JP3064834B2 - 橋梁桁カバーの取付構造 - Google Patents

橋梁桁カバーの取付構造

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JP3064834B2
JP3064834B2 JP28496194A JP28496194A JP3064834B2 JP 3064834 B2 JP3064834 B2 JP 3064834B2 JP 28496194 A JP28496194 A JP 28496194A JP 28496194 A JP28496194 A JP 28496194A JP 3064834 B2 JP3064834 B2 JP 3064834B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、歩道、車道等の上を横
切る高架橋、歩道橋、ペレステリアンデッキ、連絡橋、
架線橋およびこれらに連結される昇降用階段等(以下本
明細書ではこれらおよびこれらと同等のものを総称して
橋梁という)に取り付けられる橋梁桁カバーの取付構造
に関する。
【0002】
【従来の技術】箱桁或いは鈑桁方式の橋梁の裏側は鉄骨
がむき出しになっていると、甚だ美観を損ない、見苦し
いため、通常橋梁桁カバーによって側面および底面を覆
っている。このような橋梁桁カバーの取付構造の従来例
としては、例えば実開平2−120506号公報に開示
されたものが知られている。この橋梁桁カバーの取付構
造は、橋梁の側面を覆う腰パネルと、底面を覆う底面パ
ネルとで橋梁桁カバーを構成したもので、図12は特に
その底面パネルの取付構造を示す断面図である。これを
概略説明すると、底面パネル13の内面周縁部に縦、横
枠体11をそれぞれ取り付けてこれらにより矩形の枠組
体を構成し、横枠体11にボルト39の頭を摺動自在に
収納する収納部23を設けると共に、側面下部にパッキ
ン固定部29を設け、前記ボルト39によって横枠体1
1を橋梁に設けた垂下ブラケット35にブラケット固定
部36を介して連結固定し、隣接する底面パネル13同
士を不図示のピン連結具によって位置決めし、且つパッ
キン27の両端を隣接する横枠体11のパッキン固定部
29にそれぞれ嵌合して隣接する底面パネル13間の目
地部を封止するように構成したものである。ブラケット
固定部36は、横枠体11がボルト39によって固定さ
れるブラケット37と、このブラケット37がボルト4
0と長孔によって左右方向に移動調整可能に取り付けら
れるファスナー38の2部材からなり、ファスナー38
が前記垂下ブラケット35にボルト44と長孔43によ
って上下方向に移動調整可能に固定されている。
【0003】底面パネル13の取り付けに際しては、橋
梁の形状によって予め必要な底面パネル13の種類と枚
数を決め、これらを工場で製作、用意する。そして、底
面パネル13に縦、横枠体11を取り付けて枠組体を形
成し、ボルト39を横枠体11の収納部23に取り付け
る一方、ピン連結部を縦枠体に取り付けて施工現場に運
ぶ。一方、橋梁の垂下ブラケット35にはブラケット固
定部36またはその一部を予め取り付けておき、底面パ
ネル13をブラケット固定部36に左右前後方向に位置
決めして取り付けていく。そして隣合う底面パネル13
同士の目地部をパッキン27で塞ぐ。この時、底面パネ
ル13と同様に構成された腰パネルも橋梁に取り付けて
いく。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の橋梁桁カバーの取付構造においては、橋梁桁カ
バーを腰パネルと底面パネルとで構成しているので、パ
ネル数が多くなり、その製作および取付作業が著しく面
倒で、施工期間が長期化するという問題があった。ま
た、ブラケット固定部36をブラケット37とファスナ
ー38の2部材で構成しているので、この点からも部品
点数が多く、その取付作業が著しく面倒で、一層施工期
間が長期化するという問題があった。特に、取り付けの
ための部品点数が増加すると、重量化するため、鉄骨自
