JP3066634B2 - 緩停止構造を具えたレール走行式茶園管理装置 - Google Patents

緩停止構造を具えたレール走行式茶園管理装置

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JP3066634B2
JP3066634B2 JP9052445A JP5244597A JP3066634B2 JP 3066634 B2 JP3066634 B2 JP 3066634B2 JP 9052445 A JP9052445 A JP 9052445A JP 5244597 A JP5244597 A JP 5244597A JP 3066634 B2 JP3066634 B2 JP 3066634B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は茶畝両脇に敷設され
るレール軌道上を茶畝に沿って移動し得る走行架台に対
し、実質的な茶園管理作業を行う茶園管理機を搭載して
成る自走式のレール走行式茶園管理装置に関するもので
あって、特にレール走行式茶園管理装置が、比較的高速
で戻り走行している際等に茶畝端部で確実に減速停止で
きるようにした新規な機構に係るものである。
【0002】
【発明の背景】茶枝葉の摘採、剪枝といった茶刈作業や
茶枝葉を害虫から守る目的で行う防虫、除虫作業等の茶
園管理作業を自動化するものとしてレール上を各機器を
無人走行させるレール走行式茶園管理装置がある。この
ようなレール走行式茶園管理装置にあっては、従来から
装置自身の損傷や安全面等を考慮し、走行速度が比較的
大きい例えば戻り走行時には、いったん減速した上でレ
ール始端のレールストッパへ衝突し停止するような緩停
止構造が採られている。
【0003】従来の緩停止構造としては例えば以下のよ
うなものがあった。第一の手段として、レールの始端側
から終端までの走行距離を、往路において車輪の回転数
等をカウントすることなどによって計測記憶し、戻り時
にこの走行距離の少し手前に到達したら走行速度を低速
とすることが行われている。 この手段にあっては、レ
ールが濡れていたり、圃場が急斜面であったりすると、
車輪がスリップを起こし、走行距離の計測に狂いが生じ
るという問題があった。また第二の手段として、レール
走行式茶園管理装置にマグネットセンサを取り付け、一
方、横移動台車に被検出マグネットを取り付ける手段が
ある。この手段によると、レール走行式茶園管理装置の
マグネットセンサが被検出マグネットの上部を通過して
レールストッパに接近したことを検知すると走行速度が
低速とされる。しかしこの手段にあっては、作業者が横
移動台車を横移動させながら手作業でレールに接続して
いる関係上、横移動台車の接続態様によってはマグネッ
トセンサと被検出マグネットとの間隔が、可能検出距離
以上に離れてしまうことがあり、緩停止構造が不作動と
なることがあった。
【0004】そこで本出願人は、茶畝始端側のレールス
トッパに接近したことを検知するにあたって、新たな検
出ファクタとして茶畝を見出すことにより、新たな精度
の良い緩停止構造を具えたレール走行式茶園管理装置を
すでに特願平8−257558号として出願に及んでい
る。このものは具体的には、レール走行式茶園管理装置
に茶畝の存在を検出する茶畝センサと、この茶畝センサ
による茶畝の非存在検出信号に基づき走行台車の走行速
度を遅くする速度制御装置とを設けることにより、茶畝
の始端等において茶畝が途切れたときにレール走行式茶
園管理装置を減速するものである。これによれば被検出
物が茶畝であり大きなものであるため、検出漏れ等が生
じず、緩停止構造の作動の確実性が向上する。
【0005】しかしながらこのものも茶畝センサによる
茶畝の検出態様によっては、圃場が傾斜地でレール走行
式茶園管理装置の走行が下り傾斜となるときなどには、
充分な減速がなされないうちにレール終端のレールスト
ッパにレール走行式茶園管理装置が衝突してしまうこと
があり、更なる改良の余地があった。
【0006】
【開発を試みた技術的課題】そこで本出願人は茶畝セン
サによる茶畝の検出態様を工夫することにより、下り傾
斜や雨等の悪条件下でも確実にレール走行式茶園管理装
置の速度をレールストッパに衝突する前に減速し得る新
規な緩停止構造を具えたレール走行式茶園管理装置の開
発を試みたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち請求項1記載の
緩停止構造を具えたレール走行式茶園管理装置は、茶畝
