JPH082162Y2 - 橋梁桁カバー用底面パネル及び橋梁桁カバー - Google Patents

橋梁桁カバー用底面パネル及び橋梁桁カバー

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JPH082162Y2
JPH082162Y2 JP1989029773U JP2977389U JPH082162Y2 JP H082162 Y2 JPH082162 Y2 JP H082162Y2 JP 1989029773 U JP1989029773 U JP 1989029773U JP 2977389 U JP2977389 U JP 2977389U JP H082162 Y2 JPH082162 Y2 JP H082162Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 [考案の目的] (産業上の利用分野) 本考案は歩道、車道等の上を横切る高架橋、歩道橋、
ペデストリアンデッキ、連絡橋、河川橋及びこれらに連
絡される昇降用階段等(本明細書の橋梁とはこれらと同
等のもの全てを含む意味で使用している)の裏側を覆っ
て、その美観を向上させるための底面パネル及びそのパ
ネルを使用して橋梁を覆った橋梁桁カバーに関する。
(従来の技術) 橋梁の裏側は鉄骨がむき出しになっている。甚だ美観
に乏しい。そこでこの橋梁の裏側をカバーで覆って美観
を高めることが提案された。例えばペデストリアンデッ
キの場合、本考案の一実施例である第6図に示すように
裏面全体から側面を覆う。従来のこの種桁カバーは、裏
面を覆う底面パネルと、側面を覆う腰パネルとからな
る。その底面パネルは、施工現場で第13図に示すように
りっぷみぞ形鋼状の金属からなる枠体1を矩形に枠組み
して、その底面に表面板2を取り付けていた。すなわ
ち、橋梁の裏側の枠組された梁体から直接垂下されたブ
ラケット又は梁体に吊り下げられた吊柱に取り付けたブ
ラケット等(以下垂下ブラケットという)の先端に枠体
1を溶接して縦横に並べ、これに表面板2をリベット止
め等により固定した後、隣接するものの間にコーキング
材等からなる目地詰3を施していた。この目地詰めをす
るため、従来のパネルは図示のように表面板2として枠
体1で枠組された矩形より一まわり大きいものを使用
し、その枠体1からはみ出した端部2aを枠体1に沿って
折り、さらにその先端2bをほぼ直角に折っていた。すな
わち、隣接するもの同士の上記先端2b同士を重ねて底の
ある溝とし、その溝に目地詰めをしていた。枠体1の底
板2への固定は折り曲げた前記端部2aの箇所でリベッ
ト、ビス等で行なっていた。腰パネルは適宜のものを使
用する。
上記のように垂下ブラケットに枠体1を直接溶接して
取り付けるので、この枠体は当然に溶接できる材質、実
用上からは鉄を使用している。従って、重くなり、施工
しにくく工期がかかるという問題があった。また、雨
水、結露のため腐食することがあり、それにより取り替
えて交換したい場合であっても溶接固定のためそれが困
難である。
さらに、枠体への底面板の取付けも現場施工でなさね
ばならず、作業空間や作業時間に制限のある現場施工の
手数がかかり好ましくない。
そのうえ、コーキング材などで詰めた目地詰3は振
動、雨水、結露などで劣化・破損し、剥脱することがあ
った。
(考案が解決しようとする課題) 本考案の課題は、予め工場でパネルの枠組みを行なう
とともに、橋梁桁カバー取付施工現場での工数を削減
し、その取付作業性を改善することである。
また、他の課題は、パネル間にできる目地を詰める作
業を容易とし、かつ、その目地材の剥脱がなく耐久性を
向上させることができるようにすることである。
[考案の構成] (課題を解決するための手段) 本考案底面パネルは、アルミニウム合金等の中空形材
で形成させた枠体を用いて枠組体として、それに底板を
固定したものである。その形材の断面形状を平行な内外
の側面の上端部間にボルトの頭を摺動自在に収納する収
納部を形成させると共に、外側となる側面下部にパッキ
ン固定部となる凹所を形成させ、この凹所の底部に底板
を固定する延出部を設けてある。
この底面パネルは矩形の枠組みされるものが多いが、
橋梁の連接部や橋桁近傍などの特殊な箇所に使用するも
のは三角形その他の異形に枠組みされるものもある。ま
た、底面パネルは平板状に形成されるが、デザイン上か
