JP2006262649A - ワイヤーハーネスの固定構造およびワイヤーハーネスの固定方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 少ない手間で取付けることができて組付け作業性を向上させることができるとともに、部品点数を削減することができるワイヤーハーネスの固定構造およびワイヤーハーネスの固定方法を提供する。
【解決手段】 ワイヤーハーネスの固定構造は、内装部材30の不織布32の上に載置されたワイヤーハーネス1に対して、例えばニット伸縮布で形成され伸縮自在な固定部材10を、ワイヤーハーネス1の幅方向に伸ばしておいて、ワイヤーハーネス1の上方から押付け、固定部材10の裏面に設けた多数のフック部材11を不織布32に係止させ、これにより、ワイヤーハーネス1を内装部材30に固定する構造となっている。
【選択図】 図5
【解決手段】 ワイヤーハーネスの固定構造は、内装部材30の不織布32の上に載置されたワイヤーハーネス1に対して、例えばニット伸縮布で形成され伸縮自在な固定部材10を、ワイヤーハーネス1の幅方向に伸ばしておいて、ワイヤーハーネス1の上方から押付け、固定部材10の裏面に設けた多数のフック部材11を不織布32に係止させ、これにより、ワイヤーハーネス1を内装部材30に固定する構造となっている。
【選択図】 図5
Description
本発明は、ワイヤーハーネスの固定構造およびワイヤーハーネスの固定方法に係り、さらに詳しくは、組付け作業性を向上させることができるとともに、部品点数を削減することができるワイヤーハーネスの固定構造およびワイヤーハーネスの固定方法に関する。
近年、エレクトロニクス設備が搭載された自動車や、複写機、券売機等の進歩が目覚しいものとなっている。これらの設備に欠かせない情報とエネルギーを伝送する配線システムとしてワイヤーハーネスが使用されている。
例えば、車のエンジン、メータ、ライト等を正確に作動させるには、何百本もの高性能な電線が必要となり、そのような電線や情報回路をコンパクトに束ねたものがワイヤーハーネスとして用いられている。
例えば、車のエンジン、メータ、ライト等を正確に作動させるには、何百本もの高性能な電線が必要となり、そのような電線や情報回路をコンパクトに束ねたものがワイヤーハーネスとして用いられている。
ワイヤーハーネスを、例えば車のボディ等に固定するには、基板タイプ、あるいはバンドタイプのクランプを用いて行なっていた。
このようなクランプを用いたワイヤーハーネスの固定方法では、車のリサイクルの際、ワイヤーハーネスを取外す必要がある。しかし、クランプを相手方の係止孔から抜き取ることが困難であり、治具を使用して行っているが、それでも容易に抜き取ることができない。しかも、多数のクランプが使用されているため、それらを1個づつボディから抜き取るには、多くの時間と労力とが掛かり、作業能率が悪いものであった。
このようなクランプを用いたワイヤーハーネスの固定方法では、車のリサイクルの際、ワイヤーハーネスを取外す必要がある。しかし、クランプを相手方の係止孔から抜き取ることが困難であり、治具を使用して行っているが、それでも容易に抜き取ることができない。しかも、多数のクランプが使用されているため、それらを1個づつボディから抜き取るには、多くの時間と労力とが掛かり、作業能率が悪いものであった。
そこで、クランプを使わずにワイヤーハーネスをボディに取付け、また、ボディから取外すようにして、上述のような効率の悪い取付け、取外し作業を改善したワイヤーハーネスの取付け構造が知られている(例えば特許文献1参照)。
前記特許文献1のワイヤーハーネスの取付け構造は、図13に示すタイプのものと、図14に示すタイプのものと示されている。すなわち、図13に示すワイヤーハーネスの取付け構造は、布材50Aの一面に粘着材50Bが塗布されているとともに、他面に雄型あるいは雌型いずれか一方の植毛状係止片50Cが突設されたマジックテープ(商標登録)50を、図示しないが、車体側の固定部材に予め固着してある雄型あるいは雌型いずれか一方の植毛状係止片が突設されているマジックテープに対して、雌雄の植毛状係止片同士を係止させることで固定されている。
