JP3067824B2 - 食品用赤色色素の製造方法 - Google Patents

食品用赤色色素の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】本発明は、西洋アカネ根と西洋ア
カネの組織培養細胞および毛状根培養物由来の食品用赤
色色素製造方法およびそれを用いた蛋白食品または中性
食品の着色に関するものであり、飲食物等の利用分野に
おいて有用である。この発明において蛋白食品とは例え
ば、みそ、植物性蛋白質、かまぼこ、カニ風味かまぼ
こ、ハム、ソーセージ、煮豆類、その他の食品であり、
中性食品とは例えば、せんべい、ドロップ、キャンデ
ー、チョコレート、アイスクリーム、シャーベット、ヨ
ーグルト、ようかん、あん、ういろう、ゼリー、乾燥野
菜、焼肉たれおよび漬物その他の食品である。
【0002】
【従来の技術】近年、食品の色素として天然色素の需要
が高まっている。食品を赤色に着色する方法は従来から
よく知られている。例えば、コチニール色素、ラック色
素などのキノン系色素、赤キャベツ色素、グレープ色
素、ベリー色素等のアントシアニン系色素、クチナシ赤
色素、紅麹色素、ビート色素等である。しかし、従来か
ら用いられてきた色素類は蛋白食品または中性食品等の
着色に用いる場合に大きな欠点があった。即ち、赤キャ
ベツ色素、グレープ色素を代表とするアントシアニン色
素はpHが中性の場合紫〜緑色となり、紅麹色素は耐光
性が、ビート色素は耐熱性が劣り色素の退色が著しく使
用できない、クチナシ赤色素は紫がかった色相であり鮮
明な色調に着色する事は困難であるなどである。
【0003】アカネ根中の色素であるアリザリンを用い
た食品用赤色着色剤について特許が提出されている(特
開昭52ー108061) 。 アカネ根中には種々の
アントラキノン系色素が存在している上、その主成分は
アリザリンの配糖体であるルベリトリン酸であるため、
食品等に着色した場合、黄色の色調であり鮮明な赤色に
は着色できない。また、含有量が10%に満たないアリ
ザリンをアカネ根中より選択的に得ることは技術的にも
経済的にも困難である。そのため、アカネ根由来の色素
製剤を実際に蛋白食品あるいは中性食品に使用して赤色
に着色した例はなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、西洋アカネ
から抽出した色素を加水分解処理することにより、アル
ミニウム錯塩を作り易い色素に変換させることを特徴と
する食品用赤色色素の製造方法と、次に、この方法で得
られた粉末色素とミョウバン類、有機酸塩類、炭酸塩類
を併用した組成物を用いて蛋白食品または中性食品を耐
熱・耐光性に優れた鮮やかな明るい赤色に着色するもの
である。
【0005】
【課題を解決するための手段】双子葉植物であるアカネ
属植物は、多年草で温帯から熱帯に広く分布し、約40
種が知られている。そのうち数種の根が赤色の染料に利
用されていた。代表的なものに、日本アカネ(Rubi
a cordifolia L.)、(Rubia A
kane Nakai)、(Rubia argyi
(Lev.) Hara)、西洋アカネ(Rubia
tinctorum L.)等がある。アカネは昔より
日本でも薬草として用いられたほか、アカネ根に含まれ
る色素を熱水で抽出し、媒染剤と併用して染色していた
ことはよく知られているが、鮮やかな赤色に染色するこ
とはできなかった。
【0006】本発明は、西洋アカネ根、西洋アカネの組
織培養細胞物および毛状根培養物の1種以上からアント
ラキノン系色素を水または含水アルコールにより抽出
し、酵素、微生物、酸またはアルカリの1種類以上の方
法により加水分解処理することによりアルミニウム錯塩
を作り易い色素に変換させ、次に、この色素を粉末にし
たものとミョウバン類、有機酸塩類、炭酸塩類を併用し
た食品用赤色色素組成物を用いて食品を耐熱・耐光性に
優れた 鮮明な赤色に着色することに関するものであ
る。以下、本発明を詳しく説明する。
【0007】乾燥した西洋アカネ根100gに熱水15
00mlを加え、十分洗浄した後、含水アルコールで8
0℃、3時間抽出、濾過して西洋アカネ根中のアントラ
キノン系色素を抽出した。乾燥した西洋アカネの組織培
養細胞物および毛状根培養物においても同様に抽出し
た。(以下これらの液をアカネ抽出液という)
【0008】次に、このようにして得られたアカネ抽出
液を酵素、微生物、酸あるいはアルカリ処理し加水分解
する。以下、加水分解処理する方法を説明する。 酵素処理:アカネ抽出液にβ−グルコシダーゼ活性を有
する酵素1.5%以下で添加するか、もしくはβ−グル
コシダーゼ活性を有する酵素を生産する微生物を共存培
養するか、またはその両者を用いて、温度40℃以下で
8時間処理することにより、アカネ抽出液を加水分解処
理する。β−グルコシダーゼ活性を有する酵素として
は、三共株式会社製のコクラーゼ等、微生物としては
B.subtilisやHansenula、Aspe
rgillus、Rhizopus、Monascus
属等がある。
【0009】酸処理:アカネ抽出液に塩酸または硫酸
0.1〜5%添加し、80℃、3時間処理することによ
りアカネ抽出液を加水分解処理した。酸としては、塩
酸、硫酸などの鉱酸がよく、特に塩酸酸性でpH2.0
以下が良好である。 アルカリ処理:アカネ抽出液に水酸化ナトリウムまたは
水酸化カリウム0.1〜5%添加し、80℃、3時間処
理することによりアカネ抽出液を加水分解処理した。ア
ルカリとしては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムな
どが良好である。
【0010】以上の加水分解処理を行う方法において、
アカネ抽出液はアルミニウム錯塩を作り易い形の色素
(以下、この色素を加水分解アカネ色素という)に変換
した。次に、この加水分解アカネ色素液を60〜70m
mHg・50℃の条件でアルコールを除去し、析出した
沈澱物を回収した後、乾燥、粉砕して粉末加水分解アカ
ネ色素を得る。なお、本発明の特徴であるアルミニウム
錯塩を作り易い色素への変換とは、西洋アカネ中に存在
する糖が結合しているアントラキノン系色素から糖を切
断することをいう。このようにして得られた粉末加水分
解アカネ色素1部に対してミョウバン類を3〜4部、有
機酸塩類7〜9部、炭酸塩類1〜3部を併用し、粉末色
素組成物を得る(以下、食品用赤色色素組成物とい
う)。この食品用赤色色素組成物と加水分解しなかった
アカネ抽出液より調製した組成物を用いて同一の濃度感
に牛乳を着色し、色調を測定し、その結果を表1に示し
た。
【0011】
【表1】食品用赤色色素組成物、アカネ色素組成物およ
びその他の色素を用いた牛乳着色での色調 HAK:食品用赤色色素組成物 AK:アカネ色素組成
物 SC:コチニールミョウバン製剤色素 SL:ラックミョウバン製剤色素 MO:紅麹色素
【0012】色調は、スガ試験機株式会社製のカラーコ
ンピューター SM−3でハンター表色系(Lab系)
の3刺激値を求め、彩度(Chroma)、色相(Hu
e)を反射光にて測定した。また、70℃、1時間の加
熱および50時間の日光照射処理した色素(L1a1b
1)については処理しなかった色素(L2a2b2)と
の色差(ΔE)を求めた。色相(Hue)は、0〜90
度のとき値が大きいほど黄味を、小さいほど赤味を、2
70〜360度のとき値が大きいほど赤味を、小さいほ
ど紫味を表す。色差(ΔE)は、2つの色調の差が大き
くなればなるほど値は大きくなり、色調が異なってくる
ことを表している。
【0013】表1に示したように、アカネ抽出液より調
製した組成物で着色した牛乳の色調は黄色を呈し、加水
分解処理した食品用赤色色素組成物を用いた場合は鮮や
かな明るい赤色を呈した。また、食品用赤色色素組成物
0.5gを湯で100mlにした水溶液を80℃、60
分間加熱処理後、および 20,000lux.の蛍光
灯下48時間照射処理後のおのおのの吸光度(ODλm
ax)を測定し、処理前のODλmaxを100%とし
た色素残存率(%)を算出した。表2に耐熱性及び耐光
性の結果を示した。なお、吸光度(ODλmax)は日
立製作所製のU−3200形、自記分光光度計分光光度
計で測定した。表2に示したように、西洋アカネの耐熱
性及び耐光性はコチニールミョウバン製剤色素およびラ
ックミョウバン製剤色素より優位であった。
【0014】
【表2】食品用赤色色素組成物およびその他の色素を用
いた色素水溶液での耐熱・耐光性 値は色素残存率(%) HAK:食品用赤色色素組成物 SC:コチニールミョウバン製剤色素 SL:ラックミョウバン製剤色素 MO:紅麹色素
【0015】以上のように、本発明により、アカネ抽出
液を酵素、微生物、酸またはアルカリの1種類以上の方
法を用いて加水分解処理し、粉末にした加水分解アカネ
色素とミョウバン類、有機酸塩類、炭酸塩類を併用して
使用することにより耐熱・耐光性に優れた鮮明な赤色色
素を得た。以下の実施例にて詳細を説明する。
【0016】
【実施例】
(実施例1)2000mlの70%アルコール中に乾燥
西洋アカネ根100gを入れ、80℃、10時間抽出