体の強度も大きくしなければならず、そのため橋梁全体
の重量および製造コストがさらにアップしてしまう。ま
た、ゴム等によって山形に形成されたパッキン27を用
いた場合、目地部の寸法が一定しないと、折れ曲がった
り、ピンと伸びたりして目地部の寸法が一定していない
ことが一目で分かり、体裁が悪いという不都合もあり、
目地部でパネル等の寸法公差を吸収することが困難であ
った。
【0005】したがって、本発明は上記したような従来
の問題点に鑑みてなされたもので、その目的とするとこ
ろは、部品点数が少なく、組立が簡単で、施工期間を短
縮することができ、また軽量化およびコスト低減を実現
し得るようにした橋梁桁カバの取付構造を提供すること
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明は、カバー本体と、それぞれ
平行に対向する一対の縦枠部材および横枠部材からなり
前記カバー本体の裏面周縁部に配設された枠組体とで橋
梁桁カバーを構成し、上下に対向する一対の前記横枠部
材を橋梁桁にカバー固定用部材によって上下、左右およ
び前後方向に移動調整可能に連結固定し、隣接する橋梁
桁カバー同士を位置決め手段によって位置決めし、かつ
橋梁桁カバー間の目地部をシール部材によって封止した
ことを特徴とする。請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の発明において、縦、横枠部材は断面コ字状のア
ルミニウム合金等の押出型材からなり、開口部を後方に
向けてカバー本体に固定されていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の発
明において、カバー固定用部材が橋梁桁側に固定される
固定部材と、この固定部材と橋梁桁カバーを連結固定す
るブラケットの2部材で構成されていることを特徴とす
る。請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明に
おいて、横枠部材はブラケットに対して上下方向に移動
調整可能に取り付けられ、前記ブラケットは固定部材に
対して前後、左右方向に移動調整可能に取り付けられ、
前記固定部材は橋梁桁に対して上下方向に移動調整可能
に取り付けられていることを特徴とする。請求項5に記
載の発明は、請求項1〜4のうちの何れか1つに記載の
発明において、カバー本体の裏面周縁部には縦、横枠部
材を固定するための複数個のスタッドボルトが突設され
ていることを特徴とする。請求項6に記載の発明は、請
求項1〜5のうちのいずれか1つに記載の発明におい
て、隣接する橋梁桁カバー同士を位置決めする位置決め
手段が一対の縦枠部材の一方に設けられたピンと、他方
の前記ピンと対応する位置に設けられたピン挿通孔とで
構成されていることを特徴とする。請求項7に記載の発
明は、請求項1〜6のうちのいずれか1つに記載の発明
において、橋梁桁カバー間の目地部にはこれら橋梁桁カ
バーと共に目地溝を形成するバックアップ材が配設され
ており、この目地溝にシール部材が充填されていること
を特徴とする。
【0007】
【作用】本発明において、縦、横枠部材はカバー本体の
周縁部を補強し、橋梁に対する固定部を形成する。ま
た、縦、横枠部材はアルミニウム合金の押出型材で形成
され、橋梁桁カバーを軽量化する。固定部材とブラケッ
トは、上下に対向する一対の横枠部材を橋梁に対して上
下、左右および前後方向に移動調整可能に連結固定す
る。スタッドボルトは、カバー本体の裏面周縁部に突設
され、縦、横枠部材を外観良く固定する。位置決め手段
はピンとピン挿通孔からなり、隣接する橋梁カバー同士
の上下、左右および前後方向の位置ズレを補正する。シ
ール部材は、橋梁桁カバー間の取付公差を吸収しつつ、
その目地部を封止する。
【0008】
【実施例】以下本発明を図面に示す実施例に基づいて詳
細に説明する。図1〜図11は本発明に係る橋梁桁カバ
ーの取付構造を歩道橋に適用した場合の一実施例を示す
もので、図1は同橋梁桁カバーが取り付けられる歩道橋