前記特許文献1のワイヤーハーネスの取付け構造は、図13に示すタイプのものと、図14に示すタイプのものと示されている。すなわち、図13に示すワイヤーハーネスの取付け構造は、布材50Aの一面に粘着材50Bが塗布されているとともに、他面に雄型あるいは雌型いずれか一方の植毛状係止片50Cが突設されたマジックテープ(商標登録)50を、図示しないが、車体側の固定部材に予め固着してある雄型あるいは雌型いずれか一方の植毛状係止片が突設されているマジックテープに対して、雌雄の植毛状係止片同士を係止させることで固定されている。
図14に示すワイヤーハーネスの取付け構造は、雄型あるいは雌型いずれか一方の植毛状係止片50Cを巻付けたワイヤーハーネスをインストルメントパネル・ハーネス60とし、このインストルメントパネル・ハーネス60を、インストルメントパネル70の配索溝70Aに挿入させ、配索溝70Aに予め固定された雄型あるいは雌型いずれか一方の植毛状係止片50Dと係止させて固定させている。
しかし、前述した各タイプのワイヤーハーネスの取付け構造では、次に述べるような問題がある。すなわち、マジックテープで電線群(ワイヤーハーネス)を巻付けなければならない。この巻付けは、長さが短い電線群であっても少なくともその両端を巻付けることが要求され、長い電線群の場合は複数箇所に巻付けなければならず、多くの手間がかかるものとなっている。その結果、車両等への組付け作業の効率が悪いという問題がある。
次に、前記取付け構造では、ワイヤーハーネスに巻付けるマジックテープと、このマジックテープと係止し合う相手方のマジックテープが必要となり、2つの部品を揃えなくてはならず、部品点数が多くなるという問題もある。
次に、前記取付け構造では、ワイヤーハーネスに巻付けるマジックテープと、このマジックテープと係止し合う相手方のマジックテープが必要となり、2つの部品を揃えなくてはならず、部品点数が多くなるという問題もある。
本発明の目的は、少ない手間で取付けることができて組付け作業性を向上させることができるとともに、部品点数を削減することができるワイヤーハーネスの固定構造およびワイヤーハーネスの固定方法を提供することである。
1)本発明のワイヤーハーネスの固定構造は、被取付け部材上に載置されたワイヤーハーネスに対して、固定部材を前記ワイヤーハーネスの上方から押付けて前記被取付け部材に取付けることで、前記ワイヤーハーネスを前記被取付け部材に固定するワイヤーハーネスの固定構造であって、前記固定部材の裏面に前記被取付け部材に係止可能な多数のフック部材が設けられていることを特徴とする。
前記構成のワイヤーハーネスの固定構造によれば、固定部材をワイヤーハーネスの上方から被取付け部材に押付け、固定部材のフック部材を被取付け部材に係止させるだけで、ワイヤーハーネスを固定することができるので、少ない手間で取付けることができて組付け作業性を向上させることができる。
また、固定部材をワイヤーハーネスの上方から被取付け部材に押付けるだけで、固定部材のフック部材を被取付け部材に係止させることができる。その結果、フック部材に対応する相手方の部材を別個に揃えなくてもよいので、部品点数を削減することができる。
また、固定部材をワイヤーハーネスの上方から被取付け部材に押付けるだけで、固定部材のフック部材を被取付け部材に係止させることができる。その結果、フック部材に対応する相手方の部材を別個に揃えなくてもよいので、部品点数を削減することができる。
2)本発明では、1)に記載したワイヤーハーネスの固定構造において、前記固定部材が伸縮性を有する部材で形成されていることを特徴とする。
前記構成のワイヤーハーネスの固定構造によれば、ワイヤーハーネスを被取付け部材に固定するときに、固定部材を引張りながら貼付すると、その後、内側に戻ろうとする力が働くので、ワイヤーハーネスを確実に固定することができる。
3)本発明では、1)または2)に記載したワイヤーハーネスの固定構造において、前記被取付け部材の上面には前記フック部材が係止可能となった不織布が貼付されていることを特徴とする。
前記構成のワイヤーハーネスの固定構造によれば、フック部材が引掛かりやすくなって、より作業性が向上する。また、雄型のフック部材に対応する雌型の部材を別個に揃えなくてもよくなるので、部品点数を削減することができる。
4)本発明では、1)〜3)のいずれかに記載したワイヤーハーネスの固定構造において、前記固定部材が、前記ワイヤーハーネスに当接する当接部と、この当接部の両端に設けられるとともに前記被取付け部材に取付けられる固定部と、を含み構成され、前記当接部が伸縮性と粘着性とのうち少なくとも一方を有するとともに、前記固定部に前記多数のフック部材が設けられていることを特徴とする。
前記構成のワイヤーハーネスの固定構造によれば、ワイヤーハーネスを被取付け部材に固定するときに、固定部材の固定部を引張り、当接部を伸ばしながら貼付すると、その後、内側に戻ろうとする力が当接部に働くので、ワイヤーハーネスを確実に固定することができる。
5)本発明では、1)〜4)のいずれかに記載したワイヤーハーネスの固定構造において、前記被取付け部材が自動車の内装部材であることを特徴とする。
前記構成のワイヤーハーネスの固定構造によれば、内装部材に載置されたワイヤーハーネスを、固定部材を内装部材に押付けてフック部材を係止させるだけで固定することができるので、自動車用のワイヤーハーネスを、内装部材に容易に固定することができる。
6)本発明のワイヤーハーネスの固定方法は、被取付け部材上に載置されたワイヤーハーネスに対して、固定部材を前記ワイヤーハーネスの上方から押付けて前記被取付け部材に取付けることで、前記ワイヤーハーネスを前記被取付け部材に固定するワイヤーハーネスの固定方法であって、前記固定部材が伸縮性部材で形成されるとともに、その裏面には前記被取付け部材に係止可能な多数のフック部材が設けられ、前記固定部材の両端を互いに反対方向に引張って引張した状態で、前記ワイヤーハーネスの上方から前記被取付け部材に押付け、前記固定部材のフック部材を前記被取付け部材に引掛けて係止させ、前記ワイヤーハーネスを前記被取付け部材に固定することを特徴とする。
7)本発明における他のワイヤーハーネスの固定方法は、被取付け部材上に載置されたワイヤーハーネスに対して、固定部材を前記ワイヤーハーネスの上方から押付けて前記被取付け部材に取付けることで、前記ワイヤーハーネスを前記被取付け部材に固定するワイヤーハーネスの固定方法であって、前記固定部材が、前記ワイヤーハーネスに当接しかつ伸縮性と粘着性とのうち少なくとも一方を有する当接部と、この当接部の両端に設けられるとともに前記被取付け部材に係止可能な多数のフック部材を有する固定部と、を含み構成され、前記固定部材の固定部を互いに反対方向に引張って引張した状態で、前記ワイヤーハーネスの上方から前記当接部を前記被取付け部材に押付けるとともに、前記固定部材のフック部材を前記被取付け部材に引掛けて係止させ、前記ワイヤーハーネスを前記被取付け部材に固定することを特徴とする。
本発明のワイヤーハーネスの固定構造およびワイヤーハーネスの固定方法によれば、少ない手間で取付けることができて組付け作業性を向上させることができるとともに、部品点数を削減することができる。
以下、本発明に係る好適な実施の形態例を図面に基づいて説明する。
図1、図2には、第1実施形態のワイヤーハーネスの固定構造が示され、図3〜図5には、ワイヤーハーネスの固定方法が示されている。
図1、図2には、第1実施形態のワイヤーハーネスの固定構造が示され、図3〜図5には、ワイヤーハーネスの固定方法が示されている。
本実施形態では、自動車用のワイヤーハーネス1が、伸縮性を有する固定部材10によって被取付け部材である車体等の内装部材30に押付けられて固定されている。
図1ではワイヤーハーネス1としてフラットワイヤが使用されているが、電線群となっている一般的なワイヤーハーネスでも使用することができる。
