JP5767543B2 - 接続構造体及び接続構造体の製造方法 - Google Patents
接続構造体及び接続構造体の製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5767543B2 JP5767543B2 JP2011201411A JP2011201411A JP5767543B2 JP 5767543 B2 JP5767543 B2 JP 5767543B2 JP 2011201411 A JP2011201411 A JP 2011201411A JP 2011201411 A JP2011201411 A JP 2011201411A JP 5767543 B2 JP5767543 B2 JP 5767543B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- barrel
- crimping
- piece
- barrel piece
- connection structure
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Connections Effected By Soldering, Adhesion, Or Permanent Deformation (AREA)
- Manufacturing Of Electrical Connectors (AREA)
Description
これらのコネクタには、被覆電線を圧着部で圧着接続した圧着端子が内部に装着されており、雄型コネクタと、雌型コネクタとを嵌合させる構成である。
特許文献1では、止水性能向上のために圧着時にシール材としてエポキシ塗料を塗布することについても記載されている。また、特許文献2では、被覆電線に圧着端子を圧着した際に、圧着端子のバレル片と被覆電線の導体との接触部分に、水分が浸入する隙間が生じないように接触状態を保つ接触層を設けることが記載されている。
これに対して本発明の接続構造体は、前記圧着部と前記電線先端部との圧着部分をシール材で封止せずとも長期間に亘って十分に優れた止水性能を確保することができる。
詳しくは、接続構造体における圧着部と電線先端部との圧着部分に、塗料や接触層を備えるなどの止水処理を施した場合、接続構造体の製造工程が増えるため、製造効率が悪く、塗料や樹脂などのシール材が必要となるため、材料コストや材料の管理コストが嵩むといいう課題が生じる。
詳しくは、一般に樹脂やゴムは絶縁性であるものが殆どであり、樹脂の中には、導電性樹脂も存在するが、たとえ導電性樹脂であっても圧着端子の構成材料として一般に用いられることが多い上述した銅や錫などに比べると極めて導電性が低い材料である。
上述した構成により、前記圧着部のうち、前記薄い肉厚で形成した部分は、他の部分と比較して折り返し易くなるため、前記圧着部によって、少なくとも前記導体露出部を圧着する際に、該薄い肉厚で形成した部分を折り返すことができる。
しかも、薄い肉厚で形成した部分を折り返すことで、該薄い肉厚で形成した部分の復元力を前記圧着部における他の部分と比較して小さく抑えることができるため、該薄い肉厚で形成した部分を折り返した状態に保つことができる。よって、折り返したバレル片がその復元力によって不測に復元すること(スプリングバック)を防止することができ、折返し締付部を、しっかりと前記突状部を巻き込むように折り返して締め付けた形状を保つことができる。
上述した構成により、前記内側バレル片を前記外側バレル片により覆った状態で互いにしっかりと重ね合せることができるとともに、前記バレル重合部分において前記外側バレル片に構成される前記折返し締付部によって、前記内側バレル片に構成される前記突状部をしっかりと巻き込むように折り返して締め付けた形状に構成することができる。
上述したように、前記突状部を前記折返し締付部よってしっかりと巻き込むように折り返して締め付けることができるため、前記外側バレル片と前記内側バレル片との突出方向の長さを略同じ長さに形成した形状の圧着端子を備えた接続構造であっても、圧着部の止水性を高めることができる。
このように、圧着部の少なくとも一部にシール層を形成することで、更なる止水性向上を図ることができる。
詳しくは、上述したように、シール材を用いることによる材料コストの増加や製造効率の低減、あるいはシール材が電線導体と圧着端子の間に介在しないように留意する必要はあるものの、前記突状部を巻き込むように折り返して締め付けた構成の折返し締付部を外側バレル片に構成することにより、前記外側バレル片と前記内側バレル片との間に隙間が生じることなく、互いに密着した状態を保つことができるため、シール層を構成するシール材が使用環境にさらされて劣化することがなく、向上された止水性を長期に亘って安定して維持することができる。
