JP3067079B2 - 移動装置付き椅子 - Google Patents
移動装置付き椅子Info
- Publication number
- JP3067079B2 JP3067079B2 JP6173295A JP17329594A JP3067079B2 JP 3067079 B2 JP3067079 B2 JP 3067079B2 JP 6173295 A JP6173295 A JP 6173295A JP 17329594 A JP17329594 A JP 17329594A JP 3067079 B2 JP3067079 B2 JP 3067079B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- chair
- backrest
- lever
- moving device
- groove
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A47—FURNITURE; DOMESTIC ARTICLES OR APPLIANCES; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
- A47C—CHAIRS; SOFAS; BEDS
- A47C7/00—Parts, details, or accessories of chairs or stools
- A47C7/002—Chair or stool bases
- A47C7/006—Chair or stool bases with castors
Landscapes
- Legs For Furniture In General (AREA)
- Chair Legs, Seat Parts, And Backrests (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、背もたれを介して軽く
容易に移動させることのできる移動装置付き椅子に関す
るものである。
容易に移動させることのできる移動装置付き椅子に関す
るものである。
【０００２】
【従来の技術】背もたれと後ろ脚及び前脚を備えた椅子
を移動させようとする場合、特に、その椅子が重くて持
ち上げることが困難な場合、背もたれを利用して椅子全
体を後方に倒し、前脚を床面から浮上させた状態で背も
たれを持って後方へ引きずるように移動させる方法が一
般的であるが、この場合、後ろ脚の下端が床面を摺接す
ることになり、床面を損傷させる恐れがある。
を移動させようとする場合、特に、その椅子が重くて持
ち上げることが困難な場合、背もたれを利用して椅子全
体を後方に倒し、前脚を床面から浮上させた状態で背も
たれを持って後方へ引きずるように移動させる方法が一
般的であるが、この場合、後ろ脚の下端が床面を摺接す
ることになり、床面を損傷させる恐れがある。
【０００３】
【課題を解決するための手段】本発明は上記のような従
来の問題点を解消し得る移動装置付き椅子を提供するこ
とを目的とするものであって、その手段を後述する実施
形態の参照符号を付して示すと、背もたれ(20)と後ろ脚
(21)及び前脚(22)とを備えた椅子であって、背もたれ(2
0)側の後ろ脚(21)の下端にのみ移動装置(1) が取り付け
られ、当該移動装置(1) は、筒状本体(2) と、昇降体
(3) と、スプリング(4) と、係止手段(5)を有し、筒状
本体(2) は前記後ろ脚(21)に装着されて昇降体(3) を昇
降自在に支持し、昇降体(3) は下端に移動用接地体(6)
を備え、かつ上昇経路(7a)と下降経路(7b)が交互に接続
されてループ状に連続しかつ逆行防止手段(8) を設けら
れた係合溝(7) を有するとともに、この係合溝(7) は昇
降体(3) の平面視中央部に昇降体(3) の昇降動作に伴っ
て係止手段(5) が挿脱するように形成された嵌入空間(1
1)の両側に形成され、スプリング(4) は昇降体(3) を下
降方向に付勢し、係止手段(5) は、上端が筒状本体(2)
の上端部に枢支されたレバー(9) とその下端に両側の係
合溝(7) に係合するように突設された係合部(10)からな
る構成となっている。
来の問題点を解消し得る移動装置付き椅子を提供するこ
とを目的とするものであって、その手段を後述する実施
形態の参照符号を付して示すと、背もたれ(20)と後ろ脚
