JP2529311Y2 - オムツ用ファスナーテープ - Google Patents

オムツ用ファスナーテープ

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JP2529311Y2
JP2529311Y2 JP1989019733U JP1973389U JP2529311Y2 JP 2529311 Y2 JP2529311 Y2 JP 2529311Y2 JP 1989019733 U JP1989019733 U JP 1989019733U JP 1973389 U JP1973389 U JP 1973389U JP 2529311 Y2 JP2529311 Y2 JP 2529311Y2
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正章 荒川
高明 守山
和夫 末永
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Nitto Denko Corp
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Nitto Denko Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この考案は、紙オムツに使用するファスナーテープに
関するものである。
〈従来の技術〉 紙オムツの固定に使用されている従来のファスナーテ
ープとしては、一端側を粘着層でオムツに粘着するテー
プ基材の他端側に紙オムツの他方端部に粘着する粘着剤
層を設け、この粘着剤層をリリーステープで剥離可能に
保護するようにしたものや、テープ基材の一面側におけ
る両端部に粘着剤層を設け、両粘着剤層間に剥離保護層
を形成し、リリーステープの機能を持たせるようにした
ものが知られている。
また、テープ基材の一面側における端部寄りにオムツ
へ貼り付ける粘着剤層を設け、前記テープの他面側にテ
ープ基材を折り曲げたときに重なり合う粘着剤層と、こ
の粘着剤層の保護離型部を形成したオムツ用ファスナー
テープも提案されている(実開昭61-94536号)。
〈考案が解決しようとする課題〉 ところで、上記従来のファスナーテープにおいて、粘
着剤層の保護にリリーステープを用いているものは、オ
ムツの側面同士の重ね合わせ部がしっかり固定されず、
オムツが動いて排泄物が漏れやすい。
また、リリーステープを用いているため、構成部品数
が増え、構造が複雑なため、製作コストが高くつき、し
かもオムツ製造上のライントラブルの発生原因となると
いう問題がある。
また、背面処理されたリリーステープや補強フィル
ム、エンボス処理されたポリエチレンテープ等のバック
シート同士が重なり合うため滑りやすい。このため乳児
の動きや放尿後にオムツが排泄物を含んで重くなって垂
れ下るときにしばしば隙間ができ漏れの原因となってい
た。
この考案は上記のような問題点を解決するためになさ
れたものであり、リリース機能をもつ部分に粘着剤層を
設けることで重ね合わせ部を上下に移動しないように固
定して漏れを防止することと、テープが乳児の肌に触れ
て発赤やカブレあるいは裂傷を起こさせないようにする
ために風合いや肌触りをよくすることを目的とするもの
である。
〈課題を解決するための手段〉 上記の問題点を解決するため、この考案は、テープ基
材の一面側に、該テープ基材の略中央部から一方端部に
達する粘着剤層を設け、この粘着剤層から他方端部に達
する保護離型部を設け、更にこのテープ基材の他面側に
は、その略中央部付近から一方端部側に位置し、且つ一
方端部に達しない位置と、他方端部から中央側に位置
し、且つ中央に達しない位置の二箇所に夫々粘着剤層を
設けるとともに、粘着剤層を有しない部分に保護離型部
を夫々部分的に形成し、且つ、一面側の中央部寄りの粘
着剤層と、他面側の中央部付近の粘着剤層とは表裏に重
なる位置にしたものである。
〈作用〉 テープ基材の一面側における一方端部寄りに設けた粘
着剤層でテープを紙オムツの一方端部に貼付け、テープ
基材を中央部から他面側へ二つ折りに畳み、他面側に設
けた粘着剤層および保護離型部はこれらに対応して設け
られている保護離型部および粘着剤層に保護、仮着され
ている。
オムツ使用時には粘着剤層と保護離型部とを引き剥が
してテープ基材を引延し、テープ基材の他面側にある粘
着剤層をオムツの他方端部に貼り付ければ、オムツを固
定化できる。
〈実施例〉 以下、この考案を添付図面に基づいて説明する。
第1図(a)はこの考案の実施例を示す断面図であっ
て、テープ基材1の一面側に、該テープ基材1の略中央
部から一方端部に達する範囲の位置に粘着剤層2と略中
