JP2002313485A - カード用コネクタ - Google Patents

カード用コネクタ

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JP2002313485A
JP2002313485A JP2001117886A JP2001117886A JP2002313485A JP 2002313485 A JP2002313485 A JP 2002313485A JP 2001117886 A JP2001117886 A JP 2001117886A JP 2001117886 A JP2001117886 A JP 2001117886A JP 2002313485 A JP2002313485 A JP 2002313485A
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case
slider
connector
contact
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JP2001117886A
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Akira Kasuga
明 春日
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Kel Corp
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    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06KGRAPHICAL DATA READING; PRESENTATION OF DATA; RECORD CARRIERS; HANDLING RECORD CARRIERS
    • G06K13/00Conveying record carriers from one station to another, e.g. from stack to punching mechanism
    • G06K13/02Conveying record carriers from one station to another, e.g. from stack to punching mechanism the record carrier having longitudinal dimension comparable with transverse dimension, e.g. punched card
    • G06K13/08Feeding or discharging cards
    • G06K13/0806Feeding or discharging cards using an arrangement for ejection of an inserted card
    • G06K13/0825Feeding or discharging cards using an arrangement for ejection of an inserted card the ejection arrangement being of the push-push kind

Abstract

(57)【要約】 【課題】 プッシュ・プッシュ形のカード排出機構を有
してカードの操作性を良好に保ちつつ、ケースに挿入し
たカードの脱落を防止してデータの破損を防ぎ、情報伝
送に対する信頼性を向上させる。 【解決手段】 カード80の先端部に押圧されてケース
10内を後方にスライド移動するスライダ50に、ケー
ス10内を前後方向に延びるとともに、カード50の先
端部がスライダ50に当接した状態でカード80の側辺
部に設けられた切り欠き85に嵌入する突起71を有し
た弾性材料からなるストッパ70を設ける。カード80
がケース10に挿入されてカード80の先端部がスライ
ダ50に当接する際には、カード80の側辺部に押しの
けられたストッパ70がカード80の側方に弾性変形し
た後突起71がカード80の切り欠き85に嵌入し、カ
ード80がケース10内の所定位置に位置した状態では
ストッパ70の弾性変形が規制されて突起71が切り欠
き85内に保持される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ケース内に挿入さ
れたカードを所定位置に保持して情報のやり取りを行う
カード用コネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】多量の情報を記憶できるメモリーカード
との情報のやり取りには専用のカード用コネクタが用い
られ、カードの大きさ等に応じて種々の形態のものが用
いられている。最近では携帯機器にもメモリーカードが
使用されるようになってきており、小型(寸法およそ2
4mm×32mm)のSDメモリーカードなどが知られ
ている。このようなメモリーカードは、その装着対象で
ある携帯機器がオーディオ装置であれば音楽再生情報等
が予め記憶(記録)された読み出し専用の媒体として用
いられ、携帯機器が録音再生機であれば音声情報の書き
込みと読み出しとの両方が可能な媒体として用いられ
る。
【0003】このようなメモリーカードは年々小型化す
るようになっており、これに従ってカード用コネクタも
小型軽量化、薄型化が図られている。カード用コネクタ
が小型化・薄型化すると、カードの排出機構には、カー
ドをコネクタ内に押し込んで装着し、排出させる際にも
カードを押し込む操作をするプッシュ・プッシュ形(押
し挿入・押し排出形)が有利となる。このプッシュ・プ
ッシュ形の排出機構には従来種々の形態のものが考案さ
れているが、特にハート形のカム溝を有したカム機構を
採用したものが構造的に簡単で多く用いられている。
