JP3065665B2

JP3065665B2 - トランプカード及び賭用チップを用いるテーブルゲーム、特に「ブラックジャック」のゲームでプロが使用するためのゲーム装置

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Publication number: JP3065665B2
Application number: JP8514937A
Authority: JP
Inventors: ミハイルオルダー
Original assignee: ミハイルオルダー
Priority date: 1994-11-08
Filing date: 1995-10-05
Publication date: 2000-07-17
Anticipated expiration: 2015-10-05
Also published as: BG62275B1; DK0790848T3; SK27197A3; FI971839A; AU3604195A; AR000006A1; NZ293567A; RU2139748C1; BR9509619A; SI9520121A; ES2120233T3; CA2195329A1; FI109880B; KR100240773B1; FI971839A0; US5941769A; JPH10508236A; PL320057A1; MX9703344A; TR199501380A2

Description

【発明の詳細な説明】技術分野本発明は、「ブラックジャック」やトランプカードと
賭用チップ（ジェトン）とを用いることによる関連する
ゲーム等の出たとこ勝負のゲームでプロが使用するため
のゲーム装置に関する。

以下の説明は、主として、例として用いる「ブラック
ジャック」のゲームに関するものである。

従来、「ブラックジャック」用のゲーム装置は、基本
的に、ゲームテーブルと、カードスライドの形態のカー
ド配布器とからなっており、カード配布器は、その形状
からカードシューとも呼ばれている。

「ブラックジャック」は、各々52枚のカードからなる
１〜８組のトランプカードを用いて行われ、それによ
り、プレーヤーが、親（胴元）に対して勝負を行い、胴
元は、「ブラックジャック」のゲームではディーラーと
も呼ばれるクルピエによって代表されている。

カードの各々の組は、四つのカードのスーツ、即ち、
ハート、ダイヤモンド、クラブ及びスペードからなって
いる。各スーツは、９枚の数字の札と、ジャック、クイ
ーン、キング及びエースの絵を有する４枚の絵札とを有
している。数字の札は、それらの２〜10の数によって表
され、絵札は、それらの頭文字:J（Jack）、Ｑ（Quee
n）、Ｋ（King）及びＡ（Ace）によって表される。各カ
ードの名称は、その等級とそのスーツとの組み合わせ
（例えば、ダイヤのクイーン）である。「ブラックジャ
ック」のゲームでは、エースの点の値は、１又は11の何
れにするかを選ぶことによって選択することができ、絵
札（ジャック、クイーン、キング）の点の値は、10であ
り、他の全てのカードのゲーム値は、表側に付した値と
同じである。色又はスーツは、このゲームには意味がな
い。

最初のゲームの開始前に、カードは、ディーラーによ
って、好ましくはカードシャッフル装置を用いることに
よって、慎重に切られ、次いで、種分けのないカードの
裏側が、カードシューのカード配布開口の方向になる前
方を向く態様で、カードシューに入れられる。

「ブラックジャック」のゲームテーブルは、賭用チッ
プの形態のベットを置くために指定された円弧状に並ん
で配置された方形又は円形の賭金フィールド（箱、持ち
札）に基本的に区分けされた布切れ（ゲーム用レイアウ
ト）で覆われている。各箱の左側には、保険フィールド
（保険ライン）がある。ゲームテーブルの一部は、プレ
ーヤー及びディーラーのためのカードの載置のために指
定されている。

「ブラックジャック」のゲームの基本的な特徴は、以
下の通りである。

賭場が有する箱と同じ数（一般的には７）のプレーヤ
ー（又はプレーヤーのグループ）が、賭を行うことがで
きる。

プレーヤーの目標は、親よりも高い点を得ることであ
る。プレーヤーにも親にも越えてはならない最高点は21
である。プレーヤー又は親が、最初に受け取った２枚の
カードで21の点になっていた場合にはプレーヤー又は親
は、「ブラックジャック」を有し、勝ちである。そうで
ない場合には、より21の点に近い方が勝ちである。両方
が同点の場合には、プレーヤーは勝ちも負けもせず、彼
のベット（賭けたもの）を取り下げることもでき、次の
ゲームのために、ベットを再度又は増やし又は減らして
勝負することもできる。

賭けの実行に関する国際的に定められたルールによれ
ば、ベットの提出及びカードの配布は以下の通りに行わ
れる。

先ず、各プレーヤーが、彼の賭を行う。一枚よりも多
くのチップを提出する場合には、チップをスタックと
し、最も額の大きなものをスタックの下部に、最も額の
小さなものをスタックの上部にする。次いで、ディーラ
ーは、先ず各プレーヤー、次いでディーラーが表側を上
にした第一のカードを受け取るよう、左から右へとカー
ドを配る。しかる後、各プレーヤーが第二のカードをや
はり表側を上にして、次いで、ディーラーが彼の第二の
カードを、ただし、表側を下にして受け取る。

全てのプレーヤーのカードが配られると、ディーラー
は、彼の表側が下になった第二のカードを裏返して表側
を上にする。ディーラーの点数が17以上であれば、彼
は、他のカードを引かなくともよく、彼の点数が17未満
であれば、彼は、彼の点数が17に達する又は17を越える
まで、更に別のカードを引かなくてはならない。

加えて、或る状況及び条件下で、「バッキング・ザ・
ボックス」、「ダブルダウン」、「スプリット」及び
「インシュアランス」等の賭の変化を適用してもよい。

「バッキング・ザ・ボックス」では、幾組かのプレー
ヤー（プレーヤーの共同体）が、彼らのベットを一つの
同じ箱に入れる。

「ダブルダウン」では、プレーヤーは、ゲームの間に
彼の最初のベットを倍にすることができ、それにより、
彼はイニシャルベットに次いでダブルベットを彼の箱に
入れなければならない。

「スプリット」では、プレーヤーが最初の２枚のカー
ドを分け、二列のカードで二つの手札について勝負して
彼のゲームを続行するが、イニシャルベットを倍にする
必要がある。

「インシュアランス」では、プレーヤーが、親の「ブ
ラックジャック」に対して彼のベットに保険をかける。
それにより、彼は、イニシャルベットの額の半分を、保
険ラインに賭けなければならない。

プレーヤーは、「ブラックジャック」で彼のベットの
1.5倍、さもなければ１倍を得て、「インシュアラン
ス」では、親の「ブラックジャック」で彼のベットの２
倍を得る。親が、保険の賭けがあった後に「ブラックジ
ャック」を得られない場合には、プレーヤーは、彼の保
険ベットを失うが、彼のイニシャルベットを用いた通常
のゲームを行う。

プレーヤーのカードは、全てのカードの値が見える状
態にあるよう、ずらして置かれる。ディーラーのカード
は、互いに重複することなしに並べて配置される。

賭用チップ（ジェトン）は、円盤状のプラスチック片
である。それらの額は、（例えば、10、20、50、100、5
00）とプリントされており、それらは、それらそれぞれ
の額に応じて、異なる色によって（例えば、青、赤、
緑、橙色、紫）表示されている。

本発明は、以下の問題をもとにしてなされたものであ
る。

カジノビジネスにおいては、いわゆるデーブルゲーム
（ライフゲーム）における技術制御の漏洩がある。この
ことは、特に、種々の態様で勝負を行うことのできるテ
ーブルゲーム「ブラックジャック」に関係するものであ
る。追加の監視スタッフの形態の非常に充実したスタッ
フの補足によっても、光学監視システムの使用にもかか
わらず、カジノ又はカジノ運営者にとって賭けの収入の
減少に帰着することのあるかなりの防衛の抜け穴があ
る。一方、ディーラーには多くの責任がある。ディーラ
ーは、勝ちに対するプレーヤーへの正しい支払いと同様
に、厳密に規定されたゲームを維持するための高度な集
中力を必要とする。彼は、職務の終了毎に、胴元に対し
て会計報告をしなければならず、全てのこれらの職務の
間に、エラーが生じることがある。

したがって、ゲームを行っている全ての間において、
人力なしで、信頼のおける監視を可能にする解決策を見
つける必要がある。その解決策は、ディーラーによる誤
った決定と同様に、現れるエラー及びミスを認識し、そ
れらを正すのを容易にすべきものである。プレーヤーと
ディーラーとの間、又はディーラーとカジノ運営者との
間で異議がある場合には、如何なるゲームも、信頼のお
ける態様で修正することができよう。例えば、ゲームに
影響を及ぼす妥当でない態様、特に、勝ちの計算におい
て又は勝ちの支払いにおいて或るプレーヤーに有利に影
響を及ぼす態様を避ける解決策、ディーラーにとって、
より容易な仕事をつくる解決策、他の利点はさておき、
正しく楽な態様でディーラーとカジノ経営者との間の会
計の方法を簡易化する解決策がある。それ以外には、デ
ィーラーの腕前及びプレーヤーの個人的な賭け方の特徴
に関するしっかりとした情報を送ることが目標である。

説明した問題への解決策の概要を述べた概念を達成す
るため、本発明の目的は、特に、「ブラックジャック」
のゲームのための監視、制御及び追跡の全自動システム
を提供することである。このシステムは、調査し、制御
し、追跡し、ゲーム及びカジノ特有の必要性によるいろ
いろな状況下で登録したデータを使用できるようにし、
カードがカードシューから離れる時から現実のゲームの
結果の計算の瞬間まで、それらを整理し、監視する。

これには、以下のことを要する。

ゲームの進行は、ゲームの、可能であれば、全ての局
面において、自動的に追跡され、コンピュータ及び特定
の電子データ処理プログラムを用いることにより、追跡
され記憶されながら、モニター又はディスプレーに示さ
れ、ディーラーにとって見ることができる。

カードシューは、カードシューから隠された態様で
（表側を下にして）引き出された各カードの値を自動的
に認識し追跡するための装置を備えている。

ゲームテーブルは、勝負された又は勝負されていない
箱（手札）を自動的に確認するための装置を備えてお
り、それにより、ゲームテーブルは、各手札に関する複
数のベット及び保険ラインの使用を実現しなければなら
ない。更に、ゲームテーブルは、各プレーヤー及びディ
ーラーの前に置かれたカードの数を自動的に認識する装
置を備えている。

用いた賭用チップの額は、認識され、追跡され、記憶
される。

特に、電子データ処理（EDP）プログラムは、各箱及
び関連する保険ラインに関する全てのベットの額を処理
し、カード配布の順序を制御し、各プレーヤー及びディ
ーラーへのカードの配分を制御し、各手札及びディーラ
ーの総合点を計算、比較し、プレーヤーの勝ちを評価す
る。

全ての重要な賭のデータは、次いで、EDPプログラム
によって処理され、実際のゲームと同時に、特別のモニ
ター又はディスプレーにおいて示される。同じデータ
が、請求があった時は何時でも、後になって総合結果を
監視するために再び呼び出され、それにより、EDPソフ
トウェアプログラムの生じ得る変更に対しては、何等制
限がない。

この複雑なタスクは、請求項１の包括的部分によるゲ
ーム装置から逸脱することなしに、請求項１の特徴部分
にしたがって解決される。本発明のより具体的な改良及
び更に進んだ開発が、従属請求項２〜14に規定されてい
る。

技術水準先行技術によれば、この複雑なタスクに対しては、公
然と知られ、利用することのできる解決策がないこと
は、言及さるべきである。

DE 3807127 Alによれば、カードの値の登録のため
の装置が知られているが、この装置は、カードを隠され
た態様で配布するためのカードシューではなく、スカー
ト、ラミー、ブリッジ、ポーカー等のトランプゲームに
おいて、各ゲームの終わりに、各プレーヤーが彼の手札
で得た総合点の計算のための装置である。この装置は、
装置のディスプレーで監視するのが好ましいゲームの結
果を、より速く計算し、登録するのに役立つものであ
る。カードは、それらの値を読みとるためには、機械が
読みとることのできるバーコード系によって表示されて
いるのが好ましく、装置の内側に配置され、装置を通っ
てカード毎に送られる。

一方、US5078405Aにより、ブラックジャック及びポー
カー等のゲームに利用することのできるカジノ用ゲーム
テーブルが知られており、このテーブルはジャックポッ
ト方式に関するサイドゲームを提供するものである。こ
の目的で、このほぼ一般的なゲームテーブルは、コイン
受けと、投入されたコイン及びジャックポット単位に利
用することのできる総額を登録する計数器とを備えてお
り、同様に、ジャックポットの支払いの計算をするプロ
セッサを備えている。各プレーヤーは、ブラックジャッ
ク又はポーカー等の基本ゲームの他に、或る一般額の単
位（例えば１ドル）のコインを、彼の箱の正面にあるコ
イン受け投入口に投入することによって、サイドゲーム
の勝負に参加するオプションを有している。基本ゲーム
の結果及び追加ゲームのルールにより、プレーヤーは、
提示されたジャックポットの一部又は全部を受け取るこ
とができるか、或いは何も受け取ることができない。し
かしながら、サイドゲーム用のこの装置は、基本ゲーム
の手続きとリンクされておらず、確かに、基本ゲームを
監視し、制御し又は調査する役割を担うようになっては
いない。

以下、本発明を一般的に説明し、原理図を用いて、特
に「ブラックジャック」のゲームの例に関して説明す
る。

図面の簡単な説明図１は、本発明によるカードシューの縦断面側面図で
ある。

図２は、図１のカードシューの上から見た水平断面図
である。

図３は、図１のカードシューの正面図である。

図４は、本発明による「ブラックジャック」ゲームテ
ーブルのゲーム面の要部の平面図であり、一方で、箱及
び保険ラインにおける賭用チップの使用の自動認識のた
め、もう一方で、配布され、置かれたトランプカードの
位置の自動認識のため、隠された装置が、ゲームレイア
ウトである布の下に配置されている。

発明の具現化の態様以下の説明は、本発明によるカードシューに関するも
のである。

図１〜図３に示すカードシューの構成は、その外側の
形状及びその上部に関しては、ほぼ一般的な従来のカー
ドシューの形状に倣っている。本発明によれば、カード
受け渡し口２から表側を下にして引き出されたカード
３′のカード値の認識のための一体化装置（カード値認
識装置:CVRD）が提供される。このCVRDは、基本的に以
下の機能部品を備えている。一つのテレビカメラ又はCC
D（荷電結合素子）イメージコンバータ4;引き出された
カード３′のカード値の印影（インプリント）31を保有
する部分を照明するためのインパルス光源（せん光ラン
プ）5;カード値の印影31の照明及び照明されたカード値
の印影31の光路を通じてのCCDイメージコンバータ４へ
の伝送のための光学直角偏向プリズム6;及び引き出され
たカード３′の運動を測定し、インパルス光源５を制御
する二つの光学電子運動又は位置センサ７、８である。

トランプカード３は、図４ではダイヤモンドのクイー
ンが例となっているが、カードの形式及び図柄の国際規
格にしたがうものである。各トランプカード３の寸法
は、88mmx62mm（縦長サイズ）で、中央部の図柄の周り
には、白い縁取りがある。カード値の印影31（例えば、
大文字のＱ）は、左側のカードの上縁のすぐ下に配置さ
れており、その値のすぐ下には、白地のスペースで間隔
をおいて、カラーのスーツシンボル32（例えば、ダイヤ
モンドのシンボル）がある。カラーのスーツシンボル32
とカード値の印影31とからなるカードの名称は、カード
の右側の下隅にも（上側を下にして）印刷されている。
カラーのスーツシンボルに関するカードの名称は、クラ
ブ及びスペードが黒で、ハート及びダイヤモンドが赤で
ある。カード値の印影31の高さは、（最大）15mmであ
る。

トランプカード３は、それらの横断方向の側33のうち
の一方が、前方に傾斜した斜面又は支持体９に載る態様
で、カードシュー１に入れられており、カードは、後方
に傾斜して表側が下になっている。支持体９に対するカ
ード３に角度は、台形の摺動楔10によって決定され、摺
動楔は、また、カード受け渡し口２に向けてカード３を
押す。明瞭にするため、図１には、二枚のトランプカー
ド３、３′だけが示されている。カード３′は、ディー
ラーによって引き出される位置にある。

支持体９は、カード受け渡し口２を越えて延びてお
り、カード受け渡し口の近傍に、しかし尚、カードシュ
ー１の内側に、窓11を有している。この窓は、直角偏向
プリズム６の光学平面のうちの一つによって覆われ、カ
ード値の印影31の通路にある。したがって、プリズム６
は、基本的に、引き出されるカード３′の通路の左又は
右の縁に配置されていなければならない。

プリズム６は、その直角と対向する面12（以下、鏡面
と称する）が、CCDイメージコンバーター４に関して反
対の方向に見えるように配置される。窓11を構成するプ
リズム６の平面13は、以下において窓面と称し、CCDイ
メージコンバータ４の方に向いて見えるプリズム６の平
面14は、出口面と称する。

インパルス光源５は、鏡面12のすぐ下の、窓面13と
（45度の）角をなすプリズム６の端の近傍にある。イン
パルス光源５の光は、鏡面12及び窓面13を通ってカード
３′の絵側（図柄側）に当り、照明されたカード３′か
ら窓面13を通って鏡面12へと反射され、次いで、出口面
14を通ってイメージコンバータ４の方向に反射されるの
で、窓11の前面を覆っているカード３′の部分が、凸レ
ンズ15によってイメージコンバータ４に投射される。光
路16のレンズ15の前にある赤色光フィルター17（＞600n
m）が、赤の色の付いたカード値の印影31の登録可能性
のために用いられる。プリズム６に対する光源５の光学
的幾何学的配置のため、光源５は、じかにイメージコン
バータ４には伝送されない。

照明されたカード値の印影31の描かれた画像を、光路
を通じてCCDイメージコンバータ４へと進行させるため
の偏向プリズム６の代わりに、不透明な鏡（図示せず）
を好都合に用いることができ、そうなれば、この鏡は、
プリズム６の鏡面12の位置を占めることになる。この場
合には、インパルス光源５は、鏡面12の後ろの代わり
に、（鏡の）鏡面12の前に配置され、光源５がイメージ
変換器４においても鏡においても直接輝くことのない態
様で遮蔽されることになる。

イメージコンバータ４において、引き出されたカード
３′のカード値の印影31の意図した描写を得るために
は、（表側を下にした）カード値の印影31が窓11の上に
ある時と同時に、インパルス光源５がフラッシュするこ
とが必要である。

トランプカードは、値の印影を二つ有しているが、カ
ード受け渡し開口２に関して、カード３′の右側の白い
縁取りにあるカード値の印影31を測定するのが適当であ
る。したがって、プリズム６は、図４に示すように、右
に配置されている。カード３′を引き出す際、カード
３′の以下の目印が、窓11の上を通過する。カード３′
の前縁33、カードの白地のサイドストリップである印刷
されていない長い部分、カラーのスーツシンボル32、カ
ラーのスーツシンボル32とカード値の印影31との間の狭
い白地のスペース、カード値の印影31、及びカード３′
の後縁である。

上記のセンサ構成は、カード３′が引っぱられたこと
を認識しなければならず、カード値の印影31が、窓11の
上を通過する瞬間にできる限り正確に、インパルス光源
５を点火しなければならない。

この目的で、二つの主な解決方法を以下に示す。これ
らのうち、一方は、ただ一つのセンサの使用を必要と
し、もう一方の方法は、図２に示すように、二つのセン
サ７、８を必要とする。

一つのセンサだけが備わっている場合には、例えば、
カードの前縁及び後縁を参照目印として用い、その際、
センサは、カードシュー１内の任意の側方の位置に配置
され、カード３′の進路の方向に見て、カード値の印影
31が正確に窓11の上にある時に、カードの後縁がセンサ
を離れる態様で窓11の前に所定の垂直方向の距離をおい
て配置される。上記のセンサは、圧力センサ又は光電バ
リアの何れがでよい。カードの前縁がセンサに触れる
と、センサは、測定装置のスイッチを入れ、カードの後
縁がセンサを離れると、センサは、インパルス光源５を
作動させ、しかる後、測定装置は再びスイッチを切る。

図２に示す構成によれば、二つの光学電子センサ７、
８が用いられている。カードシュー１のより内側に位置
するセンサ７は、引き出されるカード３′の運動指示器
として働き、測定装置を作動させる。しかしながら、セ
ンサ７は、図２に示すように窓11に近くにある必要はな
い。移動するカード値の印影31の通路で窓11の後ろにあ
るセンサ８は、カード値の印影31が正確に窓11の上にあ
る時を認識し、光源５を作動させる。

図２に示す実施態様によれば、センサ８は、窓11に隣
接して位置し、このようにして、カラーのスーツシンボ
ル32とカード値の印影31の間の狭い白地のスペースを登
録する。センサ８は、到来するカラーのスーツシンボル
32を検知するため、窓11から所定の距離のところに配置
して、これを、ランプ５を作動させるための参照目印と
して使用することもできる。

ただ一つのセンサを用いる技術と比較して、二つのセ
ンサ７、８を用いる技術の利点は、窓11上のカード値の
印影31の正確な位置の測定に与るこのセンサ８は、カー
ド３′によってすっかりと覆われ、そのため、ただ一つ
のセンサを用い、そのセンサが圧力センサでなく光バリ
アである場合に、カードの後縁に関して生じることがあ
るように、外側の光によって妨げられることがないこと
である。

センサ８は、さしたる遅れなしにインパルス光源５の
スイッチを入れる、そのため、カード値の印影31又は少
なくともその代表的部分が、CCDイメージコンバータ４
に投射され、受信された信号は、引き出されたカード
３′のカード値として登録される。

上記のプロセスを実現するのに要する技術的及び、特
に、電子的手段並びに制御プログラムは、当業者には周
知であり、特別な説明は何等必要としないものである。

しかしながら、カード値認識装置（CVRD）は、一方で
は、カード値を認識するため、他方では、ゲームの規則
に従ってカード値を評価するため、「学習」しなければ
ならない。この目的で、プログラミングの前の段階で、
カード値（２〜10の数及び大文字Ａ、Ｊ、Ｑ、Ｋ）が、
イメージコンバータ４に投射され、次いで、イメージコ
ンバータ４によって受信された信号が、カード値にした
がってコード化される。数値カメラとして機能するCCD
イメージコンバータ４と、それに接続された送信及びデ
ータ処理システムとは、カード３′が引っ張られ、イン
パルス光源５が点灯した時にカード値の印影31が正確に
窓11の上にないため、カード値の印影31の一部分だけが
イメージコンバータ４に投射された状況において、印影
31の「全体像」を確認することもできる。これは、各数
字又は大文字の印影31の上又は下半分は、それぞれ、他
の数字又は大文字の画像のそれぞれの如何なる断片とも
異なっている結果として生じるものである。