の平面図、図2(a)、(b)は図1のA−A線断面
図、B−B線断面図、図3は同橋梁桁カバーの取付構造
を示す分解斜視図、図4(a)、(b)はカバー本体の
側面図およびC矢視図、図5(a)、(b)は縦、横枠
部材の一部破断側面図、図6は同橋梁桁カバーの上部取
付構造を示す断面図、図7は図6のD−D線断面図、図
8は図6のE−E線断面図、図9は同橋梁桁カバーの下
部取付構造を示す断面図、図10は図9のF−F線断面
図、図11は図9のG−G線断面図である。
【0009】先ず、歩道橋の構成を図1〜図4に基づい
て概略説明する。これらの図において、歩道橋50は橋
脚51間に掛け渡された橋梁桁52を備えている。橋梁
桁52は箱型に形成され、両側面上部に長手方向に所定
の間隔をおいて突設された複数個のブラケット53を一
体的に有し、またこの橋梁桁52とブラケット53の上
面には鉄板54(図3参照)が橋梁桁52の全長にわた
って敷設され、さらにその上にはコンクリート55を介
してタイル56等が敷き詰められ、これによって歩道部
58を形成している。歩道部58は、一般部58Aと、
バルコニ部58Bとからなり、両側には地覆59が設け
られ、その上に高欄60が架設されている。一般部58
Aの幅員Wとしては、例えば4350mm、バルコニ部
58Bの最大幅員W1 としては、例えば7000mmと
される。前記橋梁桁52の両側面にはさらに保守点検時
に作業員が歩くための足場61が前記ブラケット53の
下方に位置して設置されている。62は足場用ブラケッ
トである。このような構成からなる歩道橋50は、その
側面および底面が複数枚の橋梁桁カバー65により全長
にわたって覆われている。具体的には地覆59の側面上
部から橋梁桁52の底面までを覆っており、橋梁桁5
2、ブラケット53および足場61が下方から見えない
ようにしている。そして、橋梁桁カバー65の上面は水
切板66(図3)によって保護されている。
【0010】図3および図4において、前記橋梁桁カバ
ー65は、所定の幅および長さを有するカバー本体70
と、カバー本体70の裏面周縁部に全周にわたって接合
固定されカバー本体70を補強する枠組体71とで構成
されている。カバー本体70は、地覆59部に固定され
る上面部70Aと、橋梁桁52の底面に固定される下面
部70Bと、上面部70Aと下面部70Bとを連結する
湾曲した側面部70Cとで構成され、裏面周縁部には前
記枠組体71を固定するための複数個のスタッドボルト
72が所要間隔をおいて突設されている。この場合、カ
バー本体70は、図2に示すように歩道橋50の一般部
58Aとバルコニ部58Bとで下面部70Bの長さが異
なるため、2種類製作される。カバー本体70の側面部
70Cの上方部適宜箇所には水抜孔73(図4(a))
が形成されている。なお、このようなカバー本体70と
しては、アルミニウム合金板、カラー鉄板、プラスチッ
ク板、石板、積層板等種々の材料によって製作されたも
のが使用されるが、本実施例の場合、軽量化を図るため
アルミニウム合金板で製作されたものを用いている。
【0011】前記枠組体71は、カバー本体70の裏面
左右両端縁に沿って平行に配設される一対の縦枠部材7
5と、カバー本体70の裏面上下端縁に沿って平行に配
設される一対の横枠部材76とで構成されている。縦枠
部材75と横枠部材76とは断面形状が同一のものとす
ることができるが、縦枠部材75は、アルミニウム合金
の押出型材を所定長さに切断することにより製作される
もので、図5(a)に示すように断面形状が略コ字状と
されることにより、底板部75aと、左右一対の側板部
75b,75cとを一体に有し、底板部75aには前記
スタッドボルト72が挿通される複数個のボルト挿通孔
77が長手方向に所要の間隔をおいて形成されている。
一対の側板部75b,75cのうち、例えば左側板部7
5bの外側面下部には凹部78が形成され、また左、右
側板部75b,75cの先端には強度を高めるため内側
に折り曲げられた折曲部75dがそれぞれ設けられてい
る。このような構成からなる縦枠部材75は、図8に示