らの要請により、湾曲させる等変形させる場合もある。
その場合、事前に枠体をそれに対応させて加工させてお
く。
第2考案は両腰パネルと底面パネルからなる橋梁カバ
ーにおいて、上記底面パネルを縦横に複数枚並べて橋梁
の裏面を覆ったもので、橋梁に固定した垂下ブラケット
へ、その垂下ブラケットの位置に応じて枠体に形成させ
た固定用孔に取り付けたブラケット固定具で底面パネル
を取り付けたことを特徴とする橋梁桁カバーである。
上記において、縦横とは底面パネルを並べる方向を指
すが、その方向は相対的なものである。
底面パネルを並べるにあたっては同一底面パネルでな
ければならない訳ではなく、前述のように隣接するもの
の形状が異なっていても何ら差支えない。
第3考案は、前第2考案におけるブラケット固定具に
よる垂下ブラケットへの底面パネルの取付の一部を底面
パネル同士の横方向の連結具による連結に代えたもので
あって、それを隣接するパネル同士を前記枠体の収納部
に収納されたボルトで取り付けられたピン連結具と穿孔
連結具とで行うものとした橋梁桁カバーである。この場
合でも底面パネルは一辺上で垂下ブラケットへ固定しな
ければならないが、このピン連結具と穿孔連結具で連結
した箇所については、少なくとも一方の底面パネルの垂
下ブラケットへの固定を省略することができ、取付工数
を削減できる。
第4考案は、隣接する底面パネル間の目地部を各枠体
に形成させたパッキン固定部に予成形した断面山形のパ
ッキンの両端の嵌合部を嵌合保持させて封止したもので
ある。
腰パネルとの間も同様に封止する。そのため腰パネル
の底面パネルと連接部には枠体に設けたパッキン固定部
と同様の連接部材を配設することが望ましい。
なお、第2ないし第4考案の橋梁桁カバーにおける腰
パネルは、横桁などに取り付けたブラケットに側面を止
め、上端部は支柱部と連結させ、支持される。上記支柱
部には、さらに橋梁上部の設計デザインに応じて高欄、
照明ポール、シェルター用ポールなどが連接される。腰
パネル下端部では側パネルとの連係を図るため、パッキ
ン固定部を形成した連結部材を配置する。
(作用) 枠体はアルミニウム合金等で押し出し成形される。こ
れをパネルの形状に応じて所定の長さに切断する。突き
合わせができるように、例えば底面パネルが矩形の場合
は枠体の両端を45度に切断する。この枠体を底板の周辺
部に配置し、その延出部で底板に固定してパネルとす
る。その際、必要な枠体にはその収納部に連結具の取付
用にボルトの頭を収納し、かつ、ブラケット固定具を取
付ける枠体にはそのための固定用孔を形成させる。
橋梁の形状によって予め必要な底面パネルの種類と枚
数とを決め、それらを工場で作成して用意する。例えば
第6図に示すような数多くのものを準備する。図示のよ
うに矩形のものが多いが、角部には三角形のものや台形
状の底面パネルも使用する。枠体の収納部に入れられた
ボルトにはピン固定具又は穿孔固定具のいずれかを設計
上で予じめ決められたものに取り付けておく。また、垂
下具に固定する部分には前記枠体の固定用孔にブラケッ
ト固定具又はその一部を取り付ける。その状態で各パネ
ルは工事現場に運ばれる。現場では橋梁の予じめ決めら
れた位置に垂下ブラケットを取り付け、その垂下ブラケ
ットにブラケット固定具で固定して底面パネルを取り付
けてゆく。
この底面パネルの取付方を一実施例の説明のための第
7図に基いて説明する。同図(a)に示すように矩形の
底面パネルの場合、双方の横枠体の両端、4箇所をブラ
ケット固定具により垂下ブラケット35に固定するのが原
則であるが、同図(b)、(c)に示すようにピン固定
具15と穿孔固定具16とで隣接するもの同士を連結するよ
うにすれば、一方の底面パネルはその連結箇所での垂下
ブラケットへの固定を省略することができる。このよう
にして垂下ブラケット35へ固定しながら橋梁全体を覆
い、かつ橋梁側面に腰パネルを取り付けて橋梁桁カバー
とする。
橋梁の幅又は底面パネルの長さによって底面パネルの
その幅方向に並べる数が変化するのは当然である。
上記のようにして橋梁裏面に配置するが、その底面パ
ネルの隣接するものとの間及び腰パネルとの間の目地に
は、予成形されたパッキンの嵌合部を枠体の外側面に予
め成形されているパッキン固定部に嵌合させて橋梁桁カ
バー取付作業が終了する。
(実施例) 以下図面の実施例について説明するが、この態様に限
定されないのはいうまでもない。底面パネル10の矩形の
