JP3065239U - 根菜類の掘取装置 - Google Patents

根菜類の掘取装置

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JP3065239U
JP3065239U JP1999004678U JP467899U JP3065239U JP 3065239 U JP3065239 U JP 3065239U JP 1999004678 U JP1999004678 U JP 1999004678U JP 467899 U JP467899 U JP 467899U JP 3065239 U JP3065239 U JP 3065239U
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久男 川辺
義昭 中島
健太郎 石黒
一郎 磯野
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川辺農研産業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】根菜類の堀取装置を、その一対の土掘り起し体
の後半側の対向間隔が、抱えもつ土の負荷によって開く
のを防止するとともにその歯杆が根菜類に当たったとき
の損傷を少なくする。 【解決手段】機体1には、一対の土掘り起こし体2・2
の後端側の上方に、回転運動するクランクピン84との
連結で、下端側が後面視において横長の楕円の回動軌跡
をもって回動する歯杆60を、その回動軸心線が平面視
において機体の進行方向に対し左右方向に所定角度で傾
斜し、かつ回動軌跡の下半側において一対の土掘り起し
体で浮き上がらせた土の表層部に作用するように装設
し、その歯杆のクランクピンの回動による回動方向を、
その歯杆60の回動軌跡の下半側における動きが、平面
視において機体の進行方向に対する左右の一側の前方か
ら他側の後方に向かう斜めの動きとなるように設定し
た。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案が属する技術分野】
本考案は、トラクタに連結牽引させる本体フレームに、前後に長いへら状の土 掘り起し体を、側面視において後端側に向かい次第に上昇する姿勢として、前面 視において逆八字状をなすように一対に対向させて上下可動に支架し、それら一 対の土掘り起し体を、トラクタの走行により圃場の根菜類の根際の両側の土中に 通して、根菜類のまわりの土を根菜類と共に浮き上がらせ、それを抜き上げるよ うにする根菜類の掘取装置についての改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
上述の根菜類の掘取装置は、被牽引型のものについて具体的にいえば、通常、 図1に示している如く、トラクタの機体後部に、三点リンクヒッチを介して連結 装着されるよう形成した機体1に、前後方向に長いへら状に形成した土掘り起し 体2を、機体1に組付けて垂下させるシャンク3の下端部に連結軸aを介して、 側面視において後方に向かい次第に上昇する姿勢として支架し、この土掘り起し 体2の、前記シャンク3との連結軸aより後方に寄る部位に、振動機構4により 上下に往復動するよう機体1の後端側に設けた昇降杆5の下端部を、連結軸bを 介して連結して、この昇降杆5の上下の往復動により、この土掘り起し体2がシ ャンク3との連結軸a中心に上下に往復回動して振動するようにする。
【0003】 さらに、この土掘り起し体2は、図2にあるように、左右に一対に対向させて 機体1に支架し、かつ、その一対の土掘り起し体2・2が、掘り取ろうとする根 菜類Rの径よりも広い間隔をおいて、正面視にて逆八字状に対向する状態として 機体1に装架しておき、これにより、この一対の土掘り起し体2・2を、機体1 の進行方向により、図2にあるように、圃場に栽培されている根菜類Rの栽培条 列に沿い、その根菜類Rの根部の上下の中間部位の左右の両側における土中に通 すことで、その根菜類Rを、それの周囲の土ごと抱え持って、土掘り起し体2・ 2の傾斜上昇している後端側に移動させるようにして、地表に浮き上がらせるよ うにする。
【0004】 そして、これに設ける土浚い装置にあっては、機体1の、前記土掘り起し体2 ・2の後端側の上方に位置する部位に、機体1の進行方向に対し垂直な平面に沿 ってレーキ状乃至フォーク状の歯杆60…が左右方向に揺動する土浚い装置wを 設けておき、これにより、前記一対の土掘り起し体2・2により根菜類Rととも に浮き上がってきた土の上層部分を、根菜類Rの首部のまわりから左右方向に浚 い出して、その根菜類Rの首部が長く地表面に露出してくるようにしている。
【0005】 そして、この土浚い装置wの左右方向に揺動する歯杆60…の作動は、左右に 往復揺動する運動とするか、円を画くように作動する円運動とするようにしてい る。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
機体に正面視において逆八字状に一対に対向するように設けた土掘り起し体に よって、根菜類をそれの周囲の土とともに抱えあげて浮き上がらせ、それにより 浮き上がってきた根菜類の頸部を、手または挟持ベルトにより掴んで抜き上げる ようにする上述の根菜類の掘取装置には、土を抱えもって浮き上がらせる一対の 土掘り起し体が前後に長く形成してあって、それの前端側に寄る部位をシャンク の下端側に支持せしめて、後端側を長く後方に突出する状態にしていることから 、この一対の土掘り起し体の、特にシャンクから後方に突出する後半側が、抱え もった土の負荷により、対向間隔を左右に拡張するように外側に動いて、土を抱 え持って浮き上がらせる作用が著しく損なわれるようになる問題がある。
【0007】 また、一対の土掘り起し体の、側面視における傾斜角度は、圃場の土質により 変更・調節することが必要で、通常、機体を支架する三点リンクヒッチのトップ リンクの長さを調節することで行うようにしているが、これによる調節は、機体 の全体を傾斜させることになることで、シャンクの姿勢まで変わることから、調 節範囲に制約がある問題がある。
【0008】 また、浮き上がらせた、土の上層部分を左右方向に浚い出して、土と共に浮き 上がってきた根菜類の首部を長く地表から露出させ、次の工程で行う根菜類の抜 き取り作業が楽に行えるように、根菜類の掘取装置の後部に土浚い装置を設けた とき、それの歯杆が、根菜類のまわりの土を崩して左右方向に浚い出すよう作用 するときに、浮きあがってきた根菜類の首部に当たって、損傷を与えるようにな る問題がある。
【0009】 この土浚い装置は、機体の進行方向に対し平面視において直交する垂直な面に 沿い作動する往復揺動機構または垂直な面に沿い回動する回転運動機構により歯 杆が正しく左右方向に沿い動くようにしておいて、作業中に、この土浚い装置の 丸棒状の歯杆が、根菜類の首部に当たるようになっても、その歯杆に接触する根 菜類が前後方向に屈曲して歯杆から逃げるようにして、根菜類に損傷を生ぜしめ ることがないようにしているが、現実には、かなりの損傷が生じてくる。
【0010】 これは、土浚い装置の歯杆が進行方向に対し直交する平面に沿い動くようにし ておいても、その歯杆の左右方向の動きが、機体を進行させて根菜類を浮き上が らせる作業の間に行われることから、実際には、歯杆が機体の進行に伴い順次前 進しながら左右に動くようになることで、平面視において進行方向に対し斜めに 傾斜した方向に動くことになって、これにより歯杆が根菜類に当たったときに、 根菜類を前方に引きずるようになって、根菜類の歯杆からの逃げに無理が生じて いることによるものであることが判ってきた。
【0011】 本考案は、従来手段に生じている上述の問題を解消するためになされたもので あって、正面視において逆八字状をなすように左右に一対に対向させて機体に支 架する前後に長い土掘り起し体によって、根菜類をそれの周囲の土ごと抱えもっ て浮き上がらせる根菜類の掘取装置を、それの一対の土掘り起し体の後半側の対 向間隔が、抱えもつ土の負荷によってひらくようになるのを防止できるようにし 、また、土掘り起し体の側面視における傾斜角度の変更調節が機体の角度を変え ることなく行えるようにし、また、この根菜類の掘取装置の後部に土浚い装置を 装架して、一対の土掘り起こし体により、浮き上がらせた土の上層部を側方に浚 い出して、根菜類の首部を長く地表から露出してくる状態とするときに、それの 歯杆が機体の走行により作業を行っている状態時において、進行方向に対し左右 方向に沿い動くようにして、その歯杆が根菜類に当たったときの損傷を少なくす るようにする新たな手段を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
