JP3066772B2 - ケーシングつきオーガスクリュー掘削機 - Google Patents
ケーシングつきオーガスクリュー掘削機Info
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- JP3066772B2 JP3066772B2 JP3062473A JP6247391A JP3066772B2 JP 3066772 B2 JP3066772 B2 JP 3066772B2 JP 3062473 A JP3062473 A JP 3062473A JP 6247391 A JP6247391 A JP 6247391A JP 3066772 B2 JP3066772 B2 JP 3066772B2
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- diameter
- auger screw
- excavation
- pipe
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本願発明は、地盤に竪孔を掘削す
るためケーシング及び該ケーシング内に挿通されたオー
ガスクリューを有するケーシングつきオーガスクリュー
掘削機に関する。
るためケーシング及び該ケーシング内に挿通されたオー
ガスクリューを有するケーシングつきオーガスクリュー
掘削機に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、マストに昇降自在に支持されたキ
ャリヤに均等径のケーシングを吊支すると共に、該キャ
リヤに載置された１つの駆動部に回転伝達可能に接続さ
れた掘削ヘッドつきオーガスクリューを上記ケーシング
内に回転自在に挿通し、上記オーガスクリューの回転に
よりその下端の掘削ヘッドで地盤を掘削しつつ、掘削土
砂をオーガスクリューでケーシング内を上方へ排送する
構造の掘削機が広く使用されている。
ャリヤに均等径のケーシングを吊支すると共に、該キャ
リヤに載置された１つの駆動部に回転伝達可能に接続さ
れた掘削ヘッドつきオーガスクリューを上記ケーシング
内に回転自在に挿通し、上記オーガスクリューの回転に
よりその下端の掘削ヘッドで地盤を掘削しつつ、掘削土
砂をオーガスクリューでケーシング内を上方へ排送する
構造の掘削機が広く使用されている。
【０００３】一方、上記ケーシングの垂直掘進方向が曲
ったとき、これを元の垂直方向に修正するため、上記均
等径のケーシング下端に、該ケーシングと同径の掘進方
向修正環を所定数の油圧シリンダーにより首振り自在に
連結した掘進方向修正装置を備えたケーシングつきオー
ガスクリュー掘削機も知られている。
ったとき、これを元の垂直方向に修正するため、上記均
等径のケーシング下端に、該ケーシングと同径の掘進方
向修正環を所定数の油圧シリンダーにより首振り自在に
連結した掘進方向修正装置を備えたケーシングつきオー
ガスクリュー掘削機も知られている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の従来掘
削機は、１本のオーガスクリューの回転で掘削と土砂排
送の両作用を同時に行うものであるから、通常掘削を優
先させて掘削ヘッドを低速高トルクで回転させると、ス
クリューも低速のため土砂排送の効率が低下する難点が
あり、しかも、この種の掘削機においては、排送すべき
土砂が粘ちゅうで高重量であるとき、あるいは掘削径を
大きく設計したためケーシングも大径となって土砂排送
量が増大したとき等には、ケーシング内の土砂総量の排
送に要するオーガスクリューの回転トルクが飛躍的に増
大するため、掘削ヘッドによる掘削に向けるべきトルク
が不足する結果となり、これを改善するため大型強力な
駆動部を装備すると、それに伴ってマスト、ベースマシ
ン等も大型化し、装備全体のコスト高を招く結果とな
る。
削機は、１本のオーガスクリューの回転で掘削と土砂排
送の両作用を同時に行うものであるから、通常掘削を優
先させて掘削ヘッドを低速高トルクで回転させると、ス
クリューも低速のため土砂排送の効率が低下する難点が
あり、しかも、この種の掘削機においては、排送すべき
土砂が粘ちゅうで高重量であるとき、あるいは掘削径を
