JPH08150242A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JPH08150242A
JPH08150242A JP32349694A JP32349694A JPH08150242A JP H08150242 A JPH08150242 A JP H08150242A JP 32349694 A JP32349694 A JP 32349694A JP 32349694 A JP32349694 A JP 32349694A JP H08150242 A JPH08150242 A JP H08150242A
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sound
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JP32349694A
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Kichihei Niiyama
吉平 新山
Koji Ito
広司 伊東
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Sophia Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 多種類の音を出力可能で、遊技者に対して十
分な音情報を伝達できる遊技機を提供する。 【構成】 遊技機外部(例えば、ホールの管理装置)か
らの音情報信号を取り込み、遊技機内部で生成された音
情報信号と、遊技機外部から取り込んだ音情報信号に基
づく音情報とを出力要求の形態に応じて制御し、遊技機
下方にあるスピーカと、遊技機上部にあるステレオタイ
プの遊技機上部スピーカにより振り分けたえあるいは同
時に出力されたりして放音する。例えば、外部音の出力
要求(例えば、「○○番台打ち止めです」の音出力の要
求)があれば、それを含めてステレオタイプの遊技機上
部スピーカーから多重的に放音する。これにより、多種
類の音情報を遊技機側で出力することを可能にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、遊技機に係わり、詳し
くは遊技音の他に、遊技機外部からの入力情報(例え
ば、管理装置からの入力情報)を音声出力可能な遊技機
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、遊技機のガラス枠は、中央に四角
い開口部を形成した額縁状の枠体によって構成され、こ
の枠体にガラスを保持する機能を持たせている。すなわ
ち、ガラス枠は金属製からなり、その裏面側に2枚のガ
ラスを保持可能な保持部が形成されている。そして、ガ
ラス枠は前面枠の開口部の縁に釘により固定された縁飾
り枠に形成された蝶番に固定されており、遊技機の前面
側に遊技盤を覆う状態で開閉可能なように構成されてい
る。また、遊技盤表面にバンド部材(例えば、内バン
ド、外バンド)や遊技盤の側部を装飾するサイドケース
に形成された区画壁により遊技領域を形成し、発射装置
から遊技球を遊技領域に向けて発射して、遊技を行って
いる。そして、遊技盤の前面側にガラス枠が配置され、
ガラス枠の開口部から遊技盤の区画壁によって形成され
た遊技領域の区画部を遊技機の前面側から視認可能な状
態としている。なお、ガラス枠を樹脂により形成するも
のも考えられている。
【0003】さらに、従来の遊技機では、効果音を発生
するスピーカーは開閉パネルあるいは前面枠の裏面に1
個備えられている。なお、スピーカーの配置は、機種や
製造メーカーによって若干の相違がある。そして、この
1個のスピーカーで複数種類の音、例えば賞球排出音と
か、大当り音、リーチ音等のあらゆる音を出力してい
る。また、音の出力を制御する制御回路はモノラル音の
発生の制御を行っており、1個のスピーカーからモノラ
ル音が出力されている。なお、遊技機からの音だけを発
生可能であり、遊技機外部からの音(例えば、管理装置
からの入力情報に基づく音)は出力していない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の遊技
機にあっては、音情報の出力という面で、以下のような
問題点があった。 (イ)遊技機からの音しか出力できなかったので、多種
類の音を出力することができなかった。例えば、遊技機
外部から入力された信号に基づく音とか、遊技機以外の
所で、つくりだされた音とか、いろいろな種類の音を出
力することができない。 (ロ)遊技機からの音しか出力できなかったので、遊技
者に対する情報の伝達という点で改良の余地があった。 (ハ)1個のスピーカーからモノラル音が出力されてい
るだけであったため、複数の音情報を出力することがで
きなかった。 (ニ)従来の遊技機では、同じ音(例えば、大当りのフ
ァンファーレ)の繰り返しが多く、遊技者が飽きてしま
うという問題点があった。
【0005】そこで本発明は、多種類の音を出力可能
で、遊技者に対して十分な音情報を伝達できる遊技機を
提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、請
求項1記載の発明による遊技機は、複数の遊技状態を発
生可能であり、遊技状態に対応して音情報を出力可能な
遊技機において、遊技機外部からの音情報信号を取り込
む外部音情報取込手段と、音情報の出力を制御する音情
報出力制御手段とを設け、該音情報出力制御手段は、遊
技機内部で生成された音情報信号、および遊技機外部か
ら取り込んだ音情報信号に基づく音情報の出力を制御す
ることを特徴とする。
【0007】また、好ましい態様として、例えば請求項
2記載のように、複数の音情報の出力要求に対して出力
の優先順位を設定する優先順位設定手段を備え、前記音
情報出力制御手段は、複数の音情報の出力要求があった
とき、該優先順位に従って音情報の出力を制御するよう
にしてもよい。例えば請求項3記載のように、音情報出
力制御手段の出力に基づいてステレオ音を出力可能なス
テレオ音出力手段を備え、音情報出力制御手段は、複数
の音情報を多重的にステレオ音出力手段から出力する制
御を行う多重出力制御手段を含んでいるようにしてもよ
い。
【0008】
【作用】本発明では、遊技機外部(例えばホールの管理
装置)からの音情報信号が取り込まれ、遊技機内部で生
成された音情報信号と、遊技機外部から取り込んまれた
音情報信号に基づく音情報の出力とが制御されて、スピ
ーカーから放音される。したがって、外部からの音情報
信号を取り込むことにより、多種類の音情報を遊技機側
で出力可能になる。複数の音情報の出力要求に対して出
力の優先順位を設定することにより、的確に音情報を伝
達することができる。遊技機からの音以外に外部の音情
報を出力できるので、遊技者に対して情報を十分に伝達
することができる。多重出力制御を行うことにより、複
数の音情報を同時に伝達することができる。多種類の音
情報を遊技機側で出力可能になるので、同じ音(例え
ば、大当りのファンファーレ)の繰り返しがなくなり、
遊技者が飽きてしまうことがなくなる。
【0009】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例につい
て説明する。図1〜図15は本発明をプリペイドカード
方式のパチンコ機に適用した場合の第1実施例を示して
いる。 A.パチンコ装置の正面構成 図1はパチンコ装置の全体を示す正面斜視図である。図
1において、1はパチンコ装置であり、大きく分けてパ
チンコ機2(以下、適宜単に遊技機という)と、遊技媒
体貸出装置としてのカード式玉貸機(以下、単に玉貸機
という)3によって構成され、これらが対をなして設置
される。パチンコ機2とカード式玉貸機3とが対をなし
て設置されたパチンコ装置1は、いわゆるCR機(カー
ドリーディング機)と称されている。玉貸機3にはカー
ドリーダーが内蔵され、玉貸機3の前面パネル4にはプ
リペイドカードが挿入されるカード挿入口5と、7セグ
メントの発光ダイオードを用いて3列で構成され、カー
ドの残り度数を表示するカード残度数表示器6と、発光
ダイオード等からなりカードの受け付けが有効であるこ
とを表示するカード受付け表示器7とが設けられてい
る。
【0010】パチンコ機2は遊技領域を形成する遊技盤
10と、額縁状前面枠11と、ガラス(透明板)12a
を支持する金属製のガラス枠(金枠)12(ただし、図
1ではほとんど見えておらず、詳しくは図2〜図7参
照)と、ガラス枠12の前面側に取り付けられる取り付
けベース盤13と、取り付けベース盤13の前面側に取
り付けられる前面装飾体14とを有している。額縁状前
面枠11はパチンコ機2の前面側に開閉可能に備えら
れ、ほぼ中央に開口部が形成され、開口部を通して遊技
盤10における遊技に供する各種入賞装置等が見えるよ
うになっている。ガラス枠12は開閉枠に相当し、中央
に開口部が形成されている。また、パチンコ機2は前面
側に前面表示パネル15と、前面操作パネル16とを有
している。額縁状前面枠11は木製(樹脂製でもよい)
の機枠17に対して上部蝶番18および下部蝶番(図示
略)によって開閉可能に支持され、ガラス枠12は額縁
状前面枠11に開閉可能に支持されており、特に本実施
例では着脱可能な構成になっている(詳細は後述)。な
お、額縁状前面枠11の図中左側には縁飾り部19が設
けられており、縁飾り部19はガラス枠12と同様に金
属製である。縁飾り部19の部分には取り付けベース盤
13が配置されていない。これは、取り付けベース盤1
3の所まで取り付けベース盤13を配置すると、ガラス
枠12の開閉が困難になる(例えば、前面装飾体14が
額縁状前面枠11に衝突する)から、余裕を持たせてい
るためである。上記額縁状前面枠11、機枠17、前面
表示パネル15と、前面操作パネル16等の遊技盤10
以外の部分は、全体として遊技機本体20を構成する。
【0011】ここで、前面装飾体14は遊技領域を囲む
ようにパチンコ機2の前面側に配置されており、スピー
カー304を内蔵する外側スピーカーカバー371、ス
ピーカー314を内蔵する外側スピーカーカバー37
2、上部装飾ランプ中継基盤306を内蔵するランプカ
バー351、開口縁部装飾体レンズ231〜234(一
部は図示略)、サイド装飾体401およびサイド装飾体
402によって構成される(詳細な構成は後述)。この
場合、スピーカー304、314によってステレオ配置
構造の音響装置(特に、音出力部分)が構成される。ま
た、開口縁部装飾体レンズ231〜234は遊技領域を
取囲むようになっており、開口縁部装飾体レンズ231
〜234によって囲まれた遊技盤の領域で遊技が行われ
る。外側スピーカーカバー371、372、ランプカバ
ー351およびサイド装飾体401、402はパチンコ
機2の前面側にやや突出しているとともに、比較的に大
きな形状に形成され、カラフルな色彩が施されている。
【0012】前面表示パネル15には上皿21と、プリ
ペイドカードの残高を表示するカード度数表示器(カー
ド残高表示器)22と、玉を購入するときに操作される
玉貸釦(変換釦)23と、プリペイドカードを排出する
ときに操作されるカード排出釦(返却釦)24と、玉貸
し可能表示器25と、上皿21の玉を後述の玉貯留皿3
2に移す玉通路開閉用の押し釦26とが設けられてい
る。なお、玉貸機3にカードリーダでなく、例えばカー
ドリーダ・ライタを配置し、玉数等の価値情報や遊技客
の識別情報が記憶されている遊技用カードを用い、遊技
結果をカードに書き込む等のデータ処理が可能なもので
あってもよい。さらに、遊技用カードはプリペイドカー
ドに限らず、例えば玉数等の価値情報が記憶されいる玉
数カード、あるいは遊技客の識別情報が記憶されている
識別カード等を単独で使用する遊技機でもよい。
【0013】要は、遊技用カードを使用するために、こ
のカード情報を読み込み可能なカードリーダ、若しくは
読み込み/書き込み可能なカードリーダ・ライタであれ
ばよい。例えば、完全なカード式のパチンコ遊技システ
ムで封入球式の遊技機(例えば、クレジット方式の遊技
機)にも本発明を適用することができる。また、遊技用
カードとして磁気カードを用いている例に限らず、例え
ばICカードを用いる遊技機でもよい。ICカードを用
いた場合、当然のことながらカードリーダ若しくはカー
ドリーダ・ライタはICカードに対応するものを使用す
ることになる。なお、カードリーダとカード制御装置と
は別体として分離して配置してもよいし、あるいは両者
を一体化してもよく、例えばカードリーダの内部にカー
ド制御装置を組み込むようにしてもよい。
【0014】前面操作パネル16には、灰皿31と、玉
を貯留する玉貯留皿(受皿)32と、玉貯留皿32に貯
留された玉を外部下方に抜くための玉抜きレバー33
と、発射装置の操作を行う発射操作ノブ34とが設けら
れている。パチンコ機2の額縁状前面枠11の図中右部
には前面枠飾り部材41が設けられており、前面枠飾り
部材41には樹脂飾り42、43と、施錠部44とが配
置されている。樹脂飾り42、43はカラフルな色彩の
施された縦長形状で樹脂製のもので、額縁状前面枠11
を装飾するものである。なお、樹脂飾り42、43の内
部にはランプは入っていないが、ランプを内蔵して点滅
制御するようにしてもよい。ガラス枠12は前面枠11
に開閉可能に支持され、通常は施錠装置によって前面枠
11に対して施錠されている。ガラス枠12を開く場合
には、施錠部44に所定のキーを挿入して回動操作する
ことにより、施錠装置のロック状態が解除されてオープ
ンする。なお、前面枠飾り部材41における樹脂飾り4
2、43は樹脂製であるため、例えば取り付けベース盤
