JP3064852B2 - 端子圧着方法および圧着端子 - Google Patents

端子圧着方法および圧着端子

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JP3064852B2 JP7016172A JP1617295A JP3064852B2 JP 3064852 B2 JP3064852 B2 JP 3064852B2 JP 7016172 A JP7016172 A JP 7016172A JP 1617295 A JP1617295 A JP 1617295A JP 3064852 B2 JP3064852 B2 JP 3064852B2
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  • Manufacturing Of Electrical Connectors (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、端子圧着方法および圧
着端子に関し、より詳細には、ワイヤーハーネスやワイ
ヤーハーネスを構成するサブアッセンブリを製造するの
に最適なオープンドバレル型の圧着端子を圧着する端子
圧着方法および圧着端子に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、電線の端部に圧着される圧着
端子の一つとして、半円弧状断面に形成された本体と、
この本体の円弧端に延設された一対のクリンプウィング
とを有する、いわゆるオープンバレル型のクリンプバレ
ルを電線の端部にかしめることが広く行なわれている。
【0003】そのようなオープンバレル型クリンプバレ
ルの適用例として、コネクタハウジングの内部において
電線に圧着端子を圧着するハウジング内圧着法が広く知
られている(例えば、特公平3−165478号)。こ
のハウジング内圧着法によれば、電線と圧着端子との圧
着作業を、容易且つ迅速に行うことができるという利点
があり、特にワイヤーハーネスの製造の自動化を達成す
る上で、極めて好適である。
【0004】ところで、上記ワイヤークリンプウィング
の圧着方式としては、 i)一方のワイヤークリンプウィングの先端部を他方の
ワイヤークリンプウィングの先端部の外側に重ね合わせ
る、いわゆるオーバーラップ圧着(特開平3−1654
78号公報参照)、及び ii)各ワイヤークリンプウィングの一方の先端部を、他
方の先端部に接触させた状態で、両先端部を電線の芯線
に食い込ませる、いわゆるB型圧着(特公昭55−37
840号公報参照) が一般に採用されている。
【0005】このうち、上記ii)のB型圧着では、その
形状的特性により、強い接触圧力を維持することができ
るのであるが、圧着時において芯線が何れか一方のワイ
ヤークリンプウィング側に偏りやすいことや、幅寸法を
高さ寸法よりも小さく設定することができない等の不具
合があるため、上記i)のオーバーラップ圧着が広く行
なわれ、とりわけ、上記ハウジング内圧着法では、主流
になっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記i)に
示したオーバラップ圧着においては、各ワイヤークリン
プウィングが弾性復元力によってオーバーラップを解除
する方向へ拡開しやすいため、電気的、機械的接続性能
が低下する虞がある。そこで、各ワイヤークリンプウィ
ングを鋭角に屈折させることにより、当該各ワイヤーク
リンプウィングが拡開するのを抑制することも行われて
いる(例えば実公昭52−24784号公報参照)。し
かし、この場合においても、各ワイヤークリンプウィン
グの先端部どうしが、単に接触しているだけであるの
で、芯線W1が熱膨張した場合には、各ワイヤークリン
プウィング91が拡開するのを抑制することができな
い。このため、芯線の熱による膨張と収縮の繰り返しに
よって、圧着端子と芯線との電気的、機械的接続性能が
劣化し易く、自動車用のワイヤーハーネス等、振動が大
きい条件下で使用される配線には適用し難いという問題
があった。
【0007】このような問題を解決するために、本件出
願人は、クリンプウィングを、互いに相手方のクリンプ
ウィングが上記オーバーラップを解除する方向へ移動す
るのを規制するように係合する構成を提案している(特
願平5−162246号)。この構成では、各クリンプ
ウィング同士が係合することによって、互いに相手方の
クリンプウィングがオーバーラップを解除する方向へ移
動するのを規制することができ、それによって、電線へ
の電気的、機械的接続性能を高めることが可能になる。
但し、各クリンプウィング同士を係合させるに当たり、
先に提案したものは、圧着加工前に前加工を施す必要が
あったり、係合される部位を充分に塑性変形させた状態
で圧着することができない、等の課題があった。即ち、
圧着後の接触圧力をP、接触抵抗をRc とすると、塑性
変形が生じた場合には、 Rc 2 ∝1/P が成立するのに対し、弾性変形が生じているに過ぎない
場合には Rc 3 ∝1/P となり、大きな接触圧力を得ることができない。従っ
て、圧着端子を塑性変形させて、接触抵抗を低減するこ
とにより、大きな接触圧力を得ることが必要なのであ
る。
【0008】本発明は、上述した課題に鑑みてなされた
ものであり、圧着されたクリンプウィングの接触抵抗を
容易且つ確実に低減することができ、もって、電気的、
機械的接続性能に優れているとともに、圧着コネクタに
も適用することのできる端子圧着方法および圧着端子を
提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の請求項1記載の構成は、クリンプバレルを
有し、このクリンプバレルは、断面半円弧状の本体と、
この本体の円弧端の一方に延設され、且つ、本体内に収
められた電線端部の周囲にオーバーラップした状態でか
しめられる第1のクリンプウィングと、本体の円弧端の
他方に延設され、且つ、第1のクリンプウィングの外周
にオーバーラップした状態でかしめられる第2のクリン
プウィングとを備えている圧着端子の、上記クリンプバ
レルを上記電線の端部にかしめる端子圧着方法であっ
て、電線の端部を収容したクリンプバレルの本体を、受
圧手段の受圧面に載せ、加圧手段の加圧面を受圧面側へ
変位させることにより、加圧面によってクリンプバレル
の第1のクリンプウィングを第2のクリンプウィングの
内周に導いてオーバーラップさせ、加圧面のさらなる変
位によって、第1のクリンプウィングの自由端を第2の
クリンプウィングの内周側に突き当てるとともに、電線
端部と第2のクリンプウィングとの間で第1のクリンプ
ウィングを座屈させることにより、第1のクリンプウィ
ングの自由端に折り返し部を形成するとともに、形成さ
れた折り返し部を第2のクリンプウィングによってオー
バーラップさせることにより、両クリンプウィングを、
互いに相手方のクリンプウィングが上記オーバーラップ
を解除する方向へ移動するのを規制するように係合させ
ることを特徴とする端子圧着方法である。
【0010】また、請求項2記載の構成は、クリンプバ
レルを有し、このクリンプバレルは、断面半円弧状の本
体と、この本体の円弧端の一方に延設され、且つ、本体
内に収められた電線端部の周囲にオーバーラップした状
態でかしめられる第1のクリンプウィングと、本体の円
弧端の他方に延設され、且つ、第1のクリンプウィング
の外周にオーバーラップした状態でかしめられる第2の
クリンプウィングとを備えている圧着端子であって、上
記第1のクリンプウィングは、自由端が第2のクリンプ
ウィングの内周側に折り返された折り返し部を有してい
るとともに、第2のクリンプウィングは、折り返し部を
オーバーラップすることにより、両クリンプウィング
が、互いに相手方のクリンプウィングが上記オーバーラ
ップを解除する方向へ移動するのを規制するように係合
されていることを特徴とする圧着端子である。
【0011】また、請求項3記載の構成は、請求項2記
載の圧着端子において、上記第2のクリンプウィング
は、上記折り返し部と係合する係合部を含んでいるもの
である。
【0012】
【作用】請求項1記載の構成では、第1、第2のクリン
プウィングのオーバーラップ動作と並行して第1のクリ
ンプウィングに折り返し部が形成され、この折り返し部
によって、第2のクリンプウィングが第1のクリンプウ
ィングに係合する。この際、折り返し部の外周に第2の
クリンプウィングがオーバーラップした状態でかしめら
れるので、折り返し部が塑性変形しやすくなる。
【0013】また、請求項2記載の構成では、第2のク
リンプウィングが第1のクリンプウィングに形成された
折り返し部にオーバーラップされることにより、上記折
り返し部がフック第2のクリンプウィングのバックスプ
リングを阻止するフックとして作用する。この際、折り
返し部の外周に第2のクリンプウィングがオーバーラッ
プした状態でかしめられるので、折り返し部が塑性変形
しやすくなる。
【0014】また、請求項3記載の構成では、第1のク
リンプウィングに形成された折り返し部が第2のクリン
プウィングに形成された係合部と係合することにより、
第2のクリンプウィングが塑性変形した状態で、両者が
鉤状にフックして、互いに相手方のクリンプウィングの
スプリングバックを阻止することになる。
【0015】
【実施例】以下、添付図面を参照して、本発明の好まし
い実施例について詳述する。図1は、本発明の圧着端子
の圧着工程を順に示す概略断面図であり、図2は、図1
の圧着端子および端子圧着装置の要部を示す斜視図であ
り、図3は、図1の圧着端子の圧着前の要部を示す部分
断面斜視図であり、図4は、図1に示す圧着工程の一過
