JP3067908B2 - プリンタ - Google Patents

プリンタ

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JP3067908B2
JP3067908B2 JP4270559A JP27055992A JP3067908B2 JP 3067908 B2 JP3067908 B2 JP 3067908B2 JP 4270559 A JP4270559 A JP 4270559A JP 27055992 A JP27055992 A JP 27055992A JP 3067908 B2 JP3067908 B2 JP 3067908B2
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博美 獅子内
勇人 西風
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電源回路基板とメ
イン回路基板と印刷機構部を同一のケースに収容して構
成されたプリンタ、より詳細には電磁ノイズを低減する
ためのシールド構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図11は、第1の従来例を示す概略平面
図であり、図12(a)、(b)は、それぞれ第2の従
来例を示す概略平面図、概略正面図で、これら図におい
て、符号1は機構部であり、印字ヘッド2や紙送り機構
3を備えている。4は機構部3を制御するためのメイン
回路基板、5はこれら機構部3及びメイン回路基板4に
電力を供給するための電源回路基板である。
【0003】図11に示すプリンタは、機構部1の後方
に、メイン回路基板4と電源回路基板5とがそれぞれ水
平に配置され、また図12に示すプリンタは、機構部1
の下方にメイン回路基板4と電源回路基板5とが水平に
配置されている。
【0004】さらに、図示はしないが、メイン回路基板
と電源回路基板と垂直となるように機構部の一側に纏め
て配置したものも知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のプリンタは、それぞれ次のような問題を抱えて
いる。図11に示したプリンタは、機構部1の後方に、
メイン回路基板4と電源回路基板5とがそれぞれ横置き
に配置されていたので、プリンタの床投影面積が大きく
なり、大型化してしまうという問題があった。
【0006】図12に示したプリンタは、基板の上方に
機構部1を重ねた構造となっているので、必要とするケ
ースの底面積を低減できるものの、機構部1の下方に回
路基板が位置するため、印字ヘッド2がインクジェット
ヘッドで構成されている場合には、インクが回路基板に
垂れ落ちて短絡事故を引き起こすおそれがあった。
【0007】また、機構部の片側にメイン回路基板と電
源回路基板とを隣り合わに配置したものは、高周波ノイ
ズを発生するスイッチング電源回路基板がメイン回路基
板に隣接するため、強力なシールド対策が必要になると
いう問題があった。
【0008】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たものであって、その目的とするところは、床面積の増
大を招くことなく比較的簡単なシールド構造で電磁ノイ
ズの影響を防止でき、またインクによる短絡事故を防止
することができるプリンタを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】このような課題を達成す
るために本発明においては、印字ヘッド及び紙送り機構
を備えた機構部と、前記機構部を制御するためのメイン
回路基板と、前記機構部とメイン回路基板とに電力を供
給するための電源回路基板とを備え、前記メイン回路基
板と電源回路基板とを前記機構部の両側に、ケースの底
面に対して垂直となるように配置した。
【0010】
【作用】メイン回路基板と電源回路基板とが垂直に配置
されているので、床面積が低減され、またメイン回路基
板が電源回路基板から機構部の長さに相当する距離だけ
離間されているため、空間距離により電磁ノイズが減衰
するため、強力なシールド板が不要となり、さらに、機
構部の下方に回路基板が位置しないためインクの垂れ落
ちを受けることがなく、短絡が防止される。
【0011】
【発明の実施の態様】そこで以下に、本発明の詳細を図
示した実施例に基づいて説明する。図1、2において、
100は機構部であり、インクジェットヘッド110や
紙送り機構120を備えている(図3参照)。
【0012】200はメイン回路基板ユニット、300
は電源回路基板ユニットで、これらメイン回路基板ユニ
ット200と電源回路基板ユニット300とは機構部1
00を挟むようにそれぞれ左側、及び右側に縦置き、つ
まり回路基板がケースの底面に対して垂直となるように
配置されている。
【0013】メイン回路基板ユニット200は、図4乃
至図6に示すように機構部100を制御するためのメイ
ン回路基板210と、このメイン回路基板210を覆う
シールドボックス220とで構成されている。
【0014】電源回路基板ユニット300は、機構部1
00及びメイン回路基板210に電力を供給するための
電源回路基板310と、この電源回路基板310を覆う
シールドボックス320とで構成されている。
【0015】メイン回路基板のシールドボックス220
と、電源回路基板のシールドボックス320は、プリン
タの下ケース11の底部に配置されたシールド板12で
電気的に接続されており、電源回路基板のシールドボッ
クス320の底板321がアースに接続されるようにな
っている。シールド板12の右端は二股に別れている
(図8参照)。シールド板12のその一方12aは図5
に示すようにメイン回路基板のシールドボックス220
の底部221に下方から当接し、他方12bは図示しな
い紙送りモータの支持手段を構成するプレート130に
下方から当接している。また、シールド板12の左端1
2cは、電源回路基板のシールドボックス320の底板
321に下方から当接している。
【0016】図5においてシールド板12の端部12
a,12b,12cは、下ケース11との間にコイルバ
ネ13が介装されていて、シールド板12の端部12
a,12b,12cがそれぞれ上方に付勢されてシール
ドボックス220、320等に圧接されている。
【0017】図4乃至図7において、符号140,15
0は、それぞれ鉄板を折り曲げ加工してなる機構部10
0のフレームであり、いずれもその両端部において、メ
イン回路基板のシールドボックス220と、電源回路基
板のシールドボックス320と接続部141、151に
より接続している。
【0018】このフレーム140は、図3に示すように
手差し用給紙経路160の上部を形成する紙ガイド16
1、紙検出用レバー162等を支持し、またフレーム1
50は、キャリッジ164の一端165をガイドすると
ともに、排紙用スターホイール163等を支持してい
る。
【0019】図3において、符号170は自動給紙装置
で、用紙Pを一枚づつ給送する給紙ローラ171と、こ
の給紙ローラ171に向けて用紙Pを付勢するホッパー
172とを備えている。ホッパー172は、鉄板を打ち
抜き加工して構成されており、下ケース11との間に設
けられた金属製圧縮バネ173により給紙ローラ171
に向けて付勢されている。
【0020】ホッパー172は、図8,9に示すように
圧縮バネ173および金属製の接続プレート174を介
してシールド板12に電気接続されている。接続プレー
ト174は、図10にも示すように、圧縮バネ173と
の接触部174cと、下ケース11に形成された突起1
1a,11bとそれぞれはまり合う穴174a,174
bと、穴174bに形成され前記突起11bと係合する
舌片174dと、シールド板12との接触部174e
と、折り曲げ部174fとを有しており、穴174a,
174bを突起11a,11bにはめ込むと、舌片17
4dが抜け止めとして作用するようになっている。圧縮
バネ173との接触部174cにおいては、圧縮バネ1
73の弾性により良好な接続状態が得られ、シールド板
12との接触部174eにおいては、折り曲げ部174
fによる弾性によって良好な接続状態が得られる。
【0021】この実施例によれば、メイン回路基板21
0と電源回路基板310とが縦置きに配置されているの
で、小型化が図られ、またメイン回路基板210と電源
回路基板310とがそれぞれ機構部100の一側と、他
側に離れて位置するため、電源回路基板310からの電
磁ノイズを空間距離により減衰させて、強力なシールド
板が不要となり、さらにインクジェットヘッド110の
移動経路から離れた位置に回路基板210、310が位
置しているため、回路基板210、310へのインクの
落下を防止することができる。
【0022】メイン回路基板210と電源回路基板31
0とがそれぞれシールドボックス220,320に収容
されて下ケース11のシールド板12と、機構部100
の導電性材料からなるフレーム140,150とに接続
されているため、高いシールド効果を得ることができ
る。
【0023】また、自動給紙装置170のホッパー17
2の用紙等に帯電した電荷を、導電性材料により構成さ
れたホッパー172を介してアースに逃がすこととがで
き、さらにホッパー172をシールド部材として機能さ
せることができる。。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、メイン回路基板と電源
回路基板とが垂直に配置されていて床面積を低減するこ
とができ、メイン回路基板が電源回路基板から機構部の
長さに相当する距離だけ離間していて、空間距離により
電磁ノイズを減衰させて強力なシールド板を不要とする
ことがでい、さらには機構部の下方に回路基板が位置し
ないためインクの垂れ落ちによる短絡を防止することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプリンタの一実施例を示す正面図であ
る。
【図2】同上プリンタの一実施例を示す平面図である。
【図3】同上プリンタの一実施例を示す左側断面図であ
る。
【図4】同上プリンタの内部構造を、印刷機後部を外し
て示す平面図である。
【図5】同上プリンタの内部構造を示す正面図である。
【図6】同上プリンタのメイン回路基板を示す右側面図
である。
【図7】同上プリンタの電源回路基板を示す左側面であ
る。
【図8】同上プリンタの上ケースを外して印刷機構部を
示す平面図である。
【図9】図8における線IX−IXにおける一部省略断
面図である。
【図10】同上プリンタに使用する接続プレートの一実
施例を示す斜視図である。
【図11】従来のプリンタの一例を示す説明図である。
【図12】図(a)、(b)は、それぞれ従来のプリン
タの一例を示す平面図と正面図である。
【符号の説明】
11 プリンタの下ケース 12 シールド板 100 機構部 110 インクジェットヘッド 140 フレーム 150 フレーム 170 自動給紙装置 171 給紙ローラ 172 ホッパー 173 圧縮バネ 210 メイン回路基板 220 シールドボックス 310 電源回路基板 320 シールドボックス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 29/00 G03G 15/00 550 G03G 21/16 - 21/18 H04N 1/00 H05K 9/00