実地のゲームでは、カード３′がカードシュー１から
引き出される速度は、1m/sを越えない。そのため、1m/s
のカード移動速度及び15mmの窓の長さに基けば、15mmの
カード値の印影31の各像点が、窓11上を通るのに15ミリ
秒（ms）かかる。フラッシュライトを誘発するカード
３′の参照目印を登録する瞬間からインパルス光源が点
灯するまで0.1ミリ秒の応答時間で、カード値の印影31
は、完全に又はほぼ完全に窓11上にあり、完全に又はほ
ぼ完全にCCDイメージコンバータ４によって受像され
る。約10ミリ秒のランプフラッシュ時間で、カード値の
印影31の準静止画像が検知され、そのため、カード値の
印影31の不明瞭でない画像が、イメージコンバータ４の
ターゲットに形成される。

0.01ワットの出力を有する500ボルトのキセノンラン
プを用いて10ミリ秒のランプフラッシュ時間で、20mmの
距離で（例えば、上記において更に詳細に説明したよう
に、偏向プリズム６の周縁領域を通じて）キセノンラン
プによってカード３′のカード値の印影31を照明する
と、たとえトランプカードが引き出されるスピードが1m
/sを越えても、カラーフィルター17の効果の低下に鑑み
て、カード値の印影31の完全で信頼性のある登録がなさ
れる。

以下の説明は、本発明によるゲームデーブルに関する
ものである。

図４に示す「ブラックジャック」テーブル用のシステ
ムによれば、テーブルクロス51の下に配置された検知器
が用いられる。これらの検知器は、種々の機械的又は物
理的原理に基づくもの、例えば、感圧検知器（圧電セン
サ、引っ張りバネセンサ）、或いは、チップとトランプ
カードとが共に同様の材質を有する場合には、電磁的又
は他の技術的原理に基づくものでよい。

本発明によれば、感光検知器を用いるのが好ましく、
特に、感赤外線シリコーンダイオードの形のフォトダイ
オード52が好ましい。利点は、これらのフォトダイオー
ドは、テーブルに置かれたトランプカード３′だけでな
くチップ41も検知することができることである。

ゲーム面の通常の外観を乱さないよう、フォトダイオ
ード52は、テーブルクロス51の下に設置しなければなら
ない。そのためには、テーブルクロス（レイアウト）51
は、或る一定の光透過率、特に、人工的なカジノの照明
から来る近赤外光（近IR−光）に対する光透過率を有し
ていなければならない。

これに関連し、テーブルクロス51は、テーブルクロス
に当る光エネルギーの約30％程度の近IR域の赤外光を透
過させなければならない。テーブルクロス51を製造する
通常の材料が、斯かる光透過率をもたらすことができな
い場合、本発明の目的には、十分な光を透過させる材料
を選択することが必要である。

検知の原理は、以下の通りである。ゲームのルールに
したがって賭用チップ及びトランプカードが置かれるテ
ーブルクロス51の全てのゾーンは、ゲームの種類によ
り、テーブルクロス51に置かれる各物体（チップ、トラ
ンプカード）が、安全の理由から、少なくとも二つ、好
ましくは三つ又は四つのフォトダイオード52を覆い、そ
れにより、光を受けることを妨げられたこれらのフォト
ダイオード52を、作動システムにしたがって稼働させる
態様で、調節されたグリッド又は調節された光検知器の
列を覆っている。

図４によれば、フォトダイオード52の幾何学的グリッ
ドが、各長方形の箱53の下に配置されており、一方、テ
ーブルクロス51のゲーム面の地のゾーンに関しては、フ
ォトダイオード52が、保険ライン54の下、プレーヤーの
カードのためのレイアウト領域55の下、及びディーラー
のカードのためのレイアウト領域56の下のように、列に
並べられている。

図４に示す実施態様によれば、五つのダイオードの７
列のフォトダイオード52が、二つの外側の列が、テーブ
ルクロス51にプリントされた箱マーク53の外側に配置さ
れている態様で、各々、箱53に配置されている。

四つのフォトダイオード52の列が、各保険ライン54の
下に配置されているが、ここには、より多くのダイオー
ド52又は二列のダイオードを配置してもよい。

図４に示す例では、「ブラックジャック」テーブル及
び箱53及び保険ライン54の通常の寸法にしたがい、各箱
の下のフォトダイオードは、19mm離れて配置され、一
方、各ダイオードの列の間には15mmの間隔があるので、
例えば直径40mmの賭用チップが、最も好ましくない状況
でも四つのダイオードを、最も好ましい状況では五つの
ダイオードを覆う。チップの縁によって覆われているに
すぎないフォトダイオードに関する減光効果は、迷光が
チップの縁に降り注ぐため、完全ではないが、最低限二
つのダイオードが最適に覆われている。その他の点で
は、最適に暗くなったフォトダイオードにも、なおテー
ブルクロス51を通過した光エネルギーの約10％が当たる
ので、フォトダイオード52の感度は、この得られるだけ
のより明るい−より暗い効果に合わせなければならな
い。

箱53.7に関して示すトランプカードの重ねられた位置
にしたがえば、フォトダイオード52の間の間隔は、例え
ば7mmと、より小さくなければならないのに対し、重複
はしないが互いに隣接して置かれるディーラーのカード
の登録のためには、フォトダイオード間の25mmの間隔
で、各カードは少なくとも二つのフォトダイオードを覆
い、十分である。

箱53に関し、「ボックス」、「ダブルダウン」、「ス
プリット」、及び「インシュアランス」としてチップ41
を置くための異なる位置が示されている。

チップ41によってフォトダイオード52を覆うことに関
する上記の説明は、並べられたトランプカード３につい
ても基本的に同じである。

結局、フォトダイオード52から来る信号は、電子スイ
ッチングロジックが、箱53内の複数の賭けたチップ41、
更に、各プレーヤーの前に置かれたカードの数｛第二の
カードの列がある場合（「スプリット」を含む）｝を理
解することのできる態様で、バッチとして又は個別に処
理される。このロジックは、「ダブルダウン」、「スプ
リット」及び「インシュアランス」の変更態様にしたが
ってチップ又はカードの変換又は調整も処理しなければ
ならない。

記述した技術原理の開示は、技術デザイナー、電子エ
ンジニア及びコンピュータプログラマー等の専門家が、
例えば、追加のランプをオン又はオフに切り換えた時の
ゲーム室の明るさの変化に対するフォトダイオードの感
度の調節のための自動制御システムの統合を含む本発明
によるゲームテーブルを認識するのを可能にするであろ
う。

更に、システムの設置に関わる専門家は、経済的配慮
に基づき、システムの所望の機能的信頼性にしたがっ
て、種々のプレー領域（箱、保険ライン、カードフィー
ルド）のフォトダイオード52の取り付け密度に関する上
記の値から逸れてもよい。

可能な限り全自動で作動するゲーム装置の意味でのゲ
ームテーブル装置を完成するため、賭金が置かれた後に
ディーラーによって作動される切替キー（図示せず）が
備えられ、プレーヤーが更にこれ以上カードを受け取る
ことを欲しないことを示すのに使用することのできる送
信スイッチ57又は同様のものがプレーヤーのために備え
られている。

以下の説明は、チップのスタックがある場合に、賭金
として置かれた賭用チップ（ジェトン）の額の決定し、
賭金の総額の決定するための原理及び装置（賭金検知
器）に関するものである。

「ブラックジャック」テーブルでは、通常、いわゆる
「アメリカンチップス」が用いられる。それらのチップ
は、いろいろな色によって、それらのいろいろな値が識
別される。「テーブル最高ベット」（ゲームあたりのベ
ットの限度）によるが、テーブルあたり、ほんの三つ又
は四つの異なる寸法及び色のチップが用いられる。

ベットは、例えば、テレビカメラ又はスキャナーとし
て機能するディーラーによって操作される手持ち式の装
置によって、自動的に登録される。このカメラ又はスキ
ャナーは、各プレーヤーによって置かれたチップ又はチ
ップのスタックを個別に登録する。カメラ又はスキャナ
ーによって受像された画像は、チップの色及び同じ色の
チップの数に注目して、その額について分析される。チ
ェックされた賭金の総額は、次いで、EDPユニットに送
られる。チップが、その縁の周りに図色的な符号やマー
クを有している場合には、それらは、やはりチップの額
を表すことができ、したがって、賭金の走査がより容易
になる。

更に、いわゆる「スマートチップス」を使用すること
ができる。これらのスマートチップスは、「ハイソサエ
ティチップス」としても知られており、電池なしで機能
して無線周波識別システム（RFIDシステム）用の応答器
として作用する一体統合された電子構成要素を有してお
り、それにより、応答器は、送受信送致（例えば、テー
ブルの下に配置されている）と相互作用することがで
き、それらの額に対応する特定の信号を送ることができ
る。

RFIDシステムは、以下の通りである。送受信（S/R）
ステーションと一以上の無電池応答器との間の二方向性
信号伝送をもたらす無接点誘導データ伝送システムがあ
る。

S/Rステーションと応答器との間の連絡は、誘導アン
テナによって行われる。S/Rステーションから応答器
へ、データ及びエネルギーが伝送されるのに対し、応答
器からS/Rステーションへは、データだけが伝送され
る。

応答器は、無線誘導信号伝送のための一本以上のコイ
ルによって形成されたアンテナ回路又はネットワークを
有している。コイルは、単独のチップに接続されてお
り、単独のチップは、送受信ステーションからの又は送
受信ステーションへの信号を受信、回復及び送信するた
めの全ての必要な装置を含んでいる。加えて、チップ
は、データ記憶装置、即ち、メモリーを含んでいる。

受送信ステーションは、発振器を備えており、エネル
ギー、クロック及び情報の応答器への同時伝送のための
高周波信号を発生させることができる。送受信ステーシ
ョンは、更に、復調器と変調器、及び制御ユニットとイ
ンターフェースを備えている。

RFIDシステムを、応答器を有するカジノチップ（以
下、応答器−ジェトンと称する）に適用する場合には、
送受信ステーションは、電子読みとり／書き込みユニッ
トを備え、応答器−ジェトンへの及び応答器−ジェトン
からの信号伝送のための誘導アンテナとしての幾つかの
コイルとワイヤ接続され、それにより、ゲームテーブル
の各箱（その保険ラインを含む）には、送受信ステーシ
ョンと箱に置かれた応答器−ジェトンとの連絡のための
斯かる誘導アンテナ（ループアンテナ）が指定される。

ジェトンの賭の値は、応答器のチップのメモリーに記
憶される。

読み込み／書き込みユニットは、送受信ステーション
の読みとり／書き込みユニットのアンテナフィールド内
にあるいろいろな応答器−ジェトンを同時に作動させ、
識別することのできる特別の抗衝突アルゴリズムをサポ
ートする。送受信ステーションのアンテナフィールド内
の全ての応答器−ジェトンは、テーブルと平行に置か
れ、積み重ねなければならない。読み込み／書き込みユ
ニットは、ジェトンに含まれている電子ユニットを選択
し、確認する。受送信ステーションの読みとり／書き込
みユニットに記録されたデータは、インターフェースに
よって読みとり／書き込みユニットに接続されたホスト
コンピュータに送られる。

先に説明した方法のうちの一つによる賭金検知器が、
利用できない場合には、従来のように、ディーラーがベ
ットを算定することができ、その情報を、データ入力装
置によって計算評価システムに入力することができる。

以下の説明は、本発明によるゲーム装置全体に関する
ものである。

各機能技術的ユニット、とりわけ、カードシュー１の
カード値認識装置、ゲームテーブルの賭用チップ及びト
ランプカード登録ユニット及び、それぞれ賭金の額のた
めの賭金検知器（カメラ又はスキャナー;RFIDシステ
ム）若しくは手動データ入力装置、に関して登録された
データは、出力信号として、直接又は間接的に、中央コ
ンピュータに伝送される。この出力信号の伝送は、ケー
ブル接続又は無線（例えば、データラジオにより）の何
れかによって行うことができる。したがって、図１に示
す構成要素18は、CCDイメージコンバータ４から来る信
号の伝送のためのケーブル接続又は送信機を表すもので
ある。

中央コンピュータは、EDPプログラムにしたがって登
録されたデータの総計を評価し、それをディーラーに対
し、所望であれば、モニター又はそれに類するものに示
し、一般に、後の呼び戻しのためにデータを記憶するタ
スクを有している。何れにしても、「ブラックジャッ
ク」のゲームでは、ディーラーが、彼の第二のカード
（表側が下になっている）の値を知らされることは、ゲ
ームの通常の仕方でこのカードを裏返して表側を上にす
るまでは、回避すべきである。これは、何等かの特定の
プレーヤーを贔屓にする不適正な行為の可能性の新たな
種をディーラーに開放するのを防止するものである。

更に、得られたゲームデータは、例えば、ディーラー
がミスをしたとき、又はカードが正しい手順で扱われて
いなかった場合、又はカードシューを、他のカードの組
で再充填する必要がある場合に、音声又は光学信号に用
いることができる。更に、記憶されたデータは、ディー
ラー及びプレーヤーの成績の判定に、一日ごとの仕事の
評価に、一以上のカジノの幾つかの又は全てのゲームテ
ーブルをリンクする統計的目的に、或いは、「ブラック
ジャック」以外のゲームの場合には、一以上のゲームテ
ーブルの累積ジャックポケットシステムに、用いること
ができる。

しかしながら、本発明によるゲーム装置は、ディーラ
ーによる適正な支払いのため、ゲームの規則にしたがう
勝ちを自動的にチェックし監視することができない。し
かし、EDPプログラムによって現在では日々決算するこ
とのできるディーラーとカジノとの間のゲームテーブル
成績（勝ち負け）の精算に鑑みると、このことは特に重
要ではない。

参照符号の一覧１カードスライド（カードシュー）２カード受け渡し口３トランプカード３′ トランプカード（引き出されている）４ CCDイメージコンバータ５インパルス光源６偏向プリズム７センサ（カードシュー）８センサ（カードシュー）９斜面又は支持体 10 摺動楔 11 窓 12 鏡面（プリズム） 13 窓面（プリズム） 14 出口面（プリズム） 15 レンズ 16 光路 17 赤色光フィルター 18 接続／送信器 31 カード値の印影 32 カラーのスーツシンボル 33 横断方向の側（トランプカード） 41 賭用チップ、ジェトン 51 テーブルクロス（レイアウト） 52 センサ、フォトダイオード（ゲームテーブル） 53 箱 54 保険ライン 55 （プレーヤーの）カードを置くための場所 56 （ディーラーの）カードを置くための場所 57 送信スイッチ