ものの基本形状は第1図に示す通りである。すなわち、
アルミニウムの形材で成形された枠体11を4本矩形に枠
組した枠組体12の下に底板13を取り付けた形状である。
同一長さの横枠体11aを平行に、横枠体より短い縦枠体1
1bを2本平行に配して長方形の枠組体12としている。こ
の基本形状の底面パネル10にその設置位置による種類に
応じて第2図に示すように横枠体11aにブラケット固定
具又はその一部14を2個づつ4個及びピン連結具15を縦
枠体11bに2個取り付けたり、さらには第3図に示すよ
うにブラケット固定具及びその一部14を横枠体11aの一
方の端部に1個づつ2個及びピン固定具15を一方の縦枠
体11bに、穿孔固定具16を他方の縦枠体11bに取り付けた
りして使用する。枠体に取り付けられる部材はこの例に
限定されるものではない。横枠体11aの両端部の孔17は
ブラケット固定具を取り付けるための固定用孔である。
なお、第3図のものは中央に中骨材18を取り付けている
が、これは補強用であり、強度が必要な場合、大きなパ
ネルとした場合などに取り付ける。
枠体11は上記のようにアルミニウムの形材であるが、
その断面形状は第4図に示す通りの中空形材である。こ
の枠体11は図示のように一定間隔を置いて平行とされた
側板21、22を有し、その上端部にボルト24の頭を収納す
る収納部23を形成させてある。このボルト24は前記ピン
連結具15又は穿孔連結具16を固定するためのものであ
る。この収納部23は両側板21、22に渡した桟25と双方の
側板の直角に曲げられた先端部21a、22aとによって構成
されている。従って、この収納部23に頭を入れられたボ
ルト24は収納部23内を取付位置に応じて移動することが
できる。側板21がパネルの内側となり、側板22が外側と
なる。この枠体11の底面26は側板21、22に直角であり、
かつ、側板21から内側に突出して、そこを延出部26aと
している。また、側板22の下部には後述のパッキン27の
嵌合部28を差し込んで保持できるように窪ませたパッキ
ン固定部29が形成されている。
本実施例の枠組体12は上記断面形状の横枠体11aと縦
枠体11bとで長方形に枠組みされているが、その四隅部
分には第9図に示すようにコーナブロック30が入れら
れ、かしめ片30aによりかしめ止めされている。このコ
ーナブロック30は、コーナーの2辺の突合せ端に跨がっ
た大きさとされ、かしめ片30aを係止する凹所を形成し
たものであって、前記収納部23に入れられるが、アルミ
ニウム合金サッシの組立に使われているものを転用する
ことができる。コーナーブロックに替えて突き合せ箇所
を溶接してもよい。また単に突き合せたままでもよい。
この枠組体12に底板13を取り付けるが、本実施例では
延出部26aに一定間隔で孔を明け、かつ、底板13の周辺
にその孔の間隔と等しい間隔で固定したスタットボルト
19を設け、そのスタットボルト19を延出部26aの孔に入
れてナットで固定している。上記のように底板13にスタ
ットボルト19を設けておくことが望ましいが、通常のボ
ルト・ナットで止めてもよいのはいうまでもない。特に
底板13がプラスチック板、石板、積層板等の場合ボルト
・ナットとする。
本実施例の底板パネル10は第5図及び第6図に示され
るように橋梁に取り付けられるものであって、図示のよ
うに矩形を原則としているのでその形状について説明し
た。しかし、その取付位置によっては、前述のように三
角形状や台形状等の異形のものもある。その場合、枠体
11及び底板13は当然その形状に合った枠組みをし、固定
されなければならない。その場合でも枠体11の端部の突
き合せ角度が異なるだけで特に矩形のものと異なる点は
ない。
上記パネルを第6図のように並べて橋梁の裏面を覆
い、側面に腰パネルを設けて橋梁桁カバーとする。以下
橋梁桁カバーについて説明する。
本実施例を橋梁の断面位置で示したのが第5図で、本
実施例は、梁体の横幅方向に中央パネル31とその両側に
配置した側パネル32、33の3枚の底面パネル、及びその
両側の腰パネル34とで構成している。橋梁の幅が広い場
合は中央パネル31を2枚連結したり、さらに他のパネル
を追加する場合もある。この実施例では橋梁桁カバーは
湾曲させてある。そのため各底面パネル31〜33は湾曲さ
せたものを使用している。横枠体11aを所定の曲率で湾
曲させて枠組みし、それに底板13を取り付ければよい。
