JP2000201514A - 長いもの掘取り装置 - Google Patents

長いもの掘取り装置

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JP2000201514A
JP2000201514A JP11009052A JP905299A JP2000201514A JP 2000201514 A JP2000201514 A JP 2000201514A JP 11009052 A JP11009052 A JP 11009052A JP 905299 A JP905299 A JP 905299A JP 2000201514 A JP2000201514 A JP 2000201514A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 長いもを保護・保持した栽培土に歪んだ後側
土圧がかかることなく、長いもを鉛直姿勢に保ちながら
後方へスムーズに移動するようにし、掘取り刃体上を後
方へ移動する栽培土ブロックの崩れをなくし、長いもに
折れ等の損傷を与えないようにして迅速に掘り取ること
ができるようにする。 【解決手段】 成育した長いもの両側部を掘削して長い
もの下端部まで掘取り、後部が上方に傾斜した掘取り刃
体によって、長いもを順次栽培土と共に上向き後方へ移
動させる長いもの掘取り方法において、前記掘取り刃体
の後部を構成する無端パワーベルトコンベアの前方の前
記両側部の前記栽培土を1対の鋤部材によって掘り起こ
すと共に、前記無端パワーベルトコンベアをトラクタの
作業前進速度に対応した速度で回転駆動し、前記無端パ
ワーベルトコンベアにより、栽培土中の長いもを栽培土
ブロックに保護・保持し、かつ鉛直姿勢を保った状態で
上向き後方へ移動するようにして長いもを掘取る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トラクタでけん引
され、1対の鋤部材で長いもの両側部の栽培土を掘り起
こすと共に、後部が上方へ傾斜した掘取り刃体及びその
後部を構成する無端パワーベルトコンベアによって、長
いもを損傷することなく迅速かつスムーズに掘取ること
ができる長いもの堀取り方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】長いもの掘取り装置は従来種々提案され
ているが、後部が上方へ傾斜した掘取り刃体によって長
いもを保護・保持した栽培土ブロックを順次上方へ浮上
させるものにあっては、掘取り刃体の上面と栽培土ブロ
ックの下面との摩擦力に抗するトラクタのけん引力を要
する。このため、図8に示すように、掘取り刃体40は
栽培土中を掘り起こして進む前部の刃体44と、刃体4
4に接続されて回転自在になっている後部の無端ベルト
コンベア41とで構成され、無端ベルトコンベア41の
上面と栽培土ブロックの下面との摩擦力により誘発され
る無端ベルトコンベア41の自転によって、栽培土ブロ
ックを後方へ移動させると共に、刃体44及び無端ベル
トコンベア41の接続部の支軸42を支点として、掘取
り刃体40後方部の無端ベルトコンベア41を図示Aの
ように円弧運動(揺動)させるものが提案されている
(例えば実開平4−65021号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述のように無端ベル
トコンベア41を備え、かつ無端ベルトコンベア41が
円弧運動をする掘取り刃体40にあっては、下記のよう
な不都合がある。
【0004】一般に、トラクタの作業前進に伴い発生す
る掘取り刃体40の上面にある長いもに対する後側土圧
は、表土に近い部分では小さく、土中深部では大きくな
るという歪んだ形態となる。ところで、前述のようなベ
ルトコンベアの自転を利用するものであっても、その自
転作用を誘発するには、ベルト上面と栽培土下面との摩
擦力はかなり大きなものとなるので、図9に示すよう
に、歪んだ後側土圧を受ける長いも43は、その下部が
上部より遅れながら(長いも43の上部が後方に傾いた
姿勢で)上向き後方へ移動することとなり(鉛直の姿勢
が保持できない)、長いも43に折れ等の損傷が起き
る。
【0005】そして、上述のように長いも43の傾斜姿
勢が誘発されるのに加えて、掘取り刃体40に円弧運動
が与えられると、長いも43を保護・保持している栽培
土ブロックに対して更に大きな変形土圧に伴う衝撃が加
わり、その結果、栽培土ブロックが崩れ、そのブロック
がベルトコンベア41上を蛇行するために、さらに栽培
土ブロックの崩れが増大して栽培土中にある長いも43
がその崩れと共に折れてしまう。また、栽培土ブロック
自体に腰折れが発生して、栽培土ブロック中の長いもが
一気に折れてしまうこともある。
【0006】また、図8の2点鎖線で示すように、掘取
り刃体40が支軸42を支点として円弧運動をすると、
掘取り刃体40の前部を構成する刃部44も円弧運動
(図8のB)を起して土中深部で未耕起な土を刃部44
によって上下に押圧することとなり、この状態はトラク
タのけん引力に影響を与えると共に、長いも掘取り装置
全体が上下に振動してしまうことになる。長いも掘取り
装置全体が上下に振動すると、掘取り装置を連結したト
ラクタにもその振動が伝わり、振動抑制若しくは防止の
ためには大きなトラクタを必要とすることになる。
【0007】本発明は上述のような事情からなされたも
のであり、本発明の目的は、極めた簡易な構成で、長い
もを保護・保持した栽培土に歪んだ後側土圧がかかるこ
となく、長いもを鉛直姿勢に保ちながら後方へスムーズ
に移動するようにし、掘取り刃体上を後方へ移動する栽
培土ブロックの崩れをなくし、長いもに折れ等の損傷を
与えないようにして迅速に掘取ることができる長いもの
掘取り方法及び装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、成育した長い
もの両側部を掘削して長いもの下端部まで掘取り、後部
が上方に傾斜した掘取り刃体によって、長いもを順次栽
培土と共に上向き後方へ移動させる長いもの掘取り方法
に関し、本発明の上記目的は、前記掘取り刃体の後部を
構成する無端パワーベルトコンベアの前方の前記両側部
の栽培土を1対の鋤部材によって掘り起こすと共に、前
記無端パワーベルトコンベアをトラクタの作業前進速度
に対応した速度で回転駆動し、前記無端パワーベルトコ
ンベアにより、栽培土中の長いもを栽培土ブロックに保
護・保持し、かつ鉛直姿勢を保った状態で上向き後方へ
移動するようにして前記長いもを掘取ることによって達
成される。
【0009】また、本発明は長いもの掘取り装置に関
し、本発明の上記目的は、長いもの両側部の栽培土をト
ラクタの前進に従って掘り起こす1対の鋤部材と、前記
1対の鋤部材の下部に装着され、後部が上方に傾斜して
配設された掘取り刃体と、前記トラクタのPTO軸(動
力取り出し軸)に連結された入力軸より駆動媒体を介し
て回転駆動され、前記掘取り刃体の後部を構成する無端
パワーベルトコンベアとを設け、前記トラクタの作業前
進速度に対応した速度の前記無端パワーベルトコンベア
の回転駆動により、栽培土中の長いもを栽培土ブロック
に保護・保持し、かつ鉛直姿勢を保った状態で上向き後
方へ移動するようにして前記長いもを掘取ることによっ
て達成される。
【0010】更に、本発明の上記目的は、長いもの両側
部の栽培土をトラクタの前進に従って掘り起こす1対の
鋤部材と、前記1対の鋤部材の下部に装着され、後部が
上方に傾斜して配設された掘取り刃体と、前記トラクタ
のPTO軸に連結された入力軸より駆動媒体を介して回
転駆動され、前記掘取り刃体の後部を構成する無端パワ
ーベルトコンベアと、前記入力軸に対する偏心アーム機
構によって前記掘取り刃体を揺動する揺動手段とを設け
ることによって達成され、また、長いもの両側部の栽培
土をトラクタの前進に従って掘り起こす1対の鋤部材
と、前記1対の鋤部材の下部に装着され、後部が上方に
傾斜して配設された掘取り刃体と、前記トラクタのPT
O軸に連結された入力軸より駆動媒体を介して回転駆動
され、前記掘取り刃体の後部を構成する無端パワーベル
トコンベアと、前記入力軸に対する偏心アーム機構によ
って前記掘取り刃体を揺動する揺動手段と、前記入力軸
に連結され、前記無端パワーベルトコンベアの上部で、
前記トラクタの作業前進方向と交叉する方向にクリーナ
棒を揺動するクリーナ機構とを設けることによって達成
される。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明では長いもの掘取りに際
し、トラクタで移動される1対の鋤部材によって長いも
両側の栽培土を掘り起こし、更に掘取り刃体の後部を構
成し、トラクタの作業前進速度に対応した速度で回転駆
動される無端パワーベルトコンベアを使用するため、後
方に移動される長いもを保護・保持した栽培土ブロック
には歪んだ後側土圧がかからず(無端パワーベルトコン
ベアのベルト上面と栽培土下面との摩擦が僅少なた
め)、長いもは鉛直姿勢を保ったまま移動し、栽培土ブ
ロックの崩れもなく、長いもを損傷することなく迅速か
つ効率的に掘取ることができる。無端パワーベルトコン
ベア(掘取り刃体)を揺動したり、無端パワーベルトコ
ンベアの上方で栽培土をほぐすクリーナ機構を設けるこ
とによって、更に効率的な掘取りを行なうことができ
る。無端パワーベルトコンベアがモータで回転されるた
め、無端パワーベルトコンベアを揺動しても従来のよう
な問題は生じない。また、無端パワーベルトコンベア内
に栽培土保留部を設けることによって混入した栽培土を
排除できるので、無端パワーベルトコンベアの作業性及
び耐久性を一層向上することができる。
【0012】図1は、本発明の長いもの掘取り方法の実
施に使用する長いも掘取り装置の一例の斜視構造図を示
すものであり、1対の装着棒2を介してトラクタ(図示
せず)後部に装着される山形状の基枠1の両側には、コ
の字状の固定部材3が固定されており、基枠1の載置台
4上には、トラクタのPTO軸(動力取り出し軸)にユ
ニバーサルジョイントを介して連結される入力軸5によ
って回転駆動される駆動スプロケット6が設置されてい
る。載置台4の両サイドには移動部材13が連結されて
いる。固定部材3の一側端の上部には油圧ポンプ7が設
けられており、油圧ポンプ7にはスプロケット8が取り
付けられており、駆動スプロケット6及びスプロケット
8の間に巻回されたチェーン10によって油圧ポンプ7
は駆動される。つまり、入力軸5の回転によって油圧ポ
ンプ7も回転駆動される。
【0013】基枠1の頂部には、トラクタの第1シリン
ダ(図示せず)に係合してボルト等で取り付けるための
係合部12が設けられており、第1シリンダを駆動する
ことによって装置全体が装着棒2を支点として回動す
る。固定部材3の後方にはアーム3Aが懸架されてお
り、アーム3Aに嵌着された移動部材13及び載置台4
がトラクタの第2シリンダ(図示せず)によって左右に
移動されるようになっている。載置台4が移動しても、
入力軸5はユニバーサルジョイントを介してPTO軸に
結合されているため、問題は生じない。
