JP3064698B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP3064698B2
JP3064698B2 JP4280687A JP28068792A JP3064698B2 JP 3064698 B2 JP3064698 B2 JP 3064698B2 JP 4280687 A JP4280687 A JP 4280687A JP 28068792 A JP28068792 A JP 28068792A JP 3064698 B2 JP3064698 B2 JP 3064698B2
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  • Control Of Exposure In Printing And Copying (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、たとえば原稿の濃度
に適した光量にて露光するオート露光モードと、原稿の
濃度にかかわらず、ある設定値を基準とする一定の光量
にて露光するマニュアル露光モードとを備える複写装置
などの画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、複写装置には、オペレータが
マニュアル操作により露光の調整を行うマニュアル露光
モードと、原稿の濃度に応じて最適な露光の調整を自動
的に行うオート露光モードとを備えるものがある。
【0003】この種の複写装置では、通常、オート露光
モードによる複写で十分である。また、複写しようとす
る原稿によって、オペレータが露光を暗めもしくは明る
めに調整して複写を行っている。
【0004】このように、複写する原稿によっては、オ
ート露光モードにて複写すると暗すぎたり、明るすぎた
りするため、このような場合、マニュアル露光モードに
よるオペレータの調整が必要となっている。
【0005】しかしながら、露光の調整が必要な原稿が
多発するようなところでは、その都度、オペレータがい
ちいち調整しなければならず、そのための操作が大変煩
わしいものとなっていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、従来
においては、複写する原稿によっては、オペレータがい
ちいち露光の調整を行わなければならず、そのような原
稿が多いところでは、調整のための操作が大変に煩わし
いという欠点があった。
【0007】そこで、この発明は、マニュアル露光の設
定を合わせ直すことなく、オート露光のままでも適正な
明るさで露光でき、設定に要する時間や手間を軽減し
得、操作性を向上することが可能な画像形成装置を提供
することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明の画像形成装置にあっては、原稿に対し
て光を照射しつつ走査する露光走査手段を有し、原稿を
露光走査して被画像形成体に画像を形成する画像形成装
置において、前記露光走査手段で原稿を露光走査してい
る間、当該原稿の濃淡に応じて逐次光量を可変しながら
露光するオート露光モードを設定する第1の設定手段
と、この第1の設定手段で設定されるオート露光モード
で露光する際の基準光量を算出するための第1の設定値
を設定する第2の設定手段と、この第2の設定手段で設
定された第1の設定値を記憶する記憶手段と、記露光走
査手段からの光の照射による前記原稿からの反射光の光
量を逐次検知する検知手段と、前記第1の設定手段でオ
ート露光モードが設定されたときに前記検知手段で逐次
検知された出力と前記記憶手段に記憶されている第1の
設定値をもとに算出する基準光量としての値とが等しく
なるように前記露光走査手段から照射される光量を制御
する制御手段とから構成されている。
【0009】また、この発明の画像形成装置にあって
は、原稿に対して光を照射しつつ走査する露光走査手段
を有し、原稿を露光走査して被画像形成体に画像を形成
する画像形成装置において、前記露光走査手段で原稿を
露光走査している間、当該原稿の濃淡に応じて逐次光量
を可変しながら露光するオート露光モードと、予め設定
された複数の光量の中から1つを選択してその選択され
た光量で原稿を露光するマニュアル露光モードとを選択
的に設定する第1の設定手段と、この第1の設定手段で
オート露光モードが設定された際に基準光量を算出する
ための第1の設定値を記憶する記憶手段と、前記第1の
設定手段でマニュアル露光モードが設定され、前記複数
の光量の中から1つを選択してその選択された光量を設
定する第2の設定値を選択する選択手段と、前記第1の
設定手段によりマニュアル露光モードが設定された状態
