JP3067881B2 - 流動層燃焼装置 - Google Patents
流動層燃焼装置Info
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- JP3067881B2 JP3067881B2 JP4022774A JP2277492A JP3067881B2 JP 3067881 B2 JP3067881 B2 JP 3067881B2 JP 4022774 A JP4022774 A JP 4022774A JP 2277492 A JP2277492 A JP 2277492A JP 3067881 B2 JP3067881 B2 JP 3067881B2
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は流動層燃焼装置に関し、
さらに詳しくは火炉パージおよび緊急燃料遮断（以下、
ＭＦＴと略す）時の火炉インプロージョン防止に好適な
流動層燃焼装置に関する。
さらに詳しくは火炉パージおよび緊急燃料遮断（以下、
ＭＦＴと略す）時の火炉インプロージョン防止に好適な
流動層燃焼装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】流動層燃焼装置では、流動層下部のウイ
ンドボックスに押出通風機により燃焼用空気を供給し、
流動層媒体を流動させつつ燃料を燃焼させることが行わ
れる。また流動層燃焼装置の起動時や停止時には装置内
に残留する未燃分による爆発等を防止するために火炉パ
ージが行われる。図２は、従来技術による流動層燃焼装
置の説明図である。この装置は、流動層ボイラ１の底部
に設けられた複数に仕切られたウインドボックス１１
と、ウインドボックス１１の上部の空気分散板１２上部
に形成された流動層２と、押出通風機（ＦＤＦ）３によ
り押し出された燃焼用空気をウインドボックス１１に供
給する流動空気ダンパ４と、流動層２内の燃焼によって
発生する燃焼排ガスを流動層ボイラ１の上部から誘引す
る誘引通風機（ＩＤＦ）５と、誘引された燃焼排ガスを
系外に排出する煙突１３とからなる。
ンドボックスに押出通風機により燃焼用空気を供給し、
流動層媒体を流動させつつ燃料を燃焼させることが行わ
れる。また流動層燃焼装置の起動時や停止時には装置内
に残留する未燃分による爆発等を防止するために火炉パ
ージが行われる。図２は、従来技術による流動層燃焼装
置の説明図である。この装置は、流動層ボイラ１の底部
に設けられた複数に仕切られたウインドボックス１１
と、ウインドボックス１１の上部の空気分散板１２上部
に形成された流動層２と、押出通風機（ＦＤＦ）３によ
り押し出された燃焼用空気をウインドボックス１１に供
給する流動空気ダンパ４と、流動層２内の燃焼によって
発生する燃焼排ガスを流動層ボイラ１の上部から誘引す
る誘引通風機（ＩＤＦ）５と、誘引された燃焼排ガスを
系外に排出する煙突１３とからなる。
【０００３】このような構成において、燃焼用空気は、
ＦＤＦ３により押し出されて流動空気ダンパ４からウイ
ンドボックス１１に供給され、さらに空気分散板１２を
通過して流動層２に供給される。該燃焼用空気は、流動
層媒体を流動化しつつ流動層２内の燃料を燃焼させる。
燃焼により発生した燃焼排ガスは流動層ボイラ１の上部
からＩＤＦ５により誘引されて煙突１３から系外に排出
される。このように、流動層ボイラ１では、流動層２の
ドラフト損失が大きいため、燃焼用空気をＦＤＦ３によ
り押し込み、そして燃焼排ガスをＩＤＦ５で誘引して煙
突１３から排出する、いわゆる平衡通風方式を採用して
いるが、火炉パージやＭＦＴ時には、以下のような問題
があった。
ＦＤＦ３により押し出されて流動空気ダンパ４からウイ
ンドボックス１１に供給され、さらに空気分散板１２を
通過して流動層２に供給される。該燃焼用空気は、流動
層媒体を流動化しつつ流動層２内の燃料を燃焼させる。
燃焼により発生した燃焼排ガスは流動層ボイラ１の上部
からＩＤＦ５により誘引されて煙突１３から系外に排出
される。このように、流動層ボイラ１では、流動層２の
ドラフト損失が大きいため、燃焼用空気をＦＤＦ３によ
り押し込み、そして燃焼排ガスをＩＤＦ５で誘引して煙