【0014】また、固定部材3の両側下部には、断面が
図2に示すように片側先端部が鋭角となっている長形状
の1対の鋤部材11が垂下されており、長形状の鋤部材
11の先端部は先細になっていると共に、先端部は掘取
り刃体14のサイド板15の側面に支軸16を介して軸
支されており、掘取り刃体14の前部には刃部17が形
成され、後部には長いもを保護・保持した栽培土を上向
き後方に移動する動力付きの無端パワーベルトコンベア
20が形成されている。鋤部材11の断面形状は図2に
示すものに限定されるものではなく、図3に示すように
山形に鋭角となっていても良く、図4に示すように凹面
状になっていても良い。また、本実施例での無端パワー
ベルトコンベア20は、油圧ポンプを7を介して油圧モ
ータによって駆動されるようになっているが、入力軸5
の回転に応じて駆動されるような電動モータでも可能で
ある。
【0015】一方、トラクタのPTO軸に連結される入
力軸5の回転により油圧ポンプ7より圧力油を発生する
ようになっている。図5に示すように、無端パワーベル
トコンベア20の内部には油圧モータ22が収納配設さ
れており、油圧モータ22にはスプロケット25が取り
付けられ、油圧ポンプ7と油圧モータ22との間は給油
パイプ23及び排油パイプ24によって配管接続されて
おり、無端パワーベルトコンベア20は駆動用ドラム2
6に巻回され、駆動用ドラム26にはスプロケット27
が取付けられている。また、油圧モータ22に取付けら
れたスプロケット25と駆動用ドラム26に取付けられ
たスプロケット27との間にはチェーン28が巻回され
ており、油圧モータ22の回転駆動によって駆動用ドラ
ム26が回転され、これにより無端パワーベルトコンベ
ア20も図示C方向に駆動される。
【0016】入力軸5の回転に伴い回転する油圧ポンプ
7から発生する圧力油は、図示しない油量調整弁により
制御される油量を、給油パイプ23を経て油圧モータ2
2に供給し、油圧モータ22を回転させる。油圧モータ
22の回転はスプロケット25及び28に巻回されてい
るチェーン28を介して駆動用ドラム26(無端パワー
ベルトコンベア20)を回転させるが、その回転速度
(移動速度)は油量調整弁での制御油量に対応したも
の、つまり作業前進速度に対応(1対1に限定されるも
のではない)したものとなっている。
【0017】また、掘取り刃体14の詳細構造は図5に
示すようになっており、無端パワーベルトコンベア20
は掘取り刃体14の後部を構成すると共に、駆動用ドラ
ム26、回転ローラ30,31,32の間に無端ベルト
が巻架されており、スプロケット25及び27の間には
減速機構33が配設されており、油圧モータ22の回転
駆動の減速によってパワーを得て駆動用ドラム26が回
転される。また、空洞となっている無端パワーベルトコ
ンベア20の内部の底面には、断面がL字状形状の栽培
土保留板34が無端パワーベルトコンベア20の下側上
面にほぼ接するような位置に設けられており、栽培土保
留板34に対応した位置のサイド板15には、開閉自在
(図5ではカバーを省略)の取り出し口35が設けられ
ている。栽培土保留板34はサイド板15に固定されて
いる。無端パワーベルトコンベア20の両端部とサイド
板15との間は緊密になっているが、無端パワーベルト
コンベア20は移動するため、両端の隙間から内部の空
洞内に微細な栽培土が混入して堆積してしまう。空洞内
に混入した栽培土は、無端パワーベルトコンベア20の
下側上面で前進方向に搬送され、栽培土保留板34の位
置で保留される。取り出し口35には通常カバーが取り
付けられているが、栽培土保留板34に保留された栽培
土を取り出す時には、カバーを取り外して内部に保留さ
れた栽培土を手でかき出す。
【0018】本発明では更に、入力軸5の回転に偏心し
て上下動する偏心アーム機構50が設けられており、偏
心アーム機構50もその両端部に一対の振動板51が固
着されており、各振動板51は掘取り刃体14のサイド
板15に軸支されている。各振動板51の下部が掘取り
刃体14のサイド板15に軸支される位置は支軸16の
後部となっており、各振動板51が上下動することによ
って掘取り刃体14が支軸16を支点として揺動する。
偏心アーム機構50の詳細は図6に示すようになってお
り、入力軸5の一部に軸心のずれた偏心軸5Aを連設
し、この偏心軸5Aに軸受52を装着し、軸受52にジ
ョイント機構53を連結している。ジョイント機構53
には偏心アーム機構50が連結されている。従って、入
力軸5が回転すると偏心軸5Aが偏心して回転し、この
偏心動作で偏心アーム機構50が上下動することによっ
て振動板51も上下動し、掘取り刃体14は支軸29を
回転軸として揺動することになる。この揺動は、掘取り
刃体14の前部を構成する刃体17が円弧運動を生じ
て、前述したような不都合が発生しない程度の振動とす
る。
【0019】入力軸5の端部には更にクリーナ機構60
が設けられており、アーム61を介してクリーナ棒62
が接続されている。クリーナ機構60は、入力軸5の回
転を進行方向と直交する方向の揺動繰り返し運動に変換
するものであり、クリーナ棒62の揺動繰り返し運動に
よって無端パワーベルトコンベア20の上方の栽培土を
ほぐして長いもを分離することができ、長いも及び栽培
土の移動を円滑にし、長いもの収穫を容易にしている。
クリーナ機構60としては、例えば実開平4−8822
0号公報や実開平8−1646号公報に示されるような
機構を用いることができる。
【0020】長いもの掘取り装置をトラクタに装填して
収穫する場合、第1シリンダを駆動して装着棒2を支点
として掘取り装置を回動させると共に、栽培土に掘取り
刃体14を入れて一番良い状態で掘り取りができるよう
に、傾斜角度を調整する。また、第2シリンダを駆動し
て載置台4及び移動部材を左右に移動させ、入力軸5と
PTO軸との芯合わせを行う。
【0021】上述のような長いもの掘取り装置によれ
ば、図7に示すように無端パワーベルトコンベア20の
上面と、この無端パワーベルトコンベア20により後方
へ移動される長いもを保護・保持した栽培土の下面との
間の僅かな摩擦を利用することにより、栽培土下面の移
動量をトラクタの作業前進速度と対応させることがで
き、栽培土に歪んだ後側土圧がかからず、長いも43
を、鉛直姿勢を保ちながら後方へスムーズに移動させる
ことができる。
【0022】また、無端パワーベルトコンベア20の表
面に複数の凸部を配設することにより、無端パワーベル
トコンベア20と栽培土ブロックとの間にずれのない同
期移動を確保することが可能となる。
【0023】尚、上述では無端パワーベルトコンベア
を、入力軸に連動した油圧ポンプ及び油圧モータによっ
て回転駆動するようになっているが、PTO軸とは独立
した電動モータないしは油圧モータを無端パワーベルト
コンベア内に装填して、別途設けた制御装置によって回
転駆動するようにしても良い。また、無端パワーベルト
コンベアの回転速度はトラクタの作業前進速度に対応す
るようになっているが、この対応関係は必ずしも1対1
に限られるものではない。更に、無端パワーベルトコン
ベアの振動、栽培土保留部の設置、クリーナ機構の配設
等は適宜組み合わせて利用することができる。
【0024】
【発明の効果】以上のように、本発明の長いも掘取り方
法及び装置によれば、トラクタの作業前進に対応して1
対の鋤部材が長いもの両側の栽培土を掘り起こし、その
掘り起こしでほぐされた栽培土に対して、掘取り刃体の
後部を構成する無端パワーベルトコンベアがトラクタの
作業前進速度に対応した速度で回転駆動されるので、栽
培土には歪んだ後側土圧がかからず、栽培土中で育成し
たままの鉛直姿勢を保った状態で後方へ移動して来る長
いもには折れ等の損傷がなく、長いもの握持が容易とな
り作業能率を高めることができる。また、無端パワーベ
ルトコンベアに回転を与えるモータをその内部に配設し
ているので、掘取り装置をコンパクトに構成することが
できる。
【0025】また、無端パワーベルトコンベア内に栽培
土保留部が設けられ、内部に混入した栽培土を排除でき
るようになっているので、保守が便利であり、耐久性の
面でも大きな利点がある。無端パワーベルトコンベアの
揺動手段やクリーナ機構を配設した場合には、大きな塊
の栽培土を砕いて移動することになるので、栽培土の移
動がより円滑になると共に、長いもの選別、収穫が容易
になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る長いもの掘取り装置の一例を示す
斜視構造図である。
【図2】本発明に使用する鋤部材の断面構造例を示す図
である。
【図3】本発明に使用する鋤部材の他の断面構造例を示
す図である。
【図4】本発明に使用する鋤部材の他の断面構造例を示
す図である。
【図5】本発明に係る長いもの掘取り装置の掘取り刃体
の構造例を示す斜視構造図である。
【図6】偏心アーム機構の構造図であり、同図(A)は
正面図、同図(B)は偏心部の断面構造図である。
【図7】長いもの掘取り途中の長いもの姿勢を説明する
図である。
【図8】従来装置の掘取り刃体の概要側面図である。
【図9】従来装置における長いもの掘取り途中の長いも
の姿勢を説明する図である。
【符号の説明】
5 入力軸 7 油圧ポンプ 11 鋤部材 14 掘取り刃体 17 刃部 20 無端パワーベルトコンベア 22 油圧モータ 34 栽培土保留板 50 偏心アーム機構 51 振動板 52 軸受 53 ジョイント機構 60 クリーナ機構
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年1月11日(2000.1.1
1)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 長いもの掘取り装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トラクタでけん引
され、1対の鋤部材で長いもの両側部の栽培土を掘り起
こすと共に、後部が上方へ傾斜した掘取り刃体及びその
後部を構成する無端パワーベルトコンベアによって、長
いもを損傷することなく迅速かつスムーズに掘取ること
ができる長いもの堀取り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】長いもの掘取り装置は従来種々提案され
ているが、後部が上方へ傾斜した掘取り刃体によって長
いもを保護・保持した栽培土ブロックを順次上方へ浮上
させるものにあっては、掘取り刃体の上面と栽培土ブロ
ックの下面との摩擦力に抗するトラクタのけん引力を要
する。このため、図8に示すように、掘取り刃体40は
栽培土中を掘り起こして進む前部の刃体44と、刃体4
4に接続されて回転自在になっている後部の無端ベルト
コンベア41とで構成され、無端ベルトコンベア41の
上面と栽培土ブロックの下面との摩擦力により誘発され
る無端ベルトコンベア41の自転によって、栽培土ブロ
ックを後方へ移動させると共に、刃体44及び無端ベル
トコンベア41の接続部の支軸42を支点として、掘取
り刃体40後方部の無端ベルトコンベア41を図示Aの
ように円弧運動(揺動)させるものが提案されている
(例えば実開平4−65021号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述のように無端ベル
トコンベア41を備え、かつ無端ベルトコンベア41が
円弧運動をする掘取り刃体40にあっては、下記のよう
な不都合がある。
【0004】一般に、トラクタの作業前進に伴い発生す
る掘取り刃体40の上面にある長いもに対する後側土圧
は、表土に近い部分では小さく、土中深部では大きくな
るという歪んだ形態となる。ところで、前述のようなベ
ルトコンベアの自転を利用するものであっても、その自
転作用を誘発するには、ベルト上面と栽培土下面との摩
擦力はかなり大きなものとなるので、図9に示すよう
に、歪んだ後側土圧を受ける長いも43は、その下部が
上部より遅れながら(長いも43の上部が後方に傾いた
姿勢で)上向き後方へ移動することとなり(鉛直の姿勢
が保持できない)、長いも43に折れ等の損傷が起き
る。
【0005】そして、上述のように長いも43の傾斜姿
勢が誘発されるのに加えて、掘取り刃体40に円弧運動
が与えられると、長いも43を保護・保持している栽培
土ブロックに対して更に大きな変形土圧に伴う衝撃が加
わり、その結果、栽培土ブロックが崩れ、そのブロック
がベルトコンベア41上を蛇行するために、さらに栽培
土ブロックの崩れが増大して栽培土中にある長いも43
がその崩れと共に折れてしまう。また、栽培土ブロック
自体に腰折れが発生して、栽培土ブロック中の長いもが
一気に折れてしまうこともある。
【0006】また、図8の2点鎖線で示すように、掘取
り刃体40が支軸42を支点として円弧運動をすると、
掘取り刃体40の前部を構成する刃44も円弧運動
(図8のB)を起して土中深部で未耕起な土を刃44
によって上下に押圧することとなり、この状態はトラク
タのけん引力に影響を与えると共に、長いも掘取り装置
全体が上下に振動してしまうことになる。長いも掘取り
装置全体が上下に振動すると、掘取り装置を連結したト
ラクタにもその振動が伝わり、振動抑制若しくは防止の
ためには大きなトラクタを必要とすることになる。
【0007】本発明は上述のような事情からなされたも
のであり、本発明の目的は、極め簡易な構成で、長い
もを保護・保持した栽培土に歪んだ後側土圧がかかるこ
となく、長いもを鉛直姿勢に保ちながら後方へスムーズ
に移動するようにし、掘取り刃体上を後方へ移動する栽
培土ブロックの崩れをなくし、長いもに折れ等の損傷を
与えないようにして迅速に掘取ることができる長いもの
掘取り装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は長いもの掘取り
装置に関し、本発明の上記目的は、長いもの両側部の栽
培土をトラクタの前進に従って掘り起こす1対の鋤部材
と、前記1対の鋤部材の下部に装着され、後部が上方に
傾斜して配設された掘取り刃体と、前記トラクタのPT
O軸(動力取り出し軸)に連結された入力軸より駆動媒
体を介して回転駆動され、前記掘取り刃体の後部を構成
する無端パワーベルトコンベアと、前記無端パワーベル
トコンベアの速度を制御する速度制御手段とを設け、前
記無端パワーベルトコンベアの回転駆動速度を所望の掘
取り作業速度に制御することにより、栽培土中の長いも
を栽培土ブロックに保護・保持し、かつ鉛直姿勢を保っ
た状態で上向き後方へ移動するようにして前記長いもを
掘取ることによって達成される。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明では長いもの掘取りに際
し、トラクタで移動される1対の鋤部材によって長いも
両側の栽培土を掘り起こし、更に掘取り刃体の後部を構
成し、トラクタが前進することにより回転駆動され、
つ制御手段によりその速度が制御される無端パワーベル
トコンベアを使用するため、長いもの成育状況や栽培土
の状況等の掘取り作業の状況により作業者は無端パワー
ベルトコンベアの駆動速度を最も好ましい速度に設定す
ることができ、掘取り作業に際し、後方に移動される長
いもを保護・保持した栽培土ブロックには歪んだ後側土
圧がかからず(無端パワーベルトコンベアのベルト上面
と栽培土下面との摩擦が僅少なため)、長いもは鉛直姿
勢を保ったまま移動し、栽培土ブロックの崩れもなく、
長いもを損傷することなく迅速かつ効率的に掘取ること
ができる。また、無端パワーベルトコンベア(掘取り刃
体)を揺動したり、無端パワーベルトコンベアの上方で
栽培土をほぐすクリーナ機構を設けることによって、更
に効率的な掘取りを行なうことができる。また、無端パ
ワーベルトコンベアをモータで回転するため、無端パワ
ーベルトコンベアを揺動しても従来のような問題は生じ
ない。さらにまた、無端パワーベルトコンベア内に栽培
土保留部を設けることによって、コンベア内に混入した
栽培土を排除できるので、無端パワーベルトコンベアの
作業性及び耐久性を一層向上することができる。
【0010】図1は、本発明の長いもの掘取り作業に使
用する長いも掘取り装置の一実施態様の斜視構造図を示
すものであり、1対の装着棒2を介してトラクタ(図示
せず)後部に装着される山形状の基枠1の両側には、コ
の字状の固定部材3が固定されており、基枠1の載置台
4上には、トラクタのPTO軸(動力取り出し軸)にユ
ニバーサルジョイントを介して連結される入力軸5によ
って回転駆動される駆動スプロケット6が設置されてい
る。載置台4の両サイドには移動部材13が連結されて
いる。固定部材3の一側端の上部には油圧ポンプ7が設
けられており、油圧ポンプ7にはスプロケット8が取り
付けられており、駆動スプロケット6及びスプロケット
8の間に巻回されたチェーン10によって油圧ポンプ7
は駆動される。つまり、入力軸5の回転によって油圧ポ
ンプ7も回転駆動される。
【0011】基枠1の頂部には、トラクタの第1シリン
ダ(図示せず)に係合してボルト等で取り付けるための
係合部12が設けられており、第1シリンダを駆動する
ことによって装置全体が装着棒2を支点として回動す
る。固定部材3の後方にはアーム3Aが懸架されてお
り、アーム3Aに嵌着された移動部材13及び載置台4
がトラクタの第2シリンダ(図示せず)によって左右に
移動されるようになっている。載置台4が移動しても、
入力軸5はユニバーサルジョイントを介してPTO軸に
結合されているため、問題は生じない。
【0012】また、固定部材3の両側下部には、断面が
図2に示すように片側先端部が鋭角となっている長形状
の1対の鋤部材11が垂下されており、長形状の鋤部材
11の先端部は先細になっていると共に、先端部は掘取
り刃体14のサイド板15の側面に支軸16を介して軸
支されており、掘取り刃体14の前部には刃部17が形
成され、後部には長いもを保護・保持した栽培土を上向
き後方に移動する動力付きの無端パワーベルトコンベア
20が形成されている。鋤部材11の断面形状は図2に
示すものに限定されるものではなく、図3に示すように
山形に鋭角となっていても良く、図4に示すように凹面
状になっていても良い。また、本実施態様での無端パワ
ーベルトコンベア20は、油圧ポンプを7を介して油圧
モータによって駆動されるようになっているが、入力軸
5の回転に応じて駆動されるような電動モータでも可能
である。
【0013】一方、トラクタのPTO軸に連結される入
力軸5の回転により油圧ポンプ7より圧力油を発生する
ようになっている。図5に示すように、無端パワーベル
トコンベア20の内部には油圧モータ22が収納配設さ
れており、油圧モータ22にはスプロケット25が取り
付けられ、油圧ポンプ7と油圧モータ22との間は給油
パイプ23及び排油パイプ24によって配管接続されて
おり、無端パワーベルトコンベア20は駆動用ドラム2
6に巻回され、駆動用ドラム26にはスプロケット27
が取付けられている。また、油圧モータ22に取付けら
れたスプロケット25と駆動用ドラム26に取付けられ
たスプロケット27との間にはチェーン28が巻回され
ており、油圧モータ22の回転駆動によって駆動用ドラ
ム26が回転され、これにより無端パワーベルトコンベ
ア20も図示C方向に駆動される。
【0014】入力軸5の回転に伴い回転する油圧ポンプ
7から発生する圧力油は、図示しない油量調整弁により
制御される油量を、給油パイプ23を経て油圧モータ2
2に供給し、油圧モータ22を回転させる。油圧モータ
22の回転はスプロケット25及び28に巻回されてい
るチェーン28を介して駆動用ドラム26(無端パワー
ベルトコンベア20)を回転させるが、その回転速度
(移動速度)は油量調整弁での制御油量に対応したも
の、つまり長いもの掘取り作業状況に応じて制御された
所望の作業速度となっているなお、この無端ベルトコ
ンベアの速度はトラクタの前進速度と1対1に限定され
るものではなく、長いもの掘取り作業状況(例えば長い
もの太さや長さ等の成育状況や栽培土の土質状況等)に
より、作業者によって任意に設定されるものである
【0015】また、掘取り刃体14の詳細構造は図5に
示すようになっており、無端パワーベルトコンベア20
は掘取り刃体14の後部を構成すると共に、駆動用ドラ
ム26、回転ローラ30,31,32の間に無端ベルト
が巻架されており、スプロケット25及び27の間には
減速機構33が配設されており、油圧モータ22の回転
駆動の減速によってパワーを得て駆動用ドラム26が回
転される。また、空洞となっている無端パワーベルトコ
ンベア20の内部の底面には、断面がL字状形状の栽培
土保留板34が無端パワーベルトコンベア20の下側上
面にほぼ接するような位置に設けられており、栽培土保
留板34に対応した位置のサイド板15には、開閉自在
(図5ではカバーを省略)の取り出し口35が設けられ
ている。栽培土保留板34はサイド板15に固定されて
いる。無端パワーベルトコンベア20の両端部とサイド
板15との間は緊密になっているが、無端パワーベルト
コンベア20は移動するため、両端の隙間から内部の空
洞内に微細な栽培土が混入して堆積してしまう。空洞内
に混入した栽培土は、無端パワーベルトコンベア20の
下側上面で前進方向に搬送され、栽培土保留板34の位
置で保留される。取り出し口35には通常カバーが取り
付けられているが、栽培土保留板34に保留された栽培
土を取り出す時には、カバーを取り外して内部に保留さ
れた栽培土を手でかき出す。
【0016】本発明では更に、入力軸5の回転に偏心し
て上下動する偏心アーム機構50が設けられており、偏
心アーム機構50もその両端部に一対の振動板51が固
着されており、各振動板51は掘取り刃体14のサイド
板15に軸支されている。各振動板51の下部が掘取り
刃体14のサイド板15に軸支される位置は支軸16の
後部となっており、各振動板51が上下動することによ
って掘取り刃体14が支軸16を支点として揺動する。
偏心アーム機構50の詳細は図6に示すようになってお
り、入力軸5の一部に軸心のずれた偏心軸5Aを連設
し、この偏心軸5Aに軸受52を装着し、軸受52にジ
ョイント機構53を連結している。ジョイント機構53
