JP3063217B2 - 音響再生装置の低音域補正回路 - Google Patents
音響再生装置の低音域補正回路Info
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- JP3063217B2 JP3063217B2 JP3105481A JP10548191A JP3063217B2 JP 3063217 B2 JP3063217 B2 JP 3063217B2 JP 3105481 A JP3105481 A JP 3105481A JP 10548191 A JP10548191 A JP 10548191A JP 3063217 B2 JP3063217 B2 JP 3063217B2
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- resistor
- correction circuit
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- Circuit For Audible Band Transducer (AREA)
- Tone Control, Compression And Expansion, Limiting Amplitude (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は低音域補正回路を備えた
音響再生装置に関するものである。
音響再生装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来の音域補正回路を備えた音響再生装
置について図面を用いて説明する。図３は音量に連動さ
せて中高音域と低音域のレベルを変化させるように構成
された従来の音響再生装置の音域補正回路の回路図を示
し、音量調整用可変抵抗器１０に中点タップ付のものを
用い、そこに抵抗１１，１２とコンデンサ１３，１４に
よる時定数回路を接続することによって構成されてい
る。
置について図面を用いて説明する。図３は音量に連動さ
せて中高音域と低音域のレベルを変化させるように構成
された従来の音響再生装置の音域補正回路の回路図を示
し、音量調整用可変抵抗器１０に中点タップ付のものを
用い、そこに抵抗１１，１２とコンデンサ１３，１４に
よる時定数回路を接続することによって構成されてい
る。
【０００３】中音域に対してはコンデンサ１３のリアク
タンスは充分に高く、コンデンサ１４のリアクタンスが
低くなるように各定数を定め、中音域のレベルは音量調
整用可変抵抗器１０を調整することのみによって変化す
るように構成されていた。
タンスは充分に高く、コンデンサ１４のリアクタンスが
低くなるように各定数を定め、中音域のレベルは音量調
整用可変抵抗器１０を調整することのみによって変化す
るように構成されていた。
【０００４】また、高音域についてはコンデンサ１３の
リアクタンスが低くなることによりレベルが上昇し、低
音域についてはコンデンサ１４のリアクタンスが高くな
ることによってレベルが上昇するように構成されたもの
であった。
リアクタンスが低くなることによりレベルが上昇し、低
音域についてはコンデンサ１４のリアクタンスが高くな
ることによってレベルが上昇するように構成されたもの
であった。
【０００５】また、この回路を備えた従来の音響再生装
置の周波数特性は図４に示すようになっているが、この
周波数特性は一般に知られているラウドネス曲線を実現
させようとしたものであった。
置の周波数特性は図４に示すようになっているが、この
周波数特性は一般に知られているラウドネス曲線を実現
させようとしたものであった。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成では、音域補正回路を備えた音響再生装置によっ
て得られる周波数特性が１KHzを中心としてなだらかな
特性変化をしているため、音量の小さい領域では中低音
域のこもり感が発生し、特にボーカルが引っ込んだ感じ
を受けるものであり、このような特性を改善し低音域及
び高音域を上昇するロールオル周波数を調整しても基本
的に１次のフィルタ構成であるために、必要な周波数の
みを上昇させることは困難であった。
の構成では、音域補正回路を備えた音響再生装置によっ
て得られる周波数特性が１KHzを中心としてなだらかな
特性変化をしているため、音量の小さい領域では中低音
域のこもり感が発生し、特にボーカルが引っ込んだ感じ
を受けるものであり、このような特性を改善し低音域及
び高音域を上昇するロールオル周波数を調整しても基本
的に１次のフィルタ構成であるために、必要な周波数の
みを上昇させることは困難であった。
【０００７】本発明はこのような従来の課題を解決し、
低音域における所望の周波数を音量に対して自然な低音
域補正を行うことを目的とするものである。
低音域における所望の周波数を音量に対して自然な低音
域補正を行うことを目的とするものである。
【０００８】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明による音響再生装置の低音域補正回路は、演算
増幅器を用いた２次の正帰還型高域通過フィルタに音量
調整用可変抵抗器と連動する連動型可変抵抗器を上記２
次の正帰還型高域通過フィルタの帰還抵抗と並列に接続
した構成とすることにより、小音量時に特に不足する低
音域を、中高音域をマスキングしない周波数のみ増幅
し、上記２次の正帰還型高域通過フィルタのＱを音量調
整用可変抵抗器により連続的に可変するようにしたもの
である。
に本発明による音響再生装置の低音域補正回路は、演算
増幅器を用いた２次の正帰還型高域通過フィルタに音量
調整用可変抵抗器と連動する連動型可変抵抗器を上記２
次の正帰還型高域通過フィルタの帰還抵抗と並列に接続
した構成とすることにより、小音量時に特に不足する低
音域を、中高音域をマスキングしない周波数のみ増幅
し、上記２次の正帰還型高域通過フィルタのＱを音量調
整用可変抵抗器により連続的に可変するようにしたもの
である。
【０００９】
【作用】この構成により、２次の正帰還型高域通過フィ
ルタの帰還抵抗と音量調整用可変抵抗器に連動した連動
型可変抵抗器を並列に接続した構成としているため、２
次の正帰還型高域通過フィルタにおけるＱの変化が音量
の変化に対して自然に変化することが可能であり、特に
中点タップ付等の特殊な音量調整用可変抵抗器は必要と
せず、ブースト周波数やレベルはコンデンサ及び抵抗値
のみを変更するだけで可変可能となる。
ルタの帰還抵抗と音量調整用可変抵抗器に連動した連動
型可変抵抗器を並列に接続した構成としているため、２
次の正帰還型高域通過フィルタにおけるＱの変化が音量
の変化に対して自然に変化することが可能であり、特に
中点タップ付等の特殊な音量調整用可変抵抗器は必要と
せず、ブースト周波数やレベルはコンデンサ及び抵抗値
のみを変更するだけで可変可能となる。
【００１０】また、低音域のロールオフ周波数が１２dB
／octで減衰しており、音量最大時にＱを０．７前後に
設定し、小音量時にはＱを大きく設定することによりス
ピーカの異常振幅を抑えることができる。
／octで減衰しており、音量最大時にＱを０．７前後に
設定し、小音量時にはＱを大きく設定することによりス
ピーカの異常振幅を抑えることができる。
【００１１】
【実施例】以下、本発明の一実施例における音響再生装
置の低音域補正回路について図面を用いて説明する。
置の低音域補正回路について図面を用いて説明する。
【００１２】図１は本発明による音響再生装置の低音域
補正回路の構成を示す回路図であり、第１のコンデンサ
１と第２のコンデンサ２と第１〜第４の抵抗３，４，
５，６と演算増幅器８から２次の正帰還型高域通過フィ
ルタを構成し、音量調整用可変抵抗器９と連動するよう
に構成された連動型可変抵抗器７を２次の正帰還型高域
通過フィルタの増幅度を決定する第３の抵抗５と並列に
接続した構成としている。
補正回路の構成を示す回路図であり、第１のコンデンサ
１と第２のコンデンサ２と第１〜第４の抵抗３，４，
５，６と演算増幅器８から２次の正帰還型高域通過フィ
ルタを構成し、音量調整用可変抵抗器９と連動するよう
に構成された連動型可変抵抗器７を２次の正帰還型高域
通過フィルタの増幅度を決定する第３の抵抗５と並列に
接続した構成としている。
【００１３】このように構成された本発明による音響再
生装置の低音域補正回路の伝達関数は、第１のコンデン
サ１をＣ1、第２のコンデンサをＣ2、第１の抵抗３をＲ
1、第２の抵抗４をＲ2、第３の抵抗５をＲf、第４の抵
抗６をＲsとすると（数１）のようになる。
生装置の低音域補正回路の伝達関数は、第１のコンデン
サ１をＣ1、第２のコンデンサをＣ2、第１の抵抗３をＲ
1、第２の抵抗４をＲ2、第３の抵抗５をＲf、第４の抵
抗６をＲsとすると（数１）のようになる。
【００１４】
【数１】
【００１５】また、このとき、遮断周波数とＱは（数
２），（数３）のようになる。
２），（数３）のようになる。
【００１６】
【数２】
【００１７】
【数３】
【００１８】これにより、演算増幅器８の増幅度Ｋを大
きくするとＱが大きくなり遮断周波数は変化しないよう
になる。
きくするとＱが大きくなり遮断周波数は変化しないよう
になる。
【００１９】そこで第３の抵抗５と一方の音量調整用可
変抵抗器９を音量が大きくなる方向へ変化させた時、も
う一方の連動型可変抵抗器７の抵抗値が小さくなるよう
に並列に接続することにより、Ｑを音量によって可変す
ることが可能となる。
変抵抗器９を音量が大きくなる方向へ変化させた時、も
う一方の連動型可変抵抗器７の抵抗値が小さくなるよう
に並列に接続することにより、Ｑを音量によって可変す
ることが可能となる。
【００２０】このような構成によって得られる本発明に
よる音響再生装置の低音域補正回路の音量調整用抵抗変
化に対する周波数特性の変化を図２に示す。
よる音響再生装置の低音域補正回路の音量調整用抵抗変
化に対する周波数特性の変化を図２に示す。
【００２１】
【発明の効果】本発明による音響再生装置の低音域補正
回路は、従来のラウドネス回路と異なり音楽再生に必要
な低音域のみを音量毎に補償することかできるため、中
高音域に大幅な音質変化を与えることなく音量調整時に
自然な効果を得ることができる。特に、比較的小型のバ
スレフボックスや車載用システムのロードノイズによる
低音域のマスキングを補償する時に有効である。
回路は、従来のラウドネス回路と異なり音楽再生に必要
な低音域のみを音量毎に補償することかできるため、中
高音域に大幅な音質変化を与えることなく音量調整時に
自然な効果を得ることができる。特に、比較的小型のバ
スレフボックスや車載用システムのロードノイズによる
低音域のマスキングを補償する時に有効である。
【００２２】また車載用システムでは室内が狭く、低音
域再生に限界があり、またスピーカの取りつけ状態の悪
さなどにより低音域をカットする場合が多いが、本発明
の音響再生装置の低音域補正回路を用いれば超低音域を
カットしつつ低音域レベルを上昇させ、最大音量時には
通常の低音域カットフィルタとなるため、スピーカの過
振幅による歪みの発生等を抑える効果もある。
域再生に限界があり、またスピーカの取りつけ状態の悪
さなどにより低音域をカットする場合が多いが、本発明
の音響再生装置の低音域補正回路を用いれば超低音域を
カットしつつ低音域レベルを上昇させ、最大音量時には
通常の低音域カットフィルタとなるため、スピーカの過
振幅による歪みの発生等を抑える効果もある。
【図１】本発明の一実施例による音響再生装置の低音域
補正回路の構成を示す回路図
補正回路の構成を示す回路図
【図２】本発明の低音域補正回路を備えた音響再生装置
の特性図
の特性図
【図３】従来の音響再生装置の音域補正回路の構成を示
す回路図
す回路図
【図４】従来の音域補正回路を備えた音響再生装置の特
性図
性図
１ 第１のコンデンサ ２ 第２のコンデンサ ３ 第１の抵抗 ４ 第２の抵抗 ５ 第３の抵抗 ６ 第４の抵抗 ７ 連動型可変抵抗器 ８ 演算増幅器 ９ 音量調整用可変抵抗器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) H04R 3/04 H03G 5/02
Claims (2)
- 【請求項１】第１，第２のコンデンサと第１から第４の
抵抗と演算増幅器からなる２次の正帰還型高域通過フィ
ルタに音量調整用可変抵抗器と連動する連動型可変抵抗
器を上記２次の正帰還型高域通過フィルタの帰還抵抗で
ある第３の抵抗と並列に接続した音響再生装置の低音域
補正回路。 - 【請求項２】２次の正帰還型高域通過フィルタの通過帯
域の増幅度及び遮断周波数におけるＱを連動可変する請
求項１記載の音響再生装置の低音域補正回路。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3105481A JP3063217B2 (ja) | 1991-05-10 | 1991-05-10 | 音響再生装置の低音域補正回路 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3105481A JP3063217B2 (ja) | 1991-05-10 | 1991-05-10 | 音響再生装置の低音域補正回路 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04334298A JPH04334298A (ja) | 1992-11-20 |
| JP3063217B2 true JP3063217B2 (ja) | 2000-07-12 |
Family
ID=14408782
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3105481A Expired - Fee Related JP3063217B2 (ja) | 1991-05-10 | 1991-05-10 | 音響再生装置の低音域補正回路 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3063217B2 (ja) |
-
1991
- 1991-05-10 JP JP3105481A patent/JP3063217B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04334298A (ja) | 1992-11-20 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |