JP3654600B2 - 遊技機 - Google Patents

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【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、遊技機に係わり、詳しくは透明板を保持する保持枠(例えば、ガラス枠)のさらに前面に装飾枠を設け、この装飾枠の開口部内周縁と透明板表面との隙間を塞ぐか又は覆う閉鎖手段を設けることにより、遊技機前面の装飾効果の向上とともに、防犯性及び防塵性等の向上を図った遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の遊技機は、前面(遊技盤の前面側)にガラス枠(保持枠)が配置され、このガラス枠の開口部からガラス板(透明板)を介して遊技盤上の遊技領域を前面側から視認可能な状態としている。すなわちこのガラス枠は、中央に四角い開口部を形成した額縁状の枠体によって構成され、この枠体にガラス板を保持する機能を持たせている。ガラス枠は金属製からなり、その裏面側に2枚のガラス板を遊嵌(すきま嵌めによる嵌合)させて保持可能な保持部が形成されている。またこのガラス枠は、前面枠の開口部の縁に釘により固定された縁飾り枠に形成された開閉軸受に固定されており、遊技機の前面側に遊技盤を覆う状態で開閉可能なように構成されている。なお、遊技盤表面にはバンド部材(例えば、内バンド、外バンド)や遊技盤の側部を装飾するサイドケースに形成された区画壁により遊技領域を形成し、発射装置から遊技球を遊技領域に向けて発射して、遊技を行っている。
【0003】
そして、上記ガラス枠の開口部内周縁とガラス板表面との間には、ガラス板を遊嵌させて保持する構造上、隙間が発生することが避けられないが、従来この隙間を塞ぐ部材又は覆う部材は特に設けられておらず、結局前面側外部に露出する隙間がガラス板表面上に存在していた。また、従来の遊技機の装飾(特に、電気的装飾)は、主に遊技盤側で行っており、ガラス枠の開口部から遊技盤における装飾表示が見える状態になっているだけであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来の遊技機にあっては、防犯性及び防塵性及び装飾等の面で、以下のような問題点があった。
(イ)ガラス枠とガラス板との隙間を通してゴミやホコリ等が中に入り易く、しかもこの隙間にたまったゴミ等が掃除し難かった。
(ロ)また上記隙間を通してピアノ線等の侵入の可能性があり、防犯性が悪いという欠点があった。
(ハ)さらに上記隙間にメンテナンスマン又は遊技者等が指を挟む危険性があった。
【0005】
(ニ)従来の遊技機はガラス板を単にガラス枠の保持部に遊嵌させて保持したままの構成であるため、ガラス板ががたつき易かった。
(ホ)従来のガラス枠は金属製であったため、開口部内面等に表示札を設置する部分を設けることが困難で、結局遊技領域を目視可能とする開口部の内側の目につきやすい位置に、遊技店の各種情報を表示する表示札等をしっかりと保持して掲示することが簡単にできなかった。
(ヘ)従来のガラス枠は金属製であったため、装飾体(例えば、電気的装飾部材)を備えることや、形状を変更することが困難であり、装飾性をいま以上高めることが困難であった。
(ト)従来のガラス枠の金属面が遊技機の表面の一部を構成することになっていたため、やはり装飾性を高めることができなかった。
(チ)従来の遊技機の装飾表示は、主に遊技盤側で行っていたため、遊技機全体での装飾という点で、物足りないものであった。すなわち、装飾効果が低かった。
【0006】
(リ)一方、幾分でも装飾効果を高めるために、例えばガラス枠を樹脂製にしてその形状を変化させることも考えられるが、この場合には、防犯面での問題が著しくなり、ピアノ線等の侵入の可能性がさらに高まるとともに、強度が弱くなり、単に樹脂にするのみでは強度が十分に得られないことがあった。
(ヌ)またガラス枠を樹脂製にした場合、従来の遊技機との互換が難しいため、ガラス枠あるいは遊技機自体を新規に開発する必要があり、開発コストが上昇し、コスト面で不利であった。
【0007】
そこで本発明は、遊技機全体での装飾効果を高めることができるとともに、透明板のがたつきが防止され、しかも防塵性、防犯性、安全性、強度面、及びコスト面等で十分良好な状態が維持できる遊技機を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的達成のため、請求項1記載の発明による遊技機は、遊技機本体と、
該遊技機本体に備えられ遊技領域を形成する遊技盤と、
該遊技盤の前方部に配置され、前記遊技機本体に開閉可能に備えられ前記遊技領域を視認可能な開口部に透明板を保持する保持枠と、を備えた遊技機において、
前記遊技領域を囲むように中央開口部が形成され、前記保持枠の前面を覆う合成樹脂製の取付ベース盤と、
前記取付ベース盤における前記中央開口部の縁部に沿った状態で配置される縁部装飾体と
を有する装飾枠を前記保持枠の前面に配設するとともに、この装飾枠の中央開口部内周縁と前記保持枠に保持された前記透明板表面との隙間が生じるように設定し、
該隙間を塞ぐか又は覆う閉鎖手段を設け
前記閉鎖手段は、
合成ゴムなどの弾性を有する弾性樹脂からなり、前面に凹部が、後面に突起が全周に渡って形成され、
前記凹部に前記取付ベース盤の内周端縁と前記縁部装飾体の内周端縁とをはめ込み、前記取付ベース盤の内周端縁と前記縁部装飾体の内周端縁との後方に位置する前記突起が前記透明板の表面に圧接した状態で組み付けられていることを特徴とする。
【0009】
また、好ましい態様として、例えば請求項2記載のように、前記閉鎖手段の下部上面を前方に延出し、該延出した上面に表示札又は遊技用カードが保持可能な2列の突条よりなる表示札保持部を設けるようにしてもよい。
【0010】
【作用】
本発明では、保持枠(例えばガラス枠、以下、この項で同様)の前面に、装飾枠が配設され、装飾枠の中央開口部内周縁と保持枠に保持された透明板表面との隙間を塞ぐ閉鎖手段が設けられ、閉鎖手段は弾性樹脂からなり、前面に凹部が、後面に突起が全周に渡って形成され、凹部に取付ベース盤の内周端縁と縁部装飾体の内周端縁とをはめ込み、これらの内周端縁の後方に位置する突起が透明板の表面に圧接した状態で組み付けられる。
したがって、閉鎖手段によって透明板(例えばガラス、以下この項で同様)表面とガラス枠との隙間も覆われて、結局透明板表面において遊技領域を視認可能とする開口部分には、外部に露出する隙間がなくなり、防塵性,防犯性及び安全性が高まる。
【0013】
【実施例】
第1実施例
以下、図面を参照して本発明の実施例について説明する。まず、第1実施例を説明する。
図1〜図16は本発明をプリペイドカード方式のパチンコ機に適用した場合の第1実施例を示している。
A.パチンコ装置の正面構成
図1はパチンコ装置の全体を示す正面斜視図である。図1において、1はパチンコ装置であり、大きく分けてパチンコ機2と、遊技媒体貸出装置としてのカード式玉貸機(以下、単に玉貸機という)3によって構成され、これらが対をなして設置される。パチンコ機2とカード式玉貸機3とが対をなして設置されたパチンコ装置1は、いわゆるCR機(カードリーディング機)と称されている。玉貸機3にはカードリーダーが内蔵され、玉貸機3の前面パネル4にはプリペイドカードが挿入されるカード挿入口5と、7セグメントの発光ダイオードを用いて3列で構成され、カードの残り度数を表示するカード残度数表示器6と、発光ダイオード等からなりカードの受け付けが有効であることを表示するカード受付け表示器7とが設けられている。
【0014】
パチンコ機2は、遊技領域を形成する遊技盤10と、額縁状前面枠11と、ガラス(透明板)12aを保持する金属製のガラス枠(保持枠)12(ただし、図1ではほとんど見えておらず、詳しくは図2〜図7参照)と、ガラス枠12の前面側に取り付けられる装飾枠13と、装飾枠13の前面側に取り付けられる前面装飾体14とを有し、この場合前面装飾体14の一部を構成する開口縁部装飾体レンズ231〜234(縁部装飾体)が、装飾枠13の開口部内周縁とガラス12a(透明板)表面との隙間を覆う閉鎖手段として機能しているものである。額縁状前面枠11はパチンコ機2の前面側に開閉可能に備えられ、ほぼ中央に開口部が形成され、開口部を通して遊技盤10における遊技に供する各種入賞装置等が見えるようになっている。ガラス枠12は本発明の保持枠に相当し、中央に開口部が形成されている。