なお、前記シーズ層を形成するために用いるシール材としては、例えば、樹脂やゴムを用いることができる。
従って、前記バレル重合部分の長さを十分に確保することができ、優れた止水性能を得ることができる。
上述した構成により、前記バレル重合部分における前記内側バレル片の先端部を、前記突状部として構成するとともに、前記折返し締付部を、前記内側バレル片の先端部を巻き込むように折り返して締め付けた構成の接続構造体とすることができる。
なお、上述したバレル底面保持型は、前記端子圧着工程、前記圧縮プレス工程、前記外側バレル片折返し工程の工程ごとに異なるものであっても、共通のものであってもよい。
上述の曲率が小さくなる弧状は、曲げ半径が大きく、緩やかな曲面で構成する弧状であることを示している。
本実施形態の圧着接続構造体1は、電線導体203を絶縁被覆202で被覆し、先端側の絶縁被覆202を剥がして露出させた導体露出部201aを有する電線先端部200aを備えた被覆電線200と、該被覆電線200に対する圧着を許容する圧着許容部30Aを構成するバレル片32とバレル底面31を備えた雌型圧着端子10とで構成し、電線先端部200aのうち、少なくとも導体露出部201aを圧着許容部30Aで圧着することにより一体に構成している。
圧着許容部30Aを圧着した圧着部30に、少なくとも一対のバレル片32の一部が互いに重ね合わされたバレル重合部分Dを形成している。
図1(a)は圧着接続構造体1の斜視図を示し、図1(b)は後述する第1圧着状態の圧着部301を構成した圧着接続構造体の斜視図を示している。図2(a)は圧着接続構造体1の幅方向Y中央における縦断面図を示し、図2(b)は図2(a)中のA−A線端面部を示し、図2(c)は図2(a)中のB−B線端面部を示し、図2(d)は図2(a)中のC−C線端面部を示している。図2(e)は図2(a)中のX1部分拡大図を示し、図2(f)は図2(a)中のX2部分拡大図を示している。図3は、雌型圧着端子10及び、被覆電線200の先端側部分の外観図である。図4(a)は雌型圧着端子10の右側面図を示し、図4(b)は雌型圧着端子10の幅方向Y中央における縦断面図を示し、図4(c)は雌型圧着端子10の背面図を示している。
バレル間圧着部30aは、後述するが、図2及び図3に示すように、圧着許容部30Aにおけるバレル間圧着許容範囲30Aaにおいてバレル底面31とバレル片32とを圧着した圧着部分であり、導体圧着部30bは、圧着許容部30Aの導体圧着許容範囲30Abを導体露出部201aに圧着した圧着部分であり、被覆圧着部30cは、圧着許容部30Aの被覆圧着許容範囲30Acを絶縁被覆202に圧着した圧着部分である。
雌型圧着端子10は、表面が錫メッキ(Snメッキ)された黄銅等の銅合金条に、打ち抜き加工及び、折曲加工を施して立体構成したオープンバレル型端子である。
中空四角柱体であるコネクタボックス部20の天井部22(22a,22b)は、側面部分23(23a,23b)に対して幅方向Yの外側に延長する延長部分を重なるように折り曲げて構成している。
一対のバレル片32は、長尺バレル片32Aaと短尺バレル片32Abとで構成し、長尺バレル片32Aaは、図4(c)に示すように、雌型圧着端子10を背面視したとき、幅方向Yの右側に位置し、幅方向Yの左側に位置する短尺バレル片32Abの略2倍程度の突出長さで長尺に形成している。
なお、図6は、圧着接続構造体1を製造する各工程の様子を該各工程における図2(a)中のB−B線に対応する端面図により模式的に示した図であり、図6(a)は後述する端子圧着工程、図6(b)は後述する圧縮プレス工程、図6(c)は後述する外側バレル片折返し工程の説明図である。
図6(a)に示す端子圧着工程は、上方に配置したバレル圧着型51と、該バレル圧着型51に下側で対向するバレル底面保持型71とのプレスにより、圧着許容部30Aを第1圧着状態の圧着部301(図6(b))として構成する工程である。
バレル圧着型51は、バレル底面保持型71との対向面に凹状部分52を形成するとともに、該凹状部分52の壁面に、電線先端部200aを囲繞するようにバレル片32の圧着を案内する圧着案内面53を形成している。
外側バレル片圧着案内面53aを形成する凹状の壁面は、内側バレル片圧着案内面53bを形成する凹状の壁面よりも曲率が小さくなる弧状に形成している。
上述した端子圧着工程により、圧着許容部30Aは、第1圧着状態の圧着部301(図6(b))として構成することができる。
端子圧着工程では、まず、図6(b)に示すように、バレル底面保持型71に対してバレル圧着型51を降下させ、バレル片プレス型54の先端部54aによって、第1圧着状態の圧着部301の上部の中間部分をプレスすることにより、第1圧着状態の圧着部301の上部は、幅方向Yにおいてバレル片32の中間部分を凹状に圧縮変形する。
続いて行う外側バレル片折返し工程は、図6(c)に示すように、上方に配置した外側バレル片折返し型64とバレル底面保持型71とのプレスにより、第2圧着状態の圧着部302を完成状態の圧着部30(図6(d))として構成する工程である。
このとき、図2(e)に示すように、前方バレル係合溝35aに前方バレル係合突部35b’が食い込み、互いに係合する。
このとき、導体係合溝33にアルミニウム芯線201が食い込み、導体露出部201aを係合する。
このとき、図2(f)に示すように、外側バレル片32aと内側バレル片32bとのバレル重合部分Dにおいて、後方バレル係合溝36aに後方バレル係合突部36b’が食い込み、互いに係合する。
但し、以下で説明する構成のうち、上述した第1実施形態における圧着端子付電線1と同様の構成については、同一の符号を付して、その説明を省略する。
第2実施形態の圧着接続構造体1sは、図7(d)に示すような圧着部30sを備えている。
なお、図7(d)は、後述する図7(c)中のX5部拡大図であり、導体露出部201a及び、該導体露出部201aを圧着した第2実施形態の導体圧着部30sbの断面図である。
なお、図7は、圧着接続構造体1sを製造する各工程を圧着部30sの断面により模式的に示した図である。図7(a)は後述する端子圧着工程の説明図を示し、図7(b)は後述する締め付け工程の説明図を示し、図7(c)は製造直後の圧着部30sの断面図を示す。
端子圧着工程では、上方に配置したバレル圧着型61と、該バレル圧着型61に下側で対向するバレル底面保持型71とのプレスにより、圧着許容部30Aを第1圧着状態の圧着部301s(図7(a))として構成する工程である。
バレル圧着型61は、図7(a)に示すように、バレル底面保持型71との対向面に、凹状部62を形成し、該凹状部62の壁面は、上方へ向けて電線先端部200aにおける長手方向Xの各部分の外周形状に対応する曲率で形成した凹状の第1案内面62aと、該第1案内面62aの幅方向Yの中間部分において、バレル重合部分Dの幅を有して上方へ凹状の第2案内面62bとの連続形状で形成している。
上述した端子圧着工程により、圧着許容部30Aは、第1圧着状態の圧着部301s(図7(b))として構成することができる。
圧着部301sは、バレル重合部分Dを、該バレル重合部分Dの基端部Da(付け根部分)から電線先端部200aの半径方向の外側へ突出した構成である。
圧着部30sは、バレル重合部分Dを、該バレル重合部分Dの基端部Da(付け根部分)から電線先端部200aの半径方向の外側へ突出した構成である。
例えば、図示しないが、圧着部30,30sにおける外側バレル片32aに熱処理部を形成してもよい。
なお、熱処理部は、第1実施形態の圧着接続構造体1の外側バレル片32aに形成するに限らず、圧着部30の外側バレル片32a以外の部分に形成してもよい。
例えば、圧着部30t,30stにシール層を形成した圧着接続構造体1t,1stの場合は、例えば、図8(a),(b),(c)に示すように、圧着部30t,30stに形成するシール層78,79は、長手方向Xの前後方向両端部に幅方向Yに沿って帯状に形成した幅方向シール層78(78a,78b)と、長尺バレル片32aの内面と短尺バレル片32bの外面における幅方向Yの端部に長手方向Xに沿って帯状に形成した長手方向シール層79(79a,79b)とで構成することができる。
また、シール層78,79は、適宜、ゴムや樹脂などのシール材で形成することができる。
それぞれの試験を行うにあたり、突状部38,41を折返し締付部39,42により締め付けた状態で圧着した圧着構造に応じて、或いは、バレル境界溝34や熱処理部の有無に応じて実施例1から8の圧着接続構造体を表1(a)に示すように、サンプルとして作成するとともに、これら実施例1から8に対応させて、これら実施例1から8の圧着接続構造体のバレル重合部分Dにシール層78,79を形成した構成の実施例1Aから8Aの圧着接続構造体を表1(b)に示すように、サンプルとして作成した。
本試験は、以下に示す手順により圧着部からエア漏れの生じ易さを示すエアリーク特性を検証することで、電線先端部200aに対する圧着部の圧着(密着)具合いを検証し、圧着部の先端部分における止水性の検証を行う試験である。
なお、加圧空気供給装置84は、レギュレータ84a及び、図示しないエアコンプレッサなどで構成している。
耐腐食試験では、上述した実施例及び、比較例の圧着部/アルミニウム芯線間ごとの抵抗値を初期抵抗として測定しておき、さらに、実施例及び、比較例に対して、後述する所定環境に曝露し、初期抵抗の測定と同様にして圧着部/アルミニウム芯線間ごとの抵抗値を測定し、同一サンプルの初期の抵抗値を差し引くことにより、曝露前後の圧着部/アルミニウム芯線間の抵抗上昇値を算出した。