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】トランプカード（３）と賭用チップ（ジェ
トン）（41）を用いる出たとこ勝負のゲーム、特に「ブ
ラックジャック」のゲーム用のプロが使用するためのゲ
ーム装置であって：ゲーム用テーブルクロス（レイアウト）（51）、並び
に、このクロス（51）に割り当てられた賭用箱（53）及
び場合により更に別のジェトン（41）を置くための領
域、及びトランプカード（３）を置くための領域を備え
たゲームテーブルと、トランプカード（３）のスタックを収納するためのカー
ドシューとを備え、該カードシューは、トランプカード
（３）を表側を下にして（絵柄側を下にして）引き出す
ためのカード配布器の機能を有することを特徴とするゲ
ーム装置において、カードシュー（１）は、引き出されるカード（３′）の
カード値の印影（31）を登録するためのカード値認識装
置を備えており、ゲームの展開の結果及びデータを、自
動的に登録、評価、表示及び記憶するために、全てのカ
ード（３）のカード値の印影（31）は、同じ規定された
位置に配置され、テーブルクロス（51）の下のゲームテーブルは、複数の
単独検知器からなる所在検知ユニットを有し、所在検知
ユニットは、テーブルクロス（51）のそれぞれのゲーム
テーブル領域（53、54;55、56）に置かれたジェトン（4
1）及びトランプカード（３）の数を登録するために設
けられ、斯かる所在検知ユニットは、各箱（33）、ジェ
トン（41）を置くための各領域（55、56）に割り当てら
れ、賭金を登録するための自動認識ユニットとして作用する
賭金検知器を備え、或いは、その代わりに、賭金を手動
入力するための装置を備え、コンピュータ及びゲームの規則にしたがって作成したED
Pプログラムを備え、EDPプログラムは、カード値認識ユ
ニットから、所在検知ユニットから、賭金認識ユニット
又は手動賭金入力装置から、それぞれ、及び、場合によ
り、更に信号送信器（57）から、コンピュータに送られ
た信号を評価するよう指定され、コンピュータから来るゲームの展開に関する評価データ
を表示するために、ディスプレーユニットである監視装
置を備える、ことを特徴とするゲーム装置。
【請求項２】カードシュー（１）は、引き出されるカード（３′）のカード値の印影（31）の
移動路に配置された光学窓（11）と、カード（３′）の絵柄側の窓（11）の上に位置する部分
をCCDイメージコンバータ（４）に描くための光学装置
とを備え、該光学装置は、カード値の印影（31）の反射
された像を、光路を通してCCDイメージコンバータに送
るための偏向装置と、偏向装置からイメージコンバータ
（４）への光路（16）に配置された赤色光フィルター
（17）と、カード（３′）の窓（11）の上にある部分を
照明するためのインパルス光源（５）とを備え、引き出されるカード（３′）の移動を測定し、カード値
認識ユニットの測定装置（４、５）を測定のためのスタ
ンバイにスイッチを入れ、インパルス光源（５）の照明
の適正なタイミングを、引き出されるカード（３′）の
カード値の印影（31）が正確に窓（11）の上にある瞬間
に決定するためのセンサ装置を備える、ことを特徴とする請求項１に記載のゲーム装置。
【請求項３】カード（３′）の絵柄側の窓（11）の上に
位置する部分をCCDイメージコンバータ（４）に描くた
めの偏向装置として、窓（11）の下に配置された偏向光
学プリズム（６）を備え、プリズム（６）の直角を形成
する一方の面（13）が窓（11）を覆い、直角を形成する
もう一方の面（12）がCCDイメージコンバータ（４）の
方を向いており、カード（３′）の窓（11）の上にある
部分を、プリズム（６）を通して照明するために、イン
パルス光源（５）が、鏡面（12）の後ろに配置されるこ
とを特徴とする請求項２に記載のゲーム装置。
【請求項４】カード（３′）の絵柄側の窓（11）の上に
位置する部分をCCDイメージコンバータ（４）に描くた
めの偏向装置として鏡を備え、インパルス光源（５）
は、鏡の前に配置されることを特徴とする請求項２に記
載のゲーム装置。
【請求項５】カードシュー（１）のセンサ装置は、カー
ド（３′）の前縁（33）を検知する間に、先ずカード
（３）が引っ張られていることを確認し、測定装置を作
動させ、次いでカードの後縁が通り過ぎる瞬間にインパ
ルス光源（５）を点灯する機能を有する単一のセンサを
備えることを特徴とする請求項２〜請求項４のいずれか
１項に記載のゲーム装置。
【請求項６】カードシュー（１）のセンサは、圧力セン
サ又は光電バリアであることを特徴とする請求項５に記
載のゲーム装置。
【請求項７】カードシュー（１）のセンサ装置は、二つ
の光電子センサ（７、８）を備え、それらのうちの一方
のセンサ（７）は、認識すべきカード値の印影（31）の
移動路の外側に位置し、測定装置を作動させる移動セン
サとして働き、もう一方のセンサ（８）は、窓（11）の
後ろでカード値の印影（31）の移動路に配置され、カー
ド値の印影（31）が窓（11）上を通る瞬間にカラートリ
ガー（印刷された又は無色の領域）を検知することによ
ってインパルス光源（５）を作動させることを特徴とす
る請求項２〜請求項４のいずれか１項に記載のゲーム装
置。
【請求項８】カードシュー（１）のインパルス光源
（５）はキセノンランプであることを特徴とする請求項
２〜請求項７のいずれか１項に記載のゲーム装置。
【請求項９】ゲームテーブルの所在検知ユニットの単独
の検知器は、感光センサ（52）であって、センサ（52）
を覆うジェトン（41）及びトランプカード（３）の配置
にしたがってテーブルクロス（51）を通して到来する光
を登録するものであることを特徴とする請求項１に記載
のゲーム装置。
【請求項１０】ゲームテーブルの所在検知ユニットの感
光センサは赤外線感受性フォトダイオードであることを
特徴とする請求項９に記載のゲーム装置。
【請求項１１】ゲームの規則にしたがってテーブルクロ
ス（51）に置かれた各物体（ジェトン、トランプカー
ド）が、少なくとも二つのセンサをできるだけ良く覆う
ように、賭金所在検知ユニットのセンサ（52）を互い配
置したことを特徴とする請求項９又は請求項10に記載の
ゲーム装置。
【請求項１２】単一のジェトン（41）として、或いは、
ジェトン（41）のスタックとして置かれているベットを
自動的に認識するための賭金検知器は、色を確認するこ
とができ、かつ、同じ色のジェトンの数を確認すること
ができるスキャナーであり、それによって、ゲームの値
にしたがって異なる色を有するジェトン（41）が用いら
れ、或いは随意に、縁の周りに色つきのしるしを有する
ジェトン（41）が用いられ、それによって、それらの色
つきのしるしはジェトンの額を表し、或いは、それらの
色つきのしるしはジェトンの額を表すことができること
を特徴とする請求項１に記載のゲーム装置。
【請求項１３】ジェトンの形で置かれた賭金を自動的に
検知し、その賭金を認識するための賭金検知器として無
線周波識別（RFID）システムが用いられ、その目的のた
めに、送受信ステーション（S/Rステーション）と、一
体化された応答器を有するジェトンを備え、それによっ
て、S/Rステーションと応答器は、S/Rステーションの高
周波信号への応答として、応答器がジェトンの額に関し
て特徴的でありかつS/Rステーションで評価されるデー
タをS/Rステーションに送り返すように相互作用するこ
とを特徴とする請求項１に記載のゲーム装置。