すように開放部がカバー本体70の後方を向くように且
つ凹部78を内側にして底板部75aをカバー本体70
の裏面側縁部に前記ボルト挿通孔77をスタッドボルト
72と一致させて密接させ、ボルト挿通孔77から突出
するスタッドボルト72の先端部にナット79を締め付
けて底板部75aを固定することでカバー本体70に取
り付けられる。
【0012】前記横枠部材76は、同じくアルミニウム
合金の押出型材によって製作されるもので、図5(b)
に示すように断面コ字状とされることにより、底板部7
6aと、一対の側板部76b,76cとを一体に有し、
底板部76aには前記スタッドボルト72が挿通される
複数個のボルト挿通孔80が長手方向に所要の間隔をお
いて形成されている。また各側板部76b,76cの先
端には強度を高めるため内側に折り曲げられた折曲部7
6dがそれぞれ設けられている。このような構成からな
る横枠部材76は、図6および図9に示すように開放部
がカバー本体70の後方を向くように、底板部76aを
カバー本体70の裏面上下端縁に前記ボルト挿通孔80
をスタッドボルト72と一致させて密接させ、ボルト挿
通孔80から突出するスタッドボルト72の先端部にナ
ット81を締め付けて底板部76aを固定することでカ
バー本体70に取り付けられる。
【0013】前記縦、横枠部材75,76はカバー本体
70の裏面周縁部に個々に取り付けられるが、これに限
らず予め縦、横枠部材75,76を接合して枠組体71
を製作し、しかる後この枠組体71をカバー本体70の
裏面周縁部に取り付けるようにしてもよい。また、本実
施例においては複数個のスタッドボルト72とナット7
9,81によって縦、横枠部材75,76をカバー本体
70の裏面周縁部に取り付けたが、これに限らず外観上
許容されればスポット溶接、ポップリベット等によって
取り付けることも可能である。
【0014】次に、上記構成からなる橋梁桁カバー65
の取付構造について説明する。橋梁桁カバー65は、図
3に示すように上下に対向する一対の横枠部材76が歩
道橋50に取り付けられた複数個の固定部材85,86
にブラケット87,88を介して固定されることで歩道
橋50の側面に所定の間隔をおいて順次取り付けられ、
しかる後隣接する橋梁桁カバー65間の目地部90にコ
ーキング材等のシール部材91(図7参照)が充填さ
れ、水切板66によって上面が覆われる。
【0015】図6および図7において、地覆59の外側
面には前記固定部材85が補強板92を介して取り付け
られている。固定部材85は、側面視逆L字状に形成さ
れることにより、水平板部85aと、垂直板部85bと
で構成され、水平板部85a上に前記ブラケット87が
一対のボルト93およびナット94によって立設固定さ
れ、垂直板部85bが前記補強板92に一対のボルト9
5およびナット96と長孔97によって高さ調整可能に
固定されている。このため、垂直板部85bには前記ボ
ルト95が挿通される前記長孔97が上下方向に長く形
成されている。このような固定部材85およびブラケッ
ト87はカバー固定用部材を構成し、1つの橋梁桁カバ
ー65に対して2個ずつ取り付けられている。
【0016】前記ブラケット87は側面視L字状に形成
されることにより、垂直板部87aと、水平板部87b
とで構成され、垂直板部87aの上端部が、橋梁桁カバ
ー65を構成するカバー本体70の内側面上側端縁に沿
って取り付けられた上側の横枠部材76に一対のボルト
100およびナット101と長孔102とによって上下
方向に移動調整可能に固定され、水平板部87bが前記
固定部材85の水平板部85a上に前記ボルト93およ
びナット94と2つの長孔103,104により前後、
左右方向に移動調整可能に固定されている。一方の長孔
103はブラケット87の水平板部87bに左右方向に
長く形成され、他方の長孔104は前記固定部材85の
水平板部85aに前記長孔103と直交するよう前後方
向に長く形成されている。このようなブラケット87
は、予め上側の横枠部材76もしくは固定部材85に仮