これらはいずれも橋梁から垂下された垂下ブラケット
35で(梁体から吊下げられた吊柱35aに垂下される場合
も含む)固定されるのが基本であるが、ピン連結具15と
穿孔連結具16とで連結して垂下ブラケット35への固定を
省略することがある。
なお、橋梁の軸方向や長手方向による異形断面に対応
して底パネルを地面に対して水平に取り付けるために
は、その取付位置に応じて垂下ブラケットや吊柱の長さ
を調整したり、それを不要とするものであることはいう
までもない。
その取付状態を示したのが、前述のように第7図であ
る。同図(a)が基本的なもので、各パネル31〜33を4
箇所垂下ブラケット35に固定している。これに対して同
図(b)は中央パネル31の双方の縦枠体11bにピン取付
具15、15を取り付け、側パネル32の右側と側パネル33の
左側との縦枠体11bには上記ピン取付具15のピンが挿入
できる孔を有する穿孔取付具16、16を取り付け、これら
のピン取付具と穿孔取付具とで連結し、垂下ブラケット
35への固定は側パネル32、33の中央パネル31へ連結した
側では省略している。同図(c)は中央パネル31同様の
中間パネル31aを連結して、その両側に側パネル32、33
を連結した例で、この場合も4箇所を垂下ブラケット35
に固定するのは1枚だけとし、他のパネルは横方向にピ
ン連結具15と穿孔連結具16とで連結して、2箇所でのみ
垂下ブラケット35に固定するようにしている。なお、三
角形や台形状の底板パネルの場合或いは、第6図の橋梁
に連接される階段の裏面に幅方向に2枚の底面パネルが
配設される場合等には、ブラケット固定具のみで固定す
るのを原則とする。
以下垂下ブラケット35への取付構造及びピン連結具と
穿孔連結具とによる連結構造について説明する。
垂下ブラケット35へ固定するため、横枠体11aにブラ
ケット固定具36を取り付けるが、本実施例のブラケット
固定具36はブラケット37とファスナー38の組合せからな
る。これは前述の横枠体11aに設けた孔17にボルト39で
取り付けられる(第8図)。
ボルト39で枠体11に取り付けられるブラケット37は、
予め工場で取り付けられるが、アングル材を短く切った
断面L字状のもので、その取付片37aを枠体11に、それ
と直角な固定台37bが枠体11の内側を向くように取り付
けられる。固定台37bにはボルト40を通すための長孔を
有している。このブラケット37の固定台37bに作業現場
でファスナ38を固定する。工場で事前にかるく取り付け
ておいてもよい。このファスナー38は同様にL字状のア
ングル材からなり、ボルト40で取り付けられる。このフ
ァスナー38は固定台37bと連結される台38aと、これに直
角な取付片38bとでL字状とされている。台38aにブラケ
ット37の長孔とは直角方向の長孔42(第9図)を設け、
この長孔で固定台37bへの取り付け水平位置及び取付片3
8bの向きを調整している。最終的にファスナー38の固定
位置が決定したのちは溶接で固定し、強度を保たせるこ
とが望ましい。
このファスナー38による垂下ブラケット35への取り付
けは、第8図、第9図に示すように隣接する2枚のパネ
ルのものを一緒に垂下ブラケット35に取り付ける。垂下
ブラケット35は図示のようにみぞ形鋼を使用し、橋梁の
桁材に直接固定したり、桁材から垂下した吊柱35aに設
置されるが、その平面部に双方のファスナー38の取付片
38bを取り付ける。従って、双方のファスナー38の取付
片38bの向きを同じくしなければならない。取付片38bに
は縦方向に長い長孔43をあけ、この長孔43で垂直位置を
調節しながらボルト44でファスナー38を垂下ブラケット
35に取り付ける。
一方、ピン連結具15は第3図、第9図に示すように固
定片15aと連結片15bとでL字状に形成させ、固定片15a
に前記ボルト24を通す長孔をあけ、連結片15bにはピン1
5cを直立させている。このボルト24は枠体11を枠組みす
る前に予めその収納部23に入れてある。これに対して穿
孔連結具16はピン連結具15と同様にボルト24を通す長孔
を形成した固定片16aとこれに直角とされた連結片16bと
によってL字状に形成され、その連結片16bに嵌合孔16c
を有している。この嵌合孔16cは前記ピン15cを挿入でき
る大きさとされている。ピン連結具15、穿孔連結具16と
もボルト24にそれぞれの連結片15b、16bが外を向くよう
に取り付け、取付位置を調整してナットで固定する。
中央パネル31を橋梁の裏面に取り付けるには、第10図
に示すように、まずそのパネル31の横枠体11aの両端に
取り付けたブラケット37にファスナー38を取り付ける。
次にこれを垂下ブラケット35の先端に固定するが、まず
ファスナー38の位置を適宜ずらして垂下ブラケット35の
先端にその取付片38bを合わせる。長孔43を図示しない
垂下ブラケット36の孔に合わせるのはいうまでもない。
合せた後、ボルト44で垂下ブラケット35に固定する。橋
梁の長手方向に隣りのパネル31も同様にして垂下ブラケ
ット35にそのファスナー38を固定して順次縦方向にパネ
ルを取り付けて行く。その際、隣接するパネルのファス
ナー38は第8図、第9図のように同一垂下ブラケット35
に固定される。この場合、第9図に示すように四つのパ
ネルの突き合せ位置においては橋梁本体から1本の中空
状吊柱35aを垂下させ、その4辺に垂下ブラケット35を
それぞれの向きで取り付けるようにすることが望まし
い。また、第10図に示すように中央パネル31の両端のフ
ァスナー38は互いに逆向きとなる。垂下ブラケット35に
取り付けて各ボルトを締めつけしっかりと固定させる。
必要に応じてファスナー38の台38a及び取付片38bの周辺
部を溶接する。
この中央パネル31は双方の縦枠体11bにはピン連結具1
5が取り付けられ、側パネル32の右側の縦枠体11b及び側
パネル33の左側の縦枠体11bには穿孔連結具16が取り付
けられている。従って、側パネル32、33を取り付けるに
は、まずピン連結具15のピン15cに穿孔連結具16の穿孔1
6cを通して中央パネル31に連結し、それぞれの側パネル
の他方を前述と同様に垂下ブラケット35に固定する。す
なわち、双方の側パネル32、33は中央パネル31に連接す
る箇所での垂下ブラケット35への固定を省略している。
側パネル32、33の中央パネル31と反対側の縦枠体11b
は第11図に示すように、腰パネル34に連結される。腰パ
ネル34の形状及び構造はどのようなものでもよく、本実
施例では下部材34a、飾り部材34b、上部材34cとを連結
一体化したものとしているが、取り付けた状態で下部材
34aの下端部が側パネル32、33の先端との間にパネル同
士の間の目地と同一の間隔の目地ができる形状であると
同時に、縦枠体11bに形成させたパッキン固定部29と同
様のものを形成させておくことは必要である。さらに、
本実施例は、腰パネル34の下端の振れ防止のため収納部
23のボルト24に固定した止め板48を腰パネル34に取り付
けた溝を有する略Z字状に湾曲した受け板49の溝に入れ
るように構成している。また、腰パネル34は、橋梁の横
桁に設けられたブラケット50にブラケット51によりアン
グル材を用いて側面が支持され、上端部では支持部52に
ブラケット53で一体化され、その上面を笠木54で覆う構
造とされている。
このようにして橋梁の裏面にパネルを並べて取り付け
て、隣接するものとの間及び腰パネル34との間にできる
目地に山形に成形したパッキン27を取り付ける。このパ
ッキン27の断面形状は、第12図(B)に図示すように中
央部が最も高く、両端部を低くした山形で、その両端27
a、27aを脚状部として、その端面部から嵌合部28を突出
させた形状である。この嵌合部28にはフィンを設け、前
記枠体11の側壁22に設けたパッキン固定部29内に挿入し
たときに水密を図るとともに抜けにくくしてある。この
パッキン27はゴム質又はプラスチックで予成形してあ
る。パネルの突き合せ部では第12図に示すように一方の
パッキンを長いまま使用し、他方のパッキンの先端を山
の頂上部から45度に切り、突き付けて連結している。上
記のようにパッキン27の断面形状を山形とするのは、そ
の傾斜部分で振動等のクッションとしたり、パネルの垂
直位置のずれを吸収したりするためである。
上記各パネルには底板13又は枠体11の適宜の箇所に水
抜き用の孔55をあけておくことが望ましい。すなわち、
橋梁桁カバーとしての取付位置に対応した水の流下方向
に合せて第2図に示すように底板13の中央に設けたり、
第8図に示すように枠体11の下端部に形成させる。
[考案の効果] 以上のように本考案パネルはアルミニウム合金等の中
空形材を枠体に使用しているので、全体として軽量化を
図ることができ、従来のものより大きくて、かつ、軽い
ものとすることができる。従って、その取扱が容易とな
り、現場での取付作業が容易となる。
本考案桁カバーは、上記予め工場で製作され取扱が容
易となった底面パネルを橋梁に取り付けた垂下ブラケッ
トへブラケット固定具で取り付けるだけであるので、現
場での作業工数が減り、作業が容易となる。
また、隣接するものをピン連結具と穿孔連結具とで連
結するようにしたものは、ブラケット固定具での垂下ブ
ラケットへの取り付け箇所を少なくすることができ、底
面パネルの取り付け工数が削減され、現場施工が極めて
容易となる。
さらに本考案桁カバーは底面パネルの間及び腰パネル
と間の目地を枠体に形成してあるパッキン固定部に予成
形山形パッキンを取り付けるようにしているので、パネ
ル間の垂直方向のずれも吸収でき、目地詰め作業が容易
となりさらに、振動や結露によって破損されるおそれが
ないので剥脱することがない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例の矩形の底面パネルの斜視
図、 第2図、第3図はそれぞれブラケット固定具及び連結具
を配設した底面パネルの斜視図、 第4図は底面パネル枠体の断面図、 第5図は橋梁桁カバーをした橋梁の一例の断面図、 第6図は橋梁桁カバーをした橋梁の一例の底面図、 第7図(a)、(b)、(c)は底面パネルのそれぞれ
異なった連結状態を示す概念図、 第8図は橋梁に取り付けられた底面パネルのブラケット
固定具による垂下ブラケットへの取付状態を示す横枠体
部分の断面図、 第9図はブラケット固定具及び連結具の取付位置関係及
び底面パネルのコーナーブロックによる枠組状態を示す
一部断面を含む平面図。 第10図は橋梁に取り付けた中央パネルの両端における側
パネルの取付状態を示す断面図、 第11図は側パネルと腰パネルとの連結部の断面図、 第12図(A)はパッキンの交差部の底面図、同図(B)
はパッキンの交差部の斜視図、 第13図は従来のパネルの端部の断面図である。 11:枠体、12:枠組体、13:底板、15:ピン連結具、16:穿
孔連結具、15c:ピン、16c:孔、21、22:側板、23:収納
部、27:パッキン、28:嵌合部、29:パッキン固定部、30:
コーナーブロック 31:中央パネル、32、33:側パネル、35:垂下ブラケッ
ト、36:ブラケット固定具 37:ブラケット、38:ファスナー。

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】平行な内外の側面の上端部間にボルトの頭
    を摺動自在に収納する収納部を形成させると共に、外側
    となる側面下部にパッキン固定部となる凹所を形成さ
    せ、底部に延出部を設けた断面形状の形材からなる枠体
    を前記パッキン固定部を設けた側が外側となるようにし
    て枠組みした枠組立体と、その枠体の底部の前記延出部
    に周辺を固定した底板とからなることを特徴とする橋梁
    桁カバー用底面パネル。
  2. 【請求項2】橋梁の裏面に底面パネルを複数枚縦横に並
    べて橋梁裏面を覆うと共に腰パネルで側面を覆う橋梁桁
    カバーにおいて、前記請求項1の底面パネルを橋梁から
    垂下した垂下ブラケットへ、その垂下ブラケットの位置
    に応じて枠体に形成させた固定用孔に取り付けたブラケ
    ット固定具で取り付けたことを特徴とする橋梁桁カバ
    ー。
  3. 【請求項3】ブラケット固定具による垂下ブラケットへ
    の底面パネルの取付の中の一部を隣接する底面パネル同
    士の横方向の連結に代えるとともに、その連結を枠体の
    前記収納部に収納されたボルトで取り付けられたピン連
    結具と穿孔連結具とで行うことを特徴とする請求項2記
    載の橋梁桁カバー。
  4. 【請求項4】隣接する底面パネルの枠体間及び腰パネル
    と底面パネルの枠体の目地部に枠体に設けた前記パッキ
    ン固定部に予成形山形パッキンの両端の嵌合部を保持さ
    せて取り付けた請求項2又は請求項3記載の橋梁桁カバ
    ー。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS6098038A (ja) * 1983-11-02 1985-06-01 株式会社ナカ技術研究所 天井構造

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