で所定の操作が行われることによって当該マニュアル露
光モードで選択されていた第2の設定値の値で、前記記
憶手段に記憶されている第1の設定値を更新する変更手
段と、前記露光走査手段からの光の照射による前記原稿
からの反射光の光量を逐次検知する検知手段と、前記第
1の設定手段でオート露光モードが設定されたときに前
記検知手段で逐次検知された出力と前記記憶手段に記憶
されている第1の設定値をもとに算出する基準光量とし
ての値とが等しくなるように上記露光走査手段から照射
される光量を制御する制御手段とから構成されている。
【0010】
【0011】
【作用】この発明は、上記した手段により、マニュアル
露光時の設定に応じてオート露光時の露光を調整できる
ようになるため、オート露光によっても頻繁に使用する
マニュアル露光の設定と同じ光量による露光が可能とな
るものである。
【0012】
【実施例】以下、この発明の一実施例について図面を参
照して説明する。
【0013】図1は、この発明にかかる複写装置を概略
的に示すものである。
【0014】すなわち、複写装置本体1の上面には原稿
を支承する原稿台(透明ガラス)2が固定されている。
この原稿台2の上部には、原稿をその載置位置(セット
基準)まで自動的に搬送する自動原稿送り装置50が設
けられ、複数枚の原稿を連続して給紙できるようになっ
ている。
【0015】また、この自動原稿送り装置50は、原稿
台2に対して開閉自在に設けられているため、原稿を一
枚ずつ手差しによりセットすることもできるようになっ
ている。
【0016】そして、上記原稿台2に載置された原稿
は、露光ランプ4、ミラー5,6,7からなる光学系
が、原稿台2の下面に沿って往復動されることによって
露光走査されるようになっている。この場合、ミラー
6,7は光路長を保持するよう、ミラー5の1/2の速
度にて移動される。
【0017】また、後述するオート露光時においては、
露光ランプ4の近傍に設けられた露光検知回路3によ
り、上記原稿台2に載置された原稿の濃度が検知される
ようになっている。
【0018】上記光学系の走査による原稿からの反射
光、つまり露光ランプ4の光照射による原稿からの反射
光は上記ミラー5,6,7によって反射された後、変倍
用レンズブロック8を通り、さらにミラー91 ,92
3 によって反射されて感光体ドラム10に導かれ、原
稿の像が感光体ドラム10の表面に結像されるようにな
っている。
【0019】上記感光体ドラム10は図示矢印c方向に
回転され、まず帯電用帯電器11によって表面が帯電さ
れる。この後、画像が露光部Phでスリット露光される
ことにより、表面に静電潜像が形成される。この静電潜
像は、現像器12によってトナーが付着されることによ
り可視像化される。
【0020】前記現像器12は、複写装置本体1に対し
て着脱自在とされている。また、現像器12の側面に
は、収容されているトナーの色を示す図示せぬコード情
報が設けられており、現像器12を複写装置本体1に装
着すると、複写装置本体1側の図示せぬセンサによって
そのコード情報が読取られ、トナーの色を自動的に判別
できるようになっている。
【0021】一方、用紙(被画像形成体)は、選択され
た上段給紙カセット131 、下段給紙カセット132
あるいは3段目(追加の)給紙カセット113から送出
ローラ141 、142 あるいは114、およびローラ対
151 、152 あるいは115によって一枚ずつ取り出
され、この取り出された用紙は用紙案内路161 、16
2 あるいは116を通ってレジストローラ対19へ案内
され、このレジストローラ対19によって転写部へ送ら
れるようになっている。
【0022】ここで、上記給紙カセット131 ,132
は、本体1の右側下端部に着脱自在に設けられている。
また、上記した3段目給紙カセット113は、複写装置
本体1のオプションとして設けられた自動両面装置(A
DD)としての給紙装置17の右側部に着脱自在に設け
られている。
【0023】なお、上記各給紙カセット131 、132
および113は、後述する操作パネルにおいていずれか
一方が選択できるようになっている。
【0024】また、上記各給紙カセット131 、132
および113は、それぞれカセットサイズ検知スイッチ
601 、602 、160によって収納している用紙のサ
イズが検知されるものである。このカセットサイズ検知
スイッチ601 ,602 および160は、サイズの異な
るカセットの挿入に応じてオン/オフされる複数のマイ
クロスイッチにより構成されている。
【0025】さらに、上記各給紙カセット131 、13
2 および113は、それぞれ空検知器611 、612
161によって用紙の収納状態が検知されるものであ
る。この空検知器611 ,612 および161は、たと
えば反射型の光センサにより構成されている。
【0026】また、前記給紙カセット131 の上面部に
は手差しガイド13aが設けられている。しかして、こ
の手差しガイド13aを介して手差し挿入された用紙
は、送出ローラ14aによって前記ローラ対151 に導
かれ、この後、給紙カセット131 から給紙された用紙
と同様に搬送されるようになっている。
【0027】上記転写部に送られた用紙は、転写用帯電
器20の部分で感光体ドラム10の表面と密着され、上
記帯電器20の作用により感光体ドラム10上のトナー
像が転写される。
【0028】この第1の面に画像の転写された用紙は、
剥離用帯電器21の作用で感光体ドラム10から静電的
に剥離され、搬送ベルト22によってその終端部に設け
られた定着器としての定着ローラ対23へ送られる。そ
して、ここを通過することにより転写像が定着され、定
着後の用紙(通常モード時)は、排紙ローラ対24,2
5によって本体1外のトレイ26に排出される。
【0029】また、転写後の感光体ドラム10は、クリ
ーナ27で表面の残留トナーが除去され、さらに除電ラ
ンプ28によって残像が消去されることにより、初期状
態に復帰されるようになっている。
【0030】なお、29は本体1内の温度上昇を防止す
るための冷却ファンである。
【0031】また、上記した排紙ローラ対24,25の
相互間には、定着後の用紙を前記トレイ26あるいは前
記の給紙装置17内に振り分ける振り分けゲート40が
設けられている。
【0032】この振り分けゲート40によって給紙装置
17内に振り分けられた用紙(両面(ADD)モード
時)は、その表裏が反転された状態で、再度、転写部に
送られるようになっている。これにより、用紙の第2の
面に対して画像が形成されることとなり、最終的に一枚
の用紙の両面に対する両面複写が行われることになる。
【0033】この両面に画像の形成された用紙は、上記
の如く、定着ローラ対23で用紙の第2の面に対する転
写像が定着された後、排紙ローラ対24,25によって
本体1外のトレイ26に排出される。
【0034】ここで、給紙装置17は、定着後の用紙を
必要に応じて受け取り、この用紙に対して両面複写を行
うべく、表裏を反転した状態で再び複写装置本体1の転
写部に導くための搬送路17a、この搬送路17aを案
内された用紙が一時的にスタックされる収納部17b、
上下方向に回動自在に設けられ、上記収納部17b内に
スタックされた用紙を適宜取り出すためのADDピック
アップローラ17c、およびこのADDピックアップロ
ーラ17cで取り出された用紙を上記転写部へ導くため
のADD給紙ローラ17d,ADD分離ローラ17e,
ADDレジストローラ17fからなる給紙系により構成
されている。
【0035】また、この給紙装置17には、収納部17
bにおける用紙の有無を検知するADDエンプティスイ
ッチ17g、および上記ADDレジストローラ17fの
位置における用紙の有無をチェックするADDペーパー
ストップスイッチ17hが設けられている。ADDエン
プティスイッチ17gは、たとえば反射型の光センサに
より構成されている。
【0036】図2は、本体1に設けられた操作パネル3
0の要部を示すものである。
【0037】同図において、30aは複写開始などを指
令するコピーボタン、30bは複写枚数(置数)の設定
などを行うテンキー、30cは各部の動作状態や用紙の
ジャムなどを表示する状態表示部、30dは上段,下
段,3段目給紙カセット131,132 ,113を選択
するカセット選択キー、30eは拡大,縮小倍率を無段
階に設定するズームキー、30fは設定された倍率を表
示する倍率表示部であり、30gは複写濃度を設定する
ための濃度設定部である。
【0038】この濃度設定部30gは、オート露光(自
動露光)キー301 、オート露光表示器302 、マニュ
アルライトキー303 、マニュアルダークキー304
およびマニュアル露光表示器305 からなっている。
【0039】図3は、本複写装置の制御ブロックを概略
的に示すものである。
【0040】同図において、マイクロプロセッサ100
は複写装置の全体的な動作を司るもので、本体駆動部1
01を制御して前述の複写動作を行うとともに、DAコ
ンバータ105を介してランプ制御部(ランプレギュレ
ータ)102を制御して露光ランプ4の露光制御などを
行うようになっている。
【0041】また、マイクロプロセッサ100には、前
記の操作パネル30、カセットサイズ検知スイッチ60
1 ,602 ,160や空検知器611 ,612 ,161
などの各種スイッチ,センサ類103、ADコンバータ