大きく設計したためケーシングも大径となって土砂排送
量が増大したとき等には、ケーシング内の土砂総量の排
送に要するオーガスクリューの回転トルクが飛躍的に増
大するため、掘削ヘッドによる掘削に向けるべきトルク
が不足する結果となり、これを改善するため大型強力な
駆動部を装備すると、それに伴ってマスト、ベースマシ
ン等も大型化し、装備全体のコスト高を招く結果とな
る。
【０００５】また、掘進方向修正装置を備えた従来掘削
機では、均等径のケーシングが深く掘進するにつれ、ケ
ーシング外周面全体に強い土圧がかかるため、一旦曲っ
たケーシングを垂直方向へ向きを変更させることは容易
になしうるものではなかった。
機では、均等径のケーシングが深く掘進するにつれ、ケ
ーシング外周面全体に強い土圧がかかるため、一旦曲っ
たケーシングを垂直方向へ向きを変更させることは容易
になしうるものではなかった。
【０００６】本願第１発明は、掘削と土砂排送にそれぞ
れ十分な能力を発揮させると共に、土砂排送に要するト
ルクを軽減することを課題とし、
れ十分な能力を発揮させると共に、土砂排送に要するト
ルクを軽減することを課題とし、
【０００７】本願第２発明は、上記課題に加え、ケーシ
ングの掘進方向の修正を容易化することを課題とする。
ングの掘進方向の修正を容易化することを課題とする。
【０００８】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本願第１発明は、ケーシング内に、掘削ヘッドを下
端に有するオーガスクリューを回転自在に挿通し、上記
ケーシングは、下端部のみを所定掘削径とほぼ同径の大
径部に、それより上方全長を小径にそれぞれ形成され、
上記オーガースクリューは、外周面にスクリュー羽根を
有する外管と、該外管内に回転自在に挿通され、下端に
所定掘削径とほぼ同径の掘削ヘッドを有する内管とから
なり、上記内管及び外管が地上の内管専用及び外管専用
の各駆動部に互に独立して回転伝達可能に接続された、
ケーシングつきオーガスクリュー掘削機を提案し、
め、本願第１発明は、ケーシング内に、掘削ヘッドを下
端に有するオーガスクリューを回転自在に挿通し、上記
ケーシングは、下端部のみを所定掘削径とほぼ同径の大
径部に、それより上方全長を小径にそれぞれ形成され、
上記オーガースクリューは、外周面にスクリュー羽根を
有する外管と、該外管内に回転自在に挿通され、下端に
所定掘削径とほぼ同径の掘削ヘッドを有する内管とから
なり、上記内管及び外管が地上の内管専用及び外管専用
の各駆動部に互に独立して回転伝達可能に接続された、
ケーシングつきオーガスクリュー掘削機を提案し、
【０００９】また、本願第２発明は、上記第１発明にお
けるケーシングの下端部に、少くとも３個の掘進方向修
正板を互に周方向に等間隔の位置で該大径部外周面から
外方へ出退自在に設けると共に、上記各修正板を互に独
立して出退させる駆動手段を備えた、掘進方向修正装置
を有するケーシングつきオーガスクリュー掘削機を提案
する。以下図面を参照して本願発明の実施例について説
明する。
けるケーシングの下端部に、少くとも３個の掘進方向修
正板を互に周方向に等間隔の位置で該大径部外周面から
外方へ出退自在に設けると共に、上記各修正板を互に独
立して出退させる駆動手段を備えた、掘進方向修正装置
を有するケーシングつきオーガスクリュー掘削機を提案
する。以下図面を参照して本願発明の実施例について説
明する。
【００１０】
【実施例】図１、２において、ベースマシン（１）の前
端部にマスト（２）を垂直に支持し、該マスト（２）に
敷設されたガイドレール（３）、（３）にモータ等の回
転駆動部を載置したキャリヤ（４）をスライド金具
（５）…を介して摺動自在に係合支持させると共に、マ
スト上端のトップシープ（６）から垂下したワイヤーロ
ープ（７）により該キャリヤ（４）を昇降自在に吊支
し、このキャリヤ（４）にケーシング（８）の上端を固
定して吊支すると共に、該ケーシング（８）内に回転自
在に挿通された掘削内管（１０）及びスクリュー外管
（１１）からなる二重構造のオーガスクリュー（９）を
上記回転駆動部に、その内管（１０）及び外管（１１）
に互に独立に回転を伝達させるように接続してある。
端部にマスト（２）を垂直に支持し、該マスト（２）に
敷設されたガイドレール（３）、（３）にモータ等の回
転駆動部を載置したキャリヤ（４）をスライド金具
（５）…を介して摺動自在に係合支持させると共に、マ
スト上端のトップシープ（６）から垂下したワイヤーロ
ープ（７）により該キャリヤ（４）を昇降自在に吊支
し、このキャリヤ（４）にケーシング（８）の上端を固
定して吊支すると共に、該ケーシング（８）内に回転自
在に挿通された掘削内管（１０）及びスクリュー外管
（１１）からなる二重構造のオーガスクリュー（９）を
上記回転駆動部に、その内管（１０）及び外管（１１）
に互に独立に回転を伝達させるように接続してある。
【００１１】上記ケーシング（８）は、図２に示すよう
に下端部分を、外面が所定掘削径とほぼ同径の円筒面
に、内面が下端がわへ拡開する切頭円錐面にそれぞれ形
成された短い大径環（１２）とし、該大径環（１２）の
切頭円錐状内面の小径端に、上記大径環（１２）の外径
の約２分の１径の鋼管からなる小径管（１３）を同心的
に接続したものである。
に下端部分を、外面が所定掘削径とほぼ同径の円筒面
に、内面が下端がわへ拡開する切頭円錐面にそれぞれ形
成された短い大径環（１２）とし、該大径環（１２）の
切頭円錐状内面の小径端に、上記大径環（１２）の外径
の約２分の１径の鋼管からなる小径管（１３）を同心的
に接続したものである。
【００１２】上記オーガスクリュー（９）のスクリュー
外管（１１）は、図２に示すように外周面にスクリュー
羽根（１４）を全長にわたって突設したスクリュー管
で、これを上記ケーシング小径管（１３）内に回転自在
に挿通してあり、また上記掘削内管（１０）は該外管
（１１）内に回転自在かつ摺動自在に挿通して下端を外
管（１１）下端から突出し、その突出下端に所定掘削径
とほぼ同径の掘削ヘッド（１５）を固定すると共に、該
掘削ヘッド（１５）を上記大径環（１２）内に位置させ
ている。
外管（１１）は、図２に示すように外周面にスクリュー
羽根（１４）を全長にわたって突設したスクリュー管
で、これを上記ケーシング小径管（１３）内に回転自在
に挿通してあり、また上記掘削内管（１０）は該外管
（１１）内に回転自在かつ摺動自在に挿通して下端を外
管（１１）下端から突出し、その突出下端に所定掘削径
とほぼ同径の掘削ヘッド（１５）を固定すると共に、該
掘削ヘッド（１５）を上記大径環（１２）内に位置させ
ている。
【００１３】上記オーガスクリュー（９）の回転駆動部
は次のようである。図３において、箱形キャリヤ（４）
内に内管（１０）回転専用モータ（１６）及び減速機
（１７）を載置し、一方上記キャリヤ（４）の左右側面
上部にケーシング昇降用油圧シリンダ（１８）、（１
８）の一端を軸（１９）、（１９）により連結し、両シ
リンダ（１８）、（１８）のラム（２０）、（２０）に
上記キャリヤ（４）の下位に位置する扁平箱形のギヤボ
ックス（２１）を軸（２２）、（２２）により連結吊支
し、該ギヤボックス（２１）の後部左右上面に外管（１
１）回転専用モータ（２３）、（２３）を設置すると共
に、ボックス（２１）内前部中央に中空軸（２４）を、
その上下端をボックス（２１）の上下面に突出した状態
で、ベアリング（２５）、（２５）により回転自在に支
承し、この中空軸（２４）の外周面に固着された大歯車
（２６）に、上記モータ（２３）、（２３）のボックス
（２１）内出力軸に固着された小歯車（２７）、（２
７）、それとかみ合うアイドル歯車（２８）、（２８）
からなる歯車列を左右からそれぞれかみ合わせて上記モ
ータ（２３）、（２３）の回転を中空軸（２４）に伝達
するようにし、このような中空軸（２４）の下端に上記
外管（１１）の上端を接続すると共に、内管（１０）の
上端部は上記中空軸（２４）内を回転自在かつ摺動自在
に挿通して上方へ突出し、突出上端を上記減速機（１
７）の出力軸に継手（２９）により接続してある。上記
ケーシング（８）は、その小径管（１３）の上端を排土
ボックス（３０）を介して上記ギヤボックス（２１）の
下面に固定してある。（３１）は排土口である。
は次のようである。図３において、箱形キャリヤ（４）
内に内管（１０）回転専用モータ（１６）及び減速機
（１７）を載置し、一方上記キャリヤ（４）の左右側面
上部にケーシング昇降用油圧シリンダ（１８）、（１
８）の一端を軸（１９）、（１９）により連結し、両シ
リンダ（１８）、（１８）のラム（２０）、（２０）に
上記キャリヤ（４）の下位に位置する扁平箱形のギヤボ
ックス（２１）を軸（２２）、（２２）により連結吊支
し、該ギヤボックス（２１）の後部左右上面に外管（１
１）回転専用モータ（２３）、（２３）を設置すると共
に、ボックス（２１）内前部中央に中空軸（２４）を、
その上下端をボックス（２１）の上下面に突出した状態
で、ベアリング（２５）、（２５）により回転自在に支
承し、この中空軸（２４）の外周面に固着された大歯車
（２６）に、上記モータ（２３）、（２３）のボックス
（２１）内出力軸に固着された小歯車（２７）、（２
７）、それとかみ合うアイドル歯車（２８）、（２８）
からなる歯車列を左右からそれぞれかみ合わせて上記モ
ータ（２３）、（２３）の回転を中空軸（２４）に伝達
するようにし、このような中空軸（２４）の下端に上記
外管（１１）の上端を接続すると共に、内管（１０）の
上端部は上記中空軸（２４）内を回転自在かつ摺動自在
に挿通して上方へ突出し、突出上端を上記減速機（１
７）の出力軸に継手（２９）により接続してある。上記
ケーシング（８）は、その小径管（１３）の上端を排土
ボックス（３０）を介して上記ギヤボックス（２１）の
下面に固定してある。（３１）は排土口である。
【００１４】上記ケーシング（８）の下端部には掘進方
向修正装置が設けられており、その構造は次のようであ
る。図２において、ケーシングの大径環（１２）の上部
に、該大径環（１２）外径とほぼ同径の筒状カバー（３
２）を、ケーシング小径管（１３）を空間をあけて囲む
状態に連設して、上記大径環（１２）とカバー（３２）
からなるシリンダ大径部を形成し、このカバー（３２）
内において、上記大径環（１２）に近い位置に、本例で
は４個のブラケット（３３）…を互に周方向に等間隔を
あけて小径管（１３）外周面に突設し、これら各ブラケ
ット（３３）…に、背面にレバー（３５）を突設された
矩形板状の修正板（３４）…を、上記カバー（３２）に
開けた窓を介してカバー外に露出させた状態で、そのレ
バー（３５）の中間位置において軸（３６）…によりそ
れぞれ揺動自在に支持させ、一方上記カバー（３２）内
の上部において小径管（１３）外周面に突設された４個
のブラケット（３７）…に、修正用油圧シリンダ（３
８）…の各一端部を軸（３９）…により連結し、各シリ
ンダ（３８）…のラム（４０）…の先端部を上記各修正
板のレバー（３５）…の先端部に軸（４１）…によりそ
れぞれ連結し、これら油圧シリンダ（３８）…の互に独
立した駆動により各修正板（３４）…を軸（３６）…を
中心に揺動させ、その際シリンダ（３８）…の進出駆動
時には修正板（３４）…が上記シリンダ大径部の外周面
に伏しているが、後退駆動時に修正板（３４）が、図２
の仮想線で示すように、その上端部をシリンダ大径部の
外周面から外方へ張り出す位置に揺動するようにしてあ
る。
向修正装置が設けられており、その構造は次のようであ
る。図２において、ケーシングの大径環（１２）の上部
に、該大径環（１２）外径とほぼ同径の筒状カバー（３
２）を、ケーシング小径管（１３）を空間をあけて囲む
状態に連設して、上記大径環（１２）とカバー（３２）
からなるシリンダ大径部を形成し、このカバー（３２）
内において、上記大径環（１２）に近い位置に、本例で
は４個のブラケット（３３）…を互に周方向に等間隔を
あけて小径管（１３）外周面に突設し、これら各ブラケ
ット（３３）…に、背面にレバー（３５）を突設された
矩形板状の修正板（３４）…を、上記カバー（３２）に
開けた窓を介してカバー外に露出させた状態で、そのレ
バー（３５）の中間位置において軸（３６）…によりそ
れぞれ揺動自在に支持させ、一方上記カバー（３２）内
の上部において小径管（１３）外周面に突設された４個
のブラケット（３７）…に、修正用油圧シリンダ（３
８）…の各一端部を軸（３９）…により連結し、各シリ
ンダ（３８）…のラム（４０）…の先端部を上記各修正
板のレバー（３５）…の先端部に軸（４１）…によりそ
れぞれ連結し、これら油圧シリンダ（３８）…の互に独
立した駆動により各修正板（３４）…を軸（３６）…を
中心に揺動させ、その際シリンダ（３８）…の進出駆動
時には修正板（３４）…が上記シリンダ大径部の外周面
