JP4420354B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、遊技機に係わり、詳しくは遊技盤を前面枠に対して着脱する際の相対移動により接離(接続又は離脱)するコネクタの一方と他方を、それぞれ前面枠又は遊技盤に設け、前面枠と遊技盤との間の配線接続作業の容易化等を図った遊技機に関する。
一般にパチンコ機等の遊技機は、遊技盤のみの運搬及び交換を可能にするため、通常遊技盤が着脱できるようになっており、従来は、遊技盤を遊技機本体枠に対して前方又は後方から着脱する構成であった。すなわち、一般にこの種の遊技機は、機枠の前面に開閉自在に取付けられた前面枠により遊技機本体枠が構成され、前面に遊技領域が形成された遊技盤は、この前面枠に後面側(裏面側)又は前面側から着脱される構成となっていた。そして、遊技盤の電気的接続、すなわち遊技盤の電気部品から遊技機本体枠に取付けられた電気部品又は中継基盤への電気的接続は、例えば遊技盤に設けられた複数のコネクタに遊技機本体枠側から引出された電線の端末のコネクタ(非固定状態で設けられたもの)をそれぞれ嵌合させることにより行なわれ、遊技盤自体を取付けた後に遊技盤自体の取付けとは無関係に行なわれていた。
なお、前面枠のさらに前面側には、金属製のガラス枠(クリア部材の保持枠)が配置され、このガラス枠の開口部からガラス板等のクリア部材を介して遊技盤上の遊技領域を前面側から視認可能な状態としている。また、このガラス枠は、通常前面枠の開口部の縁に釘により固定された縁飾り枠に形成された開閉軸受に取付けられており、遊技機の前面側に遊技盤を覆う状態で開閉可能なように構成されている。また、一般に遊技盤表面にはバンド部材(例えば、内バンド、外バンド)や遊技盤の側部を装飾するサイドケースに形成された区画壁により遊技領域が形成され、発射装置から遊技球を遊技領域に向けて発射して、遊技が行なわれるようになっている。
このような従来の遊技機としては、例えば以下の特許文献に開示のものがある。
特開平4−307082号公報
このため、従来の遊技機にあっては、遊技盤の着脱作業の作業性等の面で、以下のような問題点があった。
すなわち、背景技術のところで述べたように、従来の遊技機では遊技盤を遊技機本体枠に対して前方又は後方から着脱する構成であった。
このように、遊技盤を遊技機本体枠の前後面に対して厚さ方向に移動させて着脱するような構成では、遊技盤を挿入する際の遊技盤の把持が容易でなく、また円滑な摺動が実現できにくく、遊技盤の着脱作業の作業性がよくなかった。
そこで本発明は、遊技盤の着脱作業の作業性がよい遊技機を提供することを目的としている。
上記目的達成のため、請求項1記載の発明は、機枠に対して開閉可能に取り付けられた前面枠を有し、前面枠に遊技盤が着脱自在に取り付けられる遊技機において、
前記遊技盤は、前面枠の開放端側の側面に形成された挿入口から横方向に挿入し、この挿入口から横方向に延びるガイド面に対して摺動させつつはめ込んで取付け、あるいは前記ガイド面に対して摺動させつつ前記挿入口から横方向に抜出して取外す構成とし、
前記前面枠の開放側端部に前面枠を機枠に対して施錠する施錠装置本体が設けられ、
前記施錠装置本体は、前面枠係止用爪を除く部分が前面枠の厚さ内に配置されており、前記挿入口へ前記遊技盤を挿入するとき該遊技盤と前記施錠装置との干渉を避ける構成にしたことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、機枠に対して開閉可能に取り付けられた前面枠を有し、前面枠に遊技盤が着脱自在に取り付けられる遊技機において、
前記遊技盤は、前面枠の開放端側の側面に形成された挿入口から横方向に挿入し、この挿入口から横方向に延びるガイド面に対して摺動させつつはめ込んで取付け、あるいは前記ガイド面に対して摺動させつつ前記挿入口から横方向に抜出して取外す構成とし、
前記遊技盤側に配設されるコネクタと、該コネクタに接続可能で前記前面枠側に配設されるコネクタと、を設け、これらのコネクタによって遊技盤と前面枠との間の電気的接続又は切離しが可能であり、
前記遊技盤の挿入側の側端面と、この側端面が対向する前面枠の内側面とに、前記コネクタの一方と他方をそれぞれ対向させて取付け、着脱の際に遊技盤を前記ガイド面に対して摺動させる相対移動に伴ってこれらコネクタが接離する構成とし、
前記前面枠の開放側端部に前面枠を機枠に対して施錠する施錠装置本体が設けられ、
前記施錠装置本体は、前面枠係止用爪を除く部分が前面枠の厚さ内に配置されており、前記挿入口へ前記遊技盤を挿入するとき該遊技盤と前記施錠装置との干渉を避ける構成にしたことを特徴とする。
請求項3記載の発明は、機枠に対して開閉可能に取り付けられた前面枠を有し、前面枠に遊技盤が着脱自在に取り付けられる遊技機において、
前記遊技盤は、前面枠の開放端側の側面に形成された挿入口から横方向に挿入し、この挿入口から横方向に延びるガイド面に対して摺動させつつはめ込んで取付け、あるいは前記ガイド面に対して摺動させつつ前記挿入口から横方向に抜出して取外す構成とし、
前記前面枠の開放側端部に前面枠を機枠に対して施錠する施錠装置本体が設けられ、
前記施錠装置本体は、前面枠係止用爪を除く部分が前面枠の厚さ内に配置されており、前記挿入口へ前記遊技盤を挿入するとき該遊技盤と前記施錠装置との干渉を避ける構成にし、
前記前面枠は、該前面枠の裏面に一体成形された取付フレームと、該取付フレームの裏面に取り付けられ各種ユニット部品が取り付けられる基枠体と、を備え、
前記取付フレーム及び前記基枠体は、前記挿入口に対して開口するコ字状の切り欠きがそれぞれ形成され、前記遊技盤が嵌め込まれた際に、遊技盤の裏面に設けられた役物装置が前記切り欠き内に位置するようにしたことを特徴とする。
請求項4記載の発明は、機枠に対して開閉可能に取り付けられた前面枠を有し、前面枠に遊技盤が着脱自在に取り付けられる遊技機において、
前記遊技盤は、前面枠の開放端側の側面に形成された挿入口から横方向に挿入し、この挿入口から横方向に延びるガイド面に対して摺動させつつはめ込んで取付け、あるいは前記ガイド面に対して摺動させつつ前記挿入口から横方向に抜出して取外す構成とし、
前記遊技盤側に配設されるコネクタと、該コネクタに接続可能で前記前面枠側に配設されるコネクタと、を設け、これらのコネクタによって遊技盤と前面枠との間の電気的接続又は切離しが可能であり、
前記遊技盤の挿入側の側端面と、この側端面が対向する前面枠の内側面とに、前記コネクタの一方と他方をそれぞれ対向させて取付け、着脱の際に遊技盤を前記ガイド面に対して摺動させる相対移動に伴ってこれらコネクタが接離する構成とし、
前記前面枠の開放側端部に前面枠を機枠に対して施錠する施錠装置本体が設けられ、
前記施錠装置本体は、前面枠係止用爪を除く部分が前面枠の厚さ内に配置されており、前記挿入口へ前記遊技盤を挿入するとき該遊技盤と前記施錠装置との干渉を避ける構成にし、
前記前面枠は、該前面枠の裏面に一体成形された取付フレームと、該取付フレームの裏面に取り付けられ各種ユニット部品が取り付けられる基枠体と、を備え、
前記取付フレーム及び前記基枠体は、前記挿入口に対して開口するコ字状の切り欠きがそれぞれ形成され、前記遊技盤が嵌め込まれた際に、遊技盤の裏面に設けられた役物装置が前記切り欠き内に位置するようにしたことを特徴とする。
「作用」
本発明では、遊技盤は、前面枠の開放端側の側面に形成された挿入口から横方向に挿入され、この挿入口から横方向に延びるガイド面に対して摺動させつつはめ込んで取付け、あるいはガイド面に対して摺動させつつ挿入口から横方向に抜出して取り外されるとともに、前面枠の開放側端部に前面枠を機枠に対して施錠する施錠装置本体が設けられ、前記施錠装置本体は、前面枠係止用爪を除く部分が前面枠の厚さ内に配置されており、前記挿入口へ前記遊技盤を挿入するとき該遊技盤と前記施錠装置との干渉を避ける構成である。
したがって、遊技盤を挿入する際の遊技盤の把持が容易であり、また円滑な摺動が実現できて挿入力も少なくてすみ、遊技盤の着脱作業の作業性が格段に向上する。
本発明によれば、遊技盤は、前面枠の開放端側の側面に形成された挿入口から横方向に挿入し、この挿入口から横方向に延びるガイド面に対して摺動させつつはめ込んで取付け、あるいはガイド面に対して摺動させつつ挿入口から横方向に抜出して取外す構成であるとともに、前面枠の開放側端部に前面枠を機枠に対して施錠する施錠装置本体が設けられ、前記施錠装置本体は、前面枠係止用爪を除く部分が前面枠の厚さ内に配置されており、前記挿入口へ前記遊技盤を挿入するとき該遊技盤と前記施錠装置との干渉を避ける構成としたので、遊技盤の取付け位置を位置決める作業が不要となり、ガイド面に対して遊技盤を摺動させて挿入口から出し入れするだけの極めて簡単な作業で、遊技盤の着脱とともに遊技盤の電気的接続及び切離しが行なわれる。
特にこの場合、遊技盤を横方向に摺動させて着脱する構成としているから、遊技盤とガイド面との接触長さを比較的大きくとることができ、例えば遊技盤を前面枠の前後面に対して厚さ方向に移動させて着脱するような構成に比べ、遊技盤を挿入する際の遊技盤の把持が容易であり、また円滑な摺動が実現できるので遊技盤を抜き差しする力も少なくてすむ。
第1実施例
以下、図面を参照して本発明の一実施例について説明する。
図1〜図3は本発明を適用したパチンコ機の一実施例を示している。
A.パチンコ機の正面構成
図1はパチンコ機の全体を示す正面図である。図1に示すように、パチンコ機1は、遊技盤10と、額縁状前面枠11と、クリア部材の保持枠12と、この額縁状前面枠11の前面側に設けられた前面枠表示部13とを有している。遊技盤10(図3に示す)は、額縁状前面枠11内に着脱自在に取付けられ(詳細後述する)、前面に遊技領域が形成されたものである。額縁状前面枠11は、例えば合成樹脂の一体成形よりなり、パチンコ機1の前面側に開閉可能に備えられ、ほぼ中央に開口部が形成されている。保持枠12は、額縁状前面枠11の開口部を覆うように配設されたもので、この保持枠12内に保持されたクリア部材(本実施例の場合には保持枠12と一体成形された視認窓部52)を通して遊技盤10における遊技領域が見えるようになっている。なおクリア部材は、保持枠12と別体として構成され、例えば保持枠にワンタッチで取付けられる構成としてもよい。このようにすれば、クリア部材が汚れた場合等にクリア部材の交換が容易にできる。
また、パチンコ機1は前面側に前面表示パネル15と、前面操作パネル16とを有している。額縁状前面枠11は木製(樹脂製でもよい)の機枠(図1では額縁状前面枠11の向う側に位置している)17に対して上部蝶番18および下部蝶番19によって開閉可能に支持され、保持枠12は額縁状前面枠11に開閉可能に支持されている。
前面表示パネル15には、上皿21と、プリペイドカードの残高を表示するカード度数表示器(カード残高表示器)22と、玉を購入するときに操作される玉貸釦(変換釦)23と、プリペイドカードを排出するときに操作されるカード排出釦(返却釦)24と、玉貸し可能表示器25と、上皿21の玉を後述の玉貯留皿32に移す玉通路開閉用の押し釦26とが設けられている。
前面操作パネル16には、灰皿31と、玉を貯留する玉貯留皿(受皿)32と、玉貯留皿32に貯留された玉を外部下方に抜くための玉抜きレバー33と、発射装置の操作を行う発射操作ノブ34とが設けられている。
また、上皿21と玉貯留皿32との間には、内部を玉が通過する様子が透視できるように透明又は半透明とされた上皿玉通路35及びオーバーフロー玉通路36が設けられている。上皿玉通路35及びオーバーフロー玉通路36は、上皿21内の玉を玉貯留皿32に移すための玉通路で、前記押し釦26を押すと、玉通路35を通って上皿21内の玉が玉貯留皿32に流れ落ちるようになっている。また、オーバーフロー玉通路36は、上皿21からオーバーフローした玉を自動的に玉貯留皿32に流れ落とすものである。
前面枠表示部13は、額縁状前面枠11の図1における上縁部と右縁部に設けられたL字状のものであり、この前面枠表示部13には複数のランプ42と、稼働データ表示器43と、施錠部44とが配置されている。この前面枠表示部13は、前面枠11に形成された凹部内に、前記ランプ42,稼働データ表示器43,施錠部44を配置し、この凹部を樹脂よりなる透明板等のクリア部材(レンズ部材)で覆うことにより構成されたもので、例えば前記凹部にカラフルな色彩が施されることにより、額縁状前面枠11を装飾する機能も有するものである。ランプ42は、遊技機裏側に設けられた役物制御装置により、遊技状態に応じて点灯(あるいは点滅)制御される。例えば、大当り発生時、貸玉排出時、打止状態の発生時等に点灯するように制御される。稼働データ表示器43は、この場合7セグメントの大型LEDを2列配置した構成で、遊技機裏側に設けられた役物制御装置又はホールの管理装置により制御されて、稼働データを表示する。稼働データとしては、例えば大当り回数、大当り確率、確率変動発生回数、始動回数、リーチ回数、打止回数、出玉数等の情報がある。施錠部44は、保持枠12及び額縁状前面枠11を、それぞれ額縁状前面枠11又は機枠17に対して施錠する施錠装置(本体は前面枠11の裏面に設けられている。詳細後述する。)のキー挿入部であり、保持枠12を開く場合には、施錠部44に所定のキーを挿入して所定角度回動操作すればよく、またさらに所定角度回動操作すれば、前面枠11のロック状態も解除されてオープン可能となるように構成されている。
なお、前面枠表示部13は、例えば前記ランプ42等が取付けられた基盤(前面枠11とは別体のもの)を前面枠11に取付けることにより構成されていてもよい。
ここで、遊技盤10における遊技領域はどのようなものでもよく、この場合遊技球を使用するパチンコ遊技機であれば、任意の構成を取り得る。例えば、いわゆる「第1種」に属するもので、複数の図柄を可変表示可能な表示装置(特別図柄表示装置)を備え、この表示装置における可変表示結果が予め定められた特別図柄で表示されたことを条件に遊技者に有利な特別遊技状態(大当り状態)を発生可能な遊技機でもよい。また、表示装置の図柄内容を変化させてゲームを行うもので、「第3種」に属する遊技機、あるいは表示装置を備えた他の種類の遊技機、いわゆる「第2種」に属する遊技機、又はその他の機種(例えば、他種タイプ)等に幅広く適用が可能である。また、表示装置を備えていない各種類の遊技機にも適用することができる。本実施例では「第1種」に属するタイプのものを用いている。
また玉貸機は、図示省略しているが、例えばパチンコ機1の左側面に配設される。また、玉貸機としては例えばカードリーダを内蔵したカード式のものが使用されるが、カードリーダでなく、例えばカードリーダ・ライタを配置し、玉数等の価値情報や遊技客の識別情報が記憶されている遊技用カードを用い、遊技結果をカードに書き込む等のデータ処理が可能なものであってもよい。さらに、遊技用カードはプリペイドカードに限らず、例えば玉数等の価値情報が記憶されている玉数カード、あるいは遊技客の識別情報が記憶されている識別カード等を単独で使用する遊技機でもよい。
要は、遊技用カードを使用するために、このカード情報を読み込み可能なカードリーダ、若しくは読み込み/書き込み可能なカードリーダ・ライタであればよい。例えば、完全なカード式のパチンコ遊技システムで封入球式の遊技機(例えば、クレジット方式の遊技機)にも本発明を適用することができる。
また、遊技用カードとして磁気カードを用いている例に限らず、例えばICカードを用いる遊技機でもよい。ICカードを用いた場合、当然のことながらカードリーダ若しくはカードリーダ・ライタはICカードに対応するものを使用することになる。
なお、カードリーダとカード制御装置とは別体として分離して配置してもよいし、あるいは両者を一体化してもよく、例えばカードリーダの内部にカード制御装置を組み込むようにしてもよい。
B.保持枠の構成
次に、図2により、保持枠12の構成について説明する。図2は、保持枠12のみを開いた状態を示す遊技機前面側の斜視図である。図2に示すように、保持枠12は、2枚の枠体(前方枠体50,後方枠体60)を重合結合させることにより構成されている。前方枠体50は、合成樹脂を射出成形等により成形して製作されたもので、額縁状の枠本体部51の内側に前方側クリア部材に相当する視認窓部52(図1に示す)が形成され、少なくとも視認窓部52は透明又は半透明とされ透視可能となっている。この場合、視認窓部52は、図1に示すように円形状の遊技領域視認部52aと、そのまわりのサイド装飾部52bとからなり、遊技領域視認部52aとサイド装飾部52bとの境目には段差等よりなる境界52cが形成されている。また、前方枠体50の裏側の周縁には、図2に示す如く折返し部53が形成されている。
後方枠体60は、この場合例えば金属製の板材を塑性加工等により曲げ加工し溶接等により結合してなるもので、前方枠体50の裏側の折返し部53の内側に取付けられた基板部61と、この基板部61の裏側に取付けられた保持部62とよりなる。基板部61の中央には、遊技盤10の遊技領域を前面側に望ませる大きさの開口63が形成され、前記ガラス板とこの開口63と前記前方枠体50の遊技領域視認部52aを通して遊技盤10の遊技領域が前面側から見えるようになっている。また、この基板部61における前記開口63の周囲には、後述の保持枠装飾ランプ71を前面側に望ませる貫通穴が周方向に複数形成されている。保持部62は、後方側クリア部材に相当するガラス板(図示省略)を上から挿入し遊嵌させて保持するものである。そして、後方枠体60の基板部61の裏面における開口63の周囲には、保持枠装飾盤70が取付けられている。この保持枠装飾盤70は、遊技領域の回りを囲む円盤状の形状とされ、前記折返し部53の内側にはまり込む外形とされたもので、保持枠装飾ランプ71が周方向に複数配設されている。この保持枠装飾ランプ71は、前記基板部61に形成された貫通穴を介して前面側に露出するように取付けられたもので、図1に示すように、保持枠12に組付けられた状態において、視認窓部52における遊技領域視認部52aのまわりのサイド装飾部52bに配置されて、遊技者の目につきやすい位置で、遊技状態に応じた装飾を行なうものである。すなわち、この保持枠装飾ランプ101は、例えば遊技機裏面に配設された役物制御装置に接続され、この役物制御装置より遊技状態に応じて点灯(又は点滅)制御される。なお、この保持枠装飾ランプ71の配線は、図示省略しているが、例えば遊技盤に設けられたコネクタを介して遊技機の裏側に引き回されている。
なお、図2に示すように、遊技盤10の前面には、内バンド81、外バンド82が取付けられ、これにより遊技領域が画成されている。
C.前面枠の裏面構造及び遊技盤の取付け構造
次に、図3乃至5により前面枠11の裏面構造及び遊技盤10の取付け構造について説明する。図3は、前面枠の裏面構造及び遊技盤の取付け構造を示す斜視図、図4は、保持枠を取外した状態における前面枠の正面図であって、遊技盤の着脱作業を説明する図である。なお図3に示すように、遊技盤10の裏面には、役物装置の裏機構91と、玉寄せカバー92が設けられている。
前面枠11の裏面には、裏機構盤100が設けられ、この裏機構盤100に対して遊技盤10が着脱自在に取付けられる構成となっている。裏機構盤100は、この場合、前面枠11の裏面に形成された取付けフレーム101と、この取付けフレーム101の裏面に取付けられた基枠体109と、この基枠体109の上(表面)に取付けられた各種ユニット部品とからなる。取付けフレーム101は、合成樹脂の一体成形により前面枠11と一体に形成されたもので、前面枠11が開く側の側端面には、遊技盤10が横方向に挿入される挿入口102が形成され、さらにこの挿入口102から内部横方向に向って、遊技盤10の袋状の配置空間103が形成されている。なおこの場合、この取付けフレーム101も含めた前面枠11の全体が本発明の遊技機本体枠を構成している。
そして、この配置空間103を画成する上部内面104(図4に示す)と下部内面105は、挿入口102から横方向に伸びる本発明のガイド面として機能するよう構成されている。すなわち、図4に示す如く、挿入口102から挿入した遊技盤10の上端面と下端面をそれぞれこれら上部内面104と下部内面105に摺接させつつ、遊技盤10の挿入側の側端面93が配置空間103の奥側の内側面106(図4に示す)に接合するまで(正確には後述するコネクタ150,160が嵌合するまで)遊技盤10を押込めば、遊技盤10が所定の取付位置に保持されるようになっている。なおここで、遊技盤10の所定の取付位置とは、遊技盤10の前面に形成された遊技領域が、前面枠11の前に配置された前述の遊技領域視認部52aの後方に位置する位置である。なお、コネクタ160には、後述するようにテーパガイド面161が設けられ、遊技盤10をこのように押込めば確実かつ円滑にコネクタ150,160が嵌合するように構成されている。
また、取付けフレーム101における挿入口102には蓋部材110が取付けられるようになっており、取付けフレーム101における挿入口102の上縁部と下縁部には、挿入口102に取付けた蓋部材110を保持するためのロック部材120,130が設けられている。蓋部材110は、遊技盤10を前記取付位置に取付けた後に挿入口102を覆うように取付けられ、遊技盤10の取付け位置からの位置ずれや脱落を防止する部材であり、上端と下端には可撓性を有するロック用爪111,112がそれぞれ形成されている。ロック部材120,130は、この場合それぞれ前記ロック用爪111,112に引掛け可能なように揺動自在に支持された係合リングよりなるものである。なお、これらロック部材120,130の係合リングは、ロック用爪111,112を一旦撓ませるようにしてこれらに引掛けられ、ロック用爪111,112の復元力により係合状態(引掛けれらた状態)が維持されるようになっている。
そして、遊技盤10の挿入側の側端面93には、図4に示す如く、遊技盤10の電気的接続を行なうための雄コネクタ150(コネクタの一方)が縦に複数設けられている。また、取付けフレーム101における、前面枠11の回動軸側の側壁106a(前記内側面106を形成する壁)には、図4及び5に示すように、前記雄コネクタ150にそれぞれ嵌合する雌コネクタ160(コネクタの他方)が縦に複数取付けられている。雌コネクタ160は、図5に示す如く、電線161(遊技盤10に接続すべき電線)の端末に結線されたもので、両側面には可撓性のある係止爪162が形成され、上下端面にはストッパ163が形成されている。ここで、電線161は、基枠体109上の各種ユニット部品、ホールの管理装置等に接続されたもので、遊技機制御装置(役物制御回路)が遊技盤の裏面以外(例えば機枠等)に設けられる場合には、この遊技機制御装置に遊技盤を接続するための電線も含む。この雌コネクタ160は、取付けフレーム101における前記側壁106aに形成された取付穴107(設置部)に挿入され、係止爪162がこの取付穴107の両側縁に形成された切り欠き107aの裏側に弾力的に係合し、ストッパ163が取付穴107の上下縁部表面に当接することにより、取付けフレーム101に取付けられ略固定状態とされている。
なお、取付穴107は、この取付穴107に取付けられた雌コネクタ160が、前記配置空間103にはめ込まれた遊技盤10の雄コネクタ150に対向する位置に形成され、これにより、着脱の際に遊技盤10を前記上下内面(ガイド面)105,104に対して摺動させる相対移動に伴ってこれらコネクタ150,160の複数組がそれぞれ接離する構成となっている。また、雌コネクタ160に結線された多数の電線161は、雌コネクタ160を常時取付けフレーム101に取付けておく構成であるため、余裕をもった長さに引回しておく必要(たるませておく必要)はなく、例えば図5に示すようにチューブ164により束ねて、取付けフレーム101に形成された係止爪108等によって係止され、ぶらつかないように取付けフレーム101等に密着させて配置されている。また、取付けフレーム101の取付穴107(設置部)は、雌コネクタ160の数(この場合3個)よりも多い数(この場合4個)設けられており、遊技盤10にもこれに対応するだけ雄コネクタ150が配設できるようにコネクタの設置部が設けられている。なお、遊技盤10への雄コネクタ150の取付けは、遊技盤が通常ベニア等の木製材料よりなるため、例えばネジ止めにより行なわれているが、遊技盤10の挿入側の側端面に樹脂製の取付け部材(取付けアダプタ)をネジ止めにより取付け、この取付け部材に、上記取付け穴107と同様の取付け穴を形成し、上記雌コネクタ160と同様の構造で取付けるようにしてもよい。
さらに、取付けフレーム101及び基枠体109における前記遊技盤10の配置空間103の裏側位置には、図3に示すように前記遊技盤10の挿入口102に対して開口するコ字状の切欠き101a,109aがそれぞれ形成され、遊技盤10がはめ込まれた際に、遊技盤10の裏面に設けられた役物装置91がこれらの切欠き101a,109a内に位置して、干渉が生じないようになっている。
また、基枠体109の上(表面)に取付けられた各種ユニット部品の主なものとしては、図3に示すように、基枠体109の上部に取付けられて遊技島から供給された玉を貯留する貯留タンク141と、この貯留タンク141内の玉を誘導する玉導出樋142,143と、これら玉導出樋142,143を介して誘導された玉を計数して排出する排出装置144と、この排出装置144や流路切換え部等の動作を制御する排出制御装置145とを備える。なお、流路切換え部とは、排出装置144から排出された玉の流路を排出側あるいは玉抜き側に切換える部位で、例えば排出装置144の下部に設けられる(詳細図示省略)。
D.施錠装置の構成
次に、図6乃至7により前面枠11及び保持枠12を閉じた状態にロックする施錠装置の構成について説明する。図6は、施錠装置本体200の構成及び取付け構造を示す斜視図であり、図7は施錠装置本体200の取付け状態を示す前面枠の側面図である。図6に示すように、施錠装置本体200は、前面枠11の回動側端部の裏側に形成された縦長状の凹部201に収納されて配設され、後述する前面枠係止用爪221,222を除く全体が前面枠11の厚さ内に配置されており、これにより施錠装置と遊技盤10との干渉を避けて遊技盤10を前記挿入口102からの着脱することが容易に可能となっている。この施錠装置本体200は、前記凹部201内の奥面にネジ止め等により固定される固定板210と、この固定板210に対して摺動する摺動板220と、前述の施錠部44から挿入されたキーの回動操作に応じて摺動板220を動かすカム231を支持駆動するカム駆動部230とより主構成をなすものである。
摺動板220の上端と下端には、前面枠11の裏面側に突出する前面枠係止用爪221,222が設けられ、また摺動板220の上下方向略中央における内側部には、保持枠係止用爪223が側方に突出するように形成されている。前面枠係止用爪221,222は、前面枠11が機枠17に対して閉じた状態において、機枠17に形成された係合部(図示省略)に上から係合可能なもので、また、保持枠係止用爪223は、前記凹部201の側面に形成された開口202から内側に突出するように配置されたもので、保持枠12が前面枠11に対して閉じた状態において、保持枠12の回動端側の側部に設けられた係合片203に下から係合可能なものである。また、摺動板220の上下方向略中央における外側部には、カム駆動部230のカム231と係合する係合用切欠き224が形成されており、カム231とこの係合用切欠き224との係合により、前記キーの回動操作が伝達され摺動板220が上方又は下方に押されて摺動するようになっている。また、固定板210と摺動板220との間には、引張りコイルバネ211,212,213が張設されており、引張りコイルバネ211,212により摺動板220が下方へ付勢され、引張りコイルバネ213により摺動板220が上方へ付勢されている。
そして、上記施錠装置本体200における、引張りコイルバネ211,212,213の仕様(自然長,バネ定数等)、カム231の仕様(形状,寸法等)、カム231とカム駆動部230の相対関係(挿入されたキーの回動角度とカム231の回転角度との関係)、前面枠係止用爪221,222の仕様(形状,寸法等)、また保持枠係止用爪223の仕様(形状,寸法等)等は、前述の施錠部44から挿入されたキーの回動操作に応じて下記のような動作が実現されるように設定されている。
すなわち、まず、施錠部44にキーが挿入されていない通常状態においては、摺動板220が各引張りコイルバネ211,212,213の付勢力が釣り合う施錠位置にあり、この施錠位置においては、前面枠係止用爪221,222及び保持枠係止用爪223が、それぞれ機枠17に形成された係合部あるいは保持枠12に設けられた係合片203に係合する位置にある。このため、これら前面枠係止用爪221,222及び保持枠係止用爪223が係合状態にあれば、その状態が維持され、保持枠12及び前面枠11は回動不能な状態(すなわち、施錠状態)に安定的に維持される。
そして、このような施錠状態において、施錠部44にキーが挿入されて左に(反時計回りに)所定角度(例えば、90度)回動操作されると、カム駆動部230を介してカム231が回動し、係合部224を介して摺動板220を押下げる。これにより、保持枠係止用爪223が、保持枠12に設けられた係合片203に係合しない下方位置に退避し、保持枠12が前面枠11に対して回動可能となる。また、施錠部44にキーが挿入されて右に(時計回りに)所定角度(例えば、90度)回動操作されると、カム駆動部230を介してカム231が回動し、係合部224を介して摺動板220を押上げる。これにより、前面枠係止用爪221,222が、機枠17に形成された係合部に係合しない上方位置に退避し、前面枠11が機枠17に対して回動可能となる。また、このように施錠部44に挿入されたキーが回動操作されて、保持枠12あるいは前面枠11が開かれた後には、キーをもとの角度に戻して、単に保持枠12あるいは前面枠11を閉じれば、閉じられる過程において、前面枠係止用爪221,222あるいは保持枠係止用爪223の先端側に形成された傾斜面が、それぞれ機枠17に形成された係合部あるいは保持枠12に設けられた係合片203に斜めに当接することで、前記摺動板220を一旦下方又は上方に押上げる力が発生し、自動的かつ円滑にもとの施錠状態に戻るように構成されている。
なお、上記施錠装置本体200は、施錠部44にキーが挿入されて第1所定角度(例えば、90度)回動操作されると、保持枠12が前面枠11に対して回動可能となり、さらに同方向に第2所定角度(例えば、さらに90度)を越えて、施錠部44に挿入されたキーが回動操作されると、前面枠11が機枠17に対して回動可能となる構成とすることもできる。
以上のように本実施例では、遊技盤10を、前面枠11の裏面に形成された取付けフレーム101の回動端側の側面に形成された挿入口102からガイド面105,104に摺接させつつはめ込み又は抜き出して着脱する構成とするとともに、遊技盤10の電気的接続を行なうコネクタの一方150と他方160を、遊技盤10の挿入側の側端面93とこの側端面93が対向する取付けフレーム101の内側面106とに取付けて、遊技盤10を前面枠11の取付けフレーム101に対して着脱する際の相対移動に伴ってこれらコネクタ150,160が接離するように構成した。しかも、保持枠12及び前面枠11をロックする施錠装置の本体200は、前面枠11の厚さ内(裏面に形成された凹部201内)に収納配置するようにした。したがって、以下の効果を得ることができる。
(1)ガイド面104,105に対して遊技盤10を摺動させて挿入口102から出し入れするだけの極めて簡単な作業で、遊技盤10の着脱が完了する。特にこの場合、遊技盤10を横方向に摺動させて着脱する構成としているから、遊技盤とガイド面との接触長さを比較的大きくとることができ、例えば遊技盤を遊技機本体枠の前後面に対して厚さ方向に移動させて着脱するような構成に比べ、遊技盤を挿入する際の遊技盤の把持が容易であり、また円滑な摺動が実現できて挿入力も少なくてすむので、遊技盤の着脱作業の作業性が格段に向上する。
(2)遊技盤10の挿入口102が前面枠11の回動端側に設けられているから、前面枠11を機枠17から少し開けば、遊技盤10の上記着脱作業が可能になり、遊技盤10の交換あるいは遊技盤10のメンテナンス等の作業性が格段によくなる。
(3)遊技盤10を横方向から抜き差しして着脱する構成であるため、遊技盤前面を装飾する部材(例えば、サイドケース)を前面枠11等に取付けておくことが容易に可能となり、遊技盤10を交換する際に、変更しない装飾部材をそのまま遊技機に残しておくことができて便利になる。すなわち、従来のように遊技盤を遊技機本体枠の前後面に対して厚さ方向に移動させて着脱するような構成において、遊技盤前面の装飾部材を遊技盤とは別体として前面枠等に取付けておくと、遊技盤を着脱するための前後動作において遊技盤とこの装飾部材とが干渉する可能性が多分にあり、実用上このような構成において、前面の装飾部材のみを遊技盤とは別に前面枠等に取付けておくことは不可能であったため、装飾部材は交換する必要がなくても遊技盤と一体に交換しなければならないという問題があった。しかし、本実施例の構成であればこの問題が容易に解消できる。
(4)遊技盤10の着脱作業を行なう作業者は、コネクタ150,160の接離動作を特に意識しなくても、遊技盤自体の着脱作業を行なえば、この際の遊技盤10の相対移動(ガイド面104,105に対する摺動)により、遊技盤10と取付けフレーム101に取付けられたコネクタの一方150と他方160が自動的に接離する。このため、実質的には遊技盤10の電気的接続作業が不要となり、遊技盤の着脱作業の作業性が格段に向上する。
(5)遊技盤10を挿入口102から挿入して押込めば、自動的に遊技盤の位置決めが行なわれて所定位置に取付けられ、しかもこの際自動的にコネクタ同士の位置決め(組み合わせ)が決るから、コネクタ150,160の差し間違いが起こり得ない。
(6)コネクタ150,160は遊技盤10と遊技機本体枠(取付けフレーム101)とに固定状態に取付けられているから、これらコネクタに結線する配線を長めに引出しておく必要はなく、配線に手や工具等をひっかけることによる断線事故やコネクタの離脱事故が起きなくなるとともに、見栄えもよくなる。
(7)遊技盤10を横方向に摺動させて着脱する構成において、遊技盤10の挿入側の側端面と、この側端面が対向する取付けフレーム101の内面側とにコネクタを取付けて自動的に接離するように構成しているから、遊技盤10自体の着脱作業が容易かつ円滑に行なえるようになるとともに、コネクタの接離動作が円滑に行なわれ遊技盤を抜き差しする力も少なくてすむ。
(8)コネクタ150,160の設置部がコネクタの数よりも多く設けられているから、この設置部を利用して適宜コネクタを増設することが容易にでき、電気部品の増設が容易となる。また、遊技盤の種類を異なるもの(コネクタの数が多いもの)に変更する場合にも、取付けフレーム101側の改造が極めて簡単な作業(すなわち、コネクタを設置部に取付ける作業)となり、複数種の遊技盤に対して実質的な互換性が得られる。
(9)施錠装置本体200の略全体が前面枠11の厚さ内に配置されているから、前面枠11の回動端側の端部裏面のスペースが他の部材又はユニット等の設置場所として利用できるようになり、前面枠11裏面の機器配置の自由度や設置容量が向上する。
(10)特に上記実施例のように、前面枠11の取付けフレーム101の回動端側の側面に遊技盤10の挿入口102を設ける場合には、施錠装置本体200が前面枠11の厚さ内に配置されていることによって、この挿入口102が最適な位置に形成でき、遊技盤を横にスライドさせて着脱することによる上述の効果が最大限に発揮される。すなわち、施錠装置本体200が従来のように前面枠11の裏面側に張出すように設けられていると、施錠装置本体と遊技盤との干渉が問題となって遊技盤の挿入口を前面枠の回動端側に設け難くなり、無理に回動端側から遊技盤を挿入する構成にしようとすれば、前記干渉を避けるために例えば挿入口102(遊技盤の配置空間103)を従来よりも前面枠11に対して後方に設置する等の変更が必要となり、遊技機の大型化等の問題を招く。一方、遊技盤を前面枠の回動軸側の側面から挿入する構成とするには、前面枠を少し開くだけで遊技盤の着脱が可能になるという利点をすてなければならなくなり、かつこの場合にも、排出装置144等の機器と遊技盤との干渉の問題が残るのであるが、施錠装置本体200が前面枠11内に配置されていれば、これらの問題を生じさせることなく、遊技盤を前面枠の回動端側から挿入する構成にできるのである。
(11)また、施錠装置本体200が前面枠11の厚さ内に配置されているから、例えば機枠と前面枠との隙間から針金のようなものを差込んで施錠装置本体を操作することがほとんど不可能になり、施錠装置本体200の不正な操作が防止される効果もある。
なお、本発明は上記実施例に限られず、各種の変形,応用があり得る。
また、本発明における遊技機本体枠は、遊技盤が取付けられる遊技機の枠体を意味しており、必ずしも開閉自在に設けられた前面枠の取付けフレームに限られず、例えば機枠に固定的に設けられた枠体又は機枠自体に遊技盤を取付ける態様もあり得る。また、前面枠又は保持枠は必ずしも開閉自在に設けられる必要はない。
また、遊技盤10への雄コネクタ150の取付けは、前述したようにネジ止め又は取付け部材(取付けアダプタ)を介して取付ける構造とすることができるが、遊技盤が合成樹脂により形成された場合には、その挿入側の側端面に、直接上記取付け穴107と同様の取付け穴を形成し、上記雌コネクタ160と同様の構造で取付けるようにしてもよい。
また、玉貸機の配置場所はパチンコ機1の側方に限るものではない。例えば、前面パネルの部分や皿前装飾体の部分に設けるようにしてパチンコ機と一体にしてもよい。また、本発明はカードリーダを備えていないパチンコ機にも適用できるのは勿論である。さらに、本発明に係わる遊技機は前述したようなプリペイドカード方式のパチンコ機に適用する例に限らない。例えば、クレジット方式のパチンコ機にも適用することができる。遊技盤の構成、機種はどのようなものでもよい。また、プリペイドカード方式でなく、全くカードを使用しないパチンコ機についても幅広く適用することが可能である。また、いわゆるパチスロ機やアレンジボール機にも適用することができる。
本発明を適用したパチンコ機の一実施例の全体を示す正面図である。 同実施例の保持枠及びクリア部材の構成を示す斜視図である。 同実施例の前面枠裏面構造及び遊技盤の取付け構造を示す斜視図である。 同実施例の遊技盤の着脱動作を説明するための図であって、クリア部材の保持枠を取外した状態における前面枠の正面図である。 同実施例の遊技機本体枠側のコネクタの設置状態を示す前面枠裏面(回動軸側)の部分斜視図である。 同実施例の施錠装置の構成及び設置状態を示す前面枠裏面(回動端側)の部分分解斜視図である。 同実施例の施錠装置の設置状態を示す前面枠の回動端側の側面図である。
符号の説明
1 パチンコ機
10 遊技盤
11 額縁状前面枠(前面枠)
17 機枠
93 遊技盤の挿入側の側端面
101 取付けフレーム
102 挿入口
104,105 ガイド面
106 取付けフレームの内側面
107 取付穴(設置部)
150 雄コネクタ(コネクタの一方)
160 雌コネクタ(コネクタの他方)
200 施錠装置本体

Claims (4)

  1. 機枠に対して開閉可能に取り付けられた前面枠を有し、前面枠に遊技盤が着脱自在に取り付けられる遊技機において、
    前記遊技盤は、前面枠の開放端側の側面に形成された挿入口から横方向に挿入し、この挿入口から横方向に延びるガイド面に対して摺動させつつはめ込んで取付け、あるいは前記ガイド面に対して摺動させつつ前記挿入口から横方向に抜出して取外す構成とし、
    前記前面枠の開放側端部に前面枠を機枠に対して施錠する施錠装置本体が設けられ、
    前記施錠装置本体は、前面枠係止用爪を除く部分が前面枠の厚さ内に配置されており、前記挿入口へ前記遊技盤を挿入するとき該遊技盤と前記施錠装置との干渉を避ける構成にしたことを特徴とする遊技機。
  2. 機枠に対して開閉可能に取り付けられた前面枠を有し、前面枠に遊技盤が着脱自在に取り付けられる遊技機において、
    前記遊技盤は、前面枠の開放端側の側面に形成された挿入口から横方向に挿入し、この挿入口から横方向に延びるガイド面に対して摺動させつつはめ込んで取付け、あるいは前記ガイド面に対して摺動させつつ前記挿入口から横方向に抜出して取外す構成とし、
    前記遊技盤側に配設されるコネクタと、該コネクタに接続可能で前記前面枠側に配設されるコネクタと、を設け、これらのコネクタによって遊技盤と前面枠との間の電気的接続又は切離しが可能であり、
    前記遊技盤の挿入側の側端面と、この側端面が対向する前面枠の内側面とに、前記コネクタの一方と他方をそれぞれ対向させて取付け、着脱の際に遊技盤を前記ガイド面に対して摺動させる相対移動に伴ってこれらコネクタが接離する構成とし、
    前記前面枠の開放側端部に前面枠を機枠に対して施錠する施錠装置本体が設けられ、
    前記施錠装置本体は、前面枠係止用爪を除く部分が前面枠の厚さ内に配置されており、前記挿入口へ前記遊技盤を挿入するとき該遊技盤と前記施錠装置との干渉を避ける構成にしたことを特徴とする遊技機。
  3. 機枠に対して開閉可能に取り付けられた前面枠を有し、前面枠に遊技盤が着脱自在に取り付けられる遊技機において、
    前記遊技盤は、前面枠の開放端側の側面に形成された挿入口から横方向に挿入し、この挿入口から横方向に延びるガイド面に対して摺動させつつはめ込んで取付け、あるいは前記ガイド面に対して摺動させつつ前記挿入口から横方向に抜出して取外す構成とし、
    前記前面枠の開放側端部に前面枠を機枠に対して施錠する施錠装置本体が設けられ、
    前記施錠装置本体は、前面枠係止用爪を除く部分が前面枠の厚さ内に配置されており、前記挿入口へ前記遊技盤を挿入するとき該遊技盤と前記施錠装置との干渉を避ける構成にし、
    前記前面枠は、該前面枠の裏面に一体成形された取付フレームと、該取付フレームの裏面に取り付けられ各種ユニット部品が取り付けられる基枠体と、を備え、
    前記取付フレーム及び前記基枠体は、前記挿入口に対して開口するコ字状の切り欠きがそれぞれ形成され、前記遊技盤が嵌め込まれた際に、遊技盤の裏面に設けられた役物装置が前記切り欠き内に位置するようにしたことを特徴とする遊技機。
  4. 機枠に対して開閉可能に取り付けられた前面枠を有し、前面枠に遊技盤が着脱自在に取り付けられる遊技機において、
    前記遊技盤は、前面枠の開放端側の側面に形成された挿入口から横方向に挿入し、この挿入口から横方向に延びるガイド面に対して摺動させつつはめ込んで取付け、あるいは前記ガイド面に対して摺動させつつ前記挿入口から横方向に抜出して取外す構成とし、
    前記遊技盤側に配設されるコネクタと、該コネクタに接続可能で前記前面枠側に配設されるコネクタと、を設け、これらのコネクタによって遊技盤と前面枠との間の電気的接続又は切離しが可能であり、
    前記遊技盤の挿入側の側端面と、この側端面が対向する前面枠の内側面とに、前記コネクタの一方と他方をそれぞれ対向させて取付け、着脱の際に遊技盤を前記ガイド面に対して摺動させる相対移動に伴ってこれらコネクタが接離する構成とし、
    前記前面枠の開放側端部に前面枠を機枠に対して施錠する施錠装置本体が設けられ、
    前記施錠装置本体は、前面枠係止用爪を除く部分が前面枠の厚さ内に配置されており、前記挿入口へ前記遊技盤を挿入するとき該遊技盤と前記施錠装置との干渉を避ける構成にし、
    前記前面枠は、該前面枠の裏面に一体成形された取付フレームと、該取付フレームの裏面に取り付けられ各種ユニット部品が取り付けられる基枠体と、を備え、
    前記取付フレーム及び前記基枠体は、前記挿入口に対して開口するコ字状の切り欠きがそれぞれ形成され、前記遊技盤が嵌め込まれた際に、遊技盤の裏面に設けられた役物装置が前記切り欠き内に位置するようにしたことを特徴とする遊技機。
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