なお、抵抗の測定に際しては、抵抗測定器(ACmΩHiTESTER3560、日置電機株式会社製)を用いて測定した。
塩水噴霧を24時間、続いて温度サイクル試験を24時間(24サイクル)行い、これを1単位として、合計5単位を、連続してまわす試験を行う。
これに対して、表1(a),(b)に示すように、実施例1から8のエアリーク特性は、いずれも「○」であり、実施例1Aから8Aのエアリーク特性は、いずれも「◎」であり、全て合格であった。
これに対して、表1(a),(b)に示すように、実施例1から8の耐腐食性は、「○」、或いは「◎」であり、実施例1Aから8Aの耐腐食性は、いずれも「◎」であり、全て合格であった。
以下同様に、
圧着端子は、雌型圧着端子10,10s,10t,10stに対応し、
請求項3に記載の圧着部における他の部分と比較して薄い肉厚で形成した構成は、バレル境界溝34に対応し、
係合部は、前方バレル係合溝35a及び、前方バレル係合突部35b’に対応し、
請求項12に記載の第3圧着状態の圧着部は、完成状態の圧着部30に対応し、
請求項9に記載のバレル重合部分Dを備えた圧着部、及び、請求項15に記載の第1圧着状態の圧着部は、第1圧着状態の圧着部301sに対応し、
請求項10に記載のバレル重合部分Dを備えた圧着部、及び、請求項17に記載の第2圧着状態の圧着部は、完成状態の圧着部30sに対応し、
請求項11に記載のバレル重合部分Dを備えた圧着部、及び、請求項18に記載の第2圧着状態の圧着部は、完成状態の圧着部30wに対応し、
接続構造体は、圧着接続構造体1,1s,1t,1st,1v,1wに対応するも、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
圧着部30,301s,30s,30wのバレル片32,32同士が重合しているバレル重合部分Dは、環境負荷を与えた際のリーク経路となり得る。リーク性は、上述したエアリーク試験の封止可能圧力、及び、上述した耐腐食試験、すなわち、環境試験(塩水・温度サイクル)の暴露時間・回数により見極めることができる。
(A)バレル片32,32同士が対面しているバレル重合部分Dにおける、圧着部30,301s,30s,30wの外界から中の電線導体203までの総距離が長いこと
(B)バレル重合部分Dにおいてバレル片32,32同士が対面する圧力が高いこと
これらの点を勘案すると、図7(c)の圧着部30sは、図7(b)の圧着部301sに対してバレル重合部分Dをさらに巻く処置をしたものであり、(A),(B)の観点でともに図7(b)の圧着部301sを上回る大きな効果を得ることができる。
これに対して、図7(c)の圧着部30sは、図11(c)の圧着部30wと比較して、少ない工程で簡易に製造することができるという効果を有する。
但し、図6(d)の圧着部30は、図7(b)の圧着部301sと比較して少なくとも同等以上の(B)による効果を奏することができる。
10,10s,10t,10st,10v…雌型圧着端子
30,30s,30t,30st,30v,30w…圧着部
30A,30vA,30mA,30nA…圧着許容部
31…バレル底面
32…バレル片
32Aa…長尺バレル片
32Ab…短尺バレル片
32a…外側バレル片
32b…内側バレル片
34,34a,34b…バレル境界溝
35…前方バレル係合溝部
35a…前方バレル係合溝
35b’…前方バレル係合突部
36…後方バレル係合溝部
36a…後方バレル係合溝
36b’…後方バレル係合突部
37…外側離間先端片
38A…バレル折り曲げ部分
38,41…突状部
39,42…折返し締付部
200…被覆電線
200a…電線先端部
203…電線導体
201a…導体露出部
202…絶縁被覆
51…バレル圧着型
71…バレル底面保持型
301,301s…第1圧着状態の圧着部
53…圧着案内面
53a…外側バレル片圧着案内面
53b…内側バレル片圧着案内面
54…バレル片プレス型
54a…バレル片プレス型の先端部
302…第2圧着状態の圧着部
55…外側バレル片折返し型
61…バレル圧着型
64,64w…外側バレル片折返し型
D…バレル重合部分
Da…バレル重合部分の基端部
w…露出長さ
X…長手方向
d1…長尺バレル片の突出方向
Xb…長手方向長さ
Y…幅方向
Claims (18)
- 電線導体を絶縁被覆で被覆し、先端側の前記絶縁被覆を剥がして露出させた導体露出部を有する電線先端部を備えた被覆電線と、
前記電線先端部のうち少なくとも前記導体露出部を圧着する圧着許容部を構成するバレル片とバレル底面を備えた圧着端子とで構成した接続構造体であって、
前記バレル片を、前記バレル底面の幅方向の両側に配置し、
