
す。次の例は、例示的なものであって、本発明の範囲を
限定するものではない。
す。次の例は、例示的なものであって、本発明の範囲を
限定するものではない。
【0023】まず、処理されるアルコールのO−アリル
エーテル、アミノ基含有化合物のN−アリル誘導体又は
オキシムのO−アリル誘導体を、テトラヒドロフラン、
ジクロロメタン等の適当な溶剤にけん濁又は溶解させ
る。次にパラジウム触媒及びp−トルエンスルフィン酸
のような適当な脱保護剤を添加する。必要に応じてトリ
フェニルホスフィンなどを加える。反応混合物を、脱保
護に十分な時間及び適当な温度で攪拌し、反応を完結さ
せる。
エーテル、アミノ基含有化合物のN−アリル誘導体又は
オキシムのO−アリル誘導体を、テトラヒドロフラン、
ジクロロメタン等の適当な溶剤にけん濁又は溶解させ
る。次にパラジウム触媒及びp−トルエンスルフィン酸
のような適当な脱保護剤を添加する。必要に応じてトリ
フェニルホスフィンなどを加える。反応混合物を、脱保
護に十分な時間及び適当な温度で攪拌し、反応を完結さ
せる。
【0024】本発明の方法における生成物が溶剤に難溶
性である場合、その生成物は、結晶として析出し、目的
とする化合物をろ過によって収集することができる。本
発明の方法における生成物が得られる反応混合物から析
出しにくい場合は、その生成物が溶けにくい他の溶剤を
加えて、その反応混合物と十分に混合し、結晶を析出さ
せる。他の方法としては、常套手段のシリカゲルカラム
クロマトグラフィーなどで精製する。
性である場合、その生成物は、結晶として析出し、目的
とする化合物をろ過によって収集することができる。本
発明の方法における生成物が得られる反応混合物から析
出しにくい場合は、その生成物が溶けにくい他の溶剤を
加えて、その反応混合物と十分に混合し、結晶を析出さ
せる。他の方法としては、常套手段のシリカゲルカラム
クロマトグラフィーなどで精製する。
【0025】
【発明の効果】本発明の方法によれば、アルコールのO
−アリルエーテル類、アミノ基含有化合物のN−アリル
誘導体又はオキシムのN−アリル誘導体からアリル基
を、処理される化合物に結合している他の官能基に悪影
響を与えることなく、高収率且つ、高い化学選択性をも
って除去することができる。本発明の方法は、従来法と
比較して、より広い範囲の化合物を処理することができ
る。また、本発明で用いられる脱保護剤は一般的に廉価
であり、粗精製のN−アリル化合物を原料として使用す
る大規模生産には効果的に用いることができる。
−アリルエーテル類、アミノ基含有化合物のN−アリル
誘導体又はオキシムのN−アリル誘導体からアリル基
を、処理される化合物に結合している他の官能基に悪影
響を与えることなく、高収率且つ、高い化学選択性をも
って除去することができる。本発明の方法は、従来法と
比較して、より広い範囲の化合物を処理することができ
る。また、本発明で用いられる脱保護剤は一般的に廉価
であり、粗精製のN−アリル化合物を原料として使用す
る大規模生産には効果的に用いることができる。
【0027】
【実施例】本発明は、下記実施例を参照して、より詳細
に説明される。
に説明される。
【0028】調製例1:3−O−アリル−1,2:5,
6−ジ−O−イソプロピリジン−α−D−グルコフラノ
ースを以下の方法で調整した。ジメチルスルホキシド
(7.1ml)と水素化ナトリウム(355mg 60
%オイル、8.89mmol、n−ヘキサンで3回洗浄
後、真空乾燥)を室温において混合し、10分間攪拌し
た。1,2:5,6−ジ−O−イソプロピリジン−α−
D−グルコフラノース(365mg、1.40mmo
l)を室温で、前記混合物へ添加した。この反応混合物
を10分間攪拌し、臭化アリル(1.13g、9.33
mmol)を添加した。その反応混合物を室温で2時間
攪拌し、水(10ml)へ注ぎ、エーテル(85ml)
で抽出した。その抽出物を水(10ml)で2回洗浄