程を拡大して示す概略断面図であり、図5は、図1の実
施例における圧着端子の寸法設定について説明している
ものであり、(a)は、図1の圧着端子の圧着後の断面
略図、(b)は図1の圧着端子の圧着前の断面略図、
(c)は、本発明の開発過程における圧着端子の圧着後
の断面略図、(d)は(c)の圧着端子の圧着前の断面
略図である。
【0016】先ず、図2を参照して、本実施例の圧着端
子Aは、電線Wの端部の芯線W1に圧着されるクリンプ
バレルABと、他の端子金具と嵌合させるための角筒A
Cとを一体に備えており、端子圧着装置のクリンパー1
とアンビル2とによってかしめられるものである。上記
クリンプバレルABは、略円弧状断面の本体AB1と、
この本体AB1の両側にそれぞれ連続形成された、電線
Wの芯線W1に圧着される一対のワイヤークリンプウィ
ングA1、A2と、電線Wの被覆端部W2に圧着される
一対のインシュレーションクリンプウィングA3、A4
とを備えている。
【0017】上記一対のワイヤークリンプウィングA
1、A2は、一方が、本体AB1内に収められた電線W
の芯線W1の周囲にオーバーラップした状態でかしめら
れる第1のクリンプウィングA1であり、他方が、第1
のクリンプウィングA1の外周にオーバーラップした状
態でかしめられる第2のクリンプウィングA2である。
図3に示すように、圧着前の第1のワイヤークリンプウ
ィングA1は、第2のワイヤークリンプウィングA2よ
りも段差Eだけ短く設定されており、この第2のワイヤ
ークリンプウィングA2の先端部A21は、第1のワイ
ヤークリンプウィングA1の先端部A11よりも突出し
ている。
【0018】第1のワイヤークリンプウィングA1は、
本体ABの底面から所定の突出長さGに設定されてい
る。詳しくは後述するように、この突出長さGは、後述
する圧着工程において、当該第1のワイヤークリンプウ
ィングA1が、芯線W1と第2のワイヤークリンプウィ
ングA2との間で座屈し得る長さに設定されている。上
記クリンパー1は、図示しないプレス機のラムによって
上下に駆動されるものであり、アンビル2に載せられた
圧着端子AのクリンプバレルABを押圧することができ
る。クリンパー1の下端側には、一対の爪部11が形成
されており、これら爪部11同士の間に、アンビル2と
協働して圧着端子AのワイヤークリンプウィングA1、
A2をかしめる溝10が形成されている。
【0019】上記溝10の開放側端部には、ワイヤーク
リンプウィングA1、A2の導入を案内する導入案内部
10aが形成されており、この導入案内部10aに連続
させて、各ワイヤークリンプウィングA1、A2を互い
に接近する方向へ加圧して傾倒させる加圧部10bが形
成されている。そして、溝10の内奥部には、第2のワ
イヤークリンプウィングA2を湾曲させてこの第2のワ
イヤークリンプウィングA2を第1のワイヤークリンプ
ウィングA1にオーバラップさせる湾曲部10cが形成
されている。この湾曲部10cは、単一の曲面からなる
ほぼ半円状のものであり、その半径rは、一方のワイヤ
ークリンプウィングA1と他方のワイヤークリンプウィ
ングA2との段差Eに対して式πr/2≒Eを満足する
ように設定されている。
【0020】なお、上記加圧部10bにおける溝幅D1
は、圧着端子AのワイヤークリンプウィングA1、A2
部分における全幅D2よりも所定幅小さく設定されてい
る。これは、両ワイヤークリンプウィングA1、A2を
互いに接近する方向へ傾倒させ、且つ傾倒状態におい
て、一方のワイヤークリンプウィングA1の先端と、他
方のワイヤークリンプウィングA2の先端の延長線と
が、溝10のほぼ中央部において交差するようにするた
めである。
【0021】上記アンビル2は、クリンパー1の湾曲部
10cに対向して円弧形に窪む受圧面21を備えてお
り、この受圧面21にクリンプバレルABの本体AB1
を載置することにより、クリンパー1と協働して、クリ
ンプバレルABをかしめることができるように構成され
ている。なお、上記端子圧着装置には、コネクタハウジ
ングC1の底部との間で電線Wの被覆端部W2を挟み込
んで、圧着端子Aのインシュレーションクリンプウィン
グA2をかしめるパンチ(図示せず)が上記クリンパー
1と同時に移動できるように構成されている。
【0022】次に、図1(a)〜図1(f)を参照し
て、本実施例の圧着工程について説明する。先ず、図1
(a)に示すように、上記アンビル2の受圧面21に圧
着端子AのクリンプバレルABを載置し、本体AB1内
に被覆電線Wの芯線W1を収容する。
【0023】次に、図1(b)に示すように、クリンパ
ー1を下降させる。これにより、圧着端子Aのワイヤー
クリンプウィングA1、A2は、クリンパー1の導入案
内部10aによって案内され、溝10内へ導入される。
次に、図1(c)に示すように、クリンパー1をさらに
下降させると、クリンパー1の加圧部10bにより、ワ
