JPH0315064Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この考案はつかいすてオムツ用のテープ、更に
詳しくは、オムツ着用時にオムツ表面材と裏面材
を接続するフアスナーテープに関するものであ
る。

〈従来の技術とその問題点〉 つかいすて紙オムを着用者に固定する手段とし
て、オムツ表面材にフアスナーテープの一方端部
を貼付けておき、オムツ使用時にテープに設けた
貼着剤層をオムツ裏面材に接着させるようにする
ことがすでに知られている。

上記のような目的を達成するための従来のフア
スナーテープとしては、一端側を粘着剤層でオム
ツの表面材に貼付けたテープ基材の他端側端面に
オムツの裏面材に接着する粘着剤層を設け、この
粘着剤層をリリーステープで剥離可能に保護した
ものや、テープ基材の一面側における両端部に粘
着剤層を設け、両粘着剤層間に剥離剤層を形成
し、リリーステープの機能を持たせるようにした
ものが知られている。

ところで、前者のフアスナーテープは、粘着剤
層の保護にリリーステープを用いているため、構
成部品数が増え、構造が複雑なため、製作コスト
が高くつき、しかもオムツ製造上のライントラブ
ルの発生原因となるという問題がある。

また、後者の折畳式のフアスナーテープは、リ
リーステープを省けるという利点がある反面、オ
ムツへの接着強度を得るためにテープ基材の面積
を大きくしなければならず、材料コストが高くな
ると共に、テープの中心部が非粘着になるため、
オムツ使用時にテープが剥れやすいという問題点
がある。

この考案は上記のような問題点を解決するため
になされたものであり、リリーステープの使用を
省いて製作コストの低減をはかることができ、し
かもオムツに対して強固で安定した貼着強度を得
ることができ、オムツ製造上のライントラブルの
発生がないオムツ用テープを提供することを目的
とする。

〈問題点を解決するための手段〉 上記の目的を解決するために、この考案は、テ
ープ基材のオムツ表面材への貼付面と反対の背面
側に粘着剤層と離型剤層とを設け、テープ基材を
粘着剤層と離型剤層が重なるように二つ折りに折
曲げ、前記テープ基材の他端側にドライエツジを
設けたものである。

〈作用〉 テープ基材は一方の端部がオムツ表面材に貼付
けられ、途中から二つ折りになつて粘着剤層と離
型剤層が重なつている。

オムツ使用時には、テープ基材の他方端部に設
けたドライエツジ部を引いて粘着剤層と離型剤層
を剥がし、粘着剤層をオムツ裏面材に貼付けれ
ば、オムツを固定化できる。

〈実施例〉 以下この考案の実施例を添付図面にもとづいて
説明する。

第１図と第２図はオムツ用テープの第１の例を
示しており、帯状等の合成樹脂を用いたテープ基
板１の一面側のこの基材１の略中央部から一方端
部に達する位置に粘着剤層２と、略中央部から他
方端部の手前の位置に離型剤層３を設け、更にテ
ープ基材１の他面側に一面側と丁度逆配置となる
粘着剤層４と離型剤層５を設け、テープ基材１の
他方端部にドライエツジ６を設けてテープ７が形
成されている。

テープ基材１に対する粘着剤層２，４と離型剤
層３，５の上記配置により、テープ基材１を中央
部から何れの側に折り曲げても内側になつた粘着
剤層２又は４を離型剤層３又は５で保護、仮着で
きるが、オムツへの貼着後においてドライエツジ
６の部分で折り曲げを引き伸せるよう、第２図の
如くテープ基材１を一面側の粘着剤層２が外側に
なり、他面側の粘着剤層４と離型剤層５が重なる
二つ折り状態を保持し、外側の粘着剤層２をオム
ツＡの表面材Ａに貼付けて取付けられる。。

オムツ用テープ１の第１の例は上記のような構
造であり、第２図に示す如く、テープ基材１を二
つ折りにした状態で、オムツ製造工程時にオムツ
Ａの表面材Ａに粘着剤層２で貼付けられる。

オムツＡを使用するときには、例えば１〜20mm
程度の長さに非粘着化して形成したドライエツジ
６を指先で保持し、粘着剤層４を離型剤層５から
引離してテープ基材１を第１図の如く引伸し、剥
離した粘着剤層４をオムツＡの裏面材Ａ２に貼付
ければ、第３図の如くオムツＡを固定化できる。

次に、第４図に示すオムツ用テープ７の第２の
例は、テープ基材１の一方端部寄りの位置におけ
る両面に貼着剤層２と４を設け、テープ基材１の
片面にのみ離型剤層５を設け、テープ基材１の他
方端部にドライエツジ６を設けて形成したもので
あり、粘着剤層４と離型剤層５が重なるように折
り曲げ、外側の粘着剤層２をオムツＡの表面材Ａ
に貼付ける。

第５図に示すオムツ用テープ７の第３の例は、
テープ基材１に並べて設けた粘着剤層４と離型剤
層５を第４図の第２の例と逆の位相にしたもので
あり、同図はバツクシート補強用センターテープ
８を粘着剤層４に貼合わせて接続した状態を示し
ており、センターテープ８はテープ基材９の端部
に粘着剤層１０を備えている。

なお、何れの例においても、テープ基材１に設
ける離型剤層は離型剤の塗布に代えて、テープ基
材の表面にエンボス加工を施したり、両者を併用
してもよい。

〈効果〉 以上のように、この考案によると、一方の端部
の一面側をオムツ表面材に貼付けたテープ基材の
他面側に粘着剤層と離型剤層とを設け、粘着剤層
と離型剤層が重なるようにテープ基材を二つ折り
にすると共に、テープ基材の他方端部にドライエ
ツジを設けたので、粘着剤層を保護するためのリ
リーステープの使用を省くことができ、構造の簡
略化と使用材料の削減によつて製作コストの低減
がはかれ、一枚のテープ基材を用いて構成できる
ので、オムツ製造上のトラブル発生がなくなる。

またテープ基材の略半分の面積に粘着剤を設け
ることができるので、オムツに対する粘着面積が
充分にとれ、テープ基材を大きくしなくても接着
強度がすぐれ、材料コストを安くすることができ
る。

更に、テープ基材の他端側にドライエツジを設
けたので、二つ折り状態のテープを指先で引延ば
す粘着剤層と離型剤層の剥離作業が簡単に行なえ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案に係るテープの第１の例を示
す縦断面図、第２図は同上をオムツに貼付けた状
態を示す縦断面図、第３図は同上を用いてオムツ
を固定した斜視図、第４図はテープの第２の例を
示す縦断面図、第５図は同第３の例を示す縦断面
図である。 １……テープ基材、２，４……粘着剤層、３，
５……離型剤層、６……ドライエツジ、７……テ
ープ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 一方の端部をオムツ表面材に貼付けたテープ基
   材の他端部を、オムツ使用時にオムツ裏面材に接
   着させるオムツ用テープにおいて、テープ基材の
   オムツ表面材への貼付面と反対の背面側に粘着剤
   層と離型剤層とを設け、テープ基材を粘着剤層と
   離型剤層が重なるよう二つ折りに折曲げ、前記テ
   ープ基材の他端側にドライエツジを設けたことを
   特微とするオムツ用テープ。