JP3065075U

JP3065075U - 物品陳列及び携行用ホルダ―

Info

Publication number: JP3065075U
Application number: JP1999004482U
Authority: JP
Inventors: 厚北川
Original assignee: 坂本文具株式会社; 西幸株式会社
Priority date: 1999-06-21
Filing date: 1999-06-21
Publication date: 2000-01-28
Anticipated expiration: 2005-06-21

Abstract

(57)【要約】【目的】キーホルダー等の各種小物品を陳列したり飲
料用ペットボトルを携行する際に用いることができる簡
易な構造のホルダーを提供する。【構成】対象物に引っ掛けてホルダー本体１を保持す
るクリップ式取付け部２と、取付け状態において該取付
け部の下方に位置するＵ字状弾性線材により形成され下
端部を折り曲げて少なくとも半円状とすることで、該半
円状部を各種ペットボトル５のネック部に巻回して吊り
下げ保持することができる物品保持部５とが一体的に結
合されている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、キーホルダー等の各種小物品を吊り下げて陳列したり、各種飲料が入ったペットボトルを携行する際に用いることが可能な新規且つ簡易な構造のホルダーに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

店舗などでキーホルダーの如き小物品をそれぞれに専用のフック部材などに吊り下げて陳列することは従前から広く行われており、該フック部材を針金などの線材を縦横に張り巡らせた専用の陳列棚の所望の位置に引っ掛けて保持するようにクリップ部と一体化されたフック部材も存在している。また、近時のアウトドアブームなどから、各種清涼飲料などの入ったペットボトルを携行し、適宜に飲用に供することが一般的に行われるようになり、ペットボトルを携行するためのホルダーもそれなりに使用されている。

【０００３】すなわち、ペットボトルの過半を被包する形状で肩掛け用の紐部材などを備えたものや、保冷性素材で作った袋材にペットボトルを挿入して該袋材の口紐を閉じるなどといった型式のものが実際に使用されている。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、物品陳列用のクリップ部と一体化されたフック部材については、該クリップ部とフック部材とを別部品として形成した後に両者を結合するのが一般的であり、クリップ部をフック部材同様に針金などの線材で形成する場合にも別体の線材でそれぞれに形成したのち一体化するものであり、構造が簡易でなく製造コストがそれなりにかかってしまう。

【０００５】また、ペットボトル携行用のホルダーとしても、従来のものはそれなりの素材による複数の部材を組み合わせて製品化するものであることから、それなりに製造コスト等がかかってしまい、又空になったペットボトルは適宜に廃棄されるので、その後はそれなりに嵩張るサイズを有するホルダーを漫然と持ち歩かなければならないといった不都合があった。

【０００６】更に、物品陳列とペットボトル携行の両者に兼用できるホルダーは従来技術では全く提案されていない。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

本考案は、上記したような従来技術によって充分に解消されていない課題に鑑みて検討を重ねて草案されたものであって、低コストで製造できる簡易な構造であり、各種物品の陳列用ホルダーとして採用できると共に携行するのに嵩張らないコンパクトなペットボトルホルダーとしても使用できる新規なホルダーを実現したものである。

【０００８】（１）対象物に引っ掛けてホルダー本体を保持するクリップ式取付け部と、取付け状態において該取付け部の下方に位置するＵ字状弾性線材により形成され下端部を折り曲げて少なくとも半円状とすることで、該半円状部を各種ペットボトルのネック部に巻回して吊り下げ保持することができる物品保持部とが一体的に結合されていることを特徴とする物品陳列及び携行用ホルダー。

【０００９】（２）取付け部とフック部との一体的結合関係が一連の弾性線材により形成されていることを特徴とする前記（１）項に記載の物品陳列及び携行用ホルダー。

【００１０】（３）取付け部とフック部が結合されたホルダーの一部に更にキャラクター部材を取付けたことを特徴とする前記（１）項又は（２）項に記載の物品陳列及び携行用ホルダー。

【００１１】

【考案の実施の形態】

本考案によるものの具体的な実施形態を添付する図面に示すものに従って説明すると以下のとおりである。

【００１２】図１は、本考案によるホルダー１の基本的形状の１例を示したものである。該ホルダー１は、図２に示されるように引っ掛けて保持する対象物であるズボン等のベルトや鞄の書類挿入口の縁端部４に弾性線材等の弾性を利用した押圧力によって保持するクリップ式取付部２と、キーホルダーのような小物品を吊り下げて陳列等するために、針金などの弾性線材によりＵ字状に形成され、その下端部を折り曲げて少なくとも半円状とした物品保持部３とを一体的に結合することで構成されている。