央部から他方端部に達する位置に保護離型部3を設け、
更にテープ基材1の他面側にはその略中央部における狭
い幅と一面側と丁度逆の位置の2ヶ所に粘着剤層2a、2
a′を設け、他の部分に保護離型部3a、3a′を設け、図
面左から保護離型部3a、粘着剤層2a′、保護離型部3a′
および粘着剤層2aの順序で交互に形成されている。
テープ基材1に粘着剤層2、2aと保護離型部3、3aを
上記のように設けることにより、テープ基材1を中央部
から上側に折り曲げると、内側になった粘着剤層2a、2
a′は保護離型部3a、3a′で保護、仮着され、第2図に
示されるように二つ折り状態が保持され、外面に露出し
ている粘着剤層2をオムツAの一方端部に貼り付けるも
のである。
第2図に示すように一方端部にファスナーテープTを
貼り付けたオムツAを使用するときは、粘着剤層2aを保
護離型部3aから引き剥がしてテープ基材1を第1図
(a)の如く引延し、剥離した粘着剤層2aをオムツAの
相手側面に貼り付ければ、第3図および第4図の如くオ
ムツの端部は粘着剤層2a′を介して相手側面に固定化さ
れるので垂れ下ることがないものである。
第1図の(b)および(c)はそれぞれこの考案のオ
ムツ用ファスナーテープの実施例の他の構成を示す断面
図であって、第1図(b)はテープ基材1の一面側に設
ける粘着剤層2と保護離型部3の態様は第1図(a)と
ほぼ同様であるが、テープ基材1の他面側は第1図
(a)の場合より略中央部における粘着剤層2a′の幅を
広くしてテープ基材1の一面側の粘着剤層2の略1/2と
し、また一面側と丁度逆の位置の粘着剤層2aの幅を若干
狭くした態様を示し、第1図(c)は第1図(b)のそ
れより粘着剤層2a′をさらに広くし、2aをさらに狭くし
た態様を示している。
上記実施例のファスナーテープは上述の何れの構成に
おいてもリリース機能をもつ部分に粘着剤層を設けてあ
るので重ね合わせ部のオムツ端部を十分固定することが
でき、漏れ防止のオムツ用テープとして十分にその目的
を達することができるのである。
また、上記テープ基材1は弾性フィルムと非弾性フィ
ルムを使用して2層または3層の多層積層構造とするこ
とによって軟かくして風合い、肌当りをよしたものであ
り、また、この多層積層構造は上層に弾性フィルムが積
層されているので、該テープ基材をつかんで剥離する際
に弾性フィルムであるために摩擦係数が大きく、従って
滑りにくいことから摘み易いファスナーテープとして多
くの利点も有するのである。
上記で積層構造テープ基材を得るに使用する弾性フィ
ルムの素材としては、 一般式 AB−A)n (但し、Aはモノビニル置換芳香族炭化水素の重合体
ブロック、Bは共役ジエンのエラストマー性重合体ブロ
ック、nは1〜4を表わし、AとBの重量比は10/90〜5
0/50) で表わされるブロック共重合体の水素添加物とオレフィ
ン系熱可塑性樹脂の混合物を用いることができ、また非
弾性フィルムの素材としては、エチレン−酢酸ビニル共
重合体、ポリエチレン、ポリプロピレンまたはエチレン
−プロピレン系重合体の1種または2種以上の混合樹脂
を用いることができる。
上記した弾性フィルムと非弾性フィルムを積層してテ
ープ基材を得るには共押出し法のほかに、熱や接着剤を
介したラミネート方式を用いてもよい。
さらに、粘着層を構成する粘着剤としては、特に限定
されないが、アクリル系、ゴム系、スチレン系の粘着剤
で代表される公知の粘着剤を使用すればよく、その厚さ
は5〜500μmが一般的であるが、これに限定されるも
のではない。
また、上記実施例のファスナーテープTを用いたオム
ツの重ね合わせ部分に第3図に示すように補強フィルム
4を設けると該テープの固定能力をより向上させること
ができ、またオムツの着脱の向上をはかることができ
る。
次にテープ基材1の構成の各実施例と、比較例を以下
に説明する。
実施例1 テープ基材を構成する上層の弾性フィルムとしてSEBS
樹脂(シェル社製#1652)100重量部(以下、部とい
う)とポリエチレン70部の混合物より得た70μm厚のフ
ィルム層と、下層の非弾性フィルムとしてはポリエチレ
ン50部とポリプロピレン70部からなる180μm厚のフィ
ルム層を共押出し法にて2層構成に押し出しテープ基材
を得た。そしてこのテープ基材に粘着剤層と保護離型層
を形成して第1図(b)に示す構成のファスナーテープ
を得た。
実施例2 SEBS100部とポリエチレン50部の混合物より得た70μ
m厚の弾性フィルムと、ポリエチレン50部とポリプロピ
レン50部からなる180μm厚の非弾性フィルムを積層し
てテープ基材を得、これに粘着剤層と保護離型部を形成
して第1図(a)に示す構成のファスナーテープを得
た。
実施例3 実施例2で得たテープ基材に粘着剤層と保護離型部を
設けて第1図(c)に示す構成のファスナーテープを得
た。
比較例 ポリエチレン30部とポリプロピレン70部とからなる25
0μm厚のテープ基材の片面に粘着剤層を設けてファス
ナーテープを得た。
上記、実施例1〜3および比較例で得たファスナーテ
ープを用いたオムツを乳児10人に用い、排泄物の漏れ具
合、テープの軟らかさ、および着脱のしやすさなどのモ
ニターテストをしたところ、第1表の結果を得、この考
案のファスナーテープは全ての点ですぐれていることが
認められた。
〈考案の効果〉 以上のように、この考案によると、テープ基材の一面
側における一方端部寄りに粘着剤層を設け、このテープ
基材の他面側に粘着剤層と保護離型部とを交互に部分的
に設けたので、使用前はオムツに貼合せる粘着剤層をテ
ープ基材の二つ折りによって保護でき、粘着剤層を保護
するためのリリーステープの使用を省くことができ、製
作コストの低減をはかることができる。
特に、テープ基材の他面側の粘着剤層はテープの中間
部と端部の二箇所に設けてあり、この二箇所の粘着剤層
がオムツの前部にしっかりと固定されて、テープの上下
への動きを防止するとともに、一方の面のテープの略半
分におよぶ広い面積の粘着剤層がオムツの側部に固定さ
れ、更にテープ基材の中央部においては表裏の粘着剤層
がオムツの前後に接着して上下の動きを防止するのでオ
ムツの前と後の合わせ目での上下のずれがなくなり、従
って前述の如き隙間が形成されることがないという特徴
を有する。
また、テープ基材を弾性フィルムと非弾性フィルムと
よりなる多層構成としたことによって、肌当りが軟らか
く、また着脱もしやすく、オムツ用ファスナーテープと
して実用上非常にすぐれていることが認められた。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)乃至(c)はこの考案のファスナーテープ
の構成を示す断面図、第2図はこの考案のファスナーテ
ープを折り畳んでオムツに取付けた断面図、第3図は同
じくオムツに使用した状態を示す斜視図、第4図は第3
図のX-X線断面図である。 1……テープ基材 2、2a、2a′……粘着剤層 3、3a、3a′……保護離型層 4……補強フィルム A……オムツ、T……ファスナーテープ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 末永 和夫 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日 東電工株式会社内 (56)参考文献 特開 昭53−49033(JP,A) 実願 昭61−17754号(実開 昭62− 129007号)の願書に添付した明細書及び 図面の内容を撮影したマイクロフィルム (JP,U) 実願 昭59−177977号(実開 昭61− 94536号)の願書に添付した明細書及び 図面の内容を撮影したマイクロフィルム (JP,U)

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】テープ基材の一面側に、該テープ基材の略
    中央部から一方端部に達する粘着剤層を設け、この粘着
    剤層から他方端部に達する保護離型部を設け、更にこの
    テープ基材の他面側には、その略中央部付近から一方端
    部側に位置し、且つ一方端部に達しない位置と、他方端
    部から中央側に位置し、且つ中央に達しない位置の二箇
    所に夫々粘着剤層を設けるとともに、粘着剤層を有しな
    い部分に保護離型部を夫々部分的に形成し、且つ、一面
    側の中央部寄りの粘着剤層と、他面側の中央部付近の粘
    着剤層とは表裏に重なる位置にしたオムツ用ファスナー
    テープ。
  2. 【請求項2】上記テープ基材が弾性フィルムと非弾性フ
    ィルムとの多層積層構造よりなる請求項1記載のオムツ
    用ファスナーテープ。
JP1989019733U 1989-02-22 1989-02-22 オムツ用ファスナーテープ Expired - Lifetime JP2529311Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS4872362U (ja) * 1971-12-21 1973-09-10
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JPH0315064Y2 (ja) * 1986-02-10 1991-04-03

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