固定されており、橋梁桁カバー65の取付時に前後、左
右方向に移動調整され、ボルト93,100およびナッ
ト94,101によって横枠部材76と固定部材85に
対して正式に固定される。
【0017】図9、図10および図11において、橋梁
桁52の外側面下部には前記固定部材86がボルト11
0およびナット111と2つの長孔112,113によ
り補強部材114を介して上下、前後方向に移動調整可
能に取り付けられている。このため、固定部材86には
前記長孔112が上下方向に長く形成され、補強部材1
14には長孔113が前記長孔112と直交するよう前
後方向に長く形成されている。固定部材86は、側面視
逆L字状に形成されることにより、水平板部86aと、
垂直板部86bとで構成され、垂直板部86bに前記長
孔112が形成されている。固定部材86の水平板部8
6a上には前記ブラケット88の水平板部部88aがボ
ルト115およびナット116と2つの長孔117,1
18によって前後、左右方向に移動調整可能に固定され
る。このような固定部材86とブラケット88はカバー
固定用部材を構成し、1つの橋梁桁カバー65に対して
2個ずつ取り付けられている。なお、補強部材114は
必ずしも必要ではない。
【0018】前記ブラケット88は、側面視逆L字状に
形成されることにより水平板部88aと、垂直板部88
bとで構成され、水平板部88aに前記長孔117が左
右方向に長く形成され、これに対応して前記固定部材8
6の水平板部88aには前記長孔118が前後方向に長
く形成されている。ブラケット88の垂直板部88b
は、前記橋梁桁カバー65を構成するカバー本体70の
内側面下側端縁に沿って取り付けられた下側の横枠部材
76に一対のボルト119およびナット120と長孔1
21とによって上下方向に移動調整可能に固定されてい
る。長孔121は垂直板部88bに上下方向に長く形成
されている。このようなブラケット88は、予め下側の
横枠部材76もしくは固定部材86に仮固定されてお
り、橋梁桁カバー65の取付時に前後、左右方向に移動
調整され、ボルト115,119およびナット116,
120によって横枠部材76と固定部材86に対して正
式に固定される。また、固定部材86は予め補強部材1
14に仮固定されるかもしくはブラケット88に仮固定
されており、橋梁桁カバー65の取付時に上下、前後方
向に移動調整され、ボルト110,115およびナット
111,116によってブラケット88と補強部材11
4に対して正式に固定される。
【0019】前記橋梁桁カバー65の取り付けに際して
は、互いに隣合うもの同士の面が一致するよう更に位置
決め手段130によって位置決めされる。位置決め手段
130は、図10に示すように左右一対の縦枠部材75
のうちの一方の外側面に突設されたピン131と、他方
の外側面にピン131と同位置に形成されたピン挿通孔
132とで構成され、ピン挿通孔132に隣合う橋梁桁
カバー65のピン131が挿通されることで上下、左右
および前後方向の位置合わせを行い、隣合う橋梁桁カバ
ー65を面一にすると共に、目地部90の間隔を規定し
ている。
【0020】図8において、前記目地部90には、隣合
う橋梁桁カバー65の縦枠部材75と共に目地溝135
を形成するバックアップ材136が配設されており、こ
の目地溝135に上記した通りコーキング材等のシール
部材91が充填される。バックアップ材136はスポン
ジ等からなり、予め工場にて各橋梁桁カバー65の片側
の縦枠部材75に接着固定されており、橋梁桁カバー6
5の取付時に隣合う橋梁桁カバー65の縦枠部材75が
これと軽く当接するよう位置決めされ、これによって目
地部90の幅が略一定に設定される。
【0021】本実施例ではシール部材91として湿式の
コーキング材を用いて目地部90を塞ぐようにしたが、
これに限らず、図12に示したパッキン等の乾式シール
部材27を使用することも可能である。その場合は、縦
枠部材75の側面に形成した凹部78(図5(b))を
外側にして縦枠部材75をカバー本体70に取り付け、