イヤークリンプウィングA1、A2は、各先端部が互い
に接近する方向に傾倒する。この際、第2のワイヤーク
リンプウィングA2は、第1のワイヤークリンプウィン
グA1よりも長く設定されていることから、先ず、第1
のワイヤークリンプウィングA1がクリンパー1の湾曲
部10cの最深部分に突き当たる。
【0024】図1(d)に示すように、さらにクリンパ
ー1を下降させると、第2のワイヤークリンプウィング
A2が、徐々にクリンパー1の溝10の湾曲部10cに
沿って湾曲される。さらに、図1(e)に示すように、
図1(d)の状態からさらにクリンパー1を下降させる
と、湾曲された第2のワイヤークリンプウィングA2の
内周面に、第1のワイヤークリンプウィングA1が突き
当たる。ここで、上記第1のワイヤークリンプウィング
A1の突出長さG(図1(a)参照)が後述する所定の
長さに設定されていることにより、この第1のワイヤー
クリンプウィングA1には、充分な撓み代が確保され、
図4の点線A5で示すように、ワイヤークリンプウィン
グA1がカールする。
【0025】図1(f)に示すように、図1(e)の状
態からさらにクリンパー1を下降させると、上記カール
がかかったワイヤークリンプウィングA1が座屈し、先
端部A11が逆向きに折り返されて折り返し部Vが形成
される。そして、この折り返し部Vの外周に第2のワイ
ヤークリンプウィングA2がオーバーラップした状態で
かしめられ、圧着工程が完了する。
【0026】ところで、上述した折り返し部Vを圧着時
に形成するためには、第1のワイヤークリンプウィング
A1が第2のワイヤークリンプウィングA2の内周面に
突き当たった際に、充分座屈できるように上記第1のワ
イヤークリンプウィングA1の突出長さGを設定してお
く必要がある。図5(c)を参照して、一般に、クリン
プバレルABの展開形状は、圧着されたクリンプバレル
ABの幅d、高さH、圧着される芯線W1の断面積S並
びにクリンプバレルABの板厚tに基づいて決定され
る。
【0027】例えば、本件出願人が先に提案している特
願平5−162246号の構成においては、コネクタハ
ウジング内にて上記圧着工程を行なうために、圧着後の
クリンプバレルABの幅dが、高さHよりも短く設定さ
れていたので、クリンプバレルABの展開時の各寸法
は、図5(d)に示すように第1のワイヤークリンプウ
ィングA1の突出長さがF、第2のワイヤークリンプA
2との段差がEに決定されていた。
【0028】そこで、図5(a)に示す上述した実施例
のように、圧着時に折り返し部Vを形成するためには、
図5(b)に示すように、上記突出長さFに板厚tの
1.5〜3倍の長さaを付加すればよい。これにより、
上述した圧着工程により、付加された寸法分のところで
座屈が生じ、折り返し部Vが形成されるのである。上述
した圧着工程では、第1、第2のワイヤークリンプウィ
ングA1、A2のオーバーラップ動作と並行して第1の
ワイヤークリンプウィングA1に折り返し部Vが形成さ
れ、この折り返し部Vによって、第2のワイヤークリン
プウィングA2が第1のワイヤークリンプウィングA1
に係合する。この際、折り返し部Vの外周に第2のワイ
ヤークリンプウィングA2がオーバーラップした状態で
かしめられるので、図1(e)から図1(f)に移行す
る過程において、折り返し部Vが、基端部A12を梃子
の支点とする作用点として作用する結果、折り返し部V
自身が塑性変形しやすくなるばかりでなく、基端部A1
2Mも大きな圧縮力を受け、塑性変形しやすくなる。こ
の結果、図5(a)に示すように、第1のワイヤークリ
ンプウィングA1の基端部A12が大きく塑性変形して
いるため、クリンパー1に対する反力(クリンパー1が
加圧する力の方向Z1に対する逆向きの力)が第1のワ
イヤークリンプウィングA1の先端部A11に作用しに
くくなり、作用している場合においても、第2のワイヤ
ークリンプウィングA2の基端部A22によって受け止
められることになる。
【0029】また、上記反力の分力X、Yは、第1のワ
イヤークリンプウィングA1に折り返し部Vが形成され
ていることから、塑性変形の進んだ基端部A12および
第2のワイヤークリンプウィングA2の基端部A22に
よって封じ込められる結果、この方向のバックスプリン
グも起きにくくなっている。従って、芯線W1の熱膨張
に起因する各ワイヤークリンプウィングA1、A2の拡
開が、効果的に抑制され、上記熱膨張による電気的、機
械的接続性能の劣化を防止することができるのである。
【0030】次に、本発明の別の実施例について説明す
る。図6は、本発明の別の実施例におけるクリンプバレ
ルの要部を示す断面斜視図であり、図7は、図6のクリ
ンプバレルの圧着工程を順に示す概略断面図であり、図
8は、図7の圧着工程後のクリンプバレルの断面図であ
る。図6に示すように、この実施例が図1の構成と異な
