JPH0938512A - 残炭ミル起動時の一次空気制御方法及び装置 - Google Patents

残炭ミル起動時の一次空気制御方法及び装置

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JPH0938512A
JPH0938512A JP18939395A JP18939395A JPH0938512A JP H0938512 A JPH0938512 A JP H0938512A JP 18939395 A JP18939395 A JP 18939395A JP 18939395 A JP18939395 A JP 18939395A JP H0938512 A JPH0938512 A JP H0938512A
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JP
Japan
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flow rate
primary air
coal
signal
damper
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Application number
JP18939395A
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English (en)
Inventor
Ichiro Tashiro
一郎 田代
Akiyoshi Matsuda
昭義 松田
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IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 竪型ミルが緊急停止によって残炭の状態で停
止され、その残炭状態から再び竪型ミルを起動する際
に、残炭が急激に微粉炭焚ボイラに供給されることがな
いようにする。 【解決手段】 給炭量指令46に基づいて一次空気流量
指令信号48を出力する関数発生器49と、一次空気6
の流量検出器50と、信号48と流量検出信号51との
差を求める引算器52と、引算器52からの差の信号5
3が零になるように一次空気制御ダンパ23の開度を制
御する開度制御信号54を出力する調節器55と、信号
48に相当するミニマムフローに相当する最低空気流量
を保持する通常起動時設定開度A1信号56が入力され
て通常起動時に信号54に替えて信号56をダンパ23
に出力する通常起動時切替器57とを備えた構成におい
て、最低空気流量より小さい流量を保持する残炭パージ
起動時設定開度A2信号60が入力されて残炭起動時に
信号54に替えて信号60をダンパ23に出力する残炭
パージ起動時切替器59を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、石炭を粉砕して微
粉炭を微粉炭焚ボイラのバーナに供給する竪型ミルにお
ける残炭ミル起動時の一次空気制御方法及び装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】図3は、石炭を粉砕して微粉炭を微粉炭
焚ボイラのバーナに供給するための装置として従来より
使用されている竪型ミルを示している。
【0003】竪型ミル1は、円筒形のミル本体ケーシン
グ1a内下部に、ミルモータ2によって回転駆動される
粉砕テーブル3と、該粉砕テーブル3上面にリング状に
形成された凹溝4に対して押圧される3個1組のミルロ
ーラ5(図3では2個のみ示している)とを備えて、粉
砕テーブル3とミルローラ5との間で石炭7を粉砕する
ようにしている。
【0004】前記ミル本体ケーシング1aの外部上方に
は、石炭7を貯蔵するバンカ8と、該バンカ8内の石炭
7を搬送モータ9の駆動によって搬送するコンベア10
とから成る給炭機11が配設されている。
【0005】該給炭機11の出側には垂直下方へ延びた
石炭入口管12が連結されており、該石炭入口管12
は、前記ミル本体ケーシング1aの軸心位置に貫挿され
て下端がミルローラ5近傍まで延びている。
【0006】ミル本体ケーシング1a内上方には、逆円
錐状をした分級胴13をミル本体ケーシング1aと同心
に設け、該分級胴13上部とミル本体ケーシング1aと
の間に形成された開口部14に周方向へ複数枚の分級羽
