JP2001082714A - 廃棄物熱分解ガス化装置 - Google Patents
廃棄物熱分解ガス化装置Info
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Abstract
内をパージできるようにする。 【解決手段】 長手方向の一端を入口2とし他端を出口
3とし外側を加熱流路8として、熱風発生炉11で発生
させた燃焼ガス12を加熱流路8に流すことにより、内
部に入れた廃棄物を外熱により熱分解ガス化させるよう
にしたキルン炉1を備える。加熱流路8を流れた後の燃
焼ガス12を排出させる入口2側の燃焼ガス排出ライン
14の途中に、パージライン23を分岐接続し、パージ
ライン23の先端を、入口2側に接続する。キルン炉1
の運転開始時又は停止時に、燃焼ガス12を、燃焼ガス
排出ライン14からパージライン23を経由させてキル
ン炉1内に供給し、プレパージさせる。
Description
を熱分解ガス化するようにした廃棄物熱分解ガス化装置
に関するものである。
炉にて廃棄物を燃焼するようにした燃焼方式が採用され
ている。
燃焼排ガス中に含まれるダイオキシン発生の問題があ
ること、ガス量が多く熱エネルギーの利用効率が悪い
こと、 灰が多量に出るのでその処理が大変であるこ
と、埋立地の容量が限界に近付いてきていること、等
の問題が提起されている。
て、廃棄物を不活性雰囲気下で加熱して熱分解し、発生
した熱分解ガスと熱分解残渣(チャー)を溶融炉で空気
比1.3程度の少ない空気量で高温にして燃焼させ、廃
棄物中の灰分を溶融スラグとして取り出すようにしたガ
ス化・溶融方式が開発され、一部で実証運転が行われて
いる。かかる方式では、廃棄物を熱分解ガス化するため
に、外熱キルン方式を採用し、外部からの熱で廃棄物を
間接的に加熱、乾燥させて熱分解させるようにしてい
る。
ている熱分解ガス化装置は、図2にその一例の概要を示
す如く、一端の入口2側よりも他端の出口3側を約3度
低くなるように傾斜させて横向きに配置したロータリー
型のキルン炉1の長手方向一端の入口2に、給じん機4
を設けて投入ホッパ5から廃棄物6を投入させるように
すると共に、上記キルン炉1の長手方向他端の出口3
に、熱分解ガス6aと熱分解残渣6bとを分離する分離
室7を設け、キルン炉1を低速で回転させた状態におい
て、投入ホッパ5内に投入された廃棄物6を給じん機4
によってキルン炉1内に徐々に供給しつつ、外側の加熱
流路8内に、補助燃料ライン9を通して供給される重油
などの燃料の燃焼や燃焼用空気ライン10を通して導か
れる燃焼用空気等を用いて熱風発生炉11で発生させた
高温の燃焼ガス(熱風)12を、燃焼ガス送給ライン1
3を通し出口3側から入口2側へ向け流通させて燃焼ガ
ス排出ライン14より排出させることにより、キルン炉
1内の廃棄物6を外熱により加熱、乾燥させて熱分解
し、発生した熱分解ガス6aの一部を、出口3部の分離
室7の上部に接続した熱分解ガスライン15を通して熱
分解ガスファン16により上記熱風発生炉11に供給す
ると共に、熱分解ガス6aの余剰分は下流の溶融炉に送
るようにし、一方、キルン炉1の燃焼ガス排出ライン1
4に排出された燃焼ガス12は、燃焼ガス循環ファン1
7により熱回収装置等へ送って循環使用させるようにし
てある。18はキルン炉1用の回転シールプレート、1
9は同じく回転継手、20は熱風発生炉11用の燃焼用
空気ライン10の途中に設けられた流量調整ダンパを示
す。
内で発生した熱分解ガス6aは空気と混合すると爆発性
を有するため、運転の開始時と終了時には、キルン炉1
内に大気が充満していないようにするために、パージ用
ガスとして、N2 ガスやCO 2 ガスの如き不活性ガス2
1をキルン炉1内に送給して空気と置換させるようにし
ている。
内をパージさせるためには、多量の不活性ガス21が必
要となるため、運転コストが高くなる原因となり、又、
常温の不活性ガス21がキルン炉1内に流入すると、加
熱されたキルン炉1の温度が急激に下降するため立ち上
げ、立ち下げ操作に支障を来す問題もある。
用することなくキルン炉内をパージできるようにして運
転コストの低減を図ることができるようにしようとする
と共に、パージ時にキルン炉に急激な温度降下を生じさ
せることがないようにしようとするものである。
決するために、長手方向の一端を入口とし他端を出口と
し且つ外側を加熱流路としたキルン炉の該加熱流路に、
熱風発生炉で発生させた燃焼ガスを、上記出口側の燃焼
ガス送給ラインより導いて入口側の燃焼ガス排出ライン
に排出させるように流通させることにより、キルン炉内
の廃棄物を外熱により間接的に加熱して熱分解ガス化す
るようにしてある廃棄物熱分解ガス化装置において、上
記燃焼ガス排出ラインの途中に、開度調整装置を備えた
パージラインを分岐接続して、該パージラインをキルン
炉の入口側に接続し、燃焼ガス排出ラインに排出された
燃焼ガスを、パージラインを通しキルン炉内にパージガ
スとして供給できるようにした構成とする。
風発生炉で発生させた燃焼ガスを、燃焼ガス送給ライン
を通し加熱流路に流して燃焼ガス排出ラインに排出させ
た後、パージガスラインを通してキルン炉内に供給させ
るようにすることにより、キルン炉内を燃焼ガスで置換
させてプレパージさせるようにし、しかる後、廃棄物を
キルン炉内に投入する直前に、燃焼ガスによる置換が充
分でない場合には少量の不活性ガスをキルン炉内に供給
して、キルン炉内を不活性ガスで置換させるようにす
る。
ルン炉の加熱流路に送給する燃焼ガス送給ラインの途中
に酸素濃度計を設け、該酸素濃度計で計測した酸素濃度
に基づき熱風発生炉に導入される燃焼用空気の流量を調
整して上記燃焼ガスの酸素濃度が5%以下となるように
燃焼制御できるようにした構成とすることにより、安定
したパージが行われることになる。
を参照して説明する。
で、図2に示した廃棄物熱分解ガス化装置と同様な構成
において、キルン炉1の燃焼ガス排出ライン14の途中
に、開度調整装置としての電動ダンパ22を備えたパー
ジライン23を分岐接続して、該パージライン23の先
端を、キルン炉1の入口側に、パージガス導入ボックス
24を介して連通接続し、又、熱風発生炉11で発生さ
せた燃焼ガス12をキルン炉1の加熱流路8に流すよう
にするための燃焼ガス送給ライン13の途中に、燃焼ガ
ス12の酸素濃度を計測するための酸素濃度計25を設
け、且つ該酸素濃度計25で計測した酸素濃度の値に基
づき燃焼用空気ライン10中の流量調整ダンパ20の開
度を調整して上記燃焼ガス12の酸素濃度が5%以下と
なるように燃焼制御させるための制御器26を備えた構
成とし、キルン炉1の運転開始時あるいは停止時に、酸
素濃度が5%以下の燃焼ガス12を、燃焼ガス送給ライ
ン13より加熱流路8を通して燃焼ガス排出ライン14
に排出させた後、パージライン23を通しキルン炉1内
にパージガスとして供給できるようにする。
ルン炉1内をパージする場合は、先ず、熱分解ガスライ
ン15の熱分解ガスファン16と燃焼ガス排出ライン1
4の燃焼ガス循環ファン17とを駆動し、且つパージラ
イン23の電動ダンパ22を所要の開度に調整して、キ
ルン炉1内が負圧(たとえば、−3mmAq)になるように
した状態において、熱風発生炉11で発生させた燃焼ガ
ス12を、燃焼ガス送給ライン13よりキルン炉の加熱
流路8に流して燃焼ガス排出ライン14へ排出させた
後、パージライン23を経由させてパージガス導入ボッ
クス24を介しキルン炉1内にパージガスとして供給
し、キルン炉1内の空気と置換させることにより、プレ
パージを行うようにする。
炉11で、重油などの燃料を燃焼させることにより発生
させるようにするが、このときの燃焼ガス12の酸素濃
度は酸素濃度計25で計測され、その値に基づき制御器
26から燃焼用空気ライン10の流量調整ダンパ20に
開度調整指令が出されて燃焼用空気の押込量が調整され
ることにより、燃焼ガス12の酸素濃度が5%以下とな
るように燃焼制御される。したがって、酸素濃度が5%
以下の燃焼ガス12によってキルン炉1のプレパージが
行われる。
が行われると、パージライン23の電動ダンパ22を閉
じ、キルン炉1内に次の廃棄物6が投入される直前に、
キルン炉1の入口側からN2 ガスの如き不活性ガス21
をキルン炉1内に供給し、燃焼ガス12と置換させるよ
うにする。
せた燃焼ガス12によりキルン炉1をプレパージした
後、不活性ガス21によりパージを行うようにするの
で、多量の不活性ガス21が不要となって、運転コスト
を低減することができ、又、燃焼ガス12は高温の熱風
であることから、キルン炉1の温度が下降することがな
くて、キルン炉1の立ち上げ、立ち下げに支障を来すこ
ともなく、更に、上記燃焼ガス12は酸素濃度が5%以
下となるように燃焼制御されたものであるから、熱分解
ガスと接しても発火することはなく、したがって、パー
ジを安定して行うことができる。
されるものではなく、熱風発生炉11へ供給する燃焼用
空気としては、燃焼ガス排出ライン14に排出された燃
焼ガス12の一部を用いるようにしてもよいこと、その
他本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を
加え得ることは勿論である。
ガス化装置によれば、長手方向の一端を入口とし他端を
出口とし且つ外側を加熱流路としたキルン炉の該加熱流
路に、熱風発生炉で発生させた燃焼ガスを、上記出口側
の燃焼ガス送給ラインより導いて入口側の燃焼ガス排出
ラインに排出させるように流通させることにより、キル
ン炉内の廃棄物を外熱により間接的に加熱して熱分解ガ
ス化するようにしてある廃棄物熱分解ガス化装置におい
て、上記燃焼ガス排出ラインの途中に、開度調整装置を
備えたパージラインを分岐接続して、該パージラインを
キルン炉の入口側に接続し、燃焼ガス排出ラインに排出
された燃焼ガスを、パージラインを通しキルン炉内にパ
ージガスとして供給できるようにした構成としてあるの
で、キルン炉の運転開始時又は停止時に、熱風発生炉で
発生させた燃焼ガスを、パージラインを経由させてキル
ン炉内に供給することができることにより、キルン炉内
をプレパージすることができ、従来のように多量の不活
性ガスを用いることなくパージすることができることか
ら、運転コストを低減することができ、しかも、燃焼ガ
スによるプレパージはキルン炉を温度降下させないこと
から、キルン炉の立ち上げ、立ち下げ時に支障を来すこ
とがなく、又、熱風発生炉で発生させた燃焼ガスをキル
ン炉の加熱流路に送給する燃焼ガス送給ラインの途中に
酸素濃度計を設け、該酸素濃度計で計測した酸素濃度に
基づき熱風発生炉に導入される燃焼用空気の流量を調整
して上記燃焼ガスの酸素濃度が5%以下となるように燃
焼制御できるようにした構成とすることにより、キルン
炉のプレパージを安定した状態で行うことができる、等
の優れた効果を発揮する。
態を示す概要図である。
ある。
Claims (2)
- 【請求項1】 長手方向の一端を入口とし他端を出口と
し且つ外側を加熱流路としたキルン炉の該加熱流路に、
熱風発生炉で発生させた燃焼ガスを、上記出口側の燃焼
ガス送給ラインより導いて入口側の燃焼ガス排出ライン
に排出させるように流通させることにより、キルン炉内
の廃棄物を外熱により間接的に加熱して熱分解ガス化す
るようにしてある廃棄物熱分解ガス化装置において、上
記燃焼ガス排出ラインの途中に、開度調整装置を備えた
パージラインを分岐接続して、該パージラインをキルン
炉の入口側に接続し、燃焼ガス排出ラインに排出された
燃焼ガスを、パージラインを通しキルン炉内にパージガ
スとして供給できるようにした構成を有することを特徴
とする廃棄物熱分解ガス化装置。 - 【請求項2】 熱風発生炉で発生させた燃焼ガスをキル
ン炉の加熱流路に送給する燃焼ガス送給ラインの途中に
酸素濃度計を設け、該酸素濃度計で計測した酸素濃度に
基づき熱風発生炉に導入される燃焼用空気の流量を調整
して上記燃焼ガスの酸素濃度が5%以下となるように燃
焼制御できるようにした請求項1記載の廃棄物熱分解ガ
ス化装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25488799A JP4048657B2 (ja) | 1999-09-08 | 1999-09-08 | 廃棄物熱分解ガス化装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25488799A JP4048657B2 (ja) | 1999-09-08 | 1999-09-08 | 廃棄物熱分解ガス化装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001082714A true JP2001082714A (ja) | 2001-03-30 |
JP4048657B2 JP4048657B2 (ja) | 2008-02-20 |
Family
ID=17271228
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25488799A Expired - Lifetime JP4048657B2 (ja) | 1999-09-08 | 1999-09-08 | 廃棄物熱分解ガス化装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4048657B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002326076A (ja) * | 2001-05-08 | 2002-11-12 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 廃棄物の処理方法、同処理装置 |
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JP2008138947A (ja) * | 2006-12-01 | 2008-06-19 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 乾燥機を備えた熱処理システム及びその運転方法 |
JP2012098015A (ja) * | 2010-11-05 | 2012-05-24 | Ihi Corp | 廃棄物熱分解ガス化装置 |
-
1999
- 1999-09-08 JP JP25488799A patent/JP4048657B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (7)
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