JP3068430U - 二輪車載置台の車輪ストッパ―装置 - Google Patents

二輪車載置台の車輪ストッパ―装置

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JP3068430U
JP3068430U JP1999008056U JP805699U JP3068430U JP 3068430 U JP3068430 U JP 3068430U JP 1999008056 U JP1999008056 U JP 1999008056U JP 805699 U JP805699 U JP 805699U JP 3068430 U JP3068430 U JP 3068430U
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栄次 塩沢
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株式会社フリー
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 利用者自身の操作を必要とせず、二輪車の車
輪の固定と解放とを自動的に行なうことができる、二輪
車載置台の車輪ストッパー装置を提供する。 【解決手段】 上下方向に多段等間隔となるように環状
支持部材に複数の二輪車載置台5を吊設させ、該環状支
持部材を二輪車出入り口側に対して奥行き方向側に回転
させることにより複数の二輪車載置台5を観覧車式に巡
回させる多段式立体駐輪構造に用いる二輪車載置台5の
車輪ストッパー装置において、二輪車載置台5が二輪車
出入り口における最下部に位置した状態で二輪車Qの車
輪の逸脱を許容し、二輪車載置台5が最下部から浮上し
た状態で二輪車Qの車輪の逸脱を抑止するストッパー体
を、二輪車載置台5に設けている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、全国の自治体、鉄道事業者、マンション、スーパー等の各方面にお いて、駐輪公害を解消して環境美化を推進することを目的にし、狭幅な設置スペ ースでも多数の自転車を効率良く収納できるようにした多段式立体駐輪構造に用 いる、二輪車載置台の車輪ストッパー装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、駅前周辺等に自転車が無秩序に置かれて路上等が放置自転車であふれる ことになり、所謂不法駐輪公害を招いている。そのため、環境美化が損なわれた り、自転車盗難が急増発生しているのが現状である。
【0003】 そこで従来では、自転車を収納する多段式立体駐輪装置として、例えば地下に 筒形の密閉された多段収納空間を設け、そこに多数の自転車を収容させる地下立 体駐輪装置が提案されている。
【0004】 この装置では、狭い用地での地下工事を経済的に実施できる特殊な掘削機や工 法を利用し、さらには有機塩素系溶媒による地下水汚染を浄化するための工法等 を必要としていた。
【0005】 この様な従来の地下立体駐輪装置では、例えば駅前周辺のような建物が密集し ている狭小な地域、特に狭幅な設置スペースでの施工が困難であり、しかも掘削 作業や地下水汚染浄化工法等にかなりの労働力やコスト等が要求されるため、実 際のところ1〜2段式、例えば1層2段式の駐輪場を設けるしかなく、そのため 増え続ける自転車の数に対して駐輪場の収容台数が圧倒的に不足しているのが現 状であった。
【0006】 そこで、出願人は、「上下方向に多段等間隔となるように環状支持部材に複数 の二輪車載置台をブランコ状となるように吊設させ、該環状支持部材を二輪車出 入り口側に対して奥行き後方側に向けて回転させることにより複数の二輪車載置 台を観覧車式に巡回させる多段式立体駐輪装置」を開発した。この装置において 、「複数の二輪車載置台は、上側頂部がジョイント部を介してエンドレスチェー ンベルトに回動可能に一点支持された左右一対の略逆V字型の支持アーム下端側 に連結されているもの」である。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、「二輪車載置台の上側頂部がジョイント部を介してエンドレス チェーンベルトに回動可能に一点支持された左右一対の略逆V字型の支持アーム 下端側に連結されているもの」では、外部から作用する振動・揺れ・風圧等によ って、二輪車載置台自体がブランコのように前後に揺動してしまうため、二輪車 載置台から二輪車が転落する虞れが生じて非常に危険であった。また、利用者自 身による操作で二輪車の車輪を固定するバネ式固定手段等は存在するものの、二 輪車の車輪の固定と解放とを利用者自身による操作で行なわなければならず、非 常に面倒であった。さらに、バネ式固定手段の機構自体も非常に複雑で、高価な ものであった。
【0008】 そこで本考案は、叙上のような従来存した問題点に鑑み創案されたもので、利 用者自身の操作を必要とせず、二輪車の車輪の固定と解放とを自動的に行なうこ とができる二輪車載置台の車輪ストッパー装置を提供することを目的としたもの である。
【0009】
【課題を解決するための手段】
このため、本考案にあっては、上下方向に多段等間隔となるように環状支持部 材に複数の二輪車載置台を吊設させ、該環状支持部材を二輪車出入り口側に対し て奥行き方向側に回転させることにより複数の二輪車載置台を観覧車式に巡回さ せる多段式立体駐輪構造に用いる二輪車載置台の車輪ストッパー装置において、 二輪車載置台が二輪車出入り口における最下部に位置した状態で二輪車の車輪の 逸脱を許容し、二輪車載置台が最下部から浮上した状態で二輪車の車輪の逸脱を 抑止するストッパー体を、二輪車載置台に設けたことで、上述した課題を解決し た。
【0010】 また、前記ストッパー体は、二輪車載置台が二輪車出入り口における最下部に 位置した状態で二輪車の車輪の逸脱を許容するよう二輪車載置台から退避させた 解放位置と、二輪車載置台が最下部から浮上した状態で二輪車の車輪の逸脱を抑 止するよう二輪車載置台に突出させた係止位置との間で傾動可能であるフック部 を有することで、同じく上述した課題を解決した。
【0011】 さらに、前記フック部は、二輪車の車輪を挟持して支持するレール部の側面に 形成した開口部よりレール部内に臨ませた略L字型ロッド状に形成されたL字型 折曲部と、L字型折曲部の略中央部をレール部の開口部近傍に回動可能に枢着さ せた軸支部と、L字型折曲部後端に枢着させたローラー部材とから成ることで、 同じく上述した課題を解決した。
【0012】 また、前記フック部は、ローラー部材を枢着させたL字型折曲部の後端部分が 、若干水平となるように軸支されていることで、同じく上述した課題を解決した 。
【0013】 加えて、二輪車出入り口における最下部底面位置に略台形状の突出片具を設置 し、二輪車載置台の水平移動に伴いフック部のローラー部材を突出片具に当接さ せながら水平移動させ、二輪車の車輪の逸脱を抑止する係止位置と、二輪車の車 輪の逸脱を許容する解放位置との間で、フック部を傾動可能としたことで、同じ く上述した課題を解決した。
【0014】 また、前記フック部に隣接したレール部の底面に、二輪車の車輪の一部を落と し込んで保持する切欠部を設けたことで、同じく上述した課題を解決した。
【0015】 この他、前記レール部の切欠部上方に、二輪車の車輪を保持する略逆U字型の 保持枠部を突設したことで、同じく上述した課題を解決した。
【0016】 二輪車載置台に二輪車を載置して収納する多段式立体駐輪構造においては、二 輪車載置台が二輪車出入り口側に対して奥行き方向に巡回しながら昇降回転し、 二輪車載置台を二輪車出入り口に対応させた位置で随時停止させ、その位置で二 輪車の出し入れを行なわせる。
【0017】 このとき、ストッパー体を構成するフック部は、二輪車載置台が最下部に位置 した状態で二輪車の車輪の逸脱を許容するよう二輪車載置台から退避させた解放 位置と、二輪車載置台が最下部から浮上した状態で二輪車の車輪の逸脱を抑止す るよう二輪車載置台に突出させた係止位置との間で傾動する。
【0018】 例えば、二輪車載置台が二輪車出入り口における最下部に位置した状態におい て、底面位置に設置した突出片具にフック部のローラー部材が当接してローラー 部材が上昇したとき、二輪車の車輪の逸脱を許容する解放位置にフック部が傾動 する。
【0019】 一方、二輪車載置台が二輪車出入り口における最下部から浮上した状態では、 底面位置に設置した突出片具からフック部のローラー部材が離れ、二輪車の車輪 の逸脱を抑止する係止位置にフック部が傾動する。
【0020】 また、二輪車出入り口において、二輪車載置台が水平移動した際には、フック 部のローラー部材が突出片具に当接しながら水平移動することとなり、ローラー 部材の上昇、下降にともなって、車輪の逸脱を許容する解放位置と、車輪の逸脱 を抑止する係止位置に、フック部が傾動する。
【0021】
【考案の実施の形態】
以下、図面を参照して本考案の一実施の形態を説明する。本考案に係る二輪車 載置台の車輪ストッパー装置は、主として、多段式立体駐輪構造に用いられるも のである。この多段式立体駐輪構造は、図1、図2に示すように、例えば駅前周 辺のような建物が密集している狭小な地域である狭幅の設置スペースにおいて、 二輪車出入り口1の横幅、すなわち自転車等の二輪車Qの略2台分の横幅に相当 する約1.2m程度の間隔でもって対向する複数の固定柱を介して、高さ約10 m程度に構築される。具体的には、環状支持部材(3)に、上下方向で多段等間 隔となるように複数の二輪車載置台5を吊設させ、該環状支持部材(3)を二輪 車出入り口1側に対して奥行き方向側に回転させることにより、複数の二輪車載 置台5を観覧車式に巡回させるものである。このとき、図1、図3に示すように 、二輪車載置台5を略矩形箱状に枠組形成し、二輪車載置台5上側に位置する上 側矩形枠部の四隅のうち、対角線位置に相当する2点箇所を環状支持部材(3) に吊持させて対角二点吊構造としている。
【0022】 二輪車載置台5を吊設する環状支持部材(3)は、例えば図1、図2に示すよ うに、一対のガイドフレーム2に沿って昇降回転する、同じく一対のエンドレス チェーンベルト3により構成されている。このエンドレスチェーンベルト3は、 所定の作動装置を用いてガイドフレーム2に沿って昇降回転するものである。具 体的には、一対のエンドレスチェーンベルト3は、図1に示すように、ガイドフ レーム2の上下前後の夫々計4つの矩形コーナー部2aにおいて、回転可能に 枢着させたスプロケット9に噛合巻掛している。
【0023】 二輪車載置台5を吊設する一対のガイドフレーム2、エンドレスチェーンベル ト3は、図1に示すように、二輪車載置台5の互いに対角線位置にある上側矩形 枠部の2点箇所を支持すべく、この対角線位置に対応して互いに位置をずらして 立設されている。これを詳述すると、一対のガイドフレーム2、エンドレスチェ ーンベルト3は、二輪車出入り口1において、前後方向に位置をずらして左右に 対向設置されているのである。そして、一方のエンドレスチェーンベルト3には 、互いに隣接する二輪車載置台5夫々における上側矩形枠部の互いに対角線位置 にある一方の隅角部が夫々連結され、他方のエンドレスチェーンベルト3には、 隣接する二輪車載置台5夫々における上側矩形枠部の他方の隅角部が夫々連結さ れている。こうして図1に示すように、二輪車載置台5夫々は、上下方向に等間 隔に、例えば5段で前後合わせて合計10個が一対のエンドレスチェーンベルト 3に吊設されている。
【0024】 そして、複数の二輪車載置台5は、上側矩形枠部の四隅のうち、対角線位置に 相当する2点箇所が、夫々ジョイント手段を介して一対のエンドレスチェーンベ ルト3に回動可能に連結される。
【0025】 二輪車載置台5の下側矩形枠部には、図4に示すように、二輪車Qを載せるた めの略コ字枠状のレール部11を配している。本考案に係る車輪ストッパー装置 は、このレール部11に設置されるものである。
【0026】 車輪ストッパー装置は、二輪車載置台5が二輪車出入り口1における最下部に 位置した状態で二輪車Qの車輪の逸脱を許容し、二輪車載置台5が最下部から浮 上した状態で二輪車Qの車輪の逸脱を抑止するストッパー体を備えている。この ストッパー体は、二輪車載置台5が二輪車出入り口1における最下部に位置した 状態で二輪車Qの車輪の逸脱を許容するよう二輪車載置台5から退避させた解放 位置と、二輪車載置台5が最下部から浮上した状態で二輪車Qの車輪の逸脱を抑 止するよう二輪車載置台5に突出させた係止位置との間で傾動可能であるフック 部12を有している。
【0027】 フック部12は、図4に示すように、二輪車Qの車輪を挟持して支持するレー ル部11の側面に形成した開口部11Aよりレール部11内に臨ませた略L字型 ロッド状に形成されたL字型折曲部12Aと、L字型折曲部12Aの略中央部を レール部11の開口部11A近傍に回動可能に枢着させた軸支部13と、L字型 折曲部12A後端に枢着させたローラー部材12Bとから成る。また、フック部 12は、ローラー部材12Bを枢着させたL字型折曲部12Aの後端部分が、若 干水平となるようにレール部11に軸支されている。
【0028】 そして、二輪車載置台5が最下部から浮上した状態、また、最下部において、 ローラー部材12Bが後述する突出片具14に当接していない状態では、フック 部12は、図3に示すように、ローラー部材12Bの重みでもってその後端部分 が下方に回動し、開口部11A内においてL字型折曲部12Aが常時突出した状 態となる。尚、軸支部13に不図示の弦巻バネを貫挿させることにより、開口部 11A内においてL字型折曲部12Aが常時突出した状態にしてもよい。
【0029】 一方、二輪車出入り口1における最下部底面位置には、図3、図4に示すよう に、前記フック部12に対向して、略台形状の突出片具14を設置している。そ して、二輪車載置台5の水平移動に伴い、フック部12のローラー部材12Bを 突出片具14の台形面上に当接転動させながら水平移動させ、二輪車Qの車輪の 逸脱を抑止する係止位置と、二輪車Qの車輪の逸脱を許容する解放位置との間で 、フック部12を傾動させている。この突出片具14の具体的形態としては、図 5に示すように、台形の一側面14Aの勾配αを急峻な角度(例えば60度)と し、台形の他側面14Bの勾配βを緩やかな角度(例えば15度)とする。その ため、図5中の示標A方向に二輪車載置台5(レール部11)が移動しても、示 標B方向に二輪車載置台5(レール部11)が移動しても、ローラー部材12B は、いずれも突出片具14の台形面上に容易に乗り上げるものである。特に、フ ック部12は、ローラー部材12Bを枢着させたL字型折曲部12Aの後端部分 が若干水平となるようにレール部11に軸支されているため、二輪車載置台5( レール部11)が示標A方向に移動して、ローラー部材12Bが突出片具14の 急峻な角度面14Aに当接したときであっても、ローラー部材12Bは、その角 度面14Aに滑らかに乗り上げるものである。
【0030】 加えて、フック部12に隣接したレール部11の底面には、図4に示すように 、二輪車Qの車輪の一部を落とし込んで保持する矩形状の切欠部15を設けてい る。また、切欠部15とレール部11底面との境には、下方に向けて傾斜させた 舌片状の案内片16を形成し、切欠部15に二輪車Qの車輪を滑らかに落とし込 むようにしている。さらに、切欠部15上方に、レール部11から斜上方向に向 けて略逆U字型の保持枠部17を突設し、二輪車Qの車輪の前方側を保持するよ うにしている。
【0031】 この他、二輪車出入り口1には、左右いずれかに半開き状態となるよう横方向 へスライド可能な自動開閉式(利用者自ら所持するメンバーズキーで開閉するタ イプ、カードで開閉するタイプ等)または手動開閉式等の左右一対のドア部6を 設けている。さらに、二輪車載置台5を吊設しているエンドレスチェーンベルト 3の周囲には、これを暴風雨から保護するために、防水性のある透明または不透 明な壁体7を必要に応じて被覆設置している。
【0032】 そして、前記作動装置は、公知の自動式または手動式のものを使用し、例えば 駆動モータおよびエンドレスチェーンベルト3の回転装置の作動を自動制御する 不図示の制御装置を備え、操作部のスイッチボタンを操作することにより、駆動 モータの正逆回転方向によってエンドレスチェーンベルト3を介して二輪車載置 台5を正逆回転方向に昇降回転させるようにしている。
【0033】 尚、本実施の形態では、二輪車載置台5の車輪ストッパー装置を、二輪車Qと しての自転車を例として説明しているが、これに限らず、例えばオートバイや自 動車等の車輪ストッパー装置として応用することも可能である。また、本実施の 形態では、二輪車載置台5は、二輪車Qを2列に収容並置させているが、設置ス ペースが許容される範囲内で、3列あるいは4列に収容可能なスペースを有する ものであっても良い。さらに、本実施の形態では、エンドレスチェーンベルト3 を左右一対のガイドフレーム2に対応して2列に並設してあるが、例えば4列以 上のガイドフレーム2、エンドレスチェーンベルト3を並設しても良い。
【0034】 次に、本実施の形態の使用の一例を説明する。例えば、図1に示すように、保 管している二輪車Qを取り出すか、またはこれから二輪車Qを保管しようとする ときは、二輪車載置台5をガイドフレーム2に沿って二輪車出入り口1側に対し 奥行き後方側へ観覧車式に順次巡回させ、所定の二輪車載置台5が二輪車出入り 口1に来た段階で停止させてドア部6を開き、二輪車Qの出し入れを行なう。こ のとき、図1に示すように、2台の二輪車載置台5は、二輪車出入り口1におい て水平に並置する状態となるように停止される。
