JP3066882B2 - 電子写真感光体 - Google Patents
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Description
詳しくは高感度、高耐久性および高画質の電子写真感光
体に関する。
く製造コストの面で有利であると共に、機能設計の自由
度が大きな有機感光体が知られるようになった。しかし
有機感光体は感度および耐久性において十分なものでは
なかった。そのため電荷発生機能と電荷輸送機能を異な
る物質に個別に分担させた機能分離型の電子写真感光体
が開発された。このような電子写真感光体においては、
材料を広い範囲で選択できるので任意の特性を得やす
く、そのため高感度、高耐久性の優れた有機感光体が得
られることが期待されている。
電荷輸送物質として種々の有機化合物が提案されている
が、特に電荷発生物質は感光体の基本的な特性を支配す
る重要な機能を担っている。従来から電荷発生物質とし
て多環キノン系化合物、ペリレン系化合物、フタロシア
ニン系化合物、アゾ系化合物等が知られている。
開昭59-59686号、特開昭63-180956号、特開昭63-291061
号等には電荷発生物質としてペリレン系化合物を用いた
電子写真感光体についての技術が開示されているが、上
記ペリレン系化合物は分光感度が400〜750nmであるため
PPC用感光体としては感色性が不十分であり、特に赤
色再現性に劣っていた。また電荷発生物質として多環キ
ノン系化合物とアゾ系化合物やフタロシアニン系化合物
を併用した電子写真感光体についての技術が提案されて
いるが、感度、帯電電位、残留電位等の繰返し特性が不
安定で、正帯電感光体に用いた場合には繰返し使用によ
り帯電電位が著しく低下し、また更には複写機で画出し
を行なったときに分散不良による白ポチ等の欠陥を生ず
るという欠点があった。
ものであり、本発明の目的は感色性が良好で高感度、耐
久性があり、繰返し使用によっても帯電電位の低下がな
く、かつ画像欠陥を生じない電子写真感光体を提供する
ことにある。
電性支持体上に少なくとも感光層を有する電子写真感光
体において、該感光層が下記一般式[1]および/また
は一般式[2]で表わされるペリレン系化合物と少なく
とも下記一般式[3]、一般式[4]、一般式[5]および一
般式[6]で表される化合物のいずれか1つの化合物を含
有することを特徴とする電子写真感光体によって達成さ
れる。
に必要な原子群を表わす。)
基又はカルボキシル基 を表わし、nは0〜4の整数を表
わし、mは0〜6の整数を表わす。) 一般式[6]
子、又は置換若しくは未置換のアルキル基、アルケニル
基、シクロアルキル基、シクロアルケニル基、アリール
基又は複素環基を表す。)
電荷発生層および電荷輸送層を有するか、または少なく
とも電荷発生物質、電荷輸送物質およびバインダーを含
有する層を有することが好ましい。
発生層および電荷輸送層を有するか、または少なくとも
電荷発生物質、電荷輸送物質およびバインダーを含有す
る層を有することが好ましい。
して少なくとも前記一般式[1]または一般式[2]で
表わされるペリレン系化合物を含有する。
表わされる芳香族環の好ましい例としては、例えばベン
ゼン環、ナフタレン環、アントラセン環、フェナンスレ
ン環、ピリジン環、ピリミジン環、ピラゾール環、アン
トラキノン環等が挙げられ、特にベンゼン環又はナフタ
レン環であることが好ましい。またZで表わされる芳香
族環は置換されていてもよく、置換基としては、アルキ
ル基、アルコキシ基、アリール基、アリールオキシ基、
アシール基、アシロキシ基、アミノ基、カルバモイル
基、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基などを挙げるこ
とができる。
般式[2]で表わされるペリレン系化合物は、Cu−K
α線に対するX線回析スペクトルにおいて、ブラッグ角
2θの6.3°±0.2°、12.5°±0.2°、25.4°±0.2°、2
7.0°±0.2 °にピークを有するものであることが好ま
