JPH10205653A - ワイヤハーネス仮結束品の締結具 - Google Patents

ワイヤハーネス仮結束品の締結具

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JPH10205653A
JPH10205653A JP9008991A JP899197A JPH10205653A JP H10205653 A JPH10205653 A JP H10205653A JP 9008991 A JP9008991 A JP 9008991A JP 899197 A JP899197 A JP 899197A JP H10205653 A JPH10205653 A JP H10205653A
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JP
Japan
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fastener
shaped
product
cloth
tape
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JP9008991A
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Michitaka Katani
道孝 架谷
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 環状に巻き束ねたワイヤハーネス仮結束品を
その交差部にて簡単な作業で強固に締結でき、しかも、
ワイヤハーネス仮結束品から容易に取り外せる締結具を
提供する。 【解決手段】 表面の全域に極細のループ状繊維6を植
設した、テープ形状の柔軟性に富む合成繊維製布帛5の
裏面の一方の端部に、表面の全域に合成繊維製布帛5の
ループ状繊維6に係着する鉤状突起8を植設した、合成
繊維製布帛5の幅とほぼ同じ幅の矩形の小片状の合成繊
維製布帛7の裏面を接着剤及び/または縫い着けにより
固着して、締結具20を構成する。環状に巻き束ねた仮
結束品10の交差部10aに、締結具20のテープ形状
の柔軟性に富む合成繊維製布帛5を巻き付け、これの表
面のループ状繊維6を、裏面の一端に固着している矩形
の小片状の合成繊維製布帛7の鉤状突起8に係着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワイヤハーネス仮
結束品の締結具に関し、詳しくは、ワイヤハーネスを構
成する仮結束品を保管しておくために、環状に一回乃至
複数回巻き束ねて、この環状に巻き束ねた仮結束品の交
差部に対して、側方よりまきつけて取り外し可能に締結
する締結具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車に配索されるワイヤハーネス、即
ち、インストルメントパネルハーネス、フロアハーネ
ス、フロントハーネス、ドアハーネス、ルーフハーネ
ス、ドアハーネス等は、一般に、まず、図7に示すごと
く、電線wの端末をコネクタ1に接続した比較的少数の
複数の電線wからなる仮結束品10として形成してお
き、これら仮結束品10のうち、所要の仮結束品を選択
して本結束して、上記したワイヤハーネスを組み立てて
いる。
【0003】よって、上記仮結束品10は、本結束して
ワイヤハーネスに組み立てるまでは保管しておく必要が
あり、通常、積み重ねた状態で保管されている。これら
仮結束品10は、その全長が1乃至5mと長いため、そ
のままの状態で保管すると、異なる仮結束品10同士が
絡まることがあり、本結束時に保管場所から取り出す際
に、容易に取り出すことがでない。
【0004】そこで、従来、図9に示すように、仮結束
品10を環状に回巻き束ね、この巻き束ねた仮結束品1
0の交差部を輪ゴム状の締結具2を用いて締結し、仮結
束品10を環状に回巻き束ねた状態で倉庫等に積み重ね
て保管することにより、保管場所面積の縮小及び異なる
仮結束品10同士の絡まりを防止していた。
【0005】図8は前記締結具2の斜視図であり、この
締結具2は、比較的太幅の輪ゴム部2aと、これの外周
面の一部に当該外周面との間に切れ込み部3が形成され
るように突設させた断面がほぼ三日月状の突起部2bと
をゴムにより一体に形成して構成している。
【0006】かかる締結具2を用いたワイヤハーネス仮
結束品の締結は以下のようにして行う。すなわち、締結