し、濾過後、8000mlの水を加える。このアカネ抽
出液に三共株式会社製のコクラーゼSSを200g添加
し、35℃、36時間酵素で加水分解処理し、加水分解
アカネ色素液を得た。この加水分解アカネ色素液を60
〜70mmHg・50℃の条件で減圧濃縮してアルコー
ルを除去し、2日静置した。しかる後、析出した沈澱物
を濾過により回収した後、80℃の熱風で乾燥、粉砕
し、粉末加水分解アカネ色素80gを得た。
【0017】次に、このようにして得られた粉末加水分
解アカネ色素10gに焼ミョウバン25g、d−酒石酸
ナトリウム49g 無水炭酸ナトリウム16gを均一に
混合し、食品用赤色色素組成物(1)を調製した。この
食品用赤色色素組成物(1)10gを湯90gで溶解し
た後、ウインナーソーセージの生地に0.2%添加し、
練合後、80℃、30分間加熱したところ明るい赤色に
着色され、冷所、5000lux.の蛍光灯下に72時
間放置したものは、ほとんど退色しなかった。その結果
を表3に示した。
【0018】
【表3】食品用赤色色素組成物(1)を用いて着色した
ウインナーソーセージの色調および耐熱・耐光性 色調:着色したウインナーソーセージの色調を肉眼で観
察した。 耐光性:蛍光灯(40W×30cm 5000lu
x.)照射、72時間。肉眼比較により色素の残存率を
示す。 耐熱性:80℃、30分間加熱処理。肉眼比較により色
素の残存率を示す。
【0019】(実施例2)2000mlの70%アルコ
ール中に乾燥西洋アカネ根100gを入れ、80℃、1
0時間抽出し、濾過後、8000mlの水を加える。こ
のアカネ抽出液に塩酸(35%)を10g添加し、80
℃、8時間加水分解処理し、加水分解アカネ色素液を得
た。この加水分解アカネ色素液を60〜70mmHg・
50℃の条件で減圧濃縮してアルコールを除去し、2日
間静置した。しかる後、合成樹脂(Amberlite
XAD−7)400lに吸着させた後、樹脂量と同量
の50%アルコールで加水分解アカネ色素を流出し精製
した。さらに、この加水分解アカネ色素液を60〜70
mmHg・50℃の条件で減圧濃縮してアルコールを除
去し、2日間静置し、析出した沈澱物を濾過により回収
した後、80℃の熱風で乾燥、粉砕し、粉末加水分解ア
カネ色素60gを得た。
【0020】次に、このようにして得られた粉末加水分
解アカネ色素15gにアンモニウムミョウバン25g、
DL−リンゴ酸45g 無水炭酸ナトリウム15gを均
一に混合し、食品用赤色色素組成物(2)を調製した。
この食品用赤色色素組成物(2)10gを湯90gで溶
解した後、白みそに0.1%添加し、練合したところ明
るい赤色に着色され、50時間の日光照射後もほとんど
色調に変化はなかった。
【0021】(実施例3)西洋アカネより誘導した培養
細胞を植物ホルモンとショ糖を含んだ培地で培養し、得
られた乾燥培養細胞100gに2000mlの70%ア
ルコールを加え80℃、10時間抽出し、濾過後、80
00mlの水を加える。このアカネ抽出液に三共株式会
社製のコクラーゼSSを200g添加し、35℃、36
時間酵素で加水分解処理し、加水分解アカネ色素液を得
た。この加水分解アカネ色素液を60〜70mmHg・
50℃の条件で減圧濃縮してアルコールを除去し、2日
間静置した。しかる後、析出した沈澱物を濾過により回
収した後、80℃の熱風で乾燥、粉砕し、粉末加水分解
アカネ色素20gを得た。
【0022】次に、このようにして得られた粉末加水分
解アカネ色素20gに生ミョウバン25g、クエン酸ナ
トリウム39g 無水炭酸ナトリウム16gを均一に混
合し、食品用赤色色素組成物(3)を調製した。この食
品用赤色色素組成物(3)15gを湯85gで溶解した
後、せんべいに0.5%添加し、焼きあげたところ鮮や
かな明るい赤色に着色された。実施例2と同様の方法で
耐光性試験を行ったところ、耐熱・耐光性は非常に優れ
ていた。
【0023】(実施例4)西洋アカネに土壌微生物であ
るアグロバクテリウム・リゾジェネス(Agrobac
terium rhizogenes)を接種させ得た
毛状根を植物ホルモンを含まない培地を用いて100l
のジャーファーメンターで培養し、得られた乾燥毛状根
50gに1000mlの70%アルコールを加え80
℃、10時間抽出し、濾過後、1600mlの水を加え
た。このアカネ抽出液に硫酸を5g添加し、80℃、8
時間、加水分解処理し、加水分解アカネ色素液を得た。
この加水分解アカネ色素液を60〜70mmHg・50
℃の条件で減圧濃縮してアルコールを除去し、2日間静
置した。しかる後、合成樹脂(Amberlite X
