JP3065237U - 留め具 - Google Patents

留め具

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JP3065237U JP1999004676U JP467699U JP3065237U JP 3065237 U JP3065237 U JP 3065237U JP 1999004676 U JP1999004676 U JP 1999004676U JP 467699 U JP467699 U JP 467699U JP 3065237 U JP3065237 U JP 3065237U
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良郎 熊澤
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中津紙工株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 展示物を所定の展示場所に展示するための留
め具において、展示品を外しやすくする。 【解決手段】 留め具は、紙や台紙に貼着するための粘
着層8を裏面に有するシート材からなり、このシート材
の表面から裏面にかけて円筒状の閉ループの切り込み3
を入れて、シート材内側部1がシート材本体2から引き
抜けるよう構成される。このシート材はシート材内側部
1を反転させてシート材本体2に嵌合可能な厚みを有す
る。そして、シート材内側部1を反転させてシート材本
体2に嵌入し、シート材の表面に粘着層8を露出させ、
反対向きとなった夫々の粘着層8に被粘着物を貼って使
用する。シート材内側部1をシート材本体2が、切り込
み3の接触する表面積の広さに応じた摩擦力によって保
持するので、シート材内側部1はシート材本体2から自
然には外れないが、引き抜くことで簡単に取り外せる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、展示物等を展示場所に留めて展示するための留め具に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、展示物(例えば、ポスター、文書、写真等)を、壁や掲示板等の展 示場所に留めて展示するための留め具としては、画鋲や、片面或いは両面に粘着 層を有する接着テープが使用されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、展示物を接着テープを用いて留めると、強固に固定されてしまい、展 示後外し難い。特に、接着テープを用いた場合、長期間の展示により、テープの 粘着層が固化して、展示物の取り外しに大変手間がかかることもある。また展示 物が紙製のものである場合には、外す際に破れて一部が残ってしまい、更に取り 外し難くなることもある。
【0004】 本考案は、上記課題に鑑みて為されたものであり、展示物を所定の展示場所に 展示するための留め具において、展示物を展示場所から容易に外すことができる ようにすることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段および考案の効果】
上記課題を解決するために為された本考案(請求項1記載)の留め具は、被貼 着物に貼着するための粘着層を裏面に有するシート材からなり、該シート材の表 面から裏面にかけて切れ込みを入れることにより、少なくとも該切れ込みの内側 に位置するシート材内側部を反転させて、前記シート材の表面に前記粘着層を露 出可能に構成したことを特徴とする。
【0006】 このように構成された本考案(請求項1記載)の留め具においては、シート材 の表面から裏面にかけて切れ込みが形成され、シート材の、少なくとも切れ込み の内側に位置する内側部を反転できるよう構成されている。そして、そのシート 材内側部を反転させることにより、シート材の表面側に粘着層を露出させること ができるよう構成されている。反転されたシート材内側部と反転されない残りの シート材(即ちシート材内側部周囲のシート材)との間の結合力は、シート材に 設けられた切れ込みの長さによって、適度に調整される。
【0007】 つまり、本考案(請求項1記載)の留め具によれば、シート材内側部を反転さ せ、一方の被貼着物(例えば、壁や掲示板等)に粘着層を介して貼着させると共 に、シート材内側部周囲のシート材を他方の被貼着物(例えば、ポスター等の展 示物)に粘着層を介して貼着させることにより、2つの被貼着物を、適当な力( 例えば、両被貼着物が、自重等によって自然には外れてしまわない程度の力)で 結合させることができる。そのため、本考案(請求項1記載)の留め具によれば 、一方の被貼着物に他方の被貼着物を軽い保持力で把持させることができ、その 後、両被貼着物を容易に離すことができる。
