JP3055928U - 物品陳列用棚板 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 物品仕切り板の左右方向への倒れと撓みとを
同時に防止できる物品陳列用棚板を提供する点にある。 【解決手段】 物品群の陳列及び保管に使用する棚板１
の前縁部１ａと後縁部１ｂとに多数の上部差込み孔２
ａ、２ｂを棚板１の左右方向に列設し、棚板１の前縁部
直下と後縁部直下とに支え部２ｅ、２ｆを一体に形成す
るとともに、これらの支え部２ｅ、２ｆに多数の下部差
込み孔２ｃ、２ｄを前記各上部差込み孔２ａ、２ｂに対
向して設け、物品仕切り板３を可撓性を有する合成樹脂
材の一体成形品として構成し、この物品仕切り板３の前
下部及び後下部に倒れ防止用差込み部３ａ、３ｂを垂下
状態に設けて、これらの倒れ防止用差込み部３ａ、３ｂ
を前記上下の差込み孔２ａ、２ｃ及び２ｂ、２ｄに着脱
自在に嵌挿し、前記棚板１の前後方向の中間位置に多数
の撓み防止用差込み孔２ｇ、２ｅを棚板１の左右方向に
列設し、前記物品仕切り板３の前後方向の中間位置下部
に撓み防止用差込み部３ｃ、３ｄを垂下状態に設けて、
この撓み防止用差込み部３ｃ、３ｄを前記撓み防止用差
込み孔２ｇ、２ｅに着脱自在に嵌挿する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、棚板上の物品（商品）群を物品仕切り板により複数の群れに仕切っ て陳列及び保管する物品陳列用棚板に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来の物品陳列用棚板を図５〜図８により説明すると、図５、図６の１が物品 群の陳列及び保管に使用する棚板で、図７に示すように棚板１の前縁部１ａに多 数の差込み孔２ａが棚板１の左右方向に列設され、棚板１の後縁部１ｂに多数の 差込み孔２ｂが棚板１の左右方向に列設されている。

【０００３】 図１〜図８の３が物品仕切り板で、同物品仕切り板３は、スチール製線材によ り構成されており、表面にコーティング（流動浸漬）またはメッキが施されてい る。この物品仕切り板３には図７、図８に示すように前下部に差込み部３ａが垂 下状態に設けられ、後下部に差込み部３ｂが垂下状態に設けられている。

【０００４】 物品陳列用棚板の使用時には、物品仕切り板３の差込み部３ａ、３ｂを棚板１ の差込み孔２ａ、２ｂに嵌挿して、物品仕切り板３を棚板１の所定位置に起立状 態にセットし、棚板１上の物品（商品）群を複数の群れに仕切って、陳列及び保 管を行う。

【０００５】 図９（ａ）は物品仕切り板３が無い状態を示しており、この場合には、物品群 が入り乱れて、物品群の陳列及び保管が難しくなる。一方、図９（ｂ）は物品仕 切り板３が有る状態を示しており、この場合には、物品群が種別毎に明確に仕切 られて、物品群の陳列及び保管が容易になる。

【０００６】

【考案が解決しようとする課題】

前記図５〜図８に示す従来の物品陳列用棚板では、物品仕切り板３の差込み部 ３ａ、３ｂを棚板１の差込み孔２ａ、２ｂに嵌挿した際、図８に示すように差込 み部３ａ、３ｂの下端部を支える部材が棚板１側になく、物品仕切り板３が図１ ０に示すように左右方向に倒れて、物品仕切り板３の姿勢が安定しない。

【０００７】 また物品仕切り板３の差込み部３ａ、３ｂを棚板１の差込み孔２ａ、２ｂに嵌 挿した際、物品仕切り板３の前後方向中間部が棚板１に対してフリーで、この部 分を棚板１に固定できず、物品仕切り板３を可撓性を有する合成樹脂材で構成し た場合、図１１（ｂ）の点線のように円弧状に湾曲して、物品仕切り板３の形態 が安定しないという問題があった。 本考案は前記の問題点に鑑み提案するものであり、その目的とする処は、物品 仕切り板を可撓性を有する合成樹脂材により構成した場合の左右方向への倒れと 同方向への撓みとを同時に防止できる物品陳列用棚板を提供しようとする点にあ る。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