凹部78をシール部材の取り付け部として利用すればよ
い。
【0022】かくしてこのような構成からなる橋梁桁カ
バー65の取付構造にあっては、カバー本体70をアル
ミニウム合金板で製作し、縦、横枠部材75,76をア
ルミニウム合金の押出型材によって製作しているので、
橋梁桁カバー65、ひいては歩道橋50全体の軽量化を
図ることができる。また、橋梁桁カバー65の上下端
は、固定部材85,86およびブラケット87,88
と、位置決め手段130によってそれぞれ上下、左右お
よび前後方向に位置決めされて橋梁桁52に固定される
ため、全ての橋梁桁カバー65を略面一に固定すること
ができる。また、橋梁桁カバー65の上、下端は、それ
ぞれ固定部材とブラケットの2部材からなるカバー固定
用部材によって固定されるものであるため、図12に示
した従来の取付構造に比べてカバー固定用部材の数が1
つ少なく、したがって、カバー固定用部材の部品点数を
削減することができる。また、部品点数が少く橋梁桁カ
バー65の取付作業が簡単で、施工期間の短縮化および
歩道橋50のさらなる軽量化を実現することができる。
また、隣接する橋梁桁カバー65同士は、位置決め手段
130によって単に上下、左右および前後方向を位置決
めされるだけで、ボルト等によって互いに接合固定され
ていないので、一層橋梁桁カバー65の取付作業が容易
で、迅速にできる。さらにまた、橋梁桁カバー65の製
作時にカバー固定用部材を予め取り付けておくと、施工
現場での取付作業が不要で、施工期間を短縮することが
できる。
【0023】なお、本発明は上記実施例に何等特定され
るものではなく、種々の変形、変更が可能であり、例え
ば縦、横枠部材75,76を断面ロ字状に形成して強度
を高め、溶接等によってカバー本体70に接合固定した
り、あるいはまた、固定部材85,86、ブラケット8
7,88の数を橋梁桁カバー65の大きさ、重量等によ
って増減するなどしてもよい。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る橋梁桁
カバーの取付構造によれば、カバー本体と、それぞれ平
行に対向する一対の縦枠部材および横枠部材からなり前
記カバー本体の裏面周縁部に配設された枠組体とで橋梁
桁カバーを構成し、上下に対向する一対の前記横枠部材
を橋梁桁に、固定部材とブラケットの2部材からなるカ
バー固定用部材によって上下、左右および前後方向に移
動調整可能に連結固定し、隣接する橋梁桁カバー同士を
位置決め手段によって位置決めし、かつ橋梁桁カバー間
の目地部をシール部材によって封止したので、カバー固
定用部材の数が少なく、橋梁桁カバーの取付作業が簡単
かつ容易で、施工期間を短縮することができる。また、
カバー固定用部材の数が少なければ、橋桁の軽量化を実
現することができる。また、縦、横枠部材をアルミニウ
ム合金の押出型材によって製作しているので、一層橋梁
桁カバーを軽量化することができる。また、隣接する橋
梁桁カバー同士をピンとピン挿通孔からなる位置決め手
段によって位置決めしているので、全ての橋梁桁カバー
の面を略一致させることができ、しかも隣接する橋梁桁
カバーは互いに接合されていないので、一層橋梁桁カバ
ーの取付作業を容易にする。
【図面の簡単な説明】
【図1】 橋梁桁カバーが取り付けられる歩道橋の平面
図である。
【図2】 (a)、(b)は図1のA−A線断面図、B
−B線断面図である。
【図3】 同橋梁桁カバーの取付構造を示す分解斜視図
である。
【図4】 (a)、(b)はカバー本体の側面図および
C矢視図である。
【図5】 (a)、(b)は縦、横枠部材の一部破断側
面図である。
【図6】 同橋梁桁カバーの上部取付構造を示す断面図
である。
【図7】 図6のD−D線断面図である。
【図8】 図6のE−E線断面図である。
【図9】 同橋梁桁カバーの下部取付構造を示す断面図
である。
【図10】 図9のF−F線断面図である。
【図11】 図9のG−G線断面図である。
【図12】 従来の橋梁桁カバーの取付構造を示す断面
図である。
【符号の説明】