13と一体成形するようにしてもよい。あるいは、前面
枠飾り部材41の部分を全体的に取り付けベース盤13
と一体成形するようにしてもよい。
【0015】ここで、遊技盤における遊技領域はどのよ
うなものでもよく、遊技球を使用するパチンコ遊技機で
あれば、任意の構成を取り得る。例えば、いわゆる「第
1種」に属するもので、複数の図柄を可変表示可能な表
示装置(特別図柄表示装置)を備え、この表示装置にお
ける可変表示結果が予め定められた特別図柄で表示され
たことを条件に遊技者に有利な特別遊技状態(大当り状
態)を発生可能な遊技機でもよい。また、表示装置の図
柄内容を変化させてゲームを行うもので、「第3種」に
属する遊技機、あるいは表示装置を備えた他の種類の遊
技機、いわゆる「第2種」に属する遊技機、又はその他
の機種(例えば、他種タイプ)等に幅広く適用が可能で
ある。また、表示装置を備えたていない各種類の遊技機
にも適用することができる。本実施例では「第1種」に
属するタイプのものを用いている。
【0016】B.取り付けベース盤の取り付け構造 次に、取り付けベース盤(取付手段)13の取り付け構
造について説明する。図2は取り付けベース盤13の上
部側を示す図、図3は取り付けベース盤13の下部側を
示す図、図4は取り付けベース盤13の右側部分を示す
図である。 (a)取り付けベース盤13の上部側の取り付け構造 まず、図2を参照して取り付けベース盤13の上部側の
取り付け構造から説明すると、図2に示すように、取り
付けベース盤13は後述するように3分割可能である
が、ここでは組み立てる前の状態で示されている。取り
付けベース盤13の上部側の裏面にはビスを捩じ込み可
能なボス101、102が形成されている。一方、ガラ
ス枠12には2枚のガラスを保持可能なようにガラス保
持枠103、104が形成されており、これらのガラス
保持枠103、104に上側からガラスを挿入すること
で、ガラスがガラス枠12に取り付けられる。また、ガ
ラス枠12の上部で裏面側には開口部105の周囲に沿
って一定長さの折返し縁106が形成されている。
【0017】折返し縁106にはベース盤固定部材10
7が嵌合可能になっており、ベース盤固定部材107は
細長い形状で、スリットを構成する係合片108、10
9が設けられている。ベース盤固定部材107は樹脂製
であるが、金属製にしてもよい。また、ベース盤固定部
材107の上端部は折返し部107aになっており、折
返し部107aと係合片108とで構成されるスリット
111に折返し縁106が嵌合し、係合片108と係合
片109とで構成されるスリット112に取り付けベー
ス盤13の裏面側のボス101、102が嵌合可能にな
っている。ベース盤固定部材107の両端下部にはガラ
ス押え部材113、114が形成されており、ガラス押
え部材113、114はガラスに当接してガラスの振動
を防止する機能を有している。また、ベース盤固定部材
107の中央部107cはR形状に形成され、遊技者が
遊技盤の遊技領域を見る際に、視覚を妨げないようにな
っている。
【0018】取り付けベース盤13の上部側をガラス枠
12に取り付けるには、まずベース盤固定部材107の
スリット111(折返し部107aと係合片108とで
構成)にガラス枠12の折返し縁106を挿入するとと
もに、スリット112(係合片108と係合片109と
で構成)に取り付けベース盤13の裏面側のボス10
1、102を嵌合させる。次いで、ベース盤固定部材1
07の両端に形成されたビス穴121a、121bにビ
ス(図示略)を挿入して取り付けベース盤13の裏面側
のボス101、102に捩じ込む。これにより、ガラス
枠12を挟むようにして取り付けベース盤13とベース
盤固定部材107とが連結され、結局、取り付けベース
盤13の上部側をガラス枠12に取り付けることができ
る。このとき、ガラス枠12の折返し縁106がベース
盤固定部材107のスリット111に挿入されているか
ら、頑丈に固定することが可能である。
【0019】(b)取り付けベース盤13の下部側の取
り付け構造 次に、図3を参照して取り付けベース盤13の下部側の
取り付け構造について説明する。図3に示すように、取
り付けベース盤13は後述するように3分割可能である
が、ここでは取り付けベース盤13の下部側が組み立て
る前の状態で示されている。取り付けベース盤13の下
部側の裏面にはビスを捩じ込み可能なボス131、13
2が形成されるとともに、多数のリブ133a、133
b、・・・・・(他は繁雑になるので、符号付けは省
略)が形成されている。ガラス枠12の下部側における
折返し縁106には同様にベース盤固定部材134が嵌
合可能になっており、ベース盤固定部材134は細長い
形状で、断面コ字状に形成され、ボス131、132を
嵌合可能なスリット135を構成するようになってい
る。なお、ベース盤固定部材134は樹脂製であるが、
金属製にしてもよい。ベース盤固定部材134の一部に
は、ベース盤固定部材134を取り付けベース盤13と
連結した際に、ベース盤固定部材107がリブ133a
に対して当接しないように逃げ用切り欠き136が形成
されるとともに、ボス131、132に対する逃げ用切
り欠き137、138が形成されている。逃げ用切り欠
き137、138に対応したベース盤固定部材134の
部分には、ビスを挿入可能なビス穴が形成されている。
【0020】取り付けベース盤13の下部側をガラス枠
12に取り付けるには、まずベース盤固定部材134の
スリット135にガラス枠12の折返し縁106を挿入
するとともに、スリット135に取り付けベース盤13
の裏面側のボス131、132を嵌合させる。次いで、
取り付けベース盤13の逃げ用切り欠き137、138
の部分に形成されたビス穴にビス(図示略)を挿入して
取り付けベース盤13の裏面側のボス131、132に
捩じ込む。これにより、ガラス枠12を挟むようにして
取り付けベース盤13とベース盤固定部材134とが連
結され、結局、取り付けベース盤13の下部側をガラス
枠12に取り付けることができる。このとき、ガラス枠
12の折返し縁106がベース盤固定部材134のスリ
ット135に挿入されているから、頑丈に固定すること
が可能である。このようにして、取り付けベース盤13
の上部側および下部側が取り付けベース盤13を介して
ガラス枠12に固定される。なお、取り付けベース盤1
3の上部側および下部側をそれぞれ取外すには上記と逆
の手順になる。
【0021】(c)取り付けベース盤13の右側部分の
取り付け構造 次に、図4を参照して取り付けベース盤13の右側部分
(遊技機を正面から見た場合に右側に位置する部分のこ
と、左側部分も同様の意味)の取り付け構造について説
明する。図4に示すように、取り付けベース盤13は後
述するように3分割可能であるが、ここでは取り付けベ
ース盤13の右側部分が組み立てる前の状態で示されて
いる。取り付けベース盤13の右側部分の裏面にはビス
を捩じ込み可能なボス141、142、143が形成さ
れている。ガラス枠12の右側部分における折返し縁1
06には同様にベース盤固定部材144が嵌合可能にな
っており、ベース盤固定部材144は細長い形状で、断
面コ字状に形成され、ボス141、142、143を嵌
合可能なスリット145を構成するようになっている。
なお、ベース盤固定部材144は樹脂製であるが、金属
製にしてもよい。ガラス枠12にはボス141、14
2、143に対する逃げ用切り欠き151、152、1
53が形成されている。逃げ用切り欠き151、15
2、153に対応したベース盤固定部材144の部分に
は、ビスを挿入可能なビス穴の形成されたビス係合部1
54、155、156が設けられている。ビス係合部1
54、155、156は円筒形で、ボス141、14
2、143の頭部を収納可能な形状になっている。
【0022】取り付けベース盤13の右側部分をガラス
枠12に取り付けるには、まずベース盤固定部材144
のスリット145にガラス枠12の折返し縁106を挿
入するとともに、ビス係合部154、155、156に
対してそれぞれ取り付けベース盤13の裏面側のボス1
41、142、143を嵌合させる。次いで、ベース盤
固定部材144のビス係合部154、155、156の
ビス穴にビスを挿入して取り付けベース盤13の裏面側
のボス141、142、143にそれぞれ捩じ込む。こ
れにより、ガラス枠12を挟むようにして取り付けベー
ス盤13とベース盤固定部材144とが連結され、結
局、取り付けベース盤13の右側部分をガラス枠12に
取り付けることができる。このとき、ガラス枠12の折
返し縁106がベース盤固定部材144のスリット14
5に挿入されているから、頑丈に固定することが可能で
ある。このようにして、取り付けベース盤13の右側部
分が取り付けベース盤13を介してガラス枠12に固定
される。なお、取り付けベース盤13を取外すには上記
と逆の手順になる。また、取り付けベース盤13の左側
部分の取り付け構造も図示は略すが、同様の構成であ
り、かつその取り付け方法も同様である。
【0023】C.ガラス枠の取り付け構造 次に、ガラス枠(開閉枠)12の取り付け構造について
説明する。図5はガラス枠12が閉じた状態を示す図、
図6はガラス枠12が開いた状態を示す図である。図
5、図6を参照してガラス枠12の開閉指示構造を説明
すると、ガラス枠12はロ字状の枠形に形成され、その
一方の側に開閉機構部160が設けられている。開閉機
構部160はガラス枠12をパチンコ機2の前面で開閉
可能に支持するとともに、ガラス枠12をパチンコ機2
に着脱可能に取り付ける着脱手段161を有している。
なお、開閉機構部160はガラス枠12に複数(ここで
は2つ)設けられており、本実施例では下側の開閉機構
部160を示し、上側の開閉機構部は図示を略してい
る。2つの開閉機構部によって安定的にガラス枠12が
パチンコ機2(特に、縁飾り部19)に取り付けられる
ようになっている。
【0024】図7に示すように、着脱手段161は着脱
機構部162と、着脱機構部162を操作する操作部
(操作手段)163とを有している。着脱機構部162
はガラス枠12を開閉可能に支持可能な支軸164と、
ガラス枠12本体と一体成形され支軸164をスライド
可能に収納する支軸収納部165と、支軸164を支軸
収納部165に収納する方向に付勢するスプリング16
6とを有している。支軸収納部165には一部に切り欠
き165aが形成され、支軸164を上側に引上げる際
の邪魔にならないようになっている。スプリング166
の一端側は操作部163に係合し、他端側はガラス枠1
2の本体に固定されている。支軸164を持上げるに
は、操作部163を上側に引上げるが、このときスプリ
ング166の付勢力に抗して支軸164が支軸収納部1
65から上方向に引上げられる。また、逆に操作部16
3から手を離すと、スプリング166の付勢力によって
支軸164が支軸収納部165内に収納され、最大限に
収納された状態で図示のように長さLだけ、支軸164
の先端部が支軸収納部165の端から下側に突出する。
【0025】開閉機構部160の着脱手段161は、額
縁状前面枠11の前面側周囲にある枠状の金属製の縁飾
り部19の一部に対して係合するようになっており、縁
飾り部19には支軸収納部165から突出した支軸16
4の先端部を回動可能に支持する支軸支持部167が設
けられている。支軸支持部167は縁飾り部19に対し
てほぼ直行するように水平方向に一定長さだけ突出して
一体成形で形成されており、支軸支持部167には支軸
164の先端部を支持する先細りに形成されたテーパー
状の支持穴168が設けられている。また、縁飾り部1
9における支軸支持部167が設けられている箇所に
は、切り欠き169が形成されている。
【0026】ここで、ガラス枠12を縁飾り部19に取
り付けるときの手順について説明する。なお、開閉機構
部160の操作は図示しない上側の開閉機構部について
も同様である。ただし、上側の開閉機構部の場合、その
操作部が固定状態になっている点が異なる。ガラス枠1
2の開閉機構部160を縁飾り部19に取り付けるに
は、まずガラス枠12における上側の開閉機構部の支軸
の先端部を縁飾り部19の支軸支持部(こちらは図示
略)の所まで移動させ、支軸支持部のテーパー条の支持
穴に挿入する。一方、このときほぼ同時のタイミング
で、ガラス枠12における下側の開閉機構部について、
その着脱手段161における操作部163を上側に引上
げて、支軸164の先端部を支軸収納部165内に収納
し、このままの状態で支軸収納部165を縁飾り部19
の支軸支持部167の所まで移動させ、次いで、操作部
163から手を離して支軸164の先端部を支軸支持部
167のテーパー状の支持穴168に挿入する。上下2
つの開閉機構部について上記のような手順を実行するこ
とにより、開閉機構部160が縁飾り部19に取り付け
られる。そして、これにより、ガラス枠12を縁飾り部
19に開閉可能に固定することができる。
【0027】一方、ガラス枠12の開閉機構部160を
縁飾り部19から取り外すには、上記と逆の手順にな
る。すなわち、最初に着脱手段161における操作部1
63を上側に引上げて、支軸164の先端部を支軸収納
部165内に収納し、支軸支持部167のテーパー状の
支持穴168から抜く。次いで、このままの状態で支軸
収納部165を縁飾り部19の支軸支持部167から離
れる方向に移動させる。また、上側の開閉機構部につい
ても、支軸の先端部をテーパー状の支持穴168から抜
くという同様の手順を実行することにより、開閉機構部
160が縁飾り部19から取り外される。そして、これ
により、ガラス枠12を縁飾り部19から取り外すこと
ができる。
【0028】図5および図6に戻り、縁飾り部19には