の両側脇に敷設されるレール上に跨がって自動走行する
作業台車と、この作業台車に搭載される茶園管理機とを
具備して成る装置本体に対し、茶畝の存在を非接触で検
出する茶畝センサと、この茶畝センサによる茶畝の非存
在検出信号に基づき走行台車の走行速度を遅くする速度
制御装置とを設け、レール始端または終端における停止
を停止前に減速して行うレール走行式茶園管理装置にお
いて、前記茶畝センサの取付位置は、装置本体の上部で
あり、検出方向を後斜め下方と前斜め下方のいずれか一
方または双方に向けて設定していることを特徴として成
るものである。この発明によれば、茶畝の始端と終端の
いずれか一方または双方を充分手前から検知することが
できるため、レール走行式茶園管理装置が減速をし、徐
行等をするのに必要な距離を充分に取ることができる。
従って傾斜地、雨等の悪条件下でも、レール始端または
終端のレールストッパに衝突する前に確実に減速を終了
させ、徐行等に変更するとができる。よって装置本体、
横移動台車及びレール等に損傷を与えない。またレール
や横移動台車に被検出体を設置する必要等もないので安
価に実施し得る。
【0008】更に請求項2記載の緩停止構造を具えたレ
ール走行式茶園管理装置は、前記要件に加え、前記茶畝
センサは、装置本体の後部側に後斜め下方の茶畝を検出
するように設けられ、前記茶畝の非存在検出信号は、レ
ール走行式茶園管理装置がレールを戻り走行して茶畝の
始端近くに到達した際に出力されるものであることを特
徴として成るものである。この発明によれば、通常レー
ル走行式茶園管理装置は戻り走行時に高速運転されるた
め、減速することによる緩停止による効果が特に高い。
【0009】更に請求項3記載の緩停止構造を具えたレ
ール走行式茶園管理装置は、前記要件に加え、前記茶畝
センサによる茶畝の検出範囲を、調節自在としたことを
特徴として成るものである。この発明によれば、圃場の
傾斜角度等の条件に合わせて減速開始個所を変更するこ
とができるため、減速が早すぎたり、遅すぎたりという
不具合が生じない。
【0010】また請求項4記載の緩停止構造を具えたレ
ール走行式茶園管理装置は、前記請求項3記載の要件に
加え、前記茶畝センサによる茶畝の検出範囲の調節は、
茶畝センサの設置高さ、設置角度または茶畝センサ内部
の検出範囲調整により行うことを特徴として成るもので
ある。この発明によれば、検出範囲の調節が、茶畝セン
サの設置高さ、設置角度または茶畝センサ内部の検出範
囲調整によるため、マグネットセンサを使用する緩停止
構造等と比較すると、減速開始時期の調整を簡単に行え
る。
【0011】また請求項5記載の緩停止構造を具えたレ
ール走行式茶園管理装置は、前記要件に加え、前記茶畝
センサは、作業台車の茶園管理機を設置する昇降体に取
り付けられるものであることを特徴として成るものであ
る。この発明によれば、茶園管理機を設置する昇降体
は、茶園管理作業において茶畝の高さに応じて高さが変
更されるため、茶畝センサは常に茶畝上面に対して一定
高さとなる。よって逐次検出範囲の調節をしなくとも装
置本体の減速が開始される個所が、茶畝始端からほぼ同
一の距離の個所で行われる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下本発明を図示の実施の形態に
基づき説明する。まず緩停止構造を具えたレール走行式
茶園管理装置の具体的な説明の前に、緩停止構造を具え
たレール走行式茶園管理装置を用いた茶園管理システム
全体について説明する。図3は圃場Hを示す平面図であ
って、符号Aが茶畝であり、この茶畝Aの両脇に一例と
して角鋼管のレールR1が敷設されている。図3におい
て上方をレールR1並びに茶畝Aの終端側とし、下方を
始端側とする。また茶畝Aを跨ぐようにして両脇のレー
ルR1上を走行するのが、本発明に係る緩停止構造を具
えたレール走行式茶園管理装置1である。なお緩停止構
造を具えたレール走行式茶園管理装置1の前後は、図3
において上側を前部とし、下側を後部とする。また図3
中、茶畝Aの下端側をいわゆる枕地G(他畝横移動用
地)としており、ここに横移動ガイドレール6が設けら
れ、横移動台車7がこれに沿って走行するようにしてい
る。横移動台車7の上部にもレールR2が二本載置され
ており、前記茶畝A側脇のレールR1と連結される。ま
た茶畝A側脇のレールR1の終端と横移動台車7上のレ
ールR2の始端にはレールストッパRSが設けられてい
る。
【0013】緩停止構造を具えたレール走行式茶園管理
装置1について説明する。緩停止構造を具えたレール走
行式茶園管理装置1は、茶畝Aを跨いでレールR1、R
2上を走行する作業台車10と、この作業台車10に搭
載されて作業を行う茶園管理機3とを具備して成る装置
本体2に対し、茶畝Aの存在を検出する茶畝センサ4
と、この茶畝センサ4の茶畝Aの非存在検出信号に基づ
き走行台車の走行速度を遅くする速度制御装置とから成
る緩停止構造が設けられて成る。なお実際には速度制御
装置は速度制御回路を具えた制御盤20が担うもので、
制御盤20はその他通常の往復走行、高速後退走行等の
走行制御や茶園管理機3の制御も行う。以下各部材につ
いて具体的に説明する。
【0014】作業台車10について説明する。作業台車
10は本実施の形態では一例として四輪タイプのものを
適用する。具体的には作業台車10は角鋼管等のフレー
ム11により全体として門形に形成され、後方に駆動輪
12を具え、前方に従動輪13を具えている。駆動輪1
2の上方には駆動モ−タMが設けられ、チェーン14を
介して駆動伝達が行われる。なお駆動モータMにはイン
バータ15が接続され回転数を変速し得るように構成さ
れている。また作業台車10の前端には、オートリター
ンスイッチ16が設けられ、これがレールR1終端のレ
ールストッパRSに当接すると、駆動輪12が逆回転し
て自動で戻り走行をする。また後端にはオートストップ
スイッチ17が設けられ、これが横移動台車7のレール
ストッパRSに当接すると、自動で走行を停止する。な
お四輪タイプのもののほか、三輪タイプのものであって
も構わないし、車輪も図1(b)に示すように両端にフ
ランジを有した形状のものでも構わない。なお符号19
は発電機であり、符号20は制御盤である。
【0015】また作業台車10の縦フレーム11aに
は、茶園管理機3を搭載するための昇降体21が上下に
摺動自在に係止されており、昇降体21を茶樹の高さに
応じて昇降することにより茶園管理機3の作業位置が調
節される。
【0016】また作業台車10の前端には一例としてレ
ールR1終端側の緩停止構造としてレールストッパ検出
センサ18が設けられる。このものは本出願人が特願平
8−131309号ですでに出願に及んでいる緩停止構
造で、一例としてレールストッパ検出センサ18として
超音波センサを用いている。レールストッパ検出センサ
18がレールR1終端のレールストッパRSを検出する
と、制御盤20に検出信号が出力され、制御盤20は前
記インバータ15に出力信号を出し、駆動モータMの回
転数が下がり、走行速度が遅められる。
【0017】以上のような作業台車10の昇降体21に
茶園管理作業を自動で行う茶園管理機3が搭載される。
茶園管理機3は本実施の形態では一例として全面摘採機
を適用している。その他具体的には防除装置、剪枝機、
カルチベータ、肥料散布機及び裾刈機等種々のものを茶
園管理機3として搭載することが可能である。
【0018】そして本発明の特徴として茶畝センサ4が
図1、2に示すように前記作業台車10上部に設けら
れ、これが前記制御盤20に接続されている。茶畝セン
サ4は一例として反射型の超音波センサを用いるもの
で、超音波を茶畝Aに向けて発信するとともに、反射し
た超音波を受信し、茶畝Aの存否を検知する。具体的に
は茶畝センサ4は、作業台車10の昇降体21の上部フ
レーム21a中央に取付アーム5を介して設置され、後
斜め下方の茶畝Aを検出するように設定されている。因
みに本実施の形態では、図2に示されるように茶畝セン
サ4の検出方向と茶畝A上面との交差角度は13°であ
る。茶畝センサ4は検出範囲Sを調節ツマミ等により適
宜変更し得るものであり、具体的には本実施の形態では
茶畝センサ4から1.2〜4mの図2中符号Sで示す検
出範囲を検出するように設定されている。もちろんその
他0〜6mや5〜6m等種々の検出範囲Sに設定し得
る。また茶畝Aの高さに応じて茶園管理機3が所望の作
業を行うように、昇降体21の高さは調節されるため、
緩停止構造を具えたレール走行式茶園管理装置1の減速
開始地点と、茶畝Aの始端との距離は常にほぼ一定とな
る。図2中仮想線で示す茶畝センサ4及びその検出範囲
Sは、異なる高さの茶畝A′における茶畝センサ4の検
出状態を示すものである。なお茶畝センサ4としては超
音波センサのほか、近赤外線センサ等の種々の反射型の
光センサを用いることができる。
【0019】本発明は以上のようにして成り、これを使
用するときには、茶畝Aの側脇のレールR1を走行して
いるときには、茶畝センサ4が茶畝Aの存在を検出し、
従来どおりの中速や高速の通常の走行を行っている。そ
して図1、2、3に示すようにレールR1を戻り走行し
て、始端側において茶畝Aが途絶えるのを検知すると、
茶畝センサ4が茶畝Aの非存在検出信号を制御盤20に
送信する。制御盤20はこの信号に基づき、作業台車1
0のインバータ15に出力信号を出し、駆動モータMの
回転数を遅くするように制御する。作業台車10は例え
ば走行速度が遅められ低速度とされるため、レールスト
ッパRSに衝突したとき緩衝突となり、緩停止構造を具
えたレール走行式茶園管理装置1は損傷等のダメージを
受けない。なお作業台車10の減速は、上述したように
インバータ15を用いるもののほか、ギヤの変速による
ものや、制動ブレーキ等を使用する等種々の手段に改変
し得る。
【0020】なお本発明の特徴として茶畝センサ4の検
出方向が斜め下方であり、比較的遠方の茶畝の存否を検
出しているため、レールストッパRSに到達する前に充
分な余裕を持って減速が開始される。従って傾斜地や雨
等で減速するのに充分な距離が必要な場合であっても本
発明に係る緩停止構造は確実に機能する。
【0021】なお茶畝センサ4は、緩停止構造を具えた
レール走行式茶園管理装置1の出発時にも茶畝Aを検出
しないため、そのままでは出発時の速度から遅く制御さ
れてしまう。従って制御盤20によるインバータ15へ
の制御は、例えばオートリターンスイッチ16の検出信
号の入力後の非存在検出信号についてのみ行うように
し、例えばオートストップスイッチ17の検出信号によ
って、リセットされるようにする。もちろんその他タイ
マ、駆動輪12の回転方向、あるいは走行距離等を検出
することにより、戻り走行時の茶畝センサ4の非存在検
出信号についてのみ走行速度を遅めるようにすることが
可能である。
【0022】なお本発明に係る茶畝センサを用いる緩停
止構造に加え、従来からある緩停止構造を安全のために
併用することが可能である。この従来の緩停止構造とし
ては、例えば往路のレールR1終端側への走行距離を、
車輪の回転数等をカウントすることなどによって計測
し、往路の戻り時にこの走行距離の少し手前に到達した
ら走行速度を低速とする緩停止構造を用いることができ
る。
【0023】
【他の実施の形態】本発明は以上のものを基本とする
が、その他種々の改変が行い得る。すなわち図4に示す
ものは、茶畝センサ4の設置高さ及び角度を変更可能と
したものである。具体的には作業台車22の上部フレー
ム22aに対し上方に立ち上がるように垂直ロッド23
が設置されている。垂直ロッド23には摺動自在にスラ
イダ24が嵌挿され、ネジ24aにより適宜の高さで係
止されるようにされている。スライダ24には後方へ取
付アーム25が延び、その先端にて茶畝センサ4をホル
ダ26を介して上下方向に回動自在に保持している。こ
のような構成を採った場合、茶畝センサ4の検出範囲S
の調整が容易にできる。もちろん茶畝センサ4内部の感
度等の調整を併用すればよりきめ細かい調整が行える。
【0024】また本発明に係る茶畝センサ4をレールR
1終端側の緩停止構造として適用することも可能であ
る。図5に示すものは、作業台車10の前部と後部の側
にも茶畝センサ4を設け、レールR1の始端と終端にお
いて緩停止を行う実施の形態を示すものである。
【0025】
【発明の効果】請求項1記載の緩停止構造を具えたレー
ル走行式茶園管理装置によれば、茶畝Aの存在を非接触
で検出する茶畝センサ4の検出方向を、後斜め下方と前
斜め下方のいずれか一方または双方に向けて設定してい
るため、茶畝Aの始端と終端のいずれか一方または双方
を充分手前から検知することができ、徐行等をするのに
必要な距離を充分に取ることができる。よって傾斜地、
雨等の悪条件下でも、レールR1、R2始端または終端
のレールストッパRSに衝突する前に確実に減速を終了
させ、徐行等に変更するとができる。またレールストッ
パRSに強く衝突することがないため装置本体2、横移
動台車7及びレールR1、R2等に損傷を与えない。ま
たレールR1、R2や横移動台車7に被検出体を設置す
る必要等もないので安価に実施し得る。
【0026】請求項2記載の緩停止構造を具えたレール
走行式茶園管理装置によれば、茶畝Aの非存在検出信号
は、レールR1、R2を戻り走行して茶畝Aの始端近く
に到達した際に出力されるものであり、戻り走行時には
通常は茶園管理機3による作業が行われず高速運転され
るため、減速することによる緩停止による効果が特に高
い。
【0027】請求項3記載の緩停止構造を具えたレール
走行式茶園管理装置によれば、茶畝センサ4による茶畝
Aの検出範囲Sを調節自在としたため、圃場Hの傾斜角
度等の条件に合わせて減速開始個所を変更することがで
きる。従って減速が早すぎたり、遅すぎたりという不具
合が生じない。
【0028】請求項4記載の緩停止構造を具えたレール
走行式茶園管理装置によれば、茶畝センサ4による茶畝
Aの検出範囲Sの調節が、茶畝センサ4の設置高さ、設
置角度または茶畝センサ4内部の検出範囲調整によるた
め、マグネットセンサを使用する緩停止構造等と比較す
ると、減速開始時期の調整を簡単に行える。
【0029】請求項5記載の緩停止構造を具えたレール
走行式茶園管理装置によれば、茶畝センサ4は、作業台
車10の前記茶園管理機3を設置する昇降体21に取り
付けられるものである。昇降体21は、茶園管理作業に
おいて茶畝Aの高さに応じて高さが変更されるため、茶
畝センサ4は常に茶畝A上面に対して一定高さとなる。
よって逐次検出範囲Sの調節をしなくとも装置本体2の
減速が開始される個所が、茶畝A始端からほぼ同一の距
離の個所で行われる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の緩停止構造を具えたレール走行式茶園
管理装置の実施の形態を示す斜視図である。
【図2】同上側面図である。
【図3】本発明の緩停止構造を具えたレール走行式茶園
管理装置を用いた茶園管理システム全体の説明図であ
る。
【図4】茶畝センサの設置高さ及び設置角度を変更可能
とした他の実施の形態を示す斜視図である。
【図5】茶畝センサをレール終端側の緩停止構造として
適用する他の実施の形態を示す側面図である。
【符号の説明】
1 緩停止構造を具えたレール走行式茶園管理装置 2 装置本体 3 茶園管理機 4 茶畝センサ 5 取付アーム 6 横移動ガイドレール 7 横移動台車 10 作業台車 11 フレーム 11a 縦フレーム 12 駆動輪 13 従動輪 14 チェーン 15 インバータ 16 オートリターンスイッチ 17 オートストップスイッチ 18 レールストッパ検出センサ 19 発電機 20 制御盤 21 昇降体 21a 上部フレーム 22 作業台車 22a 上部フレーム 23 垂直ロッド 24 スライダ 24a ネジ 25 取付アーム 26 ホルダ A 茶畝 A′ 茶畝 G 枕地 H 圃場 M 駆動モータ R1 レール R2 レール RS レールストッパ S 検出範囲

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 茶畝の両側脇に敷設されるレール上に跨
    がって自動走行する作業台車と、この作業台車に搭載さ
    れる茶園管理機とを具備して成る装置本体に対し、茶畝
    の存在を非接触で検出する茶畝センサと、この茶畝セン
    サによる茶畝の非存在検出信号に基づき走行台車の走行
    速度を遅くする速度制御装置とを設け、レール始端また
    は終端における停止を停止前に減速して行うレール走行
    式茶園管理装置において、前記茶畝センサの取付位置
    は、装置本体の上部であり、検出方向を後斜め下方と前
    斜め下方のいずれか一方または双方に向けて設定してい
    ることを特徴とする緩停止構造を具えたレール走行式茶
    園管理装置。
  2. 【請求項2】 前記茶畝センサは、装置本体の後部側に
    後斜め下方の茶畝を検出するように設けられ、前記茶畝
    の非存在検出信号は、レール走行式茶園管理装置がレー
    ルを戻り走行して茶畝の始端近くに到達した際に出力さ
    れるものであることを特徴とする請求項1記載の緩停止
    構造を具えたレール走行式茶園管理装置。
  3. 【請求項3】 前記茶畝センサによる茶畝の検出範囲
    を、調節自在としたことを特徴とする請求項1または2
    記載の緩停止構造を具えたレール走行式茶園管理装置。
  4. 【請求項4】 前記茶畝センサによる茶畝の検出範囲の
    調節は、茶畝センサの設置高さ、設置角度または茶畝セ
    ンサ内部の検出範囲調整により行うことを特徴とする請
    求項3記載の緩停止構造を具えたレール走行式茶園管理
    装置。
  5. 【請求項5】 前記茶畝センサは、作業台車の茶園管理
    機を設置する昇降体に取り付けられるものであることを
    特徴とする請求項1、2、3または4記載の緩停止構造
    を具えたレール走行式茶園管理装置。
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