し、硫酸マグネシウム上で乾燥、濾過を行い、真空乾燥
した。残査のシリカゲルクロマトグラフィー分離を行
い、3−O−アリル−1,2:5,6−ジ−O−イソプ
ロピリジン−α−D−グルコフラノース(415mg)
を無色オイルとして、99%の収率で得た。
6−ジ−O−イソプロピリジン−α−D−グルコフラノ
ースを以下の方法で調整した。ジメチルスルホキシド
(7.1ml)と水素化ナトリウム(355mg 60
%オイル、8.89mmol、n−ヘキサンで3回洗浄
後、真空乾燥)を室温において混合し、10分間攪拌し
た。1,2:5,6−ジ−O−イソプロピリジン−α−
D−グルコフラノース(365mg、1.40mmo
l)を室温で、前記混合物へ添加した。この反応混合物
を10分間攪拌し、臭化アリル(1.13g、9.33
mmol)を添加した。その反応混合物を室温で2時間
攪拌し、水(10ml)へ注ぎ、エーテル(85ml)
で抽出した。その抽出物を水(10ml)で2回洗浄
し、硫酸マグネシウム上で乾燥、濾過を行い、真空乾燥
した。残査のシリカゲルクロマトグラフィー分離を行
い、3−O−アリル−1,2:5,6−ジ−O−イソプ
ロピリジン−α−D−グルコフラノース(415mg)
を無色オイルとして、99%の収率で得た。
【0029】調製例 2:N−アリル−N−ペンチルフ
ェニルアミンを以下の方法で調整した。N−アリルフェ
ニルアミン(1.95g、14.7mmol)とブロモ
ペンタン(2.22g、14.7 mmol)を温度8
0℃で16時間攪拌した。室温まで冷却後、混合物を水
酸化ナトリウム(714mg、17.9mmol)の水
溶液(1.5ml)で処理した後、30分間攪拌し、エ
ーテル(80ml)で抽出した。抽出物は炭酸カリウム
上で乾燥、濾過を行い、真空濃縮した。残査のシリカゲ
ルクロマトグラフフィー分離を行い、N−アリル−N−
ペンチルフェニルアミン(1.68g)を無色のオイル
として56%の収率で得た。
ェニルアミンを以下の方法で調整した。N−アリルフェ
ニルアミン(1.95g、14.7mmol)とブロモ
ペンタン(2.22g、14.7 mmol)を温度8
0℃で16時間攪拌した。室温まで冷却後、混合物を水
酸化ナトリウム(714mg、17.9mmol)の水
溶液(1.5ml)で処理した後、30分間攪拌し、エ
ーテル(80ml)で抽出した。抽出物は炭酸カリウム
上で乾燥、濾過を行い、真空濃縮した。残査のシリカゲ
ルクロマトグラフフィー分離を行い、N−アリル−N−
ペンチルフェニルアミン(1.68g)を無色のオイル
として56%の収率で得た。
【0030】調整例 3:(2aE,4E,8E)−
(4’R,5’S,6S,6’R,7S,11R,13
S,15S,17aR,20aR,20bS)−6’−
シクロヘキシル−4’,20b−ジヒドロキシ−20−
(2−プロペニロキシイミノ)−5’,6、8、19−
テトラメチル−3’,5’,6,6’,7,10,1
1,14,15,17a,20,20a,20b−トリ
デカヒドロ−17−オキソスピロ[11,15−メタノ
−2H,13H,17H−フロ[4,3,2−pq]
[2,6]ベンゾジオキサシクロオクタデシン−13,
2’−[2H]ピラン]−7−イル=2,6−ジデオキ
シ−4−O−(2,6−ジデオキシ−3−O−メチル−
α−L−アラビノ−ヘキサピラノシル)−3−O−メチ
ル−α−L−アラビノ−ヘキサピラノシドを以下の方法
で調製した。(2aE,4E,8E)−(4’R,5’
S,6S,6’R,7S,11R,13S,15S,1
7aR,20R,20aR,20bS)−6’−シクロ
ヘキシル−5’,6,8,19−テトラメチル−3’,
5’,6,6’,7,10,11,14,15,17
a,20,20a,20b−トリデカヒドロ−4’,2
0,20b,−トリヒドロキシ−17−オキソスピロ
[11,15−メタノ−2H,13H,17H−フロ
[4,3,2−pq][2,6]ベンゾジオキサシクロ
オクタデシン−13,2’−[2H]ピラン]−7−イ