AD−7)100lに吸着させた後、樹脂量と同量の5
0%アルコールで加水分解アカネ色素を流出し精製し
た。さらに、この加水分解アカネ色素液を60〜70m
mHg・50℃の条件で減圧濃縮してアルコールを除去
し、2日間静置し、析出した沈澱物を濾過により回収し
た後、80℃の熱風で乾燥し、粉砕し、粉末加水分解ア
カネ色素15gを得た。
【0024】次に、このようにして得られた粉末加水分
解アカネ色素10gに焼ミョウバン25g、クエン酸ナ
トリウム49g 無水炭酸ナトリウム16gを均一に混
合し、食品用赤色色素組成物(4)を調製した。この食
品用赤色色素組成物(4)20gを湯80gで溶解した
後、冷凍すり身に0.3%添加し、95℃、40分蒸
し、蒲鉾を調整したところ鮮やかな明るい赤色に着色さ
れた。実施例1と同様の方法で耐熱・耐光性試験を行っ
たところ、耐熱・耐光性は非常に優れていた。
【0025】(実施例5)実施例1で調製した食品用赤
色色素組成物(1)10gを湯90gで溶解し、100
gの魚肉に0.3%添加、練合した後、セルロースケー
シングに充填し80℃、30分間加熱し、魚肉ソーセー
ジを調整した。この魚肉ソーセージとそれぞれの色調が
肉眼で同じ濃度感になるようにコチニールミョウバン製
剤色素、ラックミョウバン製剤色素、紅麹色素で着色し
た魚肉ソーセージを用いて耐熱・耐光性試験を行い、そ
の結果を表4に示した。
【0026】
【表4】食品用赤色色素組成物(1)およびその他の色
素の魚肉ソーセージ着色での色調および耐熱・耐光性 肉眼比較での色素残存率(%) HAK:食品用赤色色素組成物(1) SC:コチニールミョウバン製剤色素 SL:ラックミョウバン製剤色素 MO:紅麹色素
【0027】耐熱性は、水浴中で85℃、30分間熱処
理し、耐光性は、蛍光灯で40W×30cm 5000
lux.、48時間照射した。肉眼比較により色素残存
率および色素流れの有無を判定した。西洋アカネより得
られた食品用赤色色素組成物(1)を用いた魚肉ソーセ
ージの色調は鮮やかな明るい赤色を呈し、耐熱・耐光性
は、ΔEの値が小さいことからもわかるように紅麹色
素、コチニールミョウバン製剤色素およびラックミョウ
バン製剤色素よりも優れており、色流れは無かった。こ
のように、本発明により得られた食品用赤色色素組成物
(1)は、他の赤色色素、紅麹色素、コチニールミョウ
バン製剤色素およびラックミョウバン製剤色素よりも優
れていた。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−222791(JP,A) 特開 昭59−120075(JP,A) 特開 昭52−108061(JP,A) 「天然着色料ハンドブック」(鎌田恒 男、株式会社光琳、昭和54年、第379〜 381頁) 「化学大辞典」(化学大辞典編集委員 会、共立出版株式会社、昭和54年、第9 巻、第860頁、「ルベルトリン酸」の欄 参照) Indian Jouranal o f Chemistry,Vol.8, (1970),pp779−782 「化学大辞典1(縮刷版)」(化学大 辞典編集委員会、共立出版株式会社、 1989年、第331頁、「アリザリン」の欄 参照) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C09B 61/00 A23L 1/27 - 1/48

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】西洋アカネ根と西洋アカネの組織培養細胞
    物及び毛状根培養物の1種以上から水または含水アルコ
    ールでアントラキノン系色素を抽出した後加水分解処理
    することにより、アルミニウム錯塩を作り易い色素に変
    し、該色素1部に対してミョウバン類を3〜4部、有
    機酸塩類7〜9部、炭酸塩類1〜3部を併用した組成物
    を用いて食品を着色することを特徴とする食品用赤色色
    素組成物の製造方法。
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KR102318005B1 (ko) * 2019-07-25 2021-10-26 이상협 식용색소를 이용한 생미끼 및 그 제조방법

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「天然着色料ハンドブック」(鎌田恒男、株式会社光琳、昭和54年、第379〜381頁)
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