に伏しているが、後退駆動時に修正板（３４）が、図２
の仮想線で示すように、その上端部をシリンダ大径部の
外周面から外方へ張り出す位置に揺動するようにしてあ
る。
【００１５】上例の作用を次に説明する。モータ（１
６）の始動により減速機（１７）を介して掘削内管（１
０）を低速高トルクで回転させると共に、モータ（２
３）、（２３）の始動により歯車列を介してスクリュー
外管（１１）を高速低トルクで回転させて、地中へ掘削
を開始すると、低速高トルクで回転する掘削ヘッド（１
５）により強力な掘削を行って所定径の円形竪孔を形成
しつつ掘進していき、その後から先行竪孔内にケーシン
グ（８）が侵入していく。掘削された土砂は、高速低ト
ルクで回転する外管らせん羽根（１４）により能率的に
ケーシング小径管（１３）内を上方へ排送していく。こ
の場合、土砂が粘ちゅうで高重量であるとき、あるいは
掘削径を大きく設計したとき等においても、ケーシング
小径管（１３）内で土砂を排送するから土砂排送に要す
るトルクが極端に増大することがなく、従ってこのよう
な場合、スクリュー外管（１１）の回転速度が若干低下
しても、なお支障なく土砂排送を継続する。
６）の始動により減速機（１７）を介して掘削内管（１
０）を低速高トルクで回転させると共に、モータ（２
３）、（２３）の始動により歯車列を介してスクリュー
外管（１１）を高速低トルクで回転させて、地中へ掘削
を開始すると、低速高トルクで回転する掘削ヘッド（１
５）により強力な掘削を行って所定径の円形竪孔を形成
しつつ掘進していき、その後から先行竪孔内にケーシン
グ（８）が侵入していく。掘削された土砂は、高速低ト
ルクで回転する外管らせん羽根（１４）により能率的に
ケーシング小径管（１３）内を上方へ排送していく。こ
の場合、土砂が粘ちゅうで高重量であるとき、あるいは
掘削径を大きく設計したとき等においても、ケーシング
小径管（１３）内で土砂を排送するから土砂排送に要す
るトルクが極端に増大することがなく、従ってこのよう
な場合、スクリュー外管（１１）の回転速度が若干低下
しても、なお支障なく土砂排送を継続する。
【００１６】掘進途上において、ケーシング（８）の垂
直掘進に曲がりが生じ、これを修正する場合は、曲がり
方向に位置する１個又は２個の修正板（３４）を油圧シ
リンダ（３８）の駆動により揺動させて修正板（３４）
上部を張り出させ、その状態で上記と同様に掘進を継続
すると、上記張り出し修正板（３４）が竪孔の孔壁に押
されてケーシング（８）下端部を曲り方向と反対の修正
方向へ傾斜させ、それによりケーシング（８）は徐々に
垂直方向に修正されていく。この場合ケーシング（８）
は、図２に仮想線で示す竪孔（Ｈ）に対し、その短い大
径環（１２）で孔壁に接するが、長い小径管（１３）が
孔壁と間隔をあけてフリー状態にあるため、上記修正板
（３４）によるケーシング（８）の修正傾斜が容易に行
われ、それにより確実に修正がなされる。
直掘進に曲がりが生じ、これを修正する場合は、曲がり
方向に位置する１個又は２個の修正板（３４）を油圧シ
リンダ（３８）の駆動により揺動させて修正板（３４）
上部を張り出させ、その状態で上記と同様に掘進を継続
すると、上記張り出し修正板（３４）が竪孔の孔壁に押
されてケーシング（８）下端部を曲り方向と反対の修正
方向へ傾斜させ、それによりケーシング（８）は徐々に
垂直方向に修正されていく。この場合ケーシング（８）
は、図２に仮想線で示す竪孔（Ｈ）に対し、その短い大
径環（１２）で孔壁に接するが、長い小径管（１３）が
孔壁と間隔をあけてフリー状態にあるため、上記修正板
（３４）によるケーシング（８）の修正傾斜が容易に行
われ、それにより確実に修正がなされる。
【００１７】
【発明の効果】本願第１発明のケーシングつきオーガス
クリュー掘削機によれば、掘削ヘッドを有する内管を掘
削に適する低速高トルクで、スクリュー羽根を有する外
管を掘削土砂排送に適する高速低トルクでそれぞれ回転
駆動することができると共に、上記内、外管の一方の負
荷が増減しても他方に何ら影響を与えることなく所要の
回転を継続させることができ、しかもケーシングを小径
に形成したから、排送すべき土砂が粘ちゅうで高重量で
あるとき、あるいは掘削径を大きく設計したとき等にお
いて、土砂排送に要するトルクが極端に増大するのを抑
制することができ、それらが相まって掘削と土砂排送を
有効に継続することができるのである。
クリュー掘削機によれば、掘削ヘッドを有する内管を掘
削に適する低速高トルクで、スクリュー羽根を有する外
管を掘削土砂排送に適する高速低トルクでそれぞれ回転
駆動することができると共に、上記内、外管の一方の負
荷が増減しても他方に何ら影響を与えることなく所要の
回転を継続させることができ、しかもケーシングを小径
に形成したから、排送すべき土砂が粘ちゅうで高重量で
あるとき、あるいは掘削径を大きく設計したとき等にお
いて、土砂排送に要するトルクが極端に増大するのを抑
制することができ、それらが相まって掘削と土砂排送を
有効に継続することができるのである。
【００１８】本願第２発明の掘進方向修正装置を有する
ケーシングつきオーガスクリュー掘削機によれば、上記
第１発明の効果に加え、掘進途上において修正板の張出
しによりケーシングを修正方向へ傾斜させたとき、ケー
シング大径部で孔壁に接していても長い小径部分が孔壁
と間隔をあけているため上記ケーシングの修正傾斜が容
易に行われ、それにより掘進方向の修正を容易確実に行
うことができるのである。
ケーシングつきオーガスクリュー掘削機によれば、上記
第１発明の効果に加え、掘進途上において修正板の張出
しによりケーシングを修正方向へ傾斜させたとき、ケー
シング大径部で孔壁に接していても長い小径部分が孔壁
と間隔をあけているため上記ケーシングの修正傾斜が容
易に行われ、それにより掘進方向の修正を容易確実に行
うことができるのである。
【図１】ケーシングつきオーガスクリュー掘削機の側面
図である。
図である。
【図２】ケーシング下端部分の拡大縦断面図である。
【図３】回転駆動部部分の拡大一部切欠正面図である。
８ ケーシング ９ オーガスクリュー １０ 掘削内管 １１ スクリュー外管 １２ 大径環 １３ 小径管 １４ スクリュー羽根 １５ 掘削ヘッド １６ 内管回転専用モータ ２３ 外管回転専用モータ ３２ カバー ３４ 掘進方向修正板 ３８ 修正用油圧シリンダ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) E21B 7/00
Claims (2)
- 【請求項１】 ケーシング内に、掘削ヘッドを下端に有
するオーガスクリューを回転自在に挿通し、上記ケーシ
ングは、下端部のみを所定掘削径とほぼ同径の大径部
に、それより上方全長を小径にそれぞれ形成され、上記
オーガースクリューは、外周面にスクリュー羽根を有す
る外管と、該外管内に回転自在に挿通され、下端に所定
掘削径とほぼ同径の掘削ヘッドを有する内管とからな
り、上記内管及び外管が地上の内管専用及び外管専用の
各駆動部に互に独立して回転伝達可能に接続された、ケ
ーシングつきオーガスクリュー掘削機。 - 【請求項２】 上記ケーシングの下端部に、少くとも３
個の掘進方向修正板を互に周方向に等間隔の位置で上記
大径部外周面から外方へ出退自在に設けると共に、上記
各修正板を互に独立して出退させる駆動手段を備えた、
掘進方向修正装置を有するケーシングつきオーガスクリ
ュー掘削機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3062473A JP3066772B2 (ja) | 1991-03-05 | 1991-03-05 | ケーシングつきオーガスクリュー掘削機 |
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| JP3062473A JP3066772B2 (ja) | 1991-03-05 | 1991-03-05 | ケーシングつきオーガスクリュー掘削機 |
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1991
- 1991-03-05 JP JP3062473A patent/JP3066772B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Publication date |
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