ル=2,6−ジデオキシ−4−O−(2、6−ジデオキ
シ−3−O−メチル−α−L−アラビノ−ヘキサピラノ
シル)−3−O−メチル−α−L−アラビノ−ヘキサピ
ラノシド(5.00g、5.47mmol)を塩化メチ
レン(70ml)に溶解させ、活性二酸化マンガン(1
7.5g、0.201mol)を加えた。15時間後及
び20時間後、活性二酸化マンガン(4.0g、46m
mol)をそれぞれ追加した。23時間後、反応液を濾
過し、二酸化マンガンを塩化メチレン(100ml)で
洗浄した。塩化メチレンの濾液と洗浄液を合わせて減圧
乾燥し、淡い黄色の白色の固体として20−オキソ体
(4.14g)を83%の収率で得た。上記で得られた
20−オキソ体(800mg、878μmol)をメタ
ノール(6ml)及びジオキサン(6ml)に溶解さ
せ、O−アリルヒドロキシアミン塩酸塩(580mg、
5、25mmol)の水溶液(6ml)を室温で滴下し
た。16時間室温で攪拌後、反応溶液を水(30ml)
中に注いだ。析出した白色固体を濾別し、水(15m
l)で洗浄した。得られた固体をシリカゲルクロマトグ
ラフィーで精製し、目的物(520mg)を白色固体と
して61%の収率で得た。
(4’R,5’S,6S,6’R,7S,11R,13
S,15S,17aR,20aR,20bS)−6’−
シクロヘキシル−4’,20b−ジヒドロキシ−20−
(2−プロペニロキシイミノ)−5’,6、8、19−
テトラメチル−3’,5’,6,6’,7,10,1
1,14,15,17a,20,20a,20b−トリ
デカヒドロ−17−オキソスピロ[11,15−メタノ
−2H,13H,17H−フロ[4,3,2−pq]
[2,6]ベンゾジオキサシクロオクタデシン−13,
2’−[2H]ピラン]−7−イル=2,6−ジデオキ
シ−4−O−(2,6−ジデオキシ−3−O−メチル−
α−L−アラビノ−ヘキサピラノシル)−3−O−メチ
ル−α−L−アラビノ−ヘキサピラノシドを以下の方法
で調製した。(2aE,4E,8E)−(4’R,5’
S,6S,6’R,7S,11R,13S,15S,1
7aR,20R,20aR,20bS)−6’−シクロ
ヘキシル−5’,6,8,19−テトラメチル−3’,
5’,6,6’,7,10,11,14,15,17
a,20,20a,20b−トリデカヒドロ−4’,2
0,20b,−トリヒドロキシ−17−オキソスピロ
[11,15−メタノ−2H,13H,17H−フロ
[4,3,2−pq][2,6]ベンゾジオキサシクロ
オクタデシン−13,2’−[2H]ピラン]−7−イ
ル=2,6−ジデオキシ−4−O−(2、6−ジデオキ
シ−3−O−メチル−α−L−アラビノ−ヘキサピラノ
シル)−3−O−メチル−α−L−アラビノ−ヘキサピ
ラノシド(5.00g、5.47mmol)を塩化メチ
レン(70ml)に溶解させ、活性二酸化マンガン(1
7.5g、0.201mol)を加えた。15時間後及
び20時間後、活性二酸化マンガン(4.0g、46m
mol)をそれぞれ追加した。23時間後、反応液を濾
過し、二酸化マンガンを塩化メチレン(100ml)で
洗浄した。塩化メチレンの濾液と洗浄液を合わせて減圧
乾燥し、淡い黄色の白色の固体として20−オキソ体
(4.14g)を83%の収率で得た。上記で得られた
20−オキソ体(800mg、878μmol)をメタ
ノール(6ml)及びジオキサン(6ml)に溶解さ
せ、O−アリルヒドロキシアミン塩酸塩(580mg、
5、25mmol)の水溶液(6ml)を室温で滴下し
た。16時間室温で攪拌後、反応溶液を水(30ml)
中に注いだ。析出した白色固体を濾別し、水(15m
l)で洗浄した。得られた固体をシリカゲルクロマトグ
ラフィーで精製し、目的物(520mg)を白色固体と
して61%の収率で得た。
【0031】実施例 1: 3−O−アリル−1,2:5,6−ジ−O−イソプロピ
リジン−α−D−グルコフラノースからアリル基を除去 p−トルエンスルフィン酸(78.5mg、0.503