106を介して露光検知回路3、およびメモリ部104
などが接続されている。
【0042】上記ランプ制御部102は、DAコンバー
タ105を介してマイクロプロセッサ100より供給さ
れる露光制御信号の電圧に対応した電圧を露光ランプ4
に印加するものである。
【0043】上記露光検知回路3は、原稿面からの反射
光量を検出し、その結果をADコンバータ106を介し
てマイクロプロセッサ100に出力するものである。こ
こでは、原稿面からの反射光量が小さい場合には小さな
出力を、反射光量が大きい場合には大きな出力を発生す
るようになっている。
【0044】マイクロプロセッサ100は、露光制御と
して、前記メモリ部104の内容および露光検知回路3
の出力やステップ露光(前記操作パネル30のマニュア
ルライト/ダークキー303 ,304 の操作による)の
設定をもとに、ランプ電圧を演算によって決定し、それ
を露光制御信号としてランプ制御部102へ出力するも
のである。
【0045】ADコンバータ106は、露光検知回路3
からの出力(アナログ値)をデジタル値に変換してマイ
クロプロセッサ100に出力するものである。
【0046】DAコンバータ105は、マイクロプロセ
ッサ100での演算結果(デジタル値)をアナログ値に
変換して出力するものであり、詳細については後述す
る。
【0047】メモリ部104は、たとえばオート露光時
の光量(基準光量)を決定するのに用いる第1の設定
値、マニュアル露光時の光量を決定するのに用いる第2
の設定値どを記憶するものである。
【0048】ここで、マニュアル露光時の光量を決定す
るのに用いられる第2の設定値としては、たとえばマニ
ュアル露光の中間濃度に対応するセンタ値(基準値)、
マニュアル露光の最も明るい(薄い)濃度に対応するラ
イト値(ライトMAX)、およびマニュアル露光の最も
暗い(濃い)濃度に対応するダーク値(ダークMAX)
をそれぞれ記憶しており、他の濃度に対応する値は計算
により求めるようになっている。
【0049】本実施例の場合、マニュアル露光として
は、たとえば13ステップの設定が可能とされており、
中間濃度(センタ値を0ステップとする)を中心にライ
ト側およびダーク側にそれぞれ6ステップずつの露光調
整(ステップ露光)が行えるようになっている。
【0050】したがって、ライト側に対しては、1ステ
ップから5ステップまでの各濃度に対応する値が、上記
センタ値およびライト値間の値を6等分したときのそれ
ぞれのステップ数より求められる。同様に、ダーク側に
対しては、1ステップから5ステップまでの各濃度に対
応する値が、上記センタ値およびダーク値間の値を6等
分したときのそれぞれのステップ数より求められる。
【0051】図4は、上記のランプ制御部102の特性
を示すものである。
【0052】本実施例では、たとえば位相角制御システ
ムにより、AC入力電圧が多少の変動をした場合にも、
露光制御信号(EXP−VREF)電圧入力に対応した
ランプ電圧が出力されるよう、制御するようになってい
る。
【0053】図5は、上記したDAコンバータ105の
概略構成を示すものである。
【0054】すなわち、DAコンバータ105は、たと
えばマイクロプロセッサ100内のサブCPU(図示し
ていない)よりシリアルデータの形式で出力される、上
記ランプ電圧の演算結果(デジタル値)を取り込んでア
ナログ値に変換する変換器105aと、この変換後のア
ナログ値を露光制御信号としてランプ制御部102に出
力するためのバッファアンプ105bとからなってい
る。
【0055】次に、上記した構成における動作について
説明する。
【0056】図6は、露光の設定動作にかかる処理の流
れを示すものである。
【0057】たとえば今、操作パネル30上の濃度設定
部30gにおけるオート露光キー301 が操作されたと
する。すると、強制的にオート露光モードが選択され、
オート露光表示器302 が点灯される。
【0058】この状態において、オート露光キー301
の投入の継続が判断されない場合、露光の設定動作は終
了される。
【0059】このオート露光時においては、前記コピー
ボタン30aの投入にともなって、露光検知回路3によ
る漏れ光検知に応じた出力がADコンバータ106を介
してマイクロプロセッサ100に送られる。
【0060】マイクロプロセッサ100に入力された露
光検知回路3の出力は、逐次、前記メモリ部104に記
憶されている第1の設定値をもとに複写倍率などを考慮
して算出される調整値と比較される。そして、この比較
結果に応じたDAコンバータ105からの出力によって
ランプ制御部102が制御されることにより、露光ラン
プ4が原稿の濃度に応じた光量にて点灯され、その濃度
の変化に応じた最適光量で原稿の走査を行うようになっ