前記の目的を達成するために、本考案の物品陳列用棚板は、物品群の陳列及び 保管に使用する棚板の前縁部と後縁部とに多数の上部差込み孔を棚板の左右方向 に列設し、棚板の前縁部直下と後縁部直下とに支え部を一体に形成するとともに 、これらの支え部に多数の下部差込み孔を前記各上部差込み孔に対向して設け、 物品仕切り板を可撓性を有する合成樹脂材の一体成形品として構成し、この物品 仕切り板の前下部及び後下部に倒れ防止用差込み部を垂下状態に設けて、これら の倒れ防止用差込み部を前記上下の差込み孔に着脱自在に嵌挿し、前記棚板の前 後方向の中間位置に多数の撓み防止用差込み孔を棚板の左右方向に列設し、前記 物品仕切り板の前後方向の中間位置下部に撓み防止用差込み部を垂下状態に設け て、この撓み防止用差込み部を前記撓み防止用差込み孔に着脱自在に嵌挿したこ とを特徴としている。

【０００９】

【考案の実施の形態】

（実施例） 次に本考案の物品陳列用棚板を図１〜図４に示す実施例により説明すると、図 １、図２の１が物品群の陳列及び保管に使用する棚板で、この棚板１の前縁部１ ａと後縁部１ｂとに多数の上部差込み孔２ａを棚板１の左右方向に列設し、棚板 １の前縁部１ａ直下と後縁部１ｂ直下とに支え部２ｅ、２ｆを一体に形成すると ともに、これらの支え部２ｅ、２ｆに多数の下部差込み孔２ｃ、２ｄを各上部差 込み孔２ａ、２ｂに対向して設ける。

【００１０】 また物品仕切り板３を可撓性を有する合成樹脂材の一体成形品として構成して おり、撓み易い。この物品仕切り板３の前下部に倒れ防止用差込み部３ａを、後 下部に倒れ防止用差込み部３ｂを、それぞれ垂下状態に設ける。 また前記棚板１の前後方向の中間位置に多数の撓み防止用差込み孔２ｇ、２ｈ を棚板１の左右方向に２列に列設して、前記物品仕切り板３の前後方向の中間位 置下部に撓み防止用差込み部３ｃ、３ｄを垂下状態に設ける。

【００１１】 そして前記倒れ防止用差込み部３ａ、３ｂを前記上下の差込み孔２ａ、２ｂに 着脱自在に嵌挿し、前記撓み防止用差込み部３ｃ、３ｄを前記撓み防止用差込み 孔２ｇ、２ｈに着脱自在に嵌挿して、物品仕切り板３を棚板１上の所定位置に起 立状態にセットし、棚板１上の物品（商品）群を複数の群れに仕切って、陳列及 び保管を行う。 前記図１、図２の実施例では、棚板１の撓み防止用差込み孔を２ｇ、２ｈのよ うに２列とし、これに対応する２つの倒れ防止用差込み部３ｃ、３ｄを物品仕切 り板３に設けているが、棚板１の前後方向中間位置に穿設する撓み防止用差込み 孔を１列とし、これに対応する１つの倒れ防止用差込み部を物品仕切り板３に設 けるようにしてもよい。図４はこの例を示している。

【００１２】

【考案の効果】

本考案の物品陳列用棚板は前記のように棚板１の前縁部１ａと後縁部１ｂとに 多数の上部差込み孔２ａを棚板１の左右方向に列設し、棚板１の前縁部１ａ直下 と後縁部１ｂ直下とに支え部２ｅ、２ｆを一体に形成するとともに、これらの支 え部２ｅ、２ｆに多数の下部差込み孔２ｃ、２ｄを前記各上部差込み孔２ａ、２ ｂに対向して設け、この物品仕切り板３の前下部に倒れ防止用差込み部３ａを、 後下部に倒れ防止用差込み部３ｂを、それぞれ垂下状態に設け、前記倒れ防止用 差込み部３ａを前記上部差込み孔２ａ及び下部差込み孔２ｃに着脱自在に嵌挿す るとともに、前記倒れ防止用差込み部３ｂを前記上部差込み孔２ｂ及び下部差込 み孔２ｄに着脱自在に嵌挿して、物品仕切り板３を棚板１上の所定位置に起立状 態にセットし、棚板１上の物品（商品）群を複数の群れに仕切って、陳列及び保 管を行うので、物品仕切り板３の前後を上下２点で支持できて、物品仕切り板３ の左右方向への倒れを防止できる（図３の実線参照）。

【００１３】 また棚板１の前後方向の中間位置に多数の撓み防止用差込み孔２ｇ、２ｈを棚 板１の左右方向に列設し、物品仕切り板３を可撓性を有する合成樹脂材の一体成 形品として構成し、この物品仕切り板３の前後方向の中間位置下部に撓み防止用 差込み部３ｃ、３ｄを垂下状態に設けて、この撓み防止用差込み部３ｃ、３ｄを 前記撓み防止用差込み孔２ｇ、２ｈに着脱自在に嵌挿し、物品仕切り板３を棚板 １上の所定位置に起立状態にセットして、前記陳列及び保管を行うので、物品仕 切り板３を可撓性を有する合成樹脂材により構成した場合の左右方向への撓みを 防止できる（図２の実線参照）。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の物品陳列用棚板の一実施例を示す斜視
図である。

【図２】（ａ）は同物品陳列用棚板の縦断側面図、
（ｂ）は同物品陳列用棚板の撓み防止効果を示す平面図
である。

【図３】左右方向への倒れ防止効果を示す作用説明図で
ある。

【図４】同物品陳列用棚板の物品仕切り板の他の実施例
を示す側面図である。

【図５】従来の物品陳列用棚板を示す側面図である。

【図６】同物品陳列用棚板の正面図である。

【図７】同物品陳列用棚板の斜視図である。

【図８】同物品陳列用棚板の縦断側面図である。

【図９】（ａ）は物品仕切り板が無い場合の陳列状態を
示す説明図、（ｂ）は物品仕切り板が有る場合の陳列状
態を示す説明図である。

【図１０】物品仕切り板の左右方向への倒れを図６の矢
印Ａ方向からみた作用説明図である。

【図１１】（ａ）は物品仕切り板のセット状態を示す縦
断側面図、（ｂ）は物品仕切り板の左右方向への撓みを
示す説明図である。

【符号の説明】

１ 棚板 １ａ 棚板１の前縁部 １ｂ 棚板１の後縁部 ２ａ、２ｂ 上部差込み孔 ２ｃ、２ｄ 下部差込み孔 ２ｅ、２ｆ 支え部 ２ｇ、２ｈ 撓み防止用差込み孔 ３ 物品仕切り板 ３ａ 倒れ防止用差込み部 ３ｂ 〃 ３ｃ、 撓み防止用差込み部 ３ｄ 〃

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 物品群の陳列及び保管に使用する棚板の
   前縁部と後縁部とに多数の上部差込み孔を棚板の左右方
   向に列設し、棚板の前縁部直下と後縁部直下とに支え部
   を一体に形成するとともに、これらの支え部に多数の下
   部差込み孔を前記各上部差込み孔に対向して設け、物品
   仕切り板を可撓性を有する合成樹脂材の一体成形品とし
   て構成し、この物品仕切り板の前下部及び後下部に倒れ
   防止用差込み部を垂下状態に設けて、これらの倒れ防止
   用差込み部を前記上下の差込み孔に着脱自在に嵌挿し、
   前記棚板の前後方向の中間位置に多数の撓み防止用差込
   み孔を棚板の左右方向に列設し、前記物品仕切り板の前
   後方向の中間位置下部に撓み防止用差込み部を垂下状態
   に設けて、この撓み防止用差込み部を前記撓み防止用差
   込み孔に着脱自在に嵌挿したことを特徴とする物品陳列
   用棚板。