【0008】 シート材内側部とそれ以外の部分のシート材との結合は様々な方法により図る ことができるが、例えば、請求項2記載の様にすることが考えられる。 即ち、請求項2に記載のように、シート材を、シート材内側部とこの内側部周 囲のシート材本体部とが嵌合可能な厚みを有するものとし、切れ込みを、シート 材の面上で、任意の軸を中心に対称な対称形状を象るように形成するようにすれ ば良い。
【0009】 このように構成された請求項2記載の留め具においては、切れ込みは、シート 材の面上の軸に対して、軸対称な対称形状を象るように形成されているので、シ ート材内側部も軸対象な対象形状となり、シート材内側部を軸中心に反転させて 、シート材本体部に嵌合させることができる。この様に、シート材内側部を、シ ート材本体部に嵌合させることにより、両者の間に(即ちシート材内側部とシー ト材本体部との間に)摩擦力が働き、自然には外れてしまわない程度の結合力を 得ることができる。
【0010】 ところで、シート材の切れ込みは、請求項3に記載の様に、対称形状に沿って 閉ループを成すように形成するようにしても良い。即ち、請求項3に記載の留め 具では、対称形状に沿って閉ループを成すよう、シート材内側部の全周に切れ込 みが形成され、シート材内側部は、その周囲のシート材本体部とは切り離された 状態にするのである。
【0011】 このように構成された請求項3に記載の留め具によれば、シート材内側部がシ ート材本体部から切り離されているので、シート材本体部を壁等の展示場所に貼 着すると共にシート材内側部をポスター等の展示物に貼着し、シート材内側部を シート材本体部に嵌合させるというようにして、容易に、展示物を展示場所に留 めることができる。また、シート材内側部とシート材本体部との結合力は、両者 の摩擦力だけであるので、シート材内側部をシート材本体部から容易に引き離す ことができ、延いては展示物を展示場所から容易に外すことができる。なお、シ ート材内側部とシート材本体部との間の摩擦力は、シート材の厚さにより調整す ると良く、例えばシート材を厚くすれば、摩擦力(延いては、シート材内側部と シート材本体部との結合力)は増大される。
【0012】 ところで、一方の被貼着物としての展示物を、他方の被貼着物としての略鉛直 な壁等に留めようとする場合には、展示物が自重により壁から外れてしまう可能 性もあり、それでは留め具としての機能を果たすことができない。そこで、請求 項4に記載の様に、切れ込みは、少なくとも対称形状の中心軸を除く部分に形成 し、又その中心軸上の少なくとも一箇所では、切れ込みを設けずシート材内側部 とシート材本体部とが連結された状態とするようにしても良い。
【0013】 この様に構成された、請求項4に記載の留め具においては、その中心軸上では 切れ込みが設けられず、シート材内側部とシート材本体部とが連結されており、 シート材内側部とシート材本体部との結合は、両者の間の摩擦に加えて、連結部 分により図られる。そのため、展示物が自重により壁等から自然に外れてしまう のを抑制できる。また、シート材内側部とシート材本体部との間に働く摩擦力を 小さくしても両者の間に必要な結合力を確保することができるので、シート材を 厚く形成する必要はなく、留め具を比較的薄いものとすることができ、延いては 材料費を抑制することができる。
【0014】 更に、請求項5に記載の様に、シート材内側部とシート材本体部との連結部分 がシート材の厚み方向の表面側に位置するよう、切れ込みを形成するようにして も良い。このように構成された請求項5記載の留め具によれば、シート材内側部 を反転させた際、シート材内側部の粘着層側がシート材本体部の表面よりも高く 突き出て両被貼着物が互いに離れることとなるので、展示物を強調して展示する ことができる。
【0015】 そして更に、請求項6に記載の様に、シート材をシート面に沿って横方向から 見たときの切れ込みの断面形状が、シート材のシート面に対して所定角度で傾斜 しているよう、切れ込みを形成すると良い。 この様に構成された請求項6に記載の留め具によれば、例えば、シート材本体 部を、その切れ込みの断面が粘着層側で低くなるよう壁等に貼着すれば、展示物 に貼着されたシート材内側部は、シート材本体部から外れ難くなり、展示物が自 重により壁等から自然に外れてしまうのを抑制できる。
【0016】 なお、更に、請求項7に記載の様に、シート材を、弾性変形可能な弾性材料で 構成し、シート材内側部の、シート材表面側面積とシート材裏面側面積とが異な るように、シート材に切れ込みを形成すると良い。 このように構成された請求項7に記載の留め具においては、シート材内側部の 、シート材表面側面積とシート材裏面側面積とが異なることから、シート材内側 部を反転させてシート材本体に嵌入させると、両者が弾性変形し、両者の間には 大きな摩擦力が働くこととなる。そのため、請求項7に記載の留め具によれば、 シート材内側部とシート材本体部との結合力がより強まり、展示物が自重により 壁等から自然に外れてしまうのを更に抑制できる。
【0017】 以上の様にすれば、展示物を展示場所から自然に外れてしまうのを抑制するこ とができるが、更に外れ難くするには、請求項8に記載のように、シート材をシ ート面に沿って横方向から見たときの切れ込みの断面形状を、シート材のシート 面に垂直な軸に対して一方向又は両方向に屈曲した凹凸形状であるようにすると よい。
【0018】 この様に構成された請求項8に記載の留め具によれば、反転されたシート材内 側部がシート材本体部に嵌入されると、シート材内側部の断面が、シート材本体 部の断面に嵌合されることとなる。これにより、シート材内側部とシート材本体 部との結合力がより強化され、展示物が自重により壁等から自然に外れてしまう のを抑制できる。尚、凹凸形状としては、折れ線、曲線等、様々なものが考えら れる。
【0019】 なお、請求項9に記載の様に、シート材本体部の表面には、表面に貼着すべき 被貼着物の端面に当接可能な凸部を形成すると良く、この様にすれば、被貼着物 としての展示物の位置決めも容易となり便利であるし、また、展示物が自重によ り位置がずれることも抑制できるので好ましい。
【0020】 また、請求項10に記載の様に、シート材の表面に、裏面の粘着層に比べて粘 着力の弱い粘着層を形成すると良く、この様にすれば、被貼着物に対する留め具 の貼着力が高められ、展示物が自重により壁等から自然に外れてしまうのを抑制 できる。尚、シート材表面に形成された粘着層の粘着力は、被貼着物から簡単に 剥がれる程度であるのが好ましい。
【0021】
【考案の実施の形態】
次に、本考案の一実施例としての留め具を図面に基づいて説明する。 図1(a)、(b)に示すように、本実施例の留め具はシート材内側部1とシ ート材本体部2とから構成され、所定の厚みを有する発泡ウレタン製のシート材 6に、シート面に対して略垂直に切れ込み3,4が入れられることによって、複 数(本実施例では12個)形成されている。すなわちシート材内側部1およびシ ート材本体部2は、軸対称な対称形状としての円形状に閉ループを成すように設 けられた切れ込み4により、シート材6から切断されて形成されている。シート 材6の内、留め具周囲の部分(以下、縁部7という)は、留め具をシート材6か ら取り外しやすくするための切れ込み5が入れられている。
【0022】 シート材6は、図1(b)、(c)に示すように、シート材内側部1がこの内 側部周囲のシート材本体部2に対し嵌合可能な厚みを有している。即ちシート材 6は、シート材内側部1を反転してシート材本体部2に嵌合させた状態において 、両者の間に摩擦力が働いてシート材内側部1がシート材本体部2に係止される 程度の厚さを有しているのである。
【0023】 なお、シート材6の一方の面には、掲示場所や展示物等の被貼着物に留め具を 貼着するための粘着層8が形成されている。シート材6の粘着層8は、アクリル 酸エステル系で樹脂のTG点(ガラス転移点)が−10℃〜−30℃のもので形 成され、その表面は、塵芥の付着等を防止して粘着層8の粘着性を維持するため の剥離紙9で覆われている。粘着層8に粘着した剥離自在の剥離紙9はシリコン を塗布した用紙でそれぞれ形成する。剥離紙9は、表面にシリコン層が形成され た紙であり、シリコン層を介して粘着層8に密着して、その表面を覆うものであ り、粘着層8から剥離可能である。
【0024】 以上の様に構成された本実施例の留め具は、例えば次の様にして使用される。 まず、シート材内側部1およびシート材本体部2からなる留め具を、シート材6 から取り外し、更に、シート材内側部1を反転させてシート材本体部2に嵌合さ せる。次に、図1(c)に示す如く、留め具を壁面10に粘着層8を介して貼着 し、壁面10に対して外向きとなったシート材内側部1の粘着層8に展示物11 (本実施例では、紙である)を貼着させる。こうして、展示物11を壁面10等 の展示場所に展示することができる。
【0025】 また、別の使用例として、シート材本体部2を壁面10に貼着する一方、シー ト材内側部1は予め展示物11に貼着しておき、シート材内側部1をシート材本 体部2に嵌合させるようにしても良い。 以上説明した本実施例によれば以下の様な効果を奏する。
