JP5750606B2 - トラクタに連結する長いも収穫装置 - Google Patents
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Description
前者は『トラクタのPTOから入力したミッションにより回転駆動し、成育長いもの両側部を掘削する一対の掘削手段と、該一対の掘削手段の後方に後部が上方に傾斜して配設された掘取り刃体と、前記PTO軸に連結された入力軸より駆動媒体を介して回転するモータと、該モータにより回転駆動され、前記掘取り刃体の後部を構成する無端ベルトコンベアとを備え、該ベルトコンベアのトラクタの作業前進速度に対応した速度の回転により、栽培土中の長いもを栽培土ブロックに保護・保持し、かつ鉛直姿勢を保った状態で上向き後方へ移動することを特徴とする長いもの掘取り装置』の構成が開示され、その効果として、長いも掘取り刃体の後部を構成するコンベアベルトがトラクタの作業前進速度に対応した速度で回転するので、栽培土には歪んだ後側土圧の発生がなく、栽培土中で育成したままの鉛直姿勢を保った状態で後方へ移動してくる長いもは折れ等の損傷がなく掘り取りできると記載されている。
後者は『トラクタの後部に連結され、長いもの両側部の栽培土をトラクタの前進に従って掘り起こす1対の鋤部材と、前記1対の鋤部材の下部に回動自在に連結され、前部が刃部を形成し後部が上方に傾斜して配設された掘取り刃体とを有する長いも堀取り装置において、前記掘取り刃体と鋤部材との連結が1対の連結バーによって支持されものであり、前記連結バーの一端が前記鋤部材の下端に固着され、かつ、前記連結バーの他端が前記掘取り刃体の裏面に設けられた支軸に回動自在に装着されるとともに、前記連結バーが前記掘り取り刃体の裏面に完全に隠れるように配設されることを特徴とする長いも堀取り装置』の構成が開示される。その効果は、トラクタが長いも掘取り装置を牽引する際に受ける土からの抵抗力が軽減されるので、比較的小さなパワーのトラクタでも牽引が可能となるものである。
また、前記長いも収穫装置において、掘り取り刃体の刃部の幅は両サイド掘削チェンの内幅に形成し、掘り取り刃体部の傾斜した後半部は掘削チェンの溝幅に重なるように広幅に構成したものである。
18は掘削チェンを示し、生育いもの左右両側部を切断しながら深耕するものである。
16は駆動スプロケットで図示してないが変速ボックス7から伝動される。17はブームで前記駆動スプロケット16とに掛け渡した掘削チェン18を支承する。ブーム17には長さ調整手段33が具備されていて、土性や、作業速度の選択によって、掘削チェン18の上下長さを調整して掘削チェンの下端部と掘り取り刃体9との相対する近接高さを調整する。13はカウンタ軸を示し、変則ボックス7から伝動されて偏心部14を介して連結ロッド15により落下補助板11を微振動させる。19はクリーナーを示し掘り取り刃体9が後方にせり上げた栽培土の上面部を左右に排除して長いもの首を突出させるものである。
5はユニバーサルジョイントでトラクタのPTO軸から伝動されて変速ボックス7を駆動する。24は油圧シリンダでトップブラケット4に対して機枠体3に支持された掘り取り刃体9の姿勢を調整するものである。
図2は本発明の一部を省略した平面図であり、25はロアリンクで、機枠体3の前方両側に連結される。5はユニバーサルジョイントでトラクタ1から伝動されて変速ボックス7に入力される。変速ボックス7は左右の掘削チェン18を駆動し、一方で入力軸に設けた伝道車26を介してカウンタ軸13を回転する。カウンタ軸13の先端には偏心部14を設けて、さらに19のクリーナを左右に揺動する手段を具備してなる。
9は掘り取り刃体を示し、先端部は両側の掘削チェン18の内幅に形成し、掘り取り刃体部の傾斜した後半部は掘削チェンの掘削した溝幅に重なるように広幅に構成したものである。堀取り刃体9は、刃部10の後部に無端ベルトコンベヤを備えること及び無端ベルトコンベヤをモータで駆動しても本発明の主旨を変えるものではない。
図4は栽培土ブロック30の浮上モデル図を示し、図5は栽培土ブロック30の断面U字形成図を示すものである。図4の掘削チェンは前面から下端に向けて正回転しながら長いもの両側部を切断深耕し、このとき、掘削チェンの下端に近接して配置されている掘り取り刃体の刃部が同時に生育いもの下端に鋤きこまれて断面U字状に一体的に形成される。掘り取り刃体の先端部の刃部10は両側掘削チェンの内幅H1に形成され、後半部は切断深耕溝32に重なる広幅H2に形成され、刃部10でU字状に栽培ブロックを形成した後には、この広幅部分で長いもが傾かないように効率よく栽培ブロックを浮上させるのである。
図6は一部を省略した斜視図で機枠体3に横架した横軸20に対して掘削チェン18と駆動ユニットはスライドシリンダー22に横移動される。トラクタの後部に掘り取り装置を連結したとき、機枠体3に対して支軸3を介してトップブラケット4は設けられ24の油圧シリンダーの伸縮によって掘り取り部の姿勢が制御される。
図7は従来の実施例図を示したもので、掘削チェン18から一定距離L離れて掘り取り刃体9の刃部10が位置しているので、土壌が硬い場合やトラクタ速度をさらに速めようとすると、生育いもの両サイドを掘削チェンが掘削した後に、一定距離Lを経過して、あらためて掘り取り刃体の刃部が長いもの下端に差し込まれる。このとき、傾斜した掘り取り刃体の上面が栽培土ブロックの下層部に圧縮力Pを発生させて長芋に擦り傷を与えることがあった。
2 3点リンク
3 機枠体
4 トップブラケット
5 ユニバーサルジョイント
6 支軸
7 変速ボックス
8 支持バー
9 掘り取り刃体
10 刃部
11 落下補助板
12 埋め戻し板
13 カウンタ軸
14 偏心軸
15 連結ロッド
16 駆動スプロケット
17 ブーム
18 掘削チェン
19 クリーナー
20 横軸
21 パイプ軸
22 スライドシリンダー
23 長いも掘り取り装置
24 油圧シリンダ
25 ロアリンク
26 伝動車
27 伝動帯
28 クランクロッド
29 支点軸
30 栽培土ブロック
31 長いも
32 深耕溝
33 長さ調整手段
Claims (2)
- 成育した長いもの両側部を掘削して長いもの下端部まで深耕し、さらに後部が上方に傾斜した掘取り刃体によって長いもを順次栽培土と共に浮上させて後方へ移動させる長いもの掘取り装置において、前記長いもの両側部を掘削する掘削チェンの下端に掘取り刃体の刃部を近接させて配置し、前記掘削チェンを支承するブームに長さ調整手段を具備して、掘削チェン上下の長さを調整して掘削チェンの下端部と掘り取り刃体との近接高さを調整可能とするとともに掘り取り刃体の後端には掘り取り刃体と同一面上で微振動する落下補助板を設けたトラクタに連結する長いも収穫装置
- 掘り取り刃体の刃部の幅は両サイド掘削チェンの内幅に形成し、掘り取り刃体部の傾斜した後半部は掘削チェンの溝幅に重なるように広幅に構成した請求項1記載のトラクタに連結する長いも収穫装置
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