そして、本考案においては、上述の目的を達成するための手段として、自走し てまたは被牽引により走行する機体1に、シャンク3・3を左右に一対に対向さ せて設け、これらシャンク3・3の下端側に、前後方向に長いへら状に形成した 土掘り起し体2・2を、それぞれ連結軸a・aを介して上下に回動自在に、かつ 、正面視において逆八字状に対向する姿勢として支架し、それら一対の土掘り起 し体2・2の前記連結軸aより後方部位に、前記シャンク3・3の後方に配位し て上下可動に機体1に装架せる昇降杆5・5の下端側を連結軸b・bを介して連 結し、それら昇降杆5・5の上端側を機体1に設けた振動機構17に連繋し、そ の振動機構17の作動による昇降杆5・5の上下の往復動により一対の土掘り起 し体2・2を振動させるようにした根菜類の掘取装置において、左右に一対に対 向させて機体1に装架せるシャンク3・3のそれぞれの上下の中間部位に、規制 部材zをシャンク3・3に対し固定して装設し、それら規制部材z・zに後方に 延出する延出部92・92をそれぞれ設け、それら延出部92・92を、前記昇 降杆5・5に対し上下の摺動自在に係止せしめて、左右に一対の土掘り起し体2 ・2の後半側の対向間隔の拡張を規制せしめるようにしたことを特徴とする根菜 類の掘取装置を提起し、また、自走してまたは被牽引により走行する機体1に、 シャンク3・3を左右に一対に対向させて設け、これらシャンク3・3の下端側 に、前後方向に長いへら状に形成した土掘り起し体2・2を、それぞれ連結軸a ・aを介して上下に回動自在に、かつ、正面視において逆八字状に対向する姿勢 として支架し、それら一対の土掘り起し体2・2の前記連結軸aより後方部位に 、前記シャンク3・3の後方に配位して上下可動に機体1に装架せる昇降杆5・ 5の下端側を連結軸b・bを介して連結し、それら昇降杆5・5の上端側を機体 1に設けた振動機構17に連繋し、その振動機構17の作動による昇降杆5・5 の上下の往復動により一対の土掘り起し体2・2を振動させるようにした根菜類 の掘取装置において、昇降杆5・5に、それの機体1に設けた振動機構17との 連繋点から土掘り起し体2との連結軸bまでの間の上下長さを変更調節する長さ 調節装置yをそれぞれ設け、その長さ調節装置y・yによる昇降杆5・5の上下 長さの変更調節により一対の土掘り起し体2・2の側面視における傾斜角度を変 更調節し得るようにしたことを特徴とする根菜類の掘取装置を提起し、さらに、 自走または被牽引により走行する機体1に、それぞれ前後に長いへら状に形成し た二体の土掘り起し体2・2を、正面視において逆八字状をなして左右に対向し 、側面視において前端側が下方に位置し後端側が上方に位置する前傾した姿勢と して、機体に対し固定または振動するよう装架し、機体1の走行によりこの一対 の土掘り起し体2・2によって根菜類Rをそれの周囲の土ごと浮き上がらせるよ うにした根菜類の掘取装置において、機体1には、一対の土掘り起こし体2・2 の後端側の上方に、回転運動するクランクピン84との連結で、下端側が後面視 において横長の楕円の回動軌跡uをもって回動する歯杆60を、それの回動軸心 線vが平面視において機体1の進行方向に対し左右方向に所定角度で傾斜し、か つ、回動軌跡uの下半側において前記一対の土掘り起し体2・2で浮き上がらせ た土の表層部に作用していくように装設し、その歯杆60の前記クランクピン8 4の回動による回動方向を、その歯杆60の回動軌跡uの下半側における動きが 、平面視において、機体1の進行方向に対する左右の一側の前方から他側の後方 に向かう斜めの動きとなるように設定したことを特徴とする根菜類の掘取装置を 提起するものである。
【0013】
【考案の実施の形態】
本考案手段においては、自走して走行する機体またはトラクタの機体後部に、 三点リンクヒッチ等の連結ヒッチを介して牽引連結される被牽引型の機体に、そ れぞれ前後に長いへら状に形成した二体の土掘り起し体を、前面視において逆八 字状をなすように左右に一対に対向し、側面視において前端側から後端側に向け 次第に上昇する傾斜姿勢となる状態として、機体に固定して設けるシャンクを介 して機体に対し固定状態に組付け支架し、この一対の土掘り起し体の後端側の上 方に、土浚い装置を配位して、機体の後端部に支架せしめる。
【0014】 一対の土掘り起し体を、振動機構により振動するように機体に組付け支架する 場合には、シャンクを機体に対し上下に可動に支架しておいて、シャンクに組付 ける土掘り起し体を、機体に設ける振動機構によりシャンクごと振動させるよう にしてよい。
【0015】 また、シャンクは機体に対し固定状態に組付け支架しておいて、これの下端側 に土掘り起し体の前端側に寄る部位を連結軸を介し連結して、その連結軸中心に 土掘り起し体が上下に回動するようにしておき、これに、シャンクの後方に配し て上下可動に機体に支架せる昇降杆の下端側を別の連結軸を介して連結して、機 体に設ける振動機構により昇降機が上下に往復動する作動で土掘り起し体を振動 させるようにしてもよい。
【0016】 上下可動の昇降杆を用いて一対の土掘り起し体を振動させるようにする場合は 、土掘り起し体の前端側を連結軸を介して支持せしめるシャンクに、規制部材を 固定状態に設けて、それの後端側を後方の昇降杆に対し上下に摺動自在に連繋し て、その規制部材により昇降杆の左右方向の動きを規制することで、この昇降杆 を利用して、土掘り起し体の後半側が土の負荷により対向間隔を拡げるようにな るのを防止するようになる。
【0017】 また、この昇降杆に、振動機構との連繋点から土掘り起し体との連結軸までの 間の長さを変更する長さ調節装置を設けておくことで、この長さ調節装置により 昇降杆の長さを変更・調節することにより、土掘り起し体がシャンクの下端側と の連結軸を中心に回動して、側面視における傾斜角度が変わるようになるから、 この昇降杆の長さ調節により土掘り起し体の側面視における傾斜角度が、機体を 一定の姿勢に保持した状態において所望に変更調節し得るようになる。
【0018】 このように、一対の土掘り起し体を振動機構により振動させるようにした場合 においても、その一対の土掘り起し体の後端側の上方には、それら土掘り起し体 により根菜類を抱きかかえる状態で浮き上がってきた土に対し、それの表層部の 土を側方に浚い出して、浮き上ってきた根菜類の首部を長く地表面から露出させ るようにする土浚い装置を組付け装架するようにしてよい。
【0019】 しかし、このように設ける土浚い装置は、それのフォーク状乃至レーキ状に並 列する歯杆は、それの上端側を、機体の後端側に設けておく上下方向のガイドフ レームに、上下にスライド自在に支持して、中間部を前後方向の回転軸中心に回 転するホイルに設けたクランクピンに軸着連結して、その歯杆の下端側がクラン クピンとの連結部から長く突出する形態としておいて、ホイルの回転により歯杆 の下端側が正面視において横長の楕円を画く円運動を行うようにし、かつ、その 歯杆の下端側の楕円を画く運動軌跡のうちの下半側の回動範囲において、一対の 土掘り起し体で根菜類とともに浮き上がらせた土の表層部に対して作用していき 、楕円の軌跡の上半側の回動範囲においては、浮き上がってきた土の表面から上 方に離れて空中を回動していくように、高さ位置を設定して機体に組付け支架し 、これにより、ホイルを一方向に回転するよう駆動することで、土表面に作用す る歯杆の下端側が、左右方向の一側から他側に向けて動く一方向だけの動きとす る。
【0020】 さらに、歯杆にそれの下端側が横長の楕円状の軌跡を画くよう作動させるホイ ルの回転軸線を、自走してまたはトラクタに牽引されて走行する機体の進行方向 に対して、平面視において左右の一側方向に傾斜させ、前述の土の表層部に対し 左右の一方向に動いて作用する運動軌跡の下半側の範囲における動きを、機体の 進行方向に対して、傾斜させ、かつ、このときの、ホイルの回転方向を、それに よる歯杆の平面視における傾斜方向に沿う動きが、機体の進行方向の前方から後 方に斜めに動くように設定して、これによる歯杆の後方への動きで、作業中にお ける歯杆の進行方向への変位を相殺して、その進行方向の変位が無い状態となる ようにする。
【0021】 このとき、ホイルを回転自在に軸支する機枠を、左右方向の屈曲回動が自在に なるよう機体に支架しておいて、その機枠と機体との間に所望に屈曲回動させた 状態に固定するロック手段を設けておき、これにより下端が楕円を画く歯杆の回 動軸線が所望の傾斜角度に調節した状態で固定するようにして、土質により掘取 作業における機体の進行速度を変更したときに、それに対応する傾斜角度に調整 し得るようにすることが有効である。
【0022】
【実施例】
次に実施例を図面に従い詳述する。なお、図面符号は従前手段のものと同効の 構成部材については同一の符号を用いるものとする。
【0023】 図3は本考案手段を実施せる根菜類の掘取装置Aの側面図で、同図において、 Tはトラクタを示す。トラクタTは、図面では一部だけを示し大半を省略してい るが、通常の四輪のトラクタであり、それの機体の後部には、動力取出用のPT O軸70を装備し、また、ロアリンク71・トップリンク72等からなる三点リ ンクヒッチを装備している。
【0024】 1は機体で、トラクタTの機体後部に三点リンクヒッチにより連結装着する被 牽引型に作られ、前端側の下部の左右の両側部には、図4にあるように、トラク タTの左右のロアリンク71・71と連結するためのロアヒッチ10・10と、 トップリンク72と連結するためのトップヒッチ11とが設けられ、上面側には 、トラクタTのPTO軸70に対しユニバーサルジョイント軸を介し伝導する入 力軸12を具備する伝導機構部13が設けてある。
【0025】 3はシャンクで、機体1の後端側に設けた組付機枠1aに該シャンク3の上端 側を組付けることで機体1に固定状態として組付け支架してあり、かつ、その組 付機枠1aを図5にあるよう左右に一対に並列させて機体1に組付けることで、 それら組付機枠1a・1aにそれぞれ組付けるシャンク3・3が、所定の間隔を おいて左右に一対に対向する状態として機体1に支架してある。
【0026】 2は前後方向に長いへら状に形成した土掘り起し体で、それの前端に寄る部位 を、前述のシャンク3の下端部に連結軸aを介して上下に回動自在に連結し、前 後方向の中間部位を、前記シャンク3の後方に配位して機体1から垂下するよう に設けた昇降杆5の下端部に連結軸bを介して連結することで、側面視において 、前述の図3にあるよう前端側が下方に位置し後端側が次第に上昇するよう傾斜 した姿勢として機体1に装架してあり、かつ、一対のシャンク3・3のそれぞれ に支架することで、左右に一対に対向するように装架してある。そして、この左 右に一対に対向させた二体の土掘り起し体2・2は、図6にあるように、上縁2 a側に向かうに従い下縁2bに対して次第に外側に開いていく姿勢として、前面 視において逆八字状をなすようにしてある。
【0027】 これら土掘り起し体2・2のそれぞれの中間部に連結軸bを介して連結する前 述の昇降杆5・5は、本体フレーム1の上面側の後部に設けた前述の伝導機構部 13から後方に突出させた回転軸14に、図7および図8にあるよう偏心軸15 を設け、それの外周に作動輪16を嵌合して上下に振動する振動機構17を構成 して、それの作動輪16に該昇降杆5・5の上端側を連繋することで、回転軸1 4の駆動回転により上下に往復動するようにしてある。
【0028】 そして、この昇降杆5は、それの上端側に設けた連結部材50に開設しておく 挿通穴54と振動機構17の作動輪16の下面側に連結する連繋部材51に開設 しておく挿通穴とに、連結ピン52を挿通して締付ナット53により締着するこ とで、振動機構17に対し連結ピン52を連結点として連繋せしめてある。
【0029】 yは、この昇降杆5に設けた長さ調節装置で、前述の連結部材50に、前述の ピン挿通穴54と共に上下方向にシリーズに設けておくピン挿通穴54…と、こ れらから選択したピン挿通穴54に嵌挿する前述の連結ピン52とで構成そてあ り、連結ピン52を抜いて、連繋部材51に設けてあるピン挿通穴と連結部材5 0に設けてあるピン挿通穴54…から所望に選択したピン挿通穴54とを重合さ せて、底に連結ピン52を嵌め換えて挿通することで、昇降杆5の前述の連結点 から土掘り起し体2との連結軸bまでの間の長さが所望に変更・調節されるよう にしてある。そして、この昇降杆5の長さの調節で、土掘り起し体2の前端側か ら後端側に向かう土のせり上げ角度である側面視における傾斜角度が変更・調節 される。
【0030】 zは、一対の土掘り起し体2・2の後半側が、作業中に抱え上げる土の負荷に より、対向間隔を拡張させるように外側に動いて、土の抱え上げを著しく低下す るようになるのを防止するために設けた規制部材で、前端側を各シャンク3・3 に固定支架し、後端側を後方に延長してその延長部92を昇降作動する前述の昇 降杆5・5の各外面側に上下にスライド自在に当接させて、昇降杆5・5の外側 への動きを規制することにより、土掘り起し体2・2の後半側の対向間隔が拡張 していくのを抑えるようにしている。この規制部材zの後端側に設ける延出部9 2は、左右に二股状に分岐させて、昇降杆5の内・外の両面を挟むように昇降杆 5に対し上下に摺動自在に当接させるようにする場合がある。
【0031】 wは前記左右に一対の土掘り起し体2・2の後端側の上方に配位して機体1の 後端側に装架した土浚い装置で、前述の昇降杆5を振動させる振動機構17を囲 うよう機体1の後端側に設けた角筒状の機枠1bに、後方に突出するよう接続し た取付機枠fに組付け支架せしめてある。
【0032】 この土浚い装置wは、前記取付機枠fに減速機80を固定状態に組付け、それ の入力軸81を、前述の昇降杆5を振動させる振動機構17の偏心軸15を設け た回転軸14の後端部に、ユニバーサルジョイント軸82を介して伝導し、その 減速機80のハウジングから後方に突出する出力軸83に、周縁部にクランクピ ン84を具備せしめたホイル85を取付け、それのクランクピン84に、フォー ク状乃至レーキ状に並列する歯杆60…の基端側に連続する基幹部6の上下の中 間部位を軸着連繋し、その歯杆60…の基幹部6の上端側に設けたコロ86を、 前記減速機80のハウジングの上面側に直立させて設けたガイドフレーム87に 形成した上下方向のガイド溝88に、上下に摺動自在に嵌合させて、これにより 、前述の回転軸14が、トラクタTのPTO軸70からの伝導で回転することで 、図9に示しているように、歯杆60…の下端側が後面視において左右方向に横 長の楕円の回動軌跡uを画いて円運動を行うようにしてあり、かつ、この円運動 の下半側が一対の土掘り起し体2・2で浮き上げられてくる土の上層部に対し作 用するように本体フレーム1に対し装架してある。
【0033】 そして、前述のクランクピン84を具備するホイル85を出力軸83に軸支す る減速機80は、それのハウジングを支持する取付機枠fが、昇降杆5の振動機 構17を収蔵する機枠1bに対し上下方向の連結ピン89・89を介し左右方向 の屈曲回動を自在に連結していて、所望の角度に屈曲回動させた状態において、 図4において鎖線に示している前記連結ピン89を中心とする円弧状の長穴90 とそれに挿通する締付ボルト91等からなる適宜のロック機構によりロックする ことで、図4において、実線および鎖線ならびに破線に示している如く、機体の 進行方向に対し左右の何れかの方向に所望の角度で傾斜した状態に固定されるよ うにしてある。
【0034】 そして、これにより、後面視において左右に横長の略楕円の軌跡を画いて回動 する歯杆60…動きが、平面視においては、図10に示している如く、機体の進 行方向に対し、一定の角度に傾斜する平面に沿う状態としてある。
【0035】 そしたまた、前述の図10において直線の鎖線に示している歯杆60の回動軌 跡pが、図9に示している楕円の回動軌跡uのうちの土に対して作用する下半側 とすると、このときの回動方向の始端側が、図10において二重線の矢印で示し ている機体1の進行方向の前方で終端側が進行方向の後方に位置していく状態と なるように、ホイル85の回転方向を設定してあって、これにより、歯杆60が 、土の表層部に対し、図10において太線の矢印に示している如く、平面視にお いて、前方の左右の一側から後方の他側に向けて斜めに移動していくときの、そ の歯杆60の進行方向の後方への変位量が、作業中における機体の進行による前 方への移動量と相殺されて、歯杆60が図10にて鎖線に示しているように左右 方向に沿い移動していくようにしてある。
