JP3062879B2 - 遊技店におけるランプ表示装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、各遊技機の情報
を報知するためのランプユニットを設けた遊技店におけ
るランプ表示装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】遊技島には、その島列での各種情報、例
えば遊技機での大当たり発生や、遊技客による呼び出
し、不正行為の検出などを表示し、店員に報知するため
の島列用のランプユニットが島列毎に配置してある。一
方、最近の遊技店では、遊技環境を快適にするため、室
内装飾や遊技島のデザインを美麗に仕上げて、美観や室
内雰囲気を良好にしている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の島
列用のランプユニットは、通常は島端壁から突き出すよ
うにして設けてあるため、遊技店の美観や室内雰囲気を
損ねるものである。また、ランプ切れや電気的な故障が
発生すると、ランプユニットの全体を外したり、あるい
はカバーを外したりする必要があるが、その場合遊技島
の高所にランプユニットを設けてあって、そのねじをゆ
るめるという作業が入るため、ランプ交換や電気修理
に、時間と手間を要してしまうばかりでなく、梯子など
の台上に立って両手を使用してねじを弛めなければなら
ず、著しく危険を伴う作業でもあった。

【０００４】この発明は上記に鑑み提案されたもので、
ランプユニットを設けても美観や室内雰囲気を損ねずか
えって美観や室内雰囲気の向上に寄与することができ、
またそのランプユニットのランプ交換や電気修理も簡単
にかつ安全に行えるようにした遊技店におけるランプ表
示装置を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項１に記載の発明は、遊技店に設置されている
表示体の端縁部上方の隅部に切り欠き空部を形成し、そ
の切り欠き空部に各遊技機における情報を表示するため
のランプユニットを、外側から着脱可能に装着して構成
したことを特徴としている。

【０００６】また、請求項２に記載の発明は、上記した
請求項１に記載の発明の構成に加えて、上記ランプユニ
ットは、複数のランプを装着する各ソケットを有し、上
記切り欠き空部に装着固定されるユニット本体と、上記
ユニット本体に対してワンタッチで外側から着脱可能な
カバーと、を備えていることを特徴としている。

【０００７】さらに、請求項３に記載の発明は、上記し
た請求項２に記載の発明の構成に加えて、上記ランプユ
ニットのカバーには、上記各ソケットのランプに対応さ
せて表示用窓部分を配し、カバー裏面には各ランプを互
いに離隔させる遮光板を立設し、ランプの光がそのラン
プに対応する表示用窓部分だけを照らすようにした、こ
とを特徴としている。

【０００８】

【発明の実施の形態】以下にこの発明の実施の形態を図
面に基づいて詳細に説明する。図１はこの発明に係る遊
技島島端での構成を示す図、図２は島列用ランプユニッ
トのユニット本体とカバーとを示す分解斜視図、図３は
島端隅部に装着したユニット本体にカバーを嵌め付けた
状態の横断面図である。これらの図において、遊技島１
は、複数の遊技機９…を背中合わせに列設して構成した
ものであるが、各遊技機９における情報を表示する本発
明のランプ表示装置としての機能も併せ持っており、ま
た本発明における表示体の実施形態としての島端１０を
有しており、その表示体としての島端１０の縁部上方の
隅部２に切り欠き空部３を形成し、その切り欠き空部３
に当該遊技島１の各遊技機における情報を表示するため
の島列用ランプユニット４を、外側から着脱可能に装着
して構成される。

【０００９】上記の島列用ランプユニット４は、遊技機
での大当たり発生や、遊技客による呼び出し、不正行為
の検出などの島列の情報を表示して店員に報知するため
のものであり、ユニット本体５とカバー６とから構成さ
れ、同サイドの島列に配置された各遊技機９とは電気的
に接続されている。

【００１０】ユニット本体５は、略凹状に形成した金属
製の薄板材から成り、その薄板材両端の縁部５１，５１
はさらに外側に折り曲げられ、またその縁部５１，５１
の折り曲げ部分手前での各上端および各下端には、略Ｌ
字状の補強部材５２，５２が架設してあり、ユニット本
体５を切り欠き空部３に装着したとき、縁部５１，５１
は切り欠き空部３の側縁外側３３，３３に、補強部材５
２，５２は切り欠き空部３の上下面３２，３２にそれぞ
れ当接するようになっている。各縁部５１の上下端側に
は、切り欠き空部３の側縁外側３３，３３にビス止めす
るための小孔５１ａ…が穿設してあり、各補強部材５２
の曲折部分には、後述するカバー６の係合部材６５，６
５をワンタッチで係止する係止部材５２ａ，５２ａが設
けてある。