前記バレル片を、前記導体露出部分の長さより長手方向の長さを長く形成するとともに、前記導体露出部から前記絶縁被覆の先端までを連続して一体的に囲繞するように、長手方向に連続して形成し、
前記圧着許容部を圧着状態とした圧着部に、少なくとも前記一対のバレル片の一部が互いに重ね合わされたバレル重合部分を形成し、
前記バレル重合部分のうち、外側に位置するバレル片を外側バレル片に設定するとともに、前記外側バレル片の内側に位置するバレル片を内側バレル片に設定し、
前記バレル重合部分における前記内側バレル片の少なくとも一部分に、前記内側バレル片の他の部分と比較して突状である突状部を構成するとともに、前記バレル重合部分における前記外側バレル片の少なくとも一部分に、前記突状部を巻き込むように折り返して締め付ける折返し締付部を構成し、
圧着状態における前記バレル片と前記バレル底面との対向部分に、互いを係合する係合部を形成した
接続構造体。 - 前記圧着部のうち、少なくとも前記折返し締付部を、
前記圧着部における他の部分と比較して薄い肉厚で形成した
請求項1に記載の接続構造体。 - 前記外側バレル片を前記内側バレル片よりも突出方向に長く形成した
請求項1または2に記載の接続構造体。 - 前記外側バレル片と前記内側バレル片との突出方向の長さを略同じ長さに形成した
請求項1または2に記載の接続構造体。 - 前記バレル部における前記バレル重合部分の少なくとも一部に、シール層を形成した
請求項1乃至4のうちいずれかに記載の接続構造体。 - 前記圧着許容部における前記バレル底面の幅方向の端部から前記バレル片の基部にかけての少なくとも一部分に、前記バレル片を前記バレル底面側へ折り曲げるバレル折り曲げ部分を長手方向に沿って構成し、
前記突状部を、前記バレル折り曲げ部分に構成した
請求項1乃至5のうちいずれかに記載の接続構造体。 - 前記突状部を、
前記内側バレル片の先端部に構成した
請求項1乃至5のうちいずれかに記載の接続構造体。 - 前記バレル重合部分を、該バレル重合部分の基端部から前記電線先端部の半径方向の外側へ突出させて構成し、
前記突状部を前記電線先端部の半径方向の外側へ突出させて構成し、
前記折返し締付部を、前記突状部を巻き込むようにして前記外側バレル片を前記電線先端部の半径方向の外側から内側へ折り返して締め付けた締付け形態とし、且つ、前記外側バレル片における前記バレル重合部分に構成した
請求項7に記載の接続構造体。 - 前記バレル重合部分を、該バレル重合部分の基端部から前記電線先端部の半径方向に対して直交方向の外側へ突出させて構成し、
前記突状部を前記直交方向へ突出させて構成し、
前記折返し締付部を、
前記突状部を巻き込むようにして前記外側バレル片を前記直交方向の外側から内側へ折り返して締め付けた締付け形態とし、且つ、前記外側バレル片における前記バレル重合部分に構成した
請求項7に記載の接続構造体。 - 電線導体を絶縁被覆で被覆し、先端側の前記絶縁被覆を剥がして露出させた導体露出部を有する電線先端部を備えた被覆電線と、
前記電線先端部のうち少なくとも前記導体露出部を圧着する圧着許容部を構成するバレル片とバレル底面を備えた圧着端子とで構成した接続構造体であって、
前記バレル片を、前記バレル底面の幅方向の両側に配置し、
前記バレル片を、前記導体露出部分の長さより長手方向の長さを長く形成するとともに、前記導体露出部から前記絶縁被覆の先端までを連続して一体的に囲繞するように、長手方向に連続して形成し、
前記圧着許容部を圧着状態とした圧着部に、少なくとも前記一対のバレル片の一部が互いに重ね合わされたバレル重合部分を形成し、
前記バレル重合部分のうち、外側に位置するバレル片を外側バレル片に設定するとともに、前記外側バレル片の内側に位置するバレル片を内側バレル片に設定し、
前記バレル重合部分における前記内側バレル片の少なくとも一部分に、前記内側バレル片の他の部分と比較して突状である突状部を構成するとともに、前記バレル重合部分における前記外側バレル片の少なくとも一部分に、前記突状部を巻き込むように折り返して締め付ける折返し締付部を構成し、
前記突状部を、
前記内側バレル片の先端部に構成し、
前記バレル重合部分を、該バレル重合部分の基端部から前記電線先端部の半径方向の外側へ突出させて構成し、
前記バレル重合部分に、前記内側バレル片と前記外側バレル片とを一体に前記電線先端部の半径方向の外側から内側へ折り返した折返し部を構成し、
前記突状部を前記電線先端部の半径方向の内側へ突出させて構成し、
前記折返し締付部を、
前記突状部を巻き込むようにして前記外側バレル片を前記電線先端部の半径方向の内側から外側へ折り返して締め付けた締付け形態とし、且つ、前記外側バレル片における前記折返し部よりも該外側バレル片が突出する突出方向の先端側に構成した