には偏心アーム機構50が連結されている。従って、入
力軸5が回転すると偏心軸5Aが偏心して回転し、この
偏心動作で偏心アーム機構50が上下動することによっ
て振動板51も上下動し、掘取り刃体14は支軸29を
回転軸として揺動することになる。この揺動は、掘取り
刃体14の前部を構成する刃体17が円弧運動を生じ
て、前述したような不都合が発生しない程度の振動とす
る。
【0017】入力軸5の端部には更にクリーナ機構60
が設けられており、アーム61を介してクリーナ棒62
が接続されている。クリーナ機構60は、入力軸5の回
転を進行方向と直交する方向の揺動繰り返し運動に変換
するものであり、クリーナ棒62の揺動繰り返し運動に
よって無端パワーベルトコンベア20の上方の栽培土を
ほぐして長いもを分離することができ、長いも及び栽培
土の移動を円滑にし、長いもの収穫を容易にしている。
クリーナ機構60としては、例えば実開平4−8822
0号公報や実開平8−1646号公報に示されるような
機構を用いることができる。
【0018】長いもの掘取り装置をトラクタに装填して
収穫する場合、第1シリンダを駆動して装着棒2を支点
として掘取り装置を回動させると共に、栽培土に掘取り
刃体14を入れて一番良い状態で掘り取りができるよう
に、傾斜角度を調整する。また、第2シリンダを駆動し
て載置台4及び移動部材13を左右に移動させ、入力軸
5とPTO軸との芯合わせを行う。
【0019】上述のような長いもの掘取り装置によれ
ば、図7に示すように速度制御された無端パワーベルト
コンベア20の上面と、この無端パワーベルトコンベア
20により後方へ移動される長いもを保護・保持した栽
培土の下面との間の僅かな摩擦を利用することにより、
栽培土に歪んだ後側土圧がかからず、長いも43を、鉛
直姿勢を保ちながら後方へスムーズに移動させることが
できる。
【0020】また、無端パワーベルトコンベア20の表
面に複数の凸部を配設することにより、無端パワーベル
トコンベア20と栽培土ブロックとの間にずれのない同
期移動を確保することが可能となる。
【0021】なお、、上述した実施態様では無端パワー
ベルトコンベア20の回転駆動速度を、入力軸に連動
した油圧ポンプ7及び図示しない油量調整弁で油量を制
御された油圧モータ22によって制御するようになって
いるが、この速度制御手段を、PTO軸とは独立した電
動モータないしは油圧モータを無端パワーベルトコンベ
ア20内に装填し、これを別途設けた速度制御装置によ
って回転駆動するようにしても良い。また、無端パワー
ベルトコンベア20の回転駆動力はトラクタの作業前進
により与えられるが、この無端パワーベルトコンベア2
0の回転駆動速度はトラクタの前進速度と1対1の対応
関係に限られるものではないことは前述した通りであ
。更に、無端パワーベルトコンベアの振動、栽培土保
留部の設置、クリーナ機構の配設等は適宜組み合わせて
利用することができる。
【0022】
【発明の効果】以上のように、本発明の長いも掘取り
によれば、トラクタの作業前進に伴い1対の鋤部材が
長いもの両側の栽培土を掘り起こし、その掘り起こしで
ほぐされた栽培土に対して、掘取り刃体の後部を構成す
る無端パワーベルトコンベアがトラクタより回転駆動力
を受けた後、速度制御手段により堀取り作業に適した速
度に制御されるので、いかなる作業状況であっても、栽
培土には歪んだ後側土圧がかからず、栽培土中で育成し
たままの鉛直姿勢を保った状態で後方へ移動して来る長
いもには折れ等の損傷がなく、長いもの握持が容易とな
り作業能率を高めることができる。また、無端パワーベ
ルトコンベアに回転を与えるモータをその内部に配設し
ているので、掘取り装置をコンパクトに構成することが
できる。
【0023】また、無端パワーベルトコンベア内に栽培
土保留部が設けられ、内部に混入した栽培土を排除でき
るようになっているので、保守が便利であり、耐久性の
面でも大きな利点がある。無端パワーベルトコンベアの
揺動手段やクリーナ機構を配設した場合には、大きな塊
の栽培土を砕いて移動することになるので、栽培土の移
動がより円滑になると共に、長いもの選別、収穫が容易
になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る長いもの掘取り装置の一例を示す
斜視構造図である。
【図2】本発明に使用する鋤部材の断面構造例を示す図
である。
【図3】本発明に使用する鋤部材の他の断面構造例を示
す図である。
【図4】本発明に使用する鋤部材の他の断面構造例を示
す図である。
【図5】本発明に係る長いもの掘取り装置の掘取り刃体
の構造例を示す斜視構造図である。
【図6】偏心アーム機構の構造図であり、同図(A)は
正面図、同図(B)は偏心部の断面構造図である。
【図7】長いもの掘取り途中の長いもの姿勢を説明する
図である。
【図8】従来装置の掘取り刃体の概要側面図である。
【図9】従来装置における長いもの掘取り途中の長いも
の姿勢を説明する図である
【符号の説明】 5 入力軸 7 油圧ポンプ 11 鋤部材 14 掘取り刃体 17 刃部 20 無端パワーベルトコンベア 22 油圧モータ 34 栽培土保留板 50 偏心アーム機構 51 振動板 52 軸受 53 ジョイント機構 60 クリーナ機構
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 成育した長いもの両側部を掘削して長い
    もの下端部まで掘取り、後部が上方に傾斜した掘取り刃
    体によって、長いもを順次栽培土と共に上向き後方へ移
    動させる長いもの掘取り方法において、前記掘取り刃体
    の後部を構成する無端パワーベルトコンベアの前方の前
    記両側部の栽培土を1対の鋤部材によって掘り起こすと
    共に、前記無端パワーベルトコンベアをトラクタの作業
    前進速度に対応した速度で回転駆動し、前記無端パワー
    ベルトコンベアにより、栽培土中の長いもを栽培土ブロ
    ックに保護・保持し、かつ鉛直姿勢を保った状態で上向
    き後方へ移動するようにして前記長いもを掘取るように
    したことを特徴とする長いもの掘取り方法。
  2. 【請求項2】 前記無端パワーベルトコンベアの上部
    で、前記トラクタの作業前進方向と交叉する方向に揺動
    するクリーナ棒によって、前記栽培土をほぐすようにな
    っている請求項1に記載の長いもの掘取り方法。
  3. 【請求項3】 長いもの両側部の栽培土をトラクタの前
    進に従って掘り起こす1対の鋤部材と、前記1対の鋤部
    材の下部に装着され、後部が上方に傾斜して配設された
    掘取り刃体と、前記トラクタのPTO軸に連結された入
    力軸より駆動媒体を介して回転駆動され、前記掘取り刃
    体の後部を構成する無端パワーベルトコンベアとを備
    え、前記トラクタの作業前進速度に対応した速度の前記
    無端パワーベルトコンベアの回転駆動により、栽培土中
    の長いもを栽培土ブロックに保護・保持し、かつ鉛直姿
    勢を保った状態で上向き後方へ移動するようにして前記
    長いもを掘取るようにしたことを特徴とする長いもの掘
    取り装置。
  4. 【請求項4】 前記駆動媒体が油圧ポンプ及び油圧モー
    タで成り、前記油圧モータが前記無端パワーベルトコン
    ベアの内部に収納配設されている請求項3に記載の長い
    もの掘取り装置。
  5. 【請求項5】 前記無端パワーベルトコンベアの内部が
    空洞になっていると共に、前記空洞内に混入した栽培土
    を堆積して保持する栽培土保留部が設けられている請求
    項3に記載の長いもの掘取り装置。
  6. 【請求項6】 前記無端パワーベルトコンベアの側面に
    開閉自在の取り出し口が設けられており、前記取り出し
    口より前記堆積した栽培土を排除するようになっている
    請求項5に記載の長いもの掘取り装置。
  7. 【請求項7】 長いもの両側部の栽培土をトラクタの前
    進に従って掘り起こす1対の鋤部材と、前記1対の鋤部
    材の下部に装着され、後部が上方に傾斜して配設された
    掘取り刃体と、前記トラクタのPTO軸に連結された入
    力軸より駆動媒体を介して回転駆動され、前記掘取り刃
    体の後部を構成する無端パワーベルトコンベアと、前記
    入力軸に対する偏心アーム機構によって前記掘取り刃体
    を揺動する揺動手段とを備え、前記トラクタの作業前進
    速度に対応した速度の前記無端パワーベルトコンベアの
    回転駆動及び前記揺動により、栽培土中の長いもを栽培
    土ブロックに保護・保持し、かつ鉛直姿勢を保った状態
    で上向き後方へ移動するようにして前記長いもを掘取る
    ようにしたことを特徴とする長いもの掘取り装置。
  8. 【請求項8】 前記無端パワーベルトコンベアの内部が
    空洞になっていると共に、前記空洞内に混入した栽培土
    を堆積して保持する栽培土保留部が設けられている請求
    項7に記載の長いもの掘取り装置。
  9. 【請求項9】 長いもの両側部の栽培土をトラクタの前
    進に従って掘り起こす1対の鋤部材と、前記1対の鋤部
    材の下部に装着され、後部が上方に傾斜して配設された
    掘取り刃体と、前記トラクタのPTO軸に連結された入
    力軸より駆動媒体を介して回転駆動され、前記掘取り刃
    体の後部を構成する無端パワーベルトコンベアと、前記
    入力軸に対する偏心アーム機構によって前記掘取り刃体
    を揺動する揺動手段と、前記入力軸に連結され、前記無
    端パワーベルトコンベアの上方で、前記トラクタの作業
    前進方向と交叉する方向にクリーナ棒を揺動するクリー
    ナ機構とを備え、前記トラクタの作業前進速度に対応し
    た速度の前記無端パワーベルトコンベアの回転駆動及び
    前記揺動により、栽培土をほぐしながら、栽培土中の長
    いもを栽培土ブロックに保護・保持し、かつ鉛直姿勢を
    保った状態で上向き後方へ移動するようにして前記長い
    もを掘取るようにしたことを特徴とする長いもの掘取り
    装置。
  10. 【請求項10】 前記無端パワーベルトコンベアの内部
    が空洞になっていると共に、前記空洞内に混入した栽培
    土を堆積して保持する栽培土保留部が設けられている請
    求項9に記載の長いもの掘取り装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006025601A (ja) * 2004-07-12 2006-02-02 Tomabechi Giken Kogyo:Kk 長いも掘取り装置
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KR20210048130A (ko) * 2019-10-23 2021-05-03 정다운 유압 제어로 구동되는 지중 작물 수확장치

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