mmol)を室温で、3−O−アリル−1,2:5,6
−ジ−O−イソプロピリジン−α−D−グルコフラノー
ス(136mg、0.452mmol)とテトラキス
(トリフェニルホスフィン)パラジウム(36.6m
g、31.7μmol)のジクロロメタン溶液(4.5
ml)に添加した。この反応混合物を室温で25分間攪
拌し、トリエチルアミン(13μl、90μmol)を
加えた。その混合物のシリカゲルクロマトグラフフィー
分離を行い、1,2:5,6−ジ−O−イソプロピリジ
ン−α−D−グルコフラノース(117mg)を固体と
して収率99%で得た。
リジン−α−D−グルコフラノースからアリル基を除去 p−トルエンスルフィン酸(78.5mg、0.503
mmol)を室温で、3−O−アリル−1,2:5,6
−ジ−O−イソプロピリジン−α−D−グルコフラノー
ス(136mg、0.452mmol)とテトラキス
(トリフェニルホスフィン)パラジウム(36.6m
g、31.7μmol)のジクロロメタン溶液(4.5
ml)に添加した。この反応混合物を室温で25分間攪
拌し、トリエチルアミン(13μl、90μmol)を
加えた。その混合物のシリカゲルクロマトグラフフィー
分離を行い、1,2:5,6−ジ−O−イソプロピリジ
ン−α−D−グルコフラノース(117mg)を固体と
して収率99%で得た。
【0032】実施例 2: N−アリル−N−フェニルアミンからアリル基を除去 p−トルエンスルフィン酸(188ml、1.20mm
ol)を室温でN−アリル−N−ペンチルフェニルアミ
ン(221mg、1.08mmol)とテトラキス(ト
リフェニルフォスフィン)パラジウム(87.8mg、
75.9μmol)のジクロロメタン溶液(11ml)
に添加した。反応混合物を室温で60分間攪拌し、炭酸
水素ナトリウムの飽和水溶液(6.8ml)を加えた。
5分間攪拌し、混合物をエーテル(80ml)で抽出し
た。残りを硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過、真空濃
縮を行った。その混合物のシリカゲルクロマトグラフィ
ー分離を行い、N−ペンチルフェニルアミン(164m
g)を無色のオイルとして収率93%で得た。
ol)を室温でN−アリル−N−ペンチルフェニルアミ
ン(221mg、1.08mmol)とテトラキス(ト
リフェニルフォスフィン)パラジウム(87.8mg、
75.9μmol)のジクロロメタン溶液(11ml)
に添加した。反応混合物を室温で60分間攪拌し、炭酸
水素ナトリウムの飽和水溶液(6.8ml)を加えた。
5分間攪拌し、混合物をエーテル(80ml)で抽出し
た。残りを硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過、真空濃
縮を行った。その混合物のシリカゲルクロマトグラフィ
ー分離を行い、N−ペンチルフェニルアミン(164m
g)を無色のオイルとして収率93%で得た。
【0033】実施例 3: 調製例3で得た目的物からアリル基を除去 調整例3で得られた(2aE,4E,8E)−(4’
R,5’S,6S,6’R,7S,11R,13S,1
5S,17aR,20aR,20bS)−6’−シクロ
ヘキシル−4’,20b−ジヒドロキシ−20−(2−
プロペニロキシイミノ)−5’,6,8,19−テトラ
メチル−3’,5’,6,6’,7,10,11,1
4,15,17a,20,20a,20b−トリデカヒ
ドロ−17−オキソスピロ[11,15−メタノ−2
H,13H,17H−フロ[4,3,2−pq][2,
6]ベンゾジオキサシクロオクタデシン−13,2’−
[2H]ピラン]−7−イル=2,6−ジデオキシ−4
−O−(2,6−ジデオキシン−3−O−メチル−α−
L−アラビノ−ヘキサピラノシル)−3−O−メチル−
α−L−アラビノ−ヘキサピラノシド(53.0mg、
54.0μmol)及びトルエンスルフィン酸(14.