しい。
系化合物の具体例を示すが、本発明はこれらによって限
定されるものではない。
表わされるアントアントロン系顔料、前記一般式[4]
で表わされるジベンズピレンキノン系顔料または前記一
般式[5]で表わされるピラントロン系顔料が挙げられ
るが、特に好ましくは一般式[3]で表わされるアント
アントロン系顔料である。一般式[3]で表わされるア
ントアントロン系顔料は具体的には下記一般式[B−
1]〜[B−11]で表わされる化合物が好ましく用いら
れる。
体的化合物については特開平1-277242号公報明細書第12
〜13頁に詳細に記載してある。
で表わされるペリレン系化合物について述べる。
アルケニル基、シクロアルキル基、シクロアルケニル
基、アリール基又は複素環基を表し、置換されたもの、
未置換のものを共に含む。Dが置換基を有する場合に
は、置換基としてヒドロキシル基、アルコキシ基、アミ
ノ基、ニトロ基、ハロゲン原子等であることが好まし
い。但し「置換アルキル基」にはアラルトル基を含む。
で表わされるペリレン系化合物の具体的例示を以下に示
すが、本発明はこれらにより限定されるものではない。
また本発明においては下記に示した他にも例えば特開平
2-28660号公報明細書第12頁に記載の化合物を用いるこ
とができる。
3,4,9,10−テトラカルボン酸ジイミド
り、本発明の感光体はそれらのいずれの形態もとりうる
が、積層型もしくは分散型の機能分離型感光体とするの
が望ましい。この場合、通常は図1(イ)〜(ヘ)のよ
うな構成となる。(イ)に示す層構成は、導電性支持体
1上に電荷発生物質を含有する電荷発生層2を形成し、
これに電荷輸送物質を含有する電荷輸送層3を積層して
感光層4を形成したものであり、(ロ)はこれらの電荷
発生層2と電荷輸送層3を逆にした感光層4を形成した
ものである。(ハ)および(ニ)は(イ)および(ロ)
の層構成の感光層4と導電性支持体1の間に接着層、バ
リア層などの中間層5を設けたものである。(ホ)の層
構成は電荷発生物質を電荷輸送物質とバインダーを含有
する層に分散した感光層4を導電性支持体上に形成した
ものであり、(ヘ)は(ホ)の層構成の感光層4と導電
性支持体1の間に中間層5を設けたものである。図1
(イ)〜(ヘ)の構成において、最表層にはさらに保護
層を設けてもよく、また電荷発生層2中に電荷輸送物質
を含有していてもよい。本発明においては電荷発生層と
電荷輸送層の少なくとも2層を有する感光体が特に好ま
しい。
よって作製された塗布液を導電性支持体1、もしくは電
荷輸送層3上に直接、あるいは必要に応じて接着層もし
くはバリヤ層などの中間層5を設けた上に塗布すること
により形成することができる。
々に適当な溶媒に溶解した溶液、あるいは更に必要に応
じてバインダー樹脂および又は電荷輸送物質を加え混合
溶解した溶液。 前記電荷発生物質を一緒にあるいは別々にボールミ
ル、サンドグラインダー等を用いて分散媒中で微細粒子
(好ましくは粒径5μm以下、更に好ましくは1μm以
下)とし、必要に応じてバインダー樹脂および/又は電
荷輸送物質を加え混合分散した分散液。
は分散媒としては、n−ブチルアミン、ジエチルアミ
ン、エチレンジアミン、イソプロパノールアミン、トリ
エタノールアミン、トリエチレンジアミン、N,N−ジ
メチルホルムアミド、アセトン、メチルエチルケトン、
メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン、ベンゼ
ン、トルエン、キシレン、クロロホルム、1,2−ジク
ロロエタン、1,2−ジクロロプロパン、1,1,2−
トリクロロエタン、1,1,1−トリクロロエタン、ト
リクロロエチレン、テトラクロロエタン、ジクロロメタ
ン、テトラヒドロフラン、ジオキサン、メタノール、エ
タノール、イソプロパノール、酢酸エチル、酢酸ブチ
ル、ジメチルスルホキシド、メチルセロソルブ等が挙げ
られるが、本発明はこれらに限定されるものではない。
電荷輸送層は上記電荷発生層と同様にして形成すること
ができる。
いられるバインダー樹脂は任意のものを用いることがで
きるが、疎水性で、かつ誘電率が高く、電気絶縁性のフ
ィルム形成性高分子重合体を用いるのが好ましい。この
ような高分子重合体としては、例えば次のものを挙げる
ことができるが、これらに限定されるものではない。
重合体 P−13) シリコン樹脂 P−14) シリコン−アルキッド樹脂 P−15) フェノールホルムアルデヒド樹脂 P−16) スチレン−アルキッド樹脂 P−17) ポリ−N−ビニルカルバゾール P−18) ポリビニルブチラール P−19) ポリビニルフォルマール これらのバインダー樹脂は、単独であるいは2種以上の
混合物として用いることができる。
おいて、一般式[1]および/または一般式[2]で表
わされるペリレン系化合物及び一般式[3]〜[5]で
表される多環キノン系化合物もしくは一般式[6]で表
わされるペリレン系化合物からなる電荷発生物質とバイ
ンダーとの重量比は好ましくは100:0〜1000である。
電荷発生物質の含有割合がこれより少ないと光感度が低
く、残留電位の増加を招き、またこれより多いと暗減衰
及び受容電位が低下する。
[2]で表わされるペリレン系化合物と一般式[3]〜
[5]で表される多環キノン系化合物もしくは一般式
[6]で表わされるペリレン系化合物の併合割合は重量
比で0.01:100〜100:100であることが好ましく、特に
好ましくは1:100〜30:100である。
する場合には、電荷発生物質と電荷輸送物質との割合は
重量比で10:0〜10:1000であることが好ましく、特に
好ましくは10:0〜10:100である。
は0.01〜10μmである。
送層において、電荷輸送物質は電荷輸送層中のバインダ
ー樹脂100重量部当り20〜200重量部が好ましく、特に好
ましくは30〜150重量部である。
ましくは5〜60μm、特に好ましくは10〜40μmである。
は、特に制限はないが、例えばオキサゾール誘導体、オ
キサジアゾール誘導体、チアゾール誘導体、チアジアゾ
ール誘導体、トリアゾール誘導体、イミダゾール誘導
体、イミダゾロン誘導体、イミダゾリジン誘導体、ビス
イミダゾリジン誘導体、スチリル化合物、ヒドラゾン化
合物、ピラゾリン誘導体、アミン誘導体、オキサゾロン
誘導体、ベンゾチアゾール誘導体、ベンズイミダゾール
誘導体、キナゾリン誘導体、ベンゾフラン誘導体、アク
リジン誘導体、フェナジン誘導体、アミノスチルベン誘
導体、ポリ−N−ビニルカルバゾール、ポリ−1−ビニ
ルピレン、ポリ−9−ビニルアントラセン等が挙げられ
る。
照射時に発生するホールの感光体表面側または支持体側
への輸送能力の他、前記ペリレン系化合物、多環キノン
系化合物等の電荷発生物質との組合せも考慮して選択さ
れることが好ましく、かかる電荷輸送物質としては下記
一般式(A)、(B)、(C)または(D)で表わされ
る化合物を挙げることができる。
のアリール基を表わし、Ar3は置換又は未置換のアリ
ーレン基を表わし、R1は水素原子、置換若しくは未置
換のアルキル基、又は置換もしくは未置換のアリール基
を表わす。
40号の第3〜4頁及び同58-198043号の第3〜6頁に詳
細に記載されている。
の複素環基であり、R2は水素原子、置換、未置換のア
ルキル基、置換、未置換のアリール基を表わし、nは0
または1の整数を表わす。このような化合物の詳細につ
いては特開昭58-134642号公報明細書第3〜6頁及び同5
8-166354号公報明細書第3〜5頁に記載されている。
素原子、ハロゲン原子、置換、未置換のアルキル基、置
換、未置換のアルコキシ基、置換、未置換のアミノ基、
ヒドロキシ基であり、R3は置換、未置換のアリール
基、置換、未置換の複素環基を表わす。これらの化合物
の合成法及びその例示は特開昭57-148750号公報明細書
第3〜5頁に詳細に記載されており、本発明に援用する
ことができる。
しては、特開昭57-67940号、同59-15252号、同57-10184
4 号公報明細書にそれぞれ記載されているヒドラゾン化
合物を挙げることができる。
基、好ましくは置換、未置換のフェニル基、置換、未置
換のナフチル基を表し、R1,R2は、水素原子、置換、
未置換のアルキル基、置換、未置換のアリール基を表
し、好ましくは水素原子、炭素原子数1個から8個のア
ルキル基、置換、未置換のフェニル基、置換、未置換の
ナフチル基を表す。Ar2,Ar3は、置換、未置換のア
リーレン基、好ましくは置換、未置換のフェニレン基、
置換、未置換のナフチレン基を表す。
65号公報明細書の第4〜10頁に詳細に記載されている。
性支持体としては、合金を含めた金属板、金属ドラムま
たは導電性ポリマー、酸化インジウム等の導電性化合物
や合金を含めたアルミニウム、パラジウム、金等の金属
薄層を塗布、蒸着あるいはラミネートして、導電性化さ
れた紙、プラスチックフィルム等が挙げられる。接着層
あるいはバリヤ層などの中間層としては、前記バインダ
ー樹脂として用いられる高分子重合体のほか、ポリビニ
ルアルコール、エチルセルロース、カルボキシメチルセ
ルロースなどの有機高分子物質または酸化アルミニウム
などが用いられる。
生機能を改善する目的で有機アミン類を添加することが
でき、特に2級アミンを添加するのが好ましい。
ルアミン、ジエチルアミン、ジ−nプロピルアミン、ジ
−イソプロピルアミン、ジ−nブチルアミン、ジ−イソ
ブチルアミン、ジ−nアミルアミン、ジ−イソアミルア
ミン、ジ−nヘキシルアミン、ジ−イソヘキシルアミ
ン、ジ−nペンチルアミン、ジ−イソペンチルアミン、
ジ−nオクチルアミン、ジ−イソオクチルアミン、ジ−
nノニルアミン、ジ−イソノニルアミン、ジ−nデシル
アミン、ジ−イソデシルアミン、ジ−nモノデシルアミ
ン、ジ−イソモノデシルアミン、ジ−nドデシルアミ
ン、ジ−イソドデシルアミン等を挙げることができる。
荷発生物質の1倍以下、好ましくは0.2倍〜0.005倍の範
囲のモル数とするのがよい。
上、残留電位乃至反復使用時の疲労低減等を目的とし
て、一種又は二種以上の電子受容性物質を含有せしめる
ことができる。
としては、例えば無水コハク酸、無水マレイン酸、ジブ
ロム無水マレイン酸、無水フタル酸、テトラクロル無水
フタル酸、テトラブロム無水フタル酸、3−ニトロ無水
フタル酸、4−ニトロ無水フタル酸、無水ピロメリット
酸、無水メリット酸、テトラシアノエチレン、テトラシ
アノキノジメタン、o−ジニトロベンゼン、m−ジニト
ロベンゼン、1,3,5−トリニトロベンゼン、パラニ
トロベンゾニトリル、ピクリルクロライド、キノンクロ
ルイミド、クロラニル、ブルマニル、ジクロロジシアノ
パラベンゾキノン、アントラキノン、ジニトロアントラ
キノン、2,7−ジニトロフルオレノン、2,4,7−
トリニトロフルオレノン、2,4,5,7−テトラニト
ロフルオレノン、9−フルオレニリデン[ジシアノメチ
レンマロノジニトリル]、ポリニトロ−9−フルオレニ
リデン−[ジシアノメチレンマロノジニトリル]、ピク
リン酸、o−ニトロ安息香酸、p−ニトロ安息香酸、
3,5−ジニトロ安息香酸、ペンタフルオロ安息香酸、
5−ニトロサリチル酸、3,5−ジニトロサリチル酸、
フタル酸、メリット酸、その他の電子親和力の大きい化
合物を挙げることができる。
発生物質:電子受容性物質=100:0.01〜200、好ましく
は100:0.1〜100である。
よい。かかる層への電子受容性物質の添加量は重量比で
電荷輸送物質:電子受容性物質=100:0.01〜100、好ま
しくは100:0.1〜50である。
より感光層を保護する目的で紫外線吸収剤等を含有して
もよく、また感色性補正の染料を含有してもよい。
するが、本発明はこれらにより限定されるものではな
い。
示化合物A−1)2重量部、バインダーとしてブチラー
ル樹脂エスレックB BX−1(セキスイ社製)1重量
部、および溶媒として1,2−ジクロロエタン100重量
部をサンドグラインダーを用いて20時間分散してA液を
得た。
環キノン系化合物(例示化合物B−3)5重量部、バイ
ンダーとしてブチラール樹脂エスレックB BX−1
2.5重量部および溶媒として1,2−ジクロロエタン100
重量部をサンドグラインダーを用いて20時間分散してB
液を得た。
の重量比が2:100となるように混合して電荷発生層用
塗布液を得た。
インダーとしてBPZ型ポリカーボネート ユーピロン
Z−200(三菱瓦斯化学社製)20重量部を1,2−ジク
ロロエタン100重量部に溶かして電荷輸送層用塗布液と
した。
ース上に得られた電荷発生層用塗布液をワイヤーバーを
用いて塗布し、乾燥膜厚1μmの電荷発生層を形成し
た。次いで得られた電荷輸送層用塗布液をブレード塗布
機を用いて塗布、乾燥し、乾燥膜厚20μmの電荷輸送層
を形成して感光体試料1を作製した。
性評価試験を行なった。 [感度試験]静電帯電試験装置EPA−8100(川口電機
(株)製)を用いて、感光体表面電位が初期電位から半
減するのに必要な露光量E1/2(lux・sec)を測定し
た。 [赤色再現性試験]電子写真複写機「U−Bix 1550」
(コニカ(株)製)を改良し表面電位計を備えた複写機
を用い、コダックカラーコントロールパッチを原稿とし
て、その中の黒紙電位を±600V、白紙電位を±100Vに
合わせてコピーを行なった時の赤パッチに対応する感光
体の表面電位Vred(V)を測定した。Vredの値が低い
ほど赤色画像の再現性が劣ることを示す。 [繰返し特性試験]上記改造機を用いて、帯電→露光→
除電のプロセスを1000回繰返した時の1回目と1000回目
の帯電電位の変化量ΔV(V)を測定した。
M2の重量比を5:100にかえた以外は同様にして感光
体試料2を作製し、実施例1と同様の評価を行なった。
その結果を表1に示す。
した以外は同様にして感光体比較試料1を作製し、実施
例1と同様の評価を行なった。その結果を表1に示す。
した以外は同様にして感光体比較試料2を作製し、実施
例1と同様の評価を行なった。その結果を表1に示す。
示化合物A−2)5重量部、バインダーとしてBPZ型
ポリカーボネート ユーピロンZ−200(三菱瓦斯化学
社製)5重量部、および溶媒として1,2−ジクロロエ
タン100重量部をサンドグラインダーを用いて20時間分
散してC液を得た。
環キノン系化合物(例示化合物B−3)3重量部、バイ
ンダーとしてBPZ型ポリカーボネート ユーピロンZ
−200 (三菱瓦斯化学社製)3重量部および溶媒として
1,2−ジクロロエタン100重量部をサンドグラインダ
ーを用いて30時間分散してD液を得た。得られたC液と
D液をCGM1とCGM2の重量比が5:100となるよ
うに混合して電荷発生層用塗布液を得た。
インダーとしてBPZ型ポリカーボネート ユーピロン
Z−200(三菱瓦斯化学社製)20重量部を1,2−ジク
ロロエタン100重量部に溶かして電荷輸送層用塗布液と
した。
ース上に得られた電荷輸送層用塗布液をブレード塗布機
を用いて塗布、乾燥し、乾燥膜厚20μmの電荷輸送層を
形成した。次いで得られた電荷発生層用塗布液をブレー
ド塗布機を用いて塗布し、乾燥し、乾燥膜厚1μmの電
荷発生層を形成して、感光体試料3を作製した。
性評価試験を行なった。その結果を表1に示す。
化合物A−13にかえ、CGM1とCGM2の重量比を1
5:100にかえた以外は同様にして感光体試料4を作製
し、実施例3と同様の評価を行なった。その結果を表1
に示す。
送物質(CTM3)を重量比でCTM3:(CGM1+
CGM2)=150:100となるように溶かして電荷発生層
用塗布液とし、電荷発生層の乾燥膜厚が5μmとなるよ
うに塗布した以外は同様にして感光体試料5を作製し
た。次いで感光体試料5について実施例3と同様の評価
を行なった。その結果を表1に示す。
層を設けずに電荷発生層の乾燥膜厚が20μmとなるよう
に電荷発生層を設けた以外は同様にして感光体試料6を
作製した。得られた感光体試料6について実施例5と同
様の評価を行なった。その結果を表1に示す。
用塗布液のCGM1を下記化合物(比較CGM1′)に
かえた以外は同様にして感光体比較試料3を作製し、実
施例3と同様の評価を行なった。その結果を表1に示
す。
用塗布液のCGM1をτ−メタルフリーフタロシアニン
(比較CGM1″)とする以外は同様にして感光体比較
試料4を作製し、実施例3と同様の評価を行なった。そ
の結果を表1に示す。
発明の試料は比較例1〜4の比較試料と比べて感度、赤
色画像の再現性および繰返し特性すべてにおいて満足の
いく値をうることができた。
用塗布液のCGM2をペリレン系化合物(例示化合物C
−1)N,N′−ジ−(4−メトキシフェニル)−ペリ
レン−3,4,9,10−テトラカルボン酸ジイミドにか
えた以外は同様にして感光体試料7を作製し、実施例1
と同様の評価を行なった。その結果を表2に示す。
よび6において、それぞれ電荷発生層用塗布液のCGM
2をペリレン系化合物(例示化合物C−1)にかえた以
外は同様にして感光体試料8〜12をそれぞれ作製し、実
施例1と同様の評価を行なった。
4において、それぞれ電荷発生層用塗布液のCGM2を
表2に示すようにかえた以外は同様にして感光体比較試
料5〜8をそれぞれ作製し、実施例1と同様の評価を行
なった。その結果を表2に示す。
試料7〜12は比較例5〜8の感光体比較試料5〜8と比
べて感度、赤色画像の再現性および繰返し特性すべてに
おいて満足のいく値をうることができた。
り得られた感光体は高感度で、かつ、電子写真複写機、
プリンター等に適した分光感度特性を有し、特に赤色画
像の複写再現性に優れ、さらには繰り返し使用したとき
にも特性が安定しているものである。また、比較的厚い
電荷発生層を形成しても感光体としての特性が良好であ
り、従って前述したような製造時の塗布欠陥の発生が少
なく生産上有利なものである。
面図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 導電性支持体上に少なくとも感光層を有
する電子写真感光体において、該感光層が下記一般式
[1]および/または一般式[2]で表わされるペリレ
ン系化合物と少なくとも下記一般式[3]、一般式[4]、
一般式[5]および一般式[6]で表される化合物のいずれ
か1つの化合物を含有することを特徴とする電子写真感
光体。 [一般式1] 【化1】 [一般式2] 【化2】 (式中、Zは置換もしくは無置換の芳香族環を形成する
のに必要な原子群を表わす。) 一般式[3] 【化3】 一般式[4] 【化4】 一般式[5] 【化5】 (式中Xはハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、アシル
基又はカルボキシル基を表わし、nは0〜4の整数を表
わし、mは0〜6の整数を表わす。) 一般式[6] 【化6】 (式中Qは、−O−又は=NDを表す。Dは、水素原
子、又は置換若しくは未置換のアルキル基、アルケニル
基、シクロアルキル基、シクロアルケニル基、アリール
基又は複素環基を表す。) - 【請求項2】 感光層が少なくとも電荷発生層および電
荷輸送層を有し、導電性支持体上に電荷発生層、電荷輸
送層の順序で積層されていることを特徴とする請求項1
記載の電子写真感光体。 - 【請求項3】 感光層が少なくとも電荷発生層および電
荷輸送層を有し、導電性支持体上に電荷輸送層、電荷発
生層の順序で積層されていることを特徴とする請求項1
記載の電子写真感光体。 - 【請求項4】 感光層が少なくとも電荷発生物質、電荷
輸送物質およびバインダーを含有する層を有することを
特徴とする請求項1記載の電子写真感光体。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP3272055A JP3066882B2 (ja) | 1991-09-24 | 1991-09-24 | 電子写真感光体 |
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JP3230177B2 (ja) * | 1994-05-12 | 2001-11-19 | コニカ株式会社 | 電子写真感光体 |
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1992
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