JP3238668B2 - 長いも掘取り装置 - Google Patents

長いも掘取り装置

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JP3238668B2 JP02359299A JP2359299A JP3238668B2 JP 3238668 B2 JP3238668 B2 JP 3238668B2 JP 02359299 A JP02359299 A JP 02359299A JP 2359299 A JP2359299 A JP 2359299A JP 3238668 B2 JP3238668 B2 JP 3238668B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トラクタに連結さ
れてけん引される基枠に取り付けられた後部が上方へ傾
斜した掘取り刃体を有し、掘取り刃体の後部を構成する
無端パワーベルトコンベアの回転駆動によって、長いも
を損傷することなく迅速かつスムーズに掘取ることがで
きる長いも堀取り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】長いも堀取り装置は従来種々提案されて
いるが、後部が上方へ傾斜した堀取り刃体によって長い
もを保護・保持した栽培土ブロックを順次上方へ浮上さ
せるものにあっては、堀取り刃体の上面と栽培土ブロッ
クの下面との摩擦力に抗するトラクタのけん引力を要す
る。このため、図10に示すように、堀取り刃体40は
栽培土中を掘り起こして進む前部の刃44と、刃
4に接続されて回転自在になっている後部の無端ベルト
コンベア41とで構成され、無端ベルトコンベア41の
上面と栽培土ブロックの下面との摩擦力により誘発され
る無端ベルトコンベア41の自転によって、栽培土ブロ
ックを後方へ移動させると共に、刃44及び無端ベル
トコンベア41の接続部の支軸42を支点として、堀取
り刃体40後方部の無端ベルトコンベア41を図示Aの
ように円弧運動(揺動)させるものが提案されている
(例えば実開平4−65021号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述のように無端ベル
トコンベア41を備え、かつ無端ベルトコンベア41が
円弧運動をする掘取り刃体40にあっては、下記のよう
な不都合がある。
【0004】一般に、トラクタの作業前進に伴い発生す
る掘取り刃体40の上面にある長いもに対する後側土圧
は、表土に近い部分では小さく、土中深部では大きくな
るという歪んだ形態となる。ところで、前述のようなベ
ルトコンベアの自転を利用するものであっても、その自
転作用を誘発するには、ベルト上面と栽培土下面との摩
擦力はかなり大きなものとなるので、図11に示すよう
に、歪んだ後側土圧を受ける長いも43は、その下部が
上部より遅れながら(長いも43の上部が後方に傾いた
姿勢で)上向き後方へ移動することとなり(鉛直の姿勢
が保持できない)、長いも43に折れ等の損傷が起き
る。
【0005】そして、上述のように長いも43の傾斜姿
勢が誘発されるのに加えて、掘取り刃体40に円弧運動
が与えられると、長いも43を保護・保持している栽培
土ブロックに対して更に大きな変形土圧に伴う衝撃が加
わり、その結果、栽培土ブロックが崩れ、そのブロック
がベルトコンベア41上を蛇行するために、さらに栽培
土ブロックの崩れが増大して栽培土中にある長いも43
がその崩れと共に折れてしまう。また、栽培土ブロック
自体に腰折れが発生して、栽培土ブロック中の長いもが
一気に折れてしまうこともある。
【0006】また、図10の2点鎖線で示すように、掘
取り刃体40が支軸42を支点として円弧運動をする
と、掘取り刃体40の前部を構成する刃部44も円弧運
動(図10のB)を起して土中深部で未耕起な土を刃部
44によって上下に押圧することとなり、この状態はト
ラクタのけん引力に影響を与えると共に、長いも掘取り
装置全体が上下に振動してしまうことになる。長いも掘
取り装置全体が上下に振動すると、掘取り装置を連結し
たトラクタにもその振動が伝わり、振動抑制若しくは防
止のためには大きなトラクタを必要とすることになる。
【0007】本発明は上述のような事情からなされたも
のであり、本発明の目的は、長いもを保護・保持した栽
培土に歪んだ後側土圧がかかることなく、長いもを鉛直
姿勢に保ちながら後方へスムーズに移動するようにし、
掘取り刃体上を後方へ移動する栽培土ブロックの崩れを
なくし、長いもに折れ等の損傷を与えないようにして迅
速に掘取ることができる長いも掘取り装置を提供するこ
とにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は長いも堀取り装
置に関し、本発明の上記目的は、トラクタの後部に連結
される基枠の下部に取付けられ、前部が刃部を形成し、
後部が上方に傾斜した無端パワーベルトコンベアからな
る堀取り刃体を有する長いも堀取り装置において、 前記
無端パワーベルトコンベアと一対のサイド板とにより形
成された空洞内に配置され、長いもの堀取り時に前記無
端パワーベルトコンベア上の栽培土により保護・保持さ
れた長いもに歪んだ後側土圧がかからぬように、前記ト
ラクタの作業前進速度に対応した速度で前期無端パワー
ベルトコンベアを回転駆動するモータと、 前記空洞内に
設置された栽培土保留板と前記無端パワーベルトコンベ
アの下側上面との間に形成され、空洞内に侵入した栽培
土が堆積移動される栽培土保留部と、 前記栽培土保留板
の設置位置に対応して前記ガイド板に設けられ、前記堆
積移動された栽培土を排除する開閉自在の取り出し口
と、 を備えることにより達成される。また、前記無端パ
ワーベルトコンベアを上下に揺動する揺動手段や、前記
無端パワーベルトコンベアの後部上方でトラクタの作業
前進方向と直交する方向にクリーナ棒を揺動するクリー
ナ機構を、前記長いも堀取り装置に組み合わせて使用す
ると好都合である。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の第1実施例の長いも掘取
り装置では、長いもの両側部の栽培土を掘削する1対の
掘削手段を設けると共に、掘取り刃体の後部を構成し、
トラクタの作業前進速度に対応した速度で回転駆動され
る無端パワーベルトコンベアを設けており、無端パワー
ベルトコンベアの回転駆動によって、後方に移動される
長いもを保護・保持した栽培土ブロックには歪んだ後側
土圧がかからず(ベルト上面と栽培土下面との摩擦が僅
少なため)、長いもは鉛直姿勢を保って移動し、栽培土
ブロックの崩れもなく、長いもを損傷することなく迅速
かつ効率的に掘取ることができる。無端パワーベルトコ
ンベアを揺動したり、無端パワーベルトコンベアの上部
で栽培土をほぐすクリーナ機構を設けることによって、
更に効率的な掘取りを行なうことができる。
【0010】本発明の第2実施例では長いもの掘取りに
際し、トラクタで移動される1対の鋤部材によって長い
も両側の栽培土を掘り起こし、更に掘取り刃体の後部を
構成し、トラクタの作業前進速度に対応した速度で回転
駆動される無端パワーベルトコンベアを設けているた
め、第1実施例と同様に後方に移動される長いもを保護
・保持した栽培土ブロックには歪んだ後側土圧がかから
ず、長いもは鉛直姿勢を保ったまま移動し、栽培土ブロ
ックの崩れもなく、長いもを損傷することなく迅速かつ
効率的に掘取ることができる。無端パワーベルトコンベ
ア(掘取り刃体)を揺動したり、無端パワーベルトコン
ベアの上方で栽培土をほぐすクリーナ機構を設けること
によって、更に効率的な掘取りを行なうことができる。
無端パワーベルトコンベアがモータで回転されるため、
無端パワーベルトコンベアを揺動しても従来のような問
題は生じない。また、いずれの実施例においても、無端
パワーベルトコンベア内に栽培土保留部を設けることに
よって混入した栽培土を排除できるので、無端パワーベ
ルトコンベアの作業性及び耐久性を一層向上することが
できる。
【0011】図1は本発明の第1実施例を示す長いも掘
取り装置の斜視構造図であり、基枠100に載置された
ミッション101の左右一対に駆動スプロケット102
が配設され、これら駆動スプロケット102に巻回され
た一対の掘削チェーン103が、図示しないトラクタの
PTO軸(動力取り出し軸)からの入力による駆動スプ
ロケット102の回転によって回転され、長いもの両側
部を掘削しながら前進する。尚、掘削チェーン103に
は多数の掘削刃(図示せず)が周設されており、掘削チ
ェーン103の回転によって生育長いもの両側部の栽培
土を掘削してほぐすようになっている。掘削チェーン1
03は、基枠100の外側に固着されたブーム104に
取付けられたテンション部105により、適宜の張力が
かけられている。基枠100の後端部両側には一対の支
持バー106が取り付けられており、支持バー106の
上部は基枠100に固定され、下部は後部が上方に傾斜
した掘取り刃体14のサイド板15の側面に支軸16を
介して軸支されており、掘取り刃体14の前部には刃部
17が形成され、後部には長いもを保護・保持した栽培
土を上向き後方に移動する動力付きの無端パワーベルト
コンベア20が形成されている。本実施例では、無端パ
ワーベルトコンベア20は油圧モータによって駆動され
るようになっているが、電動モータでも可能である。
【0012】110は基部を基枠100の前方に枢着し
た一対のマストステイで、上部の前方はトップヒッチ1
11を形成し、後方は油圧シリンダ112の一端に連結
されている。油圧シリンダ112の他端は基枠100の
後方に設けられた一対のブラケット113に連結され、
油圧シリンダ112の伸縮動作によりマストステイ11
0を介して基枠100の作業姿勢が制御される。また、
114はロアピンで、基枠100に対して左右に移動可
能に構成されている。
【0013】一方、トラクタのPTO軸に連結する入力
軸5にはスプロケット115が取付けられており、基枠
100に取付けられた油圧ポンプ116にもスプロケッ
ト120が取付けられており、スプロケット115及び
120に巻回したチェーン121を介して、入力軸5の
回転により油圧ポンプ116より圧力油を発生するよう
になっている。無端パワーベルトコンベア20の内部に
は油圧モータ22が収納配設されており、油圧モータ2
2にはスプロケット25が取り付けられ、油圧ポンプ1
16と油圧モータ22との間は給油パイプ23及び排油
パイプ24によって配管接続されており、無端パワーベ
ルトコンベア20は駆動用ドラム26に巻回され、駆動
用ドラム26にはスプロケット27が取付けられてい
る。また、油圧モータ22に取付けられたスプロケット
25と駆動用ドラム26に取付けられたスプロケット2
7との間にはチェーン28が巻回されており、油圧モー
タ22の回転駆動によって駆動用ドラム26が回転さ
れ、これにより無端パワーベルトコンベア20も図示C
方向に駆動される。
【0014】入力軸5の回転に伴い回転する油圧ポンプ
116から発生する圧力油は、図示しない油量調整弁に
より制御される油量を、給油パイプ23を経て油圧モー
タ22に供給し、油圧モータ22を回転させる。油圧モ
ータ22の回転はスプロケット25及び27に巻回され
ているチェーン28を介して駆動用ドラム26(無端パ
ワーベルトコンベア20)を回転させるが、その回転速
度(移動速度)は油量調整弁での制御油量に対応したも
の、つまり作業前進速度に対応したものとなっている。
【0015】掘取り刃体14の詳細構造は図2に示すよ
うになっており、無端パワーベルトコンベア20は駆動
用ドラム26、回転ローラ30,31,32の間に巻架
されており、スプロケット25及び27の間には減速機
構33が配設されており、油圧モータ22の回転駆動の
減速によってパワーを得て駆動用ドラム26が回転され
る。また、空洞となっている無端パワーベルトコンベア
20の内部の底面には、断面がL字状形状の栽培土保留
板34が無端パワーベルトコンベア20の下側上面にほ
ぼ接するような位置に設けられており、栽培土保留板3
4に対応した位置のサイド板15には、開閉自在(図面
ではカバーを省略)の取り出し口35が設けられてい
る。栽培土保留板34はサイド板15に固定されてい
る。無端パワーベルトコンベア20の両端部とサイド板
15との間は緊密になっているが、無端パワーベルトコ
ンベア20は移動するため、その隙間から内部の空洞内
に微細な栽培土が混入して堆積してしまう。空洞内に混
入した栽培土は、無端パワーベルトコンベア20の下側
上面で前進方向に搬送され、栽培土保留板34の位置で
保留される。
【0016】本発明では更に、入力軸5の回転に偏心し
て上下動する偏心アーム機構50が設けられており、偏
心アーム機構50もその両端部に一対の振動板51が固
着されており、各振動板51は堀取り刃体14のサイド
板15に軸支されている。偏心アーム機構50の詳細は
図3に示すようになっており、入力軸5の一部に軸心の
ずれた偏心軸5Aを連設し、この偏心軸5Aに軸受52
を装着し、軸受52にジョイント機構53を連結してい
る。ジョイント機構53には偏心アーム機構50が連結
されている。従って、入力軸5が回転すると偏心軸5A
が偏心して回転し、この偏心動作で偏心アーム機構50
が上下動することによって振動板51も上下動し、堀取
り刃体14は支軸16を回転軸として揺動することにな
る。この揺動は、堀取り刃体14の前部を構成する刃
17が円弧運動を生じて、前述したような不都合が発生
しない程度の振動とする。
【0017】入力軸5の端部には更にクリーナ機構60
が設けられており、アーム61を介してクリーナ棒62
が接続されている。クリーナ機構60は、入力軸5の回
転を進行方向と直交する方向の揺動繰り返し運動に変換
するものであり、クリーナ棒62の揺動繰り返し運動に
よって無端パワーベルトコンベア20の上部の栽培土を
ほぐすことができ、長いもの移動を円滑にしている。
【0018】上述のような長いもの掘り取り装置によれ
ば、図4に示すように無端パワーベルトコンベア20の
上面と、この無端パワーベルトコンベア20により後方
へ移動される長いもを保護・保持した栽培土の下面との
間の僅かな摩擦を利用することにより、栽培土下面の移
動量をトラクタの作業前進速度と対応させることがで
き、栽培土に歪んだ後側土圧がかからず、長いも43
を、鉛直姿勢を保ちながら後方へスムーズに移動させる
ことができる。
【0019】また、無端パワーベルトコンベア20の表
面に複数の凸部を配設することにより、無端パワーベル
トコンベア20と栽培土ブロックとの間にずれのない同
期移動を確保することが可能となる。
【0020】尚、上述では無端パワーベルトコンベア
を、入力軸に連動した油圧ポンプ及び油圧モータによっ
て回転駆動するようになっているが、PTO軸とは独立
した電動モータないしは油圧モータを無端パワーベルト
コンベア内に装填して、別途設けた制御装置によって回
転駆動するようにしても良い。また、無端パワーベルト
コンベアの回転速度はトラクタの作業前進速度に対応す
るようになっているが、この対応関係は必ずしも1対1
に限られるものではなく、無端パワーベルトコンベア上
の栽培土に保護・保持された長いもに歪んだ後側土圧が
かからないような対応関係にするものである。
【0021】図5は本発明の第2実施例を示す長いも掘
取り装置の斜視構造図であり、1対の装着棒2を介して
トラクタ(図示せず)後部に装着される山形状の基枠1
の両側には、コの字状の固定部材3が固定されており、
基枠1の載置台4上には、トラクタのPTO軸(動力取
り出し軸)にユニバーサルジョイントを介して連結され
る入力軸5によって回転駆動される駆動スプロケット6
が設置されている。載置台4の両サイドには移動部材1
3が連結されている。固定部材3の一側端の上部には油
圧ポンプ7が設けられており、油圧ポンプ7にはスプロ
ケット8が取り付けられており、駆動スプロケット6及
びスプロケット8の間に巻回されたチェーン10によっ
て油圧ポンプ7は駆動される。つまり、入力軸5の回転
によって油圧ポンプ7も回転駆動される。
【0022】基枠1の頂部には、トラクタの第1シリン
ダ(図示せず)に係合してボルト等で取り付けるための
係合部12が設けられており、第1シリンダを駆動する
ことによって装置全体が装着棒2を支点として回動す
る。固定部材3の後方にはアーム3Aが懸架されてお
り、アーム3Aに嵌着された移動部材13及び載置台4
がトラクタの第2シリンダ(図示せず)によって左右に
移動されるようになっている。載置台4が移動しても、
入力軸5はユニバーサルジョイントを介してPTO軸に
結合されているため、問題は生じない。
【0023】また、固定部材3の両側下部には、断面が
図6に示すように片側先端部が鋭角となっている長形状
の1対の鋤部材11が垂下されており、長形状の鋤部材
11の先端部は先細になっていると共に、先端部は、前
述したと同様な掘取り刃体14のサイド板15の側面に
支軸16を介して軸支されており、掘取り刃体14の前
部には刃部17が形成され、後部には長いもを保護・保
持した栽培土を上向き後方に移動する動力付きの無端パ
ワーベルトコンベア20が形成されている。鋤部材11
の断面形状は図6に示すものに限定されるものではな
く、図7に示すように山形に鋭角となっていても良く、
図8に示すように凹面状になっていても良い。また、本
実施例での無端パワーベルトコンベア20は、油圧ポン
プ7を介して油圧モータによって駆動されるようになっ
ているが、入力軸5の回転に応じて駆動されるような電
動モータでも可能である。
【0024】堀取り刃体14及び無端パワーベルトコン
ベア20は前述した図2のようになっており、油圧モー
タ22の回転はスプロケット25及び27に巻回されて
いるチェーン28を介して駆動用ドラム26(無端パワ
ーベルトコンベア20)を回転させるが、その回転速度
(移動速度)は油量調整弁での制御油量に対応したも
の、つまり作業前進速度に対応(1対1に限定されるも
のではない)したものとなっている。
【0025】本発明では更に、入力軸5の回転に偏心し
て上下動する偏心アーム機構50が設けられており、偏
心アーム機構50もその両端部に一対の振動板51が固
着されており、各振動板51は堀取り刃体14のサイド
板15に軸支されている。各振動板51の下部が堀取り
刃体14のサイド板15に軸支される位置は支軸16の
後部となっており、各振動板51が上下動することによ
って堀取り刃体14が支軸16を支点として揺動する。
偏心アーム機構50も前述した図3のようになってお
り、入力軸5が回転すると偏心軸5Aが偏心して回転
し、この偏心動作で偏心アーム機構50が上下動するこ
とによって振動板51も上下動し、堀取り刃体14は支
軸29を回転軸として揺動することになる。この揺動
は、堀取り刃体14の前部を構成する刃17が円弧運
動を生じて、前述したような不都合が発生しない程度の
振動とする。
【0026】入力軸5の端部には更にクリーナ機構60
が設けられており、アーム61を介してクリーナ棒62
が接続されている。クリーナ機構60は、入力軸5の回
転を進行方向と直交する方向の揺動繰り返し運動に変換
するものであり、クリーナ棒62の揺動繰り返し運動に
よって無端パワーベルトコンベア20の上方の栽培土を
ほぐして長いもを分離することができ、長いも及び栽培
土の移動を円滑にし、長いもの収穫を容易にしている。
クリーナ機構60としては、例えば実開平4−8822
0号公報や実開平8−1646号公報に示されるような
機構を用いることができる。
【0027】長いも掘取り装置をトラクタに装填して収
穫する場合、第1シリンダを駆動して装着棒2を支点と
して掘取り装置を回動させると共に、栽培土に掘取り刃
体14を入れて一番良い状態で掘り取りができるよう
に、傾斜角度を調整する。また、第2シリンダを駆動し
て載置台4及び移動部材を左右に移動させ、入力軸5と
PTO軸との芯合わせを行う。
【0028】上述のような長いもの掘取り装置によれ
ば、図9に示すように無端パワーベルトコンベア20の
上面と、この無端パワーベルトコンベア20により後方
へ移動される長いもを保護・保持した栽培土の下面との
間の僅かな摩擦を利用することにより、栽培土下面の移
動量をトラクタの作業前進速度と対応させることがで
き、栽培土に歪んだ後側土圧がかからず、長いも43
を、鉛直姿勢を保ちながら後方へスムーズに移動させる
ことができる。
【0029】尚、上述では無端パワーベルトコンベア
を、入力軸に連動した油圧ポンプ及び油圧モータによっ
て回転駆動するようになっているが、PTO軸とは独立
した電動モータないしは油圧モータを無端パワーベルト
コンベア内に装填して、別途設けた制御装置によって回
転駆動するようにしても良い。無端パワーベルトコンベ
アの振動、クリーナ機構の配設等は適宜組み合わせて利
用することができる。
【0030】
【発明の効果】以上のように、本発明の長いも掘取り装
置によれば、トタクタの作業前進に対応して1対の掘削
手段若しくは鋤部材が長いもの両側の栽培土を掘り起こ
し、その掘り起こしでほぐされた栽培土に対して、掘取
り刃体の後部を構成する無端パワーベルトコンベアがト
ラクタの作業前進速度に対応した速度で回転駆動される
ので、栽培土には歪んだ後側土圧がかからず、栽培土中
で育成したままの鉛直姿勢を保った状態で後方へ移動し
て来る長いもには折れ等の損傷がなく、長いもの握持が
容易となり作業能率を高めることができる。また、無端
パワーベルトコンベアに回転を与えるモータをその内部
に配設しているので、掘取り装置をコンパクトに構成す
ることができる。
【0031】更に、無端パワーベルトコンベア内に栽培
土保留部が設けられ、内部に混入した栽培土を排除でき
るようになっているので、保守が便利であり、耐久性の
面でも大きな利点がある。無端パワーベルトコンベアの
揺動手段やクリーナ機構を配設した場合には、大きな塊
の栽培土を砕いて移動することになるので、栽培土の移
動がより円滑になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る長いも掘取り装置の第1実施例を
示す斜視構造図である。
【図2】本発明に用いる掘取り刃体の構造例を示す斜視
構造図である。
【図3】本発明に用いる偏心アーム機構の構造図であ
り、同図(A)は正面図、同図(B)は偏心部の断面構
造図である。
【図4】第1実施例による長いも掘取り途中の長いもの
姿勢を説明する図である。
【図5】本発明に係る長いも掘取り装置の第2実施例を
示す斜視構造図である。
【図6】本発明に使用する鋤部材の断面構造例を示す図
である。
【図7】本発明に使用する鋤部材の他の断面構造例を示
す図である。
【図8】本発明に使用する鋤部材の他の断面構造例を示
す図である。
【図9】第2実施例による長いも掘取り途中の長いもの
姿勢を説明する図である。
【図10】従来装置の掘取り刃体の概要側面図である。
【図11】従来装置における長いもの掘取り途中の長い
もの姿勢を説明する図である
【符号の説明】
1、100 基枠 5 入力軸 7 油圧ポンプ 11 鋤部材 14 掘取り刃体 17 刃部 20 無端パワーベルトコンベア 22 油圧モータ 34 栽培土保留板 50 偏心アーム機構 51 振動板 52 軸受 53 ジョイント機構 60 クリーナ機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01D 13/00 - 33/14

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】トラクタの後部に連結される基枠の下部に
    取付けられ、前部が刃部を形成し、後部が上方に傾斜し
    た無端パワーベルトコンベアからなる堀取り刃体を有す
    る長いも堀取り装置において、 前記無端パワーベルトコンベアと一対のサイド板とによ
    り形成された空洞内に配置され、長いもの堀取り時に前
    記無端パワーベルトコンベア上の栽培土により保護・保
    持された長いもに歪んだ後側土圧がかからぬように、前
    期トラクタの作業前進速度に対応した速度で前記無端パ
    ワーベルトコンベアを回転駆動するモータと、 前記空洞内に設置された栽培土保留板と前記無端パワー
    ベルトコンベアの下側上面との間に形成され、空洞内に
    侵入した栽培土が堆積移動される栽培土保留部と、 前記栽培土保留板の設置位置に対応して前記ガイド板に
    設けられ、前記堆積移動された栽培土を排除する開閉自
    在の取り出し口と、 を備えた ことを特徴とする長いも堀取り装置。
  2. 【請求項2】前記無端パワーベルトコンベアを上下に揺
    動する揺動手段を備えている請求項1に記載の長いも堀
    取り装置。
  3. 【請求項3】前記無端パワーベルトコンベアの後方上部
    で、前記トラクタの作業前進方向と直交する方向にクリ
    ーナ棒を揺動するクリーナ機構を備えている請求項1又
    は2に記載の長いも堀取り装置。
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