る点は、第2のワイヤークリンプウィングA2の先端部
A21が、内側へ折り返されて重合されることにより、
段部Tを有するフック部F1を構成している。
【0031】このフック部F1の段部Tは、各ワイヤー
クリンプウィングA1、A2を電線Wの芯線W1に圧着
した際に、上記第1のワイヤークリンプウィングA1の
先端部A11に形成される折り返し部Vを係合させるる
ためのものである。段部Tは、ワイヤークリンプウィン
グA1の板厚tと同じ程度に設定されており、ワイヤー
クリンプウィングA1の先端から段部Tまでの距離L
は、ワイヤークリンプウィングA1の板厚の2〜4倍程
度に設定されている。
【0032】次に、図7(a)〜図7(f)を参照し
て、図6の実施例の圧着工程について説明する。先ず、
図7(a)に示すように、上記アンビル2の受圧面21
に圧着端子AのクリンプバレルABを載置し、本体AB
1内に被覆電線Wの芯線W1を収容する。
【0033】次に、図7(b)に示すように、クリンパ
ー1を下降させる。これにより、圧着端子Aのワイヤー
クリンプウィングA1、A2は、クリンパー1の導入案
内部10aによって案内され、溝10内へ導入される。
次に、図7(c)に示すように、クリンパー1をさらに
下降させると、クリンパー1の加圧部10bにより、ワ
イヤークリンプウィングA1、A2は、各先端部が互い
に接近する方向に傾倒する。この際、第2のワイヤーク
リンプウィングA2に形成されたフック部F1が、クリ
ンパー1の湾曲部10cの最深部分に突き当たる。
【0034】さらにクリンパー1を下降させると、図7
(d)に示すように、第2のワイヤークリンプウィング
A2が、徐々にクリンパー1の溝10の湾曲部10cに
沿って湾曲され、さらに、図7(e)に示すように、第
1のワイヤークリンプウィングA1が湾曲した第2のク
リンプウィングA2の内周面に突き当たる結果、図7
(f)に示すように、折り返し部Vが形成される。そし
て、この折り返し部Vの外周に第2のワイヤークリンプ
ウィングA2がオーバーラップすることにより、第2の
ワイヤークリンプウィングA2のフック部F1がこの折
り返し部Vと係合した状態で圧着工程が完了する。
【0035】図8に示すように、上述した構成では、第
1のワイヤークリンプウィングA1に形成された折り返
し部Vが第2のワイヤークリンプウィングA2に形成さ
れた係合部と係合することにより、第2のワイヤークリ
ンプウィングA2が塑性変形した状態で、両者が鉤状に
フックして、互いに相手方のワイヤークリンプウィング
A2(A1)のスプリングバックを阻止することにな
る。このため、図1の実施例と同様に、クリンパー1が
加圧する力の方向Z1に対する逆向きの力が第1のワイ
ヤークリンプウィングA1の先端部A11に作用しにく
くなり、作用している場合においても、第2のワイヤー
クリンプウィングA2の基端部A22によって受け止め
られることになる。
【0036】また、上記逆向きの力の分力X、Yは、第
1のワイヤークリンプウィングA1に折り返し部Vが形
成されていることから、塑性変形の進んだ基端部A12
および第2のワイヤークリンプウィングA2の基端部A
22、並びに、第1のワイヤークリンプウィングA1の
基端部A12と第2のワイヤークリンプウィングA2の
フック部F1とによって封じ込められる結果、この方向
のバックスプリングも起きにくくなっている。従って、
芯線W1の熱膨張に起因する各ワイヤークリンプウィン
グA1、A2の拡開が、効果的に抑制され、上記熱膨張
による電気的、機械的接続性能の劣化を防止することが
できるのである。
【0037】以上説明したように、本実施例の構成で
は、第1のワイヤークリンプウィングA1に折り返し部
Vが形成され、この折り返し部Vによって、第2のワイ
ヤークリンプウィングA2が第1のワイヤークリンプウ
ィングA1に係合するので、両ワイヤークリンプウィン
グA1、A2が互いにオーバーラップを解除する方向へ
移動するのを規制することができる。とりわけ、形成さ
れた折り返し部Vの上に第2のワイヤークリンプウィン
グA2がかしめられることにより、折り返し部Vが塑性
変形しやすくなる結果、接触抵抗を可及的に低減させ
て、圧着された圧着端子の電線に対する電気的、機械的
接続性能を向上することが可能になる。
【0038】また、芯線の熱膨張によって各ワイヤーク
リンプウィングA1、A2が開くのを抑制することがで
きる結果、クリンプハイトを高くし、且つクリンプワイ
ドを狭くすることができる。従って、コネクタハウジン
グ内で端子圧着を行なう圧着コネクタにも適用すること
ができる。加えて、上述した圧着方法により、圧着端子
を圧着した場合には、折り返し部Vを圧着工程前に形成
する必要がなくなる結果、工数を増加させることなく、
圧着された製品の性能を高めることができるという利点
がある。
【0039】特に、図6の構成を採用した場合には、折
り返し部Vとフック部F1とが係合部Pのところで鉤状
にフックして、互いに相手方のワイヤークリンプウィン
グA2(A1)のスプリングバックを阻止することにな
るので、各ワイヤークリンプウィングA1、A2の開き
を一層確実に防止することができるという利点がある。
【0040】また、圧着時において、フック部F1が第
1のワイヤークリンプウィングA1の基端部A12に強
く押し当てられることから、一層、第1のワイヤークリ
ンプウィングA1の塑性変形が進み、図8の二点鎖線で
示すバックスプリングの少ない構成となる。さらに、上
述した各実施例では、以下の効果がある。
【0041】先ず、圧着端子Aの各ワイヤークリンプウ
ィングA1、A2をオーバラップさせるオーバラップ圧
着であるので、B型圧着のように芯線W1が左右に偏る
虞がなく、所望の電気的、機械的接続性能を得ることが
できる。また、各ワイヤークリンプウィングA1、A2
によって、芯線W1を損傷させる虞がないので、使用中
に芯線切れが生じるのを防止することができる。
【0042】また、第2のワイヤークリンプウィングA
2の先端部から充分に距離の離れた部位の内側面に対し
て、第1のワイヤークリンプウィングA1の先端部A1
1を突き当てているので、第1のワイヤークリンプウィ
ングA1がオーバーラップを解除して開こうとする弾性
反発力のうち、当該ワイヤークリンプウィングA1の先
端部A11からプレス方向Z1と逆向きに作用する分力
は、第2のワイヤークリンプウィングA2の先端部から
は充分に離れた部位に与えられることになる。その結
果、第2のワイヤークリンプウィングA2は、上記分力
に対して、強固な抵抗力を発揮することができる。従っ
て、芯線W1の熱膨張によって各ワイヤークリンプウィ
ングA1、A2が拡開するのをより効果的に抑制するこ
とができる。
【0043】そして、このように各ワイヤークリンプウ
ィングA1、A2が拡開するのを抑制しているので、ク
リンプハイトHを高くし、クリンプワイドdを狭くする
ことができる。この結果、上記したコネクタハウジング
C1内での端子圧着が初めて可能となる。また、第2の
ワイヤークリンプウィングA2を、第1のワイヤークリ
ンプウィングA1よりも段差Eだけ、所定長さ突出させ
た状態で、各ワイヤークリンプウィングA1、A2をク
リンパー1の溝10に導入するので、各ワイヤークリン
プウィングA1、A2の先端どうしが、クリンパー1の
溝10の湾曲部10c内において突き合う虞がない。
【0044】さらに、各ワイヤークリンプウィングA
1、A2を互いに接近する方向へ傾倒させるので、圧着
過程において、第1のワイヤークリンプウィングA1の
先端部と上記溝10の湾曲部10cとの間に隙間Qが形
成される結果(図1(d)参照)、長尺側の第2のワイ
ヤークリンプウィングA2を湾曲部10cに沿わせて湾
曲させた後、第1のワイヤークリンプウィングA1にオ
ーバラップさせる際に、当該長尺側の第2のワイヤーク
リンプウィングA2の先端部A21を、第1のワイヤー
クリンプウィングA1の外周側に容易且つ確実に導くこ
とができる。従って、クリンプワイドdの狭い圧着端子
Aについても、オーバラップ圧着を確実に行わせること
ができる。
【0045】一方、上記端子圧着装置については、クリ
ンパー1の溝10に圧着端子Aのワイヤークリンプウィ
ングA1、A2を押し込むことによって、ワイヤークリ
ンプウィングA1、A2を傾倒させる工程と湾曲させる
工程とを、連続的に行うことができるので、これら各工
程を容易かつ能率的に行うことができる。しかも、上記
溝10の湾曲部10cが、単一の曲面からなるので、従
来の段差を設けて二つの曲面で構成したものよりも、当
該湾曲部10cの成形を容易に行うことができる。
【0046】さらに、湾曲部10cの半径rと一対のワ
イヤークリンプウィングA1、A2の段差Eとの関係
が、πr/2≒Eになるように設定されているので、長
尺側の第2のワイヤークリンプウィングA2が湾曲され
て、湾曲部10cのほぼ3/4の範囲に沿った時点で、
当該長尺側の第2のワイヤークリンプウィングA2の先
端部A21に、第1のワイヤークリンプウィングA1の
先端部A11が接近することになる(図1(d)参
照)。従って、長尺側の第2のワイヤークリンプウィン
グA2を第1のワイヤークリンプウィングA1の外側に
より確実に導くことができる。
【0047】次に、表1を参照して、本実施例における
耐久試験について説明する。
【0048】
【表1】
【0049】この耐久試験は、0.5(mm)2 の電線に、
それに適用される複数種類の圧着端子〜をそれぞれ
10個ずつ圧着し、−40℃から+120℃までの範囲
で、加熱と冷却とを交互に1時間ずつ行なって、200
サイクル繰り返すことにより、熱衝撃に対する耐久度を
試験したものであり、は、従来の圧着端子の接触抵
抗、は、本件出願人が先に提案している圧着端子(図
5(A)の構成のもの)の接触抵抗、は、図1の実施
例における圧着端子の接触抵抗、は、図6の実施例に
おける圧着端子の接触抵抗、並びに、は、従来のFク
リンプの圧着端子の接触抵抗(単位は何れもmΩ)をそ
れぞれ示している。また、表1において、Abは、試験
された各10個の圧着端子の平均値、Rは、最大値と最
小値の差を示している。
【0050】一般に、圧着端子の接触抵抗は、初期状態
で1mΩ以下、耐久後で3mΩ以下であることが求めら
れている。表1に示す試験結果から明らかなように、一
般的な圧着端子では、初期状態、および耐久後での接触
抵抗の平均値がそれぞれ要求される値を上回っているの
に対し、本実施例では、初期値においても、耐久後にお
いても、充分に低い接触抵抗を維持していた。
【0051】従って、本実施例によれば、電気的、機械
的接続性能に優れているとともに、圧着コネクタにも適
用することができる圧着端子及びその圧着方法を達成す
ることができるという顕著な効果を奏する。なお、上述
した実施例は、本発明の好ましい具体例を例示したもの
に過ぎず、本発明は上記実施例に限定されない。
【0052】例えば、本発明は、コネクタハウジング内
にて圧着端子を圧着するハウジング内圧着法に好適に適
用されるものであるが、ハウジングの外で圧着する方法
として適用することも可能である。また、折り返し部
は、圧着工程において同時に形成されることが好ましい
が、圧着工程前に形成されるものであってもよい。
【0053】ところで、上述した本件出願人の特願平5
−162246号には、圧着工程において、外周側のク
リンプウィングと係合するフック部が形成される技術が
開示されている。しかし、このフック部は、専ら、外周
側のクリンプウィングと係合することを目的として形成
されることから、多少屈曲はしているものの、本発明の
ように、折り返されてはいない。そのため、形成された
フック部においては、本発明の折り返し部に比較してバ
ックスプリングが生じやすいのに対し、本発明では、折
り返し部をさらに折り畳む方向に第2のクリンプウィン
グがオーバーラップし、かしめられるので、折り返し部
分の塑性変形が促進され、接触抵抗を可及的に低減する
ことができる構成になっているのである。
【0054】尤も、上述のような塑性変形が促進される
形状であれば、図8に示すように、折り返し部Vの折り
返し部分に僅かな隙間Sが形成されていてもよい。その
他、本発明の要旨を変更しない範囲内で種々の設計変更
が可能であることは云うまでもない。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
記載の構成では、第1のクリンプウィングに折り返し部
が形成され、この折り返し部によって、第2のクリンプ
ウィングが第1のクリンプウィングに係合するので、両
クリンプウィングが互いにオーバーラップを解除する方
向へ移動するのを規制することができる。とりわけ、形
成された折り返し部の上に第2のクリンプウィングがか
しめられることにより、折り返し部が塑性変形しやすく
なる結果、接触抵抗を可及的に低減させて、圧着された
圧着端子の電線に対する電気的、機械的接続性能を向上
することが可能になる。
【0056】また、芯線の熱膨張によって各クリンプウ
ィングが開くのを抑制することができる結果、クリンプ
ハイトを高くし、且つクリンプワイドを狭くすることが
できる。従って、コネクタハウジング内で端子圧着を行
なう圧着コネクタにも適用することができる。加えて、
請求項1記載の方法により、圧着端子を圧着した場合に
は、折り返し部を圧着工程前に形成する必要がなくなる
結果、工数を増加させることなく、圧着された製品の性
能を高めることができるという利点がある。
【0057】また、請求項2記載の構成では、折り返し
部によって、両クリンプウィング同士が確実にスプリン
グバックを規制するように係合する結果、クリンプウィ
ングがオーバーラップを解除する方向へ移動するのを規
制することができる。とりわけ、折り返し部が塑性変形
しやすくなる結果、圧着後においては、接触抵抗が可及
的に低減し、電線への電気的、機械的接続性能に優れる
ことになるという利点がある。また、芯線の熱膨張によ
って各クリンプウィングが開くのを抑制することができ
る結果、クリンプハイトを高くし、且つクリンプワイド
を狭くすることができる。従って、コネクタハウジング
内で端子圧着を行なう圧着コネクタにも適用することが
できる。
【0058】特に、請求項3記載の構成では、折り返し
部と係合部とが鉤状にフックして、互いに相手方のクリ
ンプウィングのスプリングバックを阻止することになる
ので、クリンプウィングの開きを一層確実に防止するこ
とができるという利点がある。従って、本発明によれ
ば、電気的、機械的接続性能に優れているとともに、圧
着コネクタにも適用することができる圧着端子及びその
圧着方法を達成することができるという顕著な効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の圧着端子の圧着工程を順に示す概略断
面図である。
【図2】図1の圧着端子および端子圧着装置の要部を示
す斜視図である。
【図3】図1の圧着端子の圧着前の要部を示す部分断面
斜視図である。
【図4】図1に示す圧着工程の一過程を拡大して示す概
略断面図である。
【図5】図1の実施例における圧着端子の寸法設定につ
いて説明しているものであり、(a)は、図1の圧着端
子の圧着後の断面略図、(b)は図1の圧着端子の圧着
前の断面略図、(c)は、本発明の開発過程における圧
着端子の圧着後の断面略図、(d)は(c)の圧着端子
の圧着前の断面略図である。
【図6】本発明の別の実施例における圧着端子の圧着前
の要部を示す部分断面斜視図である。
【図7】図6の圧着端子の圧着工程を順に示す概略断面
図である。
【図8】図6の圧着端子の圧着後の断面略図である。
【符号の説明】
A 圧着端子 AB クリンプバレル A1 第1のワイヤークリンプウィング A2 第2のワイヤークリンプウィング F1 フック部(係合部) V 折り返し部 1 クリンパー 2 アンビル
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−260258(JP,A) 特開 平6−124762(JP,A) 特開 平6−45047(JP,A) 特開 平7−73950(JP,A) 特開 平3−291881(JP,A) 実開 昭61−48681(JP,U) 実公 平1−34283(JP,Y2) 実公 昭48−31825(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01R 43/048 H01R 4/18

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】クリンプバレルを有し、このクリンプバレ
    ルは、断面半円弧状の本体と、この本体の円弧端の一方
    に延設され、且つ、本体内に収められた電線端部の周囲
    にオーバーラップした状態でかしめられる第1のクリン
    プウィングと、本体の円弧端の他方に延設され、且つ、
    第1のクリンプウィングの外周にオーバーラップした状
    態でかしめられる第2のクリンプウィングとを備えてい
    る圧着端子の、上記クリンプバレルを上記電線の端部に
    かしめる端子圧着方法であって、 電線の端部を収容したクリンプバレルの本体を、受圧手
    段の受圧面に載せ、 加圧手段の加圧面を受圧面側へ変位させることにより、
    加圧面によってクリンプバレルの第1のクリンプウィン
    グを第2のクリンプウィングの内周に導いてオーバーラ
    ップさせ、 加圧面のさらなる変位によって、第1のクリンプウィン
    グの自由端を第2のクリンプウィングの内周側に突き当
    てるとともに、電線端部と第2のクリンプウィングとの
    間で第1のクリンプウィングを座屈させることにより、
    第1のクリンプウィングの自由端に折り返し部を形成す
    るとともに、形成された折り返し部を第2のクリンプウ
    ィングによってオーバーラップさせることにより、両ク
    リンプウィングを、互いに相手方のクリンプウィングが
    上記オーバーラップを解除する方向へ移動するのを規制
    するように係合させることを特徴とする端子圧着方法。
  2. 【請求項2】クリンプバレルを有し、このクリンプバレ
    ルは、断面半円弧状の本体と、この本体の円弧端の一方
    に延設され、且つ、本体内に収められた電線端部の周囲
    にオーバーラップした状態でかしめられる第1のクリン
    プウィングと、本体の円弧端の他方に延設され、且つ、
    第1のクリンプウィングの外周にオーバーラップした状
    態でかしめられる第2のクリンプウィングとを備えてい
    る圧着端子であって、 上記第1のクリンプウィングは、自由端が第2のクリン
    プウィングの内周側に折り返された折り返し部を有して
    いるとともに、第2のクリンプウィングは、折り返し部
    をオーバーラップすることにより、両クリンプウィング
    が、互いに相手方のクリンプウィングが上記オーバーラ
    ップを解除する方向へ移動するのを規制するように係合
    されていることを特徴とする圧着端子。
  3. 【請求項3】請求項2記載の圧着端子において、 上記第2のクリンプウィングは、上記折り返し部と係合
    する係合部を含んでいるものである。
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