【0004】このようなカム機構は、カードの挿入時に
カードの端部に押圧されてコネクタのケース(インシュ
レータ)内をスライド移動する部材(スライダ)をばね
部材により常時カードの排出方向へ付勢するとともに、
スライダに設けられた突起が、ケース側に形成されたハ
ート形のカム溝に係合した構成となっている。上記突起
は、スライダのスライド移動に伴ってハート形のカム溝
内を移動し、カードの押圧動作ごとに、スライダを所定
位置にロック保持する位置と、このロック保持を解除す
る位置との間を循環移動する。これによりスライダはカ
ードをケース内に挿入する動作に対してはロック位置に
位置してカードを所定位置に位置させ、この所定位置か
らカードを更に挿入方向に押圧する動作に対しては、ば
ね部材の付勢力を受けてカードを排出する動作を行う。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなプッシュ・プッシュ形のカード排出機構を備えた従
来のカード用コネクタにおいて、カードがケース内に挿
入された状態では、スライダはケース内に固定保持され
るものの、カードはカード側コンタクトと当接接触する
コネクタ側コンタクトの弾性力によりケースの上面(或
いは下面)に押し付けられるのみであったため、情報伝
送中にカードがケースから脱落する虞があり、場合によ
ってはデータが壊れてしまう(破損する)虞もあった。
【0006】本発明はこのような問題に鑑みてなされた
ものであり、プッシュ・プッシュ形のカード排出機構を
有してカードの操作性を良好に保ちつつ、ケースに挿入
したカードの脱落を防止してデータの破損を防ぎ、情報
伝送に対する信頼性を向上させることが可能な構成のカ
ード用コネクタを提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のカード用コネク
タは、ケースの前方より挿入され、側辺部に切り欠きが
形成されたカード(例えば、実施形態におけるSDメモ
リーカード80)をケース内の所定位置に保持してカー
ドと情報のやり取りを行うカード用コネクタであって、
カードのケース内への挿入に伴い、カードの先端部に押
圧されてケース内を後方にスライド移動するスライダ
と、スライダを常時ケースの前方へ付勢するばね部材
と、カードがケース内へ挿入された際には、カードの先
端部に押圧されてケース内をスライド移動したスライダ
をカードが所定位置に位置する位置にロック保持し、カ
ードが所定位置からケースの後方に押圧された際には、
スライダのロック保持を解除してばね部材に付勢された
スライダによりカードをケースの前方に押し出させるカ
ム機構と、一端部がスライダに取り付けられてケース内
を前後方向に延びた弾性部材(例えば、実施形態におけ
るストッパ70)と、弾性部材の他端部に設けられてカ
ードがスライダに当接する位置でカードの切り欠きに嵌
入する突起(例えば、実施形態におけるストッパ70端
部に形成された突起71)とを備え、この突起は、カー
ドがケースに挿入されてカードの先端部がスライダに当
接する際には、カードの側辺部に押しのけられてカード
の側方に移動した後カードの切り欠き内に嵌入し、カー
ドがケース内の上記所定位置に位置した状態ではカード
の側方への移動が規制されて切り欠き内に位置するよう
になっている。
【0008】このため本カード用コネクタにおいては、
カードをケース内に挿入するとスライダがカードの先端
部に押圧されてケース内を後方へスライド移動し、カー
ドが本カード用コネクタと情報のやり取りを行う所定位
置に位置した状態でスライダがロック保持される。そし
て、カードがこの所定位置から挿入方向に押圧されると
スライダの上記ロック保持は解除され、ばね部材により
スライダがケースの前方に付勢されてカードがケースか
ら押し出される。また、カードがケースに挿入されてカ
ードの先端部がスライダに当接する際、カードの側辺部
に押しのけられた突起はカードの側方に移動した後カー
ドの切り欠きに嵌入し、カードがケース内の所定位置に
位置した状態では突起はカードの側方への移動が規制さ
れて切り欠き内に位置する。このためカードがケース内
の所定位置に位置した状態では突起が切り欠き内に引っ
掛かってカードがケースからの脱落することがない。ま
た、ロック保持が解除されてカードがケースから押し出
された状態では突起はカードの切り欠きから離脱するの
で、カードを本カード用コネクタより引き抜くことがで
きる。
【0009】このように本発明のカード用コネクタにお
いては、ケース内に挿入したカードをこれと同方向に押
圧することによりカードをケースより排出させるプッシ
ュ・プッシュ形のカード排出機構を設けて良好なカード
操作性を確保しつつ、スライダに弾性部材を介して取り
付けた突起によりケース内の所定位置に位置したカード
の脱落が防止されるようになっている。このため情報の
やり取りの途中でカードがケースから脱落することがな
く、データの破損が防止されて情報伝送に対する信頼性
が高められる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の好
ましい実施形態について説明する。図1と図2は本発明
に係るカード用コネクタ(以下、コネクタと称する)1
を、このコネクタ1と情報のやり取りを行うSDメモリ
ーカード(以下、カードと称する)80とともに示した
斜視図であり、図1は本コネクタを上方斜めから見た斜
視図、図2は本コネクタ1を下方斜めから見た斜視図で
ある。但し、図2においてはコネクタ1の内部構造を見
易くするため、本コネクタ1が取り付けられる基板Bは
図示していない。
【0011】これら図1及び図2に示すように、本コネ
クタ1は、樹脂等の絶縁性材料からなるのケース(イン
シュレータ)10に9本のカンチレバー形コンタクトで
あるコネクタ側コンタクト30,30,…と、3本のカ