ている。
【0061】すなわち、オート露光時には、原稿の濃淡
に応じて変化する原稿面からの反射光を露光検知回路3
により検知し、この露光検知回路3からの出力が第1の
設定値から算出される値(基準光量)と常に等しくなる
ように、たとえば原稿の濃度が濃い部分では露光を明る
くすべく高いランプ電圧に、また逆に淡い部分では露光
を暗くすべく低いランプ電圧に、随時、ランプ印加電圧
が変化されて露光量の制御が行われる。
【0062】また、オート露光の選択中において、マニ
ュアルライトキー303 またはマニュアルダークキー3
4 が1度だけ操作されたとする。すると、オート露光
表示器302 が消灯されるとともに、この場合、マニュ
アル露光時のセンタ値が選択されて、マニュアル露光表
示器305 の真ん中のランプが点灯される。
【0063】この状態において、マニュアルライトキー
303 またはマニュアルダークキー304 の投入が判断
されない場合、露光の設定動作は終了される。
【0064】このマニュアル露光時においては、前記コ
ピーボタン30aの投入にともなって、マイクロプロセ
ッサ100によってメモリ部104より読み出された第
2の設定値のセンタ値に応じてランプ制御部102が制
御される。これにより、露光ランプ4が中間の濃度に応
じた一定の光量にて点灯され、原稿の走査を行うように
なっている。
【0065】また、このマニュアル露光の選択中におい
て、さらに、マニュアルライトキー303 が操作された
とする。この場合、すでにマニュアルライトキー303
によって最も明るい濃度(ライトMAX)が選択されて
いる場合、つまりマニュアル露光時のライト値が選択さ
れて、マニュアル露光表示器305 の左端のランプが点
灯されている場合には、露光の設定動作は終了される。
【0066】このマニュアル露光時においては、前記コ
ピーボタン30aの投入にともなって、マイクロプロセ
ッサ100によってメモリ部104より読み出された第
2の設定値のライト値に応じてランプ制御部102が制
御される。これにより、露光ランプ4が最も明るい濃度
に応じた一定の光量にて点灯され、原稿の走査を行うよ
うになっている。
【0067】一方、最も明るい濃度が選択されていない
場合には、1ステップ明るい設定となり、マニュアル露
光表示器305 のランプの点灯がライト(左)側に1つ
だけ移動される。こうして、マニュアルライトキー30
3 の操作の繰り返しにより、1ステップずつ徐々に薄い
濃度が選択され、それにともなって表示が切り換えられ
る。
【0068】このマニュアル露光時においては、前記コ
ピーボタン30aの投入にともなって、マイクロプロセ
ッサ100によってメモリ部104より読み出された第
2の設定値のセンタ値とライト値とから求められる上記
設定に応じた値に応じてランプ制御部102が制御され
る。これにより、露光ランプ4が設定の濃度に応じた一
定の光量にて点灯され、原稿の走査を行うようになって
いる。
【0069】同様にして、マニュアル露光の選択中にお
いて、さらに、マニュアルダークキー304 が操作され
たとする。この場合、すでにマニュアルダークキー30
4 によって最も暗い濃度(ダークMAX)が選択されて
いる場合、つまりマニュアル露光時のダーク値が選択さ
れて、マニュアル露光表示器305 の右端のランプが点
灯されている場合には、露光の設定動作は終了される。
【0070】このマニュアル露光時においては、前記コ
ピーボタン30aの投入にともなって、マイクロプロセ
ッサ100によってメモリ部104より読み出された第
2の設定値のダーク値に応じてランプ制御部102が制
御される。これにより、露光ランプ4が最も暗い濃度に
応じた一定の光量にて点灯され、原稿の走査を行うよう
になっている。
【0071】一方、最も暗い濃度が選択されていない場
合には、1ステップ暗い設定となり、マニュアル露光表
示器305 のランプの点灯がダーク(右)側に1つ移動
される。こうして、マニュアルダークキー304 の操作
の繰り返しにより、1ステップずつ徐々に濃い濃度が選
択され、それにともなって表示が切り換えられる。
【0072】このマニュアル露光時においては、前記コ
ピーボタン30aの投入にともなって、マイクロプロセ
ッサ100によってメモリ部104より読み出された第
2の設定値のセンタ値とダーク値とから求められる上記
設定に応じた値に応じてランプ制御部102が制御され
る。これにより、露光ランプ4が設定の濃度に応じた一
定の光量にて点灯され、原稿の走査を行うようになって
いる。
【0073】さて、上記したオート露光キー301 の操
作によってオート露光モードの設定が行われた状態にお
いて、さらにオート露光キー301 が操作され、これが
一定時間以上、たとえば1秒以上継続されたとする。す
ると、オート露光時の設定値が、その直前のマニュアル
露光にて設定された値に応じて変更されるようになって
いる。
【0074】図7は、上記したオート露光時の設定値の
変更にかかる処理の流れを示すものである。
【0075】すなわち、マニュアル露光が選択されてい
る状態において、オート露光キー301 が1秒以上継続
して操作されると、まず、マニュアル露光時の設定に応
じた値が判別される。このときの設定がマニュアル露光
の中間の濃度、つまりセンタ値の場合、露光の設定動作
は終了される。
【0076】そして、このオート露光時においては、前
述した露光検知回路3の出力のA/D値と、前記メモリ
部104に記憶されている第1の設定値をもとに複写倍
率などを考慮して算出される調整値との比較結果に応じ
てランプ制御部102が制御される。これにより、原稿
の濃度の変化に応じて常に最適なる光量にて露光ランプ
4が点灯され、原稿の走査を行うようになっている。
【0077】また、マニュアル露光時の設定が中間の濃
度よりも薄い濃度の選択となっている、つまりセンタ値
よりライトMAX側に数ステップ明るい値が設定されて
いる場合には、そのステップ数に応じた変化量相当分だ
けオート露光時の第1の設定値が明るくなるように変更
される。
【0078】たとえば、ライトMAX側に1ステップ明
るい値が選択されている場合には、そのセンタ値からの
1ステップ分のずれに応じてオート露光時の第1の設定
値が明るい方向にずらされる。
【0079】逆に、マニュアル露光時の設定が中間の濃
度よりも濃い濃度の選択となっている、つまりセンタ値
よりダークMAX側に数ステップ暗い値が設定されてい
る場合には、そのステップ数に応じた変化量相当分だけ
オート露光時の第1の設定値が暗くなるように変更され
る。
【0080】たとえば、ダークMAX側に2ステップ暗
い値が選択されている場合には、そのセンタ値からの2
ステップ分のずれに応じてオート露光時の第1の設定値
が暗い方向にずらされる。
【0081】これにより、以降のオート露光時において
は、マニュアル露光時の設定に応じて変更された新たな
第1の設定値にもとづいて、ランプ制御部102が制御
される。この結果、マニュアル露光時の設定の濃度に応
じた光量を基準光量とする、原稿の濃度の変化に応じた
光量にて、随時、露光ランプ4が点灯され、原稿の走査
を行うこととなる。
【0082】したがって、マニュアル露光時の露光調整
をいちいち行うことなしに、オート露光のままで、オペ
レータの所望の明るさ(または、暗さ)にて複写するこ
とができる。
【0083】すなわち、オート露光の基準光量を、マニ
ュアル露光の設定に応じてシフトできるようにしている
ため、たとえば明るすぎる原稿や暗すぎる原稿にも容易
に対応することができ、マニュアル露光モードとほぼ同
じ状態での複写が可能となるものである。
【0084】なお、設定値をもとに戻す場合には、たと
えばマニュアル露光時にセンタ値を選択した状態で、オ
ート露光キー301 を1秒以上継続して操作することで
行われる。
【0085】上記したように、マニュアル露光時の設定
に応じてオート露光時の露光を調整できるようにしてい
る。
【0086】すなわち、オート露光時の光量を決定する
のに用いる設定値をマニュアル露光時の設定に応じて変
更できるようにしている。これにより、マニュアル露光
時の露光調整をいちいち行わなくとも、オート露光によ
って頻繁に使用するマニュアル露光の設定と同じ光量に
よる露光が可能となる。したがって、マニュアル露光の
設定に要する時間や手間を軽減でき、よって操作性の向
上を図ることができるものである。
【0087】また、オート露光時の設定値の変更をオー
ト露光キーの操作時間により判断して行うようにしてい
るため、何ら特別な手段を必要とせず、コストなどが上
昇されることもない。
【0088】なお、上記実施例においては、オート露光
キーの操作時間によりオート露光時の設定値の変更を判
断する場合について説明したが、これに限らず、たとえ
ば専用のキーを別に用意するようにしても良いし、また
オート露光キーを押しながらマニュアルライトキーもし
くはマニュアルダークキーを操作することで設定値の変
更を行うようにしても良い。
【0089】同様に、変更した設定値をもとに戻すため
の専用キーなどを用意するようにしても良い。
【0090】その他、この発明の要旨を変えない範囲に
おいて、種々変形実施可能なことは勿論である。
【0091】
【発明の効果】以上、詳述したようにこの発明によれ
ば、マニュアル露光の設定を合わせ直すことなく、オー
ト露光のままでも適正な明るさで露光でき、設定に要す
る時間や手間を軽減し得、操作性を向上することが可能
な画像形成装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例にかかる複写装置の構成
図。
【図2】同じく、操作パネルの一例を示す平面図。
【図3】同じく、制御回路の構成を概略的に示すブロッ
ク図。
【図4】同じく、ランプ制御部の機能特性を説明するた
めに示す図。
【図5】同じく、DAコンバータの概略構成を示すブロ
ック図。
【図6】同じく、露光の設定動作にかかる処理の手順を
示すフローチャート。
【図7】同じく、オート露光時の設定値の変更動作にか
かる処理の手順を示すフローチャート。
【符号の説明】
1…複写装置本体、2…原稿台、3…露光検知回路、4
…露光ランプ、10…感光体ドラム、11…帯電用帯電
器、12…現像器、20…転写用帯電器、23…定着ロ
ーラ対、30…操作パネル、30a…コピーボタン、3
0g…濃度設定部、301 …オート露光キー、302
オート露光表示器、303 …マニュアルライトキー、3
4 …マニュアルダークキー、305 …マニュアル露光
表示器、100…マイクロプロセッサ、102…ランプ
制御部、104…メモリ部、105…DAコンバータ、
106…ADコンバータ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−55445(JP,A) 特開 昭60−184242(JP,A) 特開 昭61−61143(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03B 27/72 H04N 1/23 H04N 1/40

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿に対して光を照射しつつ走査する露
    光走査手段を有し、原稿を露光走査して被画像形成体に
    画像を形成する画像形成装置において、前記露光走査手段で原稿を露光走査している間、当該原
    稿の濃淡に応じて逐次光量を可変しながら露光するオー
    ト露光モードを設定する第1の設定手段と、 この第1の設定手段で設定されるオート露光モードで露
    光する際の基準光量を算出するための第1の設定値を設
    定する第2の設定手段と、 この第2の設定手段で設定された第1の設定値を記憶す
    る記憶手段と、 前記露光走査手段からの光の照射による前記原稿からの
    反射光の光量を逐次検知する検知手段と、 前記第1の設定手段でオート露光モードが設定されたと
    きに前記検知手段で逐次検知された出力と前記記憶手段
    に記憶されている第1の設定値をもとに算出する基準光
    量としての値とが等しくなるように前記露光走査手段か
    ら照射される光量を制御する制御手段と、 を具備したことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 原稿に対して光を照射しつつ走査する露
    光走査手段を有し、原稿を露光走査して被画像形成体に
    画像を形成する画像形成装置において、前記露光走査手段で原稿を露光走査している間、当該原
    稿の濃淡に応じて逐次光量を可変しながら露光するオー
    ト露光モードと、予め設定された複数の光量の中から1
    つを選択してその選択された光量で原稿を露光するマニ
    ュアル露光モードとを選択的に設定する第1の設定手段
    と、 この第1の設定手段でオート露光モードが設定された際
    に基準光量を算出するための第1の設定値を記憶する記
    憶手段と、 前記第1の設定手段でマニュアル露光モードが設定さ
    れ、前記複数の光量の中から1つを選択してその選択さ
    れた光量を設定する第2の設定値を選択する選択手段
    と、 前記第1の設定手段によりマニュアル露光モードが設定
    された状態で所定の操作が行われることによって当該マ
    ニュアル露光モードで選択されていた第2の設定値の値
    で、前記記憶手段に記憶されている第1の設定値を更新
    する変更手段と 前記露光走査手段からの光の照射による前記原稿からの
    反射光の光量を逐次検知する検知手段と、 前記第1の設定手段でオート露光モードが設定されたと
    きに前記検知手段で逐次検知された出力と前記記憶手段
    に記憶されている第1の設定値をもとに算出する基準光
    量としての値とが等しくなるように上記露光走査手段か
    ら照射される光量を制御する制御手段と、 を具備したことを特徴とする画像形成装置。
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