【0035】 そして、二輪車載置台5の水平移動に伴い、図5に示すように、突出片具14 の台形面上にフック部12のローラー部材12Bが乗り上げて当接転動しながら 移動する。その結果、フック部12は、車輪の逸脱を抑止する係止位置、車輪の 逸脱を許容する解放位置、車輪の逸脱を抑止する係止位置へ強制的に傾動される 。このフック部12が車輪の逸脱を許容する解放位置にあるとき、二輪車Qの出 し入れが行なわれる。一方、二輪車載置台5が二輪車出入り口1の位置から浮上 しているときは、突出片具14の台形面上からフック部12のローラー部材12 Bが離れているため、ローラー部材12B自身の重みによりフック部12が傾動 し、車輪の逸脱を抑止する係止位置でのフック部12の傾動状態が維持される。
【0036】
【考案の効果】
以上説明したように本考案によれば、上下方向に多段等間隔となるように環状 支持部材(3)に複数の二輪車載置台5を吊設させ、該環状支持部材(3)を二 輪車出入り口1側に対して奥行き方向側に回転させることにより複数の二輪車載 置台5を観覧車式に巡回させる多段式立体駐輪構造を採用しているため、二輪車 Qに必要とされる駐輪スペースを必要最小限として省スペース化を実現し、土地 の有効利用を図り、駐輪公害を解消して環境美化に寄与すると共に、二輪車Qの 盗難防止にも役立つものである。
【0037】 そして、二輪車載置台5が二輪車出入り口1における最下部に位置した状態で 二輪車Qの車輪の逸脱を許容し、二輪車載置台5が最下部から浮上した状態で二 輪車Qの車輪の逸脱を抑止するストッパー体を、二輪車載置台5に設けたことか ら、特別な機械的要素、人手を用いることなく、二輪車載置台5に載置している 二輪車Qを自動的に固定し、また、二輪車出入り口1における二輪車Qの出し入 れを容易に行なうことができる。
【0038】 さらに、ストッパー体は、二輪車載置台5が二輪車出入り口1における最下部 に位置した状態で二輪車Qの車輪の逸脱を許容するよう二輪車載置台5から退避 させた解放位置と、二輪車載置台5が最下部から浮上した状態で二輪車Qの車輪 の逸脱を抑止するよう二輪車載置台5に突出させた係止位置との間で傾動可能で あるフック部12を有するため、二輪車載置台5に載置している二輪車Qを自動 的に固定し、また、二輪車出入り口1における二輪車Qの出し入れを容易に行な うことができる。
【0039】 すなわち、フック部12は、二輪車Qの車輪を挟持して支持するレール部11 の側面に形成した開口部11Aよりレール部11内に臨ませた略L字型ロッド状 に形成されたL字型折曲部12Aと、L字型折曲部12Aの略中央部をレール部 11の開口部11A近傍に回動可能に枢着させた軸支部13と、L字型折曲部1 2A後端に枢着させたローラー部材12Bとから成るため、L字型折曲部12A をレール部11の上方に突出させて、二輪車Qの車輪が二輪車載置台5のレール 部11から逸脱するのを確実に阻止できる。そのため、二輪車載置台5の昇降回 転中に、二輪車載置台5から二輪車Qが落下する事態を防止できる。一方、L字 型折曲部12Aをレール部11の下方に退避させることで、二輪車Qの車輪をレ ール部11から簡単に逸脱できる。そのため、二輪車出入り口1において、二輪 車載置台5における二輪車Qの出し入れを容易に行なうことができる。
【0040】 さらに、フック部12は、ローラー部材12Bを枢着させたL字型折曲部12 Aの後端部分が、若干水平となるように軸支されているため、二輪車載置台5が いずれの方向に水平移動しても、フック部材12の突出、退避を滑らかに行なう ことができる。
【0041】 また、二輪車出入り口1における最下部底面位置に略台形状の突出片具14を 設置し、二輪車載置台5の水平移動に伴いフック部12のローラー部材12Bを 突出片具14に当接させながら水平移動させ、二輪車Qの車輪の逸脱を抑止する 係止位置と、二輪車Qの車輪の逸脱を許容する解放位置との間で、フック部12 を傾動可能としたため、二輪車載置台5の水平移動に伴い、自動的・強制的にフ ック部12を傾動できる。そのため、特別な機械的要素、人手を用いることなく 、二輪車Qの車輪をレール部11へ自動的に固定し、あるいは、二輪車Qの車輪 をレール部11から容易に解放できる。
【0042】 この他、フック部12に隣接したレール部11の底面に、二輪車Qの車輪の一 部を落とし込んで保持する切欠部15を設けたため、二輪車Qの車輪を切欠部1 5に落とし込んで二輪車Qを二輪車載置台5のレール部11に確実に保持できる 。