50…歩道橋、52…橋梁桁、59…地覆、65…橋梁
桁カバー、70…カバー本体、71…枠組体、72…ス
タッドボルト、75…縦枠部材、76…横枠部材、8
5,86…固定部材、87,88…ブラケット、90…
目地部、91…シール部材、130…位置決め手段、1
31…ピン、132…ピン挿通孔、135…目地溝、1
36…バックアップ材。
フロントページの続き (72)発明者 岩出 章 千葉県船橋市習志野4丁目12番2号 日 本軽金属株式会社 船橋工場内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E01D 19/00 E01D 19/12

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カバー本体と、それぞれ平行に対向する
    一対の縦枠部材および横枠部材からなり前記カバー本体
    の裏面周縁部に配設された枠組体とで橋梁桁カバーを構
    成し、上下に対向する一対の前記横枠部材を橋梁桁にカ
    バー固定用部材によって上下、左右および前後方向に移
    動調整可能に連結固定し、隣接する橋梁桁カバー同士を
    位置決め手段によって位置決めし、かつ橋梁桁カバー間
    の目地部をシール部材によって封止したことを特徴とす
    る橋梁桁カバーの取付構造。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の橋梁桁カバーの取付構造
    において、縦、横枠部材は断面コ字状のアルミニウム合
    金等の押出型材からなり、開口部を後方に向けてカバー
    本体に固定されていることを特徴とする橋梁桁カバーの
    取付構造。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の橋梁桁カバーの
    取付構造において、カバー固定用部材が橋梁桁側に固定
    される固定部材と、この固定部材と橋梁桁カバーを連結
    固定するブラケットの2部材で構成されていることを特
    徴とする橋梁桁カバーの取付構造。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の橋梁桁カバーの取付構造
    において、横枠部材はブラケットに対して上下方向に移
    動調整可能に取り付けられ、前記ブラケットは固定部材
    に対して前後、左右方向に移動調整可能に取り付けら
    れ、前記固定部材は橋梁桁に対して上下方向に移動調整
    可能に取り付けられていることを特徴とする橋梁桁カバ
    ーの取付構造。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のうちの何れか1つに記載
    の橋梁桁カバーの取付構造において、カバー本体の裏面
    周縁部には縦、横枠部材を固定するための複数個のスタ
    ッドボルトが突設されていることを特徴とする橋梁桁カ
    バーの取付構造。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のうちのいずれか1つに記
    載の橋梁桁カバーの取付構造において、隣接する橋梁桁
    カバー同士を位置決めする位置決め手段が一対の縦枠部
    材の一方に設けられたピンと、他方の前記ピンと対応す
    る位置に設けられたピン挿通孔とで構成されていること
    を特徴とする橋梁桁カバーの取付構造。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のうちのいずれか1つに記
    載の橋梁桁カバーの取付構造において、橋梁桁カバー間
    の目地部にはこれら橋梁桁カバーと共に目地溝を形成す
    るバックアップ材が配設されており、この目地溝にシー
    ル部材が充填されていることを特徴とする橋梁桁カバー
    の取付構造。
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