着脱手段161における操作部163に対向する位置
に、切り欠き171が形成されており、切り欠き171
はガラス枠12が閉鎖状態のときに操作部163を納め
るようになっている。ガラス枠12を開くと図6に示す
ようになって、操作部163が切り欠き171から逸脱
し、自由な開閉を許容する。一方、ガラス枠12を閉じ
ると図5に示すようになって操作部163が切り欠き1
71に納められ、誤って操作部163が上側に移動しな
いようにロックされる。なお、縁飾り部19には釘(図
示略)を貫通させて縁飾り部19を額縁状前面枠11に
取り付けるための釘穴172、173(他は図示略)が
形成されている。
【0029】D.取り付けベース盤の構造 次に、取り付けベース盤13の構造について説明する。
図8は取り付けベース盤13の斜視図(特に、正面側の
斜視図)である。図8において、取り付けベース盤13
は大きく分けて3つの部分、すなわち第1取り付けベー
ス盤13A、第2取り付けベース盤13B、第3取り付
けベース盤13Cに区分(つまり、3分割)され、これ
らが相互に連結されて組み立てられるようになってい
る。第1取り付けベース盤13A、第2取り付けベース
盤13B、第3取り付けベース盤13Cは何れも樹脂で
成形され、各端部にそれぞれ嵌合部が形成されている。
第1取り付けベース盤13Aはパチンコ機2の正面左側
上部に配置されるもので、嵌合部201、202および
取り付け部203を有している。また、第1取り付けベ
ース盤13Aは薄い平板状に形成され、遊技領域に対応
して内側部分がR状に形成されている。第1取り付けベ
ース盤13Aには開口縁部装飾体基盤(ただし、第1取
り付けベース盤13Aに対応するものは図示略)を貫通
して開口縁部装飾体レンズ(ここでは図示略)を取り付
ける付けるためのボス(止着手段)204が複数形成さ
れている。なお、ボス204は繁雑になるのを避けるた
め、一部のものにだけ符号を付している。また、第1取
り付けベース盤13Aの嵌合部201の部分には3つの
ボス205が形成されるとともに、第2取り付けベース
盤13Bに対して横方向に突出したU字状の2つの位置
決め突起206が形成されている。なお、位置決め突起
206は繁雑になるのを避けるため、一部のものにだけ
符号を付している。さらに、第1取り付けベース盤13
Aの嵌合部202の裏面側には第3取り付けベース盤1
3Cの後述の嵌合部222に形成された位置決め突起2
24に係合可能な位置決めボス(図示略)が形成されて
いる。
【0030】第2取り付けベース盤13Bはパチンコ機
2の正面右側上部に配置されるもので、嵌合部211、
212および取り付け部213、214を有している。
また、第2取り付けベース盤13Bは薄い平板状に形成
され、遊技領域に対応して内側部分がR状に形成されて
いる。第2取り付けベース盤13Bには開口縁部装飾体
基盤215、216を貫通して開口縁部装飾体レンズ
(ここでは図示略)を取り付けるためのボス(止着手
段)217が複数形成されている。開口縁部装飾体基盤
215、216にはランプ215a、216aがそれぞ
れ配置されており、ランプ215a、216aは遊技状
態に応じ点灯(あるいは点滅)制御される。なお、ボス
217は繁雑になるのを避けるため、一部のものにだけ
符号を付している。
【0031】取り付け部213は第1取り付けベース盤
13Aの方に突出し、ビス穴の形成された3つの係合突
起の形状に形成されている。同様に、取り付け部214
は第3取り付けベース盤13Cの方に突出し、ビス穴の
形成された1つの係合突起の形状に形成されている。ま
た、第2取り付けベース盤13Bの嵌合部211の裏面
側にはには第1取り付けベース盤13Aの嵌合部201
に形成されたU字状の2つの位置決め突起206に係合
可能な位置決めボス(図示略)が形成されている。位置
決めボスは円筒形状をなし、この位置決めボスに対して
U字状の位置決め突起206を係合させることで、両者
が連結される。さらに、第2取り付けベース盤13Bに
は第3取り付けベース盤13Cの後述の嵌合部221に
形成されたU字状の位置決め突起225に係合可能な位
置決めボス(図示略)が形成されている。
【0032】第3取り付けベース盤13Cはパチンコ機
2の正面下側に配置されるもので、嵌合部221、22
2を有している。また、第3取り付けベース盤13Cは
薄い平板状に形成され、遊技領域の下部に対応してほぼ
細長く形成されるとともに、各端部の内側部分は小径の
R状に形成されている。第3取り付けベース盤13Cに
は開口縁部装飾体レンズ(図8では図示略)を取り付け
るためのボス(止着手段)223が複数形成されてい
る。なお、ボス223は繁雑になるのを避けるため、一
部のものにだけ符号を付している。また、第3取り付け
ベース盤13Cには第1取り付けベース盤13Aの嵌合
部202の裏面側に形成された位置決めボス(図示略)
に係合可能なU字状の位置決め突起224が形成される
とともに、第2取り付けベース盤13Bの嵌合部212
の裏面側に形成された位置決めボス(図示略)に係合可
能なU字状の位置決め突起225が形成されている。
【0033】第1取り付けベース盤13Aの嵌合部20
1にはメスタイプの縦長のスリットが形成され、このス
リットに対して第2取り付けベース盤13Bの嵌合部2
11の裏面側に形成されたオスタイプの凸部(図示略)
が嵌合可能になっている。第1取り付けベース盤13A
と第2取り付けベース盤13Bを組み立てるには、まず
第1取り付けベース盤13Aの嵌合部201に形成され
た2つの位置決め突起206を第2取り付けベース盤1
3Bの嵌合部221の裏面側に形成された2つの位置決
めボスに係合(位置決めボスに対してU字状の位置決め
突起をかぶせるような係合状態になる)して位置決めす
るとともに、同時に第1取り付けベース盤13Aのメス
タイプの嵌合部201に対して第2取り付けベース盤1
3Bのオスタイプの凸部の裏面側に嵌合部211を嵌合
させる。これにより、双方の位置決めが行われつつ、つ
ながる。次いで、第2取り付けベース盤13Bの3つの
取り付け部213にビスを挿入して第1取り付けベース
盤13Aの嵌合部201の部分に形成された3つのボス
205にそれぞれ捩じ込んで固定する。これにより、第
1取り付けベース盤13Aと第2取り付けベース盤13
Bが組み立てられる。各嵌合部201、211はスリッ
ト状に十分に嵌合するから、堅固に連結することができ
る。
【0034】次に、第3取り付けベース盤13Cの嵌合
部221にはメスタイプの縦長のスリットが形成され、
このスリットに対して第2取り付けベース盤13Bの嵌
合部212に形成されたオスタイプの凸部(図示略)が
嵌合可能になっている。同様に、第3取り付けベース盤
13Cの嵌合部222にはメスタイプの縦長のスリット
が形成され、このスリットに対して第1取り付けベース
盤13Aの嵌合部202の裏面側に形成されたオスタイ
プの凸部(図示略)の裏面側が嵌合可能になっている。
第3取り付けベース盤13Cに対して、第1取り付けベ
ース盤13Aおよび第2取り付けベース盤13Bを組み
立てるには、まず第3取り付けベース盤13Cの嵌合部
222に形成された1つのU字状の位置決め突起224
を第1取り付けベース盤13Aの嵌合部202に形成さ
れた1つの位置決めボスに係合させて位置決めするとと
もに、同時に第3取り付けベース盤13Cのメスタイプ
の嵌合部222に対して第1取り付けベース盤13Aの
オスタイプの凸部を有する嵌合部202を嵌合させる。
これにより、双方の位置決めが行われつつ、つながる。
次いで、第1取り付けベース盤13Aの1つの取り付け
部203にビスを挿入して第3取り付けベース盤13C
の嵌合部222の部分に形成された1つのボス226に
捩じ込んで固定する。これにより、第3取り付けベース
盤13Cと第1取り付けベース盤13Aが組み立てられ
る。各嵌合部222、202はスリット状に十分に嵌合
するから、堅固に連結することができる。
【0035】同様に、ほぼ同じタイミングの作業で、第
3取り付けベース盤13Cの嵌合部221に形成された
1つの位置決め突起225を第2取り付けベース盤13
Bの嵌合部212の裏面側に形成された1つの位置決め
ボスに係合させて位置決めするとともに、同時に第3取
り付けベース盤13Cのメスタイプの嵌合部221に対
して第2取り付けベース盤13Bのオスタイプの凸部の
裏面側に嵌合部212を嵌合させる。これにより、双方
の位置決めが行われつつ、つながる。次いで、第2取り
付けベース盤13Bの1つの取り付け部214にビスを
挿入して第3取り付けベース盤13Cの嵌合部221の
部分に形成された1つのボス227に捩じ込んで固定す
る。これにより、第3取り付けベース盤13Cと第2取
り付けベース盤13Bが組み立てられる。各嵌合部22
1、212はスリット状に十分に嵌合するから、堅固に
連結することができる。このようにして、3つの第1取
り付けベース盤13A、第2取り付けベース盤13B、
第3取り付けベース盤13Cが相互に連結されて組み立
てられる。そして、組み立てた状態で前述したようにガ
ラス枠12に固定される。
【0036】E.開口縁部装飾体レンズの構成 次に、開口縁部装飾体レンズについて説明する。図9は
開口縁部装飾体レンズを示す図である。図9において、
開口縁部装飾体レンズは大きく分けて4つの部分、すな
わち開口縁部装飾体レンズ(装飾カバー体)231〜2
34に区分(つまり、4分割)されるようになってい
る。各開口縁部装飾体レンズ231〜234は半透明な
樹脂製で、レンズの機能を有している。また、各開口縁
部装飾体レンズ231〜234のそれぞれの端部は向い
合う端部同士が容易に接続可能なように、段差加工され
ている。具体的には、一方の端部が凹加工で、向合う他
方の端部が凸加工される。なお、開口縁部装飾体レンズ
231〜234には、カラフルな色彩を塗布してもよい
し、あるいは半透明で無色に近い色であってもよい。
【0037】開口縁部装飾体レンズ231は遊技領域の
上部中央に配置されるもので、第1取り付けベース盤1
3Aに形成されたボス204および第2取り付けベース
盤13Bに形成されたボス217にビス止めすること
で、固定される。同様に、開口縁部装飾体レンズ232
は遊技領域の左側に配置されるもので、第1取り付けベ
ース盤13Aに形成されたボス204にビス止めするこ
とで、固定される。また、開口縁部装飾体レンズ233
は遊技領域の右側に配置されるもので、第2取り付けベ
ース盤13Bに形成されたボス217にビス止めするこ
とで、固定される。さらに、開口縁部装飾体レンズ23
4は遊技領域の下側に配置されるもので、第3取り付け
ベース盤13Cに形成されたボス223にビス止めする
ことで、固定される。なお、各開口縁部装飾体レンズ2
31〜234にはビス止め用の小さい穴が形成されてい
るが、図示は略している。ビス止めによる固定に限ら
ず、例えばボスに対して挿入し、ロック可能な構成を有
する突起部を開口縁部装飾体レンズ231〜234の内
側に設けるようにしてもよい。そのようにすると、保守
・点検の作業性がよい。ここで、開口縁部装飾体レンズ
231〜234にラッキーナンバーの表示をさせるよう
に、半透明の図柄をランプに対応させて点灯可能な構成
とし、例えば大当り時にランプを点灯表示させるような
図柄変動遊技を行ってもよい。そのようにすると、開口
縁部装飾体レンズ231〜234を有効に活用すること
ができる。
【0038】開口縁部装飾体レンズ233の内部には開
口縁部装飾体基盤(電気部品)215、216が収納さ
れ、開口縁部装飾体レンズ233は開口縁部装飾体基盤
215、216に配置されたランプ(電気部品)215
a、216aの点灯光をレンズ機能により拡大しつつ透
過させる。なお、他の開口縁部装飾体レンズ231、2
32についても同様に開口縁部装飾体基盤(電気部品)
が内蔵される(図示は略)。一方、開口縁部装飾体レン
ズ234には開口縁部装飾体基盤が内蔵されないが、こ
の部分にも開口縁部装飾体基盤を内蔵するようにしても
よい。そのようにすると、遊技領域の周囲を全て遊技状
態に応じて装飾することが可能になる。
【0039】ここで、3つの第1取り付けベース盤13
A、第2取り付けベース盤13B、第3取り付けベース
盤13Cからなる取り付けベース盤13と、開口縁装飾
体502は全体として遊技領域区分部材501を構成す
る(図8参照)。遊技領域区分部材501はガラス枠1
2の前面側に備えられ、その取り付けベース盤13によ
って中央開口部503が形成されるとともに、中央開口
部503の周囲に開口縁部装飾体レンズ231〜234
が設けられる。そして、開口縁部装飾体レンズ231〜
234、開口縁部装飾体基盤215、216(図示は略
しているが開口縁部装飾体レンズ232に内蔵の開口縁
部装飾体基盤も含む)は全体として開口縁装飾体(電気
的表示手段)502を構成する(図8および図9参
照)。遊技領域区分部材501は、弾発された遊技球に
より遊技盤10で主要な遊技を行う主要遊技領域(中央
開口部503を通して視覚的に区分される領域)と、こ
の主要領域以外の領域(中央開口部503以外で遊技領
域区分部材501が配置されている領域)との区分を前
方より視認可能にする機能を発揮する。なお、本実施例
では遊技領域区分部材501をガラス枠12の前側に配
置することで、主要遊技領域と、主要領域以外の領域と
の区分を前方より視認可能にしているが、これに限ら
ず、例えば遊技領域区分部材501をガラス枠12の後
側に配置して同様の機能を発揮させるようにしてもよ
い。
【0040】F.電気的装飾部材の構成 次に、取り付けベース盤13A、13Bに配置される電
気的装飾部材の構成について説明する。図10は取り付
けベース盤13A、13Bに配置される電気的装飾部材
の取り付けの様子を示す図である。図10において、取