ンチレバー形の検出用スイッチ31,32,33とが取
り付けられた構成となっており、カード80の挿入方向
(図1及び図2とも紙面の右下から左上へ向かう矢印A
で示す方向)から見たケース10の右側部分には、押圧
挿入したカード80を同方向に押圧操作して排出させる
プッシュ・プッシュ形のカード排出機構40が備え付け
られている。以下、説明の便宜上、カード80の挿排方
向をコネクタ1の前後方向とし、ケース10内に挿入さ
れるカード80が進む方向を後方とする。また、挿入す
るカード80の幅方向をコネクタ1の左右方向とし、カ
ード80の挿入方向から見て右側を右方とする。
【0012】カード80は図3に示すように、樹脂等の
絶縁性材料からなる長方形平板状の本体部81と、この
本体部81の裏面側(図3(B)では下側)に取り付け
られた9個の平板状コンタクトであるカード側コンタク
ト82,82,…とを有して構成されている。各カード
側コンタクト82は、本体部81の裏面側に形成された
8つのコンタクト取付溝83の底部にカード80の長手
方向に延びて設けられており、本体部81の内部に設け
られた各種情報を記憶するICチップ(図示せず)と本
体部81内に配線されたケーブル(図示せず)により繋
がっている。
【0013】カード80は、図1及び図2に示すよう
に、本体部81の一隅に斜め45度の角度で切断された
形状の斜め形状部81aがカード80の挿入方向に対し
て前方右側に位置する姿勢でコネクタ1のケース10内
に挿入される。カード80の挿入方向左側の側辺部には
書込許容状態と書込禁止状態とを切り換えるライトプロ
テクト切換スイッチ84が設けられており、このライト
プロテクト切換スイッチ84をカード80の挿入方向側
(前方)に位置させているときには情報の書込みが許容
され、これをカード80の排出方向側(後方)に位置さ
せているときには情報の書込みが禁止される(図1は書
込禁止の状態)。また、カード80の挿入方向右側の側
辺部には矩形状の切り欠き85が形成されている。
【0014】図4は図1における矢視IV−IVから見たコ
ネクタ1の断面図を、これに挿入するカード80ととも
に示したものである(但し基板Bは図示せず)。この図
に示すように、ケース10の後部にはコンタクトマウン
ト部12が設けられており、このコンタクトマウント部
12を前後方向水平に延びて形成されたコンタクト圧入
溝13には、各コネクタ側コンタクト30の後部が圧入
取り付けされている。各コネクタ側コンタクト30は前
端側がケース10の厚さ方向に自由に弾性変形できる片
持ち梁(カンチレバー)状態になっており、前端部に上
方(挿入されたカード80と接触する方向)に突出する
ように屈曲形成された接触部30aは、ケース10内に
挿入されたカード80裏面のカード側コンタクト82に
下方から当接接触する位置に位置している。
【0015】図2に示すように、ケース10の裏面側に
は、コネクタ側コンタクト30の下方(図2では上方に
相当)をケース10の後部からコネクタ側コンタクト3
0に沿って前方(カード80の排出方向)に延びた複数
の平板矩形状のコンタクト保護部11,11,…が形成
されている。これらコンタクト保護部11,11,…は
各々独立して櫛歯状に形成されており、コネクタ側コン
タクト30が上下方向に弾性変形したときに、その前端
部30bがコンタクト保護部11と接触することなく上
下移動できるようにするための矩形状の貫通穴11aが
設けられている(図4も参照)。また、各コンタクト保
護部11の厚さは、カード80裏面に形成された各コン
タクト取付溝83の深さとほぼ同じになっており、カー
ド80がコネクタ1のケース10内に挿入された際、各
コンタクト保護部11は対応するコンタクト取付溝83
内に嵌入し、各コンタクト保護部11の下面と、挿入さ
れたカード80の下面(裏面)とはほぼ同じ平面上に位
置するようになっている。
【0016】ケース10の左右両側部には、図1、図2
及び図4に示すように、カード80をケース10内にス
ムーズに挿入させるためにカード80の両側部を案内す
るLアングル状のガイド部を有したカード挿入部14,
14が形成されており、これらカード挿入部14,14
それぞれの外方には、そのLアングル形状と組み合わさ
れて「コの字」を形成し、カード80がケース10内に
挿入される際、カード80の両側部を案内するガイド金
具60,60が取り付けられている。
【0017】各ガイド金具60は図5に示すように、カ
ード挿入部14,14の外方においてケース10の厚さ
方向に延びて設けられた圧入口15に圧入取り付けされ
る圧入部61と、この圧入部61からケース10の前方
に突出形成された基部62と、この基部62の下端部か
らケース10の外方に延びて形成されたリード部63
と、基部62の上端部からケース10の内方に水平に延
びて形成された内方延出部64と、この内方延出部64
からケース10の後方に延びて形成された後方延出部6
5と、後方延出部65の後端部に形成された抑え部66
とを有しており、基部62と内方延出部64とによりL
アングル状のガイド部が形成される。ここで、各ガイド
金具60の後方延出部65は、図4に示すように、その
後端の抑え部66が、カード80がケース10内に挿入
された場合にカード80の上面が位置する面よりも下方
に位置するように、ケース10の後方に向かうに従って
徐々に下降するように傾斜した形状となっている。
【0018】図4(A)はカード80をケース10内に
挿入する直前の状態を示しており、図4(B)は挿入さ
れたカード80がケース10内に保持された状態を示し
ている。カード80をケース10の前方よりケース10
内に挿入すると、カード80裏面のカード側コンタクト
82は対応するコネクタ側コンタクト30の接触部30
aを押し下げて進み、図4(B)のようにカード80の
先端(図4では左端に相当)がケース10に設けられた
