JPH10215920A - ファスナー部材 - Google Patents

ファスナー部材

Info

Publication number
JPH10215920A
JPH10215920A JP9037038A JP3703897A JPH10215920A JP H10215920 A JPH10215920 A JP H10215920A JP 9037038 A JP9037038 A JP 9037038A JP 3703897 A JP3703897 A JP 3703897A JP H10215920 A JPH10215920 A JP H10215920A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
base material
fastener member
adhesive layer
locking hook
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9037038A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshio Nakagawa
善夫 中川
Hiroshi Nagami
永海  洋
Sadaji Sakashita
貞二 阪下
Katsumi Hori
勝美 堀
Masanori Uesugi
正紀 上杉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Denko Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nitto Denko Corp filed Critical Nitto Denko Corp
Priority to JP9037038A priority Critical patent/JPH10215920A/ja
Publication of JPH10215920A publication Critical patent/JPH10215920A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Absorbent Articles And Supports Therefor (AREA)
  • Slide Fasteners, Snap Fasteners, And Hook Fasteners (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 シート基材の表面に係止フックと粘着剤
層を有するファスナー部材をロール状に巻回したときの
外観が優れ、コスト低減を可能にする。 【解決手段】 熱可塑性合成樹脂を主成分とするシート
状基材12の表面に一体成型した係止フック13と粘着
剤層14を設け、このシート状基材12を係止フック1
3と粘着剤層14が重なるように二つ折りにした状態で
ロール状に巻回することにより、巻回姿の外観が向上
し、突起状の係止フック13が重なることにより、粘着
剤層14の粘着力の低下発生がなく、離型処理剤を省け
るのでコスト低減が図れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、各種部材の止め
具として使用するファスナー部材、更に詳しくは、シー
ト状基材の表面に係止フックを一体成型したファスナー
部材の巻回姿の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、使い捨ておむつの両側ウエスト
部分の係止には、ファスナー部材が使用され、このファ
スナー部材は、係止フックを有するファスナー部材と、
係止ループを有するファスナー部材の組み合せからな
り、係止フックを有するファスナー部材は使い捨ておむ
つの両側に粘着剤層で取り付けられ、ウエスト部の前面
側に設けた係止ループに上記係止フックを係合すること
によりウエスト部を接続固定するようになっている。
【0003】図6(A)と(B)は、従来の係止フック
を有するファスナー部材1の代表例を示し、熱可塑性合
成樹脂を主成分とするシート状基材2の幅方向片端部の
表面に粘着剤層3を塗布すると共に、係止フックテープ
4を別途製作し、この係止フックテープ4を上記シート
状基材2の粘着剤層3を設けた表面の他方片端部に、図
6(A)の如く、係止フックテープ4に設けた粘着剤5
で、該係止フックテープ4を貼り合わせて固定するか、
図6(B)の如く、係止フックテープ4を部分的な熱融
着によって貼り合わせることによって製作され、何れも
ロール状に巻回された荷姿になっている。
【0004】上記した従来のファスナー部材は、シート
状基材に対する粘着剤層の塗布工程と、シート状基材へ
の係止フックテープの貼り合せ工程を別個に行なう必要
があるため製造工程が複雑となり、その分加工性が低下
すると共に、製品の歩留りも低下するという問題があ
る。
【0005】このような従来のファスナー部材の問題点
を解決するため、本発明者らは、図2に示すようなファ
スナー部材を新たに開発した。
【0006】このファスナー部材11は、熱可塑性合成
樹脂を主成分とするシート状基材12の表面で幅方向片
端部に係止フック13を該シート状基材12と一体成型
し、前記シート基材12の表面で他方片端部に粘着剤層
14を設けた構造を有し、ロール状に巻回した荷姿で製
品となっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のような係止フッ
クを一体成型したファスナー部材は、製品工程を簡略化
し、加工性及び製品歩留りの向上が図れるという利点を
有しているが、このファスナー部材11を単純なロール
巻き方法を採用した場合、係止フック13と粘着剤層1
4に厚みの差があるため、粘着剤層14を塗工した部分
が巻き巣状態になり、しかもシート状基材12に粘着剤
層14が接着することになるので、粘着力の低下や外観
が悪くなるという問題が生じる。
【0008】そこで、この発明の課題は、表面に一体成
型した係止フックと粘着剤層を設けたシート状基材のロ
ール状の巻回姿が良好になると共に、粘着剤層の粘着力
の低下の発生がないファスナー部材を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記のような課題を解決
するため、請求項1の発明は、熱可塑性合成樹脂を主成
分とするシート状基材の表面で幅方向片端部に該シート
状基材と一体成型した係止フックを形成し、前記シート
状基材の表面で他方片端部に、粘着剤層を設け、このシ
ート状基材を係止フックと粘着剤層が重なるように二つ
折りにした状態でロール状に巻回した構成を採用したも
のである。
【0010】請求項2の発明は、熱可塑性合成樹脂を主
成分とするシート状基材の表面で幅方向片端部に該シー
ト状基材と一体成型した係止フックを形成し、前記シー
ト状基材の表面で他方片端部に粘着剤層を設け、このシ
ート状基材を背面側が重なるように二つ折りにした状態
でロール状に巻回した構成を採用したものである。
【0011】請求項3の発明は、請求項1又は2の何れ
かの発明において、粘着剤層の幅が係止フックの幅と同
じか狭くなっている構成を採用したものである。
【0012】請求項4の発明は、請求項1乃至3の何れ
かに記載の発明において、シート状基材を構成する熱可
塑性合成樹脂がポリプロピレン、ポリエチレン、ポリプ
ロピレン/ポリエチレンブレンド、ポリエチレンテレフ
タレート、ナイロン、EVA、EPRから選択されたも
のである構成を採用したものである。
【0013】請求項5の発明は、請求項1乃至4の何れ
かの発明において、粘着剤層を構成する粘着剤がアクリ
ル系粘着剤またはゴム系粘着剤である構成を採用したも
のである。
【0014】ここで、シート状基材は、熱可塑性合成樹
脂を押し出し成型機で押し出し、これを二本のニップロ
ールにて引取り冷却を行なってシート成形し、係止フッ
クは、このニップロールに施した微細な孔加工に溶融状
態の樹脂が入り込むことによってシート状基材と一体に
成形される。
【0015】また、シート状基材に対する粘着剤層の形
成は、係止フックを形成したシート状基材を巻取る途中
にシート状基材に施すことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
示例と共に説明する。
【0017】この発明のファスナー部材11の基本的な
構造は、図2に示した通り、シート状基材12の表面
で、幅方向の片端部に係止フック13を一体成型すると
共に、他方の片端部に粘着剤層14を設けたものであ
る。
【0018】ここで、シート状基材12を構成する熱可
塑性合成樹脂は、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリ
プロピレン/ポリエチレンブレンド、ポリエチレンテレ
フタレート、ナイロン、EVA(エチレン−酢酸ビニル
共重合体)、EPR(エチレンープロピレン共重合体)
等から選択されている。
【0019】また、粘着剤層14を構成する粘着剤は、
アクリル系粘着剤または、ゴム系粘着剤を用いることが
できる。
【0020】図1(A)は、この発明の第1の実施形態
を示し、シート状基材12を係止フック13と粘着剤層
14が重なるように二つ折りにした状態でロール状に巻
回した構造になっている。
【0021】図1(B)に示す第2の実施形態は、シー
ト状基材12を背面側が重なるように二つ折りにした状
態でロール状に巻回した構造になっている。
【0022】上記、両実施形態において、粘着剤層14
の幅は、係止フック13の幅と同じか狭くなっている。
【0023】前記のように、表面に係止フック13と粘
着剤層14を設けたシート状基材12を二つ折りにして
ロール巻きに巻回したファスナー部材11は、ロール巻
き姿が安定し、外観が良好になると共に、粘着剤層14
に重なる係止フック13は、先端に屈曲部や大径頭部を
有する突起物であるので、粘着剤層14との接着面積が
少なく、粘着力を低下させることがなく、離型処理剤を
施すことなく離型効果を得ることができるという効果が
ある。
【0024】ロール巻きしたファスナー部材11の使用
時は、巻回体から繰出し、任意の長さに切断して使用す
ればよく、図3はファスナー部材11を使い捨ておむつ
15の両側ウエスト部分の係止に使用した例を示し、粘
着剤層14でウエスト部に接着し、ウエスト部の前面に
設けた係止ループのファスナー部材16に係止フック1
3を係合させることにより、ウエスト部を止めることに
なる。
【0025】また、図4は、ファスナー部材11を包帯
17の止め具として使用した例を示し、係止フック13
を直接包帯17に係止させている。
【0026】
【実施例】実施例1は、図1(A)に示したように、係
止フック13と粘着剤層14が重なるようにシート状基
材12を二つ折りにし、これをロール状に巻回したファ
スナー部材である。
【0027】実施例2は、図1(B)に示したように、
シート状基材12を背面が重なるように二つ折りにし
て、これをロール状に巻回したファスナー部材である。
【0028】比較例1は、図5(A)に示すように、実
施例1と同じ基材を用い、シート状基材12の背面側に
離型処理剤18を施し、これをそのままの形態でロール
状に巻回したものである。
【0029】比較例2は、図5(B)に示すように、実
施例1と同じ基材をそのままロール状に巻回したもので
ある。
【0030】比較例3は、図5(C)に示すように、係
止フックのないシート状基材12の表面に粘着剤層14
と背面に離型処理剤18を施したものをロール状に巻回
したものである。
【0031】なお、この比較例3は、別に製造された係
止フックテープをシート状基材に対して接着または溶着
することによってファスナー部材となる。
【0032】上記各実施例及び比較例の製造、ロール巻
きの外観、おむつ製造ラインの加工性及び歩留りの評価
を行なった結果を表1に示す。
【0033】
【表1】
【0034】
【発明の効果】以上のように、この発明によると、シー
ト状基材の表面で幅方向の片端部に一体成型した係止フ
ックと他方片端部に粘着剤層を設けたファスナー部材を
二つ折りにしてロール巻きに巻回したので、ロール巻き
の外観が向上すると共に、係止フックは粘着剤層と重な
っても接着面積が少ないので、離型効果が発現し、粘着
効果を低下させることがなく、従って、シート状基材に
離型処理剤を施す必要がなく、その分製造コストが安価
になる。
【0035】また、ファスナー部材は、ロールから繰り
出すだけでおむつ製造ラインに使用することができ、お
むつ製造ラインの簡素化、加工性および歩留りの向上が
図れ、コスト低減が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は、この発明のファスナー部材の第1の
実施形態を示す斜視図、(B)は第2の実施形態を示す
斜視図。
【図2】ファスナー部材の折り曲げ前の状態を示す縦断
面図。
【図3】ファスナー部材を使い捨ておむつに使用した斜
視図。
【図4】ファスナー部材を包帯に使用した斜視図。
【図5】(A)乃至(C)の各々は、ファスナー部材の
比較例を示す説明図。
【図6】(A)と(B)は従来のファスナー部材を示す
断面図。
【符号の説明】
11 ファスナー部材 12 シート状基材 13 係止フック 14 粘着剤層 15 使い捨ておむつ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 堀 勝美 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日東 電工株式会社内 (72)発明者 上杉 正紀 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日東 電工株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性合成樹脂を主成分とするシート
    状基材の表面で幅方向片端部に該シート状基材と一体成
    型した係止フックを形成し、前記シート状基材の表面で
    他方片端部に粘着剤層を設け、このシート状基材を係止
    フックと粘着剤層が重なるように二つ折りにした状態で
    ロール状に巻回したファスナー部材。
  2. 【請求項2】 熱可塑性合成樹脂を主成分とするシート
    状基材の表面で幅方向片端部に該シート状基材と一体成
    型した係止フックを形成し、前記シート状基材の表面で
    他方片端部に粘着剤層を設け、このシート状基材を背面
    側が重なるように二つ折りにした状態でロール状に巻回
    したファスナー部材。
  3. 【請求項3】 粘着剤層の幅が係止フックの幅と同じか
    狭くなっている請求項1又は2の何れかに記載のファス
    ナー部材。
  4. 【請求項4】 シート状基材を構成する熱可塑性合成樹
    脂がポリプロピレン、ポリエチレン、ポリプロピレン/
    ポリエチレンブレンド、ポリエチレンテレフタレート、
    ナイロン、EVA、EPRから選択されたものである請
    求項1乃至3の何れかに記載のファスナー部材。
  5. 【請求項5】 粘着剤層を構成する粘着剤がアクリル系
    粘着剤またはゴム系粘着剤である請求項1乃至4の何れ
    かに記載のファスナー部材。
JP9037038A 1997-02-04 1997-02-04 ファスナー部材 Pending JPH10215920A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9037038A JPH10215920A (ja) 1997-02-04 1997-02-04 ファスナー部材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9037038A JPH10215920A (ja) 1997-02-04 1997-02-04 ファスナー部材

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10215920A true JPH10215920A (ja) 1998-08-18

Family

ID=12486455

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9037038A Pending JPH10215920A (ja) 1997-02-04 1997-02-04 ファスナー部材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10215920A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR960000978B1 (ko) 압력감지테이프와 압력감지테이프부착물 및 압력감지테이프의 롤
JP2636103B2 (ja) ロール状にエンドレスに巻かれた複合積層接着テープ及びその積層接着テープロールの製造方法
JP3590069B2 (ja) 予備積層複合テープ
US5057097A (en) Stretchable but stable film and fastening tape
EP0247855B1 (en) Composite prelaminated tape system
US20140010984A1 (en) Closure Tape with Patterned Adhesive
EP0099846A1 (en) Improvements in diaper fastener tabs and tape stock for diaper fastener tabs
JPH1128111A (ja) フック付ファスナーテープ及び当該フック付ファスナーテープを備えた使い捨ておむつ
JPH10215920A (ja) ファスナー部材
JP2553913Y2 (ja) 粘着テープの巻回体
JPH10215919A (ja) ファスナー部材及びそれを利用した使い捨ておむつ
JPH0129230Y2 (ja)
JPH0342802Y2 (ja)
JPH0625337U (ja) 粘着テープ及びその巻回体
JP2001335756A (ja) 粘着テープ及び粘着テープの巻回体
JPH06212133A (ja) 装飾用粘着シート及び装飾用粘着シート基材表面の曇り防止方法
JPH0315064Y2 (ja)
JP4736154B2 (ja) 両面接着テープ
JP3676037B2 (ja) ファスナーテープ及び当該ファスナーテープを用いた使い捨ておむつ
EP2674139B1 (en) Continuous closure tape roll for a diaper with precoated inactive adhesive regions
JP3584994B2 (ja) 粘着テープ、及びこれを用いた止着構造
JP2911981B2 (ja) 伸縮性を有する粘着テープ
JP3083025U (ja) 粘着用テープ体
JPS629307Y2 (ja)
JP2000168366A (ja) ウェザーストリップの固定方法及びウェザーストリップ固定用両面粘着テープ