り付けベース盤13Aには後述のスピーカー(音出力手
段)304を設置するためのほぼ円形のスピーカー設置
部301が形成され、スピーカー設置部301の周囲に
は円筒形の区画壁302が設けられている。区画壁30
2はスピーカー304からの放出音が不必要に周囲(例
えば、横方向)に洩れないようにするもので、主に前面
側にスピーカー304からの放出音を出すようする。区
画壁302の周囲には取り付けベース盤13Aから突出
する一定長さのスピーカー取り付けボス(止着手段)3
03が4つ設けられており(図面では、2つに符号を付
し、繁雑になるので、他は符号を略す)、ボス303に
はビスを捩じ込み可能なねじ溝が形成されている。
【0041】スピーカー取り付けボス303にはスピー
カー304を取り付け可能であり、スピーカー304は
リード線305を介して上部装飾ランプ中継基盤306
に接続されている。上部装飾ランプ中継基盤306は各
種の装飾ランプとコネクタが配置されるとともに、集中
配線を行うフラットケーブル307が接続されている。
また、スピーカー304の前面側にはスピーカー防護部
材308および内側スピーカーカバー309が順次配置
されるようになっている。スピーカー防護部材308は
金属製のメッシュからなり、内側スピーカーカバー30
9を通して「いたずら」等により細いピン状の部材(例
えば、つまようじ)が突っ込まれた場合に、その侵入を
阻止してスピーカー304が破損する等の不具合の発生
を防止するものである。内側スピーカーカバー309は
樹脂製で、スピーカー防護部材308およびスピーカー
304を全体的に覆って保護する。スピーカー304お
よびスピーカー防護部材308を取り付けるには、まず
スピーカー304をスピーカー設置部301に置き(図
11の状態)、次いで、スピーカー304の前面側にス
ピーカー防護部材308を重ね合せ、スピーカー防護部
材308の4角に形成された4つのビス穴308aにビ
スを挿入するとともに、このビスをスピーカー304の
4角に形成された4つのビス穴304aにも通した後、
ボス303に捩じ込む。これにより、スピーカー304
の前面側にスピーカー防護部材308を重ね合せた状態
で両者が取り付けベース盤13Aに固定される。次い
で、内側スピーカーカバー309をその上にかぶせる。
なお、内側スピーカーカバー309にはスピーカー30
4へのリード線305を通すためのリード線開口部30
9aが形成されている。
【0042】次に、取り付けベース盤13Bにも同様に
後述のスピーカー(音出力手段)314を設置するため
のほぼ円形のスピーカー設置部311が形成されてお
り、スピーカー設置部311の周囲には円筒形の区画壁
312が設けられている。区画壁312はスピーカー3
14からの放出音が不必要に周囲(例えば、横方向)に
洩れないようにするもので、主に前面側にスピーカー3
14からの放出音を出すようする。区画壁312の周囲
には取り付けベース盤13Bから突出する一定長さのス
ピーカー取り付けボス(止着手段)313が4つ設けら
れており(図面では、2つに符号を付し、繁雑になるの
で、他は符号を略す)、ボス313にはビスを捩じ込み
可能なねじ溝が形成されている。
【0043】スピーカー取り付けボス313にはスピー
カー314を取り付け可能であり、スピーカー314は
リード線315を介して上部装飾ランプ中継基盤306
に接続されている。また、スピーカー314の前面側に
はスピーカー防護部材318および内側スピーカーカバ
ー319が順次配置されるようになっている。スピーカ
ー防護部材318は金属製のメッシュからなり、内側ス
ピーカーカバー319を通して「いたずら」等により細
いピン状の部材(例えば、つまようじ)が突っ込まれた
場合に、その侵入を阻止してスピーカー314が破損す
る等の不具合の発生を防止するものである。内側スピー
カーカバー319は樹脂製で、スピーカー防護部材31
8およびスピーカー314を全体的に覆って保護する。
スピーカー314およびスピーカー防護部材318を取
り付けるには、まずスピーカー314をスピーカー設置
部311に置き(図11の状態)、次いで、スピーカー
314の前面側にスピーカー防護部材318を重ね合
せ、スピーカー防護部材318の4角に形成された4つ
のビス穴318aにビスを挿入するとともに、このビス
をスピーカー314の4角に形成された4つのビス穴3
14aにも通した後、ボス313に捩じ込む。これによ
り、スピーカー314の前面側にスピーカー防護部材3
18を重ね合せた状態で両者が取り付けベース盤13B
に固定される。次いで、内側スピーカーカバー319を
その上にかぶせる。なお、内側スピーカーカバー319
にはスピーカー314へのリード線315を通すための
リード線開口部(図示略)が形成されている。
【0044】次に、上部装飾ランプ中継基盤(電気部
品)306について説明する。上部装飾ランプ中継基盤
306は4角に形成された4つのビス穴306aにビス
を挿入し、このビスを取り付けベース盤13A、取り付
けベース盤13Bに各2つずつ形成された取り付けボス
(止着手段)321、322に捩じ込むことにより、取
り付けベース盤13A、取り付けベース盤13Bに固定
される。上部装飾ランプ中継基盤306上には複数の装
飾ランプ341が配置され、これらの装飾ランプ341
は遊技状態に応じて点灯(あるいは点滅)制御される。
具体的には、以下に示すような遊技盤10に関する各種
の装飾状態表示を行うように制御される。 ・普段状態(特図の通常状態のこと) ・特図の変動状態 ・リーチ状態(スペシャルリーチも含む) ・外れ状態 ・大当りファンファーレ状態 ・大当り状態 ・確率変動状態(特図、普図の両方を含む) ・ラッキーナンバー遊技状態(持ち玉遊技状態) なお、遊技機が第2種に属する場合には、2種の羽根開
閉状態を表示してもよいし、あるいは遊技機が第3種に
属する場合には、第3種の権利発生状態を表示するよう
にしてもよい。また、これら各種の装飾状態情報を表示
でなく、スピーカー304、314から音声として放音
するようにしてもよい。音声の放音は各種の装飾状態表
示と一緒に組み合せてもよいし、単独に行ってもよい。
【0045】次に、上部装飾ランプ中継基盤306上に
は複数のコネクタ342、343、344が配置され、
上側に配置された2つのコネクタ342、343は取り
付けベース盤13A、取り付けベース盤13Bに配置さ
れる後述のサイド装飾体からの配線を中継するためのも
のであり、下側に配置された4つのコネクタ344は取
り付けベース盤13A、取り付けベース盤13Bの内側
周囲に配置された開口縁部装飾体基盤215、216
(その他の開口縁部装飾体基盤は図示略につき、符号は
無い)からの配線を中継するためのものである。なお、
取り付け基盤13上に配置された全ての電気的な部品
は、繁雑になるので、事細かくその旨の定義をしない
が、電気部品に相当する。
【0046】上部装飾ランプ中継基盤306はランプカ
バー(装飾カバー体)351によって覆われるようにな
っており、ランプカバー351は横方向に長い形状に形
成されるとともに、膨出状に形成されている。ランプカ
バー351は半透明で、上部装飾ランプ中継基盤306
に配置された複数の装飾ランプ341の点灯光を透過可
能である。ランプカバー351は端部に形成されたワン
タッチ用の2つの取り付け片352を取り付けベース盤
13A、取り付けベース盤13Bに形成された2つの取
り付け穴353にそれぞれ挿入することにより、取り付
けベース盤13A、取り付けベース盤13Bにワンタッ
チで取り付けられる。この場合、ランプカバー351の
取り付け片352は小さく弾力性があって取り付け穴3
53にロック可能な形状に形成されており、取り付け片
352が取り付け穴353に挿入されると、弾力により
ワンタッチでロックされる。また、ランプカバー351
の側部には配線305、315等(その他の配線も含
む)を通過させるための配線用スリット351a(他方
の配線用スリットは図示略)が形成されており、上部装
飾ランプ中継基盤306をランプカバー351で覆った
ときに各スピーカー304、314に接続される配線3
05、315がランプカバー351によって押し付けら
れないようになっている。
【0047】取り付けベース盤13Aには配線用開口部
(配線処理手段)361が形成されており、配線用開口
部361は上部装飾ランプ中継基盤306のコネクタに
接続された集中配線のためのフラットケーブル307を
通過させて取り付けベース盤13Aの裏側に引出すよう
になっている。これにより、取り付けベース盤13に配
置される各種電気部品の配線をまとめてパチンコ機2の
本体(いわゆる枠)側に中継することが行われる。ここ
で、上部装飾ランプ中継基盤306、装飾ランプ34
1、コネクタ342、343、344、ランプカバー3
51、開口縁部装飾体基盤215、216および開口縁
部装飾体レンズ231〜234は全体として電気的装飾
手段610を構成する。
【0048】図11はスピーカー304、スピーカー3
14および上部装飾ランプ中継基盤306を取り付けベ
ース盤13A、取り付けベース盤13B上に配置すると
ともに、配線用開口部361にフラットケーブル307
を通過させた状態を示している。ここで、各スピーカー
304、スピーカー314からの配線305、315は
取り付けベース盤13A、13Bに形成された配線用固
定片(配線処理手段)365、366によって固定され
るようになっている。また、図12はスピーカー30
4、314および上部装飾ランプ中継基盤306がラン
プカバー351および外側スピーカーカバー(装飾カバ
ー体)371、372によってそれぞれ覆われる様子を
示している。外側スピーカーカバー371、372は樹
脂製で、内側スピーカーカバー309、スピーカー防護
部材308およびスピーカー304を順次全体的に覆っ
て保護するものである。外側スピーカーカバー371、
372にはそれぞれスピーカー304、314へのリー
ド線305、315を通すためのリード線開口部371
a(他方は図示略)が形成されている。
【0049】再び図10に戻り、スピーカー設置部30
1、311の下方にはサイド装飾体取り付け部381、
382が形成されており、サイド装飾体取り付け部38
1、382は一定長さに延在し周囲を取り囲むように形
成された複数の壁383、384をそれぞれ有してい
る。ここで、図13を参照して一方のサイド装飾体取り
付け部381について詳細に説明する。図13におい
て、サイド装飾体取り付け部381は三角形状に近似し
た形状を有しており、複数の壁383によって区画され
る内側にはLED385、386を搭載した基盤387
がビスによって固定されるようになっている。すなわ
ち、基盤387に形成されたビス穴387aにビスを通
してサイド装飾体取り付け部381に形成されたボス
(止着手段)388に捩じ込むことにより、基盤387
が固定される。基盤387はレンズ機能を有する半透明
な樹脂製の内カバー389によって覆われるようになっ
ているとともに、内カバー389はさらに樹脂製の外カ
バー390によって覆われるようになっている。外カバ
ー390には内カバー389の前面側がそのまま臨むよ
うな前面開口部391が形成されている。また、外カバ
ー390および内カバー389にはそれぞれ取り付けの
ためのビス穴390a、389aが形成されている。
【0050】外カバー390および内カバー389をサ
イド装飾体取り付け部381に取り付けるには、まず外
カバー390および内カバー389を重ねるとともに、
各カバーに形成されたビス穴390a、389aにビス
を通してサイド装飾体取り付け部381に設けられたボ
ス(止着手段)392に捩じ込む。これにより、基盤3
87を内蔵する状態で外カバー390および内カバー3
89を順次外側から重ね合せた状態で両者が取り付けベ
ース盤13Aに固定される。なお、基盤387のリード
線315を通すために、外カバー390および内カバー
389にはそれぞれリード線開口部390b、389b
が形成されている。また、形状の大きい外カバー390
は強固に取り付けベース盤13Aに固定するようになっ
ており、外カバー390の外側に形成された取り付け部
393にビスを通してサイド装飾体取り付け部381の
外側に設けられたボス(止着手段)394に捩じ込むこ
とにより、外カバー390が取り付けベース盤13Aに
堅固に固定される。
【0051】ここで、基盤387に配置されたLED3
85、386はパチンコ機2の枠側の情報を表示し、例
えば以下の情報を表示(例えば、点灯表示)する。 ・ガラス枠12が開放したときに点灯する開放表示 ・賞球排出時に点灯する賞球玉排出表示 ・島設備から玉の補給が行われるときに点灯する補給表
示 ・遊技機の打ち止め状態の表示 ・玉貸し状態の表示 ・玉抜き状態の表示 ・玉の発射状態の表示 ・カードに関する情報(例えば、カード残高、カード挿
入状態、カードでの玉貸し可能状態など)の表示 なお、これら以外の情報を表示するようにしてもよい。
上記LED385、386、基盤387、内カバー(装
飾カバー体)389および外カバー(装飾カバー体)3
90は全体としてサイド装飾体401を構成する。な
お、パチンコ機2の右側にはサイド装飾体402が配置
(図1参照)されている。
【0052】さらに、この図13に示すように、外側ス
ピーカーカバー371(他方の、外側スピーカーカバー
372も同様)の外側には取り付け部395が形成され
ており、この取り付け部395にビスを通してサイド装
飾体取り付け部381の外側に設けられたボス(止着手
段)396に捩じ込むことにより、外側スピーカーカバ
ー371が取り付けベース盤13Aに堅固に固定され
る。上記取り付けベース盤13に配置される各種の電気
部品、および上部装飾ランプ中継基盤306を内蔵する
ランプカバー351、開口縁部装飾体レンズ231〜2
34、左右のサイド装飾体401、サイド装飾体402
は電気的表示手段を構成する。そして、電気的表示手段
および装飾カバー体は全体として装飾手段600を構成
する。また、取り付けベース盤13および装飾手段60
0は全体としてガラス枠12(開閉枠)の前面側に配置
される装飾枠601を構成する。
【0053】ここで、電気的装飾手段610、スピーカ
ー304、314およびサイド装飾体401、402
は、少なくとも遊技者にとって重要度の高い情報を報知
するもの程、視認性を高めるような配置状態であり、遊
技機の前面側の上部の極めて見やすい位置に配置されて
いる。視認性を高めるような配置状態とは、例えば表示
面積を大きくするとか、重要なもの(言換えれば緊急度
の高いもの)程、上方に配置するような手法である。例
えば、電気的装飾手段610およびサイド装飾体40
1、402は従来の遊技機に比べて表示面積が大きく、
かつ上方に配置されている。また、スピーカー304、
314も従来の遊技機に比べて表示面積が大きく、かつ
遊技機の前面側でしかも上方に配置されている。さら
に、これらの部品を集約化した構成になっており、遊技
者にとって情報が集中的に得やすい構成である。なお、
スピーカー304、314から出る音情報とは、音声合
成音、効果音、音楽(歌を含むもの)、メロディ音、演
奏音等のあらゆる音を含む概念である。
【0054】G.パチンコ装置の裏機構の構成 次に、パチンコ装置1の裏機構について説明する。図1
4はパチンコ装置1の裏機構の構成を示す図である。図
14において、パチンコ装置1の裏機構の主要なものと
して、玉を貯留する貯留タンク701と、貯留タンク7
01内の玉を誘導する2条の誘導路702と、外部情報
端子基盤(枠用中継基盤)703と、玉排出装置704
と、排出制御回路盤705と、玉寄せカバー706と、
役物制御回路盤707と、大型の役物制御回路盤を取り
付ける可能な取り付けアダプタ708と、玉の発射に必
要な各種制御を行う発射回路盤709と、合成樹脂製の
一体成型品から形成され各種のユニット部品(例えば、
貯留タンク701等)がその上に取り付けられた裏機構
盤の基枠体711と、スピーカ712とがある。なお、
基枠体711の上に取り付けられた各種ユニット部品と
基枠体711とを総称する概念として裏機構盤720と
称している。
【0055】外部情報端子基盤703はAC電源の入力
やホールの管理装置との間における信号の授受などにつ
いての中継を行うものである。この場合、パチンコ装置
1から外部に情報を伝達するとともに、外部からパチン
コ装置1に情報を取り込む機能の両方を有している。ま
た、外部情報端子基盤703は表示制御回路862から
音声制御回路B812に対してモノラルサウンドを発生
させる命令を送信する際の中継を行う。 (a)パチンコ装置1から外部に情報を伝達する場合 例えば、内部に枠用外部情報出力端子を設けることによ
り、パチンコ装置1における枠側の各種情報として玉の
排出に関する玉貸し、賞球などの情報、玉の補給、玉の
発射、ガラス枠12の開閉情報などをホールの管理装置
に出力する際の配線の中継を行う。 (b)パチンコ装置1に外部からの情報を取り込む場合 外部情報端子基盤703を介して管理装置等からの情報
を入力する。例えば、以下のような情報がある。
【0056】(I)管理装置からの情報 ・音楽(ミュージック) ・有線放送 ・打ち止め情報 例えば、「○○番台打ち止めです」 ・遊技情報 例えば、「本日の大当り回数は20回です」 ・緊急情報 例えば、「火災発生です」 ・店内情報 例えば、「明日は定休日です」 「禁煙台です」 「サービスタイムです」
【0057】(II)他の台からの情報 ・島設備の全体(例えば、7台の遊技機)で遊技状態を
音で演出する。具体的には、ある台が大当りのとき、隣
の台でも大当りの音の演出をする。なお、パチンコ装置
1に外部からの情報を取り込む情報端子としては、外部
情報端子基盤703に変えて、例えば玉寄せカバー70
6の内部にある役物用情報端子基盤を使用するようにし
てもよい。排出制御回路盤705は玉の排出に必要な各
種制御を行うもので、役物制御回路盤707は遊技盤に
おける役物の作動に必要な各種制御を行うものである。
また、役物制御回路盤707には大当り確率を変更、設
定する確率設定装置824(図15参照)の確率設定ス
イッチが内蔵されている。なお、確率設定装置824は
普通図柄表示器の特定図柄確率(普図当り確率)につい
ても変更、設定するようにしてもよい。
【0058】確率設定装置824における大当り確率設
定スイッチのスイッチ挿入口731は役物制御回路盤7
07の表面側に露出配置されている。確率設定装置82
4は、例えば1/200、1/210、1/220の3
段階に役物装置の大当りの確率を変更できるように、3
つの接点を有している。この接点はホールの係員によっ
て操作可能であり、その設定値は所定の表示器に表示さ
れるが、設定後一定時間が経過すると、消えて外部から
目視できないように、機密が保たれている。なお、役物
装置の大当り確率の変更は、上記のような3段階に限ら
ず、他の変更内容にしてもよい。普図当り確率も同様
に、例えば1/5、1/10、1/20の3段階に外部
から容易に変更できるように、3つの接点を配置し、各
スイッチは連動にしたりあるいはそれぞれ単独で調整可
能にしてもよい。スピーカ712は役物制御回路盤70
7の中にある音声制御回路B812(図15参照)から
出力される音声出力信号に基づいて、主に枠側の情報、
具体的には、以下の情報を音で放音する。なお、スピー
カ712は1個だけ配置されている。 ・ガラス枠12が開放したときの音 ・賞球排出時に点灯する賞球玉排出音 ・島設備から玉の補給が行われるときの補給音 ・遊技機の打ち止め状態の音 ・玉貸し状態の音 ・玉抜き状態の音 ・遊技音の一部(例えば、始動入賞音) 次のものは、なくてもよいが、あってもよい。 ・玉の発射状態の音 ・カードに関する情報(例えば、カード残高、カード挿
入状態、カードでの玉貸し可能状態など)の音
【0059】H.制御系の構成 次に、図15はパチンコ装置1における制御系のブロッ
ク図である。図15において、この制御系は大きく分け
ると、パチンコ遊技の中で特に役物装置の作動、各種セ
ンサ信号の処理等に必要な制御を行う役物用IC801
と、役物用IC801内に配置され役物装置の制御に必
要な処理を行うCPU802と、同じく役物用IC80
1内に配置されワークエリアの設定や制御に必要なデー
タの一時記憶等を行うRAM803と、役物用IC80
1の制御プログラム等を格納しているROM804と、
水晶の発振周波数を分周して役物用IC801の基本ク
ロックを得る分周回路805と、役物用IC801等に
必要な電源を供給する電源回路806と、各種情報信号
を受け入れるローパスフィルタ807と、ローパスフィ
ルタ807からの信号をバス808を介して役物用IC
801に出力するバッファゲート809と、役物用IC
801からの信号をバス808を介して受ける出力ポー
ト810と、出力ポート810を介して入力される制御
信号をドライブして各種駆動信号を生成して各表示器等
に出力するドライバ811と、遊技に必要な効果音を生
成する(あるいは音声合成を行ってもよい)音声制御回
路B812と、音声制御回路B812からの音声信号を
増幅するアンプ813とによって構成される。なお、音
声制御回路B812はバス808を介して役物用IC8
01に接続されるとともに、外部情報端子基盤703を
介してホールの管理装置850(詳細は後述)および排
出・発射制御回路837に接続され、これらの出力信号
によって効果音を生成する処理を行う。
【0060】役物用IC801を含む上記各回路は、パ
チンコ装置1の裏側の所定位置に配置したマイクロコン
ピュータを含む役物制御回路盤707というボードユニ
ットによって実現されている。そして、マイクロコンピ
ュータのボードユニットは玉貸機、島設備、遊技店の管
理装置等との間で制御信号やデータの授受が行われるよ
うになっている。役物制御回路盤707は後述の表示制
御回路862と共に音情報出力制御手段を構成し、表示
制御回路862は外部音情報取込手段、優先順位設定手
段、多重出力制御手段を構成する。音声制御回路B81
2は遊技に必要な効果音として、排出・発射制御回路8
37からの出力信号および管理装置850からの出力信
号に基づいて主に枠側の情報(例えば、賞球排出音、玉
貸音、不正音、打ち止め音、補給音、ガラス枠開放音、
始動入賞音など)に関する音を生成し、生成された効果
音はアンプ813により増幅されてスピーカ712から
放音される。なお、音声制御回路B812の他に、例え
ば音声合成ICを設け、枠側の情報に必要な音声合成
(例えば、不正時に通告する音声、“それは不正になり
ます”)を行うようにしてもよい。遊技機の打ち止めに
関する音声は管理装置850からの出力信号に基づいて
生成されるが、これに限らずその他の音声でもよいのは
勿論である。
【0061】ローパスフィルタ807には始動スイッチ
821、カウントスイッチ822、継続スイッチ(V入
賞検出スイッチ)823および確率設定装置824から
の信号が入力されている。なお、ローパスフィルタ80
7から役物用IC801に取り込まれる信号について
は、役物用IC801でソフト的に2回読み込む処理を
行うことにより、ノイズの時定数等を考慮し、チャタリ
ング防止を図っている。始動スイッチ821は始動入賞
口(例えば、普通電動始動口)に玉が入賞したことを検
出するとともに、普図始動口に玉が入賞したことも検出
する。両者の区別は、例えば入賞玉の通路を分けること
で、認識される。カウントスイッチ822は変動入賞装
置がオープンしたとき、この変動入賞装置内に入賞した
玉を検出する。継続スイッチ823は大入賞口としての
変動入賞装置に配置され、いわゆるV入賞口に玉が入賞
したことを検出する。なお、上記各検出スイッチは近接
スイッチからなり、玉の通過に伴う磁力の変化に基づい
て玉を検出する。
【0062】確率設定装置824は特別図柄表示装置の
大当り確率を変更、設定するもので、その設定内容は、
例えば次の通りである。 大当り確率の設定内容 大当り確率:設定3…………1/200 大当り確率:設定2…………1/210 大当り確率:設定1…………1/220 なお、普図当り確率を設定する場合には、例えばその設
定内容は次のような値にする。 普図当り確率の設定内容 普図当り確率:設定3…………1/5 普図当り確率:設定2…………1/10 普図当り確率:設定1…………1/20 なお、上記の各設定率はホールの管理室に配置されてい
る管理装置850によっても設定可能であり、その場
合、管理装置850における選択指令信号発生回路から
の選択指令信号に基づいて各確率が遠隔的に設定され
る。各確率の設定内容は、上記と同様である。なお、各
確率の設定内容は上記例に限らず、他の設定内容であっ
てもよいのはもちろんである。
【0063】ドライバ811からは変動入賞装置831
の大入賞口ソレノイド、遊技盤13の各種の装飾ランプ
・LED832、始動記憶表示器833に制御信号が出
力されるとともに、図示は略しているが、普通図柄表示
装置、補助変動入賞装置としての普通電動補助装置など
にも必要な制御信号が出力される。変動入賞装置831
の大入賞口ソレノイドは変動入賞装置(アタッカー)8
31をオープンさせるもので、特別図柄表示器869が
大当り状態になると、1サイルク目以後はV入賞を条件
に各サイクルで一定時間あるいは一定の玉数だけ大入賞
口ソレノイドが励磁されてアタッカーが開く。遊技盤1
3の各種の装飾ランプ・LED832としては、報知用
の各種ランプ・LEDがあり、例えば遊技盤13におけ
る点灯可能な打球方向変換部材等があり、ゲーム内容に
応じて適当に点灯あるいは点滅する。始動記憶表示器8
33は4個の範囲内で始動入賞した玉の数を記憶したこ
とを表示する。
【0064】また、ドライバ811からの制御信号はガ
ラス枠上装飾部841の開口縁部表示器834、遊技機
上部表示器835にも出力される。開口縁部表示器83
4は開口縁装飾体502に相当し、遊技機上部表示器8
35は上部装飾ランプ中継基盤306、複数の装飾ラン
プ341、ランプカバー(装飾カバー体)351によっ
て構成される。遊技機上部表示器835は前述したよう
に、遊技盤10に関する各種の装飾状態表示、すなわ
ち、以下の表示を行い、役物用IC801は報知制御手
段を構成する。 ・普段状態(特図の通常状態のこと) ・特図の変動状態 ・リーチ状態(スペシャルリーチも含む) ・外れ状態 ・大当りファンファーレ状態 ・大当り状態 ・確率変動状態(特図、普図の両方を含む) ・ラッキーナンバー遊技状態(持ち玉遊技状態)
【0065】ガラス枠上装飾部841は開口縁部表示器
834、遊技機上部表示器835の他に、遊技機上部ス
ピーカー304、314、遊技機機能表示部836を備
えている。遊技機機能表示部836はサイド装飾体40
1およびサイド装飾体402によって構成される。遊技
機上部スピーカー304、314には後述の表示制御回
路862におけるステレオタイプのアンプ864から出
力信号B、Cがそれぞれ供給され、これらの出力信号
B、Cに基づいてステレオ音を放音する。遊技機機能表
示部836には排出・発射制御装置837からの出力信
号および外部情報端子基盤703を介してホールの管理
装置850からの信号が入力され、遊技機機能表示部8
36は排出・発射制御装置837からの出力信号および
外部情報端子基盤703を介して入力されるホールの管
理装置850からの信号に基づいて必要な情報を表示す
る。具体的には、主に枠側の情報、例えば前述したよう
に、以下の情報を表示する。 ・ガラス枠12が開放したときに点灯する開放表示 ・賞球排出時に点灯する賞球玉排出表示 ・島設備から玉の補給が行われるときに点灯する補給表
示 ・遊技機の打ち止め状態の表示 ・玉貸し状態の表示 ・玉抜き状態の表示 ・遊技音の一部(例えば、始動入賞音) ・玉の発射状態の表示 ・カードに関する情報(例えば、カード残高、カード挿
入状態、カードでの玉貸し可能状態など)の表示 管理装置850からの信号に基づく表示としては、例え
ば遊技機の打ち止め表示がある。
【0066】排出・発射制御装置837は排出制御回路
盤705および発射回路盤709の中に配置されている
各制御回路によって構成され、役物用IC801との間
で、データの授受を行うようになっている。排出・発射
制御装置837は報知制御手段を構成する。また、管理
装置850も報知制御手段を構成する。したがって、遊
技機機能表示部836は枠側情報を主に表示するが、こ
れ以外の情報を表示してもよい。役物側の情報に関する
表示、例えば大当り表示、リーチ表示、図柄変動表示、
大当り発生時のファンファーレ表示、始動入賞表示、カ
ウント表示、スペシャルリーチ表示、アタッカーオープ
ン表示、確率変動中表示などを行うようにしてもよい。
【0067】役物用IC801は外部情報端子基盤70
3を介して管理装置850に接続されるとともに、表示
制御回路862に接続されている。外部情報端子基盤7
03は遊技機外部に情報を出力するとともに、外部から
遊技機に情報を取り込む場合の端子であり、遊技盤13
における各種情報、例えば役物装置に関する情報で、大
当り、ラッキーNO.、アンラッキーNO.、大当り確
率設定値、ラッキーNO.およびアンラッキーNO.の
発生率、大当り確率設定値、始動口入賞数、役物の回転
数、大当り時のサイクルの継続回数、不正情報(入賞に
よる不正あるいはコネクタの抜けなど)をホールの管理
装置850に出力する一方、管理装置850からの情報
(音楽、有線放送、打ち止め情報、遊技情報、緊急情
報、店内情報)、他の台からの情報、島設備からの全体
情報を取り込む際の配線の中継を行う。管理装置850
はホールに設置された多数のパチンコ機および島設備等
から必要なデータを収集してデータの管理を行ったり、
大当り確率の設定を遠隔的に行ったり、各遊技機に必要
な情報を送信したりする。また、管理装置850は遊技
機機能表示部836に対して必要な情報を表示させるた
めの制御を行う。
【0068】表示制御回路862は音声制御回路A86
3、アンプ864、画像用CPU865、ROM86
6、RAM867、表示駆動回路868により構成され
る。音声制御回路A863は遊技関連音および外部入力
音をステレオサウンドで生成する。 (I)遊技関連音 遊技関連音として役物(遊技盤13)側の情報に関する
音(例えば、大当り音、リーチ音、図柄変動音、大当り
発生時のファンファーレ音、始動入賞音、カウント音、
スペシャルリーチ音、アタッカーオープン音、確率変動
中音など)をステレオ音として生成する。このとき、後
述のフローチャートに示すように、役物用IC801と
の間で通信処理を行い、送信されるコマンドに応じて必
要なステレオ音が音声制御回路A863によって生成さ
れる。 (II)外部入力音 本実施例では、さらに管理装置850からの情報(音
楽、有線放送、打ち止め情報、遊技情報、緊急情報、店
内情報)、他の台からの情報、島設備からの全体情報に
基づく音(音には、音楽、音声合成音等を含む)をステ
レオ音として生成する。そして、生成されたステレオ音
はアンプ864により増幅されて遊技機上部スピーカ
(ステレオ音出力手段)304および遊技機上部スピー
カ(ステレオ音出力手段)314からそれぞれ放音され
る。なお、音声制御回路A863の他に、例えば音声合
成ICを設け、遊技盤側の情報に必要な音声合成(例え
ば、大当り時の音声、“やったね、大当り”)を行うよ
うにしてもよい。
【0069】画像用CPU865は役物用IC801と
の間で通信処理を行い、送信されるコマンドに応じて必
要な処理を行うとともに、音声制御回路A863との間
でデータの授受を行いながら後述の特別図柄表示器86
9に表示される画像の制御や音の制御を行うもので、画
像用CPU865の出力は表示駆動回路868および音
声制御回路A863に送られる。表示駆動回路868は
画像用CPU865からの出力信号に基づいて特別図柄
表示器869を駆動する。音声制御回路A863は画像
用CPU865からの出力に基づいて上述のようにステ
レオ音を生成する。ROM866は画像用CPU865
の制御プログラム、キャクターデータ、音(音声)デー
タ等を格納しており、RAM867は画像用CPU86
5のワークエリアとして用いられる。特別図柄表示器8
69はCRTディスプレイによって構成され、始動入賞
口に玉が入賞したとき、CRTディスプレイ画面に表示
された図柄の内容を変化させ、その図柄が特定の利益状
態(すなわち、特別態様遊技状態で、例えば、大当りの
ゾロ目状態:「777」など)になると、大当り遊技に
移行して変動入賞装置(アタッカー)831が開放する
ようになっている。このように、役物装置の制御を行う
役物用IC801と、いわゆる特図の表示制御を行う表
示制御回路862とをわけることにより、役物用IC8
01の負担を軽減しつつ、遊技者への演出効果の高い特
図画面を表示することが可能になっている。
【0070】I.遊技制御 次に、パチンコ装置1の遊技制御について説明する。パ
チンコ装置1の遊技制御は役物用IC801を初めとす
る各制御回路によって行われ、その各種制御の手順は図
16以降の図で示される。役物用IC801等による制
御は、パチンコ装置1の電源の投入と同時に開始され、
電源が投入されている限り繰り返してその処理が実行さ
れるメインルーチンと、その他の各サブルーチンがあ
る。メインルーチン 最初に、役物用IC801のメインルーチン(いわゆる
ゼネラルフロー)について図16を参照して説明する。
このルーチンは、前述したようにパチンコ装置1の電源
の投入後、繰り返して行われ、具体的には後述のリセッ
ト待ち処理で2ms毎にハード的に割込みがかかって繰
り返される。メインルーチンが起動すると、まずステッ
プS10で電源投入か否かを判別する。また、このステ
ップではRAM803の状態をチェックする。そして、
初回の電源投入時であれば、ステップS12に分岐し、
初期化処理を行う。これは、RAM803のワークエリ
アを設定したり、CPU802のレジスタの初期化、フ
ラグの初期化等を行うものである。次いで、ステップS
14で確率設定処理を行う。これは、大当り確率等の各
設定処理を順次実行するものである。具体的には、大当
り確率の設定を行うとともに、普図当り確率の設定を同
時に行う。なお、各確率の設定に変更がなければ、この
ステップS14をスルーする。ステップS14を経る
と、リセット待ちとなる。
【0071】一方、ステップS10で初回の電源投入時
でなければ、例えば2回目以降(あるいは所定時間経過
後も含まれる)のルーチンでは既に電源を投入した後で
あるから、今度はNOに分岐し、ステップS16でスイ
ッチ入力処理を行う。これは、始動入賞に伴って必要な
処理を行うものである。次いで、ステップS18で処理
NO.による分岐判断を行う。分岐先としては、ステッ
プS20の普段処理、ステップS22の図柄変動処理、
ステップS24の大当り処理、ステップS26の外れ処
理がある。普段処理は特別図柄表示器869の図柄が変
動を開始する前のゲーム状態で、停止図柄の乱数を変化
させて停止図柄をアトランダムに選択するものである。
図柄変動処理は特別図柄表示器869の図柄を変動させ
るものである。大当り処理は大当りの発生に伴って必要
な処理を行うものである。外れ処理は特別図柄表示器8
69の図柄変動の結果、外れとなった場合の処理をする
ものである。なお、各ステップS20〜ステップS26
の処理では、役物用IC801から表示制御回路862
に対してコマンド(画像表示指令)および図柄コントロ
ールデータ(すなわち、図柄データを指定する指定デー
タ)が送信され、このコマンドおよび図柄コントロール
データに応じて後述のフローチャートで示すように表示
制御回路862側で画像制御等が行われる。
【0072】上記分岐処理を経ると、続くステップS2
8で普図普電処理を行う。これは、普図の図柄変動、普
図の当り/外れに応じた処理を行うものである。次い
で、ステップS30で出力処理を行う。これは、遊技機
の内部で発生させる音を制御するもので、例えば各種内
部音として不正音、始動入賞音などを生成して出力す
る。なお、その他の各種内部音(例えば、賞球排出音、
玉貸音、打ち止め音、補給音、ガラス枠開放音等)は排
出・発射制御装置837の信号に基づいて生成される。
ここで、その他の各種内部音(例えば、賞球排出音、玉
貸音、打ち止め音、補給音、ガラス枠開放音等)を排出
・発射制御装置837の信号に基づいて生成するのでは
なく、例えば役物用IC801の処理で行うようにして
もよい。また、出力処理ではその他に、各種表示器(例
えば、LED385、386、サイド装飾体401、サ
イド装飾体402、上部装飾ランプ中継基盤306上の
装飾ランプ341等)に信号を出力する処理も行う。次
いで、ステップS32で乱数更新処理を行う。これは、
大当りを決める特図の乱数を更新するものである。な
お、ラッキーナンバー(ラッキー図柄)を決める停止図
柄用乱数を更新するようにしてもよい。また、普図乱数
更新処理を行って、普図当りを決める普図の乱数を更新
してもよい。その後、リセット待ちになり、例えば2m
s毎のハード割込によりメインルーチンが繰り返され
る。
【0073】表示制御回路のメインルーチン 図17は表示制御回路862のメインルーチンを示すフ
ローチャートである。このメインルーチンが開始される
と、まずステップS50で役物用IC801との間で通
信処理を行う。これは、役物用IC801の制御プログ
ラムにおけるステップS20〜ステップS26の処理
で、役物用IC801から表示制御回路862に対して
コマンドが送信されるため、このコマンドを受信して画
像表示や音出力に必要な処理を行うものである。コマン
ドとしては、画像表示指令信号および図柄コントロール
データ(すなわち、図柄データを指定する指定データ)
がある。表示制御回路862では、これらの画像表示コ
マンドに基づいて表示画像を生成し、そのとき表示画像
に対応した音(音声含む)を生成して出力する。次い
で、ステップS52で画像表示処理を行う。これは、役
物用IC801からの送信コマンドに基づいて特別図柄
表示器869に表示する画像を制御するものであり、例
えば普段処理のコマンドであれば特別図柄表示器869
の図柄が変動を開始する前のゲーム状態の画像を表示
し、図柄変動処理のコマンドであれば特別図柄表示器8
69の図柄を変動させる画像を表示し、大当り処理のコ
マンドであれば大当り発生の画像を表示し、さらに外れ
処理のコマンドであれば特別図柄表示器869の図柄変
動の結果外れとなる画像を表示させる処理を行う。次い
で、ステップS54で音出力処理を行う。ここでは、遊
技機内部からの要求および遊技機外部からの要求に応じ
てステレオ音の発生を制御したり、音声制御回路B81
2に対してモノラルサウンドを発生させる命令を出力し
たりする処理を行うもので、詳細はサブルーチンで後述
する。ステップS54を経ると、表示制御回路862の
メインルーチンを終了する。なお、表示制御回路862
のメインルーチンは、例えば役物用IC801のメイン
ルーチンに同期して2ms毎にハード的に割込みがかか
って繰り返される。
【0074】出力処理 図18は表示制御回路862のメインルーチンにおける
ステップS54の音出力処理のサブルーチンを示すフロ
ーチャートである。このサブルーチンが開始されると、
まずステップS100で外部情報の取込処理を行う。こ
れは、管理装置850、他の台、島設備からの外部情報
を取り込むもので、例えば管理装置850からの情報
(音楽、有線放送、打ち止め情報、遊技情報、緊急情
報、店内情報)、他の台からの情報、島設備からの全体
情報に基づく音がある。次いで、ステップS102で音
出力の要求があるか否かを判別する。ここでいう音出力
の要求とは、遊技機内部からの要求および遊技機外部か
らの要求の両方を含むものである。音出力の要求があれ
ば、ステップS104に進んで表示制御回路862で生
成する各種内部音(すなわち、遊技機内部からの要求)
の出力準備を行う。表示制御回路862で生成する各種
内部音としては遊技に関する音で、例えば図柄変動音、
大当り音等(これらに限るものではない)がある。その
他の音、例えば賞球排出音、玉貸音、打ち止め音、補給
音、ガラス枠開放音等は排出・発射制御装置837の信
号に基づき音声制御回路B812で生成される。なお、
不正音、始動入賞音については、表示制御回路862で
生成するようにしてもよい。
【0075】次いで、ステップS106で外部音の出力
要求があるか否かを判別する。ここでいう外部音の出力
要求とは、遊技機外部からの音出力の要求をいい、例え
ば管理装置850からの情報(音楽、有線放送、打ち止
め情報、遊技情報、緊急情報、店内情報)、他の台から
の情報、島設備からの全体情報に基づく音出力の要求が
ある。外部音の出力要求がなければステップS108に
進んで両方のスピーカーにより音(各種内部音)を出力
する。ここでいう両方のスピーカーとは、遊技機上部に
あるステレオタイプの遊技機上部スピーカ304、31
4の2つから同じ情報の音を出力するという意味であ
る。したがって、このときは2つのステレオタイプのス
ピーカー304、314から、例えばステレオサウンド
で各種内部音(例えば、図柄変動音、大当り音等)が放
音される。ステレオサウンドでなく、2つのスピーカー
304、314からモノラル音を出力してもよいのは、
勿論である。なお、遊技機下方にあるスピーカ712は
表示制御回路862で制御されず、役物用の音声制御回
路B812の方で制御される。一方、ステップS106
で外部音の出力要求がある場合には、ステップS110
に分岐して左右のスピーカーにより音(例えば、外部音
と内部音)を出力する。ここでいう左右のスピーカーと
は、遊技機上部にあるステレオタイプの遊技機上部スピ
ーカー304および遊技機上部スピーカー314からそ
れぞれ別々の情報を出力することを意味している。した
がって、このときはステレオタイプの遊技機上部スピー
カー304および遊技機上部スピーカー314から外部
音と内部音が別々に放音される。例えば、左側の遊技機
上部スピーカー304から外部音を放音し、右側の遊技
機上部スピーカー314から遊技音を放音する。放音す
る外部音としては、具体的に以下のようもものがある。
したがって、このときは内部音に加えて多重するように
外部音も同時に出力されることなる。すなわち、音の多
重出力が行われる。
【0076】(I)管理装置からの外部音 ・音楽(ミュージック) ・有線放送 ・打ち止め情報 例えば、「○○番台打ち止めです」 ・遊技情報 例えば、「本日の大当り回数は20回です」 ・緊急情報 例えば、「火災発生です」 ・店内情報 例えば、「明日は定休日です」 「禁煙台です」 「サービスタイムです」 (II)他の台からの情報 ・島設備の全体(例えば、7台の遊技機)で遊技状態が
音で演出される。例えば、ある台が大当りのとき、隣の
台でも大当りの音を発生する。
【0077】このように、音出力を同時に行う多重出力
の場合、外部からの音出力要求が1つのときは、左右の
スピーカー(すなわち、遊技機上部にあるステレオタイ
プの遊技機上部スピーカー304および遊技機上部スピ
ーカー314)によりステレオサウンドを出力する。外
部からの音出力要求が2つのときは、左右のスピーカー
(すなわち、遊技機上部にあるステレオタイプの遊技機
上部スピーカー304および遊技機上部スピーカー31
4)から2つの音(内容は別々)をそれぞれ出力する。
なお、外部音のみを下部のスピーカー712から出力す
るようにしてもよい。また、外部音専用のスピーカーを
別個に備えるようにしてもよい。
【0078】下部スピーカー712から出力される遊技
機内部音は、役物用IC801および排出・発射制御装
置837の制御で行うが、表示制御回路862からのコ
マンドで行ってもよい。遊技機内部音のうち、枠側の音
情報としては、以下のものがある。 枠情報の音声報知 ・玉の情報 例えば、「下皿の玉を抜いて下さい」 ・ガラス枠の情報 例えば、「ガラス枠が開いています」というような音が
出力される。ステップS108あるいはステップS11
0を経ると、メインルーチンを終了する。
【0079】以上のように本実施例では、遊技機外部
(例えばホールの管理装置850)からの音情報信号が
取り込まれ、遊技機内部で生成された音情報信号と、遊
技機外部から取り込まれた音情報信号に基づく音情報と
が出力要求の形態に応じて制御され、遊技機下方にある
スピーカ712と、遊技機上部にあるステレオタイプの
遊技機上部スピーカ304、314から振り分けられた
りあるいは同時に出力されたりして放音される。したが
って、以下の効果を得ることができる。 (1)外部からの音情報信号を遊技機に取り込むことに
より、多種類の音情報を遊技機側で出力することが可能
になる。 (2)遊技機からの音以外に外部の音情報を出力できる
ので、遊技者に対して情報を十分に伝達することができ
る。 (3)内部音に加えて多重するように外部音も同時に多
重出力する制御を行うことにより、複数の音情報を同時
に伝達することができる。 (4)多種類の音情報を遊技機側で出力することが可能
になるので、同じ音(例えば、大当りのファンファーレ
のみとか)の繰り返しがなくなり、遊技者が飽きてしま
うことがなくなる。
【0080】本発明の第2実施例 次に、図19は本発明の第2実施例を示す図である。こ
の実施例は、表示制御回路862のメインルーチンにお
ける音出力処理の内容を変更したものである。図19に
示す音出力処理のサブルーチンが開始されると、まずス
テップS200で外部情報の取込処理を行う。これによ
り、管理装置850、他の台、島設備からの外部情報、
例えば管理装置850からの情報(音楽、有線放送、打
ち止め情報、遊技情報、緊急情報、店内情報)、他の台
からの情報、島設備からの全体情報が取り込まれる。次
いで、ステップS202で音出力の要求があるか否かを
判別する。ここでいう音出力の要求とは、遊技機内部か
らの要求および遊技機外部からの要求の両方を含むもの
である。音出力の要求があれば、ステップS204に進
んで各種内部音(すなわち、遊技機内部からの要求)の
出力準備を行う。表示制御回路862で生成する各種内
部音としては遊技に関する音で、例えば図柄変動音、大
当り音等(これらに限るものではない)がある。その他
の音、例えば賞球排出音、玉貸音、打ち止め音、補給
音、ガラス枠開放音等は排出・発射制御装置837の信
号に基づき音声制御回路B812で生成される。なお、
不正音、始動入賞音については、表示制御回路862で
生成するようにしてもよい。ステップS202で音出力
の要求がなければリターンする。
【0081】次いで、ステップS206で外部音の出力
要求があるか否かを判別する。ここでいう外部音の出力
要求とは、遊技機外部からの音出力の要求をいい、例え
ば管理装置850からの情報(音楽、有線放送、打ち止
め情報、遊技情報、緊急情報、店内情報)、他の台から
の情報、島設備からの全体情報に基づく音出力の要求が
ある。外部音の出力要求があればステップS208に進
んで外部音(すなわち、遊技機外部からの要求)の出力
準備を行い、ステップS210に進む。一方、外部音の
出力要求がなければステップS208をジャンプしてス
テップS210に進む。
【0082】ステップS210では優先順位に基づき音
声出力を行う。ここで、優先順位とは内部音と外部音の
出力要求がある場合に、内部音と外部音の内容に応じて
どちらの音を優先して出力するかという順位を予め設定
しておくものである。例えば、優先順位は以下のように
設定される。 ・通常、管理装置850から音楽(例えば、有線放送)
が出力されているが、遊技機側で特図の変動が開始され
ると、変動音を優先して出力する。 ・大当り中でも、ホールからの緊急情報(例えば、火災
とか)がある場合には、その緊急情報を優先して出力す
る。 ・遊技機の普段動作中(あるいは特図の変動中でもよ
い)には、枠情報として「下皿の玉を抜いて下さい」と
か、「ガラス枠が開いています」というような事態の音
を優先して出力する。 ・その他、上記例に限らず、情報の種類によっては、遊
技機上部にあるステレオタイプの左右の遊技機上部スピ
ーカ304、314で管理装置850等からの外部音と
遊技機の内部音とを同時に出力するような設定にしても
よい。また、上記例とは別の例に設定してもよい。
【0083】ステップS210による優先順位の音声出
力を行うことより、各種外部音と各種内部音とがそのと
きの優先順位に従って遊技機上部にあるステレオタイプ
の遊技機上部スピーカ304、314により音が放音さ
れる。例えば、外部音の優先順位が高いときは、先に外
部音が出力され、次いで、内部音が出力される。ステッ
プS210による優先順位の音声出力を行うと、メイン
ルーチンにリターンする。したがって、第2実施例で
は、内部音と外部音の出力要求がある場合に、内部音と
外部音の内容に応じてどちらの音を優先して出力するか
という順位を予め設定しておくことより、的確に音情報
を伝達することができる。
【0084】ここで、内部音と外部音の出力要求がある
場合に、それらの音出力要求をどのような構成で実現す
るかは、上述した回路構成に限るものではない。基本的
な考え方としては、役物用IC801側で役物の遊技制
御を行い、表示制御回路862に対して一方的に画像表
示のためのコマンドを送信し、表示制御回路862では
そのコマンドを受信して画像表示処理を行うとともに、
必要なサウンドを生成するのが一般的である。このと
き、外部要求音は表示制御回路862側で主に生成され
る。これは、役物用IC801側で行う役物の遊技制御
に外部コマンドが入り込むのを抑制するためでもある。
一方、外部要求に応えるように役物用IC801側で役
物の遊技制御とともに、外部要求音を生成する処理を行
うことも構成上は可能である。要は、外部要求に応える
ことが可能な構成であれば、役物用IC801側で処理
してもよいし、あるいは全く別個に外部要求音生成回路
を設けてもよいし、どのような構成であってもよいこと
は勿論である。なお、このような場合、外部音情報に対
してその音データを予め遊技機側で備えて格納しておく
構成(例えば、ROMを設けてそこに音データを格納し
てもっておく)と、音データも外部から送信する構成と
が考えられる。外部音情報に対応して音出力が可能であ
れば、どのような構成であってもよい。
【0085】本発明の第3実施例 次に、外部要求に応えるように役物用IC801側で役
物の遊技制御とともに、外部要求音を生成する処理を実
現する構成の実施例を説明する。図20、21は本発明
の第3実施例を示す図である。第3実施例では、役物制
御回路盤707が音情報出力制御手段、外部音情報取込
手段、優先順位設定手段、多重出力制御手段を構成す
る。メインルーチン 図20は役物用IC801のメインルーチン(いわゆる
ゼネラルフロー)を示す図である。まず、このルーチン
において、ステップS10〜ステップS18の処理は前
述した図16に示すものと同様である。次いで、ステッ
プS18の処理NO.による分岐判断を行ってステップ
S250の普段処理、ステップS252の図柄変動処
理、ステップS254の大当り処理、ステップS256
の外れ処理の何れかを行う。このとき、各ステップS2
50〜ステップS256の処理では、役物用IC801
から表示制御回路862に対してコマンドを送信する
が、このコマンドはあくまでも画像処理のもので、前記
実施例のように表示制御回路862側で音出力処理を行
うものではない。
【0086】上記分岐処理を経ると、続くステップS2
8で普図普電処理を行う。これは、普図の図柄変動、普
図の当り/外れに応じた処理を行うものである。次い
で、ステップS258で出力処理を行う。これは、遊技
機の内部で発生する音および外部からの音情報に基づく
音の発生を制御するもので、詳細は後述のサブルーチン
で説明する。次いで、ステップS32で乱数更新処理を
行う。これは、大当りを決める特図の乱数を更新するも
のである。なお、ラッキーナンバー(ラッキー図柄)を
決める停止図柄用乱数を更新するようにしてもよい。ま
た、普図乱数更新処理を行って、普図当りを決める普図
の乱数を更新してもよい。その後、リセット待ちにな
り、例えば2ms毎のハード割込によりメインルーチン
が繰り返される。
【0087】出力処理 図21は上述のメインルーチンにおけるステップS25
8の出力処理のサブルーチンを示すフローチャートであ
る。このサブルーチンが開始されると、まずステップS
300で外部情報の取込処理を行う。これは、管理装置
850、他の台、島設備からの外部情報を取り込むもの
で、例えば管理装置850からの情報(音楽、有線放
送、打ち止め情報、遊技情報、緊急情報、店内情報)、
他の台からの情報、島設備からの全体情報に基づく音が
ある。次いで、ステップS302で音出力の要求がある
か否かを判別する。ここでいう音出力の要求とは、遊技
機内部からの要求および遊技機外部からの要求の両方を
含むものである。音出力の要求があれば、ステップS3
04に進んで各種内部音(すなわち、遊技機内部からの
要求)の出力準備を行う。各種内部音としては、例えば
賞球排出音、玉貸音、不正音、打ち止め音、補給音、ガ
ラス枠開放音、始動入賞音のみならず、これらに加えて
遊技音(例えば、図柄変動音、大当り音)などがある。
【0088】次いで、ステップS306で外部音の出力
要求があるか否かを判別する。ここでいう外部音の出力
要求とは、遊技機外部からの音出力の要求をいい、例え
ば管理装置850からの情報(音楽、有線放送、打ち止
め情報、遊技情報、緊急情報、店内情報)、他の台から
の情報、島設備からの全体情報に基づく音出力の要求が
ある。外部音の出力要求がなければステップS308に
進んで両方のスピーカーにより音(各種内部音)を出力
する。ここでいう両方のスピーカーとは、遊技機下方に
あるスピーカ712と、遊技機上部にあるステレオタイ
プの遊技機上部スピーカ304、314の全てのスピー
カーを含むものである。したがって、このときは3つの
スピーカ712、304、314から各種内部音が放音
される。一方、ステップS306で外部音の出力要求が
ある場合には、ステップS310に分岐して左右のスピ
ーカーにより音(外部音)を出力する。ここでいう左右
のスピーカーとは、遊技機上部にあるステレオタイプの
遊技機上部スピーカー304および遊技機上部スピーカ
ー314のことである。したがって、このときはステレ
オタイプの遊技機上部スピーカー304および遊技機上
部スピーカー314から外部音と内部音が別々に放音さ
れる。このとき、外部音としては具体的には、以下のも
のが放音される。そして、このときは内部音に加えて多
重するように外部音も同時に出力される。すなわち、音
の多重出力が行われる。この場合、外部音の出力要求に
応えるとき、音声制御回路B812によって音の生成を
行う。