【0043】 加えて、レール部11の切欠部15上方に、二輪車Qの車輪を保持する略逆U 字型の保持枠部17を突設したため、レール部11に保持した二輪車Qの転倒を 確実に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施の形態を示しており、車輪スト
ッパー装置を備えた二輪車載置台の昇降回転状態の概略
を示す側面図である。
【図2】同じく環状支持部材に、車輪ストッパー装置を
備えた複数の二輪車載置台を吊設した状態の概略を示す
正面図である。
【図3】同じく最下部に位置する二輪車載置台の車輪ス
トッパー装置周辺の概略を示す側面図である。
【図4】二輪車載置台のレール部に二輪車の車輪を保持
し、フック部により車輪の逸脱を阻止した状態の概略を
示す斜視図である。
【図5】二輪車載置台の水平移動に伴い、ローラー部材
が突出片具に当接して上昇・下降し、フック部が車輪の
逸脱を阻止した状態、車輪の逸脱を許容した状態、車輪
の逸脱を阻止した状態に傾動する過程の概略を示す側面
図である。
【符号の説明】
1…二輪車出入り口 2…ガイドフレ
ーム 2a…矩形コーナー部 3…エンドレス
チェーンベルト 4…シャフト 5…二輪車載置
台 6…ドア部 7…壁体 8…ジョイント板部材 9…スプロケッ
ト 11…レール部 11A…開口部 12…フック部 12A…L字型
折曲部 12B…ローラー部材 13…軸支部 14…突出片具 15…切欠部 16…案内片 17…保持枠部 Q…二輪車

Claims (7)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下方向に多段等間隔となるように環状
    支持部材に複数の二輪車載置台を吊設させ、該環状支持
    部材を二輪車出入り口側に対して奥行き方向側に回転さ
    せることにより複数の二輪車載置台を観覧車式に巡回さ
    せる多段式立体駐輪構造に用いる二輪車載置台の車輪ス
    トッパー装置において、二輪車載置台が二輪車出入り口
    における最下部に位置した状態で二輪車の車輪の逸脱を
    許容し、二輪車載置台が最下部から浮上した状態で二輪
    車の車輪の逸脱を抑止するストッパー体を、二輪車載置
    台に設けたことを特徴とする二輪車載置台の車輪ストッ
    パー装置。
  2. 【請求項2】 前記ストッパー体は、二輪車載置台が二
    輪車出入り口における最下部に位置した状態で二輪車の
    車輪の逸脱を許容するよう二輪車載置台から退避させた
    解放位置と、二輪車載置台が最下部から浮上した状態で
    二輪車の車輪の逸脱を抑止するよう二輪車載置台に突出
    させた係止位置との間で傾動可能であるフック部を有す
    る請求項1記載の二輪車載置台の車輪ストッパー装置。
  3. 【請求項3】 前記フック部は、二輪車の車輪を挟持し
    て支持するレール部の側面に形成した開口部よりレール
    部内に臨ませた略L字型ロッド状に形成されたL字型折
    曲部と、L字型折曲部の略中央部をレール部の開口部近
    傍に回動可能に枢着させた軸支部と、L字型折曲部後端
    に枢着させたローラー部材とから成る請求項2記載の二
    輪車載置台の車輪ストッパー装置。
  4. 【請求項4】 前記フック部は、ローラー部材を枢着さ
    せたL字型折曲部の後端部分が、若干水平となるように
    軸支されている請求項2または3記載の二輪車載置台の
    車輪ストッパー装置。
  5. 【請求項5】 二輪車出入り口における最下部底面位置
    に略台形状の突出片具を設置し、二輪車載置台の水平移
    動に伴いフック部のローラー部材を突出片具に当接させ
    ながら水平移動させ、二輪車の車輪の逸脱を抑止する係
    止位置と、二輪車の車輪の逸脱を許容する解放位置との
    間で、フック部を傾動可能とした請求項2乃至4のいず
    れか記載の二輪車載置台の車輪のストッパー装置。
  6. 【請求項6】 前記フック部に隣接したレール部の底面
    に、二輪車の車輪の一部を落とし込んで保持する切欠部
    を設けた請求項3乃至5のいずれか記載の二輪車載置台
    の車輪ストッパー装置。
  7. 【請求項7】 前記レール部の切欠部上方に、二輪車の
    車輪を保持する略逆U字型の保持枠部を突設した請求項
    3乃至6のいずれか記載の二輪車載置台の車輪ストッパ
    ー装置。
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