【0015】
また、パチンコ機2は前面側に前面表示パネル15と、前面操作パネル16とを有している。額縁状前面枠11は木製(樹脂製でもよい)の機枠17に対して上部蝶番18および下部蝶番(図示略)によって開閉可能に支持され、ガラス枠12は額縁状前面枠11に開閉可能に支持されており、特に本実施例では着脱可能な構成になっている(詳細は後述)。
なお、額縁状前面枠11の図中左側には縁飾り部19が設けられており、縁飾り部19はガラス枠12と同様に金属製である。縁飾り部19の部分には装飾枠13が配置されていない。これは、縁飾り部19の所まで装飾枠13を配置すると、ガラス枠12の開閉が困難になる(例えば、前面装飾体14が額縁状前面枠11に衝突する)から、余裕を持たせているためである。
上記額縁状前面枠11、機枠17、前面表示パネル15と、前面操作パネル16等の遊技盤10以外の部分は、全体として遊技機本体20を構成する。
【0016】
ここで、前面装飾体14は遊技領域を囲むようにパチンコ機2の前面側に配置されており、スピーカー304を内蔵する外側スピーカーカバー371、スピーカー314を内蔵する外側スピーカーカバー372、上部装飾ランプ中継基盤306を内蔵するランプカバー351、開口縁部装飾体レンズ231〜234(一部は図示略)、サイド装飾体401およびサイド装飾体402によって構成される(詳細な構成は後述)。この場合、スピーカー304、314によってステレオ配置構造の音響装置が構成される。また、開口縁部装飾体レンズ231〜234は遊技領域を取囲むようになっており、開口縁部装飾体レンズ231〜234によって囲まれた遊技盤の領域で遊技が行われる。外側スピーカーカバー371、372、ランプカバー351およびサイド装飾体401、402はパチンコ機2の前面側にやや突出しているとともに、比較的に大きな形状に形成され、カラフルな色彩が施されている。
【0017】
前面表示パネル15には上皿21と、プリペイドカードの残高を表示するカード度数表示器(カード残高表示器)22と、玉を購入するときに操作される玉貸釦(変換釦)23と、プリペイドカードを排出するときに操作されるカード排出釦(返却釦)24と、玉貸し可能表示器25と、上皿21の玉を後述の玉貯留皿32に移す玉通路開閉用の押し釦26とが設けられている。
なお、玉貸機3にカードリーダでなく、例えばカードリーダ・ライタを配置し、玉数等の価値情報や遊技客の識別情報が記憶されている遊技用カードを用い、遊技結果をカードに書き込む等のデータ処理が可能なものであってもよい。さらに、遊技用カードはプリペイドカードに限らず、例えば玉数等の価値情報が記憶されいる玉数カード、あるいは遊技客の識別情報が記憶されている識別カード等を単独で使用する遊技機でもよい。
【0018】
要は、遊技用カードを使用するために、このカード情報を読み込み可能なカードリーダ、若しくは読み込み/書き込み可能なカードリーダ・ライタであればよい。例えば、完全なカード式のパチンコ遊技システムで封入球式の遊技機(例えば、クレジット方式の遊技機)にも本発明を適用することができる。
また、遊技用カードとして磁気カードを用いている例に限らず、例えばICカードを用いる遊技機でもよい。ICカードを用いた場合、当然のことながらカードリーダ若しくはカードリーダ・ライタはICカードに対応するものを使用することになる。
なお、カードリーダとカード制御装置とは別体として分離して配置してもよいし、あるいは両者を一体化してもよく、例えばカードリーダの内部にカード制御装置を組み込むようにしてもよい。
【0019】
前面操作パネル16には、灰皿31と、玉を貯留する玉貯留皿(受皿)32と、玉貯留皿32に貯留された玉を外部下方に抜くための玉抜きレバー33と、発射装置の操作を行う発射操作ノブ34とが設けられている。
パチンコ機2の額縁状前面枠11の図中右部には前面枠飾り部材41が設けられており、前面枠飾り部材41には樹脂飾り42、43と、施錠部44とが配置されている。樹脂飾り42、43はカラフルな色彩の施された縦長形状で樹脂製のもので、額縁状前面枠11を装飾するものである。なお、樹脂飾り42、43の内部にはランプは入っていないが、ランプを内蔵して点滅制御するようにしてもよい。
ガラス枠12は前面枠11に開閉可能に支持され、通常は施錠装置によって前面枠11に対して施錠されている。ガラス枠12を開く場合には、施錠部44に所定のキーを挿入して回動操作することにより、施錠装置のロック状態が解除されてオープンする。
なお、前面枠飾り部材41における樹脂飾り42、43は樹脂製であるため、例えば装飾枠13と一体成形するようにしてもよい。あるいは、前面枠飾り部材41の部分を全体的に装飾枠13と一体成形するようにしてもよい。
【0020】
ここで、遊技盤10における遊技領域はどのようなものでもよく、遊技球を使用するパチンコ遊技機であれば、任意の構成を取り得る。例えば、いわゆる「第1種」に属するもので、複数の図柄を可変表示可能な表示装置(特別図柄表示装置)を備え、この表示装置における可変表示結果が予め定められた特別図柄で表示されたことを条件に遊技者に有利な特別遊技状態(大当り状態)を発生可能な遊技機でもよい。また、表示装置の図柄内容を変化させてゲームを行うもので、「第3種」に属する遊技機、あるいは表示装置を備えた他の種類の遊技機、いわゆる「第2種」に属する遊技機、又はその他の機種(例えば、他種タイプ)等に幅広く適用が可能である。また、表示装置を備えていない各種類の遊技機にも適用することができる。本実施例では「第1種」に属するタイプのものを用いている。
【0021】
B.装飾枠の取り付け構造
次に、装飾枠13の取り付け構造について説明する。図2は装飾枠13の上部側を示す図、図3は装飾枠13の下部側を示す図、図4は装飾枠13の右側部分を示す図である。
(a)装飾枠13の上部側の取り付け構造
まず、図2を参照して装飾枠13の上部側の取り付け構造から説明すると、図2に示すように、装飾枠13は後述するように3分割可能であるが、ここでは組み立てる前の状態で示されている。装飾枠13の上部側の裏面にはビスを捩じ込み可能なボス101、102が形成されている。一方、ガラス枠12には2枚のガラスの両側縁部を遊嵌させて保持するガラス保持枠103、104が形成されており、これらのガラス保持枠103、104に上側からガラスの両側縁部を挿入することで、ガラスがガラス枠12に取り付けられる。また、ガラス枠12の上部で裏面側には開口部105の周囲に沿って一定長さの折返し縁106が形成されている。
【0022】
折返し縁106には装飾枠固定部材107が嵌合可能になっており、装飾枠固定部材107は細長い形状で、スリットを構成する係合片108、109が設けられている。装飾枠固定部材107は樹脂製であるが、金属製にしてもよい。また、装飾枠固定部材107の上端部は折返し部107aになっており、折返し部107aと係合片108とで構成されるスリット111に折返し縁106が嵌合し、係合片108と係合片109とで構成されるスリット112に装飾枠13の裏面側のボス101、102が嵌合可能になっている。
装飾枠固定部材107の両端下部にはガラス押え部材113、114が形成されており、ガラス押え部材113、114はガラスに当接してガラスの振動を防止する機能を有している。また、装飾枠固定部材107の中央部107cはR形状に形成され、遊技者が遊技盤の遊技領域を見る際に、視覚を妨げないようになっている。
【0023】
装飾枠13の上部側をガラス枠12に取り付けるには、まず装飾枠固定部材107のスリット111(折返し部107aと係合片108とで構成)にガラス枠12の折返し縁106を挿入するとともに、スリット112(係合片108と係合片109とで構成)に装飾枠13の裏面側のボス101、102を嵌合させる。次いで、装飾枠固定部材107の両端に形成されたビス穴121a、121bにビス(図示略)を挿入して装飾枠13の裏面側のボス101、102に捩じ込む。これにより、ガラス枠12を挟むようにして装飾枠13と装飾枠固定部材107とが連結され、結局、装飾枠13の上部側をガラス枠12に取り付けることができる。このとき、ガラス枠12の折返し縁106が装飾枠固定部材107のスリット111に挿入されているから、頑丈に固定することが可能である。