9mg、95.4μmol)をクロロホルム(550μ
l)に溶解させ、テトラキス(トリフェニルホスフィ
ン)パラジウム(6.6mg、5.7μmol)を添加
した。室温で1時間攪拌後、反応溶液のシリカゲルクロ
マトグラフィーを行い、(2aE,4E,8E)−
(4’R,5’S,6S,6’R,7S,11R,13
S,15S,17aR,20aR,20bS)−6’−
シクロヘキシル−4’,20b−ジヒドロキシ−20−
(ヒドロキシイミノ)−5’,6,8,19−テトラメ
チル−3’,5’,6,6’,7,10,11,14,
15,17a,20,20a,20b−トリデカヒドロ
−17−オキソスピロ[11,15−メタノ−2H,1
3H,17H−フロ[4,3,2−pq][2,6]ベ
ンゾジオキサシクロオクタデシン−13,2’−[2
H]ピラン]−7−イル=2,6−ジデオキシ−4−O
−(2,6−ジデオキシ−3−O−メチル−α−L−ア
ラビノ−ヘキサピラノシル)−3−O−メチル−α−L
−アラビノ−ヘキサピラノシド(44.7mg)を89
%の収率で得た。
R,5’S,6S,6’R,7S,11R,13S,1
5S,17aR,20aR,20bS)−6’−シクロ
ヘキシル−4’,20b−ジヒドロキシ−20−(2−
プロペニロキシイミノ)−5’,6,8,19−テトラ
メチル−3’,5’,6,6’,7,10,11,1
4,15,17a,20,20a,20b−トリデカヒ
ドロ−17−オキソスピロ[11,15−メタノ−2
H,13H,17H−フロ[4,3,2−pq][2,
6]ベンゾジオキサシクロオクタデシン−13,2’−
[2H]ピラン]−7−イル=2,6−ジデオキシ−4
−O−(2,6−ジデオキシン−3−O−メチル−α−
L−アラビノ−ヘキサピラノシル)−3−O−メチル−
α−L−アラビノ−ヘキサピラノシド(53.0mg、
54.0μmol)及びトルエンスルフィン酸(14.
9mg、95.4μmol)をクロロホルム(550μ
l)に溶解させ、テトラキス(トリフェニルホスフィ
ン)パラジウム(6.6mg、5.7μmol)を添加
した。室温で1時間攪拌後、反応溶液のシリカゲルクロ
マトグラフィーを行い、(2aE,4E,8E)−
(4’R,5’S,6S,6’R,7S,11R,13
S,15S,17aR,20aR,20bS)−6’−
シクロヘキシル−4’,20b−ジヒドロキシ−20−
(ヒドロキシイミノ)−5’,6,8,19−テトラメ
チル−3’,5’,6,6’,7,10,11,14,
15,17a,20,20a,20b−トリデカヒドロ
−17−オキソスピロ[11,15−メタノ−2H,1
3H,17H−フロ[4,3,2−pq][2,6]ベ
ンゾジオキサシクロオクタデシン−13,2’−[2
H]ピラン]−7−イル=2,6−ジデオキシ−4−O
−(2,6−ジデオキシ−3−O−メチル−α−L−ア
ラビノ−ヘキサピラノシル)−3−O−メチル−α−L
−アラビノ−ヘキサピラノシド(44.7mg)を89
%の収率で得た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C07H 17/08 C07H 17/08 Z 19/06 19/06 19/16 19/16 // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300 (56)参考文献 特開 平2−262542(JP,A) 特開 平6−220054(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07B 51/00 CA(STN)
Claims (13)
- 【請求項1】アルコールのO−アリルエーテルを対応す
るアルコールに、アミノ基含有化合物のN−アリル誘導
体を対応するアミノ基含有化合物に又はオキシムのN−
アリル誘導体を対応するオキシムに変換する方法であっ
て、パラジウム触媒の存在下、反応不活性溶剤中、アル
コールのO−アリルエーテル、アミノ基含有化合物のN
−アリル誘導体又はオキシムのO−アリル誘導体を、ス
ルフィン酸化合物と接触させることを特徴とする方法。 - 【請求項2】前記スルフィン酸化合物が、一般式: X−SO2M ・・・ (I) (式中、XはC1〜20アルキル、置換C1〜20アルキル
(置換基は独立にハロ、ニトロ、スルホ、オキソ、アミ
ノ、シアノ、カルボキシ、ヒドロキシ又はそれから誘導
される基である)、フェニル、又は置換フェニル(置換
基は独立にC1〜3アルキル、ハロ、ニトロ、スルホ、オ
キソ、アミノ、シアノ、カルボキシ又はそれらの基から
誘導される基である)であり;そしてMは水素、アルカ
リ金属又はアンモニウム塩残基である)で表わされる、
請求項1記載の方法。 - 【請求項3】前記パラジウム触媒がアリル化合物と反応
して容易にπ−アリル錯体を形成することができるパラ
ジウム化合物である、請求項1記載の方法。 - 【請求項4】前記パラジウム触媒がテトラキス(トリフ
ェニルホスフィン)パラジウム(0)、ジクロロビス
(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)、ジク
ロロビス(アセトニトリル)パラジウム(II)、ジク