接続構造体。 - 請求項1乃至6のうちいずれかに記載の接続構造体の製造方法であって、
バレル圧着型と、該バレル圧着型に対向し、前記バレル底面を保持するバレル底面保持型とのプレスにより、前記電線先端部を囲繞した状態で前記内側バレル片に対して前記外側バレル片を外側から重ね合わせた第1圧着状態の圧着部を構成する端子圧着工程と、
先端部の幅が前記第1圧着状態の圧着部よりも幅狭に構成したバレル片プレス型と、該バレル片プレス型に対向する前記バレル底面保持型とのプレスにより、前記第1圧着状態の圧着部の幅方向の中間部を前記バレル底面保持型側へ圧縮し、前記内側バレル片に前記突状部を形成する第2圧着状態の圧着部を構成する圧縮プレス工程と、
外側バレル片折返し型と、該外側バレル片折返し型に対向する前記バレル底面保持型とのプレスにより、前記圧縮プレス工程によって前記内側バレル片から離間した外側バレル片における外側離間先端片を前記内側プレス片の側へ近接する方向へ案内し、前記外側バレル片に、前記突状部を巻き込むように折り返して締め付ける折返し締付部を形成して前記第3圧着状態の圧着部を構成する外側バレル片折返し工程とを行う
接続構造体の製造方法。 - 前記バレル圧着型における前記バレル片を圧着する圧着部分の幅方向の各側に、前記電線先端部を囲繞するように前記バレル片の圧着を案内する圧着案内面を形成し、
幅方向の一方の前記圧着案内面を、幅方向の一方の側の前記バレル片が前記外側バレル片となるよう案内する外側バレル片圧着案内面に設定するとともに、幅方向の他方の前記圧着案内面を、幅方向の他方の側の前記バレル片が前記内側バレル片となるよう案内する内側バレル片圧着案内面に設定し、
前記外側バレル片圧着案内面を、前記内側バレル片圧着案内面よりも曲率が小さくなる弧状に形成した
請求項11に記載の接続構造体の製造方法。 - 前記外側バレル片折返し工程において
前記外側バレル片折返し型と前記バレル底面保持型とのプレスを行う直前から最中にかけての少なくとも所定の間に、
前記外側バレル片における前記外側離間先端片の基端部を加熱する加熱処理工程を行う
請求項11または12に記載の接続構造体の製造方法。 - 請求項1乃至5、並びに、請求項7のうちいずれかに記載の接続構造体の製造方法であって、
バレル圧着型と、該バレル圧着型に対向し、バレル底面を保持するバレル底面保持型とのプレスにより、前記内側バレル片と前記外側バレル片とによって前記電線先端部を囲繞した状態で前記内側バレル片の先端部を前記電線先端部の半径方向の外側へ突出させて前記突状部として形成するとともに、前記突状部を前記外側バレル片により巻き込むようにして該外側バレル片を折り返した折返し部を形成して第1圧着状態の圧着部を構成する端子圧着工程を行う
接続構造体の製造方法。 - 前記端子圧着工程において
前記バレル圧着型と前記バレル底面保持型とのプレスを行う直前から最中にかけての少なくとも所定の間に、
前記外側バレル片における前記折返し部を加熱する加熱処理工程を行う
請求項14に記載の接続構造体の製造方法。 - 前記端子圧着工程の後に、外側バレル片折返し型と、該外側バレル片折返し型に対向するバレル底面保持型とのプレスにより、前記突状部が前記電線先端部の半径方向の内側へ突出するよう前記折返し部と前記突出部の基部を一体に折り返して、前記折返し部を折返し締付部として形成するとともに、前記突出部を前記折返し締付部により締め付けた第2圧着状態の圧着部を構成する締め付け工程を行う
請求項14または15に記載の接続構造体の製造方法。 - 前記端子圧着工程の後に、外側バレル片折返し型と、該外側バレル片折返し型に対向するバレル底面保持型とのプレスにより、前記突状部が前記電線先端部の半径方向に対して直交方向に突出するよう前記折返し部と前記突出部の基部を一体に折り曲げて、前記折返し部を折返し締付部として形成するとともに、前記突出部を前記折返し締付部により締め付けた第2圧着状態の圧着部を構成する締め付け工程を行う
請求項14または15に記載の接続構造体の製造方法。 - 前記締め付け工程において
前記外側バレル片折返し型と前記バレル底面保持型とのプレスを行う直前から最中にかけての少なくとも所定の間に、
前記外側バレル片における前記折返し部、及び、前記折返し締付部のうち少なくともいずれかの部分を加熱する加熱処理工程を行う
請求項16または17に記載の接続構造体の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011201411A JP5767543B2 (ja) | 2011-09-15 | 2011-09-15 | 接続構造体及び接続構造体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011201411A JP5767543B2 (ja) | 2011-09-15 | 2011-09-15 | 接続構造体及び接続構造体の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013062204A JP2013062204A (ja) | 2013-04-04 |