突１３から排出する、いわゆる平衡通風方式を採用して
いるが、火炉パージやＭＦＴ時には、以下のような問題
があった。
【０００４】（１）ボイラ起動時の火炉パージは、流動
空気ダンパ４を開にし、空気分散板１２から流動層１０
へパージ空気を供給することになるが、ボイラ停止時間
が短い、いわゆるホットスタートの場合は、流動層の温
度が石炭着火温度以上の４５０℃以上あるため、熱風炉
で流動媒体を加熱することなく石炭でボイラ起動が可能
である。しかし、起動時にパージ空気を流動層へ供給す
ると流動層が冷やされて熱風炉による流動媒体の加熱が
必要となり、起動時間が長くなる。 （２）ボイラ消火後のアフターパージにおいては、流動
層が高温に維持されているため、分散板１２から流動層
内にパージ空気を供給すると、流動層内の残炭が再燃し
て火炉パージができない。また残炭を燃焼させた後、パ
ージ空気を供給すると、流動層が冷やされ、再起動時に
流動媒体の加熱が必要となる。 （３）ＭＦＴ時には、燃焼用空気により残炭が燃焼して
流動層内の伝熱管が焼損するのを防止するため、流動空
気ダンパ４を瞬時に閉にする必要があるが、流動空気ダ
ンパ４を閉にすると、火炉内はＩＤＦ５により誘引され
ているため、火炉圧が負圧となり、インプロージョンの
恐れがある。
空気ダンパ４を開にし、空気分散板１２から流動層１０
へパージ空気を供給することになるが、ボイラ停止時間
が短い、いわゆるホットスタートの場合は、流動層の温
度が石炭着火温度以上の４５０℃以上あるため、熱風炉
で流動媒体を加熱することなく石炭でボイラ起動が可能
である。しかし、起動時にパージ空気を流動層へ供給す
ると流動層が冷やされて熱風炉による流動媒体の加熱が
必要となり、起動時間が長くなる。 （２）ボイラ消火後のアフターパージにおいては、流動
層が高温に維持されているため、分散板１２から流動層
内にパージ空気を供給すると、流動層内の残炭が再燃し
て火炉パージができない。また残炭を燃焼させた後、パ
ージ空気を供給すると、流動層が冷やされ、再起動時に
流動媒体の加熱が必要となる。 （３）ＭＦＴ時には、燃焼用空気により残炭が燃焼して
流動層内の伝熱管が焼損するのを防止するため、流動空
気ダンパ４を瞬時に閉にする必要があるが、流動空気ダ
ンパ４を閉にすると、火炉内はＩＤＦ５により誘引され
ているため、火炉圧が負圧となり、インプロージョンの
恐れがある。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
従来技術の問題点を解決し、流動層の温度を下げずに火
炉パージ空気を供給でき、かつＭＦＴ時の火炉インプロ
ージョンを防止することができる流動層燃焼装置を提供
することにある。
従来技術の問題点を解決し、流動層の温度を下げずに火
炉パージ空気を供給でき、かつＭＦＴ時の火炉インプロ
ージョンを防止することができる流動層燃焼装置を提供
することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明は、押出通風機に
より供給される空気を貯溜するウインドボックスと、該
ウインドボックス上部の空気分散板上に形成された流動
層とを有する流動層燃焼装置において、上記押出通風機
出口の空気の一部を流動層上部に供給する手段を設けた
ことを特徴とする流動層燃焼装置に関する。本発明にお
いては、緊急燃料遮断時に押出通風機出口の空気の一部
を自動的に流動層上部に供給する手段を設けることが好
ましい。以下、本発明を実施例により詳しく説明する。
より供給される空気を貯溜するウインドボックスと、該
ウインドボックス上部の空気分散板上に形成された流動
層とを有する流動層燃焼装置において、上記押出通風機
出口の空気の一部を流動層上部に供給する手段を設けた
ことを特徴とする流動層燃焼装置に関する。本発明にお
いては、緊急燃料遮断時に押出通風機出口の空気の一部
を自動的に流動層上部に供給する手段を設けることが好
ましい。以下、本発明を実施例により詳しく説明する。
【０００７】
実施例１ 図１は本発明の一実施例を示す流動層燃焼装置の説明図
である。図１において図２と同一部分は同一符号を付し
て説明を省略する。図１において図２と異なる点は、流
動層ボイラ１の流動層直上部にパージポート６と、該パ
ージポート６にＦＤＦ３出口の空気の一部を搬送するパ
ージ空気ダクト７および該空気量をダンパ駆動装置９に
より調節するパージ空気ダンパ８と、パージする空気量
を自動調節するとともに、ＭＦＴ信号によりダンパ駆動
装置９を作動させてパージ空気ダンパ８を開とする制御
箱１０を設けたことである。
である。図１において図２と同一部分は同一符号を付し
て説明を省略する。図１において図２と異なる点は、流
動層ボイラ１の流動層直上部にパージポート６と、該パ
ージポート６にＦＤＦ３出口の空気の一部を搬送するパ
ージ空気ダクト７および該空気量をダンパ駆動装置９に
より調節するパージ空気ダンパ８と、パージする空気量
を自動調節するとともに、ＭＦＴ信号によりダンパ駆動
装置９を作動させてパージ空気ダンパ８を開とする制御
箱１０を設けたことである。
【０００８】このような装置において、ボイラ起動時の
火炉パージの際には、ＦＤＦ３およびＩＤＦ５を開とす
るとともに、パージ空気ダンパ８が制御箱１０の信号に
より自動的に開とされ、ＦＤＦ３出口から火炉パージに
必要な２５％定格空気量が、パージ空気ダクト７および
パージポート６を経て流動層直上部の火炉に直接供給さ
れる。パージ空気が流動層内を通過することなく火炉内
に供給されるため、流動層を冷やすことがない。火炉を
パージした空気はＩＤＦ５により誘引されて煙突１３か
ら系外に排出される。
火炉パージの際には、ＦＤＦ３およびＩＤＦ５を開とす
るとともに、パージ空気ダンパ８が制御箱１０の信号に
より自動的に開とされ、ＦＤＦ３出口から火炉パージに
必要な２５％定格空気量が、パージ空気ダクト７および
パージポート６を経て流動層直上部の火炉に直接供給さ
れる。パージ空気が流動層内を通過することなく火炉内
に供給されるため、流動層を冷やすことがない。火炉を
パージした空気はＩＤＦ５により誘引されて煙突１３か
ら系外に排出される。
【０００９】またボイラ運転中に緊急に燃料が遮断され
た場合（ＭＦＴ時）には、ＭＦＴ信号により流動空気ダ
ンパ４が全閉されるとともに、該信号が制御箱１０に伝
達されてダンパ駆動装置９を駆動し、自動的にパージ空
気ダンパ８が開とされる。このように本発明において
は、パージ空気が、流動層２をバイパスしてパージポー
ト６から火炉上部に供給されるため、起動時の流動層の
温度を下げることなく、火炉パージが可能であり、例え
ば８時間以内の短時間のボイラ停止においては、熱風炉
を使用せずにボイラの再起動が可能となる。またＭＦＴ
時には流動層の燃焼を即停止するために流動空気ダンパ
４を全閉しても、制御箱１０がダンパ駆動装置９を駆動
してパージ空気ダンパ８を自動開閉するため、火炉の急
激な負圧を防止することができる。
た場合（ＭＦＴ時）には、ＭＦＴ信号により流動空気ダ
ンパ４が全閉されるとともに、該信号が制御箱１０に伝
達されてダンパ駆動装置９を駆動し、自動的にパージ空
気ダンパ８が開とされる。このように本発明において
は、パージ空気が、流動層２をバイパスしてパージポー
ト６から火炉上部に供給されるため、起動時の流動層の
温度を下げることなく、火炉パージが可能であり、例え
ば８時間以内の短時間のボイラ停止においては、熱風炉
を使用せずにボイラの再起動が可能となる。またＭＦＴ
時には流動層の燃焼を即停止するために流動空気ダンパ
４を全閉しても、制御箱１０がダンパ駆動装置９を駆動
してパージ空気ダンパ８を自動開閉するため、火炉の急
激な負圧を防止することができる。
【００１０】
【発明の効果】本発明の流動層燃焼装置によれば、パー
ジ空気を流動層直上部に直接供給することができるた
め、ホットスタート時の火炉パージやアフターパージに
際して流動層を冷やすことなく火炉をパージすることが
でき、従って、熱風炉による流動媒体の加熱が不要であ
り、運転コストの低減および起動時間の短縮を図ること
ができる。またＭＦＴ時には自動的にパージ空気を流動
層直上部に供給することができるため、火炉インプロー
ジョンを防止することができる。
ジ空気を流動層直上部に直接供給することができるた
め、ホットスタート時の火炉パージやアフターパージに
際して流動層を冷やすことなく火炉をパージすることが