(21)及び前脚(22)とを備えた椅子であって、背もたれ(2
0)側の後ろ脚(21)の下端にのみ移動装置(1) が取り付け
られ、当該移動装置(1) は、筒状本体(2) と、昇降体
(3) と、スプリング(4) と、係止手段(5)を有し、筒状
本体(2) は前記後ろ脚(21)に装着されて昇降体(3) を昇
降自在に支持し、昇降体(3) は下端に移動用接地体(6)
を備え、かつ上昇経路(7a)と下降経路(7b)が交互に接続
されてループ状に連続しかつ逆行防止手段(8) を設けら
れた係合溝(7) を有するとともに、この係合溝(7) は昇
降体(3) の平面視中央部に昇降体(3) の昇降動作に伴っ
て係止手段(5) が挿脱するように形成された嵌入空間(1
1)の両側に形成され、スプリング(4) は昇降体(3) を下
降方向に付勢し、係止手段(5) は、上端が筒状本体(2)
の上端部に枢支されたレバー(9) とその下端に両側の係
合溝(7) に係合するように突設された係合部(10)からな
る構成となっている。
【０００４】逆行防止手段(8) は、係合溝(7) の各上昇
経路(7a)端と下降経路(7b)端において溝底に形成された
溝底段部(8) にて構成でき、係合部(10)は、レバー(9)
の下端に固定された保持筒(18)の両端に装着されるとと
もに溝底に向けて突出付勢された係合ローラ(10)にて構
成できる。
経路(7a)端と下降経路(7b)端において溝底に形成された
溝底段部(8) にて構成でき、係合部(10)は、レバー(9)
の下端に固定された保持筒(18)の両端に装着されるとと
もに溝底に向けて突出付勢された係合ローラ(10)にて構
成できる。
【０００５】
【実施例】以下、本発明の一実施例について、添付の例
示図に基づいて説明すると、図３に示すように、本発明
の椅子は、背もたれ２０と後ろ脚２１、及び前脚２２を
備え、後ろ脚２１の下端にのみ図１及び図２に示す移動
装置１が内装されている。後ろ脚２１の下端部には下端
面に開口する装着穴１２が形成され、この装着穴１２
に、下端に取付フランジ兼用の底板部１３が一体形成さ
れた筒状本体２が嵌合固定され、筒状本体２の上端には
天端部材１４がビスなどで固定されている。筒状本体３
内には昇降体３が配置されて昇降自在に支持されてお
り、昇降体３の上部外周に形成されたばね受け段部３ａ
と天端部材１４の下面との間に昇降体３を下方に付勢す
るスプリング４が介装されている。昇降体３の下端部に
は、自由回転可能な球体１５を備えた移動用接地体６が
嵌合固定されている。
示図に基づいて説明すると、図３に示すように、本発明
の椅子は、背もたれ２０と後ろ脚２１、及び前脚２２を
備え、後ろ脚２１の下端にのみ図１及び図２に示す移動
装置１が内装されている。後ろ脚２１の下端部には下端
面に開口する装着穴１２が形成され、この装着穴１２
に、下端に取付フランジ兼用の底板部１３が一体形成さ
れた筒状本体２が嵌合固定され、筒状本体２の上端には
天端部材１４がビスなどで固定されている。筒状本体３
内には昇降体３が配置されて昇降自在に支持されてお
り、昇降体３の上部外周に形成されたばね受け段部３ａ
と天端部材１４の下面との間に昇降体３を下方に付勢す
るスプリング４が介装されている。昇降体３の下端部に
は、自由回転可能な球体１５を備えた移動用接地体６が
嵌合固定されている。
【０００６】昇降体３には、平面視の中央位置に直径方
向に長い適当幅のスリット状の嵌入空間１１が形成さ
れ、その両側に係合溝７が形成されている。係合溝７は
上昇経路７ａと下降経路７ｂを有し、これら上昇経路７
ａと下降経路７ｂが交互に接続されてループ状に連続す
るように形成されている。図示例では略ハート型に形成
され、最下端においては下降経路７ｂ端からさらに斜め
下方に延長経路７ｃが形成されている。また、係合溝７
には、各上昇経路７ａと下降経路７ｂの終端において逆
行防止手段としての溝底段部８が形成され、そのため各
上昇経路７ａと下降経路７ｂの溝底はその始端から終端
に向けて傾斜させて形成されている。
向に長い適当幅のスリット状の嵌入空間１１が形成さ
れ、その両側に係合溝７が形成されている。係合溝７は
上昇経路７ａと下降経路７ｂを有し、これら上昇経路７
ａと下降経路７ｂが交互に接続されてループ状に連続す
るように形成されている。図示例では略ハート型に形成
され、最下端においては下降経路７ｂ端からさらに斜め
下方に延長経路７ｃが形成されている。また、係合溝７