JP5767543B2 true JP5767543B2 (ja) | 2015-08-19 |
Family
ID=48186682
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011201411A Active JP5767543B2 (ja) | 2011-09-15 | 2011-09-15 | 接続構造体及び接続構造体の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5767543B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110707445A (zh) * | 2018-07-09 | 2020-01-17 | 矢崎总业株式会社 | 带端子的电线 |
Families Citing this family (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2014129234A1 (ja) | 2013-02-20 | 2014-08-28 | 古河電気工業株式会社 | 圧着端子、接続構造体及び、接続構造体の製造方法 |
JP6291182B2 (ja) * | 2013-08-07 | 2018-03-14 | 矢崎総業株式会社 | 圧着端子 |
JP6391541B2 (ja) * | 2015-09-02 | 2018-09-19 | 古河電気工業株式会社 | 端子、端子付き電線、ワイヤハーネス、被覆導線と端子との接続方法 |
JP6604839B2 (ja) * | 2015-12-16 | 2019-11-13 | 矢崎総業株式会社 | 圧着端子 |
JP6786312B2 (ja) * | 2016-09-05 | 2020-11-18 | 矢崎総業株式会社 | 圧着端子 |
KR102710699B1 (ko) * | 2018-01-12 | 2024-09-25 | 티이 커넥티버티 인디아 프라이빗 리미티드 | 와이어들을 연결하기 위한 크림프 |
JP7132602B2 (ja) * | 2018-07-30 | 2022-09-07 | 日本圧着端子製造株式会社 | シールド電線と端子金具との接続構造 |
CN110086004A (zh) * | 2019-04-29 | 2019-08-02 | 江苏正恺电子科技有限公司 | 一种提高压接可靠性的连接装置及其压接方法 |
JP7467127B2 (ja) * | 2020-01-17 | 2024-04-15 | 日本航空電子工業株式会社 | ケーブル組立体及び構造体 |
CN111613917B (zh) * | 2020-05-19 | 2021-11-12 | 慈溪市科发电子有限公司 | 一种压接端子 |
Family Cites Families (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US2789278A (en) * | 1953-05-01 | 1957-04-16 | Controls Company | Electrical connection and method of making the same |
JPS5613685A (en) * | 1979-07-11 | 1981-02-10 | Sumitomo Electric Industries | Method of mounting terminal of aluminum wire |
US4951389A (en) * | 1989-05-31 | 1990-08-28 | Amp Incorporated | Method for making a wire barrel terminal |
JP3064852B2 (ja) * | 1995-02-02 | 2000-07-12 | 住友電装株式会社 | 端子圧着方法および圧着端子 |
JP2010055903A (ja) * | 2008-08-27 | 2010-03-11 | Sumitomo Wiring Syst Ltd | 端子金具および端子金具付き電線 |
JP5403788B2 (ja) * | 2008-12-12 | 2014-01-29 | 矢崎総業株式会社 | 圧着バレルの圧着構造、圧着端子及び圧着装置 |