でき、従って、熱風炉による流動媒体の加熱が不要であ
り、運転コストの低減および起動時間の短縮を図ること
ができる。またＭＦＴ時には自動的にパージ空気を流動
層直上部に供給することができるため、火炉インプロー
ジョンを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】図１は本発明の一実施例を示す流動層燃焼装置
の説明図である
の説明図である
【図２】図２は従来技術による流動層燃焼装置の説明図
である。
である。
１…流動層ボイラ、２…流動層、３…押出通風機（ＦＤ
Ｆ）、４…流動空気ダンパ、５…誘引通風機（ＩＤ
Ｆ）、６…パージポート、７…パージ空気ダクト、８…
パージ空気ダンパ、９…ダンパ駆動装置、１０…制御
箱、１１…ウインドボックス、１２…空気分散板、１３
…煙突。
Ｆ）、４…流動空気ダンパ、５…誘引通風機（ＩＤ
Ｆ）、６…パージポート、７…パージ空気ダクト、８…
パージ空気ダンパ、９…ダンパ駆動装置、１０…制御
箱、１１…ウインドボックス、１２…空気分散板、１３
…煙突。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) F23C 10/20 F23G 5/30 ZAB
Claims (2)
- 【請求項１】 押出通風機により供給される空気を貯溜
するウインドボックスと、該ウインドボックス上部の空
気分散板上に形成された流動層とを有する流動層燃焼装
置において、上記押出通風機出口の空気の一部を流動層
上部に供給する手段を設けたことを特徴とする流動層燃
焼装置。 - 【請求項２】 緊急燃料遮断時に押出通風機出口の空気
の一部を自動的に流動層上部に供給する手段を設けたこ
とを特徴とする請求項１記載の流動層燃焼装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4022774A JP3067881B2 (ja) | 1992-02-07 | 1992-02-07 | 流動層燃焼装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4022774A JP3067881B2 (ja) | 1992-02-07 | 1992-02-07 | 流動層燃焼装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05223212A JPH05223212A (ja) | 1993-08-31 |
| JP3067881B2 true JP3067881B2 (ja) | 2000-07-24 |
Family
ID=12092017
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4022774A Expired - Fee Related JP3067881B2 (ja) | 1992-02-07 | 1992-02-07 | 流動層燃焼装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3067881B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102278744A (zh) * | 2010-06-13 | 2011-12-14 | 中国科学院工程热物理研究所 | 循环流化床锅炉一次风布风方法 |
| JP5956211B2 (ja) * | 2012-03-26 | 2016-07-27 | 月島機械株式会社 | 加圧流動炉システムの運転方法 |
| KR101458032B1 (ko) * | 2012-11-26 | 2014-11-04 | 주식회사 이지1 | 펠릿의 수평 유동연소를 유도하는 산업용 보일러 |
-
1992
- 1992-02-07 JP JP4022774A patent/JP3067881B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH05223212A (ja) | 1993-08-31 |
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