ロロビス(トリイソプロポキシホスフィン)パラジウム
(II)又はパラジウム(II)ジアセテートである、
請求項3記載の方法。 - 【請求項5】Xがフェニル又はメチルフェニル;そして
Mがリチウム、ナトリウム、カリウム、又はアンモニウ
ム塩残基である、請求項2記載の方法。 - 【請求項6】前記スルフィン酸化合物が、p−トルエン
スルフィン酸、p−トルエンスルフィン酸のリチウム
塩、p−トルエンスルフィン酸のナトリウム塩、p−ト
ルエンスルフィン酸のカリウム塩、p−トルエンスルフ
ィン酸のアンモニウム塩、ベンゼンスルフィン酸、ベン
ゼンスルフィン酸のリチウム塩、ベンゼンスルフィン酸
のナトリウム塩、ベンゼンスルフィン酸のカリウム塩又
はベンゼンスルフィン酸のアンモニウム塩である、請求
項5記載の方法。 - 【請求項7】前記溶剤がアルコール類、ハロゲン化アル
キル化合物、エステル類、エーテル類、ニトリル類、ケ
トン類、芳香族炭化水素類、水及びそれらの混合物から
選ばれる、請求項1記載の方法。 - 【請求項8】反応が−20℃〜100℃の温度で行なわ
れる、請求項1記載の方法。 - 【請求項9】反応が10℃〜40℃の温度で行なわれ
る、請求項8記載の方法。 - 【請求項10】前記アルコールのO−アリルエーテルが
ポリエーテル、マクロライド、オリゴ糖又は配糖体のO
−アリルエーテルである、請求項1記載の方法。 - 【請求項11】前記アミノ基含有化合物のN−アリル誘
導体がアルカロイド、ヌクレオシド又はペプチドのN−
アリル誘導体である、請求項1記載の方法。 - 【請求項12】前記オキシムのO−アリル誘導体がポリ
エーテル、マクロライド、オリゴ糖又は配糖体のO−ア
リル誘導体である、請求項1記載の方法。 - 【請求項13】3−O−アリル−1,2:5,6−ジ−
O−イソプロピリジン−α−D−グルコフラノースを、
1,2:5,6−ジ−O−イソプロピリジン−α−D−
グルコフラノースに、N−アリル−N−ペンチルフェニ
ルアミンをN−ペンチルフェニルアミンに又は(2a
E,4E,8E)−(4’R,5’S,6S,6’R,
7S,11R,13S,15S,17aR,20aR,
20bS)−6’−シクロヘキシル−4’−20b−ジ
ヒドロキシ−20−(2−プロペニロキシイミノ)−
5’,6,8,19−テトラメチル−3’,5’,6,
6’7,10,11,14,15,17a,20,20
a,20b−トリデカヒドロ−17−オキソスピロ[1
1,15−メタノ−2H,13H,17H−フロ[4、
3、2−pq][2,6]ベンゾジオキサシクロオクタ
デシン−13,2’−[2H]ピラン]−7−イル=
2,6−ジデオキシ−4−O−(2,6−ジデオキシ−
3−O−メチル−α−L−アラビノ−ヘキサピラノシ
ル)−3−O−メチル−α−L−アラビノ−ヘキサピラ
ノシドを、(2aE、4E、8E)−(4’R,5’
S,6S,6’R,7S,11R,13S,15S,1
7aR,20aR,20bS)−6’−シクロヘキシル
−4’,20b−ジヒドロキシ−20−(ヒドロキシイ
ミノ)−5’,6,8,19−テトラメチル−3’,
5’,6,6’,7,10,11,14,15,17
a,20,20a,20b−トリデカヒドロ−17−オ
キソスピロ[11,15−メタノ−2H,13H,17
H−フロ[4、3、2−pq][2,6]ベンゾジオキ
サシクロオクタデシン−13,2’−[2H]ピラン]
−7−イル=2,6−ジデオキシ−4−O−(2,6−
ジデオキシ−3−O−メチル−α−L−アラビノ−ヘキ
サピラノシル)−3−O−メチル−α−L−アラビノ−
ヘキサピラノシドに変換する請求項1記載の方法
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07018337A JP3118499B2 (ja) | 1995-01-11 | 1995-01-11 | アリル基を除去する方法 |
EP95301970A EP0676236A1 (en) | 1994-04-05 | 1995-03-24 | Process for removal of allyl group or allyloxycarbonyl group |
US08/417,285 US5621084A (en) | 1994-04-05 | 1995-04-03 | Process for removal of allyl group or allyloxycarbonyl group |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07018337A JP3118499B2 (ja) | 1995-01-11 | 1995-01-11 | アリル基を除去する方法 |
US08/417,285 US5621084A (en) | 1994-04-05 | 1995-04-03 | Process for removal of allyl group or allyloxycarbonyl group |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08193034A JPH08193034A (ja) | 1996-07-30 |