図1ではワイヤーハーネス1としてフラットワイヤが使用されているが、電線群となっている一般的なワイヤーハーネスでも使用することができる。
固定部材10は、例えば全方向に伸縮可能なニット伸縮布、あるいは伸縮性を有する合成樹脂製とされ、用いられるワイヤーハーネス1の大きさに対応する幅寸法、および長さ寸法に形成されている。
固定部材10の裏面、すなわちワイヤーハーネス1および内装部材30側の面には、図2に示すように、多数のフック部材11が植え込まれている。このフック部材11は、可撓性を有する例えばポリエステル系の樹脂材料で形成され、釣り針形状となって相手方に係止しやすいようになっている。
固定部材10の裏面、すなわちワイヤーハーネス1および内装部材30側の面には、図2に示すように、多数のフック部材11が植え込まれている。このフック部材11は、可撓性を有する例えばポリエステル系の樹脂材料で形成され、釣り針形状となって相手方に係止しやすいようになっている。
内装部材30は、例えばルーフライナー等の本体部31と、その上面に接着等で固着された不織布32とで構成されており、固定部材10は不織布32と対向していることになる。そして、固定部材10のフック部材11は、ワイヤーハーネス1に当接する部位を除いた部位が、固定部材10を内装部材30に押付けたとき不織布32と係止し合い、これにより、ワイヤーハーネス1が内装部材30に固定されるようになっている。
次に、図3〜図5を参照してワイヤーハーネス1の固定方法を説明する。
図3に示すように、内装部材30の不織布32の上面に所定のワイヤーハーネス1を配置した後、そのワイヤーハーネス1の上方に固定部材10を配置する。次いで、その固定部材10の両端部をワイヤーハーネス1の長手方向と直交する方向、かつ互いに反対方向の矢印A1、A2方向に引張って、固定部材10を伸ばす。
図3に示すように、内装部材30の不織布32の上面に所定のワイヤーハーネス1を配置した後、そのワイヤーハーネス1の上方に固定部材10を配置する。次いで、その固定部材10の両端部をワイヤーハーネス1の長手方向と直交する方向、かつ互いに反対方向の矢印A1、A2方向に引張って、固定部材10を伸ばす。
そうすると、図4に示すように、固定部材10が伸びるとともに、その裏面に植え込まれたフック部材11間の間隔が広くなる。今度は、固定部材10を伸ばした状態でワイヤーハーネス1を押し包むようにして、矢印B方向に動かし、固定部材10を不織布32に押し当てる。
固定部材10が不織布32に押し当てられたとき、図5に示すように、固定部材10 のフック部材11が、不織布32と係止し合って固定部材10が不織布32に固定され、ワイヤーハーネス1が内装部材30に固定される。
不織布32に、伸ばされた状態で押し当てられた固定部材10は、伸ばされる前の状態に戻ろうとする力が、矢印C1、C2のように、互いに内側に、すなわちワイヤーハーネス1を包み込む方向に働く。そのため、ワイヤーハーネス1が確実に固定される。
不織布32に、伸ばされた状態で押し当てられた固定部材10は、伸ばされる前の状態に戻ろうとする力が、矢印C1、C2のように、互いに内側に、すなわちワイヤーハーネス1を包み込む方向に働く。そのため、ワイヤーハーネス1が確実に固定される。
この際、固定部材10を伸ばしたままの状態でワイヤーハーネス1を押包み、かつワイヤーハーネス1に当接しない部位の固定部材10を不織布32に押し当てたとき、固定部材10の全体が前述のように互いに内側に縮まるので、固定部材10の両端部が引張られ、不織布32から剥がれるおそれがある。
そこで、固定部材10を引張った状態でワイヤーハーネス1に当接させた後、ワイヤーハーネス1の縁部に沿わせた部位を、先に不織布32に押し当ててその部位のフック部材11を不織布32に係止させ、縁部から外側の部位は元の状態に縮ませた状態、すなわち伸ばさない状態で、不織布32に押し当てるようにすれば、縁部から外側の部位が剥がれることなく係止され、ワイヤーハーネス1をより確実に固定することができる。
そこで、固定部材10を引張った状態でワイヤーハーネス1に当接させた後、ワイヤーハーネス1の縁部に沿わせた部位を、先に不織布32に押し当ててその部位のフック部材11を不織布32に係止させ、縁部から外側の部位は元の状態に縮ませた状態、すなわち伸ばさない状態で、不織布32に押し当てるようにすれば、縁部から外側の部位が剥がれることなく係止され、ワイヤーハーネス1をより確実に固定することができる。
上述した第1実施形態によれば、固定部材10をワイヤーハーネス1の上方から内装部材30に押付け、固定部材10のフック部材11を内装部材30の不織布32に係止させるだけで、ワイヤーハーネス1を固定することができる。その結果、少ない手間で取付けることができて組付け作業性を向上させることができる。
また、固定部材10をワイヤーハーネスの上方から内装部材30に押付けるだけで、固定部材10のフック部材11を内装部材30の不織布32に係止させることができる。その結果、雄型のフック部材に対応する雌型の部材を別個に揃えなくてもよくなるので、部品点数を削減することができる。
さらに、ワイヤーハーネス1を内装部材30に固定するときに、固定部材10を引張りながら貼付しているので、固定部材10には、その後、内側に戻ろうとする力が働き、ワイヤーハーネス1を包み込むようになり、確実に固定することができる。
また、内装部材30には不織布32が張られているので、フック部材11が引掛かりやすくなって、より作業性が向上する。
次に、本発明の第2実施形態を説明する。
図6、図7には、第2実施形態のワイヤーハーネス1の固定構造が示され、図8〜図10には、ワイヤーハーネス1の固定方法が示されている。
なお、この実施形態において、前記第1実施形態の部材と同一部材には、同一符号を付すとともに、その詳細な説明は省略または簡略化する。
図6、図7には、第2実施形態のワイヤーハーネス1の固定構造が示され、図8〜図10には、ワイヤーハーネス1の固定方法が示されている。
なお、この実施形態において、前記第1実施形態の部材と同一部材には、同一符号を付すとともに、その詳細な説明は省略または簡略化する。
本実施形態では、ワイヤーハーネス1を固定する固定部材20が、前記第1実施形態の固定部材10と異なっている。すなわち、本実施形態の固定部材20は、長さ方向中央部の当接部である伸縮自在な粘着部20Aと、この粘着部20Aの両端に連続して設けられた固定部20Bとを有して形成されている。
固定部材10の粘着部20Aとしては、例えば前記ニット伸縮布が使用されている。また、粘着部20Aは、引伸ばさない状態でもワイヤーハーネス1の幅を覆うことができる寸法の長さに形成されている。
固定部材10の固定部20Bは、伸縮性を有しない例えば合成樹脂部材で形成され、上述のように粘着部20Aと一体的に繋がっている。この固定部20Bの裏面には、前記多数のフック部材11が植え込まれている。
次に、図8〜図10を参照して第2実施形態のワイヤーハーネス1の固定方法を説明する。
図8に示すように、内装部材30の不織布32の上面に所定のワイヤーハーネス1を配置するとともに、そのワイヤーハーネス1の上方に、固定部材10の粘着部20Aがくるように固定部材10を配置する。そして、固定部材10の固定部20Bの両端部をワイヤーハーネス1の長手方向と直交する方向、かつ互いに反対方向の矢印A1、A2方向に引張って、固定部材10の粘着部20Aを伸ばす。
図8に示すように、内装部材30の不織布32の上面に所定のワイヤーハーネス1を配置するとともに、そのワイヤーハーネス1の上方に、固定部材10の粘着部20Aがくるように固定部材10を配置する。そして、固定部材10の固定部20Bの両端部をワイヤーハーネス1の長手方向と直交する方向、かつ互いに反対方向の矢印A1、A2方向に引張って、固定部材10の粘着部20Aを伸ばす。
そうすると、図9に示すように、粘着部20Aがワイヤーハーネス1の幅方向に伸びるので、今度は、その粘着部20Aでワイヤーハーネス1を押し包むようにして、矢印B方向に動かし、固定部材10を不織布32に押し当てる。
固定部材10が不織布32に押し当てられたとき、図10に示すように、固定部材10の固定部20Bに植え込まれているフック部材11が、不織布32と係止し合って固定部20Bが不織布32に固定される結果、ワイヤーハーネス1が固定される。
不織布32に、伸ばされた状態で押し当てられた粘着部20Aは、伸ばされる前の状態に戻ろうとする力が、矢印C1、C2のように、互いに内側に、すなわちワイヤーハーネス1を包み込む方向に働く。そのため、ワイヤーハーネス1が確実に固定される。
不織布32に、伸ばされた状態で押し当てられた粘着部20Aは、伸ばされる前の状態に戻ろうとする力が、矢印C1、C2のように、互いに内側に、すなわちワイヤーハーネス1を包み込む方向に働く。そのため、ワイヤーハーネス1が確実に固定される。
上述した第2実施形態によれば、前記第1実施形態とほぼ同様の効果を得ることができる。
なお、本発明に係るワイヤーハーネス1の固定構造および固定方法は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、適宜な変形、改良等が可能である。
例えば、前記第2実施形態におけるニット伸縮布で形成された固定部材20の粘着部20Aに替えて、例えば、図11に示すように、裏面に接着剤を塗布した粘着部20Cを用いてもよい。そして、予め、その接着剤にワイヤーハーネス1を接着、固定した状態で納入するようにしてもよい。この場合、粘着部20Cは伸縮性を有していなくてもよい。
内装部材30に固定するには、一体となった固定部材10とワイヤーハーネス1とを、矢印Bの方向の内装部材30に押付け、図12に示すように、固定部20Bのフック部材11を不織布32に係止させるだけでよい。
このような実施形態によれば、例えば狭い場所において内装部材30にワイヤーハーネス1を固定する際に、狭い場所で固定部20Bを引張って粘着部20Aを伸ばす困難な作業が不要となり、作業性の向上を図ることができる。なお、粘着部20Cとして、例えば布製粘着テープを用いてもよい。
例えば、前記第2実施形態におけるニット伸縮布で形成された固定部材20の粘着部20Aに替えて、例えば、図11に示すように、裏面に接着剤を塗布した粘着部20Cを用いてもよい。そして、予め、その接着剤にワイヤーハーネス1を接着、固定した状態で納入するようにしてもよい。この場合、粘着部20Cは伸縮性を有していなくてもよい。
内装部材30に固定するには、一体となった固定部材10とワイヤーハーネス1とを、矢印Bの方向の内装部材30に押付け、図12に示すように、固定部20Bのフック部材11を不織布32に係止させるだけでよい。
このような実施形態によれば、例えば狭い場所において内装部材30にワイヤーハーネス1を固定する際に、狭い場所で固定部20Bを引張って粘着部20Aを伸ばす困難な作業が不要となり、作業性の向上を図ることができる。なお、粘着部20Cとして、例えば布製粘着テープを用いてもよい。
また、前記第1実施形態では、固定部材10が伸縮自在なニット伸縮布で形成されていたが、これに限らない。固定部材10を、伸縮しない通常の布製帯状部材、合成樹脂等で形成してもよい。要は、固定部材10の裏面に設けたフック部材11を内装部材30に係止することで、ワイヤーハーネス1を固定することができればよい。
また、前記各実施形態では、固定部材10,20によってワイヤーハーネス1を取付け、固定する被取付け部材は、自動車のルーフライナー等の内装部材30であったが、これに限らず、複写機、自動販売機、券売機、冷蔵庫等の機器にワイヤーハーネス1を固定する場合にも、本発明を適用することができる。
1 ワイヤーハーネス
10 固定部材
11 フック部材
20 固定部材
20A 粘着部
20B 固定部
20C 粘着部
30 被取付け部材である内装部材
32 不織布
10 固定部材
11 フック部材
20 固定部材
20A 粘着部
20B 固定部
20C 粘着部
