JPH0430101Y2 - - Google Patents

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JPH0430101Y2
JPH0430101Y2 JP10558387U JP10558387U JPH0430101Y2 JP H0430101 Y2 JPH0430101 Y2 JP H0430101Y2 JP 10558387 U JP10558387 U JP 10558387U JP 10558387 U JP10558387 U JP 10558387U JP H0430101 Y2 JPH0430101 Y2 JP H0430101Y2
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JP
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opening
synthetic resin
resin film
sheet
back sheet
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JP10558387U
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は薬袋の改良に関し、特に、合成樹脂
フイルム製の薬袋の改良に関する。
[従来の技術並びにその問題点] 合成樹脂フイルム製の薬袋は、紙製の薬袋に比
べると耐水性があり、しかも強くて破損し難い特
長がある。ところが、薬袋用の合成樹脂フイルム
には、通常30〜100ミクロンと相当に薄く、しか
も導電率が低くて帯電し易いので、口が静電気で
密着して開口するのに手間が掛かる欠点がある。
特に、両側縁がラツプ状態に溶着された薬袋は、
表シートと裏シートの2枚のシートが両側で平行
に連結される為、開口部全体が静電気で密着す
る。密着した合成樹脂フイルムは、紙に比べると
薄くて腰がないので、口を開くにのに苦労する。
合成樹脂フイルムに導電性の帯電防止膜を塗布す
ることによつて静電気による開口部の密着を防止
できる。しかしながら、帯電防止処理はコストが
高く、使い捨てされる薬袋には高価で採用できな
い。
[考案の目的] この考案は、この欠点を除去することを目的に
開発されたもので、この考案の重要な目的は、開
口部が開き易く、薬の出し入れが簡単にできる合
成樹脂フイルム製の薬袋を提供するにある。
また、この考案の他の重要な目的は、薬袋を構
成する合成樹脂フイルムが、静電気で密着すれば
するほど、裏シートの開口部端縁の隙間が広くな
つて開き易くなる合成樹脂フイルム製の薬袋を提
供するにある。
[従来の問題点を解決する為の手段] この考案の薬袋は、合成樹脂フイルムでもつて
袋状に形成され、開口部に舌片が設けられてい
る。
裏シートの開口部端縁は、表シートの開口部で
あつて、裏シートの開口部端縁が接触する部分よ
りも長く成形されており、長い裏シート開口部端
縁が部分的に表シート内面から浮き上がるように
構成さている。
[作用効果] この考案の薬袋は、裏シートの開口部端縁が、
表シートよりも長く形成されている。長い裏シー
トの開口部端縁は、例えば静電気で表シートの内
面に密着されるとしても、全面が密着されず、第
1図に示すように一部は表シート1の内面から離
れる。部分的に表シートに密着しない裏シート
は、ここに指先を押し込み、あるいは爪先を押し
込むことによつて簡単に口を開くことができる。
この為、開口部全体が静電気で密着する従来の合
成樹脂フイルム製の薬袋に比べると、簡単かつ容
易に、しかも迅速に開口部を開くことができ、1
日数回も開封して薬剤を取り出す薬袋として極め
て便利に使用できる。
特に好ましいことに、合成樹脂フイルム製の薬
袋は、表面を湿つた布等で拭き、あるいは帯電防
止処理をしない限り、ほとんど常時、静電気で開
口部が密着される。ところが、この考案の薬袋
は、静電気を逆に有効に利用することによつてよ
り開口し易い状態を実現している。
即ち、静電気によつて表シートの内面に密着す
る裏シートは、より広い面積で密着しようとする
力が働くが、裏シートが広い面積で表シートに密
着すればする程、裏シートが表シートの裏面から
離れる部分は少なくなつて、離れる距離が大きく
なり、これによつて、開け易い状態が実現でき
る。
例えば、第2図に示すように、広い幅にわたつ
て裏シート2が表シート1から離れる場合、開口
幅dは相当に狭くなるが、静電気で両シートが互
いに密着されて、局部的に裏シート2が表シート
1から離れる場合、第3図に示すように、1カ所
が集中して離れる為、開口幅dを大きくできる。
このことは、裏シート開口部端縁の表シートに
対する長さをそれ程長くすることなく、開口部を
開け易い状態を実現する。従つて、裏シート2の
開口部端縁を表シート1より多少長くするだけ
で、極めて開き易い薬袋が実現でき、薬袋の製造
も簡単にできるという特長も実現できる。
[好ましい実施例] 以下この考案の一実施例を図面に基づいて説明
する。但し、以下に示す実施例は、この考案の抜
術思想を具体化する為の薬袋を例示するものであ
つて、この考案の薬袋を下記のものに特定するも
のでない。この考案の薬袋は、実用新案登録請求
の範囲に記載の範囲に於て、種々の変更が加えら
れる。
更に、この明細書は、実用新案登録請求の範囲
が理解し易いように、実施例に示される部材に対
応する番号を、実用新案登録請求の範囲に示され
る部材に付記している。ただ、実用新案登録請求
の範囲に記述される部材を、実施例に示す部材に
特定するものでは決してない。
第1図に示す薬袋は、合成樹脂フイルムでもつ
て袋状に形成されており、開口部は、開き易いよ
うに、表シート1の開口部が延長されて舌片6が
設けられている。
薬袋を構成する表シート1と裏シート2には、
例えば、ポリエチレンフイルム、ポリプロピレン
フイルム、2軸延伸ポリプロピレンフイルム、ポ
リ塩化ビニールフイルム等の熱可塑性の合成樹脂
フイルムが使用でき、これ等のフイルムが、両側
縁で互いに溶着されて袋状に連結されている。
薬袋の開口部は、裏シート2の開口部端縁Sが
表シート1の内面に密着しても、一部が開口でき
るように、裏シート2の開口部端縁Sが、表シー
ト1の開口部であつて、裏シート2の開口部端縁
Sに接触する部分よりも長く成形されており、長
い裏シート2の開口部端縁Sが部分的に表シート
1内面から浮き上がつている。
裏シート2の開口部端縁Sを表シート1よりも
長くするには、横幅が異なる2枚の合成樹脂フイ
ルムを両側縁で溶着するか、あるいは、裏シート
2を表シート1よりも強い力で幅方向に引つ張つ
て伸長した後、両側縁を溶着して袋状に形成する
か、あるいはまた、袋状に溶着した後、裏シート
2を幅方向に牽引して多少伸ばすのがよい。
開口部端縁Sが長い裏シート2は、全体が、表
シートの内面から離れるのではなく、第3図に示
すように、一部が離れ、ほとんどの部分は静電気
で密着する。従つて、裏シート2の開口部端縁S
と表シート1との長さの差は、極めて少なくとも
充分に使用できる。
例えば、裏シート2の開口部端縁Sの長さが、
表シート1よりも0.5mm長さ状態で、第3図に示
すように、裏シート2の開口部端縁Sが、舌片に
沿つて長さ=薬3mmに渡つて、表シート1の内
面から離れる場合、最大開口幅dは約1mmと相当
に離して開口できる。この為、裏シート2開口部
端縁Sの表シート1に対する長さの差は、0.5mm
以下でも充分に使用できる。裏シート2の開口部
端縁Sの表シート1に対する長さの差は、好まし
くは、0.2mm以上に調整される。
更に、このことに加えて、裏シート2と表シー
ト1の外表面に非伸縮塗膜3を塗布することによ
つて、薬袋の開口部を更に開き易くすることも可
能である。
非伸縮塗膜3は、第4図と第5図とに示すよう
に、薬袋開口部の近傍に塗布される。ただ、これ
等の図に示すように、必ずしも、表シート1と裏
シート2の両方の表面に非伸縮塗膜3を塗布する
必要はなく、何れか一方のシート表面に非伸縮塗
膜3を塗布することも可能である。また、図示し
ないが、表シートと裏シートの全面ないしはほぼ
全面に非伸縮塗膜を塗布することも可能である。
合成樹脂フイルムの表面に非伸縮塗膜3を塗布
するには、合成樹脂フイルムが収縮時に、薬袋の
開口部が外側に湾曲するように、薬袋を幅方向に
牽引する状態で塗布する。非伸縮塗膜3は、袋状
に成形した合成樹脂フイルムの表面に塗布する
か、または、袋状に成形する前の合成樹脂フイル
ムに塗布し、その後これを袋状に成形する。塗布
後袋状に成形する場合、合成樹脂フイルムを、袋
状に成形した時に幅方向となる方向に索引して非
伸縮塗膜を塗布する。
非伸縮塗膜3の塗布時に於ける合成樹脂フイル
ムの最適牽引力は、合成樹脂フイルムの厚さを考
慮して決定される。即ち、牽引状態で多少合成樹
脂フイルムが伸長される牽引力に調整される。こ
の牽引力は、牽引される合成樹脂フイルムの牽引
方向に直交する単位面積当り、通常、40g/mm2
300g/mm2、好ましくは、60g/mm2〜200g/mm2の範
囲に調整される。この牽引力が強すぎると、非伸
縮塗膜が塗布された合成樹脂フイルムの表面にし
わが出来、反対に牽引力が弱すぎると、湾曲癖が
少なくなる。
牽引状態で非伸縮塗膜が塗布された合成樹脂フ
イルムは、非伸縮塗膜が硬化した後、巻き取りあ
るいは、積層して収納する。
非伸縮塗膜3は、牽引状態が解除されて収縮す
る合成樹脂フイルムよりも収縮率が少なくなるよ
うに、第8図に示す如く、無機硬質粉体4がバイ
ンダー5でもつて合成樹脂フイルムの表面に付着
されている。
無機硬質粉体4は、これを混合することによつ
て硬化時における非伸縮塗膜3の収縮率を抑制す
る為のもので、平均粒子径が0.2μ以上、好ましく
は0.5〜50μと、ほとんどの種類の無機質粉粒体、
例えば、石英や長石を粉砕した粉体、あるいはケ
イ砂、カーボランダム、アランダム等ほとんどの
種類の無機硬質粉体が使用できる。
無機硬質粉体4の平均粒子径は、非伸縮塗膜3
の厚さを制限する。即ち、無機硬質粉体4は、第
8図に示すように合成樹脂フイルムの表面に付着
されるので、非伸縮塗膜3は、無機硬質粉体4の
平均粒子径よりも薄く出来ない。非伸縮塗膜3の
好ましい厚さは、合成樹脂フイルムの厚さを考慮
して決定される。非伸縮塗膜3が合成樹脂フイル
ム等に比べて厚すぎても、あるいは、薄すぎても
合成樹脂フイルムの湾曲癖は少なくなる。これ
は、非伸縮塗膜3が厚すぎると、合成樹脂フイル
ムが収縮する時に非伸縮塗膜3を引つ張る力が弱
くなり、反対に、非伸縮塗膜3が薄すぎると、非
伸縮塗膜が合成樹脂フイルムと一緒に収縮する為
である。従つて、非伸縮塗膜3の好ましい厚さ
は、合成樹脂フイルムの厚さを考慮して最適値に
決定する。通常、非伸縮塗膜3の厚さは、合成樹
脂フイルムの厚さが、20〜150μの場合、5〜50μ
の範囲に調整される。
更に、非伸縮塗膜3は、無機硬質粉体4とバイ
ンダー5との混合率で、合成樹脂フイルムの付着
強度と、伸縮率が調整できる。無機硬質粉体4の
含有率が高いと、収縮率が小さくなつて、効果的
に合成樹脂フイルムを湾曲できるが、合成樹脂フ
イルムへの付着力が低下する。収縮率と付着強度
とを考慮して、無機硬質粉体4の混合率は、通
常、1重量%〜60重量%、好ましくは、3重量%
〜20重量%の範囲に調整される。
ところで、両側縁でラツプ状態に溶着された合
成樹脂フイルムは、平行に連結されるので、表シ
ート1と裏シート2とが互いに密着される。この
状態で開口部を大きく開くには、第7図の鎖線で
示すように、薬袋の両側縁を外側に湾曲する必要
がある。
表面に非伸縮塗膜3が付着された合成樹脂フイ
ルムは、非伸縮塗膜3によつて、柔軟性が低下
し、合成樹脂フイルム単層のものに比べると多少
硬くなる。第4図ないし第7図に示すように、密
着される両側縁を除く中間部分にのみ非伸縮塗膜
3を塗布したものは、非伸縮塗膜3が塗布されて
いない両側縁部分が柔軟で折曲し易く、開口部を
大きく開き易い特長がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例に係る薬袋の斜視
図、第2図および第3図は薬袋開口部の断面図、
第4図および第5図は他の実施例にかかる薬袋の
背面図および正面図、第6図は開口部の水平断面
図、第7図および第8図は第6図の部分拡大断面
図である。 1……表シート、2……裏シート、3……非伸
縮塗膜、4……無機硬質粉体、5……バインダ
ー、6……舌片、S……開口部端縁。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 合成樹脂フイルムでもつて袋状に形成され、開
    口部に舌片が設けられている薬袋に於て、裏シー
    ト2の開口部端縁Sが、表シート1の開口部であ
    つて裏シート2開口部端縁Sに接触する部分より
    も長く成形されており、長い裏シート2の開口部
    端縁Sが部分的に表シート1内面から浮き上がる
    ように構成されたことを特徴とする薬袋。
JP10558387U 1987-07-08 1987-07-08 Expired JPH0430101Y2 (ja)

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JP10558387U JPH0430101Y2 (ja) 1987-07-08 1987-07-08

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JP10558387U JPH0430101Y2 (ja) 1987-07-08 1987-07-08

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JPS6411959U JPS6411959U (ja) 1989-01-23
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS6139450U (ja) * 1984-08-16 1986-03-12 川崎重工業株式会社 頭上弁式エンジン
JPH0422051Y2 (ja) * 1985-07-19 1992-05-20

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JPS6411959U (ja) 1989-01-23

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