【0089】(I)管理装置からの外部音 ・音楽(ミュージック) ・有線放送 ・打ち止め情報 例えば、「○○番台打ち止めです」 ・遊技情報 例えば、「本日の大当り回数は20回です」 ・緊急情報 例えば、「火災発生です」 ・店内情報 例えば、「明日は定休日です」 「禁煙台です」 「サービスタイムです」 (II)他の台からの情報 ・島設備の全体(例えば、7台の遊技機)で遊技状態が
音で演出される。例えば、ある台が大当りのとき、隣の
台でも大当りの音を発生する。
【0090】ここで、音出力を同時に行う多重出力の場
合、外部からの音出力要求が1つのときは、左右のスピ
ーカー(すなわち、遊技機上部にあるステレオタイプの
遊技機上部スピーカー304および遊技機上部スピーカ
ー314)によりステレオサウンドを出力する。外部か
らの音出力要求が2つのときは、左右のスピーカー(す
なわち、遊技機上部にあるステレオタイプの遊技機上部
スピーカー304および遊技機上部スピーカー314)
から2つの音(内容は別々)をそれぞれ出力する。な
お、外部音のみを下部のスピーカー712から出力する
ようにしてもよい。また、外部音専用のスピーカーを別
個に備えるようにしてもよい。また、例えば外部からの
音出力要求が2つの場合に、左右のスピーカー(すなわ
ち、遊技機上部にあるステレオタイプの遊技機上部スピ
ーカー304および遊技機上部スピーカー314)から
1つの音をステレオサウンドで出力し、他の1つの音を
下部スピーカー712から出力するようにしてもよい
し、あるいは左右のスピーカー(すなわち、遊技機上部
にあるステレオタイプの遊技機上部スピーカー304お
よび遊技機上部スピーカー314)から2つの音(内容
は別々)をそれぞれ出力し、遊技機内部音を下部スピー
カー712から出力するようにしてもよい。
【0091】下部スピーカー712から出力される遊技
機内部音は、役物用IC801の制御で行う。遊技機内
部音のうち、枠側の音情報としては、以下のものがあ
る。 枠情報の音声報知 ・玉の情報 例えば、「下皿の玉を抜いて下さい」 ・ガラス枠の情報 例えば、「ガラス枠が開いています」というような音が
出力される。ステップS308あるいはステップS31
0を経ると、次いで、ステップS312に進み、その他
の出力処理を行う。これは、各種表示器(例えば、LE
D385、386、サイド装飾体401、サイド装飾体
402、上部装飾ランプ中継基盤306上の装飾ランプ
341等)に信号を出力したり、外部に対しては管理装
置850等に必要な情報を出力するものである。ステッ
プS312を経ると、メインルーチンにリターンする。
したがって、この第3本実施例においても、前記実施例
と同様の効果を得ることができるとともに、特に役物用
IC801で画像表示のコマンド送信と音処理とを効率
良く制御することができ、画像と音のずれがないという
利点がある。また、極めてスピーディに音の発生出力を
行うことができる。
【0092】本発明の第4実施例 次に、図22は本発明の第4実施例を示す図である。こ
の実施例は、出力処理の内容を変更したものである。図
22に示す出力処理のサブルーチンが開始されると、ま
ずステップS400で外部情報の取込処理を行う。これ
により、管理装置850、他の台、島設備からの外部情
報、例えば管理装置850からの情報(音楽、有線放
送、打ち止め情報、遊技情報、緊急情報、店内情報)、
他の台からの情報、島設備からの全体情報が取り込まれ
る。次いで、ステップS402で音出力の要求があるか
否かを判別する。ここでいう音出力の要求とは、遊技機
内部からの要求および遊技機外部からの要求の両方を含
むものである。音出力の要求があれば、ステップS40
4に進んで各種内部音(すなわち、遊技機内部からの要
求)の出力準備を行う。各種内部音としては、例えば賞
球排出音、玉貸音、不正音、打ち止め音、補給音、ガラ
ス枠開放音、始動入賞音などがある。ステップS402
で音出力の要求がなければステップS412にジャンプ
する。次いで、ステップS406で外部音の出力要求が
あるか否かを判別する。ここでいう外部音の出力要求と
は、遊技機外部からの音出力の要求をいい、例えば管理
装置850からの情報(音楽、有線放送、打ち止め情
報、遊技情報、緊急情報、店内情報)、他の台からの情
報、島設備からの全体情報に基づく音出力の要求があ
る。外部音の出力要求があればステップS408に進ん
で外部音(すなわち、遊技機外部からの要求)の出力準
備を行い、ステップS410に進む。一方、外部音の出
力要求がなければステップS408をジャンプしてステ
ップS410に進む。
【0093】ステップS410では優先順位に基づき音
声出力を行う。ここで、優先順位とは内部音と外部音の
出力要求がある場合に、内部音と外部音の内容に応じて
どちらの音を優先して出力するかという順位を予め設定
しておくものである。例えば、優先順位は以下のように
設定される。 ・通常、管理装置850から音楽(例えば、有線放送)
が出力されているが、遊技機側で特図の変動が開始され
ると、変動音を優先して出力する。 ・大当り中でも、ホールからの緊急情報(例えば、火災
とか)がある場合には、その緊急情報を優先して出力す
る。 ・遊技機の普段動作中(あるいは特図の変動中でもよ
い)には、枠情報として「下皿の玉を抜いて下さい」と
か、「ガラス枠が開いています」というような事態の音
を優先して出力する。 ・その他、上記例に限らず、情報の種類によっては、遊
技機上部にあるステレオタイプの左右の遊技機上部スピ
ーカ304、314で管理装置850等からの外部音と
遊技機の内部音とを同時に出力するような設定にしても
よい。また、上記例とは別の例に設定してもよい。
【0094】ステップS410による優先順位の音声出
力を行うことより、各種外部音と各種内部音とのそのと
きの優先順位に従って遊技機下方にあるスピーカ712
および遊技機上部にあるステレオタイプの遊技機上部ス
ピーカ304、314により音が放音される。ステップ
S410による優先順位の音声出力を行うと、続くステ
ップS412に進んでその他の出力処理を行う。これ
は、各種表示器(例えば、LED385、386、サイ
ド装飾体401、サイド装飾体402、上部装飾ランプ
中継基盤306上の装飾ランプ341等)に信号を出力
したり、外部に対しては管理装置850等に必要な情報
を出力するものである。ステップS412を経ると、メ
インルーチンにリターンする。したがって、第4実施例
では、内部音と外部音の出力要求がある場合に、内部音
と外部音の内容に応じてどちらの音を優先して出力する
かという順位を予め設定しておくことより、的確に音情
報を伝達することができる。
【0095】なお、上記各実施例の態様と異なり、以下
に述べるような各種の変形態様で本発明を実現すること
も可能である。 (a)上側スピーカーと、下側スピーカーに対してどの
ような音出力の要求を振分けるかは、上記各実施例の態
様に限るものではなく、どのように音出力の要求を振分
けてもよい。例えば、ステレオ音(例えば、音楽)だけ
をステレオタイプの上側スピーカーから出力するように
してもよい。 (b)ステレオタイプの上側スピーカーの取り付けは、
本実施例のような構成に限るものではなく、他の構成で
もよい。例えば、樹脂製の前面枠あるいはガラス枠に取
り付けるような構成にしてもよい。
【0096】なお、玉貸機の配置場所は上記例に限るも
のではない。例えば、前面パネルの部分や皿前装飾体の
部分に設けるようにしてパチンコ機と一体にしてもよ
い。また、本発明はカードリーダを備えていないパチン
コ機にも適用できるのは勿論である。本発明に係わる遊
技機は上記実施例のようなプリペイドカード方式のパチ
ンコ機に適用する例に限らない。例えば、クレジット方
式のパチンコ機にも適用することができる。遊技盤の構
成、機種はどのようなものでもよい。プリペイドカード
方式でなく、全くカードを使用しないパチンコ機につい
ても幅広く適用することが可能である。また、アレンジ
ボール機にも適用することができる。いわゆる回動式の
スロットルマシンにも適用することができる。
【0097】
【発明の効果】本発明によれば、遊技機外部(例えばホ
ールの管理装置)からの音情報信号を取り込み、遊技機
内部で生成した音情報信号と、遊技機外部から取り込ん
だ音情報信号に基づく音情報とを出力要求の形態に応じ
て制御し、音出力手段から放音しているので、以下の効
果を得ることができる。 (1)外部からの音情報信号を遊技機に取り込むことに
より、多種類の音情報を遊技機側で出力することが可能
になる。 (2)遊技機からの音以外に外部の音情報を出力できる
ので、遊技者に対して情報を十分に伝達することができ
る。 (3)内部音に加えて多重するように外部音も同時に多
重出力する制御を行うことにより、複数の音情報を同時
に伝達することができる。 (4)多種類の音情報を遊技機側で出力することが可能
になるので、同じ音(例えば、大当りのファンファーレ
のみとか)の繰り返しがなくなり、遊技者が飽きてしま
うことがなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したパチンコ装置の第1実施例の
全体を示す正面斜視図である。
【図2】同実施例の取り付けベース盤の上部側を示す図
である。
【図3】同実施例の取り付けベース盤の下部側を示す図
である。
【図4】同実施例の取り付けベース盤の右側部分を示す
図である。
【図5】同実施例のガラス枠が閉じた状態を示す図であ
る。
【図6】同実施例のガラス枠が開いた状態を示す図であ
る。
【図7】同実施例のガラス枠の着脱手段の要部を示す図
である。
【図8】同実施例の取り付けベース盤の斜視図である。
【図9】同実施例の開口縁部装飾体レンズを示す図であ
る。
【図10】同実施例の取り付けベース盤に配置される電
気的装飾部材の取り付けの様子を示す図である。
【図11】同実施例の取り付けベース盤に配置されるス
ピーカーおよび上部装飾ランプ中継基盤の様子を示す図
である。
【図12】同実施例の取り付けベース盤に配置される電
気的装飾部材の取り付け手順を説明するための図であ
る。
【図13】同実施例のサイド装飾体を示す図である。
【図14】同実施例のパチンコ装置の裏機構を示す図で
ある。
【図15】同実施例のパチンコ装置の制御系の構成を示
す図である。
【図16】同実施例のパチンコ装置の遊技制御のメイン
ルーチンを示すフローチャートである。
【図17】同実施例の表示制御回路で実行するメインル
ーチンを示すフローチャートである。
【図18】同実施例の表示制御回路で実行する音出力処
理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図19】本発明の第2実施例の音出力処理のサブルー
チンを示すフローチャートである。
【図20】本発明の第3実施例の遊技制御のメインルー
チンを示すフローチャートである。
【図21】同実施例の音出力処理のサブルーチンを示す
フローチャートである。
【図22】本発明の第4実施例の音出力処理のサブルー
チンを示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 パチンコ装置 2 パチンコ機 11 額縁状前面枠 12 ガラス枠(開閉枠) 13 取り付けベース盤 13A 第1取り付けベース盤 13B 第2取り付けベース盤 13C 第3取り付けベース盤 14 前面装飾体 107、134、144 ベース盤固定部材 215、216 開口縁部装飾体基盤(電気部品) 231〜234 開口縁部装飾体レンズ(装飾カバー
体) 304、314 スピーカー(音出力手段) 306 上部装飾ランプ中継基盤(電気部品) 351 ランプカバー(装飾カバー体) 371、372 外側スピーカーカバー(装飾カバー
体) 389 内カバー(装飾カバー体) 390 外カバー(装飾カバー体) 401、402 サイド装飾体 501 遊技領域区分部材 502 開口縁装飾体(電気的表示手段) 503 中央開口部 600 装飾手段 601 装飾枠 610 電気的装飾手段 707 役物制御回路盤(外部音情報取込手段、音情報
出力制御手段、優先順位設定手段、多重出力制御手段) 801 役物用IC 812 音声制御回路B 837 排出・発射制御装置 850 管理装置 862 表示制御回路(外部音情報取込手段、音情報出
力制御手段、優先順位設定手段、多重出力制御手段) 863 音声制御回路A

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の遊技状態を発生可能であり、遊技
    状態に対応して音情報を出力可能な遊技機において、 遊技機外部からの音情報信号を取り込む外部音情報取込
    手段と、 音情報の出力を制御する音情報出力制御手段とを設け、 該音情報出力制御手段は、遊技機内部で生成された音情
    報信号、および遊技機外部から取り込んだ音情報信号に
    基づく音情報の出力を制御することを特徴とする遊技
    機。
  2. 【請求項2】 複数の音情報の出力要求に対して出力の
    優先順位を設定する優先順位設定手段を備え、 前記音情報出力制御手段は、複数の音情報の出力要求が
    あったとき、該優先順位に従って音情報の出力を制御す
    ることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  3. 【請求項3】 音情報出力制御手段の出力に基づいてス
    テレオ音を出力可能なステレオ音出力手段を備え、 音情報出力制御手段は、複数の音情報を多重的にステレ
    オ音出力手段から出力する制御を行う多重出力制御手段
    を含んでいることを特徴とする請求項1又は2記載の遊
    技機。
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