30 被取付け部材である内装部材
32 不織布
Claims (7)
- 被取付け部材上に載置されたワイヤーハーネスに対して、固定部材を前記ワイヤーハーネスの上方から押付けて前記被取付け部材に取付けることで、前記ワイヤーハーネスを前記被取付け部材に固定するワイヤーハーネスの固定構造であって、
前記固定部材の裏面に前記被取付け部材に係止可能な多数のフック部材が設けられていることを特徴とするワイヤーハーネスの固定構造。 - 前記固定部材が伸縮性を有する部材で形成されていることを特徴とする請求項1に記載したワイヤーハーネスの固定構造。
- 前記被取付け部材の上面には前記フック部材が係止可能となった不織布が貼付されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載したワイヤーハーネスの固定構造。
- 前記固定部材が、前記ワイヤーハーネスに当接する当接部と、この当接部の両端に設けられるとともに前記被取付け部材に取付けられる固定部と、を含み構成され、前記当接部が伸縮性と粘着性とのうち少なくとも一方を有するとともに、前記固定部に前記多数のフック部材が設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載したワイヤーハーネスの固定構造。
- 前記被取付け部材が自動車の内装部材であることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載したワイヤーハーネスの固定構造。
- 被取付け部材上に載置されたワイヤーハーネスに対して、固定部材を前記ワイヤーハーネスの上方から押付けて前記被取付け部材に取付けることで、前記ワイヤーハーネスを前記被取付け部材に固定するワイヤーハーネスの固定方法であって、
前記固定部材が伸縮性部材で形成されるとともに、その裏面には前記被取付け部材に係止可能な多数のフック部材が設けられ、前記固定部材の両端を互いに反対方向に引張って引張した状態で、前記ワイヤーハーネスの上方から前記被取付け部材に押付け、前記固定部材のフック部材を前記被取付け部材に引掛けて係止させ、前記ワイヤーハーネスを前記被取付け部材に固定することを特徴とするワイヤーハーネスの固定方法。 - 被取付け部材上に載置されたワイヤーハーネスに対して、固定部材を前記ワイヤーハーネスの上方から押付けて前記被取付け部材に取付けることで、前記ワイヤーハーネスを前記被取付け部材に固定するワイヤーハーネスの固定方法であって、
前記固定部材が、前記ワイヤーハーネスに当接しかつ伸縮性と粘着性とのうち少なくとも一方を有する当接部と、この当接部の両端に設けられるとともに前記被取付け部材に係止可能な多数のフック部材を有する固定部と、を含み構成され、前記固定部材の固定部を互いに反対方向に引張って引張した状態で、前記ワイヤーハーネスの上方から前記当接部を前記被取付け部材に押付けるとともに、前記固定部材のフック部材を前記被取付け部材に引掛けて係止させ、前記ワイヤーハーネスを前記被取付け部材に固定することを特徴とするワイヤーハーネスの固定方法。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009230954A (ja) * | 2008-03-21 | 2009-10-08 | Honda Motor Co Ltd | 移動体搭載用組電池 |
WO2023189659A1 (ja) * | 2022-03-28 | 2023-10-05 | 株式会社オートネットワーク技術研究所 | 車両配線システム及び車両用追加配線部材 |
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2005
- 2005-03-17 JP JP2005077651A patent/JP2006262649A/ja active Pending
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