【００１３】また、同じく図２に示されるように、該半円状の物品保持部３の円弧の直径は、一般的に市販されている各種飲料用ペットボトル５のネック部直径より若干小さいものとされており、したがって、該物品保持部３を押し広げて半円状部分にペットボトル５のネック部を押し込むことで物品保持部３をペットボトル５のネック部周囲に形成されている凸部６に引っ掛けてペットボトル５を吊り下げ保持することが可能となる。

【００１４】物品保持部３は半円状の線材により形成されるので、一方が開放されていることとなるが、ベルトなどの対象物に取り付けた場合には開放側に取付け対象物が存在することとなるので、半円状の保持部３によるペットボトル５の吊り下げ保持であっても該ペットボトル５が保持部３から外れる危険性は低く、更に、現在市販されているペットボトルのネック部の大きさはその容量に関わりなく略一定のものであるので、各種ボトルサイズに適合するように複数の種類のホルダーとする必要もない。

【００１５】図３は、本考案のホルダー１にキャラクター部材７を取り付ける場合の１例を示したもので、このようなキャラクター部材７を取り付けることで利用者の趣味性をより満足するものとできると共に、キーホルダー等の物品を吊り下げて陳列する部材としてホルダー１を利用する場合には、例えば、キーホルダー等に採用されている代表的なキャラクターを採用することで購買者の注目を引く陳列状態とすることが出来るといった利点もある。

【００１６】本考案によるホルダー１によれば、ベルトなどの縁端部４にクリップ式取付け部２を介して取付けてペットボトル５を携行することが可能であるが、ホルダー１の取付け場所はこのような場所に限らず、該クリップ式取付け部２による取付けが可能な場所であれば多様な場所に採用可能である。

【００１７】例えば、自転車やミニバイクに採用されている金網などで形成された買物籠の縁端部４に取り付けることも可能で、籠の内側に向けて取り付けた場合には、走行中の震動で籠の中のペットボトル飲料が不安定に動き回ることを阻止することができる。

【００１８】また、特に大型のペットボトル５の場合には自転車などの買物籠の容積の大きな部分を占めてしまうことが多いが、本考案のホルダー１を籠の外側に向けて取り付けてそれによりペットボトル５を保持せしめれば籠の内側の容積を何ら使うことなく大型のペットボトル飲料であっても運搬することが可能である。半円状の保持部３はペットボトル５のネック部に形成されている凸部６をしっかりと引っ掛かけて保持しているので、走行中の通常の震動であればペットボトル５が外れてしまう恐れはない。

【００１９】更に、取付け部２や半円状の保持部３の適宜な箇所にヒンジなどを施すことにより、確実な取付け及び保持関係は維持したままで、ホルダー１やペットボトル５の取付け及び取外しをスムースに行うことができるようになる。

【００２０】

【考案の効果】

以上説明したような本考案による場合には、簡易な構成でありながら物品の吊り下げ陳列やペットボトルの保持を簡易且つ確実に行うことができるコンパクトなホルダー部材を低コストに提供することができるので、工業的にその価値の高い考案である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案ホルダーの基本形状の１例を示した斜視
図である。

【図２】本考案ホルダーによりペットボトルを保持した
場合をベルト等の縁端部に対するホルダー取付け状態と
共に示した説明図である。

【図３】本考案ホルダーの一部にキャラクター部材を取
付けた場合の状態を示した斜視図である。

【符号の説明】

１ホルダー２クリップ式取付け部３線材による半円状保持部４縁端部５ペットボトル６凸部７キャラクター部材

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】対象物に引っ掛けてホルダー本体を保持
するクリップ式取付け部と、取付け状態において該取付
け部の下方に位置するＵ字状弾性線材により形成され下
端部を折り曲げて少なくとも半円状とすることで、該半
円状部を各種ペットボトルのネック部に巻回して吊り下
げ保持することができる物品保持部とが一体的に結合さ
れていることを特徴とする物品陳列及び携行用ホルダ
ー。
【請求項２】取付け部とフック部との一体的結合関係
が一連の弾性線材により形成されていることを特徴とす
る請求項１に記載の物品陳列及び携行用ホルダー。
【請求項３】取付け部とフック部が結合されたホルダ
ーの一部に更にキャラクター部材を取付けたことを特徴
とする前記請求項１又は２に記載の物品陳列及び携行用
ホルダー。