【００１１】ユニット本体５の凹状部分には、一列に配
置したランプ装着用のソケット５３…と、ソケット５３
…に装着した各ランプ５４…の点滅制御用基板５５とが
実装されており、ランプ５４…は、基板５５からの信号
に応じて点滅し、上記したように、大当たり、呼び出
し、不正等の表示を行う。

【００１２】カバー６は、金属製の薄板材をＬ字状に曲
折させた形状を有し、ユニット本体５に蓋として被せた
ときに、ユニット本体５側の各ランプ５４…が、このカ
バー６中央の曲折部分６１に臨むようになっている。カ
バー６には、そのランプ位置に対応させて、曲折部分６
１から側縁６７，６７に向けＬ字状細長の表示用窓部分
６２…が設けてある。また、カバー６の裏面には、表示
用窓部分６２間に遮光板６３，６３を立設し、各ランプ
５４を互いに離隔させることによりランプ５４がそのラ
ンプ５４に対応する表示用窓部分６２だけを照らすよう
になっている。

【００１３】カバー６の裏面には、端縁６８，６８の内
側所定箇所に、案内板６６…が立設してある。また、上
記の係合部材６５，６５が曲折部分６１の両端縁６８，
６８寄りに突設してある。さらに、側縁６７，６７の内
側にその側縁６７，６７に沿って窪み部６９，６９が形
成してある。

【００１４】上記の島列用ランプユニット４を遊技島１
の端縁部上方の隅部２に取り付けるときは、ユニット本
体５を隅部２に形成した切り欠き空部３に装着し、その
装着したユニット本体５にカバー６を被着する。

【００１５】ユニット本体５の切り欠き空部３への装着
は、先ず図１の矢印Ａで示すように、ユニット本体５の
裏側を切り欠き空部３に入れ、次に図３に示すように、
ユニット本体５の縁部５１，５１を切り欠き空部３の側
縁外側３３，３３に、またその縁部５１，５１の折り曲
げ部分手前を切り欠き空部３の側面３１，３１にそれぞ
れ当接させ、縁部５１，５１の小孔５１ａ…にビス５９
…を入れて切り欠き空部３の側縁外側３３，３３に螺着
させることで行う。

【００１６】続いて、そのユニット本体５にカバー６を
被着するときは、図１の矢印Ｂおよび図２の矢印Ｃで示
すように、カバー６の裏面をユニット本体５に向き合わ
せ、次にカバー６の案内板６６を補強部材５２の内側に
当てて案内させつつ被せていき、そのとき係合部材６５
が係止部材５２ａに当たるので、そのまま押し入れる。
このとき、係止部材５２ａは、係合部材６５先端を弾性
力で挟持し固定する。逆に、カバー６をユニット本体５
から外すときは、カバー６を手前に引っぱって引き抜く
ようにするが、係止部材５２ａは、係合部材６５先端を
弾性力で挟持しているだけなので、簡単に外せるように
なっている。すなわち、カバー６はユニット本体５に対
してワンタッチで着脱可能となっている。ユニット本体
５にカバー６を被着すると、ビス５９…はカバー６裏面
の窪み部６９，６９で覆われ、ビス５９…は外からは見
えなくなる。また、カバー６の折れ線（曲折部分６１）
が島端１０の隅部２の稜線にほぼ一致するようになる。

【００１７】このように、遊技島１の端縁部上方の隅部
２に切り欠き空部３を形成し、その切り欠き空部３に島
列用ランプユニット４を装着するようにしたので、島端
１０から突き出さずに設けることができ、したがって、
島列用ランプユニット４を設けても美観を損ねず、かえ
って美観向上に寄与することができる。また外側からビ
スで着脱可能としたので、取付けや取り外しも簡単に行
うことができる。

【００１８】また、ユニット本体５にカバー６をワンタ
ッチで外側から着脱可能としたので、ランプ交換や電気
修理に速やかに着手することができ、その作業を短時間
で完了させることができるばかりでなく、高所での作業
であっても危険を伴うことがない。。