【0024】
(b)装飾枠13の下部側の取り付け構造
次に、図3を参照して装飾枠13の下部側の取り付け構造について説明する。図3に示すように、装飾枠13は後述するように3分割可能であるが、ここでは装飾枠13の下部側が組み立てる前の状態で示されている。装飾枠13の下部側の裏面にはビスを捩じ込み可能なボス131、132が形成されるとともに、多数のリブ133a、133b、・・・・・(他は繁雑になるので、符号付けは省略)が形成されている。
ガラス枠12の下部側における折返し縁106には同様に装飾枠固定部材134が嵌合可能になっており、装飾枠固定部材134は細長い形状で、断面コ字状に形成され、ボス131、132を嵌合可能なスリット135を構成するようになっている。なお、装飾枠固定部材134は樹脂製であるが、金属製にしてもよい。
装飾枠固定部材134の一部には、装飾枠固定部材134を装飾枠13と連結した際に、装飾枠固定部材107がリブ133aに対して当接しないように逃げ用切り欠き136が形成されるとともに、ボス131、132に対する逃げ用切り欠き137、138が形成されている。逃げ用切り欠き137、138に対応した装飾枠固定部材134の部分には、ビスを挿入可能なビス穴が形成されている。
【0025】
装飾枠13の下部側をガラス枠12に取り付けるには、まず装飾枠固定部材134のスリット135にガラス枠12の折返し縁106を挿入するとともに、スリット135に装飾枠13の裏面側のボス131、132を嵌合させる。次いで、装飾枠13の逃げ用切り欠き137、138の部分に形成されたビス穴にビス(図示略)を挿入して装飾枠13の裏面側のボス131、132に捩じ込む。これにより、ガラス枠12を挟むようにして装飾枠13と装飾枠固定部材134とが連結され、結局、装飾枠13の下部側をガラス枠12に取り付けることができる。このとき、ガラス枠12の折返し縁106が装飾枠固定部材134のスリット135に挿入されているから、頑丈に固定することが可能である。
このようにして、装飾枠13の上部側および下部側が装飾枠13を介してガラス枠12に固定される。なお、装飾枠13の上部側および下部側をそれぞれ取外すには上記と逆の手順になる。
【0026】
(c)装飾枠13の右側部分の取り付け構造
次に、図4を参照して装飾枠13の右側部分(遊技機を正面から見た場合に右側に位置する部分のこと、左側部分も同様の意味)の取り付け構造について説明する。図4に示すように、装飾枠13は後述するように3分割可能であるが、ここでは装飾枠13の右側部分が組み立てる前の状態で示されている。装飾枠13の右側部分の裏面にはビスを捩じ込み可能なボス141、142、143が形成されている。
ガラス枠12の右側部分における折返し縁106には同様に装飾枠固定部材144が嵌合可能になっており、装飾枠固定部材144は細長い形状で、断面コ字状に形成され、ボス141、142、143を嵌合可能なスリット145を構成するようになっている。なお、装飾枠固定部材144は樹脂製であるが、金属製にしてもよい。
ガラス枠12にはボス141、142、143に対する逃げ用切り欠き151、152、153が形成されている。逃げ用切り欠き151、152、153に対応した装飾枠固定部材144の部分には、ビスを挿入可能なビス穴の形成されたビス係合部154、155、156が設けられている。ビス係合部154、155、156は円筒形で、ボス141、142、143の頭部を収納可能な形状になっている。
【0027】
装飾枠13の右側部分をガラス枠12に取り付けるには、まず装飾枠固定部材144のスリット145にガラス枠12の折返し縁106を挿入するとともに、ビス係合部154、155、156に対してそれぞれ装飾枠13の裏面側のボス141、142、143を嵌合させる。次いで、装飾枠固定部材144のビス係合部154、155、156のビス穴にビスを挿入して装飾枠13の裏面側のボス141、142、143にそれぞれ捩じ込む。これにより、ガラス枠12を挟むようにして装飾枠13と装飾枠固定部材144とが連結され、結局、装飾枠13の右側部分をガラス枠12に取り付けることができる。このとき、ガラス枠12の折返し縁106が装飾枠固定部材144のスリット145に挿入されているから、頑丈に固定することが可能である。
このようにして、装飾枠13の右側部分が装飾枠13を介してガラス枠12に固定される。なお、装飾枠13を取外すには上記と逆の手順になる。
また、装飾枠13の左側部分の取り付け構造も図示は略すが、同様の構成であり、かつその取り付け方法も同様である。
【0028】
C.ガラス枠の取り付け構造
次に、ガラス枠(保持枠)12の取り付け構造について説明する。図5はガラス枠12が閉じた状態を示す図、図6はガラス枠12が開いた状態を示す図である。
図5、図6を参照してガラス枠12の開閉指示構造を説明すると、ガラス枠12はロ字状の枠形に形成され、その一方の側に開閉機構部160が設けられている。開閉機構部160はガラス枠12をパチンコ機2の前面で開閉可能に支持するとともに、ガラス枠12をパチンコ機2に着脱可能に取り付ける着脱手段161を有している。なお、開閉機構部160はガラス枠12に複数(ここでは2つ)設けられており、本実施例では下側の開閉機構部160を示し、上側の開閉機構部は図示を略している。2つの開閉機構部によって安定的にガラス枠12がパチンコ機2(特に、縁飾り部19)に取り付けられるようになっている。
【0029】
図7に示すように、着脱手段161は着脱機構部162と、着脱機構部162を操作する操作部(操作手段)163とを有している。着脱機構部162はガラス枠12を開閉可能に支持可能な支軸164と、ガラス枠12本体と一体成形され支軸164をスライド可能に収納する支軸収納部165と、支軸164を支軸収納部165に収納する方向に付勢するスプリング166とを有している。支軸収納部165には一部に切り欠き165aが形成され、支軸164を上側に引上げる際の邪魔にならないようになっている。
スプリング166の一端側は操作部163に係合し、他端側はガラス枠12の本体に固定されている。支軸164を持上げるには、操作部163を上側に引上げるが、このときスプリング166の付勢力に抗して支軸164が支軸収納部165から上方向に引上げられる。また、逆に操作部163から手を離すと、スプリング166の付勢力によって支軸164が支軸収納部165内に収納され、最大限に収納された状態で図示のように長さLだけ、支軸164の先端部が支軸収納部165の端から下側に突出する。
【0030】
開閉機構部160の着脱手段161は、額縁状前面枠11の前面側周囲にある枠状の金属製の縁飾り部19の一部に対して係合するようになっており、縁飾り部19には支軸収納部165から突出した支軸164の先端部を回動可能に支持する支軸支持部167が設けられている。支軸支持部167は縁飾り部19に対してほぼ直行するように水平方向に一定長さだけ突出して一体成形で形成されており、支軸支持部167には支軸164の先端部を支持する先細りに形成されたテーパー状の支持穴168が設けられている。また、縁飾り部19における支軸支持部167が設けられている箇所には、切り欠き169が形成されている。
【0031】
ここで、ガラス枠12を縁飾り部19に取り付けるときの手順について説明する。なお、開閉機構部160の操作は図示しない上側の開閉機構部についても同様である。ただし、上側の開閉機構部の場合、その操作部が固定状態になっている点が異なる。
ガラス枠12の開閉機構部160を縁飾り部19に取り付けるには、まずガラス枠12における上側の開閉機構部の支軸の先端部を縁飾り部19の支軸支持部(こちらは図示略)の所まで移動させ、支軸支持部のテーパー条の支持穴に挿入する。一方、このときほぼ同時のタイミングで、ガラス枠12における下側の開閉機構部について、その着脱手段161における操作部163を上側に引上げて、支軸164の先端部を支軸収納部165内に収納し、このままの状態で支軸収納部165を縁飾り部19の支軸支持部167の所まで移動させ、次いで、操作部163から手を離して支軸164の先端部を支軸支持部167のテーパー状の支持穴168に挿入する。上下2つの開閉機構部について上記のような手順を実行することにより、開閉機構部160が縁飾り部19に取り付けられる。そして、これにより、ガラス枠12を縁飾り部19に開閉可能に固定することができる。
一方、ガラス枠12の開閉機構部160を縁飾り部19から取り外すには、上記と逆の手順になる。すなわち、最初に着脱手段161における操作部163を上側に引上げて、支軸164の先端部を支軸収納部165内に収納し、支軸支持部167のテーパー状の支持穴168から抜く。次いで、このままの状態で支軸収納部165を縁飾り部19の支軸支持部167から離れる方向に移動させる。
また、上側の開閉機構部についても、支軸の先端部をテーパー状の支持穴168から抜くという同様の手順を実行することにより、開閉機構部160が縁飾り部19から取り外される。そして、これにより、ガラス枠12を縁飾り部19から取り外すことができる。
【0032】
図5および図6に戻り、縁飾り部19には着脱手段161における操作部163に対向する位置に、切り欠き171が形成されており、切り欠き171はガラス枠12が閉鎖状態のときに操作部163を納めるようになっている。
ガラス枠12を開くと図6に示すようになって、操作部163が切り欠き171から逸脱し、自由な開閉を許容する。一方、ガラス枠12を閉じると図5に示すようになって操作部163が切り欠き171に納められ、誤って操作部163が上側に移動しないようにロックされる。
なお、縁飾り部19には釘(図示略)を貫通させて縁飾り部19を額縁状前面枠11に取り付けるための釘穴172、173(他は図示略)が形成されている。
【0033】
D.装飾枠の構造
次に、装飾枠13の構造について説明する。図8は装飾枠13の斜視図(特に、正面側の斜視図)である。図8において、装飾枠13は大きく分けて3つの部分、すなわち第1装飾枠13A、第2装飾枠13B、第3装飾枠13Cに区分(つまり、3分割)され、これらが相互に連結されて組み立てられるようになっている。第1装飾枠13A、第2装飾枠13B、第3装飾枠13Cは何れも樹脂で成形され、各端部にそれぞれ嵌合部が形成されている。
第1装飾枠13Aはパチンコ機2の正面左側上部に配置されるもので、嵌合部201、202および取り付け部203を有している。また、第1装飾枠13Aは薄い平板状に形成され、遊技領域に対応して内側部分がR状に形成されている。第1装飾枠13Aには開口縁部装飾体基盤(ただし、第1装飾枠13Aに対応するものは図示略)を貫通して開口縁部装飾体レンズ(ここでは図示略)を取り付ける付けるためのボス(止着手段)204が複数形成されている。なお、ボス204は繁雑になるのを避けるため、一部のものにだけ符号を付している。
また、第1装飾枠13Aの嵌合部201の部分には3つのボス205が形成されるとともに、第2装飾枠13Bに対して横方向に突出したU字状の2つの位置決め突起206が形成されている。なお、位置決め突起206は繁雑になるのを避けるため、一部のものにだけ符号を付している。
さらに、第1装飾枠13Aの嵌合部202の裏面側には第3装飾枠13Cの後述の嵌合部222に形成された位置決め突起224に係合可能な位置決めボス(図示略)が形成されている。
【0034】
第2装飾枠13Bはパチンコ機2の正面右側上部に配置されるもので、嵌合部211、212および取り付け部213、214を有している。また、第2装飾枠13Bは薄い平板状に形成され、遊技領域に対応して内側部分がR状に形成されている。第2装飾枠13Bには開口縁部装飾体基盤215、216を貫通して開口縁部装飾体レンズ(ここでは図示略)を取り付けるためのボス217が複数形成されている。開口縁部装飾体基盤215、216にはランプ215a、216aがそれぞれ配置されており、ランプ215a、216aは遊技状態に応じ点灯(あるいは点滅)制御される。なお、ボス217は繁雑になるのを避けるため、一部のものにだけ符号を付している。
取り付け部213は第1装飾枠13Aの方に突出し、ビス穴の形成された3つの係合突起の形状に形成されている。同様に、取り付け部214は第3装飾枠13Cの方に突出し、ビス穴の形成された1つの係合突起の形状に形成されている。また、第2装飾枠13Bの嵌合部211の裏面側には第1装飾枠13Aの嵌合部201に形成されたU字状の2つの位置決め突起206に係合可能な位置決めボス(図示略)が形成されている。位置決めボスは円筒形状をなし、この位置決めボスに対してU字状の位置決め突起206を係合させることで、両者が連結される。
さらに、第2装飾枠13Bには第3装飾枠13Cの後述の嵌合部221に形成されたU字状の位置決め突起225に係合可能な位置決めボス(図示略)が形成されている。
【0035】
第3装飾枠13Cはパチンコ機2の正面下側に配置されるもので、嵌合部221、222を有している。また、第3装飾枠13Cは薄い平板状に形成され、遊技領域の下部に対応してほぼ細長く形成されるとともに、各端部の内側部分は小径のR状に形成されている。第3装飾枠13Cには開口縁部装飾体レンズ(図8では図示略)を取り付けるためのボス223が複数形成されている。なお、ボス223は繁雑になるのを避けるため、一部のものにだけ符号を付している。
また、第3装飾枠13Cには第1装飾枠13Aの嵌合部202の裏面側に形成された位置決めボス(図示略)に係合可能なU字状の位置決め突起224が形成されるとともに、第2装飾枠13Bの嵌合部212の裏面側に形成された位置決めボス(図示略)に係合可能なU字状の位置決め突起225が形成されている。
【0036】
第1装飾枠13Aの嵌合部201にはメスタイプの縦長のスリットが形成され、このスリットに対して第2装飾枠13Bの嵌合部211の裏面側に形成されたオスタイプの凸部(図示略)が嵌合可能になっている。
第1装飾枠13Aと第2装飾枠13Bを組み立てるには、まず第1装飾枠13Aの嵌合部201に形成された2つの位置決め突起206を第2装飾枠13Bの嵌合部221の裏面側に形成された2つの位置決めボスに係合(位置決めボスに対してU字状の位置決め突起をかぶせるような係合状態になる)して位置決めするとともに、同時に第1装飾枠13Aのメスタイプの嵌合部201に対して第2装飾枠13Bのオスタイプの凸部の裏面側に嵌合部211を嵌合させる。これにより、双方の位置決めが行われつつ、つながる。次いで、第2装飾枠13Bの3つの取り付け部213にビスを挿入して第1装飾枠13Aの嵌合部201の部分に形成された3つのボス205にそれぞれ捩じ込んで固定する。これにより、第1装飾枠13Aと第2装飾枠13Bが組み立てられる。各嵌合部201、211はスリット状に十分に嵌合するから、堅固に連結することができる。
【0037】
次に、第3装飾枠13Cの嵌合部221にはメスタイプの縦長のスリットが形成され、このスリットに対して第2装飾枠13Bの嵌合部212に形成されたオスタイプの凸部(図示略)が嵌合可能になっている。同様に、第3装飾枠13Cの嵌合部222にはメスタイプの縦長のスリットが形成され、このスリットに対して第1装飾枠13Aの嵌合部202の裏面側に形成されたオスタイプの凸部(図示略)の裏面側が嵌合可能になっている。
第3装飾枠13Cに対して、第1装飾枠13Aおよび第2装飾枠13Bを組み立てるには、まず第3装飾枠13Cの嵌合部222に形成された1つのU字状の位置決め突起224を第1装飾枠13Aの嵌合部202に形成された1つの位置決めボスに係合させて位置決めするとともに、同時に第3装飾枠13Cのメスタイプの嵌合部222に対して第1装飾枠13Aのオスタイプの凸部を有する嵌合部202を嵌合させる。これにより、双方の位置決めが行われつつ、つながる。次いで、第1装飾枠13Aの1つの取り付け部203にビスを挿入して第3装飾枠13Cの嵌合部222の部分に形成された1つのボス226に捩じ込んで固定する。これにより、第3装飾枠13Cと第1装飾枠13Aが組み立てられる。各嵌合部222、202はスリット状に十分に嵌合するから、堅固に連結することができる。
【0038】
同様に、ほぼ同じタイミングの作業で、第3装飾枠13Cの嵌合部221に形成された1つの位置決め突起225を第2装飾枠13Bの嵌合部212の裏面側に形成された1つの位置決めボスに係合させて位置決めするとともに、同時に第3装飾枠13Cのメスタイプの嵌合部221に対して第2装飾枠13Bのオスタイプの凸部の裏面側に嵌合部212を嵌合させる。これにより、双方の位置決めが行われつつ、つながる。次いで、第2装飾枠13Bの1つの取り付け部214にビスを挿入して第3装飾枠13Cの嵌合部221の部分に形成された1つのボス227に捩じ込んで固定する。これにより、第3装飾枠13Cと第2装飾枠13Bが組み立てられる。各嵌合部221、212はスリット状に十分に嵌合するから、堅固に連結することができる。
このようにして、3つの第1装飾枠13A、第2装飾枠13B、第3装飾枠13Cが相互に連結されて組み立てられる。そして、組み立てた状態で前述したようにガラス枠12に固定される。
【0039】
E.開口縁部装飾体レンズの構成
次に、開口縁部装飾体レンズについて説明する。図9は開口縁部装飾体レンズを示す図である。図9において、開口縁部装飾体レンズは大きく分けて4つの部分、すなわち開口縁部装飾体レンズ(縁部装飾体)231〜234に区分(つまり、4分割)されるようになっている。
各開口縁部装飾体レンズ231〜234は半透明な樹脂製で、レンズの機能とともに、後述するように、装飾枠13の開口部内周縁とガラス12a表面との隙間を覆う閉鎖手段としての機能を有している。また、各開口縁部装飾体レンズ231〜234のそれぞれの端部は向い合う端部同士が容易に接続可能なように、段差加工されている。具体的には、一方の端部が凹加工で、向合う他方の端部が凸加工される。なお、開口縁部装飾体レンズ231〜234には、カラフルな色彩を塗布してもよいし、あるいは半透明で無色に近い色であってもよい。
【0040】
開口縁部装飾体レンズ231は遊技領域の上部中央に配置されるもので、第1装飾枠13Aに形成されたボス204および第2装飾枠13Bに形成されたボス217にビス止めすることで、固定される。
同様に、開口縁部装飾体レンズ232は遊技領域の左側に配置されるもので、第1装飾枠13Aに形成されたボス204にビス止めすることで、固定される。また、開口縁部装飾体レンズ233は遊技領域の右側に配置されるもので、第2装飾枠13Bに形成されたボス217にビス止めすることで、固定される。さらに、開口縁部装飾体レンズ234は遊技領域の下側に配置されるもので、第3装飾枠13Cに形成されたボス223にビス止めすることで、固定される。
なお、各開口縁部装飾体レンズ231〜234にはビス止め用の小さい穴が形成されているが、図示は略している。ビス止めによる固定に限らず、例えばボスに対して挿入し、ロック可能な構成を有する突起部を開口縁部装飾体レンズ231〜234の内側に設けるようにしてもよい。そのようにすると、保守・点検の作業性がよい。
ここで、開口縁部装飾体レンズ231〜234にラッキーナンバーの表示をさせるように、半透明の図柄をランプに対応させて点灯可能な構成とし、例えば大当り時にランプを点灯表示させるような図柄変動遊技を行ってもよい。そのようにすると、開口縁部装飾体レンズ231〜234を有効に活用することができる。
【0041】
開口縁部装飾体レンズ233の内部には開口縁部装飾体基盤215、216が収納され、開口縁部装飾体レンズ233は開口縁部装飾体基盤215、216に配置されたランプ215a、216aの点灯光をレンズ機能により拡大しつつ透過させる。なお、他の開口縁部装飾体レンズ231、232についても同様に開口縁部装飾体基盤が内蔵される(図示は略)。一方、開口縁部装飾体レンズ234には開口縁部装飾体基盤が内蔵されないが、この部分にも開口縁部装飾体基盤を内蔵するようにしてもよい。そのようにすると、遊技領域の周囲を全て遊技状態に応じて装飾することが可能になる。
【0042】
ここで、3つの第1装飾枠13A、第2装飾枠13B、第3装飾枠13Cからなる装飾枠13と、開口縁装飾体502は全体として遊技領域区分部材501を構成する(図8参照)。遊技領域区分部材501はガラス枠12の前面側に備えられ、その装飾枠13によって中央開口部503が形成されるとともに、中央開口部503の周囲に開口縁部装飾体レンズ231〜234が設けられる。そして、開口縁部装飾体レンズ231〜234、開口縁部装飾体基盤215、216(図示は略しているが開口縁部装飾体レンズ232に内蔵の開口縁部装飾体基盤も含む)は全体として開口縁装飾体502を構成する(図8および図9参照)。
遊技領域区分部材501は、弾発された遊技球により遊技盤10で主要な遊技を行う主要遊技領域(中央開口部503を通して視覚的に区分される領域)と、この主要領域以外の領域(中央開口部503以外で遊技領域区分部材501が配置されている領域)との区分を前方より視認可能にする機能を発揮する。
なお、本実施例では遊技領域区分部材501をガラス枠12の前側に配置することで、主要遊技領域と、主要領域以外の領域との区分を前方より視認可能にしているが、これに限らず、例えば遊技領域区分部材501をガラス枠12の後側に配置して同様の機能を発揮させるようにしてもよい。
【0043】
そして、上記各開口縁部装飾体レンズ231〜234(縁部装飾体)は、それぞれ内周部がガラス12a側に伸びており、組み付け状態においてこの内周部端面がガラス12aの表面に弾力的に当接するよう構成され、これにより装飾枠13の開口部内周縁とガラス12a表面との隙間を覆う本発明の閉鎖手段として機能している。例えば図10は、この閉鎖手段としての開口縁部装飾体レンズ231〜234のうち、装飾枠13の下部(開口部の底部)に位置する開口縁部装飾体レンズ234の組み付け状態を示す拡大斜視図であり、図11はこの開口縁部装飾体レンズ234の組み付け状態を示す断面図であって、図10におけるX−X断面図である。図11に示すように、開口縁部装飾体レンズ234の内周部234aは、装飾枠13の下部を構成する第3装飾枠13Cの開口部内周を覆うように伸びて、ガラス枠12のガラス保持枠103,104に側縁部を遊嵌されて保持されたガラス12aの表面に弾接し、これにより、遊技領域を視覚的に区画する前面の開口部とガラス12a表面との間の隙間が前面側に露出しないようになっているとともに、ガラス12aが後面側に押え付けられている。なお、開口縁部装飾体レンズ231〜233の組み付け状態の詳細については、図示省略しているが、上記開口縁部装飾体レンズ234と同様であり、結局、装飾枠13の開口部内周とガラス12a表面との間が全周に渡って覆われており、またガラス12aが装飾枠13の全周において押え付けられている。また図12に示すように、透明板12aの表面に嵌合溝12bを形成し、この嵌合溝12bに開口縁部装飾体レンズ234の内周部234aの端をはめ込むように構成してもよい。このように構成すれば、隙間を覆う機能の信頼性が高くなる。ただし、この場合の透明板12aの材質はガラスではなく、合成樹脂よりなる透明板であることが好ましい。
【0044】
またこの場合、開口縁部装飾体レンズ234の内周部234aの上面は、前面側に向って下方に傾斜する形状とされ、これによりゴミやホコリ等が滑り落ち易くなっている。また、開口縁部装飾体レンズ234には、図10に示すように、カード状の表示札250の下縁部を挿入して保持可能な表示札挿入溝(表示札保持部)251が形成され、この表示札挿入溝251に表示札250を挿入すると、表示札250が遊技領域の隅位置(この場合左下隅位置)の目につき易い位置に掲示されることになる。なお表示札250には、ラッキーナンバーや、禁煙台であること、開放台であること等の情報の他に、遊技説明等各種の情報を表示することができる。また、上記表示札挿入溝251には、前述したプリペイドカード,玉数カードあるいは識別カード等の遊技用カードを挿入して一時置いておくこともでき、遊技者の便宜が図られている。
【0045】
F.電気的装飾部材の構成
次に、装飾枠13A、13Bに配置される電気的装飾部材の構成について説明する。図13は装飾枠13A、13Bに配置される電気的装飾部材の取り付けの様子を示す図である。図13において、装飾枠13Aには後述のスピーカー304を設置するためのほぼ円形のスピーカー設置部301が形成され、スピーカー設置部301の周囲には円筒形の区画壁302が設けられている。区画壁302はスピーカー304からの放出音が不必要に周囲(例えば、横方向)に洩れないようにするもので、主に前面側にスピーカー304からの放出音を出すようする。区画壁302の周囲には装飾枠13Aから突出する一定長さのスピーカー取り付けボス303が4つ設けられており(図面では、2つに符号を付し、繁雑になるので、他は符号を略す)、ボス303にはビスを捩じ込み可能なねじ溝が形成されている。
【0046】
スピーカー取り付けボス303にはスピーカー304を取り付け可能であり、スピーカー304はリード線305を介して上部装飾ランプ中継基盤306に接続されている。上部装飾ランプ中継基盤306は各種の装飾ランプとコネクタが配置されるとともに、集中配線を行うフラットケーブル307が接続されている。
また、スピーカー304の前面側にはスピーカー防護部材308および内側スピーカーカバー309が順次配置されるようになっている。スピーカー防護部材308は金属製のメッシュからなり、内側スピーカーカバー309を通して「いたずら」等により細いピン状の部材(例えば、つまようじ)が突っ込まれた場合に、その侵入を阻止してスピーカー304が破損する等の不具合の発生を防止するものである。内側スピーカーカバー309は樹脂製で、スピーカー防護部材308およびスピーカー304を全体的に覆って保護する。
スピーカー304およびスピーカー防護部材308を取り付けるには、まずスピーカー304をスピーカー設置部301に置き(図14の状態)、次いで、スピーカー304の前面側にスピーカー防護部材308を重ね合せ、スピーカー防護部材308の4角に形成された4つのビス穴308aにビスを挿入するとともに、このビスをスピーカー304の4角に形成された4つのビス穴304aにも通した後、ボス303に捩じ込む。これにより、スピーカー304の前面側にスピーカー防護部材308を重ね合せた状態で両者が装飾枠13Aに固定される。次いで、内側スピーカーカバー309をその上にかぶせる。なお、内側スピーカーカバー309にはスピーカー304へのリード線305を通すためのリード線開口部309aが形成されている。
【0047】
次に、装飾枠13Bにも同様に後述のスピーカー314を設置するためのほぼ円形のスピーカー設置部311が形成されており、スピーカー設置部311の周囲には円筒形の区画壁312が設けられている。区画壁312はスピーカー314からの放出音が不必要に周囲(例えば、横方向)に洩れないようにするもので、主に前面側にスピーカー314からの放出音を出すようする。区画壁312の周囲には装飾枠13Bから突出する一定長さのスピーカー取り付けボス313が4つ設けられており(図面では、2つに符号を付し、繁雑になるので、他は符号を略す)、ボス313にはビスを捩じ込み可能なねじ溝が形成されている。
【0048】
スピーカー取り付けボス313にはスピーカー314を取り付け可能であり、スピーカー314はリード線315を介して上部装飾ランプ中継基盤316に接続されている。また、スピーカー314の前面側にはスピーカー防護部材318および内側スピーカーカバー319が順次配置されるようになっている。スピーカー防護部材318は金属製のメッシュからなり、内側スピーカーカバー319を通して「いたずら」等により細いピン状の部材(例えば、つまようじ)が突っ込まれた場合に、その侵入を阻止してスピーカー314が破損する等の不具合の発生を防止するものである。内側スピーカーカバー319は樹脂製で、スピーカー防護部材318およびスピーカー314を全体的に覆って保護する。
スピーカー314およびスピーカー防護部材318を取り付けるには、まずスピーカー314をスピーカー設置部311に置き(図14の状態)、次いで、スピーカー314の前面側にスピーカー防護部材318を重ね合せ、スピーカー防護部材318の4角に形成された4つのビス穴318aにビスを挿入するとともに、このビスをスピーカー314の4角に形成された4つのビス穴314aにも通した後、ボス313に捩じ込む。これにより、スピーカー314の前面側にスピーカー防護部材318を重ね合せた状態で両者が装飾枠13Bに固定される。次いで、内側スピーカーカバー319をその上にかぶせる。なお、内側スピーカーカバー319にはスピーカー314へのリード線315を通すためのリード線開口部(図示略)が形成されている。
【0049】
次に、上部装飾ランプ中継基盤306について説明する。
上部装飾ランプ中継基盤306は4角に形成された4つのビス穴306aにビスを挿入し、このビスを装飾枠13A、装飾枠13Bに各2つずつ形成された取り付けボス321、322に捩じ込むことにより、装飾枠13A、装飾枠13Bに固定される。上部装飾ランプ中継基盤306上には複数の装飾ランプ341が配置され、これらの装飾ランプ341は遊技状態に応じて点灯(あるいは点滅)制御される。具体的には、大当り発生時、貸玉排出時、パチンコ機2において打止状態の発生時等に点灯するように装飾ランプ341の制御が行われる。
また、上部装飾ランプ中継基盤306上には複数のコネクタ342、343、344が配置され、上側に配置された2つのコネクタ342、343は装飾枠13A、装飾枠13Bに配置される後述のサイド装飾体からの配線を中継するためのものであり、下側に配置された4つのコネクタ344は装飾枠13A、装飾枠13Bの内側周囲に配置された開口縁部装飾体基盤215、216(その他の開口縁部装飾体基盤は図示略につき、符号は無い)からの配線を中継するためのものである。
【0050】
上部装飾ランプ中継基盤306はランプカバー351によって覆われるようになっており、ランプカバー351は横方向に長い形状に形成されるとともに、膨出状に形成されている。ランプカバー351は半透明で、上部装飾ランプ中継基盤306に配置された複数の装飾ランプ341の点灯光を透過可能である。ランプカバー351は端部に形成されたワンタッチ用の2つの取り付け片352を装飾枠13A、装飾枠13Bに形成された2つの取り付け穴353にそれぞれ挿入することにより、装飾枠13A、装飾枠13Bにワンタッチで取り付けられる。この場合、ランプカバー351の取り付け片352は小さく弾力性があって取り付け穴353にロック可能な形状に形成されており、取り付け片352が取り付け穴353に挿入されると、弾力によりワンタッチでロックされる。また、ランプカバー351の側部には配線305、315等(その他の配線も含む)を通過させるための配線用スリット351a(他方の配線用スリットは図示略)が形成されており、上部装飾ランプ中継基盤306をランプカバー351で覆ったときに各スピーカー304、314に接続される配線305、315がランプカバー351によって押し付けられないようになっている。
装飾枠13Aには配線用開口部361が形成されており、配線用開口部361は上部装飾ランプ中継基盤306のコネクタに接続された集中配線のためのフラットケーブル307を通過させて装飾枠13Aの裏側に引出すようになっている。これにより、装飾枠13に配置される各種電気部品の配線をまとめてパチンコ機2の本体(いわゆる枠)側に中継することが行われる。
【0051】
図14はスピーカー304、スピーカー314および上部装飾ランプ中継基盤306を装飾枠13A、装飾枠13B上に配置するとともに、配線用開口部361にフラットケーブル307を通過させた状態を示している。
ここで、各スピーカー304、スピーカー314からの配線305、315は装飾枠13A、13Bに形成された配線用固定片365、366によって固定されるようになっている。
また、図15はスピーカー304、314および上部装飾ランプ中継基盤306がランプカバー351および外側スピーカーカバー371、372によってそれぞれ覆われる様子を示している。外側スピーカーカバー371、372は樹脂製で、内側スピーカーカバー309、スピーカー防護部材308およびスピーカー304を順次全体的に覆って保護するものである。外側スピーカーカバー371、372にはそれぞれスピーカー304、314へのリード線305、315を通すためのリード線開口部371a(他方は図示略)が形成されている。
【0052】
再び図13に戻り、スピーカー設置部301、311の下方にはサイド装飾体取り付け部381、382が形成されており、サイド装飾体取り付け部381、382は一定長さに延在し周囲を取り囲むように形成された複数の壁383、384をそれぞれ有している。
ここで、図16を参照して一方のサイド装飾体取り付け部381について詳細に説明する。図16において、サイド装飾体取り付け部381は三角形状に近似した形状を有しており、複数の壁383によって区画される内側にはLED385、386を搭載した基盤387がビスによって固定されるようになっている。すなわち、基盤387に形成されたビス穴387aにビスを通してサイド装飾体取り付け部381に形成されたボス388に捩じ込むことにより、基盤387が固定される。基盤387はレンズ機能を有する半透明な樹脂製の内カバー389によって覆われるようになっているとともに、内カバー389はさらに樹脂製の外カバー390によって覆われるようになっている。外カバー390には内カバー389の前面側がそのまま臨むような前面開口部391が形成されている。また、外カバー390および内カバー389にはそれぞれ取り付けのためのビス穴390a、389aが形成されている。
【0053】
外カバー390および内カバー389をサイド装飾体取り付け部381に取り付けるには、まず外カバー390および内カバー389を重ねるとともに、各カバーに形成されたビス穴390a、389aにビスを通してサイド装飾体取り付け部381に設けられたボス392に捩じ込む。これにより、基盤387を内蔵する状態で外カバー390および内カバー389を順次外側から重ね合せた状態で両者が装飾枠13Aに固定される。なお、基盤387のリード線315を通すために、外カバー390および内カバー389にはそれぞれリード線開口部390b、389bが形成されている。
また、形状の大きい外カバー390は強固に装飾枠13Aに固定するようになっており、外カバー390の外側に形成された取り付け部393にビスを通してサイド装飾体取り付け部381の外側に設けられたボス394に捩じ込むことにより、外カバー390が装飾枠13Aに堅固に固定される。
【0054】
ここで、基盤387に配置されたLED385、386はパチンコ機2の枠側の情報を表示し、例えばガラス枠12が開放したときに点灯する開放表示、賞球排出時に点灯する賞球玉排出表示、島設備から玉の補給が行われるときに点灯する補給表示等を行う場合に点灯する。なお、これら以外の情報を表示するようにしてもよい。
上記LED385、386、基盤387、内カバー389および外カバー390は全体としてサイド装飾体401を構成する。なお、パチンコ機2の右側にはサイド装飾体402が配置(図1参照)されている。
さらに、この図16に示すように、外側スピーカーカバー371(他方の、外側スピーカーカバー372も同様)の外側には取り付け部395が形成されており、この取り付け部395にビスを通してサイド装飾体取り付け部381の外側に設けられたボス396に捩じ込むことにより、外側スピーカーカバー371が装飾枠13Aに堅固に固定される。
上記装飾枠13に配置される各種の電気部品、および上部装飾ランプ中継基盤306を内蔵するランプカバー351、開口縁部装飾体レンズ231〜234、左右のサイド装飾体401、サイド装飾体402は電気的表示手段を構成する。そして、電気的表示手段および装飾カバー体は全体として装飾手段600を構成する。
【0055】
以上のように本実施例では、ガラス枠12の前面側を覆う状態で装飾枠13が備えられ、この装飾枠13の上に膨出状に形成された装飾カバー体(例えば、ランプカバー351)と、装飾カバー体の内部に配置された電気部品(例えば、上部装飾ランプ中継基盤306)とを有する装飾手段600が配置される。そして、前記装飾カバー体としての開口縁部装飾体レンズ(縁部装飾体)231〜234が、装飾枠13の開口部内周縁とガラス12a表面との隙間を覆う閉鎖手段として機能し、遊技領域を視覚的に区画する前面の開口部とガラス12a表面との間の隙間が前面側に露出しないようになっているとともに、ガラス12aが後面側に押し付けられている。したがって、以下の効果を得ることができる。
(1)ガラス表面上の隙間からゴミやホコリ等が機内に侵入することが阻止され、機内清掃の必要頻度を格段に低減できる。また、ガラス表面上の隙間にゴミやホコリ等が溜まることも防止されるため、さらに本実施例の場合開口縁部装飾体レンズ234上面が傾斜形状とされて、この上面に溜まったゴミ等が滑り落ち易いので、機内及び前面側の清掃が従来よりも格段に楽になる。
(2)ガラス表面上の隙間を通してピアノ線等が挿入されることが不可能になり、防犯性が格段に向上する。
(3)上記隙間にメンテナンスマン又は遊技者等が指を挟む危険性がなくなり安全性が向上する。
【0056】
(4)閉鎖手段(開口縁部装飾体レンズ231〜234)がガラス表面に弾接し、ガラスが後面側に押し付けられる構成であるため、ガラスのがたつき又は振動が防止され、異音の発生等が防止される。
(5)装飾枠13の内周を装飾する開口縁部装飾体レンズ234上面に表示札等が保持できる表示札挿入溝251(表示札保持部)が形成されているため、金属製のガラス枠に保持部を設ける場合に比し、目につきやすい位置に表示札等をしっかりと保持して掲示することが簡単にできる。
(6)ガラス枠12の前面側に装飾体(例えば、電気的装飾部材で装飾枠13に配置される各種の電気部品)を備えることにより、金属製のガラス枠12を覆うことができ、遊技機(パチンコ機2のこと、以下、同様)自体の装飾性を向上させることができる。特に、遊技者の近くで装飾を行うので、斬新な装飾が可能になる。
(7)装飾カバー体(例えば、ランプカバー351)を膨出状に形成することにより、遊技機前面側で立体的な装飾効果を得ることができる。
(8)ガラス枠12の前面側に装飾枠13を備える構成であるので、金属製のガラス枠12に直接に電気的装飾部材を取り付ける場合より、簡単に装飾体(すなわち、前述した電気的装飾部材)を取り付けることが可能になり、また、配線処理も容易に行うことができる。
【0057】
(9)ガラス枠12の前面側に装飾枠13を備える構成であるので、装飾体について広い取り付けスペースを確保することができ、複数あるいは大型の各種機構体(例えば、装飾体)を配置することが可能になる。
(10)従来のガラス枠(金属製)と同じ構成のものに、装飾枠13を介して装飾手段600を配置し、装飾枠13の内周縁を装飾する開口縁部装飾体レンズ231〜234により、装飾枠13の開口部内周縁とガラス12a表面との隙間を覆う閉鎖手段を構成しているので、従来通りの強度等を維持したまま、遊技機の防犯性や防塵性等、さらには装飾性を向上させることができる。
(11)従来のガラス枠(金属製)と同じ構成のガラス枠12の前面側に装飾枠13を介して装飾手段600を配置しこの一部として閉鎖手段(開口縁部装飾体レンズ231〜234)を設けているので、遊技機の防塵性や装飾性等を高めるために装飾手段600だけを開発すればよく、防塵性や装飾性等の向上が容易に得られる。また、従来の遊技機との互換性という点で、有利である。すなわち、従来の遊技機のガラス枠の上に装飾枠13と装飾手段600を配置するだけで、簡単に防塵性や装飾性等を高められ、装飾体を簡単に交換することが可能である。
(12)装飾枠13を3つの部分、すなわち第1装飾枠13A、第2装飾枠13B、第3装飾枠13Cに分割構成にすることにより、装飾枠13自体の形状が小型になり、成形しやすくなる。また、装飾枠13を複雑な構造にすることが可能になる。その結果、装飾効果を高めることができる。
【0058】
第2実施例
次に、図17〜図19により本発明の第2実施例について説明する。この第2実施例は、ガラス12aの表面上の隙間を塞ぐ閉鎖手段として、図17に示す枠状のゴムパッキン700が設けられたもので、他の構成は第1実施例と同様である。なお、第1実施例と同様の構成要素には同符合を用い、その説明を省略する。図17はゴムパッキン700(閉鎖手段)の全体を示す斜視図であり、図18はゴムパッキン700の組み付け状態を示す断面図であり、図19はゴムパッキン700の上部断面図であって図17におけるY−Y断面図である。ゴムパッキン700は、合成ゴム等の弾性を有する樹脂からなり、図18,19に示すように断面コ字状に成形されたもので、前面側に凹部が、後面側には断面半円状の突起701が全周に渡って形成されている。
【0059】
このゴムパッキン700は、図18に示すように、前面側の凹部に装飾枠13の内周部端縁と開口縁部装飾体レンズ231〜234の内周端縁とをはめ込み、後面側の突起701がガラス12a表面に弾接した状態に組付けられ、これにより装飾枠13とガラス12aの表面との隙間を塞いでいる。またこのゴムパッキン700の下部上面には、図17に示すように、表示札等の下縁部が内側に嵌合する2列の突条よりなる表示札保持部702が形成され、第1実施例における表示札挿入溝251と同様に表示札あるいは遊技用カードが保持できるようになっている。なおこの実施例の場合、開口縁部装飾体レンズ231〜234の内周部端縁、及び装飾枠13の内周部端縁は、ガラス12a表面に達しない長さ(第1実施例よりも短い長さ)に設定され(積極的に隙間が生じるように設定され)、この隙間に上記ゴムパッキン700が押し縮められて介装されるように構成されている。
【0060】
この第2実施例によっても、前面側に装飾枠13が設けられた上で、遊技領域を視覚的に区画する前面の開口部とガラス12a表面との間の隙間が前面側に露出しないように構成されるので、防塵性及び防犯性等が向上し、かつ装飾性も向上するといった第1実施例と同様の各効果が奏されるが、以下の点で特有の長所を有する。すなわちこの実施例の場合、閉鎖手段が装飾性とは必ずしも関係しない独立の部材により構成されているので、その材質等に、隙間を確実に塞ぐための最適な条件を設定することが容易となり、防塵性及び防犯性等を特に信頼性高く確保できる。ただしこの実施例の場合、第1実施例に比べて部品点数が増えるので、部品コスト,組立コスト等が比較的高くなり、この点で前記第1実施例の態様が優れている。またこの実施例の場合、前面側に装飾とは特に関係ない部材であるゴムパッキン700が露出するので、場合によっては装飾性を阻害する可能性があり、この点でも前記第1実施例の態様が優れている。
【0061】
なお、本発明は上記実施例の態様に限られず、各種の変形,応用があり得る。例えば、閉鎖手段は、装飾枠の開口部内周縁(あるいは縁部装飾体の内周縁)とガラス表面とで形成される隅部(隙間のある部分)に、全周に渡って貼付されたテープあるいはフィルム等であってもよいし、またこの隅部に塗布されたシール剤(少なくとも塗布時に流動性のあるもの)であってもよい。さらに、装飾枠自体の内周縁がガラス表面に弾接して、閉鎖手段を構成する態様でもよい。
また、玉貸機の配置場所は上記例に限られず、例えば前面パネルの部分や皿前装飾体の部分に設けるようにしてパチンコ機と一体にしてもよい。
また、本発明はカードリーダを備えていないパチンコ機にも適用できるのは勿論である。
本発明に係わる遊技機は上記実施例のようなプリペイドカード方式のパチンコ機に適用する例に限らない。例えば、クレジット方式のパチンコ機にも適用することができる。遊技盤の構成、機種はどのようなものでもよい。
プリペイドカード方式でなく、全くカードを使用しないパチンコ機についても幅広く適用することが可能である。また、アレンジボール機にも適用することができる。
【0062】
【発明の効果】
本発明によれば、透明板(以下、ガラスという)の保持枠(以下、ガラス枠という)の前面に装飾枠を配設し、装飾枠の中央開口部内周縁と保持枠に保持された透明板表面との隙間を塞ぐ閉鎖手段を設け、閉鎖手段は弾性樹脂からなり、前面に凹部が、後面に突起が全周に渡って形成され、凹部に取付ベース盤の内周端縁と縁部装飾体の内周端縁とをはめ込み、これらの内周端縁の後方に位置する突起が透明板の表面に圧接した状態で組み付けられているので、以下の効果を得ることができる。
ガラス表面上の隙間からゴミやホコリ等が機内に侵入することが阻止され、機内清掃の必要頻度を格段に低減できる。また、ガラス表面上の隙間にゴミやホコリ等が溜まることも防止されるため、機内及び前面側の清掃が従来よりも格段に楽になる。特に、閉鎖手段における装飾枠の下部に位置する部分の上面を、前面側に向って下方に傾斜する形状とした場合には、この上面に溜まったゴミ等が滑り落ち易いので、遊技機前面側の清掃が極めて容易になる。
ガラス表面上の隙間を通してピアノ線等が挿入されることが不可能になり、防犯性が格段に向上する。
ガラス表面上の隙間にメンテナンスマン又は遊技者等が指を挟む危険性がなくなり安全性が向上する。
閉鎖手段に表示札等が保持できる保持部が設けられた場合には、金属製のガラス枠に保持部を設ける場合に比し、目につきやすい位置に表示札等をしっかりと保持して掲示することが簡単にできる。
従来のガラス枠(金属製)と同じ構成のものの前面に、合成樹脂製の装飾枠を設け、この装飾枠の開口部内周縁とガラス表面との隙間を覆う閉鎖手段を設けているので、従来通りの強度等を維持したまま、遊技機の防犯性や防塵性等、さらには装飾性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したパチンコ装置の第1実施例の全体を示す正面斜視図である。
【図2】同実施例の装飾枠の上部側を示す図である。
【図3】同実施例の装飾枠の下部側を示す図である。
【図4】同実施例の装飾枠の右側部分を示す図である。
【図5】同実施例のガラス枠が閉じた状態を示す図である。
【図6】同実施例のガラス枠が開いた状態を示す図である。
【図7】同実施例のガラス枠の着脱手段の要部を示す図である。
【図8】同実施例の装飾枠の斜視図である。
【図9】同実施例の開口縁部装飾体レンズを示す図である。
【図10】同実施例の装飾枠の開口部内周部分における閉鎖手段(縁部装飾体)取付け構造を示す拡大斜視図である。
【図11】同実施例の装飾枠の開口部内周部分における閉鎖手段(縁部装飾体)取付け構造を示す断面図である。
【図12】同実施例の装飾枠の開口部内周部分における閉鎖手段(縁部装飾体)取付け構造の別態様を示す断面図である。
【図13】同実施例の装飾枠に配置される電気的装飾部材の取り付けの様子を示す図である。
【図14】同実施例の装飾枠に配置されるスピーカーおよび上部装飾ランプ中継基盤の様子を示す図である。
【図15】同実施例の装飾枠に配置される電気的装飾部材の取り付け手順を説明するための図である。
【図16】同実施例のサイド装飾体を示す図である。
【図17】本発明を適用したパチンコ装置の第2実施例における閉鎖手段(ゴムパッキン)を示す斜視図である。
【図18】同実施例の装飾枠の開口部内周部分における閉鎖手段(ゴムパッキン)取付け構造を示す断面図である。
【図19】同実施例の閉鎖手段(ゴムパッキン)の上部形状を示す断面図である。
【符号の説明】
1 パチンコ装置
2 パチンコ機
11 額縁状前面枠
12 ガラス枠(保持枠)
12a ガラス(透明板)
13 装飾枠
13A 第1装飾枠
13B 第2装飾枠
13C 第3装飾枠
14 前面装飾体
231〜234 開口縁部装飾体レンズ(縁部装飾体,閉鎖手段)
250 表示札
251 表示札挿入溝(表示札保持部)
503 中央開口部
700 ゴムパッキン(閉鎖手段)
702 表示札保持部

Claims (2)

  1. 遊技機本体と、
    該遊技機本体に備えられ遊技領域を形成する遊技盤と、
    該遊技盤の前方部に配置され、前記遊技機本体に開閉可能に備えられ前記遊技領域を視認可能な開口部に透明板を保持する保持枠と、を備えた遊技機において、
    前記遊技領域を囲むように中央開口部が形成され、前記保持枠の前面を覆う合成樹脂製の取付ベース盤と、
    前記取付ベース盤における前記中央開口部の縁部に沿った状態で配置される縁部装飾体と
    を有する装飾枠を前記保持枠の前面に配設するとともに、この装飾枠の中央開口部内周縁と前記保持枠に保持された前記透明板表面との隙間が生じるように設定し、
    該隙間を塞ぐか又は覆う閉鎖手段を設け
    前記閉鎖手段は、
    合成ゴムなどの弾性を有する弾性樹脂からなり、前面に凹部が、後面に突起が全周に渡って形成され、
    前記凹部に前記取付ベース盤の内周端縁と前記縁部装飾体の内周端縁とをはめ込み、前記取付ベース盤の内周端縁と前記縁部装飾体の内周端縁との後方に位置する前記突起が前記透明板の表面に圧接した状態で組み付けられていることを特徴とする遊技機。
  2. 前記閉鎖手段の下部上面を前方に延出し、該延出した上面に表示札又は遊技用カードが保持可能な2列の突条よりなる表示札保持部を設けたことを特徴とする請求項1記載の遊技機。
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