根15を設けると共に、前記石炭入口管12の外周に分
級胴13内の微粉炭16をミル本体ケーシング1a上方
に設けられた微粉炭送給室17へ排出するための微粉炭
出口管18を同心状に設け、分級胴13の下部に、粗粉
炭19を下方の粉砕テーブル3上に戻す落下口20を設
けて、分級機21を構成している。
【0007】前記粉砕テーブル3の下側には、一次空気
遮断ダンパ22と一次空気制御ダンパ23を介して一次
空気6を供給する一次空気供給ダクト24が接続されて
おり、且つ粉砕テーブル3の外周にはノズル25が形成
されていて、前記一次空気供給ダクト24から供給され
た一次空気6が、前記ノズル25からミル本体ケーシン
グ1a内に吹上げられて、石炭7の乾燥を行うと共に、
微粉炭16の搬送を行うようになっている。
【0008】前記微粉炭送給室17には、微粉炭16を
一次空気6と共に供給する複数の微粉炭管28が接続さ
れており、前記竪型ミル1の各微粉炭管28は、微粉炭
焚ボイラ26に多段に備えられている同一段の複数のバ
ーナ27の夫々に接続してあり(図3の場合、最上段の
左側に配設されたバーナ27群に微粉炭16を供給する
一台の竪型ミル1のみを示している)、更に前記微粉炭
管28の途中には、竪型ミル1の緊急停止時に微粉炭焚
ボイラ26への給炭を停止するカットダンパ29が備え
られている。
【0009】又、微粉炭焚ボイラ26から導出される排
ガス30を下流に導く排ガスダクト31の途中には空気
予熱器32が配設されている。
【0010】押込み通風機33から送給される空気の一
部は、プライマリエアファン34により加圧され、一部
は加熱側空気ダクト35を介して前記空気予熱器32に
導かれ、前記排ガス30と熱交換を行って加熱された熱
空気36となり、流量調節用のホットエアダンパ38を
介して前記一次空気供給ダクト24に導かれるようにな
っており、更に前記プライマリエアファン34からの空
気の一部は、空気予熱器32を通らない冷空気ダクト3
9により冷空気40のままコールドエアダンパ41を介
して前記一次空気供給ダクト24に導かれるようになっ
ており、互いに逆作動されるエアダンパ38,41の開
度の調節により竪型ミル1出口の温度T 2が例えば80
℃に保持されるようになっている。
【0011】更に、前記押込み通風機33からの空気の
残りは、総て二次空気42として二次空気ダクト43を
介し空気予熱器32に導かれて加熱された後、前記バー
ナ27のウィンドボックス44に供給されるようになっ
ている。図中、45は各バーナ27に備えられている点
火バーナ(軽油バーナ)を示す。
【0012】図中46は微粉炭焚ボイラ26の竪型ミル
1の制御を行う給炭量指令であり、該給炭量指令46
は、給炭機11の搬送モータ9に入力されると共に、一
次空気流量制御装置47に入力されている。
【0013】一次空気流量制御装置47は、図5に示す
ように、給炭量指令46に対してある領域までは微粉炭
16の搬送に必要なミニマムフローMとし、それ以上の
領域では増減するプログラムの一次空気流量指令信号4
8を出力する関数発生器49と、一次空気6の流量を検
出する流量検出器50と、前記一次空気流量指令信号4
8と前記流量検出器50の流量検出信号51とを入力し
て引算する引算器52と、該引算器52からの差の信号
53が零になるように一次空気制御ダンパ23の開度を
制御する開度制御信号54を出力する調節器55を備え
ている。
【0014】更に、竪型ミル1の通常起動時における一
次空気流量を所定の流量に制御するために、前記開度制
御信号54を入力すると共に、図4中(II)に示すよ
うにミニマムフローMに相当する最低空気流量B1(6
5〜70%)を保持する図4中(I)に示す通常起動時
設定開度A1信号56を入力し、通常起動時に前記開度
制御信号54に替えて通常起動時設定開度信号56を前
記一次空気制御ダンパ23に出力するようにした通常起
動時切替器57を備えている。図3中58は一次空気制
御ダンパ23に入力される信号が急激に変化しないよう
に制限を与える変化率制限器である。
【0015】前記一次空気流量制御装置47では、給炭
量指令46が関数発生器49に出力されると、前記給炭
量指令46に基づいて一次空気流量指令信号48が引算
器52に出力されて、流量検出器50からの流量検出信
号51と引算され、該引算器52で引算した結果の差の
信号53が調節器55に出力されて前記差の信号53が
零になるように開度制御信号54が一次空気制御ダンパ
23に出力されて、一次空気6の流量が制御されるよう
になっている。
【0016】前記微粉炭焚ボイラ26では、図示しない
出力指令によって竪型ミル1の運転台数が制御され、当
該段のバーナ27を点消火することにより負荷が制御さ
れるようになっており、図示しない出力指令によって図
3に示した竪型ミル1を通常の状態で起動する際は、以
下のようにして行っている。
【0017】図示しない出力指令により竪型ミル1にミ
ル起動指令が出力されると、先ず竪型ミル1に対応した
バーナ27の点火バーナ45が点火され、カットダンパ
29及び一次空気遮断ダンパ22が開けられ、プライマ
リエアファン34が起動され、ホットエアダンパ38が
全閉、コールドエアダンパ41が全開の状態に保持され
る。
【0018】この時、図4中(I)に示す通常起動時設
定開度A1信号56が、図3の通常起動時切替器57を
介して一次空気制御ダンパ23に出力され、一次空気制
御ダンパ23が通常起動時設定開度A1に開けられる。
すると、コールドエアダンパ41全開による冷空気40
からなる図4中(II)に示す最低空気流量B1(65
〜70%)の一次空気6が一次空気制御ダンパ23を介
して竪型ミル1に供給され、その後開度制御信号54に
よるミニマムフローMによる制御を行うように通常起動
時切替器57が切替えられ、以後一次空気制御ダンパ2
3は開度制御信号54により自動制御される。
【0019】この時、前記一次空気制御ダンパ23の開
度が増加して、図4中(II)に示す一次空気流量があ
る規定量(例えば50t/h)に達すると、図4中
(V)に示すミルモータ2が起動されると共に、時間遅
れをもたせて図4中(VI)に示す給炭機11が起動さ
れ、給炭開始と同時に図4中(III)に示すホットエ
アダンパ38が全開となり、開度制御信号54を一次空
気制御ダンパ23に出力するように通常起動時切替器5
7が切替えられて図4中(I)に示すように設定開度か
ら一次空気流量指令信号48による自動運転に切り替
り、その後図4中(IV)に示すようにミル入口温度T
1及びミル出口温度T2が上昇する。前記給炭機11の起
動により、図4中(VII)に実線で示す最低給炭量C
の給炭が行われて、石炭7の粉砕が開始される。
【0020】上記により、竪型ミル1の出口温度T2
上昇して、例えば70℃になった時をミル起動完了と
し、以後は図4中(III)に示すようにミル出口温度
を80℃に保持するようにホットエアダンパ38の開度
が自動運転されるようになると共に、給炭量も自動制御
されるようになる。
【0021】一方、微粉炭焚ボイラ26の給炭量指令4
6が減少して所要の段のバーナ27を消火する場合に
は、ミルの停止指令により、以下の手順で竪型ミル1を
停止させるようにしている。
【0022】即ち、図示しないミルの停止指令が発せら
れると、先ずバーナ27の消火のために点火バーナ45
が点火され、ホットエアダンパ38が全閉、コールドエ
アダンパ41が全開となってミル1の冷却が開始され、
且つ給炭機11による給炭量が通常給炭量から最低給炭
量Cに設定され、更に竪型ミル1の入口温度T1、及び
出口温度T2の夫々が別個に設定された設定温度以下に
なると給炭機11とミルモータ2が停止され、更に該ミ
ルモータ2の停止から所定時間経過後に竪型ミル1及び
微粉炭管28内のパージを行った後、一次空気制御ダン
パ23及び一次空気遮断ダンパ22を閉じるように制御
している。
【0023】上記通常時停止の時は、停止時にパージが
行われることにより、竪型ミル1内及び微粉炭管28内
に石炭7や微粉炭16等の残炭が存在することはない。
【0024】しかし、竪型ミル1のトリップが発せられ
た場合には、ミルモータ2、給炭機11の夫々が停止さ
れ、且つホットエアダンパ38、一次空気遮断ダンパ2
2、カットダンパ29の夫々が全閉となる。また、ユニ
ット停止した場合は、ミル1は全台停止し、プライマリ
エアファン34も停止する。
【0025】すると、竪型ミル1内には粉砕途中の石炭
7や粉体が大量に残り、また微粉炭管28内には微粉炭
16が積もることにより残炭の状態で竪型ミル1が停止
されることになる。
【0026】上記したように竪型ミル1が緊急停止され
た後に再び竪型ミル1を起動する場合も、従来は通常起
動時切替器57を切替えて、通常起動時設定開度A1
号56を一次空気制御ダンパ23に出力することによ
り、図4中(II)に示すように通常時の起動と同様に
最低空気流量B1(65〜70%)の一次空気6を供給
することによって行うようにしていた。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来において
は、前記したように竪型ミル1が緊急停止された後に起
動する場合にも、通常時の起動と同様に一次空気流量指
令信号48のミニマムフローMに相当した高い値の最低
空気流量B1(65〜70%)を保持させるようにして
いるために、前記竪型ミル1内に残留している粉体及び
微粉炭管28内に積もった微粉炭16が大量の一次空気
6によって一挙にバーナ27から微粉炭焚ボイラ26に
供給されて図4中(VII)にXで示すように出炭量が
急激に増加し、これにより微粉炭焚ボイラ26の急激な
燃焼量の増加を来し、主蒸気圧力及び主蒸気温度の急激
な上昇、及びそれによる制御系の大きな変動を来すとい
った問題を有していた。
【0028】本発明は、上述の実情に鑑み、竪型ミルが
緊急停止によって残炭の状態で停止され、その残炭状態
から再び竪型ミルを起動する際に、残炭が急激に微粉炭
焚ボイラに供給されることがないようにした残炭ミル起
動時の一次空気制御方法及び装置を提供することを目的
としたものである。
【0029】
【課題を解決するための手段】本発明は、竪型ミル1を
残炭状態から起動する際、竪型ミル1に供給する一次空
気6流量を、一次空気流量指令信号48のミニマムフロ
ーMに相当する最低空気流量B1より少ない残炭パージ
起動時設定流量B2に設定し、所定時間H経過後に、一
次空気6流量を給炭量指令46に応じて増加するよう制
御することを特徴とする残炭ミル起動時の一次空気制御
方法、に係るものである。
【0030】本発明は、給炭量指令46に基づいて一次
空気流量指令信号48を出力する関数発生器49と、一
次空気6の流量検出器50と、前記一次空気流量指令信
号48と前記流量検出器50の流量検出信号51との差
を求める引算器52と、該引算器52からの差の信号5
3が零になるように一次空気供給ダクト24に備えた一
次空気制御ダンパ23の開度を制御する開度制御信号5
4を出力する調節器55と、一次空気流量指令信号48
のミニマムフローMに相当する最低空気流量B 1を保持
する通常起動時設定開度A1信号56が常時入力されて
いて通常起動時に前記開度制御信号54に替えて通常起
動時設定開度A1信号56を前記一次空気制御ダンパ2
3に出力する通常起動時切替器57とを備えた残炭ミル
起動時の一次空気制御装置であって、前記最低空気流量
1より小さい残炭パージ起動時設定流量B2を保持する
残炭パージ起動時設定開度A2信号60が常時入力され
ていて残炭起動時に前記開度制御信号54に替えて残炭
パージ起動時設定開度A2信号60を前記一次空気制御
ダンパ23に出力する残炭パージ起動時切替器59を備
えたことを特徴とする残炭ミル起動時の一次空気制御装
置、に係るものである。
【0031】本発明では、残炭状態の竪型ミル1を起動
する際に、一次空気流量指令信号48のミニマムフロー
Mに相当する最低空気流量B1より大幅に小さい残炭パ
ージ起動時設定流量B2を保持する残炭パージ起動時設
定開度A2信号60により一次空気制御ダンパ23を小
さく開けて、少量の一次空気6を竪型ミル1に供給する
ようにしているので、竪型ミル1内の残炭及び微粉炭管
28内の残炭が少量ずつ微粉炭焚ボイラ26に供給され
るようになり、よって、従来のように微粉炭焚ボイラ2
6の燃焼量が急激に増加するような問題を防止でき、主
蒸気圧力及び主蒸気温度が急激に上昇するといった問題
を防止して制御の安定を図れる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面を参照しつつ説明する。
【0033】図1は、図3の従来装置に適用した本発明
の実施の形態の一例図であり、図中図3と同一の物には
同一の符号を付して詳細な説明は省略し、本発明の特徴
部分についてのみ詳述する。
【0034】図1に示すように、調節器55からの開度
制御信号54と、図4中(II)に示す一次空気流量指
令信号48のミニマムフローMに相当する最低空気流量
1(65〜70%)を保持する図4中(I)の通常起
動時設定開度A1信号56とを入力して、通常運転時に
は開度制御信号54を一次空気制御ダンパ23に出力
し、また通常起動時には通常起動時設定開度A1信号5
6を一次空気制御ダンパ23に出力するよう切替えるよ
うにしている前記通常起動時切替器57の他に、残炭パ
ージ起動時切替器59を設置する。
【0035】残炭パージ起動時切替器59は、前記開度
制御信号54と、図2中(II)に示すように前記従来
の一次空気流量指令信号48のミニマムフローMに相当
する最低空気流量B1(65〜70%)より大幅に小さ
い残炭パージ起動時設定流量B2(5〜10%)を保持
する図2中(I)に示す残炭パージ起動時設定開度A2
信号60とを入力しており、通常運転時には開度制御信
号54を一次空気制御ダンパ23に出力し、また残炭パ
ージ起動時には、残炭パージ起動時設定開度A2信号6
0を前記一次空気制御ダンパ23に出力して、残炭パー
ジ起動時に一次空気制御ダンパ23を小さい開度(5〜
10%)で開ける制御を行うようになっている。
【0036】上記構成において、竪型ミル1を通常に起
動する時(残炭を有していない時)は、従来と同様に通
常起動時切替器57により通常起動時設定開度A1信号
56を一次空気制御ダンパ23に出力させて、従来と同
様の方法により起動を行う。
【0037】一方、竪型ミル1が緊急停止された後に、
竪型ミル1を起動する場合(残炭を有している時)に
は、以下のようにして起動が行われる。
【0038】図示しない出力指令により竪型ミル1にミ
ル起動指令が出力されると、先ず竪型ミル1に対応した
バーナ27の点火バーナ45が点火され、カットダンパ
29及び一次空気遮断ダンパ22が開けられ、プライマ
リエアファン34が起動され、ホットエアダンパ38が
全閉、コールドエアダンパ41が全開の状態に保持され
る。
【0039】続いて、図2中(II)に示すように、前
記従来の一次空気流量指令信号48のミニマムフローM
に相当する最低空気流量B1(65〜70%)より大幅
に小さい残炭パージ起動時設定流量B2(5〜10%)
に保持するようにした残炭パージ起動時設定開度A2
号60が、図1の一次空気制御ダンパ23に出力される
ように残炭パージ起動時切替器59が切替えられ、これ
により一次空気6の流量が残炭パージ起動時設定流量B
2(5〜10%)になるように一次空気制御ダンパ23
が小さい開度で開けられる。
【0040】ホットエアダンパ38が全閉、コールドエ
アダンパ41が全開されていることにより、前記残炭パ
ージ起動時設定開度A2に制御された一次空気制御ダン
パ23により残炭パージ起動時設定流量B2に調節され
た冷空気40が竪型ミル1に供給されて、該竪型ミル1
内及び微粉炭管28内の残炭がパージされ、図2中(I
I)に示すようにある時間H経過後に残炭パージ完了と
して開度制御信号54によるミニマムフローMによる制
御を行うように残炭パージ起動時切替器59が切替えら
れ、以後一次空気制御ダンパ23は開度制御信号54に
より自動制御される。
【0041】前記一次空気制御ダンパ23が開度制御信
号54によるミニマムフローMの流量になるように開く
時、一次空気6の流量がある規定量(例えば50t/
h)に達すると、図2中(V)に示すミルモータ2が起
動されると共に、時間遅れをもたせて図2中(VI)に
示す給炭機11が起動され、給炭開始と同時に図2中
(III)に示すホットエアダンパ38が全開となり、
図2中(IV)に示すようにミル入口温度T1及びミル
出口温度T2が上昇する。前記給炭機11の起動によ
り、図2中(VII)に実線で示す最低給炭量Cの給炭
が行われて、石炭7の粉砕が開始される。
【0042】上記により、竪型ミル1の出口温度T2
上昇して、例えば70℃になった時をミル起動完了と
し、以後は図2中(III)に示すようにミル出口温度
を80℃に保持するようにホットエアダンパ38の開度
が自動運転されるようになると共に、給炭量も自動制御
されるようになる。
【0043】上記したように、残炭状態の竪型ミル1を
起動する際に、従来の一次空気流量指令信号48のミニ
マムフローMに相当する最低空気流量B1(65〜70
%)より大幅に小さい残炭パージ起動時設定流量B
2(5〜10%)に保持する残炭パージ起動時設定開度
2信号60により一次空気制御ダンパ23を小さく開
け、一次空気6の流量を少なく調節するようにしている
ので、竪型ミル1内の残炭及び微粉炭管28内の残炭
が、図2中(VII)にYで示すように、少量ずつ微粉
炭焚ボイラ26に供給されるようになり、よって、従来
のように微粉炭焚ボイラ26の燃焼量が急激に増加する
という問題を防止でき、主蒸気圧力及び主蒸気温度が急
激に上昇するといった問題を防止して制御の安定を図る
ことができる。
【0044】
【発明の効果】本発明によれば、残炭状態の竪型ミル1
を起動する際に、従来の一次空気流量指令信号48のミ
ニマムフローMに相当する最低空気流量B1より大幅に
小さい残炭パージ起動時設定流量B2を保持する残炭パ
ージ起動時設定開度A2信号60により一次空気制御ダ
ンパ23を小さく開けて、少量の一次空気6を竪型ミル
1に供給するようにしているので、竪型ミル1内の残炭
及び微粉炭管28内の残炭が少量ずつ微粉炭焚ボイラ2
6に供給されるようになり、よって、従来のように微粉
炭焚ボイラ26の燃焼量が急激に増加するような問題を
防止でき、主蒸気圧力及び主蒸気温度が急激に上昇する
といった問題を防止して制御の安定を図ることができる
優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した竪型ミルと一次空気制御装置
の概略を示したブロック図である。
【図2】図1の装置の残炭パージ起動時の一次空気制御
ダンパ開度と、一次空気流量と、ホットエアダンパ開度
と、ミル入口・出口温度と、ミルモータと、給炭機と、
給炭量・出炭量との関係を示した線図である。
【図3】竪型ミルと従来の一次空気制御装置の概略を示
したブロック図である。
【図4】図3の装置の通常起動時の一次空気制御ダンパ
開度と、一次空気流量と、ホットエアダンパ開度と、ミ
ル入口・出口温度と、ミルモータと、給炭機と、給炭量
・出炭量との関係を示した線図である。
【図5】給炭量指令と一次空気流量指令信号との関係を
示す線図である。
【符号の説明】
1 竪型ミル 6 一次空気 23 一次空気制御ダンパ 24 一次空気供給ダクト 46 給炭量指令 48 一次空気流量指令信号 49 関数発生器 50 流量検出器 51 流量検出信号 52 引算器 53 差の信号 54 開度制御信号 55 調節器 56 通常起動時設定開度信号 57 通常起動時切替器 59 残炭パージ起動時切替器 60 残炭パージ起動時設定開度信号 A1 通常起動時設定開度 A2 残炭パージ起動時設定開度 B1 最低空気流量 B2 残炭パージ起動時設定流量 H 所定時間 M ミニマムフロー

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 竪型ミル(1)を残炭状態から起動する
    際、竪型ミル(1)に供給する一次空気(6)流量を、
    一次空気流量指令信号(48)のミニマムフロー(M)
    に相当する最低空気流量(B1)より少ない残炭パージ
    起動時設定流量(B2)に設定し、所定時間(H)経過
    後に、一次空気(6)流量を給炭量指令(46)に応じ
    て増加するよう制御することを特徴とする残炭ミル起動
    時の一次空気制御方法。
  2. 【請求項2】 給炭量指令(46)に基づいて一次空気
    流量指令信号(48)を出力する関数発生器(49)
    と、一次空気(6)の流量検出器(50)と、前記一次
    空気流量指令信号(48)と前記流量検出器(50)の
    流量検出信号(51)との差を求める引算器(52)
    と、該引算器(52)からの差の信号(53)が零にな
    るように一次空気供給ダクト(24)に備えた一次空気
    制御ダンパ(23)の開度を制御する開度制御信号(5
    4)を出力する調節器(55)と、一次空気流量指令信
    号(48)のミニマムフロー(M)に相当する最低空気
    流量(B 1)を保持する通常起動時設定開度(A1)信号
    (56)が常時入力されていて通常起動時に前記開度制
    御信号(54)に替えて通常起動時設定開度(A1)信
    号(56)を前記一次空気制御ダンパ(23)に出力す
    る通常起動時切替器(57)とを備えた残炭ミル起動時
    の一次空気制御装置であって、前記最低空気流量
    (B 1)より小さい残炭パージ起動時設定流量(B2)を
    保持する残炭パージ起動時設定開度(A2)信号(6
    0)が常時入力されていて残炭起動時に前記開度制御信
    号(54)に替えて残炭パージ起動時設定開度(A2
    信号(60)を前記一次空気制御ダンパ(23)に出力
    する残炭パージ起動時切替器(59)を備えたことを特
    徴とする残炭ミル起動時の一次空気制御装置。
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