コンタクトマウント部12の前端面12aに当接したと
ころで、それ以上ケース10の奥方向には挿入できない
ようになる。この状態では、カード80のコンタクト取
付溝83とこれに対応するコンタクト保護部11とは嵌
合し、各コネクタ側コンタクト30の接触部30aは対
応するカード側コンタクト82と接触する。
【0019】カード排出機構40は、図1及び図2に示
すように、ケース10の右方上面側をケース10の前後
方向に延びて形成されたスライド溝16にスライド部5
4aを係合させてケース10の前後方向にスライド移動
自在なスライダ50と、ケース10の右方前部に形成さ
れたばね係止部17(図2参照)に前方端部が係止され
てケース10内を前後方向に延び、後方端部がスライダ
50のばね係止部57(図2には図示せず。図6参照)
に係止されてスライダ50を常時カード80の排出方向
(ケース10の前方)に付勢するばね部材41と、後端
部がケース10に支持されてケース10内をケース10
の前方に延び、前端部に形成された屈曲部42aをスラ
イダ50の下面に形成されたカム溝51内に位置させた
カム棒42とから構成されている。
【0020】ここで、スライダ50は前述したようにば
ね部材41により常時カード80の排出方向(ケース1
0の前方)に付勢されており、カード80がケース10
内に挿入されていない状態では、図1に示すように、ス
ライド部54aの前端部をスライド溝16の前端部に当
接させた姿勢を保持しているが、カード80がケース1
0内に挿入されると、カード80の先端部に押圧されて
ケース10内を後方(カード80の挿入方向)にスライ
ド移動する。また、カム棒41とカム溝51とからなる
カム機構は、カード80がケース10内へ挿入された際
には、カード80の先端部に押圧されてスライド移動し
たスライダ50を、カード80がコネクタ1との間で情
報のやり取りを行う所定の位置(以下、これを「所定位
置」と称する)に位置する位置(ロック位置)にロック
保持し、カード80がこの所定位置にある状態から更に
挿入方向に押圧された際にはスライダ50の上記ロック
保持を解除する(詳細は後述)。
【0021】図2に示すように、カム棒42の後端部に
形成されたリング部42bは、ケース10の後部に形成
されたカム棒支持部18と、このカム棒支持部18にケ
ース10の下面側から取り付けられたカム棒抑え19と
により挟持されており、これによりカム棒42は、屈曲
部42aをカム溝51の底面に押し付けるように弾性的
に撓んだ姿勢を保持している。また、カム棒42のリン
グ部42bはカム棒支持部18とカム棒抑え19との間
で回動できるようになっているため、スライダ50が前
後方向にスライド移動し、屈曲部42aがカム溝51の
形状に従ってコネクタ1の左右方向に移動したときに
は、これに従ってカム棒42全体が左右方向に首振り動
作する。
【0022】図6にスライダ50を下方斜めから見た斜
視図を示す。図中、紙面の左上方から右下方へ向かう方
向がカード80の挿入方向に相当し、紙面の右下方から
左上方へ向かう方向がカード80の排出方向に相当す
る。この図から判るようにスライダ50は、下面(これ
は図6では上面に相当する)側にカム溝51が形成され
た中央部52の左右両側方に内方側部53及び外方側部
54が形成されており、この内方側部53には斜め45
度の角度で切断された形状の斜め形状部53aが形成さ
れている(図7も参照)。この斜め形状部53aは、ケ
ース10内に挿入されたカード80の斜め形状部81a
が当接する部分であり、ケース10内に挿入されたカー
ド80は、これら両斜め形状部81a,53aの当接を
介してスライダ50全体をケース10の後方に押圧す
る。
【0023】また、スライダ50の前方側端部(図6で
は左方端部)にはケース10の前方側(図6では左方)
に突出した突出部56が形成されており、この突出部5
6にはばね部材41の後方端部が係止される円筒状のば
ね係止部57が設けられている。更に、このスライダ5
0の外方側部54の上方(図6では紙面の下方に相当)
にはコネクタ1の前後方向に延びたスライド部54aが
形成されており、このスライド部54aがケース10の
上面側に形成された上記スライド溝16に係合される。
また、スライダ50の内方側部53の前端面55は、ス
ライダ50がケース10内の最前方位置に位置している
とき(スライド部54aの前端部がスライド溝16の前
端部に当接しているとき)に、スライダ50の左方(内
方側。図9では右方に相当)を後方に延びるように形成
されたケース10下面の延設部22の後端面に当接する
ようになっている(図9参照)。
【0024】図7はスライダ50に形成されたカム溝5
1の平面形状及びコネクタ厚さ方向の凹凸形状を示して
いる。図7においては紙面の右方がケース10の前方
(すなわちスライダ50の前方)に相当し、紙面の左方
がケース10の後方(すなわちスライダ50の後方)に
相当する。したがって紙面の右方から紙面の左方に向か
う方向がカード80の挿入方向、その反対方向がカード
80の排出方向に相当する。また、紙面の上方がコネク
タ1の内方に、また紙面の下方がコネクタ1の外方に相
当する。また、紙面の表側から裏側へ向く向きが、コネ
クタ1の下方から上方へ向く向きに相当する。
【0025】図7(A)に示すように、スライダ50の
カム溝51はスライダ50の後方から前方に延びる主ス
ライド溝O〜Aと、主スライド溝の前方端Aからスライ
ダ50の前方且つ外方に延びる第1分岐スライド溝A〜
Cと、第1分岐スライド溝の前方端Cからスライダ50
の前方に延びる第2分岐スライド溝C〜Fと、第2分岐
スライド溝の前方端Fからスライダ50の後方且つ内方
に延びる第3分岐スライド溝F〜Hと、第3分岐スライ
ド溝の後方端Hからスライダ50の前方且つ内方に延び
る第4分岐スライド溝H〜Jと、第4分岐スライド溝の
前方端Jからスライダ50の後方に延びる第5分岐スラ
イド溝J〜Lと、第5分岐スライド溝の後方端Lからス
ライダ50の後方且つ外方に延びる第6分岐スライド溝
L〜Aとから構成されている。
【0026】図7(B)のグラフは、図7(A)中のア
ルファベットで示すポイントA,B,…,NをA→B→
…→N→Aの順に結ぶ線で切断したスライダ50の断面
形状を示したものである。但し、図7(B)のグラフに
おける上方変位は、カム溝51の底面の下方変位を示し
ている。この図から判るように、カム溝51のポイント
E,G,I,Nには段差が設けられており、カム溝51
内に位置するカム棒42の屈曲部42aはD→E→F、
F→G→H、H→I→J、M→N→Aの方向へは移動で
きるが、その逆の方向ヘはいずれも移動できないように
なっている。このため、スライダ50がカード80の挿
排方向(図7では紙面の左右方向)に往復動したときに
は、カム棒42の屈曲部42aはカム溝51内を必ずO
→A→B→…→N→A→Oの順に移動する。
【0027】また、図2及び図7に示すようにスライダ
50の内方側部53には金属等の弾性材料からなるスト
ッパ70が取り付けられている。このストッパ70は後
端部がスライダ50に取り付けられて前方に延びて(片
持ち梁状態に支持されて)おり、その前端部には内方に
突出した突起71が形成されている。この突起71はカ
ード80の先端部がスライダ50に当接する(カード8
0の斜め形状部81aがスライダ50の斜め形状部53
aに当接した)位置で、カード80の側辺部に設けられ
た前述の切り欠き85に嵌入する位置に形成されている
(図11参照)。
【0028】このストッパ70の突起71は、カード8
0がケース10に挿入されてカード80の先端部がスラ
イダ50に当接する際には、カード80の右側辺部に押
しのけられてストッパ70全体をカード80の側方に弾
性変形させつつカード80の側方に移動し(図10参
照)、その後カード80の切り欠き85内に嵌入する。
なお、このときストッパ70全体は自然状態に復帰す
る。これによりカード80がケース10内の上記「所定
位置」に位置した状態ではカード80の側方への移動が
規制(ストッパ70全体の弾性変形が規制)されてカー
ド80の切り欠き85内に保持される(図13参照。ま
た、詳細は後述)。
【0029】3本の検出用スイッチ、すなわちカード挿
入検出用スイッチ31、ライトプロテクト検出用スイッ
チ32及びコモンスイッチ33は、図8に示すように、
ケース10後方のコンタクトマウント部12の左方位置
に後部が圧入取り付けされて前方に延びており、前端側
がケース10の左右方向に自由に弾性変形できる片持ち
梁(カンチレバー)状態になっている。
【0030】カード挿入検出用スイッチ31はケース1
0の最も内側に位置してケース10の内方に突出した接
触部31a及びケース10の外方に突出した接点31b
を有しており、ライトプロテクト検出用スイッチ32は
カード挿入検出用スイッチ31のすぐ隣(外方)に位置
してケース10の内方に突出した接触部32a及びケー
ス10の外方に突出した接点32bを有している。ま
た、コモンスイッチ33はケース10の最も外側(ライ
トプロテクト検出用スイッチ32の外方)に位置し、カ
ード挿入検出用スイッチ31がケース10の左方に撓ん
だときに接点31bと接触する第1接点33aと、ライ
トプロテクト検出用スイッチ32がケース10の左方に
撓んだときに接点32bと接触する第2接点33bとを
有している。
【0031】カード挿入検出用スイッチ31は、カード
80がケース10内の上記「所定位置」、すなわちコネ
クタ1との間で情報のやり取りを行う位置まで挿入され
ているときには、接触部31aがカード80の左方側辺
部(カード80の先端部からやや後方の部分)に押圧さ
れて(押しのけられて)ケース10の左方に撓み、接点
31bがコモンスイッチ33の第1接点33aと接触し
た状態となる。一方、カード80がケース10内に挿入
されても上記「所定位置」まで達していないときには、
接触部31aはカード80と当接せず、ケース10の左
方に弾性変形しない自然状態を保持するので、両接点3
1b,33aは接触しない。
【0032】ライトプロテクト検出用スイッチ32は、
カード80がケース10内に挿入されると接触部32a
がカード80左方側辺部に押圧されて(押しのけられ
て)ケース10の左方に撓み、接点32bがコモンスイ
ッチ33の第2接点33bと接触した状態となる。ここ
で、挿入されたカード80にライトプロテクトがなされ
ていないとき、すなわちカード80のライトプロテクト
切換スイッチ84が前方位置に位置しているときには、
カード80が上記「所定位置」(コネクタ1との間で情
報のやり取りを行う位置)まで挿入された状態において
も接触部32aは引き続きライトプロテクト切換スイッ
チ84によりケース10の左側に押圧されるので、ライ
トプロテクト検出用スイッチ32はケース10の左方に
撓んで両接点32b,33bは接触状態を維持するが、
挿入されたカード80にライトプロテクトがなされてい
るとき、すなわちカード80のライトプロテクト切換ス
イッチ84が後方位置に位置しているときには、カード
80が上記「所定位置」まで挿入された状態では、接触
部32aはライトプロテクト切換スイッチ84の前方の
窪み84a(図1参照)に落ち込むので、ライトプロテ
クト検出用スイッチ32はケース10の左方に撓んだ状
態からもとの自然状態に復帰し、両接点32b,33b
は非接触の状態となる。
【0033】このような構成の本コネクタ1はよく知ら
れたサーフェスマウントにより基板B上に取り付けられ
ている。すなわち、ケース10の下面側に形成された2
つの突起20,21(図2参照)が基板B上に設けられ
た孔(図示せず)に挿入されて位置決めが行われた後、
コネクタ側コンタクト30,30,…の各後部から下方
に屈曲して延びたリード部30c,30c,…と3本の
検出用スイッチ31,32,33の各後部から下方に屈
曲して延びたリード部31c,32c,33cが基板B
上に形成された信号用の配線パターン(図示せず)の所
定位置に半田付けされている。また、この際、両ガイド
金具60,60のリード部63,63はグランド用の配
線パターンの所定位置に半田付けされる。
【0034】次に、カード80の使用者(以下、カード
ユーザーと称する)が本コネクタ1にカード80を挿入
着装した後、カード80とコネクタ1との間の情報のや
り取りが終了してカード80を引き抜くまでの間におけ
る本コネクタ1の各部の動作を詳細に説明する。なお、
この説明には図9〜図13を併用するが、これらの図に
はカード80側のコンタクト溝82とカード側コンタク
ト82及びコネクタ1側の基板Bが省略して描かれてい
る。
【0035】カードユーザーは先ず、指で摘んだカード
80をケース10の前方よりケース10内に挿入する
(図9参照)。この際カード80の左右両側部は、ケー
ス10両端のカード挿入部14,14とガイド金具6
0,60とにより形成されるコの字状のガイド溝により
スムーズにケース10内に案内される。また、カード8
0は先端部上縁においてガイド金具60,60の後方延
出部65,65を上方に押し上げるように進み、カード
80は逆にこれら後方延出部65,65により下方へ押
し下げられる。
【0036】カード80がカード挿入部14,14より
挿入されると、カード80の右側辺部の前端部(斜め形
状部81aの最後部)がストッパ70の突起71に前方
より当接し、これ(突起71)をケース10下面の延設
部22の前方領域S内に押しのけるようにしてストッパ
70全体を右方に弾性変形させる(図10参照)。更に
カード80が挿入されると、カード80先端部の斜め形
状部81aはスライダ50の斜め形状部53aに前方よ
り当接するが、このときストッパ70の突起71はカー
ド80の右側辺部に形成された切り欠き85に嵌入する
のでストッパ70は右方に変形した状態から自然状態に
復帰する(図11参照)。更にカード80が挿入操作さ
れるとスライダ50全体がカード80に押圧されてケー
ス10内を後方にスライド移動し、これに従ってカム棒
42の屈曲部42aはカム溝51の主スライド溝O〜A
内をこの方向に移動した後、続いて第1分岐スライド溝
A〜C内をこの方向に移動する。なお、前述のようにカ
ム溝51のA〜M間には段差が設けられているので、カ
ード80をケース10の奥方向に押し込んだ際に、カム
棒42の屈曲部42aがA→N→Mと進むことはない
(必ずA→B→Cと進む)。
【0037】カード80によるスライダ50の押圧に伴
って、カム棒42の屈曲部42aは更に第2分岐スライ
ド溝C〜Fをこの方向に移動するが、屈曲部42aがポ
イントF(或いはその前方のポイントF’)に至った時
点でカード80の先端部がケース10に設けられたコン
タクトマウント部12の前端面12aに当接する(これ
と同時にスライダ50の後端面50aがカム棒支持部1
8の前端面18aに当接する)ので、カード80をそれ
以上ケース10の奥方向に挿入することはできなくなる
(図12参照)。なお、このようなカード80の挿入過
程において、カード80の下面(裏面)はケース10の
下面とほぼ同じ平面上を移動し、ケース10のコンタク
ト保護部11はカード80の各コンタクト取付溝83内
に嵌入する。
【0038】カード80の先端部がコンタクトマウント
部12の前端面12aに当接して(或いはスライダ50
がカム棒支持部18に当接して)カード80をそれ以上
奥に挿入することができなくなったら、カードユーザー
はカード80を手から放すことになる。これによりスラ
イダ50はばね部材41による付勢力を受けてケース1
0の前方(カード80の排出方向)へスライド移動する
が、このときカム棒42の屈曲部42aはカム溝51の
第3分岐スライド溝F〜H内をこの方向に移動した後、
ポイントHに至った時点で停留するため、スライダ50
はその位置にロック保持された状態となる(図13参
照)。これは、屈曲部42aがポイントHに位置してい
る状態では、スライダ50はばね部材41によりケース
10の前方(カード80の排出方向)に付勢される一方
で、カム棒42によりこれが阻止される状態となるから
である。なお、前述のようにカム溝51のF〜E間には
段差が設けられているので、カードユーザーがカード8
0から手を放した際に、カム棒42の屈曲部42aがF
→Eと進むことはない(必ずF→G→Hと進む)。
【0039】このようにスライダ50がロック保持され
た状態では、カード80はケース10内において、カー
ド側コンタクト82とコネクタ側コンタクト30とが接
触する所定の位置(この位置が上記「所定位置」に相当
する)に保持され、この状態ではカード80とコネクタ
1とは情報のやり取りを行うことが可能となる。なお、
上記のようにスライダ50がケース10の前方に若干量
移動するのに従って、ケース10内に挿入されたカード
80もケース10の前方に若干量スライド移動し、カー
ド側コンタクト82とコネクタ側コンタクト30のとの
間にはワイピング効果が生じるので、カード側コンタク
ト82或いはコネクタ側コンタクト30に付着したごみ
や埃等による接触不良が未然に防止される。
【0040】カード80がこのようにコネクタ1と情報
のやり取りを行う「所定位置」に位置した状態では、コ
ネクタ1の左方に設けられたカード挿入検出用スイッチ
31はカード80の左方側辺部に押圧されてケース10
の外方に撓み、コモンスイッチ33と接触する。これに
よりカード80が上記所定位置まで挿入されていること
が検知され、カード80とコネクタ1との間の情報のや
り取りが開始される。但し、カード80のライトプロテ
クト切換スイッチ84が後方に位置されてカード80に
ライトプロテクトが掛かっている場合には、これがライ
トプロテクト検出用スイッチ32とコモンスイッチ33
との非接触により検知され、カード80への情報の書き
込みは行われない。なお、上述のように、カード80は
両ガイド金具60,60により下方へ押し付けられてい
るので、情報のやり取り中に振動が起きてもカード80
が上記所定位置からずれるようなことはない。
【0041】また、カード80がケース10内の上記
「所定位置」に位置した状態では、ストッパ70の左右
両面はカード80の右側辺部とケース10下面の延設部
22との間に挟まれてケース10の側方への弾性変形が
規制されるため、ストッパ70の突起71はカード80
の切り欠き85内に嵌入したままの状態となる。このた
めカード80はケース10から抜け出ることはできず、
情報伝送中におけるカード80の脱落が防止される。
【0042】カード80とコネクタ1との間の情報のや
り取りが終了したら、カードユーザーはカード80をコ
ネクタ1から排出させるため、カード80の後端部をケ
ース10の後方(カード80の挿入方向)に押圧する。
これによりスライダ50はばね部材41の付勢力に抗し
てケース10内を後方へスライド移動し、これに従って
カム棒42の屈曲部42aは第4分岐スライド溝H〜J
をこの方向に移動する。そして、カム棒42の屈曲部4
2aがポイントJ(或いはその前方のポイントJ’)に
至った時点でカード80の先端部はコンタクトマウント
部12の前端面12a当接し(これと同時にスライダ5
0の後端面50aはカム棒支持部18の前端面18aに
当接する)、カード80をそれ以上ケース10の奥方向
に押し込むことができなくなる。なお、前述のようにカ
ム溝51のH〜F間には段差が設けられているので、カ
ード80の後方への押圧によりカム棒42の屈曲部42
aはH→G→Fと進むことはない(必ずH→I→Jと進
む)。
【0043】スライダ50がカム棒支持部18に当接し
てカード80をそれ以上奥に押し込むことができなくな
ったら、カードユーザーはカード80の押圧を止めてカ
ード80から手を放すことになる。これによりスライダ
50はばね部材41の付勢力を受けてケース10の前方
(カード80の排出方向)にスライド移動し、これに従
ってカム棒42の屈曲部42aはカム溝51の第5分岐
スライド溝J〜Lをこの方向に移動し、続いて第6分岐
スライド溝L〜Aをこの方向に移動した後、更に主スラ
イド溝A〜Oをこの方向に移動する。これによりスライ
ダ50はカード80がケース10に挿入される前の状
態、すなわちスライダ50に形成されたスライド部54
aの前端部がケース10の上面側に形成されたスライド
溝16の前端部に当接した状態に復帰する。
【0044】このようにカム機構によるスライダ50の
ロック保持解除がなされると、ばね部材41により付勢
されたスライダ50がケース10の前方(カード80の
排出方向)にスライド移動し、カード80はケース10
の前方に押し出される(図11の状態)。これによりカ
ード80の後端部はケース10の前方に突出し、カード
ユーザーはカード80をコネクタ1より引き抜くことが
できるようになる。ここで、カード80は上述のよう
に、ケース10の左右に設けられたガイド金具60の後
方延出部65及び抑え部66により下方へ押し付けられ
た状態となっているので、スライダ50がばね部材41
の付勢力を受けてケース10の前方へ移動してもカード
80がケース10より勢い良く飛び出すことはない。ま
た、これらガイド金具60,60は前述のように基板B
上のグランド端子に半田付けされており、カード80の
挿排に伴う摩擦により生じる静電気をグランドするの
で、静電気がカード80やコネクタ1に帯電して起こる
静電気放電に起因する不具合の発生が防止される。
【0045】このようにケース10の前方より突出した
カード80を摘んで手前側に引くと、それまでカード8
0右側辺部の切り欠き85内に嵌入していたストッパ7
0の突起71は右方に押しのけられてストッパ70はケ
ース10下面の延設部22の前方領域S内を右方に弾性
変形する(図10の状態)。これにより突起71は切り
欠き85より離脱するので、カードユーザーはカード8
0をコネクタ1より引き抜くことができる。
【0046】このように本コネクタ1においては、、ケ
ース10内に挿入したカード80をこれと同方向に押圧
することによりカード80をケース10より排出させる
プッシュ・プッシュ形のカード排出機構40を設けて良
好なカード操作性を確保しつつ、スライダ50に取り付
けたストッパ70によりケース10内の所定位置に位置
したカード80の脱落が防止されるようになっている。
このため情報のやり取りの途中でカード80がケース1
0から脱落することがなく、データの破損が防止されて
情報伝送に対する信頼性が高められる。
【0047】これまで本発明の好ましい実施形態につい
て説明してきたが、本発明は上述のものに限定されな
い。例えば、上記実施形態においては、弾性材料からな
るストッパの先端部に突起71を形成した構成であった
が、これは一端部がスライダ50に取り付けられてケー
ス10内を前後方向に延びた弾性部材と、この弾性部材
の他端部に設けられてカード80がスライダ50に当接
する位置でカード80の切り欠き85に嵌入する突起
(突起状部材)とのからなる構成にしてもよい。
【0048】また、上記実施形態におけるばね部材は引
っ張り状態からの復元力(縮もうとする力)によりスラ
イダ50をケース10の前方へ付勢する引っ張りばねで
あったが、これは圧縮状態からの復元力(伸びようとす
る力)によりスライダ50をケース10の前方へ付勢す
る圧縮ばねであってもよい。また、上記実施形態におい
ては、使用されるカードとして、カードの裏面側に平板
状のコンタクトを取り付けるコンタクト取付溝を有する
SDメモリーカードを例にしたが、本発明ではこのよう
なSDメモリーカードのみならず、平板状の本体部に磁
気テープを取り付けて構成した磁気カード等も対象とす
ることができる。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るカー
ド用コネクタにおいては、ケース内に挿入したカードを
これと同方向に押圧することによりカードをケースより
排出させるプッシュ・プッシュ形のカード排出機構を設
けて良好なカード操作性を確保しつつ、スライダに弾性
部材を介して取り付けた突起によりケース内の所定位置
に位置したカードの脱落が防止されるようになってい
る。このため情報のやり取りの途中でカードがケースか
ら脱落することがなく、データの破損が防止されて情報
伝送に対する信頼性が高められる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るカード用コネクタをこれに挿入さ
れるカードとともに示す、本コネクタを上方斜めから見
た斜視図である。
【図2】本発明に係るカード用コネクタをこれに挿入さ
れるカードとともに示す、本コネクタを下方斜めから見
た斜視図である(但し基板は図示せず)。
【図3】SDメモリーカードの構成を示す図であり、
(A)は正面図、(B)は平面図、(C)は側面図であ
る。
【図4】本カード用コネクタを図1における矢視IV−IV
から見た断面図を、このコネクタに挿入されるカードと
ともに示したものであり、(A)はカードをケース内に
挿入する直前の状態を示しており、(B)は挿入された
カードがケース内に保持された状態を示している。
【図5】ケースの左右両端部に設けられるガイド金具の
構成を示す斜視図である。
【図6】スライダを下方斜めから見た斜視図である。
【図7】スライダに形成されたカム溝の平面形状及びコ
ネクタ厚さ方向の凹凸形状を示す図であり、(A)はス
ライダの下面図、(B)は(A)中のアルファベットで
示すポイントA,B,…,NをA→B→…→N→Aの順
に結ぶ線で切断したスライダの断面形状を示すグラフで
ある。
【図8】カード挿入検出用スイッチ、ライトプロテクト
検出用スイッチ及びコモンスイッチの取り付け状態を示
す図であり、(A)は本コネクタの部分断面平面図、
(B)は側面図、(C)は上記3つのスイッチの部分拡
大図である。
【図9】カードをケースの前方より挿入した状態を示す
本コネクタ及びカードの下面図である。
【図10】カードの右側辺部がストッパの突起に前方よ
り当接し、これをケース下面の延設部の前方領域内に押
しのけるようにしてストッパを右方に弾性変形させた状
態を示す本コネクタ及びカードの下面図である。
【図11】カードを本コネクタに挿入し、カードの斜め
形状部がスライダの斜め形状部に前方より当接した状態
を示す本コネクタ及びカードの下面図である。
【図12】カードの先端部が本コネクタのストッパに当
接するまで押し込んだ状態を示す本コネクタ及びカード
の下面図である。
【図13】スライダがロック保持された状態を示す本コ
ネクタ及びカードの下面図である。
【符号の説明】
1 カード用コネクタ 10 ケース 30 コネクタ側コンタクト 40 カード排出機構 41 ばね部材 42 カム棒(カム機構) 50 スライダ 51 カム溝(カム機構) 60 ガイド金具 70 ストッパ 71 突起 80 SDメモリーカード(カード) 82 カード側コンタクト 85 切り欠き
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年4月17日(2001.4.1
7)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
フロントページの続き Fターム(参考) 2C005 MA11 MA26 MB03 NA05 NA25 TA04 TA05 TA07 TA12 5B058 CA04 CA13 KA24 YA20 5E021 FA05 FB18 FC11 FC36 HA05 HB05 HB20 HC13 HC31 HC36 KA05

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケースの前方より挿入され、側辺部に切
    り欠きが形成されたカードを前記ケース内の所定位置に
    保持して前記カードと情報のやり取りを行うカード用コ
    ネクタであって、 前記カードの前記ケース内への挿入に伴い、前記カード
    の先端部に押圧されて前記ケース内を後方にスライド移
    動するスライダと、 前記スライダを常時前記ケースの前方へ付勢するばね部
    材と、 前記カードが前記ケース内へ挿入された際には、前記カ
    ードの先端部に押圧されて前記ケース内を前記スライド
    移動した前記スライダを前記カードが前記所定位置に位
    置する位置にロック保持し、前記カードが前記所定位置
    から前記ケースの後方に押圧された際には、前記スライ
    ダの前記ロック保持を解除して前記ばね部材に前記付勢
    された前記スライダにより前記カードを前記ケースの前
    方に押し出させるカム機構と、 一端部が前記スライダに取り付けられて前記ケース内を
    前後方向に延びた弾性部材と、 前記弾性部材の他端部に設けられて前記カードが前記ス
    ライダに当接する位置で前記カードの前記切り欠きに嵌
    入する突起とを備え、前記突起は、前記カードが前記ケ
    ースに挿入されて前記カードの先端部が前記スライダに
    当接する際には、前記カードの側辺部に押しのけられて
    前記カードの側方に移動した後前記カードの切り欠き内
    に嵌入し、前記カードが前記ケース内の前記所定位置に
    位置した状態では前記カードの側方への移動が規制され
    て前記切り欠き内に位置するようになっていることを特
    徴とするカード用コネクタ。
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