JPH0625337U

JPH0625337U - 粘着テープ及びその巻回体

Info

Publication number: JPH0625337U
Application number: JP6159992U
Authority: JP
Inventors: 正章荒川; 誠高橋
Original assignee: Nitto Denko Corp
Current assignee: Nitto Denko Corp
Priority date: 1992-09-01
Filing date: 1992-09-01
Publication date: 1994-04-05
Anticipated expiration: 2007-09-01
Also published as: JP2580253Y2

Abstract

(57)【要約】【目的】各種生活関連用品に用いられる粘着テープで
あって、例えば、使い捨ておむつにおける後身部を前身
部に固定するためのファスニングテープの如く、一方の
部材を他方の部材に固定したり、２つの部材を互いに連
結したりするために使用できる粘着テープ、及びこのテ
ープをロール状に巻いた巻回体を提供する。【構成】テープ基材の片面に粘着剤層を有し、テープ
の片端側に剥離自在な離型テープが設けられ、かつ上記
テープの他端側に、テープの両端部における総厚が略同
一となるように、段差矯正シートが設けられてなる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、各種生活関連用品に用いられる粘着テープに関し、例えば、使い捨ておむつにおける後身部を前身部に固定するためのファスニングテープの如く、一方の部材を他方の部材に固定したり、２つの部材を互いに連結したりするために使用できる粘着テープ、及びこのテープをロール状に巻いた巻回体に関する。

【０００２】

【従来の技術】

一般に、使い捨ておむつにおける後身部を前身部に固定するためのファスニングテープは、基材の片面に粘着剤層を有し、この粘着剤層の片端部上もしくは全面上に剥離自在な離型テープが設けられ、さらに必要に応じて粘着剤層の片端部上につまみ用シートやつなぎシートが設けられている。（例えば、ＷＯ９０／０２５４０号、ＵＳＰ４７２６９７１号、特開平１−１６２８０３号）

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、粘着剤層上に積層する離型テープの厚さが、、さらに必要に応じて設けるつまみ用シートやつなぎ用シートの厚さが、粘着テープの片一方に偏って、テープ両端部における総厚に差が発生するため、かかるテープをロール状に巻いた場合、タケノコ状になり易いという欠点があった。また、たとえタケノコ状にならなくても、ロールが変形し、製造ラインの作業性を著しく阻害していた。

【０００４】また、離型テープが基材全面に設けられている場合、その面積が大きいので、コストアップとなる。さらに、母親がおむつを早く装着しようとしたときに、離型テープの離型剤のないところから、剥離力が働き、ファスニングテープが剥がれて、使いものにならなくなるという欠点があった。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本考案は、かかる問題点を解決するためになされたものであって、粘着テープにおける離型テープとは反対の他端側に、特定のシートを設けることにより、テープ両端部における厚みの段差を矯正できる粘着テープに関する。

【０００６】即ち本考案は、テープ基材の片面に粘着剤層を有し、テープの片端側に剥離自在な離型テープが設けられ、かつ上記テープの他端側に、テープの両端部における総厚が略同一となるように、段差矯正シートが設けられてなる粘着テープ、及びこれをロール状に巻いてなる巻回体を提供する。

【０００７】本考案の粘着テープの基材は、特に限定されず、各種プラスチックフィルムが用いられるが、例えば、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエチレンとポリプロピレンの共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体等の一種又は二種以上の混合、あるいはこれらの積層体が好ましく用いられる。また、不織布、発泡体、エラストマー等を、前記プラスチックフィルムと積層したものを用いることもできる。

【０００８】この基材の片面に形成される粘着剤層も特に限定されないが、ゴム系、アクリル系が好ましく、特にゴム系もしくはエマルジョンタイプのアクリル系が好ましい。

【０００９】また、粘着テープの片端側には、剥離自在な離型テープ（リリーステープ）が設けられており、かかる離型テープとしては、前記〔０００７〕で記載した基材の片面に、〔０００８〕で記載した粘着剤層を設け、他面に、必要に応じ、シリコーン系、長鎖アルキル系等の離型剤層を設けたものが用いられる。

【００１０】さらに本考案においては、粘着テープの片端側に、例えばエラストマーや発泡体からなるつまみ用シートを設けて、すべりにくくしてテープ端部をつまみやすくすると共に、クッション性を付与して巻いた際の応力を緩和してタケノコ現象を防止することもできる。

【００１１】本考案においては、粘着テープの他端側に、粘着テープの両端部における総厚が略同一となるように、段差矯正シートが設けられてなる。

【００１２】かかる段差矯正シートとしては特に限定されないが、例えば、熱可塑性プラスチックフィルム、粘着剤、発泡体、エラストマー、不織布から選ばれる一つもしくは２つ以上の組み合わせを挙げることができる。

【００１３】以下、本考案の実例を図面にもとづいて説明する。図１は、本考案の粘着テープの実例を示す断面図である。図(a) では、基材１の片面に粘着剤層２が設けられ、この粘着剤層２の片端部上に離型テープ３が設けられ、他端部上にプラスチックフィルムからなる段差矯正シート４が設けられてなる。かかる段差矯正シート４により、粘着テープＡの片端部の総厚ｔ₁ と他端部の総厚ｔ₂とが略同一となるようにしている。

【００１４】図１(b) では、基材１の片面に両端部を残して粘着剤層２が設けられ、この粘着剤層２の片端部上に離型テープ３が設けられると共に、基材１上に、粘着テープからなるつまみ用シート５が設けられ、一方、基材１の他端部上に粘着テープからなる段差矯正シート４が設けられてなる。かかる段差矯正シート４により、粘着テープＡの片端部の総厚ｔ₁と他端部の総厚ｔ₂とが略同一となるようにしている。

【００１５】図１(c) 及び(d) では、基材１の片面に粘着剤層２が設けられ、この粘着剤層２の片端部上に離型テープ３、及び発泡体やプラスチックフィルムからなるつまみ用シート５が設けられ、他端部上に発泡体や粘着剤からなる段差矯正シート４が設けられてなる。

【００１６】図１(e) では、基材１の片面に粘着剤層２が設けられ、この粘着剤層２の片端部上に離型テープ３が一端部を折り返した状態で設けられると共に、粘着剤層２上につまみ用シート５が設けられ、一方、粘着剤層２の他端部上には、粘着剤を基材とは反対側に有する粘着テープからなる段差矯正シート４が設けられてなる。かかる段差矯正シート４により、粘着テープＡの片端部の総厚ｔ₁と他端部の総厚ｔ₂とが略同一となるようにしている。

【００１７】また、かかる段差矯正シート４を設ける位置は、必ずしも段差矯正シート４の端を粘着テープＡの端に合わせる必要はなく、若干内側もしくは外側に位置していてもよい。

【００１８】図２は、本考案の粘着テープをロール状に巻いてなる巻回体を示す説明図である。

【００１９】

【考案の効果】

本考案の粘着テープは、テープの他端側に、特定のシートを設けることにより、テープ両端部における厚さの段差を矯正できるため、かかる粘着テープをロール状にした場合、テープ両端部における厚さを均一にでき、ラインの作業性を向上させることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１(a) 〜(e) は、本考案の粘着テープの実例
を示す断面図である。

【図２】図２は、本考案の粘着テープの巻回体を示す説
明図である。

【符号の説明】

１基材２粘着剤層３離型テープ４段差矯正シート

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】テープ基材の片面に粘着剤層を有し、テ
ープの片端側に剥離自在な離型テープが設けられ、かつ
上記テープの他端側に、テープの両端部における総厚が
略同一となるように、段差矯正シートが設けられてなる
粘着テープ。
【請求項２】請求項１記載の粘着テープにおいて、テ
ープの片端側に、さらにつまみ用シートが設けられてい
ることを特徴とする粘着テープ。
【請求項３】請求項１〜２記載の粘着テープが、おむ
つのファスニングテープであることを特徴とする粘着テ
ープ。
【請求項４】請求項１〜３記載の粘着テープが、ロー
ル状に巻かれていることを特徴とする粘着テープの巻回
体。