具2の輪ゴム部2aの突起部2bを設けた部分を環状に
巻き束ねた仮結束品10の交差部10aに手(図示せ
ず)で押さえつけて固定し、図10(A)に示すよう
に、輪ゴム部2aの突起部2bを設けた部分と反対側の
部分を手(図示せず)で摘んで引き伸ばして、仮結束品
10の交差部10aの外周に沿うように巻き付けた後、
図10(B)に示すように、前記輪ゴム部2aの手で摘
んだ部分を、断面がほぼ三日月状の突起部2bに引っ掛
けて固定する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記締
結作業において、締結具2の輪ゴム部2aの一部を手で
摘んで引き伸ばし、断面がほぼ三日月状の突起部2bに
引っ掛ける際に、輪ゴム部2aにはこれを縮めようとす
る張力が作用する。このために、断面がほぼ三日月状の
突起部2bに輪ゴム部2aの一部を一回でうまく引っ掛
けることができず、引っ掛け作業に手間取るという問題
点があった。
【0008】特に、全長の長い仮結束品10をコンパク
トにまとめるためには、図11に示すように、仮結束品
10を環状に複数回巻き束ねる必要があり、この場合
は、巻き束ねた仮結束品10の交差部の径が太くなり、
輪ゴム部2aにかかる張力がより大きくなって、断面が
ほぼ三日月状の突起部2bへの輪ゴム部2aの引っ掛け
作業がより手間取ることとなり、一回では上手く引っ掛
けることができず、数回やり直したり、また、作業者の
手が輪ゴム部2aによって弾かれて、作業者が苦痛を伴
うことがあった。
【0009】また、前記締結具2は種々の本数の電線や
種々の長さの電線を結束した仮結束品を締結できる大き
さに形成しているが、環状に巻き束ねた仮結束品10の
交差部の外径が小さい場合に、仮結束品10の交差部に
輪ゴム部2aを殆ど引き伸ばすことなく巻き付けること
ができるため、輪ゴム部2aの収縮力が作用せず、その
結果、仮結束品10が締結部から移動してしまって、仮
結束品10を所定の大きさの環状にまとめることができ
なくなるといった問題点があった。
【0010】さらにまた、環状に巻き束ねて締結具2で
締結した仮結束品10を、本結束してワイヤハーネスの
組立に供する場合、締結具2を仮結束品10から取り外
すが、この際に、締結具2の輪ゴム部2aには張力が作
用しているため、輪ゴム部2aの断面がほぼ三日月状の
突起部2bへの係着を簡単に解くことができず、締結具
2を仮結束品10から取り外す作業が面倒であるという
問題点もあった。
【0011】本発明は前記のような事情に鑑みてなされ
たものであり、環状に巻き束ねた仮結束品の交差部の外
径の大きさに制限されることなく、環状に巻き束ねた仮
結束品をその交差部にて簡単な作業で強固に締結するこ
とができ、しかも、環状に巻き束ねた仮結束品の交差部
からの取り外しも容易に行えるワイヤハーネス仮結束品
の締結具を提供することを課題としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明は、請求項1で、ワイヤハーネスを構成する
仮結束品を環状に一回乃至複数回巻き束ねて、この環状
に巻き束ねた仮結束品の交差部にて締結する締結具であ
って、表面全域にループ状繊維を植設したテープ状のベ
ルベット式ファスナーからなる雌係合布の裏面の一端
に、前記ループ状繊維に着脱自在に係着する鉤状突起を
植設した小片状の雄係合布を固着しており、上記仮結束
品の交差部に対して側方より巻き付けて雌雄係合布を係
合して締結することを特徴とするワイヤハーネス仮結束
品の締結具を提供している。
【0013】上記構成の締結具を用いると、環状に巻き
束ねた仮結束品の交差部の外周面に、テープ状のベルベ
ット式ファスナーからなる雌係合布の小片状の雄係合布
を固着した側の端部を、その表面が密着するように手で
押さえつけて固定し、この状態で、反対側の端部を手で
持って雌係合布を仮結束品の交差部の外周面に沿わせて
巻き付けて適度な力で締め付け、雌係合布の小片状の雄
係合布に対向する部分のループ状繊維と小片状の雄係合
布の鉤状突起を係着させるという簡単な作業により、環
状に巻き束ねた仮結束品の交差部の外径の大きさにかか
わらず、当該交差部にて仮結束品を強固に締結すること
ができる。また、作業者はテープ状の雌係合布の端部を
手で持って仮結束品の交差部に巻き付けるだけなので、
従来の輪ゴム製の締結具で締結作業を行う時のように、
締結具に大きな張力が作用することがない。従って、作
業中に作業者の手から締結具が外れて、作業者の手が締
結具によって弾かれてしまうような不具合も生じない。
【0014】また、テープ状の雌係合布の端部を手で持
って、これを前記巻き付け方向とは逆方向に引っ張るだ
けで、雌係合布のループ状繊維と雄係合布の鉤状突起間
の係着を解くことができるので、締結具を仮結束品から
容易に取り外すことができる。
【0015】さらに、本発明は、請求項2で、ワイヤハ
ーネスを構成する仮結束品を環状に一回乃至複数回巻き
束ねて、この環状に巻き束ねた仮結束品の交差部にて締
結する締結具であって、表面全域にループ状繊維を植設
したテープ状のベルベット式ファスナーからなる雌係合
布の一端に、短尺な伸縮性テープの一端を固着し、該伸
縮性テープの他端の裏面に、前記ループ状繊維に着脱自
在に係着する鉤状突起を裏面側に植設した小片状の雄係
合布を固着しており、上記仮結束品の交差部に対して側
方より巻き付けて雌雄係合布を係合して締結することを
特徴とするワイヤハーネス仮結束品の締結具を提供して
いる。
【0016】上記構成の締結具を用いると、前記請求項
1の締結具を用いる場合と同様の簡単な作業により、環
状に巻き束ねた仮結束品の交差部の外径の大きさに制限
されることなく、環状に巻き束ねた仮結束品をその交差
部にて強固に締結できる。特に、テープ状のベルベット
式ファスナーからなる雌係合布を仮結束品の交差部に巻
き付ける際に、短尺の伸縮性テープを適度に引き伸ばす
ことにより、テープ状の雌係合布を仮結束品の交差部の
外形に追従させて巻き付けることができるため、巻き付
け作業の作業性が向上する。
【0017】また、雌係合布のループ状繊維と雄係合布
の鉤状突起を係着させた後は、短尺の伸縮性テープの収
縮力により、仮結束品の交差部がより強く締め付けられ
るため、より強固に締結することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。
【0019】図1乃至図2は第1実施形態を示す。締結
具20は、表面の全域に極細のループ状繊維6を植設し
た、テープ形状の柔軟性に富む合成繊維製布帛5の裏面
の一方の端部に、表面の全域に合成繊維製布帛5のルー
プ状繊維6に係着する鉤状突起8を植設した、合成繊維
製布帛5の幅とほぼ同じ幅の矩形の小片状の合成繊維製
布帛7の裏面を接着剤及び/または縫い着けにより固着
して構成している。テープ形状の合成繊維製布帛5及び
小片状の合成繊維製布帛7は、所謂、「マジックテー
プ」と呼ばれて市販されている、ベルベット式ファスナ
ーからなる雌係合布と雄係合布であって、互いの表面を
圧接すると、合成繊維製布帛(雌係合布)5の表面のル
ープ状繊維6と、合成繊維製布帛(雄係合布)7の表面
の鉤状突起8とが係着して両者が合体し、一方を他方か
ら引き剥がすことにより両者を容易に離脱させることが
できる。
【0020】図3はワイヤハーネスの仮結束品10を一
回巻いて束ね、一回交差している交差部10aを締結具
20で締結した状態を示している。この締結具20によ
る締結作業は以下の手順で行う。先ず、ワイヤハーネス
の仮結束品10を前記図9と同様にして環状に一回巻い
て束ねた後、この巻き束ねた仮結束品10の交差部10
aの外周面の任意部分に、テープ形状の合成繊維製布帛
5のその裏面に小片状の合成繊維製布帛7が固着してい
る端部を、そのループ状繊維6が植設されている表面側
が交差部10aの外周面に接触するように手で押さえつ
けて固定する。次に、テープ形状の合成繊維製布帛5の
小片状の合成繊維製布帛7が固着している側とは反対側
の端部を手で摘み、手作業でテープ形状の合成繊維製布
帛5をワイヤハーネスの仮結束品10の交差部10aの
外周全域に巻き付け、これの小片状の合成繊維製布帛7
上に重なる部分を合成繊維製布帛7の表面に押さえつけ
る。このようすると、合成繊維製布帛5の表面のループ
状繊維6と、小片状の合成繊維製布帛7の表面の鉤状突
起8とが係着し、仮結束品10の交差部10aがテープ
形状の合成繊維製布帛5によって締め付けられて強固に
締結される。
【0021】図4はワイヤハーネスの仮結束品10を三
回巻いて束ね、三回交差している交差部10bを締結具
20で締結した状態を示している。仮結束品10を三回
巻いて束ねて、締結具20で締結する場合も、締結の手
順は、前記の仮結束品10を一回巻いて束ねて、締結具
20で締結する手順と同じである。この場合、一回巻き
の場合に比べて仮結束品10の交差部10bの外径が大
きくなるが、仮結束品10の交差部10bの外径が大き
