JP3062895U - 物品陳列用棚板の物品仕切板 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 棚板から外れにくくできる上に、棚板への取
付け、取外しを容易に行うことができる物品陳列用棚板
の物品仕切板を提供する点にある。 【解決手段】 物品陳列用棚板１の前縁部１ａに形成し
た断面コ字状部の上部と下部とに多数の差込孔１ａ−
１、１ａ−２を左右方向に１列に設け、同棚板１の後縁
部１ｄに形成した断面逆コ字状部の上部と下部とに多数
の差込孔１ｄ−１、１ｄ−２を左右方向に１列に設け、
同棚板１の前側中間部に多数の差込孔１ｂを左右方向に
１列に設け、同棚板１の後側中間部に多数の差込孔１ｃ
を左右方向に１列に設け、可撓性合成樹脂材よりなる物
品仕切板２の下部に垂直片２ａ〜２ｄを設けて、同各垂
直片２ｂ〜２ｃを前後方向に並ぶ各差込孔１ａ〜１ｄへ
差し込んだときに同各垂直片２ａ〜２ｄと同各差込孔１
ａ〜１ｄとの間に逃げスペースＡを形成し、垂直片２ｂ
の下端部に、上面を水平面とし下面を傾斜面とした鉤状
突起部２ｂ−１を設けて、同鉤状突起部２ｂ−１の突出
量Ｂを前記逃げスペースＡによりも若干小さくしてい
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、物品陳列用棚板上の物品（商品）群を複数の群れに仕切る物品仕切 板に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、スーパー、百貨店等で使用されている物品陳列用棚板及び物品仕切板を 図３〜図５により説明すると、１が物品陳列用棚板で、同棚板１の前縁部１ａに 形成した断面コ字状部の上部及び下部に多数の差込孔１ａ−１、１ａ−２を左右 方向に１列に設け、同棚板１の後縁部１ｄに形成した断面逆コ字状部の上部及び 下部に多数の差込孔１ｄ−１、１ｄ−２を左右方向に１列に設け、同棚板１の前 後方向中間部に多数の差込孔１ｂ、１ｃを左右方向に２列に設けている。

【０００３】 ２が可撓性合成樹脂材よりなる物品仕切板で、同物品仕切板２の前後部下面に 垂直片２ａ、２ｄを設け、同物品仕切板２の中間部下面に垂直片２ｂ、２ｃを設 けている。

【０００４】 物品の陳列及び保管時には、物品仕切板２の垂直片２ａを差込孔１ａ−１、１ ａ−２に、垂直片２ｂを差込孔１ｂに、垂直片２ｃを差込孔１ｃに、垂直片２ｄ を差込孔１ｄ−１、１ｄ−２に、それぞれ差し込んで、物品仕切板２を棚板１の 所定位置に起立状態にセットし、棚板１上の物品（商品）群を複数の群れに仕切 って、陳列及び保管を行う。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

前記図３〜図５に示す従来の物品仕切板２は垂直片２ａ〜２ｄを棚板１の差込 孔１ａ〜１ｄに差し込むだけなので、従業員や買物客が物品仕切板２に触れて上 向きの力が働いたときに、図６に示すように棚板１から簡単に抜け出て、床面へ 落下してしまうという問題があった。 本考案は前記の問題点に鑑み提案するものであり、その目的とする処は、棚板 から外れにくくできる上に、棚板への取付け、取外しを容易に行うことができる 物品陳列用棚板の物品仕切板を提供する点にある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

前記の目的を達成するために、本考案は、物品陳列用棚板の前縁部に形成した 断面コ字状部の上部と下部とに多数の差込孔を左右方向に１列に設け、同棚板の 後縁部に形成した断面逆コ字状部の上部と下部とに多数の差込孔を左右方向に１ 列に設け、同棚板の前側中間部に多数の差込孔を左右方向に１列に設け、同棚板 の後側中間部に多数の差込孔を左右方向に１列に設け、可撓性合成樹脂材よりな る物品仕切板の下部に４個の垂直片を設けて、同各垂直片を前後方向に並ぶ４個 の差込孔へ差し込んだときに同各垂直片と同各差込孔との間に逃げスペースを形 成し、中間部下面に設けた１個の垂直片の下端部に、上面を水平面とし下面を傾 斜面とした鉤状突起部を設けて、同鉤状突起部の突出量を前記逃げスペースによ りも若干小さくしたことを特徴としている。

【０００７】

【考案の実施の形態】

（実施例） 次に本考案の物品陳列用棚板を図１及び図２に示す一実施例により説明する。 １が物品陳列用棚板で、同棚板１の前縁部１ａに形成した断面コ字状部の上部 と下部とに多数の差込孔１ａ−１、１ａ−２を左右方向に１列に設け、同棚板１ の後縁部１ｄに形成した断面逆コ字状部の上部と下部とに多数の差込孔１ｄ−１ 、１ｄ−２を左右方向に１列に設け、同棚板１の前側中間部に多数の差込孔１ｂ を左右方向に１列に設け、同棚板１の後側中間部に多数の差込孔１ｃを左右方向 に１列に設けている。

【０００８】 ２が可撓性合成樹脂材よりなる物品仕切板で、同物品仕切板２の下部に４個の 垂直片２ａ〜２ｄを設けている。 そして同各垂直片２ａ〜２ｄを前後方向に並ぶ４個の差込孔１ａ〜１ｄへ差し 込んだときに同各垂直片２ａ〜２ｄと同各差込孔１ａ〜１ｄとの間に逃げスペー スＡを形成し、前側中間部下面に設けた垂直片２ｂの下端部に、上面を水平面と し下面を傾斜面とした鉤状突起部２ｂ−１を設けて、同鉤状突起部２ｂ−１の突 出量Ｂを前記逃げスペースＡによりも若干小さくしている。

【０００９】 物品仕切板２の棚板１への取付け時には、図１（ａ）に示すように物品仕切板 ２の３個の垂直片２ａ、２ｃ、２ｄを、棚板１の差込孔１ａ−１、１ａ−２と差 込孔１ｃと差込孔１ｄ−１、１ｄ−２とに差し込む。このとき、物品仕切板２の 垂直片２ｂは鉤状突起部２ｂ−１の傾斜面（下面）が差込孔１ｂに当接する。

【００１０】 次いで物品仕切板２を図１（ｂ）の矢印Ｘ方向（下方）へ押して、物品仕切板 ２の垂直片２ａ、２ｃ、２ｄを棚板１の差込孔１ａ−Ｌ １ａ−２と差込孔１ｃ と差込孔１ｄ−１、１ｄ−２とへ深く差し込む。このとき、物品仕切板２の垂直 片２ｂは図１（ａ）の矢印Ｃ方向に弾性変形しながら差込孔１ｂへ差し込まれて 、鉤状突起部２ｂ−１が差込孔１ｂ内を下降し、差込孔１ｂ内を通過した後は元 の状態に復元し、鉤状突起部２ｂ−１の水平面（上面）が棚板１の下面に対向し て、物品仕切板２が上方へ抜け出なくなる。

【００１１】 物品仕切板２の棚板１からの取外し時には、図２（ａ）に示すように物品仕切 板２を逃げスペースＡ分だけ矢印Ｙ方向（前方）へ押して、垂直片２ｂの鉤状突 起部２ｂ−１を上方への抜出し可能な状態にする。

【００１２】 次いで図２（ｂ）に示すように物品仕切板２を矢印Ｚ方向（上方）へ引上げて 、物品仕切板２を棚板１から取外す。

【００１３】

【考案の効果】

本考案は前記のように物品仕切板２の棚板１への取付け後には、垂直片２ｂの 下端部に設けた鉤状突起部２ｂ−１の水平面（上面）を棚板１の下面に対向させ るので、物品仕切板２を棚板１から外れにくくできる。

【００１４】 また物品仕切板２の棚板１への取付け時には、物品仕切板２を矢印Ｘ方向（下 方）へ押せばよく、取外し時には、物品仕切板２を矢印Ｙ方向（前方）へ押した 後、矢印Ｚ方向（上方）へ引上げればよくて、物品仕切板２の棚板１への取付け 、取外しを容易に行うことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】（ａ）（ｂ）は本考案に係る物品仕切板の物品
陳列用棚板への取付け過程を示す側面図である。

【図２】（ａ）（ｂ）は同物品仕切板の物品陳列用棚板
からの取外し過程を示す側面図である。

【図３】従来の物品陳列用棚板及び物品仕切板を示す斜
視図である。

【図４】同物品陳列用棚板及び物品仕切板の使用状態を
示す正面図である。

【図５】同物品陳列用棚板及び物品仕切板の縦断側面図
である。

【図６】同物品仕切板の問題点を示す説明図である。

【符号の説明】

１ 棚板 １ａ 棚板１の前縁部 １ａ−１、１ａ−２ 差込孔 １ｂ、１ｃ 差込孔 １ｄ 棚板１の後縁部 １ｄ−１、１ｄ−２ 差込孔 ２ 物品仕切板 ２ａ〜２ｄ 垂直片 ２ｂ−１ 鉤状突起部 Ａ 逃げスペース Ｂ 鉤状突起部２ｂ−１の突出量

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 物品陳列用棚板の前縁部に形成した断面
   コ字状部の上部と下部とに多数の差込孔を左右方向に１
   列に設け、同棚板の後縁部に形成した断面逆コ字状部の
   上部と下部とに多数の差込孔を左右方向に１列に設け、
   同棚板の前側中間部に多数の差込孔を左右方向に１列に
   設け、同棚板の後側中間部に多数の差込孔を左右方向に
   １列に設け、可撓性合成樹脂材よりなる物品仕切板の下
   部に４個の垂直片を設けて、同各垂直片を前後方向に並
   ぶ４個の差込孔へ差し込んだときに同各垂直片と同各差
   込孔との間に逃げスペースを形成し、中間部下面に設け
   た１個の垂直片の下端部に、上面を水平面とし下面を傾
   斜面とした鉤状突起部を設けて、同鉤状突起部の突出量
   を前記逃げスペースによりも若干小さくしたことを特徴
   とする物品陳列用棚板の物品仕切板。