JP3066504U - パチンコ機における電気配線処理構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 繰り返し使用可能な結束用帯片により結束さ
れた電気配線をパチンコ機の裏面側に簡単に取り付ける
ことができるパチンコ機における電気配線処理構造を提
供すること。 【解決手段】 結束用帯片１を電気配線束ａに巻き付け
てパイル３とフック４とを係合させることにより結束を
施し、他方、パチンコ機の裏面側の適宜位置に配線固定
部材１０を接着により取り付け、この配線固定部材１０
にその結束を施した結束用帯片１の周面を押圧してパイ
ル３とフック１２とを係合させることにより、両者を固
定するように構成した。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、パチンコ機における電気配線処理構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、遊技機器を制御するための基板や中継基板等から延びる電気配線を処理 する場合には、まず合成樹脂製結束バンドにより配線を結束し、その結束された 配線をパチンコ機の裏面側の適宜位置に貼り付けたワイヤーステッカーにより固 定を施している。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来の電気配線処理作業において、一旦、電気配線を合成樹脂製結束バンドに より結束した後でその結束を解くには、結束バンドを切断しなければならない。 そして、再び結束を施すときには新たな結束バンドを必要とする。しかも、配線 を固定する際には、結束した配線を機裏に貼り付けたワイヤーステッカーに挿入 し、さらに該ステッカーの係止片を押し曲げることが必要であり、配線処理作業 は煩雑であると言えよう。

【０００４】 本考案の目的は、繰り返し使用可能な結束用帯片により結束された電気配線を パチンコ機の裏面側に簡単に取り付けることができるパチンコ機における電気配 線処理構造を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

前記目的を達成するために請求項１に記載の考案は、遊技機器を制御するため の各種制御回路基板との間、又は該制御回路基板と中継基板との間を連携する出 入力信号の各種電気配線を処理するパチンコ機における電気配線処理構造におい て、一方の側にパイル若しくはフックを、他方の側にフック若しくはパイルを夫 々形成した結束用帯片と、一方の側に該結束用帯片のパイル若しくはフックと係 合可能なフック若しくはパイルを形成し、他方の側に接着剤層を備えた配線固定 部材を設け、前記配線束に結束用帯片を巻き付けてパイルとフックとを係合させ ることにより結束を施し、パチンコ機の裏面側の適宜位置に取り付けられる前記 配線固定部材に、その結束が施された結束用帯片を押圧してパイルとフックとを 係合させて固定するように構成したことを特徴とする。

【０００６】 同様の目的を達成するために請求項２に記載の考案は、請求項１に記載のパチ ンコ機における電気配線処理構造において、前記フックを設けた配線固定部材が 、パチンコ機の裏面側に取り付けられる合成樹脂製部品と一体に成形されている ことを特徴とする。

【０００７】

【考案の作用及び効果】

（請求項１の考案） 結束用帯片を電気配線束に巻き付けてパイルとフックとを係合させることによ り、結束が施される。他方、パチンコ機の裏面側の適宜位置に配線固定部材を接 着により取り付け、この配線固定部材にその結束を施した結束用帯片の周面を押 圧してパイルとフックとを係合させることにより、両者は固定される。また、結 束を施した結束用帯片は、引っ張ることによりパイルとフックとの係合が解かれ て配線固定部材から容易に外すことができ、何度でも着脱可能である。電気配線 の結束についても、結束用帯片を巻き戻し及び巻き込むことにより、必要に応じ て何度でも繰り返し行うことができる。

【０００８】 （請求項２の考案） パチンコ機の裏面側に取り付けられる裏樋等の合成樹脂製部品に、配線固定部 材のフックを予め一体に成形することにより、該配線固定部材を裏樋等に取り付 ける手間を省くことができる。

【０００９】 このパチンコ機における電気配線処理構造によれば、繰り返し使用可能な結束 用帯片により結束された電気配線を配線固定部材に簡単に取り付けることができ 、配線処理作業が非常に容易である。

【００１０】

【考案の実施の形態】

以下に、本考案の実施の形態例を図面に基づいて説明する。図１は電気配線処 理構造を示す斜視図、図２は電気配線の処理を行う手順（ａ）〜（ｄ）を示す説 明図、図３は配線固定部材のフックを一体成形した合成樹脂製部品の一部の斜視 図、図４は図３の合成樹脂製部品の縦断側面図である。

【００１１】 図１において、１は結束用帯片、１０は配線固定部材、ａは遊技機器を制御す るための各種制御回路基板との間、又は該制御回路基板と中継基板との間を連携 する出入力信号の各種電気配線、ｂはパチンコ機の裏面側に取り付けられる裏樋 等の合成樹脂製部品である。

【００１２】 その結束用帯片１はいわゆるマジックテープ(登録商標)に代表される面ファス ナーであり、薄くて柔軟性を有する樹脂板２の一方の側にパイル３を、他方の側 に多数のフック４が夫々形成されている。

【００１３】 配線固定部材１０は、薄い樹脂片１１の一方の側に前記結束用帯片１のパイル ３と係合可能なフック１２を形成し、他方の側に接着剤層１３を備えている。そ のフック１２は、前記結束用帯片１のフック４と同一構造のものである。

【００１４】 しかして、電気配線の処理を行う場合には、図２に示すように、フック４を内 側にして結束用帯片１を電気配線ａに堅く巻き付けてパイル３とフック４とを係 合させることにより、結束を施す（図２(ａ)、(ｂ)）。他方、裏樋等の合成樹脂 製部品ｂの適宜位置に前記配線固定部材１０を接着により取り付ける（図２(ｃ) ）。ついで、その配線固定部材１０に、前記結束を施した結束用帯片１のパイル ３側を押圧して該パイル３とフック１２とを係合させることにより、両者は確実 に固定される（図２(ｄ)）。

【００１５】 なお、電気配線の処理を行う箇所が複数存在する場合には、結束用帯片１とこ れに対応する配線固定部材１０を同一色に設けて組み毎に色分けをすることによ り、その配線処理を統一して整然と施すことができる。

【００１６】 また、上記独立した配線固定部材１０に代えて、図３、図４に示すように、裏 樋等の合成樹脂製部品ｂの適宜箇所に多数のフック３２を一体に突出成形させて 配線固定部材３０とすることも可能である。

【００１７】 以上、このパチンコ機における電気配線処理構造によれば、結束用帯片により 結束された電気配線を配線固定部材にワンタッチで簡単に取り付けることができ る。

【図面の簡単な説明】

【図１】電気配線処理構造を示す斜視図

【図２】電気配線の処理を行う手順（ａ）〜（ｄ）を示
す説明図

【図３】配線固定部材のフックを一体成形した合成樹脂
製部品の一部の斜視図

【図４】図３の合成樹脂製部品の縦断側面図

【符号の説明】

１→結束用帯片 ３→パイル ４→フック １０→配線固定部材 １２→フック １３→接着剤層 ３０→配線固定部材 ３２→フック ａ→電気配線 ｂ→裏樋等の合成樹脂製部品

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 遊技機器を制御するための各種制御回路
   基板との間、又は該制御回路基板と中継基板との間を連
   携する出入力信号の各種電気配線を処理するパチンコ機
   における電気配線処理構造において、一方の側にパイル
   若しくはフックを、他方の側にフック若しくはパイルを
   夫々形成した結束用帯片と、一方の側に該結束用帯片の
   パイル若しくはフックと係合可能なフック若しくはパイ
   ルを形成し、他方の側に接着剤層を備えた配線固定部材
   を設け、前記配線束に結束用帯片を巻き付けてパイルと
   フックとを係合させることにより結束を施し、パチンコ
   機の裏面側の適宜位置に取り付けられる前記配線固定部
   材に、その結束が施された結束用帯片を押圧してパイル
   とフックとを係合させて固定するように構成したことを
   特徴とするパチンコ機における電気配線処理構造。
2. 【請求項２】 前記フックを設けた配線固定部材が、パ
   チンコ機の裏面側に取り付けられる合成樹脂製部品と一
   体に成形されていることを特徴とする請求項１に記載の
   パチンコ機における電気配線処理構造。