JP5237154B2 (ja) * | 2009-03-04 | 2013-07-17 | 株式会社オートネットワーク技術研究所 | 圧着端子および端子付き電線 |
-
2011
- 2011-09-15 JP JP2011201411A patent/JP5767543B2/ja active Active
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110707445A (zh) * | 2018-07-09 | 2020-01-17 | 矢崎总业株式会社 | 带端子的电线 |
CN110707445B (zh) * | 2018-07-09 | 2021-03-12 | 矢崎总业株式会社 | 带端子的电线 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2013062204A (ja) | 2013-04-04 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5767543B2 (ja) | 接続構造体及び接続構造体の製造方法 | |
US10355373B2 (en) | Crimp terminal and wire with crimp terminal | |
WO2015152313A1 (ja) | 圧着端子と電線の接続構造 | |
JP5480087B2 (ja) | 圧着端子、接続構造体及びコネクタ | |
US9263808B2 (en) | Connection structural body, connector and method of manufacturing connection structural body | |
JP5465817B1 (ja) | 圧着端子、接続構造体及びコネクタ | |
WO2011122622A1 (ja) | 圧着端子、接続構造体及びコネクタ | |
JP6316258B2 (ja) | 端子付き電線、ワイヤハーネス | |
JP2009266469A (ja) | 端子の圧着構造 | |
JP5369637B2 (ja) | 端子金具付き電線及びその製造方法 | |
JP5814711B2 (ja) | 接続構造体 | |
JPWO2015146819A1 (ja) | ワイヤハーネス、被覆導線と端子との接続方法、およびワイヤハーネス構造体 | |
JP2010055937A (ja) | 端子金具及び端子金具付き電線 | |
US10348002B2 (en) | Wiring member having molded part | |
JP2013016430A (ja) | 端子金具付き電線及び端子金具付き電線の製造方法 | |
JP5654178B1 (ja) | ワイヤハーネス、端子と被覆導線の接続方法、ワイヤハーネス構造体 | |
WO2016031795A1 (ja) | 端子付き電線の製造方法 | |
JP2019036461A (ja) | 圧着端子、及び、端子付き電線 | |
JP2015222737A (ja) | 接続構造体 | |
JP6279043B2 (ja) | 接続構造体 | |
JP2015222737A5 (ja) | ||
JP6391541B2 (ja) | 端子、端子付き電線、ワイヤハーネス、被覆導線と端子との接続方法 | |
JP6684297B2 (ja) | 端子付き電線、ワイヤハーネス | |
JP2014022143A (ja) | 端子付き導電体及び端子付き導電体の製造方法 | |
JP7028736B2 (ja) | 端子付き電線およびその製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20140702 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20150318 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20150324 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20150522 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20150616 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20150619 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 5767543 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |