JP3066797B2 - Icカード用コネクタ - Google Patents

Icカード用コネクタ

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JP3066797B2
JP3066797B2 JP8263069A JP26306996A JP3066797B2 JP 3066797 B2 JP3066797 B2 JP 3066797B2 JP 8263069 A JP8263069 A JP 8263069A JP 26306996 A JP26306996 A JP 26306996A JP 3066797 B2 JP3066797 B2 JP 3066797B2
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  • Coupling Device And Connection With Printed Circuit (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ICカード用コネ
クタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の技術の一例として、実開平5−9
0695号公報に記載されたメモリカード用コネクタに
ついて説明する。
【0003】図15(a)と(b)に従来のメモリカー
ド100を示す。このメモリカード100は、端部10
2に形成された雌雄嵌合型コネクタ104におけるカー
ド厚t1 を2〜5mm程度とし、それ以外の平面部10
1に形成された突き当て型コネクタの平型接点103を
含む部分のカード厚t2 を1mm以下の程度とする。こ
のように平型接点103を含む部分を薄いカード厚とす
ることにより、広く使用されている薄型カード用のカー
ドリーダによって平型接点103を介してのデータ送受
信が可能となる。
【0004】図16(a)は、薄型カード用のカードリ
ーダ110に前記メモリカード100を挿入した状態を
示す。カードリーダ110の挿入用スロット111に
は、突き当て型コネクタの弾性接点112が設けられて
おり、メモリカード100の平型接点113は、この弾
性接点112に接続される。したがって、この種の弾性
接点112を有する通常の薄型カードのカードリーダ1
10によって、メモリカード100の読み込みが可能で
ある。
【0005】図16(b)は、このカードリーダ110
に通常使用されている薄型カード120を同様に挿入し
た状態を示す。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記従来のカード用コ
ネクタでは、カードをカードリーダに挿入するとき、カ
ードをカードリーダの挿入用スロットの入口から単純に
スライドさせるため、カードとコンタクト(弾性接点)
の摩擦接触する距離が長いので、カード及びコンタクト
の各接触部が摩耗し易い構造であった。
【0007】そこで、本発明は、前記従来のカード用コ
ネクタの欠点を改良し、ICカードをコネクタに挿入す
るときのICカードとコンタクトの長い距離にわたる摩
擦接触に起因して、ICカード及びコンタクトの各接触
部に摩耗が発生することを防止しようとするものであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するため、ICカードと接触離隔するコンタクトと、
前記コンタクトが固定されるベースと、前記ベースに対
して前記ICカードと共にその挿入抜去方向に移動自在
なスライダから構成され、前記スライダは前記ICカー
ドの挿入抜去方向の長孔と斜面を設けられた溝と押圧部
を有し、前記コンタクトは前記長孔内への嵌入部と前記
ICカードへの接触部と前記溝に対して係合離脱しかつ
前記押圧部に圧接離隔する位置規制部を有し、前記IC
カードの挿入時に前記位置規制部が前記押圧部から離隔
して前記溝内に係合することにより、前記接触部は前記
ICカードに接触し、前記ICカードの抜去時に前記位
置規制部が前記溝内から前記斜面にガイドされて離脱
し、前記押圧部に圧接することにより、前記接触部は前
記ICカードから離隔し、前記スライダは前記ICカー
ドの先端との当接部を有し、前記スライダにフックを設
けると共に前記ICカードを抜去する方向へ常時付勢す
るスプリングを設け、前記ベースの弾性変形可能アーム
にフックを設け、前記ICカードのコネクタへの挿入完
了状態における前記両フックの係合をイジェクタのコネ
クタ内への押し込みにより離脱させるICカード用コネ
クタを、採用する。
【0009】
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の2つの実施の形態例を説
明する。
【0015】最初に、本発明の第1実施の形態例につい
て図1〜図8を参照して説明する。
【0016】まず、図1〜図8により、コンタクト1
0、ベース20、スライダ30、カバー40及びICカ
ード70の構造を説明する。
【0017】コネクタのベース20には、合計6本の折
曲されたコンタクト10が、3本ずつ対称的に向かい合
って平行に固定されている。また、ベース20とカバー
40の間には、スライダ30が、カード70の挿入抜去
方向に所定範囲内で移動自在に挟持されている。
【0018】各コンタクト10は、図7(a)に示され
るように、折曲頂上部11と先端の両側に設けられた二
叉状部12を有する。また、各コンタクト10は、図7
(b)に示されるように、二叉状部12を折曲頂上部1
1とベース20に固定された根元の間に設けるように設
計変更することができる。スライダ30は、3本の平行
な長孔31と各長孔31の両側に各4個合計12個の溝
32を有し、各溝32の内部には、斜面33が設けられ
ている。各コンタクト10の折曲頂上部11とその近傍
部は、スライダ30の各長孔31に嵌合している。各コ
ンタクト10の先端の両側に設けられた二叉状部12
は、スライダ30の各溝32に対して係合離脱すること
ができる。また、各コンタクト10の二叉状部は12
は、スライダ30の各溝32の隣に連続して設けられた
各押圧部34により図1における下方へ押圧される。更
にスライダ30は、ICカード70の先端との当接部3
5を有する。
【0019】次に、ICカード70のコネクタへの挿入
について説明する。図1は、ICカード70の挿入完了
より暫時前の状態を示し、各コンタクト10の二叉状部
12がスライダ30の各押圧部34により下方向へ押圧
されているから、各コンタクト10の折曲頂上部11
は、ICカード70から僅かに離隔している(僅かな程
度であるため、図1では必ずしも判然としないが、実際
にはそのようになっている)。続いて、ICカード70
を図4の挿入完了状態まで挿入すると、ICカード70
の先端がスライダ30の当接部35を押すので、スライ
ダ30も図1の位置から図4の位置まで移動させられ
る。ここに到るまでの過程では、ICカード70の各接
点は、各コンタクト10の折曲頂上部11と接触しな
い。すると、各コンタクト10の二叉状部12は、スラ
イダ30の各溝32に係合するから、各コンタクト10
の折曲頂上部11は、コンタクト10の弾力性により各
溝32の深さの分だけ上昇してICカード70の各接点
に接触する。
【0020】続いて、ICカード70のコネクタからの
抜去について説明する。後述するイジェクト機構によ
り、ICカード70とスライダ30を図4の位置から図
1の位置まで移動させると、各コンタクト10の二叉状
部12は、各溝32の斜面33にスムーズにガイドされ
て下降し、続いて各押圧部34に接触して下方向へ押圧
される。したがって、この過程では、ICカード70の
各接点は、各コンタクト10の折曲頂上部11と接触し
ない。
【0021】更に、イジェクト機構について説明する。
図3において、レバー50は、ベース20に取り付けら
れた軸21を中心として回転可能であり、レバー50の
一端に取り付けられたピン51は、イジェクタ60の先
端付近に開けられた孔61に嵌入している。
【0022】イジェクタ60を右方向へ押すと、孔61
がピン51を介してレバー50を左回転させるから、レ
バー50の他端は、スライダ30を左方向へスライドさ
せる。すると、スライダ30の当接部35は、カード7
0を図3の位置から図1の位置にイジェクトする。
【0023】次に、本発明の第2実施の形態例について
図9〜図14を参照して説明する。
【0024】第2実施の形態例のコンタクト10、ベー
ス20、スライダ30、カバー40及びICカード70
の構造は、第1実施の形態例のそれらと同様である。
【0025】図9〜図11は、ICカード70のコネク
タへの挿入完了状態を示す。スライダ30に設けられた
フック36は、ベース20の弾性変形可能アーム22に
設けられたフック23に係合し、弾性変形可能アーム2
2の先端に取り付けられたピン24は、イジェクタ60
の先端付近に開けられたカム孔62に嵌入している。ま
た、スライダ30は、一対のコイルスプリング80によ
り左方向へ押圧され、イジェクタ60は、コイルスプリ
ング90により左方向へ押圧されている。
【0026】図10、11において、イジェクタ60を
右方向へ押すと、図13、14の状態に到り、カム孔6
2は、ピン24を図13における下方向へ移動させる。
この結果、弾性変形可能アーム22が変形するため、フ
ック23は、フック36から離脱する。したがって、ス
ライダ30は、一対のコイルスプリング80の拡張力に
より左方向へ移動し、ICカード70をイジェクトす
る。
【0027】イジェクタ60から指を離すと、イジェク
タ60は、圧縮されたコイルスプリング90の拡張力に
より図10、11の位置に戻る。ただし、フック36
は、フック23の左側に位置するため、両者は、係合し
ない。
【0028】
【発明の効果】本発明は、ICカードのコネクタへの挿
入完了直前に、コンタクトとICカードの接点が接触す
るため、コンタクトの摩耗を減少させることができると
同時にコンタクトによるICカードの損傷を防止するこ
とができる。したがって、コンタクトとICカードの耐
久性を向上することができる。
【0029】更に、本発明は、簡素な機構によりICカ
ードをイジェクトすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施の形態例のICカードの挿入
完了より暫時前の状態を示す断面図である。
【図2】本発明の第1実施の形態例のICカードの挿入
完了状態を示す正面図である。
【図3】図2におけるA−A線断面図である。
【図4】図3におけるB−B線断面図である。
【図5】本発明の第1実施の形態例におけるスライダの
四面図を示し、(a)は平面図、(b)は側面図、
(c)は裏面図、(d)は正面図である。
【図6】本発明の第1実施の形態例におけるスライダを
裏面(下面)側から見た斜視図である。
【図7】本発明の第1実施の形態例におけるコンタクト
の要部の斜視図であり、(a)は一設計例のもの、
(b)は他の設計例のものである。
【図8】本発明の第1実施の形態例におけるコンタクト
の先端の二叉状部がスライダの溝に係合している状態の
斜視図である。
【図9】本発明の第2実施の形態例のICカードの挿入
完了状態を示す正面図である。
【図10】図9におけるA−A線断面図である。
【図11】図10におけるB−B線断面図である。
【図12】本発明の第2実施の形態例のICカードの抜
去完了状態を示す正面図である。
【図13】図12におけるA−A線断面図である。
【図14】図13におけるB−B線断面図である。
【図15】従来のメモリカードを示し、(a)は斜視
図、(b)は側面図である。
【図16】従来のメモリカードと薄型メモリカードをカ
ードリーダに挿入した状態の断面図であり、(a)は、
メモリカードのもの、(b)は、薄型メモリカードのも
のを、それぞれ示す。
【符号の説明】
10 コンタクト 11 折曲頂上部 12 二叉状部 20 ベース 21 軸 22 弾性変形可能アーム 23 フック 24 ピン 30 スライダ 31 長孔 32 溝 33 斜面 34 押圧部 35 当接部 36 フック 40 カバー 50 レバー 51 ピン 60 イジェクタ 61 孔 62 カム孔 70 ICカード 80 コイルスプリング 90 コイルスプリング
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06K 17/00 H01R 13/633

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ICカードと接触離隔するコンタクト
    と、前記コンタクトが固定されるベースと、前記ベース
    に対して前記ICカードと共にその挿入抜去方向に移動
    自在なスライダから構成され、前記スライダは前記IC
    カードの挿入抜去方向の長孔と斜面を設けられた溝と押
    圧部を有し、前記コンタクトは前記長孔内への嵌入部と
    前記ICカードへの接触部と前記溝に対して係合離脱し
    かつ前記押圧部に圧接離隔する位置規制部を有し、前記
    ICカードの挿入時に前記位置規制部が前記押圧部から
    離隔して前記溝内に係合することにより、前記接触部は
    前記ICカードに接触し、前記ICカードの抜去時に前
    記位置規制部が前記溝内から前記斜面にガイドされて離
    脱し、前記押圧部に圧接することにより、前記接触部は
    前記ICカードから離隔し、前記スライダは前記ICカ
    ードの先端との当接部を有し、前記スライダにフックを
    設けると共に前記ICカードを抜去する方向へ常時付勢
    するスプリングを設け、前記ベースの弾性変形可能アー
    ムにフックを設け、前記ICカードのコネクタへの挿入
    完了状態における前記両フックの係合をイジェクタのコ
    ネクタ内への押し込みにより離脱させることを特徴とす
    るICカード用コネクタ。
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