【0036】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案による根菜類の掘取装置は、一対の土掘り起し体 2・2を支架せしめるシャンク3・3に設けた規制部材zが、昇降杆5・5の外 側への動きを規制して、土掘り起し体2・2の後半側の対向間隔の拡張を効果的 に抑止するようになる。
【0037】 また、昇降杆5・5に設けた長さ調節装置yにより昇降杆5・5の長さを変更 調節することで、機体1を一定の姿勢に保持せしめた状態で、土掘り起し体の側 面視における傾斜角度を変更・調節し得るようになる。
【0038】 また、一対の土掘り起し体2・2で根菜類Rとともに浮き上がらせた土の表層 部を側方に浚い出して根菜類Rの首部を長く露出させるよう機体1の後端部に装 架する土浚い装置wを、それの歯杆60の回動軸線uが平面視において機体の進 行方向に対し、左右方向に傾斜させて、作業中における歯杆60の動きを平面視 において斜めに動いて根菜類の首部の周辺の土を崩していくようにし、この斜め の動きのうちの前後の変位を作業中における機体1の進行により相殺させるよう にして、歯杆60が作業中に根菜類に対し左右方向に沿い動くようにしているの だから、根菜類に与える損傷を著しく少なくしてその根菜類の首部を露出させ得 るようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従前の土浚い装置を装備せしめた根菜類の掘取
装置の一部破砕した側面図である。
【図2】同上装置の縦断正面図である。
【図3】本考案による土浚い装置を装備せしめた根菜類
の掘取装置の側面図である。
【図4】同上装置の平面図である。
【図5】同上装置の後面図である。
【図6】同上装置の土掘り起し体部分の平面図である。
【図7】同上装置の昇降杆の振動機構部および土浚い装
置部分の一部破断した側面図である。
【図8】同上装置の昇降杆の振動機構部の縦断後面図で
ある。
【図9】同上装置の土浚い装置部の後面図である。
【図10】同上土浚い装置の歯杆の作業中における作動
の説明図である。
【符号の説明】
A…根菜類の掘取装置、R…根菜類、T…トラクタ、a
…連結軸、b…連結軸、u…回動軌跡、f…取付機枠、
v…回動軸心線、w…土浚い装置、y…調節装置、z…
規制部材、1…機体、1a…組付機枠、1b…機枠、1
0…ロアヒッチ、11…トップヒッチ、12…入力軸、
13…伝導機構部、14…回転軸、15…偏心軸、16
…作動輪、17…振動機構、2…土掘り起し体、2a…
上縁、2b…下縁、3…シャンク、4…振動機構、5…
昇降杆、6…基幹部、60…歯杆、70…PTO軸、7
1…ロアリンク、72…トップリンク、80…減速機、
81…入力軸、82…ユニバーサルジョイント軸、83
…出力軸、84…クランクピン、85…ホイル、86…
コロ、87…フレーム、88…ガイド溝、89…連結ピ
ン、90…長穴、91…締付ボルト、92…延出部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 石黒 健太郎 東京都稲城市矢野口1219番地 川辺農研産 業株式会社内 (72)考案者 磯野 一郎 東京都稲城市矢野口1219番地 川辺農研産 業株式会社内

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自走してまたは被牽引により走行する機
    体1に、シャンク3・3を左右に一対に対向させて設
    け、これらシャンク3・3の下端側に、前後方向に長い
    へら状に形成した土掘り起し体2・2を、それぞれ連結
    軸a・aを介して上下に回動自在に、かつ、正面視にお
    いて逆八字状に対向する姿勢として支架し、それら一対
    の土掘り起し体2・2の前記連結軸aより後方部位に、
    前記シャンク3・3の後方に配位して上下可動に機体1
    に装架せる昇降杆5・5の下端側を連結軸b・bを介し
    て連結し、それら昇降杆5・5の上端側を機体1に設け
    た振動機構17に連繋し、その振動機構17の作動によ
    る昇降杆5・5の上下の往復動により一対の土掘り起し
    体2・2を振動させるようにした根菜類の掘取装置にお
    いて、左右に一対に対向させて機体1に装架せるシャン
    ク3・3のそれぞれの上下の中間部位に、規制部材zを
    シャンク3・3に対し固定して装設し、それら規制部材
    z・zに後方に延出する延出部92・92をそれぞれ設
    け、それら延出部92・92を、前記昇降杆5・5に対
    し上下の摺動自在に係止せしめて、左右に一対の土掘り
    起し体2・2の後半側の対向間隔の拡張を規制せしめる
    ようにしたことを特徴とする根菜類の掘取装置。
  2. 【請求項2】 自走してまたは被牽引により走行する機
    体1に、シャンク3・3を左右に一対に対向させて設
    け、これらシャンク3・3の下端側に、前後方向に長い
    へら状に形成した土掘り起し体2・2を、それぞれ連結
    軸a・aを介して上下に回動自在に、かつ、正面視にお
    いて逆八字状に対向する姿勢として支架し、それら一対
    の土掘り起し体2・2の前記連結軸aより後方部位に、
    前記シャンク3・3の後方に配位して上下可動に機体1
    に装架せる昇降杆5・5の下端側を連結軸b・bを介し
    て連結し、それら昇降杆5・5の上端側を機体1に設け
    た振動機構17に連繋し、その振動機構17の作動によ
    る昇降杆5・5の上下の往復動により一対の土掘り起し
    体2・2を振動させるようにした根菜類の掘取装置にお
    いて、昇降杆5・5に、それの機体1に設けた振動機構
    17との連繋点から土掘り起し体2との連結軸bまでの
    間の上下長さを変更調節する長さ調節装置yをそれぞれ
    設け、その長さ調節装置y・yによる昇降杆5・5の上
    下長さの変更調節により一対の土掘り起し体2・2の側
    面視における傾斜角度を変更調節し得るようにしたこと
    を特徴とする根菜類の掘取装置。
  3. 【請求項3】 自走または被牽引により走行する機体1
    に、それぞれ前後に長いへら状に形成した二体の土掘り
    起し体2・2を、正面視において逆八字状をなして左右
    に対向し、側面視において前端側が下方に位置し後端側
    が上方に位置する前傾した姿勢として、機体に対し固定
    または振動するよう装架し、機体1の走行によりこの一
    対の土掘り起し体2・2によって根菜類Rをそれの周囲
    の土ごと浮き上がらせるようにした根菜類の掘取装置に
    おいて、機体1には、一対の土掘り起こし体2・2の後
    端側の上方に、回転運動するクランクピン84との連結
    で、下端側が後面視において横長の楕円の回動軌跡uを
    もって回動する歯杆60を、それの回動軸心線vが平面
    視において機体1の進行方向に対し左右方向に所定角度
    で傾斜し、かつ、回動軌跡uの下半側において前記一対
    の土掘り起し体2・2で浮き上がらせた土の表層部に作
    用していくように装設し、その歯杆60の前記クランク
    ピン84の回動による回動方向を、その歯杆60の回動
    軌跡uの下半側における動きが、平面視において、機体
    1の進行方向に対する左右の一側の前方から他側の後方
    に向かう斜めの動きとなるように設定したことを特徴と
    する根菜類の掘取装置。
  4. 【請求項4】 回転運動するクランクピンと84の連結
    で、下端側が後面視において横長の楕円の回動軌跡uを
    もって回動する歯杆60の回動軸心線vの、機体1の進
    行方向に対する左右方向への傾斜を、それの傾斜方向お
    よび傾斜角度が所望に変更調節できるようにしたことを
    特徴とする請求項3記載の根菜類の掘取装置。
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