【0026】 切れ込み3は、軸対称な対称形状である円形状に形成されており、シート材内 側部1を上記軸を中心に反転させて、シート材本体部2に嵌合させることにより 、シート材本体部2からシート材内側部1が、展示物11の自重等により自然に は外れてしまわない程度の結合力で、シート材内側部1をシート材本体部2に保 持させることができる。したがって、本実施例の留め具によれば、展示物11を 軽い力で留めることができ、その取り外しは容易に行うことができる。
【0027】 切れ込み3は、軸対称な対称形状の輪郭に沿って閉ループを成すように形成さ れ、シート材内側部1は、その周囲のシート材本体部2とは切り離された状態と される。そのため、シート材本体部2を壁面10に貼着すると共にシート材内側 部1を展示物11に貼着し、シート材内側部1をシート材本体部2に嵌合させる というようにして、容易に、展示物11を壁面10等に留めることができる。
【0028】 切れ込み3は、軸対称な対称形状の輪郭に沿って閉ループを成すように形成さ れ、シート材内側部1は、その周囲のシート材本体部2とは切り離された状態と されることから、シート材内側部1とシート材本体部2との結合力は、両者の摩 擦力だけであるので、シート材内側部1をシート材本体部2から容易に引き離す ことができ、延いては展示物を展示場所から容易に外すことができる。
【0029】 以上、本考案の一実施例について説明してきたが、本考案は上記実施例に限定 されるものではなく、種々の態様をとることができる。 例えば、上記実施例では、切れ込み3をシート材6のシート面に対して略垂直 に設けるものとして説明したがこれに限られるものではない。図2(a)、(c )に示す様に、切れ込み3を、シート材内側部1の表面(即ち、粘着層8が形成 されていない面)側の面積と、裏面(即ち、粘着層8が形成された面)側の面積 とが異なるように、シート材6に形成するようにしても良い。図2(a)では裏 面側の面積が大きく、図2(c)では表面側の面積が大きい態様を示している。 図2(a)に示す留め具において、シート材内側部1を反転させてシート材本体 部2に嵌合させると、両者が図2(b)に示すように弾性変形し、また、図2( c)に示す留め具において、シート材内側部1を反転させてシート材本体部2に 嵌合させると、両者が図2(d)に示すように弾性変形し、シート材内側部1は 、シート材本体部2により大きな保持力(結合力)で保持されることなる。
【0030】 この様に構成された留め具においては、シート材6は、弾性材料としての発泡 ウレタンで形成され、弾性変形可能であり、シート材内側部1の、表面側面積と 裏面側面積とが異なることから、シート材内側部1を反転させてシート材本体部 2に嵌入させると、シート材内側部1およびシート材本体部2が弾性変形し、両 者の間には大きな摩擦力(延いては結合力)が働くこととなる。従って、この様 にすれば、壁等の展示場所に留められた展示物11が自重等により自然に外れて しまうのを抑制できるという効果を奏する。
【0031】 また、図3(a)に示す様に、シート材6をシート面に沿って横方向から見た ときの切れ込み3の断面形状が、シート材6のシート面に垂直な軸に対して一方 向(シート材内側部1からシート材本体部2に向かう方向)に屈曲した凹凸形状 となるよう、切れ込み3(表面側からは切れ込み3a、裏面側からは切れ込み3 b)を入れても良い。この様に構成された留め具においては、切れ込み3により 形成されたシート材内側部1側の断面に凸部が構成され、シート材本体部2側の 断面に凹部が構成されることとなる。そしてシート材内側部1を反転させてシー ト材本体部2に嵌合させると、シート材内側部1側の凸部が、シート材本体部2 側の凹部に嵌合されることとなり、両者の間の結合力が高められる。従って、こ の様にしても壁等の展示場所に留められた展示物が自重等により自然に外れてし まうのを抑制できるという効果を奏する。
【0032】 また、図3(b)に示す様に、シート材6をシート面に沿って横方向から見た ときの切れ込み3の断面形状が、シート材6のシート面に対して、所定角度で単 に傾斜するよう、切れ込み3を設けるようにしても良い。この様に構成された留 め具によれば、垂直な壁等に展示物を留める場合であっても、シート材本体部2 を、その切れ込み3の断面が粘着層側で低くなるよう壁等に貼着すれば、展示物 に貼着されたシート材内側部1は、シート材本体部2から外れ難くなる。また、 反対に、シート材内側部1を、その切れ込み3の断面が粘着層側で低くなるよう 壁等に貼着してもよく、展示物に貼着されたシート材本体部2は、シート材内側 部1から外れ難くなる。従って、この様にしても壁等の展示場所に留められた展 示物が自重等により自然に外れてしまうのを抑制できるという効果を奏する。
【0033】 また、図3(c)に示す様に、弱い粘着力の弱粘着層36をシート材6の表面 に形成するようにしても良い。その弱粘着層36としては、例えば、特開平9− 255931号公報に記載の様に、アクリル酸エステル共重合物と、TG点(ガ ラス転移点)が10℃〜20℃のスチレン/(メタ)アクリル酸エステル共重合 物と、(メタ)アクリル酸エステル重合物から構成すればよい。尚、弱粘着層3 6の表面も、使用前には剥離紙9で覆い、使用の直前に剥がすようにすればよい 。この様に構成された留め具においては、被貼着物に対する留め具の貼着力が高 められることとなる。従って、この様にしても壁等の展示場所に留められた展示 物が自重等により自然に外れてしまうのを抑制できるという効果を奏する。
【0034】 また、上記実施例では、軸対称な対称形状として、円形状に切れ込み3をシー ト材6に入れるものとして説明したが、これに限られるものではなく、対称形状 (即ちシート材内側部1)の形状としては様々なものが考えられる。 例えば、図4(a)〜(c)に示す如く、シート材内側部1がハート型形状、 星型形状、正三角形と成るように切れ込み3を入れても良い。この様に構成され た留め具においては、単なる円形状よりも切れ込み3が長くなり、その断面積が 増加するのでシート材内側部1とシート材本体部2との間に働く摩擦力、即ち結 合力が増加されることとなる。従って、この様にしても壁等の展示場所に留めら れた展示物が自重等により自然に外れてしまうのを抑制できるという効果を奏す る。なお、図4(c)〜(e)に示す様に、シート材本体部2が正方形、ハート 型、直角三角形、正三角形となるよう、切れ込み4を入れても良い。
【0035】 また、上記実施例では、切れ込み3を、閉ループを成すように(即ち、シート 材内側部1の全周に亘って)形成するものとして説明したが、これに限られるも のではない。 即ち、シート材内側部1とシート材本体部2とを切り離すのではなく、例えば 、図5(a)、(b)に示す様に、シート材内側部1とシート材本体部2とを連 結部50にて連結するようにしても良い。この留め具を用いて、展示物11を壁 面10に留めるには、図5(c)に示す如く、連結部50を捻ることにより、シ ート材内側部1を中心軸Cを中心に反転させ、シート材本体部2に嵌入する様に すればよい。この様に構成された留め具においては、シート材内側部1とシート 材本体部2との摩擦力だけでなく、連結部50によってもシート材内側部1とシ ート材本体部2とが結合されることとなる。従って、この様にすれば、シート材 内側部1とシート材本体部2との間に働く摩擦力を小さくしても両者の結合力を 保つことができるので、シート材6を厚く形成する必要はなく、留め具全体を比 較的薄いものとすることができ、延いては材料費を抑制できるという効果を奏す る。
【0036】 なお、連結部50の引張強度は、切れ込み3の長さ(即ち連結部50の幅)に より、手で破断可能な程度に調整とすると良く、そうすれば容易に展示物11を 外すことができる。また、図5(a)、(b)に様に構成された留め具において は、図5(d)に示す如く、連結部50を中心にシート材内側部1を反転させて 、展示物11を壁面10に留めるようにしても良い。
【0037】 また、図6(a)、(b)、(d)、(e)に示す様に、切れ込み3を、少な くとも対称形状の中心軸Cを除く部分に形成し、中心軸C上で、シート材内側部 1とシート材本体部2とを連結するようにしても良い。つまり、図6に示す留め 具では、中心軸状の2箇所に連結部50を構成するのである。この留め具を用い て、展示物11を壁面10に留めるには、図6(c)、(f)に示す如く、連結 部50を捻ることにより、シート材内側部1を反転させ、シート材本体部2に嵌 入する様にすればよい。この様に構成された留め具においては、シート材内側部 1とシート材本体部2との摩擦力だけでなく、連結部50によってもシート材内 側部1とシート材本体部2とが結合されることとなる。従って、シート材内側部 1とシート材本体部2との間に働く摩擦力を小さくしても両者の結合力を保つこ とができるので、シート材6を厚く形成する必要はなく、留め具全体を比較的薄 いものとすることができ、延いては材料費を抑制できるという効果を奏する。
【0038】 また、図6(d)、(e)に示す様に、切れ込み3を、シート材内側部1とシ ート材本体部2との連結部50がシート材6の厚み方向の表面側に位置するよう 形成すれば、シート材内側部1を反転させた際、シート材内側部1の粘着層8側 がシート材本体部2の表面よりも高く突き出て、両被貼着物(即ち壁面10と展 示物11)が互いに離れることとなるので、展示物11を強調して展示すること ができるという効果を奏する。
【0039】 また、図7(a)、(b)に示す如く、シート材本体部2の表面に、被貼着物 の端面に当接可能な凸部70を形成するようにしても良い。この凸部70は、展 示物として、長方形の紙(例えばポスターや写真等)の角部端面に当接させるた めのものであり、シート材本体部2の表面側に略L字形状に形成されている。こ の様に構成された留め具によれば、シート材内側部1が貼着される被貼着物を、 シート材本体部2によっても支持することとなることから、展示物の展示位置が 自重等によりずれることを抑制できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)は、本考案の一実施例としての複数の
留め具が形成されたシートを示す説明図であり、(b)
は(a)におけるA−A断面図であり、(c)は留め具
としての使用例を示す説明図である。
【図2】 変形例の留め具の構成および使用方法を示す
説明図である。
【図3】 変形例の留め具の構成を示す説明図である。
【図4】 変形例の留め具の構成を示す説明図である。
【図5】 (a)は変形例の留め具の構成および使用方
法を示す説明図であり、(b)は(a)のA−A断面図
であり、(c)及び(d)はその使用方法を示す説明図
である。
【図6】 (a)は変形例の留め具の構成および使用方
法を示す説明図であり、(b)は(a)のA−A断面図
であり、(c)はその使用方法を示す説明図である。
(d)は変形例の留め具の構成および使用方法を示す説
明図であり、(e)は(d)のA−A断面図であり、
(f)はその使用方法を示す説明図である。
【図7】 (a)は変形例の留め具の正面図であり、
(b)は、(a)の留め具の側面図である。
【符号の説明】
1…シート材内側部、2…シート材本体部、3…切れ込
み、6…シート材、8…粘着層、10…壁面(被貼着
物)、11…展示物(被貼着物)、36…弱粘着層、5
0…連結部、70…凸部。

Claims (10)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被貼着物に貼着するための粘着層を裏面
    に有するシート材からなり、該シート材の表面から裏面
    にかけて切れ込みを入れることにより、少なくとも該切
    れ込みの内側に位置するシート材内側部を反転させて、
    前記シート材の表面に前記粘着層を露出可能に構成した
    ことを特徴とする留め具。
  2. 【請求項2】 前記シート材は、前記シート材内側部と
    該内側部周囲のシート材本体部とを嵌合可能な厚みを有
    し、前記切れ込みは、前記シート材の面上で、任意の軸
    を中心に対称な対称形状を象るように形成されることを
    特徴とする請求項1記載の留め具。
  3. 【請求項3】 前記切れ込みは、前記対称形状に沿って
    閉ループを成すよう形成されることを特徴とする請求項
    2記載の留め具。
  4. 【請求項4】 前記切れ込みは、少なくとも前記対称形
    状の中心軸を除く部分に形成され、該中心軸上の少なく
    とも一箇所では、前記シート材内側部とシート材本体部
    とが連結されていることを特徴とする請求項2記載の留
    め具。
  5. 【請求項5】 前記切れ込みは、前記シート材内側部と
    シート材本体部との連結部分が前記シート材の厚み方向
    の表面側に位置するように形成されていることを特徴と
    する請求項4記載の留め具。
  6. 【請求項6】 前記シート材をシート面に沿って横方向
    から見たときの前記切れ込みの断面形状は、前記シート
    材のシート面に対して所定角度で傾斜していることを特
    徴とする請求項2〜請求項5いずれか記載の留め具。
  7. 【請求項7】 前記シート材は、弾性変形可能な弾性材
    料からなり、前記切れ込みは、前記シート材内側部のシ
    ート材表面側面積とシート材裏面側面積とが異なるよう
    に前記シート材に形成されることを特徴とする請求項6
    記載の留め具。
  8. 【請求項8】 前記シート材をシート面に沿って横方向
    から見たときの前記切れ込みの断面形状は、前記シート
    材のシート面に垂直な軸に対して一方向又は両方向に屈
    曲した凹凸形状であることを特徴とする請求項2〜請求
    項5いずれか記載の留め具。
  9. 【請求項9】 前記シート材本体部の表面には、該表面
    に貼着すべき被貼着物の端面に当接可能な凸部が形成さ
    れていることを特徴とする請求項2〜請求項8いずれか
    記載の留め具。
  10. 【請求項10】 前記シート材の表面には、前記裏面の
    粘着層に比べて粘着力の弱い粘着層が形成されているこ
    とを特徴とする請求項1〜請求項9いずれか記載の留め
    具。
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