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印字ヘッド及び紙送り機構を備えた機構
    部と、前記機構部を制御するためのメイン回路基板と、
    前記機構部とメイン回路基板とに電力を供給するための
    電源回路基板とを備え、前記メイン回路基板と電源回路
    基板とを前記機構部の両側に、ケースの底面に対して垂
    直となるように配置したプリンタ。
  2. 【請求項2】 前記印字ヘッドが、インクジェットヘッ
    ドにより構成されている請求項1に記載のプリンタ。
  3. 【請求項3】 前記メイン回路基板及び電源回路基板
    が、それぞれシールドボックスに収容されている請求項
    1に記載のプリンタ。
  4. 【請求項4】 前記メイン回路基板のシールドボックス
    と、前記電源回路基板のシールドボックスとが、プリン
    タケースの底部に配置されたシールド板により電気接続
    されている請求項3に記載のプリンタ。
  5. 【請求項5】 前記メイン回路基板のシールドボックス
    と、前記電源回路基板のシールドボックスとが、前記機
    構部を構成する導電性材料のフレームを介して電気接続
    されている請求項3または請求項4に記載のプリンタ。
  6. 【請求項6】 用紙を一枚づつ給送する給紙ローラと、
    この給紙ローラに向けて用紙を付勢するホッパーとを有
    する自動給紙装置を備え、前記ホッパーが導電性材料で
    構成され、かつ前記シールド板に電気接続されている請
    求項4に記載のプリンタ。
  7. 【請求項7】 前記ホッパーが導電性バネにより前記給
    紙ローラの側に付勢され、かつ前記導電性バネを介して
    前記シールド板に電気接続されている請求項6に記載の
    プリンタ。
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