【００１９】さらに、カバー６には、各ランプ５４に対
応させて遮光板６３…と、表示用窓部分６２…とを設け
たので、点灯したランプ５４に対応する表示用窓部分６
２のみを明るく照らし出すことができ、したがって島列
の複数の必要な情報を確実に店員に報知させることがで
きる。また、遮光板６３…をユニット本体５ではなくカ
バー６に設けたので、カバー６を外したときにユニット
本体５側は手狭ではなくなり、この点からも上記のラン
プ交換や電気修理を行いやすくすることができる。

【００２０】また、ユニット本体５を固定するビス５９
…をカバー６で覆うようにしたので、遊技島の美観を損
ねることなく、島列用ランプユニット４を取り付けるこ
とができる。

【００２１】なお、上記の本発明の実施形態では、ラン
プユニットを島列用ランプユニット４として説明した
が、島列用に限定されず、一般的な表示用ランプユニッ
トであってもよい。

【００２２】また、本発明の表示体を、遊技島１の島端
１０とし、その島端１０にランプユニットを設けてラン
プ表示装置として説明したが、遊技島１の島端１０に限
定されず、遊技店内の適当な場所に柱状、枠状の表示体
を設けてランプユニットを外側から着脱可能に装着して
もよい。

【００２３】

【発明の効果】この発明は上記した構成からなるので、
以下に説明するような効果を奏することができる。請求
項１に記載の発明では、ランプユニットを表示体の切り
欠き空部に装着するようにしたので、表示体から突き出
さずに設けることができ、したがって、ランプユニット
を設けても美観や室内雰囲気を損ねず、かえって美観や
室内雰囲気の向上に寄与することができる。また外側か
ら着脱可能としたので、取付けや取り外しも簡単に行う
ことができる。

【００２４】また、請求項２に記載の発明では、ユニッ
ト本体にカバーをワンタッチで着脱可能としたので、ラ
ンプ交換や電気修理に速やかに着手することができ、そ
の作業を短時間で完了させることができ、かつその一連
の作業を危険を伴うことなく安全に行うことができる。

【００２５】さらに、請求項３に記載の発明では、ラン
プユニットのカバーに、各ランプに対応させて遮光板と
表示用用窓部分とを設けたので、点灯したランプに対応
する表示用窓部分のみを明るく照らし出すことができ、
したがって各遊技機の情報を確実に表示して店員に報知
させることができる。また、遮光板をユニット本体では
なくカバーに設けたので、カバーを外したときにユニッ
ト本体側は手狭ではなくなり、この点からも上記のラン
プ交換や電気修理を行いやすくすることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明に係る遊技島島端での構成を示す図で
ある。

【図２】島列用ランプユニットのユニット本体とカバー
との分解斜視図である。

【図３】島端隅部に装着したユニット本体にカバーを嵌
め付けた状態の横断面図である。

【符号の説明】

１ 遊技島 ２ 隅部 ３ 切り欠き空部 ３１ 側面 ３２ 端面 ３３ 切り欠き空部の側縁外側 ４ 島列用ランプユニット ５ ユニット本体 ５１ 縁部 ５１ａ 小孔 ５２ 補強部材 ５２ａ 係止部材 ５３ ソケット ５４ ランプ ５５ 基板 ５９ ビス ６ カバー ６１ 曲折部分 ６２ 表示用窓部分 ６３ 遮光板 ６５ 係合部材 ６６ 案内板 ６７ 側縁 ６８ 端縁 ６９ 窪み部

Claims (3)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 遊技店に設置されている表示体の端縁部
   上方の隅部に切り欠き空部を形成し、その切り欠き空部
   に各遊技機における情報を表示するためのランプユニッ
   トを、外側から着脱可能に装着して構成した、 ことを特徴とする遊技店におけるランプ表示装置。
2. 【請求項２】 上記ランプユニットは、 複数のランプを装着する各ソケットを有し、上記切り欠
   き空部に装着固定されるユニット本体と、 上記ユニット本体に対してワンタッチで外側から着脱可
   能なカバーと、 を備えていることを特徴とする請求項１に記載の遊技店
   におけるランプ表示装置。
3. 【請求項３】 上記ランプユニットのカバーには、上記
   各ソケットのランプに対応させて表示用窓部分を配し、
   カバー裏面には各ランプを互いに離隔させる遮光板を立
   設し、ランプの光がそのランプに対応する表示用窓部分
   だけを照らすようにした、 ことを特徴とする請求項２に記載の遊技店におけるラン
   プ表示装置。