には、各上昇経路７ａと下降経路７ｂの終端において逆
行防止手段としての溝底段部８が形成され、そのため各
上昇経路７ａと下降経路７ｂの溝底はその始端から終端
に向けて傾斜させて形成されている。
【０００７】天端部材１４には嵌入空間１１の上方に対
向してスリット１６が形成されてその中央位置にレバー
９の上端部が挿入され、天端部材１４を直径方向に貫通
する支軸１７にて揺動自在に枢支されている。レバー９
は垂下されて嵌入空間１１内に挿入され、その下端に両
側の係合溝７内に嵌入係合する保持筒１８が固着されて
いる。この保持筒１８の両端部にそれぞれ係合溝７に対
する係合部１０としての係合ローラ１０の軸部１０ａが
回転及び軸方向に出退自在に嵌合され、かつ保持筒１８
内に収容したばね１９にて係合ローラ１０が保持筒１８
の両端から突出するように付勢されている。これらレバ
ー９、保持筒１８、ばね１９及び係合ローラ１０にて、
係合溝７と協動して昇降体３を下降位置で係止する係止
手段５が構成されている。
向してスリット１６が形成されてその中央位置にレバー
９の上端部が挿入され、天端部材１４を直径方向に貫通
する支軸１７にて揺動自在に枢支されている。レバー９
は垂下されて嵌入空間１１内に挿入され、その下端に両
側の係合溝７内に嵌入係合する保持筒１８が固着されて
いる。この保持筒１８の両端部にそれぞれ係合溝７に対
する係合部１０としての係合ローラ１０の軸部１０ａが
回転及び軸方向に出退自在に嵌合され、かつ保持筒１８
内に収容したばね１９にて係合ローラ１０が保持筒１８
の両端から突出するように付勢されている。これらレバ
ー９、保持筒１８、ばね１９及び係合ローラ１０にて、
係合溝７と協動して昇降体３を下降位置で係止する係止
手段５が構成されている。
【０００８】使用時の椅子においては、図２（ａ）に示
すように、昇降体３がスプリング４の付勢力に抗して上
昇位置に押し上げられて移動用接地体６が筒状本体２内
に退入し、レバー９の下端の係合ローラ１０が係合溝７
の延長経路７ｃ内に位置している。この状態から椅子を
移動する際には、図３（ａ）に示すように、椅子の背も
たれ２０を矢印の如く持ち上げてその後ろ脚２１を床面
から離間させる。すると、図２（ｂ）に示すように、ス
プリング４の付勢力にて昇降体３が下降し、それに伴っ
て係合ローラ１０が延長経路７ｃから上昇経路７ａに入
り、この上昇経路７ａを上昇してその上端で係合し、こ
れによって昇降体３の下降が停止する。このとき、昇降
体３の下降に伴って移動用接地体６は後ろ脚２１の下端
から大きく突出する。
すように、昇降体３がスプリング４の付勢力に抗して上
昇位置に押し上げられて移動用接地体６が筒状本体２内
に退入し、レバー９の下端の係合ローラ１０が係合溝７
の延長経路７ｃ内に位置している。この状態から椅子を
移動する際には、図３（ａ）に示すように、椅子の背も
たれ２０を矢印の如く持ち上げてその後ろ脚２１を床面
から離間させる。すると、図２（ｂ）に示すように、ス
プリング４の付勢力にて昇降体３が下降し、それに伴っ
て係合ローラ１０が延長経路７ｃから上昇経路７ａに入
り、この上昇経路７ａを上昇してその上端で係合し、こ
れによって昇降体３の下降が停止する。このとき、昇降
体３の下降に伴って移動用接地体６は後ろ脚２１の下端
から大きく突出する。
【０００９】次に、その状態から持ち上げていた椅子の
背もたれ２０を下ろすと、図２（ｃ）に示すように、移
動用接地体６が床面に当接し、床面からの反力でスプリ
ング４の付勢力に抗して昇降体３が押し上げられる。係
合ローラ１０は溝底段部８にて逆行が防止されているの
で、次の下降経路７ｂを下降してその下端に係合し、こ
れによって昇降体３のそれ以上の上昇が阻止される。こ
のとき、移動用接地体６は後ろ脚２１の下端面より突出
しており、その球体１５が床面上を転動可能な状態とな
っている。
背もたれ２０を下ろすと、図２（ｃ）に示すように、移
動用接地体６が床面に当接し、床面からの反力でスプリ
ング４の付勢力に抗して昇降体３が押し上げられる。係
合ローラ１０は溝底段部８にて逆行が防止されているの
で、次の下降経路７ｂを下降してその下端に係合し、こ
れによって昇降体３のそれ以上の上昇が阻止される。こ
のとき、移動用接地体６は後ろ脚２１の下端面より突出
しており、その球体１５が床面上を転動可能な状態とな
っている。
【００１０】そこで、図３（ｂ）に示すように、椅子の
背もたれ２０を持って椅子を後方に傾け、前脚２２を床
面から浮き上がらせることにより、椅子は移動用接地体
６を介して床面に支持された状態となり、その姿勢で椅
子を所望の方向に押したり、引いたりすることにより、
移動用接地体６の球体１５の転動によって殆ど抵抗なく
楽に、かつ床面に傷付ける恐れなく移動することができ
る。
背もたれ２０を持って椅子を後方に傾け、前脚２２を床
面から浮き上がらせることにより、椅子は移動用接地体
６を介して床面に支持された状態となり、その姿勢で椅
子を所望の方向に押したり、引いたりすることにより、
移動用接地体６の球体１５の転動によって殆ど抵抗なく
楽に、かつ床面に傷付ける恐れなく移動することができ
る。
【００１１】椅子を所望の位置に移動させると、次に、
図３（ａ）に示すように、再び椅子の背もたれ２０を引
き上げて矢印の如くその後ろ脚２１を床面から離間させ
る。すると、図２（ｄ）に示すように、スプリング４の
付勢力にて昇降体３が下降し、それに伴って溝底段部８
にて係合ローラ１０の逆行が防止されているので、係合
ローラ１０は次の上昇経路７ａを上昇してその上端に係
合し、これによって昇降体３のそれ以上の下降が阻止さ
れる。
図３（ａ）に示すように、再び椅子の背もたれ２０を引
き上げて矢印の如くその後ろ脚２１を床面から離間させ
る。すると、図２（ｄ）に示すように、スプリング４の
付勢力にて昇降体３が下降し、それに伴って溝底段部８
にて係合ローラ１０の逆行が防止されているので、係合
ローラ１０は次の上昇経路７ａを上昇してその上端に係
合し、これによって昇降体３のそれ以上の下降が阻止さ
れる。
【００１２】次に、その状態から引き上げていた椅子の
背もたれ２０を下ろすと、図２（ａ）に示すように、移
動用接地体６が床面に接地し、床面からの反力でスプリ
ング４の付勢力に抗して昇降体３が押し上げられ、それ
に伴って係合ローラ１０は溝底段部８にて逆行が防止さ
れているために次の下降経路７ｂを下降し、その下端か
らさらに延長経路７ｃに入り、その状態で昇降体３及び
その下端の移動用接地体６が筒状本体２内に完全に退入
し、筒状本体２の底板部１３が床面に接した状態とな
る。
背もたれ２０を下ろすと、図２（ａ）に示すように、移
動用接地体６が床面に接地し、床面からの反力でスプリ
ング４の付勢力に抗して昇降体３が押し上げられ、それ
に伴って係合ローラ１０は溝底段部８にて逆行が防止さ
れているために次の下降経路７ｂを下降し、その下端か
らさらに延長経路７ｃに入り、その状態で昇降体３及び
その下端の移動用接地体６が筒状本体２内に完全に退入
し、筒状本体２の底板部１３が床面に接した状態とな
る。
【００１３】なお、上記動作説明から明らかなように係
合溝７の延長経路７ｃは、昇降体３が図２（ａ）の状態
に向けて上昇するときに係合ローラ１０が溝底段部８を
確実に通過しかつ図２（ａ）の状態で係合溝７の最下端
と係合ローラ１０が干渉するのを防止するために設けら
れており、また下降経路７ｂの延長方向に斜めに傾斜さ
せて形成することにより、係合ローラ１０が下降経路７
ｂと上昇経路７ａの分岐部の角部に衝突するのを防止し
ている。
合溝７の延長経路７ｃは、昇降体３が図２（ａ）の状態
に向けて上昇するときに係合ローラ１０が溝底段部８を
確実に通過しかつ図２（ａ）の状態で係合溝７の最下端
と係合ローラ１０が干渉するのを防止するために設けら
れており、また下降経路７ｂの延長方向に斜めに傾斜さ
せて形成することにより、係合ローラ１０が下降経路７
ｂと上昇経路７ａの分岐部の角部に衝突するのを防止し
ている。
【００１４】このように、本実施例によれば、椅子の背
もたれ２０を一度引き上げることにより、移動用接地体
１６を後ろ脚２１の下端から突出させて椅子を楽に移動
させることができ、その後再度椅子の背もたれ２０を引
き上げることにより移動用接地体１６を後ろ脚２１の下
端部に退入させることができるため、極めて簡単な操作
で必要時のみ移動用接地体１６を突出させて移動するこ
とができる。
もたれ２０を一度引き上げることにより、移動用接地体
１６を後ろ脚２１の下端から突出させて椅子を楽に移動
させることができ、その後再度椅子の背もたれ２０を引
き上げることにより移動用接地体１６を後ろ脚２１の下
端部に退入させることができるため、極めて簡単な操作
で必要時のみ移動用接地体１６を突出させて移動するこ
とができる。
【００１５】上記実施例では、移動用接地体６として自
由回転可能な球体１５を備えたものを例示したが、本発
明はこれに限定されるものではなく、車輪やローラー、
キャスター（自在車輪）、又は滑動用そりなどを用いる
こともできる。
由回転可能な球体１５を備えたものを例示したが、本発
明はこれに限定されるものではなく、車輪やローラー、
キャスター（自在車輪）、又は滑動用そりなどを用いる
こともできる。
【００１６】
【発明の作用及び効果】上記実施例のように本発明の移
動装置付き椅子によれば、椅子の背もたれを一度持ち上
げた後、元に戻すことにより、当該椅子を後ろ脚下端か
ら突出した移動用接地体で支持させることができる。従
って、椅子を移動させる際、背もたれを一度持ち上げた
後、元に戻し、この後、背もたれを持って椅子を後方に
倒して前脚を床面から浮上させることにより、この後方
に倒した姿勢のまま、後ろ脚下端の移動用接地体が床面
上を滑動する状態で、背もたれを持って椅子を自在に移
動させることができる。
動装置付き椅子によれば、椅子の背もたれを一度持ち上
げた後、元に戻すことにより、当該椅子を後ろ脚下端か
ら突出した移動用接地体で支持させることができる。従
って、椅子を移動させる際、背もたれを一度持ち上げた
後、元に戻し、この後、背もたれを持って椅子を後方に
倒して前脚を床面から浮上させることにより、この後方
に倒した姿勢のまま、後ろ脚下端の移動用接地体が床面
上を滑動する状態で、背もたれを持って椅子を自在に移
動させることができる。
【００１７】従って、持ち上げることの困難な重い椅子
であっても、従来通りの後ろ脚下端のみを引きずる状態
で簡単容易に移動させることができ、しかも、床面上を
後ろ脚下端で損傷させる恐れがなくなる。又、椅子を使
用するときは、背もたれを一旦持ち上げた後、元に戻す
簡単な操作により、後ろ脚下端の移動用接地体を後ろ脚
内に退入させることができ、全ての脚の下端を完全に着
床させて安定良く使用することができる。
であっても、従来通りの後ろ脚下端のみを引きずる状態
で簡単容易に移動させることができ、しかも、床面上を
後ろ脚下端で損傷させる恐れがなくなる。又、椅子を使
用するときは、背もたれを一旦持ち上げた後、元に戻す
簡単な操作により、後ろ脚下端の移動用接地体を後ろ脚
内に退入させることができ、全ての脚の下端を完全に着
床させて安定良く使用することができる。
【００１８】なお、請求項２に記載の構成によれば、逆
行防止手段を溝底段部にて構成し、係合部を溝底に向け
て突出付勢された係合ローラにて構成すると、簡単な構
成にて信頼性の高い逆行防止作用が得られ、しかもその
係合ローラをレバー下端に固着した保持筒にて支持する
ことにより十分な強度を確保することができる。
行防止手段を溝底段部にて構成し、係合部を溝底に向け
て突出付勢された係合ローラにて構成すると、簡単な構
成にて信頼性の高い逆行防止作用が得られ、しかもその
係合ローラをレバー下端に固着した保持筒にて支持する
ことにより十分な強度を確保することができる。
【図１】 本発明の一実施例における移動装置を示し、
（ａ）は縦断正面図、（ｂ）は縦断側面図である。
（ａ）は縦断正面図、（ｂ）は縦断側面図である。
【図２】 同実施例の移動装置の使用状態を示し、
（ａ）は後ろ脚の下端が床面に接地した状態の縦断正面
図、（ｂ）は後ろ脚を床面から持ち上げた状態の縦断正
面図、（ｃ）は移動用接地体が突出して床面に着床した
状態の縦断正面図、（ｄ）は移動後再び後ろ脚を床面か
ら持ち上げた状態の縦断正面図である。
（ａ）は後ろ脚の下端が床面に接地した状態の縦断正面
図、（ｂ）は後ろ脚を床面から持ち上げた状態の縦断正
面図、（ｃ）は移動用接地体が突出して床面に着床した
状態の縦断正面図、（ｄ）は移動後再び後ろ脚を床面か
ら持ち上げた状態の縦断正面図である。
【図３】 本発明による椅子の使用状態の説明図であ
る。
る。
１ 移動装置 ２ 筒状本体 ３ 昇降体 ４ スプリング ５ 係止手段 ６ 移動用接地体 ７ 係合溝 ７ａ 上昇経路 ７ｂ 下降経路 ８ 溝底段部（逆行防止手段） ９ レバー １０ 係合ローラ（係合部） １１ 嵌入空間 １８ 保持筒 ２０ 椅子の背もたれ ２１ 椅子の後ろ脚 ２２ 椅子の前脚
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) B60B 33/00 B60B 33/04 - 33/06 A47C 7/00
Claims (2)
- 【請求項１】背もたれ(20)と後ろ脚(21)及び前脚(22)と
を備えた椅子であって、背もたれ(20)側の後ろ脚(21)の
下端にのみ移動装置(1) が取り付けられ、当該移動装置
(1)は、筒状本体(2) と、昇降体(3) と、スプリング(4)
と、係止手段(5) を有し、 筒状本体(2) は前記後ろ脚(21)に装着されて昇降体(3)
を昇降自在に支持し、 昇降体(3) は下端に移動用接地体(6) を備え、かつ上昇
経路(7a)と下降経路(7b)が交互に接続されてループ状に
連続しかつ逆行防止手段(8) を設けられた係合溝(7) を
有するとともに、この係合溝(7) は昇降体(3) の平面視
中央部に昇降体(3) の昇降動作に伴って係止手段(5) が
挿脱するように形成された嵌入空間(11)の両側に形成さ
れ、 スプリング(4) は昇降体(3) を下降方向に付勢し、 係止手段(5) は、上端が筒状本体(2) の上端部に枢支さ
れたレバー(9) とその下端に両側の係合溝(7) に係合す
るように突設された係合部(10)からなる移動装置付き椅
子。 - 【請求項２】逆行防止手段(8) は、係合溝(7) の各上昇
経路(7a)端と下降経路(7b)端において溝底に形成された
溝底段部(8) にて構成され、係合部(10)は、レバー(9)
の下端に固定された保持筒(18)の両端に装着されるとと
もに溝底に向けて突出付勢された係合ローラ(10)から成
る請求項１に記載の移動装置付き椅子。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6173295A JP3067079B2 (ja) | 1994-06-30 | 1994-06-30 | 移動装置付き椅子 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6173295A JP3067079B2 (ja) | 1994-06-30 | 1994-06-30 | 移動装置付き椅子 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0811503A JPH0811503A (ja) | 1996-01-16 |
| JP3067079B2 true JP3067079B2 (ja) | 2000-07-17 |
Family
ID=15957802
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6173295A Expired - Lifetime JP3067079B2 (ja) | 1994-06-30 | 1994-06-30 | 移動装置付き椅子 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3067079B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5043326B2 (ja) * | 2005-10-18 | 2012-10-10 | 株式会社ナナミ | 収納家具用キャスター |
| JP4966762B2 (ja) * | 2007-06-26 | 2012-07-04 | 株式会社ナナミ | 収納家具用キャスター |
| CN102975576B (zh) * | 2012-12-20 | 2014-10-22 | 苏州飞华铝制工业有限公司 | 一种可伸缩移动脚 |
| DE102015000502B4 (de) | 2015-01-21 | 2019-05-16 | Fraunhofer-Gesellschaft zur Förderung der angewandten Forschung e.V. | Vorrichtung zum Halten und Lösen eines Stellelements sowie Verfahren zum Betätigen einer solchen Vorrichtung |
-
1994
- 1994-06-30 JP JP6173295A patent/JP3067079B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0811503A (ja) | 1996-01-16 |
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