JP3118499B2 true JP3118499B2 (ja) | 2000-12-18 |
Family
ID=26355017
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP07018337A Expired - Fee Related JP3118499B2 (ja) | 1994-04-05 | 1995-01-11 | アリル基を除去する方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3118499B2 (ja) |
-
1995
- 1995-01-11 JP JP07018337A patent/JP3118499B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08193034A (ja) | 1996-07-30 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
AU751874B2 (en) | Novel intermediates, process for preparing macrolide antibiotic agent therefrom | |
CN102858791A (zh) | 制备氟胞苷衍生物的方法 | |
RU2074172C1 (ru) | N-БЕНЗИЛ- β -ФЕНИЛИЗОСЕРИН-(2R,3S), СПОСОБ ЕГО ПОЛУЧЕНИЯ И СПОСОБ ПОЛУЧЕНИЯ СЛОЖНОГО ЭФИРА b -ФЕНИЛИЗОСЕРИНА-(2R,3S) | |
CA2146708C (en) | Process for producing glutamine derivative | |
JP3118499B2 (ja) | アリル基を除去する方法 | |
DK157082B (da) | Fremgangsmaade til fremstilling af adriamycin og halogenidsalte deraf | |
EP0385354B1 (en) | Process for preparing anthracyclinones | |
AU728800B2 (en) | Optically active erythro-3-amino-2-hydroxybutyric esters and process for preparing said esters | |
JPH0662591B2 (ja) | 新規なチオプロリン誘導体 | |
JPS6052719B2 (ja) | 3′,4′−ジデオキシカナマイシンbの新規な製造法 | |
US20050165257A1 (en) | Process for preparation of voglibose | |
JP3259191B2 (ja) | 2,2′−アンヒドロアラビノシルチミン誘導体の合成法 | |
JP3069824B2 (ja) | 2−クロロ−4−ニトロフェニル−α−D−マルトトリオシドの製造方法 | |
KR910005898B1 (ko) | 6-0-메틸-2'-o,n-비스(벤질옥시카르보닐)-n-탈메틸에리트로마이신a의제조방법 | |
US5679859A (en) | Process for producing improved crystals of 3-amino-2-hydroxyacetophenone salt | |
JP2770357B2 (ja) | ヌクレオシド誘導体の製造方法 | |
JPH04500677A (ja) | モノ―またはポリヒドロキシル化された分子のヒドロキシル化されたサイトを置換することによる新規なジチオカルバミン酸エステルの特殊な合成方法と、この方法によって得られた製品と、その応用 | |
DK170051B1 (da) | 14-Chlordaunomycin og syreadditionssalte deraf, fremgangsmåde til fremstilling af (2"R)-4'-O-tetrahydropyranyladriamycin samt (2"R)-14-chlor-4'-O-tetrahydropyranyldaunomycin | |
JPS62185069A (ja) | オキシラセタムの製造方法 | |
AU2003261708A1 (en) | Process for producing indolopyrrolocarbazole derivative | |
JP2004217540A (ja) | 没食子酸配糖体の製造方法 | |
JP3051213B2 (ja) | マルトオリゴ糖誘導体、その合成中間体及びその製造方法 | |
JP3061476B2 (ja) | エトポシド燐酸エステルの製造法 | |
JP2894366B2 (ja) | デアセチルコルヒチンの製造方法 | |
JPH09249681A (ja) | 6−o−(2−アセトアミドエチルホスホニル)−d−マンノピラノシド誘導体、及びその製造法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |