JP3062676B2 - 外反拇指矯正用テープ - Google Patents

外反拇指矯正用テープ

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JP3062676B2
JP3062676B2 JP6305341A JP30534194A JP3062676B2 JP 3062676 B2 JP3062676 B2 JP 3062676B2 JP 6305341 A JP6305341 A JP 6305341A JP 30534194 A JP30534194 A JP 30534194A JP 3062676 B2 JP3062676 B2 JP 3062676B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は,外反拇指の矯正,治
療,予防のための用具として提供するスポーツ医療用テ
ーピングテープに関するものである。
【0002】
【従来の技術】外反拇指の治療,矯正,予防の医療に用
いる用具についてはそれぞれ考案されたものがある。す
なわち,サポータおよびバンド,または装具等を用いる
ものには,特開昭63−212354,特開平1−21
8446,特開平3−188849,特開平6−548
73,実開昭60−144414,実開昭62−197
322,実開平2−32814,実開平2−53716
実開平3−60915,実開平3−75718,実開平
4−114313,実開平5−74514,実開平6−
413,実開平6−7714,実開平6−7715,実
開平6−7716,実開平6−13814,実開平6−
13815など多数の特許,実用新案が出願されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来の技
術においては,これら用具を使用するとき足の動きが束
縛されたり,履物を履くことに困難を生じたりすること
がある。本発明はこれらの欠点を解決しようとしてなさ
れたものである。すなわち,サポート,ベルト等で固定
した場合足指は勿論足首までも動きが不自由になること
が多い。特に拇指基節骨周囲に添え木等のサポートを装
着すれば,中足指関節周囲の動きが不自由になるばかり
でなく,靴など中足指関節周囲全体を覆う履物は履くこ
とができない。また外反した部分と第2指の間にサポー
トを挟持する場合は,履物は履くことはできるが飛んだ
り,走ったりすることは不可能に近い。さらにベルト等
を使用して外反した部分および足の甲全体を捲着するに
至っては体全体の動作に支障が起き,ひいてはストレス
が生ずることにもなる。このように従来の外反拇指の矯
正に対する用具については日常生活,スポーツ運動にか
なりの支障が生じているが手術以外の方法としてはこの
ような用具,用法のみに依存しているのが現在の外反拇
指矯正技術である。これらの欠点を解消し不自由な拘束
から解放して,日常生活特にスポーツになんら支障なく
活動しながら外反拇指の矯正ができるテーピングテープ
を,実願平5−76616号に記載の医療用テーピング
テープを利用加工して提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】外反拇指による弊害を解
消しようとするためには,緯糸の太さに比して若干太く
また伸縮性を有する糸にて織った織布を基材とするテー
プ片面の,接着成分に炎症防止剤を混入した接着剤塗布
部分が,テーピングの際随所にて亀裂し空隙を生ずる医
療用テーピングテープを,外反拇指の太さに見合う幅と
足の長さに見合う長さとからなる矩形テープとし,長さ
方向に中央を端から約4分の3長さまで両断した医療用
テーピングテープ。を外反拇指矯正用テープとして提供
することにある。
【0005】
【作用】医療用テーピングテープ(以下「医療用テー
プ」とする。)の両断してない部分(以下「全幅部分」
とする。)を,外反している拇指末節骨と第2指基節骨
の内側中足骨に始端として貼着し,両断部分の片側(以
下,「半幅部分」とする。)全長を足の内側に沿って踵
方向に引張しながら貼着すれば,医療用テープの全幅部
分は外反している拇指の末節骨(爪のある部分)を引張
して,拇指を正常状態の位置に固定し矯正作用を及ぼ
す。半幅部分の他方は,足の内側に沿って貼着状態とな
っている片側とは拡肢的に足の甲に向かって斜高位置に
貼着する。これは拇指と引張している医療用テープとを
安定化させると共に,耐えず引張矯正されている拇指の
ストレスを解消するものである。薄く軽量な医療用テー
プでテーピングしたとき,拇指を含む足全体に対してな
んら圧迫感を与えず,足全体の筋肉の運動を妨げず,更
に血行障害も起こさない。
【0006】
【実施例】本発明の実施例1を図面によって説明すれ
ば,図1は,医療用テープの形状であってその幅(A)
は40mm程度,全長(C)は140mm程度とし,中
心に切り込みを入れて両断し(A/2)半幅とする長さ
(D)はC×3/4程度とする。この医療用テープを使
用するにあたっては,第2図,第3図の如く拇指末節骨
(1)と拇指基節骨(2)との中間が,医療用テープの
始端(3)となるように全幅部分(4)を貼着する。半
幅部分の片方(5)を引張しながら足の内側に添って踵
方向に貼着する。このように貼着することによって外反
している拇指が正常位置に来るように矯正される。半幅
部分の他方(6)は半幅部分の片方(5)とは拡肢状態
となりつつ,足の甲から外側課に向かって引張しつつ貼
着する。これは医療用テープが安定した状態で貼着され
ることと,拇指が絶えず矯正状態で長時間固定されてい
ることから来る,ストレスを和らげることを目的とする
ためである。なお,外反拇指の状態(7)を図5に図示
した。実施例2としては図4の如く手の腱鞘炎の治療に
も応用が可能である。貼着する方法としては,手の拇指
末節骨と拇指基節骨の中間に医療用テープの全幅部分
(4)の始端(3)を定着し,全幅部分(4)を貼着す
ることは実施例1の足の場合と同様である。半幅部分の
片方(5)は掌の側の中手骨から手根骨(拇指から手
首)の間に貼着し拇指を固定する。半幅部分の他方
(6)については,手の甲の上を斜行しつつ,外側(反
対側)の手首に向かって貼着する。半幅部分の他方
(6)の貼着目的については,実施例1における足の場
合と同様である。
【0007】
【発明の効果】本発明の医療用テープには,次のような
効果がある。 1.従来の外反拇指矯正または防止用用具は足あるいは
足首の動作に対してかなりの拘束,圧迫を与えるものが
殆どであるが,本発明の医療用テープはスポーツ用テー
ピングからの応用であって,軽薄なテープを貼着するの
みであるため,通常の動作は言うに及ばずスポーツを行
う場合においてもなんら支障なく,貼着の意識すらな
い。 2.本発明の医療用テープを貼着するには,使用者が一
人で簡単に実施できる。 3.絆創膏を貼着するような感覚であるため,拇指関節
の動作を制限したり第2指,その他の指にストレスや違
和感を与えることはない。 4.従来の装具またはサポータにおいては,拇指全体ま
たは足先全体を被覆するため,締めつけられることにな
つて拇指周囲および爪にかかる疼痛が生ずるが,本発明
の医療用テープによつて拇指矯正が長時間におよんで
も,そのような生理的不具合は発生しない。 5.拇指関節の疼痛からくるストレスがなく,情緒的安
定が期待できる。 6.本発明の医療用テープを貼着するためには従来の装
具,サポータを着脱するような煩わしさがなく,また手
数もかからない。 7.従来の装具,サポータを装着する場合は,装着感が
身体全体の動きに影響し不自然な動作となる。このため
歩行姿勢にも悪影響が生じ,スマートさがなくなる。本
発明の医療用テープを貼着して歩行しても,貼着感がま
ったく無いため健康状態時の歩行姿勢と変わらず,心理
的にも爽快感を持つことができる。 8.脚部のようにたえず非衛生的な環境にある身体部位
に着脱する装具等の反復使用は感心しない。その点本発
明の医療用テープは安価であり,着脱がきわめて簡単に
実施できることから,使い捨て使用が可能となり常時新
品のものを貼着しておくことができ,衛生的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 医療用テープ。
【図2】 医療用テープの貼着実施図(側面図)。
【図3】 医療用テープの貼着実施図(平面図)。
【図4】 医療用テープの手の指腱鞘炎保護用貼着実施
図。
【図5】 外反拇指状態。
【符号の説明】
1. 拇指末節骨(第1関節)。 2. 拇指基節骨(第2関節)。 3. 医療用テープの始端。 4. 医療用テープの全幅部分。 5. 半幅部分の片方。 6. 半幅部分の他方。 7. 外反拇指状態。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】緯糸の太さに比して若干太くまた伸縮性を
    有する糸にて織った織布を基材とするテープ片面の,接
    着成分に炎症防止剤を混入した接着剤塗布部分が,テー
    ピングの際随所にて亀裂し空隙を生ずる医療用テーピン
    グテープを,外反拇指の太さに見合う幅と足の長さに見
    合う長さとからなる矩形テープとし,長さ方向に中央を
    端から約4分の3長さまで両断した医療用テーピングテ
    ープ。
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