くても、テープ形状の柔軟性に富む合成繊維製布帛5そ
のものには大きな張力が作用しないため、一回巻きの場
合と同様に締結作業(巻き付け作業)を確実に且つ簡単
に行うことができる。
【0022】なお、締結具20を仮結束品10から取り
外す場合は、テープ形状の合成繊維製布帛5の端部を手
で持って、これを巻き付けた方向とは逆方向に引っ張る
だけで、これの表面のループ状繊維6が小片状の合成繊
維製布帛7の鉤状突起8から外れるため、容易に取り外
すことができる。
【0023】このように本実施形態の締結具20を用い
ると、テープ形状の布帛5を環状に巻き束ねた仮結束品
10の交差部10a(10b)に巻き付け、テープ形状
の布帛5の表面のループ状繊維6を、テープ形状の布帛
5の一端に固着している小片状の布帛7の表面の鉤状突
起8に係着するという簡単な作業で、仮結束品10の交
差部10a(10b)の外径の大きさにかかわらず、環
状に巻き束ねた仮結束品10を強固に締結できる。ま
た、従来の締結具10を用いる場合のように、仮結束品
10の交差部の外径が大きくなるにつれて、締結具に大
きな張力が作用して、一回で締結作業を完了できなかっ
たり、作業者の手が締結具で弾かれて、作業者が苦痛を
伴うといようなこともない。また、テープ形状の合成繊
維製布帛5の端部を手で持って、これを前記の巻き付け
方向とは逆方向に引っ張るだけで、雌係合布のループ状
繊維と雄係合布の鉤状突起間の係着を解くことができる
ため、仮結束品10からの締結具20の取り外しも簡単
に行える。
【0024】図5は本発明の第2実施形態を示す。前記
第1実施形態では、表面に極細のループ状繊維6を植設
した、テープ形状の柔軟性に富む合成繊維製布帛5の裏
面の一方の端部に、表面に合成繊維製布帛5のループ状
繊維6に係着する鉤状突起8を植設した、矩形の小片状
の合成繊維製布帛7の裏面を固着した構成にしたが、第
2の実施形態では、表面に極細のループ状繊維6を植設
した、テープ形状の柔軟性に富む合成繊維製布帛5の一
端の表面側に、短尺のゴムテープ等の伸縮性テープ9の
一端を縫い着け、この短尺の伸縮性テープ9の他端を、
表面に合成繊維製布帛5のループ状繊維6に係着する鉤
状突起8を植設した、矩形の小片状の合成繊維製布帛7
の一端の裏面側に縫い着けて、締結具30を構成してい
る。
【0025】図6はこの締結具30を環状に巻き束ねた
仮結束品10の交差部10aに締結している状態を示し
ている。この締結具30を用いると、巻き付け開始時の
締結具30を仮結束品10の交差部10a上に配置する
作業(図6(A))は、前記第1実施形態の締結具20
を用いる場合と同じであるが、テープ形状の柔軟性に富
む合成繊維製布帛5を仮結束品10の交差部10aに順
次巻き付けていく段階で、図6(B)に示すように、短
尺の伸縮性テープ9を引き伸ばすので、テープ形状の柔
軟性に富む合成繊維製布帛5の表面のループ状繊維6を
矩形の小片状の合成繊維製布帛7の表面の鉤状突起8に
係着して締結を完了すると、伸縮性テープ9の収縮力に
よって、仮結束品10の交差部10aがより強固に締結
された状態(図6(C))となる。
【0026】また、テープ形状の柔軟性に富む合成繊維
製布帛5を仮結束品10の交差部10aに順次巻き付け
ていく段階(図6(B))で、伸縮性テープ9を引き伸
ばすことにより、締結具30を仮結束品の交差部の外形
に対して追従性良く巻き付けることができ、締結作業の
作業性が向上する。
【0027】なお、前記では、テープ形状の柔軟性に富
む合成繊維製布帛5の一端と短尺の伸縮性テープ9の一
端との接続、及び短尺の伸縮性テープ9の他端と矩形の
小片状の合成繊維製布帛7の一端との接続を縫い着けに
より行っているが、これらを、接着剤または接着剤と縫
い着けの併用で行ってもよい。
【0028】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
のワイヤハーネス仮結束品の締結具によれば、テープ状
の柔軟性に富む雌係合布を環状に巻き束ねた仮結束品の
交差部に巻き付け、この雌係合布の表面のループ状繊維
を、この雌係合布の裏面の一端に固着した小片状の雄係
合布の表面の鉤状突起に係着するという簡単な作業で、
環状に巻き束ねた仮結束品の交差部の外径の大きさにか
かわらず、環状に巻き束ねた仮結束品をその交差部にて
強固に締結することができる。
【0029】また、作業中に締結具に大きな張力が作用
しないため、従来の輪ゴム製の締結具で締結作業を行う
時のように、一回で締結作業を完了できなかったり、作
業者の手から締結具が外れて、作業者の手が締結具で弾
かれることもない。
【0030】また、締結具を仮結束品から取り外す場合
は、テープ状の雌係合布の端部を手で持って、これを巻
き付け方向とは逆方向に引っ張るだけでよいので、容易
に締結具を仮結束品から取り外すことができる。
【0031】また、テープ状の柔軟性に富む雌係合布と
小片状の雄係合布とを端尺の伸縮性テープを介して連結
した構成にすることにより、短尺の伸縮性テープを適度
に引き伸ばしながら、テープ状の柔軟性に富む雌係合布
を仮結束品の交差部の外形に追従させて巻き付けること
ができ、巻き付け作業の作業性が一層向上する。また、
雌係合布と雄係合布の係着後は、短尺の伸縮性テープの
収縮力によって、仮結束品の交差部が強く締め付けら
れ、より強固に締結できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態による締結具の側面
図である。
【図2】 図1の締結具を捩じった状態の斜視図であ
る。
【図3】 図1の締結具により環状に一回巻いて束ねた
ワイヤハーネス仮結束品の交差部を締結した状態を示す
要部斜視図である。
【図4】 図1の締結具により環状に三回巻いて束ねた
ワイヤハーネス仮結束品の交差部を締結した状態を示す
要部斜視図である。
【図5】 本発明の第2の実施形態による締結具の斜視
図である。
【図6】 (A)(B)(C)は図5の締結具を用いて
環状に巻き束ねた仮結束品の交差部を締結している作業
を示す断面図である。
【図7】 ワイヤハーネス仮結束品の斜視図である。
【図8】 従来の締結具の斜視図である。
【図9】 従来の締結具により環状に一回巻いて束ねた
ワイヤハーネス仮結束品の交差部を締結した状態を示す
斜視図である。
【図10】 (A)(B)は従来の締結具を用いて環状
に巻き束ねたワイヤハーネス仮結束品の交差部を締結し
ている作業を示す断面図である。
【図11】 従来の締結具により環状に複数回巻いて束
ねたワイヤハーネス仮結束品の交差部を締結した状態を
示す斜視図である。
【符号の説明】
5 テープ形状の柔軟性に富む合成繊維製布帛(雌係合
布) 6 極細のループ状繊維 7 矩形の小片状の合成繊維製布帛(雄雌係合布) 8 鉤状突起 9 伸縮性テープ 10 ワイヤハーネス仮結束品 20、30 締結具

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワイヤハーネスを構成する仮結束品を環
    状に一回乃至複数回巻き束ねて、この環状に巻き束ねた
    仮結束品の交差部にて締結する締結具であって、 表面全域にループ状繊維を植設したテープ状のベルベッ
    ト式ファスナーからなる雌係合布の裏面の一端に、前記
    ループ状繊維に着脱自在に係着する鉤状突起を植設した
    小片状の雄係合布を固着しており、上記仮結束品の交差
    部に対して側方より巻き付けて雌雄係合布を係合して締
    結することを特徴とするワイヤハーネス仮結束品の締結
    具。
  2. 【請求項2】 ワイヤハーネスを構成する仮結束品を環
    状に一回乃至複数回巻き束ねて、この環状に巻き束ねた
    仮結束品の交差部にて締結する締結具であって、 表面全域にループ状繊維を植設したテープ状のベルベッ
    ト式ファスナーからなる雌係合布の一端に、短尺な伸縮
    性テープの一端を固着し、該伸縮性テープの他端の裏面
    に、前記ループ状繊維に着脱自在に係着する鉤状突起を
    植設した小片状の雄係合布を固着しており、上記仮結束
    品の交差部に対して側方より巻き付けて雌雄係合布を係
    合して締結することを特徴とするワイヤハーネス仮結束
    品の締結具。
JP9008991A 1997-01-21 1997-01-21 ワイヤハーネス仮結束品の締結具 Abandoned JPH10205653A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110756650A (zh) * 2019-10-22 2020-02-07 成都正山机械制造有限公司 一种飞行器发动机用接头冲孔加工装置以及使用方法
JP2021039985A (ja) * 2019-08-30 2021-03-11 日本ジッパーチュービング株式会社 電磁波シールド材

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